【サメ映画のプロが選ぶ】アマゾンプライムで配信中の難易度別おすすめサメ映画10選!

サメ映画ルーキー

 

映画ひとっとびと映画系インフルエンサーがコラボし、みなさまに映画の真なる魅力を伝えるこの企画。記念すべき1回目である本記事は、サメ映画のエキスパート、「サメ映画ルーキー」に登場してもらった。

 

本記事のライター

サメ映画ルーキー

サメ映画ルーキー

サメ映画専門のバイヤー兼翻訳家。『ランドシャーク 丘ジョーズの逆襲』『スノーシャーク 悪魔のフカヒレ』『ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦』『BAD CGI SHARKS 電脳鮫』『エイリアンVSジョーズ』『サメデター』『えっ?サメ男』『コマンド―シャーク 地獄の殺人サメ部隊』等の翻訳を担当。サメ映画以外にも『必殺!恐竜神父』や『セミマゲドン』などのZ級映画の翻訳を行う。

Twitter:https://twitter.com/Munenori20

はじめに

中秋の名月も過ぎいよいよ秋の気配がしてきたが、秋といえば何の季節かご存知だろうか?

そう、サメ映画である。

「サメは海の生き物だから夏の風物詩なのでは?」という当然の疑問を抱いたそこのあなた。そもそもサメ映画においてサメは海の生き物ではない。陸や空をも蹂躙する完全無欠の生物である。従ってその旬も夏に限定されないのだ。

むしろ一年中が旬とすら言えるだろう。

サメ映画とは何か?

「サメ映画」という単語を初めて目にした読者の方に説明をしておくと、空前の大ヒットとなったスティーヴン・スピルバーグの傑作『ジョーズ』(1975年)の影響下で制作されたサメを主軸とした作品が「サメ映画」と呼ばれている。当初はパニック映画の文脈の中で登場していたサメたちは人々にとって恐怖の象徴として機能していた。

『ジョーズ』を観たせいで海に入れなくなってしまった、という話は未だによく耳にする。しかし、この50年のサメ映画の歴史の中で、いつしかサメは自由に進化しもはやサメと呼んでいいのかすら怪しい存在になってしまった。映画としてもホラーやスリラーではなく。

思わず「そうはならんやろ」と突っ込みたくなるコメディ寄りの作品が多くなってきているのが現状だ。

サメ映画の分類

『ジョーズ』の公開後、雨後の筍のごとく膨大な量のサメ映画が製作されている。その数は2021年現在までに100本を優に超えている。サメ映画フリークとしてはその全てを視聴してほしいところだが、残念ながら視聴方法が限られている作品も多い。

そこで今回は比較的手軽に視聴可能なアマゾンプライム作品からA級・B級・Z級と難易度別に10作をチョイスした。

「映画に難易度が存在するのか…」と驚かれるかも知れないが、サメ映画の選手層は非常に厚く、万人向けの作品から人類向けではない作品まで様々である。

A級サメ映画に分類される作品は、劇場公開もされ、どこに出しても恥ずかしくないクオリティを誇ると言える。シリアスな作風のものが多く、視聴者の恐怖やスリルを煽る点では素晴らしい出来だが、そうした作品が苦手な方はスルーするのも手だ。

一方、B級サメ映画は劇場公開を経ていない、いわゆるTV映画やビデオスルー作品を指す。近年のサメ映画のボリュームゾーンであり、『ジョーズ』のことなどどこ吹く風といった感じでサメをネタにした大喜利大会的な作品が主力だ。

最後に紹介するのがZ級サメ映画だ。他のジャンルが映画の「ランク」をどのように分けているのかは分からないが、少なくともサメ映画においてC級やD級といった中途半端な階級は存在しない。B級以下はもれなく最下層のZ級であり、その理由は観れば一目瞭然である。

サメ映画をどう楽しむか

サメ映画の楽しみ方はもちろん個人の自由だが、先の分類に従うなら、それぞれ「見どころ」とでも言うべきものがある。

A級のシリアスな大作サメ映画なら手に汗握るサメとの攻防に魅了され、B級サメ映画なら「サメ映画のお約束」と知性を感じない展開に思わず吹き出すだろうし、Z級サメ映画ならばその限界突破したクオリティの低さに罵倒する言葉すら忘れてしまうだろう。

好みは人それぞれだが、出来ることならこれらA級・B級・Z級を万遍なく視聴すると、サメ映画の多様性を実感できるだろう。

A級サメ映画

まずはサメ映画に親しみがない視聴者でも十分楽しめるA級サメ映画を紹介しよう。よく言われるように「サメ映画」と「映画」が別の概念だとするなら、ここにまとめた作品は「映画」と呼んでも差し支えないものばかりである。

『MEG ザ・モンスター』(2018年/字幕・吹替)

メグ・ザ・モンスター
出典:Amazon.co.jp

『ジョーズ』の世界興行収入を超えたサメ映画史上No.1ヒット作がアマゾンプライムに追加された。ジェイソン・ステイサムが絶滅したはずの古代の巨大ザメ・メガロドンとステゴロ勝負!…しかし圧倒的に不利なのはメガロドン側である。なにせ相手はあのステイサムなのだから。

