駄作を超えた神!?ヒドさが逆に愛おしい最強のZ級映画20選

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これを読んでいる読者にまず確認して頂きたいのですが、今からZ級の観るに耐えないヒドイ映画を紹介いたします!開くリンクを間違っていませんか?Zonbi映画じゃありませんからね?

大丈夫だ何も間違ってない、自分はそのヒドイ映画を探しに来たんだ!というのならもう何も言いますまい。存分にこのどうしようもないZ級映画達を味わいましょう!

Z級映画とは?

ご紹介に入る前に、Z級映画という言葉をご存知ですか?

Z級映画とはその名の通りA級映画でもB級映画でもない、そのさらに下の下の下をいく超低クオリティー映画のことです。

そもそも、A級映画やB級映画というランクはその映画の制作予算や配給の状況によってランク付けされたもの。それに比べて、Z級映画は低予算であるだけが判断基準ではなく、そのクオリティーの低さからZ級映画と言われます。出演している俳優や制作陣が素人、シナリオが意味不明、など作品全体のクオリティーの低さが丸わかりなことが基準となってZ級映画と呼ばれることが多いです。

ただ単につまらないだけではない、そんな言葉では片付かないほど酷い、もはや映画と呼んでいいのかさえ分からない、そんな「ネタ」レベルに酷い映画がZ級映画です。

一方で、Z級映画とはそれぞれの映画に対する評価によるので、一口にそれがZ級映画であると一般的に確定することは難しいという一面も持ち合わせているので、自分の目で確かめて判断することが重要です

Z級映画の魅力にはまりやすい人の傾向として、「普通の映画に飽きてきた人」「良いのか悪いのか、とりあえず予想を裏切る展開が観たい人」「もはや笑わざるを得ないクオリティーの映画で笑いたい人」といったものがあります。そうでない人も、ネタとして鑑賞し「マジヤバい映画がある」といった話のタネにするのもありでしょう!

ぶっちゃけ人にはあんまりオススメできないZ級映画20選!

Z級映画が一旦どんなものなのか分かった皆さんは変な期待とよく分からないワクワクで胸がはちきれそうなことでしょう。それでは低クオリティーすぎて観る価値があるのか、ないのか、それさえ分からないようなZ級映画を20本ご紹介します!

1. 死霊の盆踊り 

これを見せられてどうすればいいんだよ

Z級映画①
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

売れない小説家のボブ(ウィリアム・ベイツ)はネタ探しのため、恋人のシャーリー(パット・バリンジャー)と共に車で夜の墓場へと向かう。しかし運転を誤って車ごと崖から転落した二人が目覚めると、墓場で夜の帝王(クリズウェル)と闇の女王(ファウン・シルヴァー)が宴を開いていたーー。

この映画がZ級映画と称される所以

ジャンルはオカルト・エロチック・ホラー…らしいのですが、これを公開したことが一番のホラーでしょう、異常なまでの内容の薄さと意味不明さがハリウッド史上最低の映画と名高い(?)伝説の作品です。

まず冒頭は夜の帝王の一人語りから始まるのですがカンペをガン見です。まるでおじいちゃんが送ってきたビデオレターのような演技力、素人でも台本ぐらいは覚えてきますよ!

そして本編が始まり、主役二人が車で夜の墓場に向かうことの是非を話しているのに車の外は真昼間、辻褄を合わせようという気が欠片もありませんね。

92分もある上映時間の大半(たぶん9割ぐらい)を死霊役の女性がパンツ一丁で謎の低クオリティダンスを踊るだけ、あらすじ記載の内容でストーリーの6割強を消化しています。
画面端で死霊の踊りにヒロインが笑っている姿が写っており、夜の帝王も撮られてることに気付いてないのか(そんなことありえるのだろうか)虚無の表情をカットせずに入れいている、そんな編集技術の乏しさに呆れを通り越して笑えてくるでしょう。

読んでる読者も意味が分からないと思いますが、本当にこの展開で実際観ても意味が分からないものが連発されます。

こんな人におすすめ

  • 時間を無駄にしたい人
  • 虚無を感じたい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • およそ人類全般
  • 知能を下げたくない人

基本情報

上映時間:92分
監督: A. C. スティーヴン
主な出演者:ボブ(ウィリアム・ベイツ) シャーリー/黄金女(パット・バリンジャー) 夜の帝王(クリズウェル) 闇の女王(ファウン・シルヴァー)
受賞歴:なし
公開日:1965年6月1日

2. シベリア超特急

いやあ、映画って本当にいいもんですね

Z級映画②
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

時は西暦1941年、モスクワに滞在していた日本陸軍大将の山下奉文(水野晴郎)はシベリア鉄道に乗り込み帰国の途についた。しかし走行中の列車内で連続殺人事件が発生、山下は二人の部下を使い安楽椅子探偵として事件を推理するーー。

