セサミストリートの奥深いキャラクターを一覧で紹介!隠れた意外な設定まで

 

日本で長期的に放映されている教育番組『セサミストリート』。誰しもが一度は子供の頃に観たことがありますよね。個性的なキャラクター達が登場する子供向けの番組ですが、実はキャラクターや世界観の設定が丁寧に作りこまれているのです。そして社会風刺を彷彿させるエピソードもあり、つい大人も感心してしまうほど。

ただカワイイキャラクターが登場するだけではないので、子供も大人も楽しめること間違いなし。成長した人々の目に、セサミストリートはどう映るのでしょうか?

セサミストリートとは?

日本で放送が開始されたのは1971年のNHK。まだこの時はレギュラー放送ではなく、子供たちの長期休暇(夏休みなど)に合わせたスペシャル版として取り扱われていました。実際にレギュラー放送が始まったのは1972年からで、英語教育番組としてカテゴライズされています。

元々はアメリカの教育番組であり、海外では1969年から放送されていました。あまりの人気ぶりにその二年後に日本へ上陸、現在では140か国以上の国・地域で愛されているのだとか!ちなみにアメリカ本土に”セサミストリート”という通りはありません。あくまで架空の場所なんだそうです。

日本語に直訳すると「ゴマ通り」ということになりますが(笑)、「開け、ゴマ!」というあの呪文がルーツなんだそう。この番組を観て子供たちに新たな知識や世界を開いて欲しい!という、深いメッセージが込められています。

子供の頃ただなんとなく観ていただけ……という人は多いと思いますが、世界観やキャラクターに意外な設定があるとSNSで話題に。大人になってから観返すと、新たな発見があるのです……!

セサミストリートの主要キャラクターを紹介!

USJでもお馴染み、セサミストリートの主要キャラクター達。ですが意外と名前や顔が分からないという人も多いのでは?愛くるしくて、でもどこか人間のよう。セサミストリートの魅力的なキャラクター達をご紹介致します。

エルモ/Elmo

セサミストリート エルモ
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 2月3日
年齢 3歳半
性別 男の子
趣味 読書、学ぶこと、遊ぶこと
性格 明るく活発
特徴 ふさふさの体毛

赤いふさふさした毛、大きなお鼻が特徴のエルモ。初登場は1979年と古く、本作では最もメジャーなキャラクターとして親しまれています。まだ3歳と非常に幼いため、何に対しても興味津々で好奇心旺盛!気になることがあれば大人にアレコレと質問をして、時折困らせてしまう……なんて子供らしい一面も。

とても純粋であるため、見ているだけで微笑ましくなってしまいますよね!とにかく高い声が特徴的で、一度聞いたら忘れられないはず。誰とでも仲良くなれる性格で、セサミストリート内でもお友達がいっぱいです!絵本でグローバーのおじいちゃんと一緒に遊びに行くシーンがあるため、年齢関係なく、様々な相手と交友関係を持っているようです。

クッキーモンスター/Cookie Monster

セサミストリート クッキーモンスター
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 11月2日
年齢 不明
性別 男の子
性格 ハイテンション
チャームポイント 長い体毛にくるくる動く目

全身が青く長い毛に覆われているクッキーモンスター。名前の通りクッキーが大好きで、目の前にあれば全て食べ尽くしてしまうほどの食いしん坊。クッキー以外の物もよく口にし、とにかく散らかすので初めて見た時の衝撃は非常に大きかったことでしょう(笑)

あくまでこの名前はあだ名であり、本名は「シドニー」と言うそう。あまり作中では呼ばれていないため、知らない人も多いですよね。1969年から登場している初期キャラクターであり、CM向けに作られたお菓子を食べ散らかすモンスターキャラが由来となっています。

いつもはテンションが高くお茶目な性格をしていますが、実は細かいことを気にするナイーブな一面も。モンスターらしい行動も多いですが、どこか人間臭さがあるのも愛される秘訣なのかもしれません!

ビッグバード/Big Bird

セサミストリート ビッグバード
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 3月20日
年齢 6歳半
性別 男の子
趣味 歌うこと、ローラースケート、問題を解決すること
性格 無邪気で真面目
チャームポイント 頭の羽

身長約250センチという大きな体を持つビッグバード。体が大きいから大人なのかな?と思いきや、まだ6歳の男の子なんです。放送開始当初から登場しているキャラクターで、初期はもう少しほっそりしていたのだとか。番組が進むにつれて頭の羽も増え、現在のような見た目になったそうです。

繊細である一面も見せますが、とても真面目な子供で芯が通った性格をしています。行きつけであった「フーパーさんの店」の店主、フーパーさんが亡くなってしまった時、人の死とどう向き合うか?についてじっくり考えていましたその時のエピソードは放映時、全米でも話題となったのです。

ちなみに彼は分類すると「カナリア」なんだそう。歌うことが大好きなのも納得してしまいますよね!