サメ映画にしては出血量も控えめなので万人に安心しておすすめできる傑作だ。続編の制作も既にスタートしているので、その予習も兼ねてぜひ視聴して欲しい一本。

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『ディープ・ブルー』(1999年/字幕のみ)

ディープ・ブルー
出典:Amazon.co.jp

ポスト・ジョーズ時代のサメ映画筆頭。海底研究所を舞台に、アルツハイマー病の治療薬開発の為に知能を強化されたサメと人間たちのバトルを描いた傑作。

数々の「サメ映画あるあるネタ」を生み出すほどの影響力をもち、サメ映画好きがオムレツのレシピに詳しいのもこの作品のせい。現在『3』まで続編が制作されている事からもその人気の高さが伺えるだろう。

『ロスト・バケーション』(2016年/字幕・吹替)

ロスト・バケーション
出典:Amazon.co.jp

ブレイク・ライブリー演じる医学生と人喰いザメのタイマンバトルを描いた傑作。

「岸は目の前にあるのに辿り着けない」という状況が絶望感を誘うが、主人公は抜群の機転を活かして危機的状況を切り抜けていく。しかしサメの方も十分すぎるほどに狡猾であり、先が読めない展開にハラハラすること間違いなし。

随所で登場するカモメ君は癒し枠である。

『海底47m』(2017年/字幕・吹替)


出典:Amazon.co.jp

サメ×シチュエーション・スリラーの傑作。シャークケージ・ダイビングを楽しんでいた姉妹のケージが事故により海底に落下。酸素が徐々に無くなっていき、周りには人喰いザメが…という考えうる限り最悪の状況。ある意味『ジョーズ』よりも海の恐怖が堪能できるが、サメ映画濃度はそこまで高くない。

続編である『海底47m 古代マヤの死の迷宮』の方は完全にサメ映画に振り切っているので、興味があればそちらも視聴してみてほしい(ただしアマゾンプライム対象外)。

なお、この他にA級サメ映画として、津波で浸水したスーパーマーケットに侵入したサメとの戦いを描いた『パニック・マーケット』(2012年)、沖合に置き去りにされてしまったダイビング客がサメに襲われてしまう『オープン・ウォーター』(2004年)、湖畔の別荘でバケーションを楽しむ大学生たちをなぜかサメが襲う『シャーク・ナイト』がアマゾンプライムで視聴可能である。

いずれも傑作とまではいかないが、「普通の映画」として楽しめる良作たちだ。

 

B級サメ映画

関東民ならご存知テレビ東京の『午後のロードショー』でも放映経験がある作品も含まれている(つまりギリギリ一般向け)。どれも何かしらの意味でぶっ飛んだ変態ザメが出てくるので何も考えずに楽しむことができるだろう。

『シン・ジョーズ』(2016年/字幕のみ)

シン・ジョーズ
出典:Amazon.co.jp

核物質に汚染されたサメ!もちろんゴ○ラとは一切関係ない危険なタイトルだが、この作品を観てサメ映画にハマったという人も多くいるB級サメ映画のスタンダード。制作陣が同じである電気ザメ映画『シャーク・ショック』(2017年)と合わせて楽しみたい一本。

ちなみに今年の12月に『シン・ジョーズ 最強生物の誕生』という作品がリリースされるが、本作とはやはり一切関係がない。

『ビーチ・シャーク』(2012年/字幕のみ)

ピーチ・シャーク
出典:Amazon.co.jp

近年猛烈な勢いで増殖しつつある「陸ザメ」の先駆的作品。ビーチを爆泳するサメという点以外はほぼ『ジョーズ』なので初心者も安心してツッコミに専念できる。

ハルク・ホーガンの娘であるブルック・ホーガンも活躍する。監督のマーク・アトキンスはこの後の監督作でサメに地球を支配させたり(『PLANE OF THE SHARKS 鮫の惑星』、『鮫の惑星 海戦記』)サメの頭を6つに増やして陸を歩かせたりしている(『シックスヘッド・ジョーズ』)。

『シャークトパスVSプテラクーダ』(2015年/字幕のみ)

シャークトパスVSプテラクーダ
出典:Amazon.co.jp

サメ+タコという衝撃のクリーチャーを登場させた『シャークトパス』(2010年)が帰ってきた!しかも相手はプテラノドン+バラクーダ!「なぜそんな組み合わせに?」「どっちが勝とうがどうでもいいのでは?」という当たり前の疑問は横において、ぜひトライして欲しい一本。

ちなみに3作目でありシャークトパスがTwitterユーザーであることが明らかになる『シャークトパスVS狼鯨』(2016年)もアマゾンプライムで視聴可能だ。

このほか、サメの倒し方に強烈なフェチズムを感じる夏サメ映画『サマー・シャーク・アタック』(2016年)や、『ディープ・ブルー』の続編と思わせるようなパチモンタイトルが輝く『ディープブルー・ライジング』(2016年)、そして正統続編でありながら全サメ映画ファンを激怒させた『ディープ・ブルー2』(2018年)がアマゾンプライムで視聴可能である。