前提として知っておきたいポイント 水野晴郎さんについて

この映画を語る前にまず水野晴郎という人物について紹介します。この方は名映画評論家として知られた方で、金曜ロードショーで映画を紹介してくれる口髭のおじさんと言えばピンとくる方もいらっしゃるでしょう。(と思ったのですが、確認したら水野さんが金曜ロードショーに出演されていたのはもはや20世紀の話でした…)

評論家である水野さんが自らメガホンを取っただけでなく、脚本、主演までこなして(言うほどこなせてるか?)作り上げたいわば自主製作映画がこのシベリア超特急なのです。そしてその出来は…まあ、そういうことです。

この映画がZ級映画と称される所以

映画のジャンルは密室ミステリーとなっています。アガサ・クリスティの名作「オリエント急行殺人事件」を思わせる設定とタイトル、ヒッチコックを思わせる数々の演出と映画愛、そして愛に反比例した極端なチープさと素人臭さに溢れた日本映画界屈指の迷作です。

まず主演の水野晴郎さんは訓練を積んだ映画俳優ではありません。それは水野さんが映画内で一言喋った瞬間に全てを察することができるでしょう。途中から「マスコットが喋ってるのかな?」とか、「実は人形で声は後付けしたのかな?」と思うようになります。他の出演者も本職ではない方が沢山混じっていて水野さんだけ素人という訳ではないにも関わらず、群を抜いた異物感が逆に楽しくなってくること請け合いです。

映画の舞台は走行する列車の中ということになっているのですが、そんな雰囲気は微塵もありません。恐らく走行中の列車=密室というシチュエーションがどうしても必要だったのでしょうが、どう好意的に見ても”列車っぽい舞台セット”です。脚本も釈然としない展開だらけで、最後の”どんでん返し”を見せつけられた暁には頭の中が???で埋め尽くされることでしょう。海のように広い心を持って鑑賞に臨むべきです。

こんな人におすすめ

  • 水野晴郎さんをご存知の人
  • 全身の力を抜きたい人
  • 映画愛を感じたい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 今現在、心に余裕が無い人
  • 映画に「映画」を求めている人(何を言っているかわからないかもしれませんがマジで「映画」を求めてる人にはおすすめできません!)

基本情報

上映時間:90分
監督:MIKE MIZNO
主な出演者:山下奉文(水野晴郎) 青山(菊池孝典) 佐伯(西田和昭) 李蘭(かたせ梨乃)
受賞歴:なし
公開日:1996年2月24日

3. 魔の巣 

とりあえずこのなんかよくわからないBGMを止めろ

Z級映画③
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

旅行中のある一家が砂漠で道に迷い、近くで見つけた不気味な屋敷に仕方なく一泊することになる。だがそこは邪神を信仰する異常な集団が暮らす家だったーー。

この映画がZ級映画と称される所以

一応、ホラー映画です。この映画を観た人が最初に思うことは恐らく”BGMがうるさい”でしょう。状況に合わない音楽がやたら大音量で流れ続けます。不気味さを演出すべきシーンでラブロマンスみたいな音楽が流れ出し、効果音的なものがまるで聞こえません。もしかして、効果音用の集音マイクが調達できなかったためのごまかしなのではと思えてきます。

そして演技がひどいです。

優しいソフトタッチのビンタ、顔を撫でただけで死んだことになる、助けを求めているのに棒立ちで絶叫、そして幼児たちがじゃれ合っている様な取っ組み合い、しかも全ての動きがやたら遅いのです。終始ヒマそうな子役が観客の心を代弁してくれています。「ええーこの映画68分もあるのぉ?」と頭を抱えるでしょう。

また、鑑賞中に「プレーヤーの不調かな?」となった方、お使いの機器は正常です。突然シーンが飛ぶのは単にカットが下手なだけなのでご安心ください。カメラワークもいつまでも不要なものを映したり、明らかに事故映像のオンパレード。そのうえ、セットのサイズがぎりぎりなのか定点カメラ張りに画面が動きません。画面が所々チラチラするのはおそらく光に寄ってきた蛾でしょう。なぜカットできなかったのか?

