『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のベスト名言10選！

アメリカ同時多発テロ9.11を題材とした「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は家族の大切さに気付けるハートフルな作品です!

原作は世界的ベストセラーを記録した小説で、監督のスティーブは主人公の主観的な視点に驚愕し、少年の主人公役をキャスティングするところから撮影を始めました。

その役は頭の良さだけでなく、行動力と純粋さを備えているためキャスティングは難航しました。しかしクイズ番組に出場するトーマスを見つけ、「この子しかいない！」と確信して出演させました。

演技経験のないトーマスを上手く指導したスティーブ監督の作品「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」はミステリーでありながら心温まる話です。重みのあるセリフも数多く、セリフ１つ１つに対してついつい考察してしまいたくなるほど深いものばかり。

今回はそんな本『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』の名言・名台詞をご紹介します！

あらすじ

相手の感情を上手く把握することのできない重病、アスペルガー症候群のオスカー(トーマス・ホーン)は11才の少年で、父のトーマス(トム・ハンクス)と「調査探検」という遊びをよくしていた。オスカーに対人関係を経験させるために始めたこの遊びは、段々と規模が大きくなり、ニューヨークにあるとされていた幻の第6区を探す調査を始めた。

しかし、その最中アメリカ同時多発テロの勃発によりトーマスは突然命を落とした。

失意の底に沈んだオスカーは探検もやめ、塞ぎこんでしまう。その1年後、オスカーは青い花瓶の中から鍵を見つける。その鍵は途中で投げ出した探検と関係があり、オスカーは鍵をきっかけに探検を再開するのだった…

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』予告編

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の深い名言・名台詞！

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式Facebook

アスペルガー症候群のオスカーだからこそ言い出せる純粋な言葉、父トーマスの深くて思いうやりのあるセリフなどがあり「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は家族の大切さ、人生の楽しさに気が付けます。

その数多い名言から厳選して、解説付きでご紹介します！

【名言①】「簡単だと、見つけ出す価値がない」

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式Facebook

父トーマスはオスカーと「調査探検」という病気の改善を目的とした遊びを始めます。段々と複雑になりこなすのが難しくなり、オスカーは大変そうにしていました。そんなオスカーを見かねてトーマスは「簡単だと見つけ出す価値がない」と言いました。

困難を乗り越える力を身に着けてもらいたいために放ったこのセリフから父の息子に対する愛情が見受けられます。それを見る私たちもオスカーのように壁を乗り越えなくてはなりません。

【名言②】「パパとの8分間が消えてくのを感じる」

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式Facebook

太陽と地球の距離は遥か遠く、太陽が爆発しても地球に住む私たちが気付くのに8分間かかります。その8分間は太陽が爆発したのにも関わらず、世界は明るくて暖かいです。

父の死から1年経ち、8分間のような父との暖かい思い出は遥か彼方に消え去ります。

重い精神病を患っており感情に疎いオスカーでさえも家族の死は受け入れがたいもので、抵抗しようとします。

オスカーが調査探検を改めて始めようとする原動力がこの言葉に込められているわけです。父を近くに感じたい。そのためにオスカーは探検を再調査しました。

【名言③】「あなたに”愛してる”と言うためよ」

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式Facebook

父の死で中断した調査探検をオスカーはまた一人再開します。しかし母のリンダ(サンドラ・ブロック)には内緒にしているので出掛けるたびに心配されます。そしてオスカーとリンダはやがて衝突します。リンダも父の死から立ち直れないでいる心境がうかがえます。

衝突から日がたちやがてリンダは、母のためにも探検をやめないトーマスを気遣うようになります。

しかし探検をするうちにオスカーは手がかりが全てなくなり、バスルームに閉じこもるようなりました。中に入りたいリンダはそんなトーマスに「あなたに”愛してる”と言うためよ」と家族の愛を教えます。トーマスがいなくなって不安定にあるオスカーのために投げかけたこの言葉は深い愛情を感じることができます。

