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『彼女がその名を知らない鳥たち』あらすじ結末ネタバレ | クズな男女の幸せを祈ってしまう理由

ひとっとび編集長

登場人物全員クズ!沼田まほかるさんによるベストセラー小説を映画化した作品『彼女がその名を知らない鳥たち』。アウトロー映画界で今もっとも注目されている白石和彌監督が手がけ、蒼井優さん、阿部サダヲさんの豪華W主演で2017年に公開。

歪んだ愛を描きながら「愛とは?人間とは?」そんな問いを観る者に投げかけ疲労感を覚えるほどの余韻が残る作品です!

今回は『彼女がその名を知らない鳥たち』のあらすじを、結末ネタバレで詳しく紹介するとともに、より深く観るための考察ポイントもお伝えします!

クズな男女の純愛映画『彼女がその名を知らない鳥たち』とは

2017年に公開された映画『彼女がその名を知らない鳥たち』。主演の蒼井優さんは、本作で日本アカデミー賞・主演女優賞を受賞。ダブル主演となった阿部サダヲさんはブルーリボン賞・主演男優賞を受賞しています。その他、松坂桃李さんや竹野内豊さんなど、超豪華キャストが熱演。

本作のベースとなる内容は「クズな女」と「クズな男たち」による愛の話。一見まったく自分には縁がなさそうで、キャッチコピー「共感度0%、不快度100%」どおりの映画を予想します。……が、その予想をいい意味で裏切ってくるのが監督・白石和彌の底力!

白石和彌監督は、2019年6月に『凪待ち』が公開され、11月8日には『ひとよ』が公開予定。そう、今もっとも勢いある日本人監督です。

非日常的な題材を、誰にでもあてはまる日常の延長線上に描く白石監督。観れば観るほど、自分の中にあるドス黒い部分を掻き出されること間違いありません。

白石和彌監督といえば『虎狼の血』や『凶悪』『世界で一番悪い奴ら』が代表作として知られていますが、実は本作も「傑作」の声が多いのです。現在も続々と公開されている白石監督の世界観に魅了された新しいファンにも、ぜひ一度は観ていただきたい作品です!

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10秒でわかる『彼女がその名を知らない鳥たち』のあらすじ

出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』予告編

ざっくりあらすじ15歳年上の佐野陣治(阿部サダヲ)と暮らす北原十和子(蒼井優)。ぐうたらな生活を送る十和子は、陣治の小汚さを嫌いながらも、陣治にその生活のすべてを面倒みてもらっている。
そして陣治は、十和子を溺愛していた。
そんなある日、十和子はクレームをきっかけに時計店で働く水島真(松坂桃李)と身体の関係を始める。しかし水島は既婚者で十和子は遊び相手に過ぎない。水島にのめり込む十和子を心配した陣治は、水島を尾行しはじめた。時をほぼ同じくして、十和子の元へ警察がやってくる。5年前に別れ、今も忘れられずにいる男・黒崎俊一(竹野内豊)が失踪したという。十和子は、黒崎の失踪には陣治が関わっているのでは?と疑い始めるのだが――。

「愛とは?」「人間とは?」を、これでもかと言うほどの掘り下げ方で攻める白石和彌ワールド。本作は超豪華俳優陣による圧巻の演技で、観る者の心の深い部分に迫ります!

『彼女がその名を知らない鳥たち』のネタバレあらすじ

ここからは、細かいネタバレを含んだあらすじをご紹介します。

【ネタバレあらすじ①】十和子と陣治の生活

散らかった部屋で時計店にクレームをかけ続ける十和子。難癖をつけ一方的に電話を切り、今度はレンタルショップへ借りたDVDのクレームをつけに出かけた。その間、十和子に何度も電話をかけてくる男がいた。十和子と一緒に暮らす15歳年上の陣治(じんじ)だ。「十和子?今何しとるんや?俺、もう心配で仕方ないんや」という言葉に「うっさいなぁ!」とキレる十和子。

陣治と暮らすアパートに戻った十和子は、ハンディカメラで撮影した動画を再生している。その動画に写っているのはクルージングを楽しむ十和子と、5年前に別れた男・黒崎の姿だった。会いたい気持ちを募らせるように、動画を見つめる十和子だったが、陣治の帰宅に気づき慌てて消した。

「駅前で天ぷら安かったから買うて来たわ!」と、十和子のためにうどんを作る陣治。しかし真っ黒に汚れた身体と服、咀嚼音の響く下品な食べ方、食事中に水虫の足を触る陣治の姿は黒崎とあまりにも違い、十和子はうんざりするのだった。