トドメに邦題は単なる当て字。しかし、どうしようもない本作への皮肉が効いてて上手く出来てると思います。

こんな人におすすめ

  • 時間を無駄にしたい人
  • 映画へのハードルを下げたい人
  • BGMの大切さを知りたい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 忙しい人
  • まだ他の映画を観る選択肢が残ってる人

基本情報

上映時間:68分
監督:ハロルド・P・ウォーレン
主な出演者:マイケル(ハル・ウォーレン) マーガレット(ダイアン・マーリー) トーゴ(ジョン・レイノルズ) 主人(トム・ネーマン)
受賞歴:なし
公開日:1966年

4. ムカデ人間 

つ・な・げ・て・み・た・い

Z級映画④
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

ドイツ旅行中のアメリカ人リンジー(アシュリー・C・ウィリアムズ)とジェニー(アシュリン・イェニー)は車がパンクし、森の中を彷徨いある民家に助けを求める。しかしその家に住んでいたのはシャム双生児分離手術の権威であり、そして複数の人間の肛門と口を連結したムカデ人間製作を目論む狂人、ヨーゼフ・ハイター博士(ディーター・ラーザー)だった。”材料”を手に入れた博士は長年の計画をついに実行へと映すーー。

この映画がZ級映画と称される所以

グロテスクなサイコホラーです。あまりにも狂気的な内容が話題になり賛否両論を巻き起こしました。その元凶たるハイター博士は本当にサイコで怖すぎます。まるで無感情のような振る舞いをしたかと思えば急に興奮しだしたり、手術の成功に感動して号泣したり。まさしくやばい人です。ところが、見ている内にムカデ人間の“これからどうなるかわからないおかしさ”へ興味が湧いてきてしまうのです。

ここまで紹介した3つとは違い、映画としても良く出来た正しい意味でのカルト映画です。Z級カルト映画ですが駄作ではありません。むしろ緻密に計算された緊張感と嫌悪感の管理が見事で、誰にも好感を持てないように作られた構成は見事としか言いようがありません。もし一人でも好感の持てるキャラがいたならばそのキャラクターに感情移入してしまって面白がることはできないでしょう。この映画はムカデ人間”達”を観察する映画なのです。

こんな人におすすめ

  • グロに抵抗のない人
  • 自分の中にある狂気を感じたい人
  • ホラー映画とかを笑いながら観れる人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • グロ・痛そうな演出が苦手な人
  • 食事中の人(とりあえず食欲は無くなります)

基本情報

上映時間:90分
監督: トム・シックス
主な出演者:ヨーゼフ・ハイター(ディーター・ラーザー) リンジー(アシュリー・C・ウィリアムズ) ジェニー(アシュリン・イェニー) カツロー(北村昭博)
受賞歴:なし
公開日:2009年8月30日

5. 素顔のままで 

裸踊りが最後まで続く方がマシな場合もある

Z級映画⑤
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

FBI職員だったエリン・グラントは夫のせいで仕事をクビとなり、今やストリップバーで働きながら娘の親権を争う身となっていた。しかしある日、ステージ上に登ってきた客をまた別の男が殴るトラブルが発生する。しかもその殴った男が下院議員だったことから事態は予想外の方向へーー。

この映画がZ級映画と称される所以

ジャンルに例えるのが難しい本作。なぜか日本ではサスペンスやミステリーとして紹介されることがありますがそんな要素はありません。強いて言えばこんな映画が出来上がった事実がミステリーでしょう。唯一の見どころは若きデミ・ムーアのムッキムキでセクシーなすごいスタイルだけで、ヤマなしオチなし意味なしを地でいく作品です。それならもう割り切ってデミ・ムーアだけ映してくれればいいのですが妙に尺を取る変態共の描写、一向に進まない話、雑なシーンチェンジ、辻褄の合わないメチャクチャな構成と、観客を楽しませないための努力に余念がありません。

そしてこの映画ロクな内容がないにも関わらず、大作ばりに上映時間が117分もあるのです。残り時間を確認しては溜息をつきたくなります。あとこれは映画本体の責任ではないのですが日本語字幕の訳に所々怪しい箇所があります。まあ正確だったところで別に大した内容ではないですが。

こんな人におすすめ

  • 時間を無駄にしたい人
  • デミ・ムーアが観たくて、なおかつ他のシーンを適度に飛ばせる人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 忙しい人
  • 下品な作品が嫌いな人
  • デミ・ムーアに特に興味がない人

基本情報

上映時間:117分
監督: アンドリュー・バーグマン
主な出演者:エリン・グラント(デミ・ムーア)
受賞歴:第17回ゴールデンラズベリー賞:最低作品賞、最低主演女優賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低音楽賞、最低スクリーン・カップル賞
公開日:1996年6月28日

6. スーパーマリオブラザーズ 魔界帝国の女神 

これをマリオと言い張る勇気

Z級映画⑥
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

6500万年前、地球に巨大隕石が衝突した。繁栄を誇っていた恐竜族は過酷な地下世界に追いやられ、地上は人間が支配する場所となった。時は流れ現代のニューヨーク、配管工のマリオ(ボブ・ホスキンス)とルイージ(ジョン・レグイザモ)兄弟(ただし血は繋がっていない!)は発掘現場で働くデイジー(サマンサ・マシス)と出会う。しかしデイジーは謎の二人組に攫われてしまう。彼女を追いかけた二人が辿り着いたのは悪の帝王クッパ(デニス・ホッパー)が支配する地下帝国ダイノハッタンだったーー。