【名言④】「誰に止められてもやり抜くと心に決めていた。止めるのが自分自身であっても」

オスカーが自分を奮い立たせるために言った言葉です。

手がかりの鍵が入った封筒に「Black」と書かれ、人名だと思ったオスカーは街中のブラックに会うことにした。その数は400人を超え、とても苦労がすることが分かりました。

しかし父を近くに感じるためにオスカーは諦めません。止めるのがたとえ自分自身であっても調査を続けるオスカーの愛情は底なしと言っていいでしょう。

【名言⑤】「失望を得られたのでよかったと思っています」

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式Facebook

鍵の秘密を解いたオスカーは、父に関するものではないことを知り失望します。

探していたブラックさんにとって鍵は重要で意味のあるもので、そのブラックさんに対して放ったのがこの言葉です。

「本来の持ち主に返せてよかったです。そして何も得られないよりも失望を得られた方がよかったと思っています」というオスカーからは、父が望んだ成長が感じられます。

失敗からも学ぶことはある。そのことを教えてくれる名台詞と言えます！

【名言⑥】「もし辞書で”ありえないくらい美しい”という項目を引いたら、あなたの写真が載ってるでしょうね」

400人を超えるブラックを探すことになったオスカーが最初に訪れた先は精神的な不安定なアビー・ブラック(ヴィオラ・デイヴィス)という人物のところだった。

そんなアビーをオスカーは励ますように美しいと言ってあげます。他者の感情を読み取ることが上手くできないオスカーが一歩成長した証であるのがこのセリフです。

オスカーの純真さに多少なりとも救われたアビーはオスカーを家に入れます。

【名言⑦】「父さんに近づけず、失っていくのを感じた」

たくさんのブラックさんに会わなくてはいけないのに、オスカーは1人1人に時間がかかっていた。1人6分の制限時間を超えるのは相手が慰めてくれ、自分の話をはじめるからであり、そのことを嘆いたのがこのセリフです。そこからはオスカーが焦っていることをうかがえます。

父が亡くなってから1年以上経過しているからこそ、焦るオスカーには同情してしまいます。

【名言⑧】「君は僕の人生を素晴らしいものにしてくれた。めちゃくちゃ愛してると知っていてくれ」

出典：映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』公式Facebook

リンダとトーマスの最後の会話がこのセリフです。

リンダは階段を探して！と返し生きてほしいことを伝えますが、トーマスは状況からもう助からないことは知っていました。

そのトーマスが最後にしたことが「リンダへの愛を伝えること」。夫婦の愛がいかに素晴らしいものか、どれほどリンダとトーマスの仲が良かったか知れる名台詞です。

ここで涙した人も少ないはずです。

【名言⑨】「パパが言ってたよ。”ママを本当に愛してる。本当に言い女性だ”って」

調査に夢中で、リンダとオスカーは疎遠になりやがて衝突します。そこから初めてトーマスについての話を二人で始めます。トーマスが亡くなってから話し合い、オスカーが母のリンダに対して言ったのがこの言葉です。

母親を気遣うオスカーの優しさが感じられます。オスカーは一歩大人として成長しました。

【名言⑩】「パパの声が恋しい。愛してると言ってくれる声が」

オスカーと打ち解けたリンダは初めてオスカーに本心を伝えます。その心は”夫を失った母の弱さ”です。そのセリフはオスカーを1人の大人として認めたゆえに出ました。

オスカーもリンダも心から愛していて、家族の強い絆がそこには存在します。

死してなお、愛情が消えることはありません。8分間は永遠だったのです。そのことを知れる一言です。

まとめ

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」の心にくる名台詞を10つご紹介しました！どのセリフもそこには愛があり、暖かい気持ちになります。

悲しみを二人で乗り越えるオスカーとリンダはお互いを励ましあいながら前へと進みます。

この映画をぜひ見て、深い愛を感じてくださいね！