アーニー/Ernie

セサミストリート アーニー
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 1月28日
年齢 不明
性別 男の子
趣味 ラバーダッキーとお風呂、演奏
性格 イタズラ好き
チャームポイント 赤い鼻

バートの親友でルームメイトであるアーニー。ラバーダッキー(ラバーダック)というビニール製のアヒルのおもちゃが大好きで、よくお風呂に浮かべて遊んでいます。バートとは対照的な性格しており、いたずら好きでおっちょこちょい。几帳面な彼とは違い、おおざっぱな一面も。部屋を思いっきり散らかしてバートを怒らせてしまう、なんてエピソードもありました。

ただし二人が喧嘩をすればきちんと向き合って解決をする、素直にぶつかっていくアーニーの姿勢は、大人も見習うべきところでしょう。

1969年から登場している初期キャラクターで、バートと同居している設定はずっと変わっていません。まだセサミストリートがレギュラー放送する前から登場していたアーニー。二人の友情は見ていてとても羨ましくなるものがありますね。

バート/Bert

セサミストリート バート
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 7月26日
年齢 不明
性別 男の子
趣味 ペットボトルのふた・クリップ集め、演奏
性格 真面目なしっかりもの
チャームポイント 一本眉

アーニーのルームメイトで親友でもあるバート。とても几帳面で真面目な性格で、アーニーとは正反対。しかしまったく違う性格をしているからこそ、仲良くなれたのかもしれません。おっちょこちょいなアーニーの面倒を見ているため、時折二人が兄弟のように思えます。セサミストリートでは有名なコンビとしてお馴染みですよね!

年齢に関する設定は不明なのですが、制作スタッフの話によれば「6~7歳を想定している」とのこと。ビッグバード達と同級生くらい、といった感じでしょうか。けれどもバートは年齢よりも少し大人に見えてしまうくらいしっかりとしています。

アビー・カダビー/Abby

セサミストリート アビーカタビー
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 10月21日
年齢 3歳
性別 女の子
趣味 魔法の練習、勉強、クレヨンで字を描く
性格 元気いっぱい
チャームポイント 二つ結びの髪の毛

2006年に初登場した、比較的新しめのキャラクターアビー・カダビー。妖精の国からやってきたそうですが、まだまだ未熟な訓練中の妖精の女の子です。時折魔法を使っても失敗してしまいますが、めげずに明るく毎日を過ごしています。ちなみにエルモとは同い年で、二人は親友なんですよ。

アビーの家庭は少々複雑で、両親は離婚してしまっているそう。母親はすでに再婚を果たし、アビーには種違いの同い年である兄弟・ルーディーがいるのだとか。そんな複雑な事情を抱きながらも、ルーディーとはとっても仲良し。例え見た目が似ていることや血の繋がりだけが「家族」ではない、スタッフはアビーの存在を通じて視聴者へ家族の大切さを訴えているのです。

 

グローバー/Grober

セサミストリート グローバー
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 10月14日
年齢 不明
性別 男の子
趣味 人助け、旅
性格 おっちょこちょい
チャームポイント くるくるの巻き毛

くるくるとした青い巻き毛のグローバー。少しおっちょこちょいな性格で踊ることが大好きなので、彼を見ていると、ついつい楽しい気分になってしまうキャラクターです。放送開始直後の1969年にはすでに登場していたのですが、全く違うニックネームで呼ばれていたそう。「グローバー」という名前が正式に決定したのは1970年とのことです。

セサミストリートのキャラクター達が大好きな「フーパーさんの店」というお店があるのですが、時折そこでお手伝いをしています。頑張り屋さんでまっすぐなグローバー、人助けもお手の物で「スーパーグローバー」に変身し、友達を助けに行くことも!頼れる存在であるため、みんなからの信頼は厚いのです。

オスカー/Oscar

セサミストリート オスカー
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 6月1日
年齢 不明
性別 男の子
趣味 ガラクタ集め
性格 素直になれないタイプ
チャームポイント ふさふさの眉毛

いつもゴミ箱の中に住んでいるオスカー。人々が好む綺麗なもの、美しいものが大嫌いで、汚いものや人々が嫌うものを好んでいます。みんなが大好きなぬいぐるみは大嫌いだけど、シナシナの臭い草(葉っぱ)は大好き……なんていうとんでもないひねくれエピソードも(笑)晴れた日は基本的に嫌いで、雨の日が大好きなんだとか。