この映画がZ級映画と称される所以

言わずと知れた任天堂の看板キャラクター、スーパーマリオの”実写”映画です。もうこの時点で嫌な予感しかしない本作。視聴を始めた人は恐らく最初にこう思うでしょう。「お前クッパなのか…」と。謎CGがふんだんに使われていて劇中クリーチャーまみれなのに何故かクッパはまんま人間です。

隙あらばねじ込まれる配管工要素、何故か兄弟ではなくなったマリオとルイージ、ヒロインはピーチでなくデイジー、リアルヨッシー、エイリアンと化したクリボー、とやりたい放題です。その割に端々の小物にマリオのアイテムを仕込んだり分かりにくいゲームのネタを挟んだり(変身させられた王様と椅子はおそらく3のネタでそれを執拗に再現しています)、終始なぜ…という感情が押し寄せてきます。

そして作中の色々なことで説明が放棄されます。ストーリー進行に困ったらフワッとした理由で次の行動が決められていくので置いて行かれます。考えてはいけない映画なのです。この二人がマリオとルイージなんだと受け入れましょう。(でもマリオのビジュアルは良くできています。ルイージにはあえて触れません)ただこの訳の分からない勢いが好きという人も結構いるので、原作の存在を忘れて観るならそんなに悪くない映画なのかもしれません。

 

こんな人におすすめ

  • 頭を空っぽにできる人
  • これがマリオの実写化であることを忘れられる人
  • 友達と一緒に観る映画を探している人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • ポスター画像を見た時点で笑えなかった人
  • 一人でじっくり映画を観たい人

基本情報

上映時間:105分
監督:ロッキー・モートン アナベル・ヤンケン
主な出演者:マリオ・マリオ(ボブ・ホスキンス) ルイージ・マリオ(ジョン・レグイザモ) クッパ(デニス・ホッパー) デイジー(サマンサ・マシス)
受賞歴:なし
公開日:1993年5月28日

7. 親指ウォーズ 

史上最低のクソコラ映画

Z級映画⑦

出典:Amazon.co.jp

あらすじ

これは遥か昔、親指宇宙の果てにある親指世界の物語。強大な親指帝国に支配された親指共和国の残党はアホヤ姫を中心に反乱軍を結成するものの、帝国軍の激しい攻撃により姫が囚われの身となってしまう。宇宙に憧れる青年ローク・グラウンドランナーは反乱軍の戦士ウビ=ドゥビ・ベノービに出会い、帝国軍との戦いに身を投じていくーー。

この映画がZ級映画と称される所以

”スターウォーズ”を親指人形劇でやるというコメディパロディ映画です。ただしギャグや内容が清々しいほど全く面白くありません。ギャグはことごとく滑り倒すわ、台詞の間は悪いわ…でも撮ってる人たちはとても楽しそうです。親指に服を着せて顔はCGでいちいち後から貼り付けるという、ものすごく手間が掛かってているのですがそんな苦労を微塵も感じさせません。観客として観ると恐ろしく退屈ですが、ここはスタッフの一人になった気分でこの悪ふざけを楽しみましょう。笑いの絶えない撮影現場が目に浮かびませんか?

そして作っててよっぽど楽しかったのか親指シリーズはなんと6作品もあります。”親指タイタニック”に”親指フランケン”に”親指ゴッドファーザー”に”親指ブレアサム”に”親指バットサム”……どうです、どれだけアホらしいのか楽しみになってきたでしょう。

こんな人におすすめ

  • アホになりたい人
  • 子供の悪ふざけをほほえましく眺めていられる人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 忙しい人
  • 共感性羞恥の激しい人

基本情報

上映時間:29分
監督:スティーヴ・オーデカーク
主な出演者:ローク・グラウンドランナー(スティーヴ・オーデカーク) アホヤ姫(アンドレア・フィアーズ) ウビドゥビ・ベノービ(ロブ・ポールセン)
受賞歴:なし公開日:1999年

8. ターミネーターX 

タイトル詐欺にも限度というものがある

Z級映画⑧
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

売れない脚本家のデズ(ジェイク・レオナルド)は有料ポルノサイト運営で日々の糊口を凌いでいた。ある日友人から送られたデータを確認していると”ホラーヴィジョン”という不気味なサイトへと誘導される。異常に気付いたデズの恋人はPCの電源を抜こうとするが、PCから奇妙なエネルギーが放たれ恋人が消滅してしまうーー。

