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世界を震撼させた映画『羊たちの沈黙』ネタバレあらすじ|トリビアも合わせてご紹介!

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1991年6月14日金曜日、震えるような映画が日本で公開されました。連続殺人事件を扱う映画は数あれど、この作品は映像的な怖さだけではなく心理的な怖さがあります。

この『羊たちの沈黙』は、サイコサスペンスが好きな方や強くなりたい方に特にオススメの一作。過去に傷ついた自分やそれを乗り越える方法も映画の中にヒントが隠されています。
痛々しい映像や残忍な場面が苦手な方は、まずこの記事を読んでから鑑賞するのを判断したほうが良いかもしれません!

本記事では世界を震撼させた映画『羊たちの沈黙』のあらすじをネタバレとともに、元精神科医ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)の耳にすれば忘れられない言葉も添え、トリビア4選もご紹介いたします。

世界を震撼させた『羊たちの沈黙』について

本作品『羊たちの沈黙』(The Silence of the Lambs)は、トマス・ハリスの小説を映画化したものですが、ハンニバル・レクターを主人公とする小説は『レッド・ドラゴン』(1981年)が先です。

トマス・ハリスは元々ニューヨークAP通信で記者と編集長をしていた時に様々な事件を取材し、犯罪への興味を持ちました。記者としての洞察力を得たのち、最初の小説『ブラック・サンデー』(1975)を処女作に『レッド・ドラゴン』(1981)、『羊たちの沈黙』(1988)、『ハンニバル』(1999)、『ハンニバル・ライジング』(2006)を執筆しすべて映画化。さらに『カリ・モーラ』(2019)を発表しました。

なんと40年にわたる作家生活にも関わらず、6作品のみの執筆というのも驚きです。

『レッド・ドラゴン』よりも先に映画化された『羊たちの沈黙』は華麗なる賞を数々獲得しました。莫大な興行収入(世界$272.742.922)をあげ、その後の作品や出演者に多大なる影響を及ぼしています。

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映画『羊たちの沈黙』の簡単なあらすじ【ネタバレなし】

若い女性を次々とさらい殺害していく連続猟奇殺人事件が発生する。その事件を追うFBI女性訓練生と事件の考察と情報提供する獄中の元精神科医との奇妙なやり取り。

 

連続殺人犯の情報を得ようと翻弄するFBI女性訓練生は徐々に獄中の元精神科医の言葉に引き込まれていく。はたして考察された情報によって連続猟奇殺人犯を捕まえることは出来るのだろうかーー。

映画『羊たちの沈黙』あらすじ【ネタバレ有】

ここからはガッツリネタバレ有で結末までの展開を解説していきます!まだ映画をご覧になっていない方はご注意くださいね!

【あらすじ①】クラリス・スターリングの挑戦

羊たちの沈黙 あらすじ
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

カンザスシティ・ミズーリ州で連続猟奇殺人事件が発生。次々と若い女性が行方不明になり、発見された遺体の一部の皮膚が剥がされているというものだった。

FBI行動科学課のクロフォード主任捜査官(スコット・グレン)は、5人の殺害犯人であり逃走中の通称・バッファロー・ビルの心理を解明するべく監禁中の凶悪殺人犯で元精神科医ハンニバル・レクターに協力を求めるが拒絶されていた。

そのころFBI捜査官になるべく、FBIアカデミー女性訓練生として優秀な成績を持つクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)は大勢の男性訓練生と互角に渡り合うほど血のにじむ様な努力を積み重ねていた。

ある日クロフォードに呼び出されたクラリスは、連日の猟奇殺人事件の解明の為に獄中の元精神科医ハンニバル・レクターに会って、バッファロー・ビル事件の心理分析の協力を依頼して欲しいと頼まれる。

FBIアカデミー訓練生でありながらその任務を任され捜査に挑戦することになったクラリスは、レクターが収監されているボルティモア州立精神病院へと向かう事となる。

【あらすじ②】ハンニバル・レクターとの出会い

羊たちの沈黙
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

ボルティモア州立精神病院へと向かったクラリスは、チルトン医師(アンソニー・ヒールド)から「決してレクターをまともな人間だと思わないように。絶対に個人的な話をしてはならない。」と警告されるなか彼と面会する。