放送初期から登場している初期キャラクターの一人で、当初は体毛が緑ではなく黄色だったそう!ずいぶんと気難しい性格をしていますが、実はペットを複数飼っており、彼らにはとっても優しいんです。セサミストリートの住人には手厳しいオスカーにも、素敵な一面があるということですね。

ロジータ/Rosita

セサミストリート ロジータ
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 12月7日
年齢 5歳
性別 女の子
趣味 スペイン語、友達とハグ
性格 陽気
チャームポイント 頭の黄色いリボン

水色の長~い体毛、黄色いリボンが可愛らしいロジータ。メキシコ出身ですがスペイン語、アメリカ英語も話せるバイリンガルな女の子です。1991年から作品に登場し、エルモなど様々なキャラクターにスペイン語を教えてあげるお姉さん的存在。お友達とのハグが大好きで、辛い時はそっと寄り添ってくれる、心優しい一面も。

ロジータの父親は軍隊に所属しており、戦時中に負傷し現在は車椅子生活。その件について彼女は怒りと悲しみを露わにしていましたが、エルモがロジータへ救いの言葉をかけました。彼女の存在は戦争で両親を亡くした子供たちや生活が変わってしまった人々へ、強いメッセージを送っています。

テリーモンスター/Telly Monster

セサミストリート テリー
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 9月29日
年齢 不明
性別 男の子
趣味 三角形を探すこと
性格 心配性で繊細
チャームポイント 目の上のブルーのアイライン

テリーは何よりも心配性。いつも不安で感情が揺れ動いてしまい、しばしばお友達に協力をしてもらうこともあります。ですが根が真面目で一生懸命であるため、そんな自分をどうするべきか?を真剣に考えていくのです。ベビー・ベアという熊の男の子と親友で、よく二人で遊んでいますよ。

スペシャル版の頃から登場する古いキャラクターであり、テレビを観るのが大好きな「テレビモンスター」の一面もあったのだとか(笑)しかし、目が回ってしまうほどテレビを観続けていることが多かったため、子供たちによくない影響を及ぼしてしまうとの声も。そのため現在はテレビ大好きっ子は卒業したのだそうです!

ゾーイ/Zoe

セサミストリート ゾーイ
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 9月30日
年齢 3歳
性別 女の子
趣味 バレエを踊ること
性格 怖いもの知らず
チャームポイント 首や腕につけたアクセサリー

1993年頃(シーズン25あたり)に登場したバレエをこよなく愛するゾーイ。お洋服もバレリーナを彷彿させるようなチュチュが可愛らしいですね。踊ることが大好きな元気いっぱいの女の子で、ちょっぴり気が強い部分も。

とても想像力が豊かで、石に「ロッコ」という名前をつけてペットとして扱っています。どこに行くにもロッコとは一緒で、よく遊ぶエルモはロッコが羨ましく思ってしまうのだとか。よく子供ってぬいぐるみだったり、石だったり、様々なものに愛着を向けて可愛がることってよくありますよね。ゾーイはそんな“子供らしさ”を全面に出した、キュートなキャラクターです。

カウント伯爵/Count von Count

セサミストリート カウント伯爵
『セサミストリート』日本公式HP

誕生日 10月9日
年齢 1832652歳くらい
性別 男性
趣味 数を数えること
性格 怖いもの知らず
チャームポイント 尖った牙

1972年に初登場したカウント伯爵は、セサミストリートのモンスターたちと比べてちょっぴり個性的。その正体はドラキュラで、数を数えずにはいられない数字大好きなキャラクターです。子供たちに数字の楽しさを教えてくれるお兄さんのような人物。

鋭い牙に黒いマント、近づい難い雰囲気こそありますが、とっても親しみやすい性格をしているんです。社交的でセサミストリートの住人達とはみんな仲良し!そして実は既婚者というまさかの設定も……(笑)年齢も約1832652歳とのことで、経験豊富な優しいお兄さんです。

賛否両論!?キャラクターの多様性を重視した裏話

ただカワイイキャラクターが楽しい物語を繰り広げるだけでないのが、セサミストリートが評価されるべき部分でもあります。先程紹介したアビーカタビーのように複雑な家庭を持つ子も多く、中には親が薬物中毒陥ってしまったというハードなケースも!