この映画がZ級映画と称される所以

まず最初にお伝えしたいのは原題から分かる通り、この映画は「ターミネーターシリーズ」とは一切関係がありません。でも日本版タイトルをつけた担当者を責めないでください。内容を見て頭を抱えた結果でしょうから…。

初代ターミネーター(1984年公開)を遥かに下回る恐ろしい技術力に鑑賞中に思わず製作年を確認してしまうと思います。ウィンドウズムービーメーカーにデフォルトで入ってそうなCGそこらへんのおもちゃ屋で買ったのかと思うようなラジコン仮装大賞みたいなロボット…21世紀に公開していいレベルではありません。ラジコンに襲われるシーンでは動かないラジコンを襲われてる側の人間がガクガク動かすという古典的手法が使われ、仮装大賞の方は極力頭部だけをアップにするという苦肉の策がとられています。白黒テレビの時代なら許された映画でしょう。

この作品は72分と比較的短めですがそのうち半分ぐらいは別に観なくてもいい散歩とドライブをしてるだけのシーンです。では他のシーンは観る価値があるのかと問われると特に本筋と関係ないキャラクターたちが長々と喋ったりします。恐らくですがこれらはもしかすると近未来ディストピア作品で、その雰囲気を表現したかった演出なのかも知れません。

なおエンディングは厚かましくも続編を意識しています。あるいは”俺達の戦いはこれからだ!”の打ち切り風エンドとも言えます。もちろん続編はありません。でも続編でこれ以上尺を伸ばすのも苦痛が増すだけなので、ここで打ち切ったのは製作陣の良心なのかもしれません。

こんな人におすすめ

  • サクッと終わる駄作を求めている人
  • 大昔の特撮を観ると笑いがこみあげる人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • ターミネーターをまだ観てない人(絶対にそっちの方が面白いです)
  • ターミネーターシリーズの続編と勘違いしている人(何度でも言いますがこの映画はターミネーターシリーズとは一切無関係です)

基本情報

上映時間:72分
監督:ダニー・ドレイヴン
主な出演者:デズ(ジェイク・レオナルド) トニ(ブリンク・スティーヴンス)
受賞歴:なし
公開日:2001年2月13日

9. 北京原人 

北京原人以外にも言葉が通じてないようなんだが

Z級映画⑨
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

時は2001年、日本政府は日本人の祖先とされている北京原人のDNAを入手、宇宙空間で復活実験を行う。しかし実験自体は成功したものの施設に隕石が衝突、復活した北京原人を乗せたシャトルが沖縄の海に墜落する。墜落現場付近を捜索した研究員の緒形直人(佐倉竜彦)と片岡礼子(竹井桃子)は無人島で墜落したシャトルを発見、そして生存していた北京原人の一家を発見する―

この映画がZ級映画と称される所以

製作費なんと20億円、東映の経営を傾けたという伝説の珍作です。トンチキなストーリーと豪華キャストのミスマッチが腹筋を全力で痛めつけてくれます。特に積み上げもフリもなくトンデモ理論が矢継ぎ早に開陳されていき、しかも、それがさも当然の常識のように消化されていく様は圧巻、いや呆然です。いや説明して欲しいのはそこじゃないんだよ!というモヤモヤが解消されることはきっと一生ないでしょう。

そしてストーリーのトンデモ具合を演技でカバーしようとしたのか…主役、脇役を無駄に豪華な俳優陣で揃えています。一部ではキャストこそが問題の現れという説もあるようです。(各方面からねじ込まれたキャストと注文を無理やり消化しようとした結果、支離滅裂なストーリーになったという推測)いずれにせよ、キャストの熱演が有効に活用されることは一切ありません。

こんな人におすすめ

  • シュールなおバカ映画で笑いたい人
  • 意味不明な展開で思考停止したい人
  • 大真面目に作られた駄作が観たい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • チープな低予算映画を楽しみたい人
  • キャストやスタッフの立場を想像していたたまれなくなる人

基本情報

上映時間:115分
監督: 佐藤純彌
主な出演者:緒形直人(佐倉竜彦) 片岡礼子(竹井桃子)
受賞歴:なし
公開日:1997年12月20日

10. エイリアンVSアバター 

勝手に戦え!