夜、十和子にマッサージをする陣治。思わず十和子の下着に手をかけ愛撫する陣治だったが、十和子に強く拒まれてしまう。「触るな言うてるやろ!あんたみたいな不潔な男に……!陣治はくねくねした真っ黒などじょうや!脳なし種なしのどじょうや!」、そこまで言われても陣治は、翌朝には十和子に2,000円を置き、仕事にでかけるのだった。愛する十和子のために――。

【ネタバレあらすじ②】既婚者・水島との情事

彼女がその名前を知らない鳥たち
出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

十和子の元に百貨店時計売り場の主任を名乗る男・水島から、十和子がクレームをつけていた腕時計の件で電話がかかってきた。

「代わりの時計をいくつか用意しますので、ご自宅へ伺ってもいいですか」と訊ねる水島だったが、十和子は断った。しかし十和子はそのまま時計売り場へと向かい、水島のルックスの良さを見て、自宅に来ることを了承した。

十和子は水島が持参した腕時計に不満を示し、さらに駄々をこねはじめ、しまいには泣き出してしまう。そこで水島は突然、十和子にキスをした。深いキスをする十和子と水島だったが、陣治からの電話にハッとし、水島は慌てて部屋をあとにした。

帰宅した陣治は相変わらず小汚く下品で、テレビに文句を言うだけのつまらない男。しかしその夜のマッサージで、十和子は陣治を求めた。

翌日、水島の勤める時計売り場へ行く十和子。売り場から離れたカフェに移り、水島は十和子に「僕の気持ちです」と新しい腕時計をプレゼントした。

その流れで、十和子は水島と関係を持つようになった。水島は既婚者だった。しかし陣治とは違い、清潔で見た目も良く、「海外のひとり旅話」など上品な話題を持つ水島に、十和子はあっという間に夢中になった。

【ネタバレあらすじ③】黒崎との過去

彼女たちが知らない鳥たち
出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

そんな折、十和子の元へ警察がやって来た。5年前に別れた黒崎が、失踪したというのだった――。

水島との情事に溺れ、失踪した黒崎にも想いを馳せる十和子。しかし水島と十和子の関係に気づいた陣治は、十和子への愛情表現を加速させた。まったく無関係の人間でも、十和子に近づく男は排除し、十和子を尾行する陣治。

ある日、十和子は黒崎の妻・國枝カヨ(村川絵梨)の元を訪れる。

そこで聞かされたのは、黒崎が闇金から多額の借金をしていたという事実。そこへカヨの叔父・國枝(中嶋しゅう)が現れる。國枝の顔を見た瞬間、十和子の顔が曇った。

子どもを習い事に連れていくためにカヨが出かけ、十和子と國枝は2人きりに。「覚えとるぞ、お前のことは……声も、肌も……」そう詰め寄る國枝から十和子は必死に距離をとり、部屋から逃げ出した。

十和子は黒崎とつき合っていた8年前、黒崎のために、國枝へ身を捧げていたのだった。

場面は8年前へ—―車内で「國枝の姪、カヨと結婚することになった」と別れを切り出す黒崎。取り乱した十和子に逆上した黒崎は十和子を殴り、外へ追い出しさらに暴行を加えた。

そんな出来事を思い出しながら帰宅した十和子。陣治は浴室で血のついた服を洗っている。「今日、現場の奴に殴られてん」という陣治の姿を見た十和子は、何かをぼんやりを考え、「前にもこんなこと、なかった?」と訊ねる。

陣治は一瞬顔をこわばらせたが、「そうだっけ?」と、とぼけたのだった。

【ネタバレあらすじ④】黒崎失踪の真実と、陣治の愛

黒崎の失踪、陣治の異常なほどの愛情……。

十和子との不倫を続けていた水島はというと、妻への嫌がらせ行為、顧客データの紛失という事件が起きていた。水島は陣治を疑い、十和子に電話をかけ、「しばらく距離をおこう」と伝えた。

しかし納得のいかない十和子は水島を尾行し、他の女性と歩いている場面を目撃。さらには水島からプレゼントされた腕時計が、雑貨屋で売っている安物だったことに気づく。それでも十和子は水島にすがりつき、水島は十和子を性欲を発散する道具として使う。