またキャラクターがLGBTQに該当している設定もあり、子供向け番組でありながら社会へ訴えかける姿勢を貫き続けています。

自閉症の女の子ジュリア

誕生日 1月23日
年齢 4歳
性別 女の子
チャームポイント おかっぱヘア

ジュリアは自閉症を患っているため、「みんなと一緒」が少し難しい女の子です咄嗟の反応はあまり得意ではなく、気持ちの表現の仕方もどこか個性的。でもお友達と遊ぶことは大好きですし、イラストを描くなど芸術方面ではとてつもない才能を発揮します。

自閉症はなかなか理解されづらいもので、ビッグバードも彼女と初めて会った時は思わず困惑してしまいました。夢中になっていると外の声が聞こえなくなってしまう性質があるために、話しかけた際ジュリアの反応が全くなかったからです。「僕、嫌われているのかな」とビッグバードが不安になってしまったほど。

しかし自閉症である人たちに、決して悪気はありません。ちょっぴり他の人とは遊び方や表現、反応などが違うというだけなのです。セサミストリートの製作スタッフは「人と違うことは悪ではない」ことを訴え、多くの人に理解を持ってもらえるように願いを込めて、このエピソードを作成したのでしょう。

ジュリアには彼女のことを理解し寄り添う素敵な家族がいます。ママのエレナ、パパのダニエルに加えてお兄さんのサム、そして犬のローズと幸せに暮らしていますよ。大きな音が苦手なジュリアの傍で、ローズは絶対に吠えません。それは決して彼女に”気を遣っている”のではなく、お互いを思いやって分かり合うことを何より大切にしているのです。

アーニーとバートはゲイ?

いつも一緒なアーニーとバート。二人はお互いを親友と認識していますが、あまりに仲が良すぎるために「同性愛者では?」と思った人もいるでしょう。本作の台本を担当するマーク・ソルツマン氏はインタビューにて「アーニーとバートはゲイ」と答えていたのです。

マークは1984年から台本を書き続けており、長年『セサミストリート』に関わっている人物。そんな人が発した言葉だからこそ、信ぴょう性も高く感じられたに違いありません。しかし公式のアナウンスによれば「二人の間に恋愛感情はない」とゲイ説を正面から否定しました。

二人の関係は過去にも何度か問題視されていて、その度に公式は否定のメッセージを我々に投げているようです。これには物議を醸し、「子供向け番組なんだから恋愛はちょっと……」という意見や「同性愛者がいたってかまわないと思う」など、様々な意見が現在も飛び交っています。

オピオイド依存の母親を持つカーリー

緑色のふわふわした体毛が特徴的で、6歳の女の子のカーリー。彼女の母親は現在オピオイド依存症と闘っており、闘病の真っ最中なのです。オピオイド依存症とは簡単に言えば薬物中毒。常習性の高い薬に依存してしまい、回復に向かって頑張っているのだそう。

ですが、今は母親がカーリーを育てられない状態なので、一時的に里親に出されているのだとか……。カーリー自身も家族のことを気にかけており、また一緒に暮らせる日を夢見ているのでしょう。里親も彼女の境遇を受け止め、「元の生活に戻るまでは私達がカーリーを守るわ」と言っています。

オピオイドとはアメリカで販売されている鎮痛剤のことで、年間約7万人ほど命を落とすほどの強い薬。親が依存症に陥ってしまえば、子供を育てることも一般的な生活をすることさえ難しくなってしまうのです。実際に依存症が原因で、里子に出される子供が後を絶ちません。

本作ではこの病気について子供が理解できるコンテンツがほとんど存在しないことを指摘し、依存症に陥るのは子供のせいではないというメッセージを伝えています。中には親の状態を見て、自責の念に駆られてしまう子供も多いのだそう。カーリーの存在はそんな人々に寄り添い、勇気を与えるために登場したのです。

セサミストリートは社会の縮図

『セサミストリート』は一言で表すならアメリカ社会の縮図。キャラクター達が様々な事情を抱えながらも、皆で助け合って生きていくことを何よりのテーマとしています。国籍や肌の色、そして年齢も関係なく、お互いを認め合える大切さを子供たちに伝え続けているのですね。

子供向けの番組でありながら自閉症に対する偏見など、社会問題へ積極的に取り組んでいく姿勢には大人もハッとさせられたはず。パペットが歌って踊って楽しいだけでなく、今一度世の中についてじっくり考えられる作品でもあるのです。

セサミストリートのキャラクターまとめ

可愛らしいキャラクターが多数登場する『セサミストリート』ですが、深い部分を知るとより魅力的に思えるかもしれません。それぞれが織りなす個性的で考えさせられるエピソードは、大人こそ観るべきなのでしょう。子供番組を通じて学ぶものはたくさんありますので、ぜひ『セサミストリート』の世界に触れてみて下さい。