Z級映画⑩
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

宇宙からエイリアンが地球に飛来、アメリカのとあるキャンプ場付近に墜落し人々を襲い始める。一方エイリアンを追うアバター(キャシー・フリーゲル)もまた地球に現れ、決戦のために地球へと戦力を送り込む。そして偶然キャンプ場に訪れていたタイラー(ジェイソン・ロックハート)は友人たちと共にエイリアンとアバターの戦いに巻き込まれてしまうーー。

この映画がZ級映画と称される所以

低予算の極みです。もはや言うまでもないでしょうがエイリアンシリーズやアバターとは一切無関係の映画となっています。というかこの映画のエイリアンは姿を透明にしたり人間の姿に擬態したりしますがどう考えてもそれはプレデターです。アバターの方に至っては肌が青い以外のアバター要素がありませんパロディ映画なのにパロディ元を間違えている点でどうかしています。

こういうVSシリーズは大概ロクでもない映画ですが、このエイリアンVSアバターは褒めるところが一切ないという点で一歩リードしています。いくらB級低予算映画でも頑張って探せば一つぐらいは褒めるところがあるものですがこの映画にはそんなもの皆無です。中古みたいなよれよれ着ぐるみのエイリアン、特に存在しないストーリー、もはやCGですらない素人動画みたいな画面効果、種類が少なすぎる上にどことなくアホっぽいBGM……どうしようもないとしか言いようのない惨状が広がっています。そして満を持して登場するアバター側最後の切り札”ロボター”…、こちらはぜひご自分の目で確かめて欲しいです。

エイリアンの着ぐるみですが調べたら本当に中古でした…宇宙生物XというやはりB級映画の使い回しらしいです。せめて誤魔化す努力ぐらいはしてほしかったです。

こんな人におすすめ

  • 鑑賞にあたって脳を一秒たりとも使いたくない人
  • 清々しいほどの駄作を求めている人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • Z級といえども何かしら光るオリジナリティが欲しい人(ある意味では面白いですが)
  • エイリアンVSプレデターをまだ観ていない人(こんな映画を先に観てはいけません)

基本情報

上映時間:81分
監督:ルイス・ショーンブラン
主な出演者:アバ(キャシー・フリーゲル) タイラー(ジェイソン・ロックハート)
受賞歴:なし
公開日:2011年9月20日

11.メタルマン 

こんなZ級クソ映画で本当に申し訳ない

Z級映画⑪
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

大学生のカイル(サミュエル・ネイサン・ホフマイア)は師事していたブレイク博士(レジー・バニスター)に赤いマスクを託される。このマスクは悪の軍事企業が開発し、人間に数々の特殊能力と超人的な力を与えるものだった。しかしこの力が悪用されることを恐れたブレイク博士は完成前のマスクを持って組織を脱走、追手の目を欺きながらマスクの完成を急いでいたのだ。そして完成したマスクをカイルに託した直後に博士は殺害されてしまい、さらにカイルの両親まで殺害されてしまう。カイルは突貫工事で完成された不備の多いマスクと共に正義の戦いへと身を投じていくーー。

この映画がZ級映画と称される所以

アイアンマンのパロディです。ですが出来がひどすぎてパロディにもなっていません。またあらすじにどことなく矛盾を感じられた方がいるかもしれませんが、残念ながら本当にこういう話なのでご了承ください。

主人公にマスクを託したブレイク博士は界隈では邪悪とか巨悪とか鬼畜とか言われています。まず博士が託すマスクは「一度着ると一生脱げない」「”砂糖水を混ぜたクソのような味”のブドウ糖溶液しか食べられない」「勝手に脳を改造する」「銃弾を防げると言いつつ撃たれると数発で機能不全を起こす」ロクでもない代物です。しかも博士はこれを承諾無しの騙し討ちで主人公に着せてから「早く慣れろ」とのたまい、さらに博士に巻き込まれたせいで両親を殺害された主人公に対し「マスクを復讐に使うな」と言い放ちます。脚本の粗を雰囲気で押し通そうとした結果、悪役より邪悪な博士が誕生してしまいました。

迫力の無いアクションに尺稼ぎの無意味な会話はもはや当然として、2008年の映画にも関わらず異常に画質と音質が悪いです。(界隈では安物のハンディカメラとその内蔵マイクで撮影されたのではと推測されています)環境音とノイズと手ブレが入りまくりで素晴らしい臨場感を味わえます。そして主人公のスーツに使用されているベルトはなんと仮面ライダーカブトの変身ベルトのおもちゃを使用しているという…もちろんバンダイと東映に許可は取っていません。ちなみに製作は例の「エイリアンVSアバター」と同じ所です。一度怒られた方がいいのでは?

こんな人におすすめ

  • 偶然誕生してしまった巨悪が観たい人
  • 眠気を呼び起こしたい人(Z級映画の中でも特にテンポが悪いので睡眠導入に最適です)

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 映画を観るつもりの人(何かの作業中に横目で観るぐらいで十分です)
  • まだアイアンマンを観てない人(先に本物を観られるのなら迷わずそうすべきです)

基本情報

上映時間:86分
監督:ロン・カーコスタ
主な出演者:カイル・フィン(サミュエル・ネイサン・ホフマイア) アーサー・ブレイク(レジー・バニスター)
受賞歴:なし公開日:2008年

12. アタック・オブ・ザ・キラートマト 

キラー・トマトが襲ってくる!