とても紳士的かつ知的な眼差しでクラリスを迎えるレクターは、超人的な嗅覚でクラリスのつけているクリームや香水をいとも簡単に当ててしまう。

「バッファロー・ビルがなぜ皮膚を剥ぐか」というレクターの質問にクラリスは「連続殺人犯は人を殺して興奮し、記念としてとっておく」という見解を述べるが、自身が連続殺人事件犯であるレクターは「私は違った」と、まるでバッファロー・ビルが普遍的な人間と言わんばかりに答える。

レクターは自身の患者などを殺して食した殺人鬼であり、高い知性を持っていることから厳重に収監されていた。

そこでクラリスは、捜査に協力すれば今より環境の良い別の施設に移れるようにするとウソの提案を持ち出す。しかしそれを見透かすように、「私が君に教えたら、君も教えるんだ。この事件の事ではなく君自身についてだ。なら協力しよう。交換だ、するのか、しないのか」情報交換を要求する。




【あらすじ③】バッファロー・ビルの人物像

映画『羊たちの沈黙』 あらすじ
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

自分の幼い頃の情報とバッファロー・ビルの人物像についての考察の情報交換に応じたクラリスはレクターから、精神科医時代の患者、へスター・モフェット(Hester Mofet)を探すよう指示を得る。

へスター・モフェット名義の倉庫を見つけたクラリスはホルマリン漬けにされた男性の頭部を発見する。化粧を施されていた男性の頭部は「ベンジャミン・ラスペール」というレクター博士の元患者で、メイクや女装癖のある男の実験台になり殺されたと聞かされる。

程なくして川からまた女性の遺体が見つかり、クラリスは6人目の被害者の検視に立ち会う。背中には被害者共通のダイヤ形に切り取られた皮膚の跡がやはりあり、被害者の喉の奥に何かが詰まっているのを発見する。故意に入れられていたそれを調べると、東南アジアにしか生息しないスズメ蛾の繭だと判明する。

そのころバッファロー・ビルの次のターゲットとして、マーティン上院議員(ダイアン・ベイカー)の娘キャサリン(ブルック・スミス)が連れ去られてしまった。

 




 

早くバッファロー・ビルの情報を得たいクラリスは、再びレクター博士の元を訪れ情報の見返りにニューヨークへの移送を提示する。しかし「子どもの頃の悲惨な想い出は?」とレクターに質問され、父子家庭であった事、店に押し入った強盗二人組に警察署長であった父が銃で撃たれて死んだ過去をクラリスは正直に告白する。

「君はとても正直だ。君の個人的な一面が知れて実に嬉しいよ」と、満足するレクター。

バッファロー・ビルは何故被害者の喉にスズメ蛾の繭を入れ込むのか質問したクラリスだが蛾が「変化」を表していると教えられるも、クラリスの幼少の頃の話へとすぐ戻される。

クラリスは、父親の死後羊牧場を営む叔母夫婦に預けられ、たった2か月で逃げたことを話す。まるで精神療法のような質問を執拗に繰り返すレクターに今度はバッファロー・ビルの情報を要求する。

そこでレクターは、幼少の頃に受けた虐待による変身願望があるとバッファロー・ビルのプロファイリングを伝えた。しかし2人のやり取りを盗聴していたチルトン医師は、レクターを拘束しクラリスの話したニューヨークへの移送の話は嘘だと告げる。そして自分の手柄にするためマーティン上院議員にレクターを差し出す。

メンフィスへと移送される空港内の中で、レクターはマーティン上院議員に卑猥で皮肉を込めて「足を切断されたものは、足がないのに足の痛みをチクチク感じる。教えてくれ、あなたは娘が遺体安置所におかれたら、あなたのどこがチクチクする?最後にもう一つだけ。マーティン上院議員、自分の服を大事にな」と話す。

