ティファニーで朝食を
Breakfast at Tiffany's
解説
トルーマン・カポーティの原作を映画化した都会劇。監督に当たったのは「ペティコート作戦」のブレイク・エドワーズ。脚色担当はジョージ・アクセルロッド。撮影を受け持っているのはフランツ・プラナー。音楽をヘンリー・マンシーニが担当している。出演するのはオードリー・ヘップバーン、ジョージ・ペパード、パトリシア・ニールなど。製作はマーティン・ジュローとリチャード・シェファード。READ MORE
あらすじ
ホリー(オードリー・ヘップバーン)はニューヨークのアパートに、名前のない猫と住んでいる。鍵をなくす癖があり、その都度階上に住む日本人の芸術写真家ユニオシ(ミッキー・ルーニー)の部屋のベルを鳴らすため、ユニオシはカンカンだ。そんなホリーの念願は“ティファニー”のようなところで暮らすことだ。ある日、ホリーのアパートにポール(ジョージ・ペパード)という青年が越してきた。作家ということだが、タイプライターにはリボンがついていない。室内装飾と称する中年女がいつも一緒にいて、夜半に帰って行く。ポールはホリーの自由きままな生活や天真爛漫な性格に興味をおぼえ、ホリーもまた、兄に似ているポールに惹かれたようだ。ある夜、ポールの部屋の窓から、しつこい男から逃げてきたホリーが入ってきた。彼女は“ティファニー”のことや、入隊中の兄のことを語った。そうして時計が4時半になると固い友情をかわした2人は寄り添って眠りにつくのだった。ある日、不審な男がアパートの前をうろついていた。男はテキサスから来たホリーの夫だという。しかしホリーは自由を選び、夫はひとりでテキサスに帰っていく。一方、親友付き合いをしてはいるが、ホリーへの恋心を募らせるポールは、パトロンの女と手を切り、新しい小説を書き始める。ついに彼の短編が50ドルで売れた。お祝いにホリーはポールを“ティファニー”に誘った。しかしティファニーでポールに買えるホリーへのプレゼントはなく、ポールはお菓子のおまけの指輪にイニシャルを彫ってもらうことにした。ポールは自分の気持ちをホリーに伝えるが、ホリーは金持ちとしか結婚するつもりはないと言いはり、二人は別れた。しばらくして金持ちのブラジル人ホセと結婚するとホリーから連絡が入り、ポールは久しぶりに彼女の元を訪ねるが、ホリーは麻薬密輸の罪で逮捕されてしまった。彼女はそうと知らずに麻薬密輸のメッセンジャーとなっていたのだ。保釈が認められたホリーだが、迎えに来てくれたポールからホセからの別れの手紙を渡されてしまう。ポールから真剣な想いを伝えられても、頑なに心を開かないホリーに、ポールは「君は自分のカゴの中にいつも逃げ込んでいる」と、ティファニーでイニュシャルを刻印したおまけの指輪を投げつけて去っていく。その指輪を指にはめ、初めて自分の本当に気持ちに気付いたホリーは、彼の後を追いかけ、二人は土砂降りの雨の中、固く抱き合うのだった。READ MORE
スタッフ
監督
ブレイク・エドワーズ
音楽
ヘンリー・マンシーニ
キャスト
オードリー・ヘップバーン
ジョージ・ペパード
パトリシア・ニール
バディー・エブセン
ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ
ドロシー・ウィットニー
パットニー(猫)
ミッキー・ルーニー