Z級映画⑬
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

アメリカのとある田舎町で血まみれの変死体が発見される。しかし現場を調べた刑事はそれが血まみれではなく、なんとトマトジュースまみれであるということに気付く。政府の実験農場から逃げ出した殺人トマトが人々を襲い始めたのだ。人類の危機に対し政府は普段は豚小屋の番をしているディクスン(デイヴィッド・ミラー)をリーダーとする特別捜査チームを結成、トマトと人類の壮絶な戦争が始まったーー。

この映画がZ級映画と称される所以

まず最初に流れるテーマソングを聞いてみましょう。どうです、バカバカしくて素晴らしいじゃありませんか。“不朽の駄作”と讃えられる?伝説のZ級SFカルトパニックホラーコメディ映画です。あらすじを読んでよく意味が分からなかった人は正常なのでご安心ください。

撮影中本当に起きてしまった映画の内容と無関係の飛行機事故、唐突に始まるミュージカル、途中に挟まる謎の家具屋の宣伝、抽象的すぎる表現、チープすぎて状況の分からない演出、理解は最初から放棄する前提で観ましょう。そのうち何も理解できないことが病みつきになってきます。そして最後に憎きトマトを踏み潰すシーンでは謎の達成感が押し寄せることでしょう。

終始こんな調子で訳の分からない映画ですがところどころむやみに良く出来た部分があります。代表的なのが爆発シーンで、この爆破を演出したスタッフは後にスターウォーズのスタッフに出世したそうです。劇中もジャズ調のBGMが無駄にオシャレです。唐突なミュージカルも単体で聞くとなかなかどうしていい感じで、全体のチープさから浮いています。逆に言うと音楽のお陰でチープさをより際立たせることに成功(?)したとも言えますね。駄作だが音楽だけはいい、というのは映画に限らずよく聞くフレーズですが、この風潮を生み出した犯人の一つがこれです。

着眼点を変えることで何度観ても新しい発見がある、これこそ「アタック・オブ・ザ・キラートマト」がカルト映画たる所以でしょう。結果として各方面に多くのフォロワーを生み出し、映画界のみならず世界に大きな影響を与えてしまいました

こんな人におすすめ

  • 正統派Z級カルト映画を観たい人
  • 面白い駄作を観たい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 徹底的に駄目な駄作を観たい人
  • 作業のお供を探している人(駄作なのに思わず観てしまうので作業が進みません)

基本情報

上映時間:87分
監督:ジョン・デ・ベロ
主な出演者:メイスン・ディクスン(デイヴィッド・ミラー) ジム・リチャードソン(ジョージ・ウィルソン)
受賞歴:なし公開日:1978年10月

13. 子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎

シリーズも地獄へ行った

Z級映画⑬
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

幕府お抱えの公儀介錯人の座を巡り柳生烈堂(大木実)に濡れ衣を着せられた拝一刀(若山富三郎)は、息子の大五郎(富川晶宏)と共に柳生家の子と刺客を返り討ちにしながら流浪の旅を続けていた。一方の柳生もまた、一刀を仕留め損ねたことで幕府内での立場が悪化していく。窮地に立たされた烈堂は柳生家に残された総力を結集し一刀へと戦いを挑むーー。

この映画がZ級映画と称される所以

この映画は小池和夫原作の名作時代劇漫画、子連れ狼シリーズの劇場版です。子連れ狼の映像化には複数のシリーズがありまして、このシリーズは一般に若山富三郎版と呼ばれているものです。「地獄へ行くぞ!大五郎」はシリーズ6作目の作品であり時代劇と思って観た人の度肝を抜くことに見事成功、この作品を最後に若山富三郎版は打ち切りとなりました。

とても親切な映画です。開幕直後に主人公親子がスキー乳母車で雪山を滑走することにより、真面目に観る必要が無いことを最初に教えてくれます。その後も乳母車マシンガン装甲乳母車地雷と狂った世界観が展開されます。主人公サイドがそうなら敵も敵でミサイル妖術カノン砲とやりたい放題です。そして最後には両陣営スキーを履いて雪山チェイス大決戦

そもそもなぜ雪山に主人公親子がいるのかと言えば妖術で地面をモグラみたいに潜ってくる敵に対抗するためなのですが、それに対する敵の反応が「凍える!」というコメディのリアクション
そしてエンディングは敵の猛攻を切り抜けるも分断された親子の感動の再会、1時間ほど前息子を盾にしてた主人公にやらせるのは明らかに間違っている迷シーンで締めくくります。子連れ狼とは…というか庇護対象のはずの大五郎のキル数が大変なことになっていて、父の「大五郎!」の合図と共に乳母車マシンガンをぶっ放し死体の山を築きます。これ大五郎一人でもやっていけますよね?