特に『サマー・シャーク・アタック』は最近国内リリースされたばかりの新作なので要チェックだ。

Z級サメ映画

サメ映画の最底辺にして真髄。劇場公開はもちろんのこと、TV放映も絶対にあり得ないレベルの作品たちである。甘い考えで鑑賞すれば命を落とす危険すらある。面白い・つまらないという判断基準は早々に捨て、目の間に広がる虚無と地獄に溺れてみよう。

『ジュラシック・シャーク』(2012年/吹替のみ)


出典:Amazon.co.jp

海底からメガロドンが復活!というストーリーだが、『MEG』とは似ても似つかない。「退屈は人を殺す」という言葉を体現したような作品であり、「何も無い」がここにはある。

なぜかカラオケボックスで配信されていたり、監督の全く知らないところで続編が制作されてしまったりと本編よりもその周辺の方が面白いZ級サメ映画ど真ん中な一本。ただしこれでもZ級の中では序の口である。

『ランドシャーク 丘ジョーズの逆襲』(2017年/字幕のみ)


出典:Amazon.co.jp

Z級映画界の巨匠マーク・ポロニアによる陸ザメ映画。衝撃的なサメのビジュアルや驚愕のラストには開いた口が塞がらない。

中盤に登場する「サメ探知機」の探知音がとにかくうるさく、視聴者の聴覚を執拗に攻撃してくるタイプの作品である。キャッチコピーの『陸・海・喰!』はサメ映画でも1,2を争う秀逸さ。

『ハウス・シャーク』(2017年/字幕のみ)


出典:Amazon.co.jp

現在アマゾンプライムで視聴可能なサメ映画の中ではトップクラスの危険物。「家にサメが出る」、「便器から飛び出すサメのヒレ」というキャッチ―なイメージに引き寄せられた数多くの視聴者を下品すぎる下ネタやナンセンスなギャグで屠ってきた、非常に残虐な作品である。

1時間50分というサメ映画としては長めの作品であるところも殺傷力を高めている。

ちなみに、アマゾンプライム作品ではないが、現在期間限定で『コマンド―シャーク 地獄の殺人サメ部隊(Post Apocalyptic Commando Shark)』(2018年)がYouTubeにて無料配信中である。第三次世界大戦後、ソ連軍がサメ人間兵士=コマンドーシャークを使ってアメリカの侵略を目論むというストーリーだが、サブマシンガンを撃ちまくるサメ人間のビジュアルがとにかく強烈なので、気になる方はチェックしてみてほしい。

【作品等のリンク】

■ Post Apocalyptic Commando Shark

https://youtu.be/ClCSGDgRR3A

■ サメデター

https://www.amazon.co.jp/dp/B09F1FVKHN/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_YWPVPZKX163HYCJWPPQ5

■ シン・ジョーズ 最強生物の誕生

https://www.amazon.co.jp/dp/B09GJTV2ZB/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_QPXWYVQW3ZV5D0Y06Y3Y

■ エイリアンVSジョーズ

https://www.amazon.co.jp/dp/B09895TMTQ/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_41VQGCG85KQM4H27GXVF

まとめ

サメ映画を語る上で最も重要なのは、「自分の目で確かめる事」である。レビューを読むだけで満足してしまうのはあまりにもったいない。サメ映画を観るということは、「時間をドブに捨てる」という忙しない現代社会でこそ価値をもつ娯楽なのである。

アマゾンプライムではサメ映画ブームの火付け役である『シャークネード』や『メガ・シャーク』シリーズが配信されていない事は非常に残念だが、この記事で紹介した作品も十分魅力に溢れている。

先に述べたようにA級・B級・Z級にはそれぞれ違った良さ(あるいはクセの強さ)があり、「あなたにとっての面白さ」に優劣をつけるための分類ではない。このリストの中から「あなただけのお気に入りの一本」が見つかれば幸いである。

最後に、近日中にリリースされる新作サメ映画情報にも少し触れておこう。今年の10月には、『ランドシャーク』の監督であるマーク・ポロニアの最新作『エイリアンVSジョーズ』が発売予定だ。「もう結果だけ教えろ!」という元も子もないキャッチコピーが既に各所で話題を呼んでいる注目作だ。

12月には先に紹介した『シン・ジョーズ 最強生物の誕生』に加えて、新進気鋭のZ級映画監督ダスティン・ファーガソンの手による『サメデター』が発売予定だ。一周回ってしまったキャッチコピー「今度のサメは海に出る!」には苦笑するしかないが、本編は苦笑いどころか気絶するほどの出来なので覚悟して視聴してほしい。

今後もさらなる進化を見せそうなサメ映画からは目が離せそうにないが、この記事がサメ映画初心者の良き羅針盤となることを願っている。

Twitter:https://twitter.com/Munenori20

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