水島の予想どおり、彼の妻への嫌がらせ行為は陣治によるものだった。そして十和子は、黒崎も陣治が殺したのでは……?と疑っていた。

「黒崎さんに、何したん?」と問う十和子に、陣地は「あの男は土に埋めた」と、殺害方法も含めて説明した。

日が変わり、水島と会った十和子は口論になり水島をナイフで刺してしまう。駆けつける陣治。十和子は取り乱しながら、すべてを思い出した—―

それは5年前の雨の夜。十和子から電話を受けて駆けつける陣治。そこには血まみれで倒れる黒崎と、呆然とする十和子がいた。そう、黒崎を殺したのは十和子だった。

8年前に十和子を殴り一方的に別れていった黒崎から突然の連絡があり、十和子は喜んで会いに行った。しかしその用件は、「もう一度、國枝に抱かれて欲しい」というものだった。

そのショックから、十和子は衝動的に黒崎を刺し殺した。そして、その遺体を埋めたのが陣治だったのだ。

—―十和子には、その記憶がすっぽりと抜け落ちていたのだ。

高台にある公園のベンチで寄り添う陣治と十和子。’’あの夜’’のことを細かく話す陣治。

そして陣治は「楽しかったなぁ、十和子。十和子とのすべてが夢のようやった。これからは、思い出したことぜんぶ抱えたまま生きていくんや」と言った。

嫌がる十和子に「生きなあかんのや!生きて笑っててくれな、俺が浮かばれへん。俺は種なしやけど、お前の腹の中に入るから子ども産め、俺を産んでくれ。そのために今、こうするんやからな。約束やで、ほなな、十和子!」陣治はそう言って、公園のフェンスから飛び降りた。

陣治との出会いを思い出しながら、十和子は呟く。「陣治、たったひとりの、私の恋人」と—―

『彼女がその名を知らない鳥たち』キャスト

北原十和子/蒼井優

彼女がその名を知らない鳥たち
出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

主人公・十和子を演じたのは実力派女優として有名な蒼井優さん!1999年にミュージカル『アニー』のポリー役でデビュー。映画『フラガール』(2006年)では、日本アカデミー賞やブルーリボン賞などで多くの映画賞を受賞しました。本作では面倒くさいけど人間味溢れる女性・十和子を見事に演じています。蒼井優さんの絶妙な表現力がなければ、十和子はただの「嫌な女」で終わっていたかもしれないと思うほど。

佐野陣治/阿部サダヲ


出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

十和子を溺愛する陣治を演じたのは、超人気俳優の阿部サダヲさん。映画やテレビ、幅広いジャンルで活躍している阿部サダヲさんですが、「この人が出ていると安心感がある」と思わせてくれる演技力が素晴らしいですよね。本作でも繊細な演技で陣治の異常性と不器用さ、そして純粋さを表現しています。

水島真/松坂桃李

彼女がその名を知らない鳥たち
出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

見てくれだけの最低男・水島を演じたのは松坂桃李さん。どちらかと言うと性格の良い、誠実な主人公タイプを演じることの多い松坂桃李さんですが、本作はその殻を破り、見事に演じた「空っぽで薄っぺらい男」も見どころです。

黒崎俊一/竹野内豊

十和子の元恋人・黒崎を演じたのは竹野内豊さん。色気たっぷりなアラフィフ俳優のひとりで、本作でも嫌な男ながら漂わせる色気は圧巻です。演技やルックスだけではなく、竹野内豊さんの持つ「声」もまた、黒崎を作り上げる要素として生きています!

『彼女がその名を知らない鳥たち』より深く観るための考察ポイントは「愛」

彼女がその名を知らない鳥たち
出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』には、「あなたはこれを愛と呼べるか」というキャッチフレーズも使われています。そう、本作最大のテーマは「愛」。主人公・十和子を取り巻くのは3人の男。そのうち2人は見てくれだけの最低男、本当に十和子を愛していたのは陣治だけ……。

しかし映画を観れば分かるとおり、陣治は汚く、貧乏で、性格もねじ曲がった見ているだけで情けなくなる男です。そして陣治の異常な愛情表現には、狂気すら感じるほど。ラストで十和子はその愛の深さに気づき、「陣治、たったひとりの私の恋人」という言葉を残しましたが、それは陣治が文字どおり命がけで愛したからこそ。

それまでの生活の中で、十和子は決して100%陣治の愛を受け取ってはいません。むしろ「こんな男といる自分」を情けなく思い、陣治との生活に嫌気がさしている表情ばかりしています。

ではなぜ、いくら死別とはいえ、ラストに陣治の愛を受けとることができたのでしょうか?