「自分の服を大事にな」の言葉は異常な行動をするバッファロー・ビルの人物像をほのめかしていた。

【あらすじ④】「子羊たちは悲鳴をやめたかね?」

羊たちの沈黙
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

クラリスは、レクターのいる移送先を訪れる。

そこでもレクターに幼少の頃の話をさせられるクラリス。羊牧場の早朝、納屋で子羊たちが屠殺されているのを見つけ、子羊を1頭抱きしめ逃げ出したことで施設送りになったことを話す。

救えなかった子羊の事件をきっかけにトラウマを持ってしまったクラリスに、「君は今でも時々明け方に目が覚める?目が覚めて子羊たちの悲鳴を聞くのかい?」と尋ねる。

クラリスの心の奥底にある傷を知ることが出来たレクターはこの上ない満足と共に「ありがとう」と伝え、そしてバッファロー・ビルについての考察を提供する。

本質的なものは何か、おまえが追っている男は何をしている?殺しを駆り立てるものは“究極の切望”なのだ。我々は毎日見ているものを切望する。

レクターの「我々は毎日見ているものを切望する」からヒントを得たクラリスは最初の犠牲者であったフレデリカ・ビンメルをバッファロー・ビルがいつも見ていたのではと思いつく。

フレデリカの自宅で首のないマネキンとダイヤの形に切られた布を見て、バッファロー・ビルは女性の皮膚で洋服を作ろうとしているのではないかと気づく。

フレデリカが洋裁を手伝っていたリップマン夫人のもとを訪れたクラリス。リップマン夫人はおらず代わりにジャック・ゴードン(テッド・レヴィン)という男が出てくる。部屋には裁縫道具があり、あのスズメ蛾が飛んでいるのを発見、彼こそがバッファロー・ビルだと確信する。

家の奥に逃げるジャックを追い地下室の井戸の中でキャサリンの無事な姿を確認するが、停電になりたじろぐクラリス。
しかし暗闇の中で銃の撃鉄をあげる音を聞き逃さず音の方角に向かって連射する。かくしてジャック・ゴードン=バッファロー・ビルを銃弾と共に撃ち倒す。

クラリスがバッファロー・ビルの事件を解決した一方、レクターは監視を殺し、脱獄を果たしていた。

一連の事件は解決し、クラリスはアカデミーの卒業式を迎え、正式なFBI捜査官になることが出来た。その時一本の電話が入る。それは逃走したレクターからだった。

「やぁ、クラリス。君の子羊たちは悲鳴をやめたかね?もっと長く君と話をしたいのだが、夕食に古い友人をね。バイ」

電話の向こうのレクターは、長年自身を厳しく収容したチルトン医師を見ていた。クラリスとの通話を切ると、雑踏の中に紛れて消えていくのだった…。

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映画『羊たちの沈黙』華麗なるキャスト達

クラリス・スターリング/ジョディ・フォスター

羊たちの沈黙
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

クラリス・スターリングはFBIアカデミー訓練生の中でも頭脳明晰で強い正義感の持ち主です。幼いころ母を亡くし父子家庭として育つも10歳の頃警察官であった父が強盗犯によって射殺され孤児となってしまいます。その後叔母夫婦の羊牧場に引き取られますが、逃げ出し施設へ預けられました。

クラリスを演じたジョディ・フォスターは3歳からテレビCMやドラマ、映画など多数出演。『タクシー・ドライバー』で若干13歳にして娼婦役を演じ、全米映画評論家協会賞助演女優賞、『羊たちの沈黙』にてアカデミー主演女優賞を獲得しました。




ハンニバル・レクター博士/アンソニー・ホプキンス

羊たちの沈黙
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

名門貴族の末裔で、英才教育を受け英語・ドイツ語・リトアニア語を習得しています。第二次世界大戦にて両親をなくし溺愛する妹と二人になりますが、大寒波の為食料が底をついたリトアニア対独協力者達により妹を殺害され食料にされてしまいます。この体験が彼の異常性に充ちた人格を作り上げていきました。

レクター演じるアンソニー・ホプキンスはCBE大英帝国勲章(騎士団勲章)ナイトの称号を持つ人物です。活動は多岐にわたり俳優、作曲家、画家でもあり、気品と智性あふれる演技力で『羊たちの沈黙』にてアカデミー主演男優賞を獲得します。『羊たちの沈黙』ハンニバル・レクターに反し、ベジタリアンで飲酒もしません。

ジャック・クロフォード主任捜査官/スコット・グレン


出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

FBI行動科学課の捜査官であり、バッファロー・ビル事件を捜査しています。事件解明に行き詰まり、9人を殺害し収監されているハンニバル・レクター元精神科医に協力を得るよう奔走するも拒絶されていました。クラリスが通っていた大学の恩師でもあります。

スコット・グレンは個性派俳優として『ライトスタッフ』『レッド・オクトーバーを追え』『バックドラフト』など数々の映画に出演している俳優です。元々作家志望だったようですが、上手く執筆できず克服のためアクターズ・スクールに通いその後1970年に映画デビュー果たした経歴をもっています。

バッファロー・ビル/テッド・レヴィン


出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

バッファロー・ビルの名前は「狩った獲物の皮を剥ぐ」の本名不明の犯人につけられた俗称。本当の名前は「ジェイム・ガム」。彼は幼少の頃残虐なほどの児童虐待を受けたことから自身を否定し、男性である自分に対する嫌悪から、女性に変わりたいと望むようになりました。
体格の良い太った女性をやせ衰えさせ伸びた皮で服を作るために、肌を綺麗に保つように被害者の女性たちにローションを塗布させています。

バッファロー・ビル演じるテッド・レヴィンは『黄昏に燃えて』(1987デビュー)『マッド・シティ』『フラバー』『ワイルド・ワイルド・ウエスト』『ワイルド・スピード』『ジュラシック・ワールド/炎の王国』など多数映画やドラマに出演しています。

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『羊たちの沈黙』ちょっと自慢したくなるトリビア3選

ここからは本作で登場するものをご紹介いたします!
映画を見た人も、まだ見ていない人もこちらの情報を読んでから本作を観返すとさらに楽しめるでしょう。

【トリビア①】ハンニバル・レクター博士の好きなもの

羊たちの沈黙
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

名門の貴族出身で英才教育を受けているレクターは、趣味も多彩で独特です。ほんの一部ですが本記事では2つご紹介します。こんな趣味があるんだと思いながら映画を見るとさらにレクターの趣向が理解できるかもしれません。

「バッハ作曲ゴルトベルク変奏曲~アリア~」

レクター博士のお気に入りクラシック音楽です。こちらの曲はレクター博士が移送先の檻の中で聴いています。アリアは3/4拍子から始まり第30変奏が展開され全部で32曲。非常に優雅な曲で、アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳(1725)に収録されているものです。

こちらの音楽を流しながら、監視員を残虐に殺害するシーンは見事に恐ろしいものになっています。

美味な部位

レクター博士は「世に野放しになっている無礼な人間」の肉を好んでいます。美食家であり、ワインや香辛料の深い見識と合わせて、料理の腕も超一流です。博士のご自宅に招かれる際は「食材」となるのか、お手製の「料理」を振舞われるのか…どちらにしても遠慮したいですね。




【トリビア②】クラリス・スターリングの想い

羊たちの沈黙
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

FBI捜査官を目指すワケ

FBI(連邦捜査局)は司法省に属するアメリカ合衆国の警察機関です。誘拐事件では通報から24時間を経過すると広域事件として自治体警察からFBIに捜査主導権が移ります。いわゆる州を越えての捜査が出来るため、クラリスはFBI捜査官を目指していました。

一人の人間として

FBIアカデミー訓練所にて男性にまぎれながらも小さな体を鍛える姿は、強く成長していく女性の姿であり、現代の女性の生きる姿の象徴でもあります。法を守るべき人間(他の男性警官など)がクラリスに対してセクハラや視姦をしているのに対し、対等な人間として尊重してくれるレクターに心開いていきます。