その点を考えるポイントは、そもそも「なぜ十和子は陣治と生活していたのか」ではないでしょうか。本作は登場人物のクズっぷりがひとつの見どころですが、それは十和子にも当てはまります。

クレーマー気質で生活にもだらしなく、そして恐らくイケメン好きで惚れっぽいことも作中で表現されています。そんな十和子が陣治と生活を共にしていた理由は?これは十和子が本当に求めていたものが「たったひとつの愛」だったから。

本当はたったひとつの愛が欲しいだけなのに、本人に原因があることはさておき、なかなか思ったとおりの男には出会えない十和子。唯一、ホンモノの愛をくれているのが陣治であることに、心のどこかで気づきながらも「こんな男じゃ嫌だ」というプライドが邪魔して認められないでいる……。

陣治が死ぬことで、ようやく素直に彼の愛を受け容れた十和子ですが、うわべだけ見ればクズ同士の純愛といったところ。人間的に「良い」と思える部分は何ひとつ描かれないふたり。

白石和彌監督作品の多くがそうであるように、本作もまたジャッジできない人間模様が描かれています。良い悪い、白か黒か、人間が構築しているこの世界はそんなシンプルなものではありません。

捻じれて歪みまくった十和子と陣治の関係。しかも陣治は死んでしまうのに、ラストにはふたりの幸せを祈らずにはいられません。

さぁ、あなたはこれを愛と呼べるでしょうか?

『彼女がその名を知らない鳥たち』見るべき演出はココ!

水島からの唐突なキスシーン


出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』で印象的に描かれているひとつに、水島が十和子と出会った日のキスシーンがあります。水島からのキスはあまりにも唐突すぎて、つい笑ってしまう人も多いシーンです。

しかしこの「唐突すぎるキス」の演出は、後々描かれる水島を見れば納得。水島は性欲処理のためなら、いくらでも女性を利用するタイプの男。初めて十和子と出会ったときも、「この女は利用できる」というセンサーが働いたのでしょう。

そしてこの水島を演じるのが松坂桃李さんというのがポイント!キャスト紹介でも記述しましたが、松坂桃李さんと言えば誠実な役柄が多い俳優です。

映画『娼年』では数多くの女性と激しい濡れ場を演じましたが、それすらも美しく、清潔さを持っています。しかし『彼女がその名を知らない鳥たち』での松坂桃李さんは、「気持ち悪い」のひとこと!

強い「誠実イメージ」があるにも関わらず、本作では魅力のカケラもありません。キャスティングが大成功であることも本作魅力のひとつですが、中でも松坂桃李さんは、新境地を開いたと言っても過言ではないでしょう。

クチャラー陣治の食事風景

彼女がその名を知らない鳥たち
出典:映画『彼女がその名を知らない鳥たち』公式Twitter

陣治を表現する重要な演出に「食事」があります。咀嚼音爆裂の、いわゆる「クチャラー」な陣治。それだけではなく、食事中に水虫の足を触ったり、抜けた歯をそのままテーブルに置いたり、とにかく嫌悪感しかない食べ方!

そして食べているものも、値下げされた総菜などばかりで、食生活に豊かさのかけらもありません。本作で描かれる「食」は、十和子と陣治の情けなさそのものです。

十和子が陣治に向けた嫌悪は、「この程度の男とこの程度の生活しかできない自分」にも同時に向けられていたのではないでしょうか。だからこそ、どれだけ深い愛を与えられても、情けなさが増すばかり……。

白石和彌監督の作る作品はどれも「非日常」のストーリーでありながら、誰しもが普遍的に送る「日常」を描くことによって、共感度を高めています。例えば同監督による山田孝之さん主演の『凶悪』のベースとなるストーリーは、残虐な殺人事件。

しかし日常に潜む人間の持つドス黒さの描写によって、「もしかして自分にもこういう部分があるのでは?」と、いつの間にか自分ごととして映画を観ていることに気づきます。自分の中に埋もれていたドス黒い部分を、グイグイえぐり出されるような感覚。

最近のインタビュー記事の中で、白石監督は「人間は複雑で多面的」「映画とは’’人間とは何か’’を問いかける存在」と語っています。映画『彼女がその名を知らない鳥たち』もまさにそんな仕上がりで、陣治と十和子をとおして、自分の中にある「人間というものへの偏見」に気づくかもしれません。

中でも食事シーンは、誰しもがリアルな嫌悪感を覚えるはず。陣治の人間性を表現していると同時に、映画にリアリティを出す重要な要素として生きているので、ぜひ注目してみてください!

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まとめ

倫理観が破綻した世界観でありながらも、なぜか「自分ごと」のように観てしまうのが白石和彌監督作品の特徴です。

最高のキャスティングと繊細な演出思考のエンジンが全開になるこの世界観に、一度触れてみませんか?

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。