本作で出てくるレクターの「本質を見ろ」という言葉も隠れたメッセージですね。

子羊たちの意味

幼少の頃助け出せなかった子羊と誘拐された女性たちを重ねていたクラリス。その一面は検視に立ち会った時のシーンで涙を流している姿で垣間見れます。

さらにレクターより「キャサリンを救えば、子羊の悲鳴を聞かずに済むと思っているのではないかね?」と言われたシーンでも見て取れるでしょう。過ぎ去った子供の頃の自分をも助けたかったのかもしれません。

【トリビア③】『羊たちの沈黙』に登場したスズメ蛾について

映画『羊たちの沈黙』 あらすじ
出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

東南アジアでは将来の食料として注目されています。幼虫は非常に栄養価が高く、そのまま炒めたり、焼いたりして食べられているそうです。中国では生で筋肉をすりつぶし肉団子にして調理するそうです。

また、本作のメインビジュアルで引用されている有名な蛾のグラフィー。蛾の背中にはサルバドール・ダリが1951年に発表した「7人の女性の裸のドクロ」が描かれています。よく見たら女性が描かれているのがわかりますね。

バッファロー・ビルのモデルになった人物とは?

映画『羊たちの沈黙』あらすじ
出典:Wikipedia

バッファロー・ビルのモデルとなった人物の名は、アメリカのウィスコンシン州バーノン群出身のエドワード・セオドア・ゲイン。1906/8/27生~1984/7/26没。

殺した人数は2人ですが、いずれも女性です。さらに墓場へ計40回ほど訪れ、埋葬されたばかりの遺体(いずれも女性)を掘り起こし、解体して食べるなどの行為を繰り返していました。また、女性になりたいという願望から、人間の皮で作ったランプシェイドや乳首から作られたベルト、女性の顔のマスクなどを作っていました。

類に見ない猟奇性と異常性からアメリカ史上を代表する殺人鬼の1人として、さまざまな映画や小説の殺人犯像に影響を与えています。本作以外にも有名なヒッチコックの『サイコ』も、エドワード・ゲインの影響を受けたと言われている作品の1つです。

ハンニバル博士のモデルになった人物とは?

羊たちの沈黙 あらすじ
出典:Wikipedia

ハンニバル博士のモデルになった人物は、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のジェフリー・ダーマー「ミルウォーキーの怪物」と言われるほどアメリカ社会に衝撃と恐怖を与えた連続殺人鬼です。

彼の父親は研究員で家庭を顧みず、母親はジェフリーを妊娠している時に薬物依存に陥り、精神的疾患を持っていました。彼は幼少期からほとんどネグレクト状態で笑顔を見せず、時には1日中全く動かないなど奇行を見せていたと言います。また、犬の死体を見つけた時には、犬の首を棒に刺して家の近くに飾っていました。

彼は同性愛者であり、高校生の頃に初めて殺した人物は、彼がコンサート帰りにナンパした男でした。絞殺した死体を解体して犯し、内臓を広げ、その上に射精した後に森へ埋めたと供述しています。彼の性的趣向も、恐ろしい連続殺人に繋がっているのでしょう。

まとめ


出典:映画『羊たちの沈黙』公式Facebook

非常に印象の深いハンニバル・レクター博士なのですが、なんと2時間18分の上映時間のうち彼が出演した時間はわずか24分52秒(編集部調べ)なのです。それほどまでに私たちの心に刻み込まれたハンニバル・レクター博士を主人公とした物語。一見『羊たちの沈黙』はクラリスの物語のようですが、冒頭でも紹介した、ハンニバル・レクターを主人公とする小説の中の話なのです。

『羊たちの沈黙』から始まり『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』と世界を震撼させたハンニバル・レクター博士こそ実は幼少時のトラウマによって大きく傷を負っているのかもしれません。

最後に、この映画の真のメッセージは、「HURT ・AGONY・PAIN ・LOVE IT」苦しさや悶え苦しみを乗り越え痛みを愛せです。トラウマで心を痛めながらもそれを乗り越える自分を愛せよと言う意味なのでしょう。
世界を震撼させた序章『羊たちの沈黙』あらすじ&ネタバレご用心を紹介させていただきました。本記事から少しでも本作があなたのLOVE ITになればと思います!

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