こんな人におすすめ

  • 真面目な顔してバカをやる映画を観たい人
  • 予想の斜め上を行く展開に唖然としたい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 時代劇だと思ってこの映画を手に取った人
  • 駄作中の駄作を求めている人(クオリティ的に駄作とは言えません。)

基本情報

上映時間:84分
監督:黒田義之
主な出演者:拝一刀(若山富三郎) 拝大五郎(富川晶宏) 柳生烈堂(大木実)
受賞歴:なし
公開日:1974年4月24日

14. DEVILMAN

あ~、この映画デーモンになっちゃったよ(棒読み)

Z級映画⑭
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

高校生の不動明(伊崎央登)は幼い頃に両親を無くし、幼馴染のいる牧村家に引き取られて育った。ある日親友の飛鳥了(伊崎右典)に家の地下へと連れ込まれ、そこでデーモンと融合した了の父親を見せられさらに自身もデーモンと融合してしまったと告げられる。そしてその場にあった装置により明もまたデーモンと融合してしまい、人の心を持った悪魔デビルマンとして生まれ変わる。人間では無くなってしまった自身に苦悩する明だったが、一方で人類にも危機が迫っていたーー。

この映画がZ級映画と称される所以

ツッコミ所を挙げ出すとキリがないので逆に良い所を挙げます。CGモデルは年代を考えると結構頑張ってます、まともに動く機会は三回しかなく合計15分ほどですが。(あくまで”CGモデル”の出来を褒めてるのであってそれ以外は褒めていません)そして原作で悲劇的な運命を辿るキャラが一部救済されました。原作を既にご存知の方であれば感慨深いと思います。思いつくのは以上2つでしょうか…

モノローグ、重要会話、叫び、全てに棒読みが含まれます。まともそうなCGバトルシーンにも棒読みの叫びが被せられるので逃げ場はありません。声以外の演技も当然ひどいです。まあこれはもう素人をキャスティングした人が悪いので出演者の方々を責めるのは酷というものでしょうが…

この映画は永井豪原作の名作漫画「デビルマン」の実写化映画として大々的にぶちあげたものの映画自体の出来はもちろん公開までのグダグダ、公開後の悪い意味での反響の大きさも含め日本映画史上類を見ない駄作として確かな足跡を残すことになりました。

主要キャストの大半が俳優経験の無い現役アイドル、謎の公開延期、身内で固められたスタッフ陣、脈絡のないゲスト芸能人の大量投入(ただし全員主演の2人よりは上手い)などある意味、周辺情報からダメさ加減の原因を探る方がこの映画の本番かも知れません。しばしば最高の反面教師と称されることもあるので、監督になったつもりで修正点を列挙しながら観るのも一興でしょう。

こんな人におすすめ

  • 116分も苦痛を味わいたい人
  • 日本産の映画で一番つまらないものを探している人
  • 間違い探しのやりたい人(とても長く楽しめるでしょう)

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 原作デビルマンをご存知ない人(デビルマンはこんな作品ではないのです、本当に)
  • デーモンになりたくない人
  • 楽しいZ級映画を求めている人

基本情報

上映時間:116分
監督:那須博之
主な出演者:不動明/デビルマン(伊崎央登) 飛鳥了/サタン(伊崎右典) 牧村美樹(酒井彩名) 川本巳依子(渋谷飛鳥) ススム(染谷将太)
受賞歴:2004年度文春きいちご賞1位
第1回蛇いちご賞:作品賞、男優賞:伊崎央登、伊崎右典、監督賞:那須博之
第14回東京スポーツ映画大賞特別作品賞
公開日:2004年10月9日

15. 幻の湖

164分の長い長い長い迷走

Z級映画⑮
出典:Amazon.co.jp

あらすじ

ソープ嬢の尾坂道子(南條玲子)は琵琶湖西岸を愛犬シロと共にマラソンするのが日課であった。しかしある日シロが何者かによって無残に殺されているのが見つかり、道子は犯人への復讐を誓う。そしてとうとう突き止めた犯人の趣味がジョギングだと知った道子はマラソンで犯人を追い詰め苦しめることを画策した。舞台を東京へと移し、道子の長い長い戦いが始まるーー。

この映画がZ級映画と称される所以

数々の傑作を世に送り出した名脚本家、橋本忍が生み出した伝説のトンデモ映画です。そして映画のジャンルは不明です。調査していないのではなく本当に誰も分かりません…

あらすじを読んでもらうとサスペンス復讐劇かと思われるでしょうが、その後犬の事件と関係ない時代劇が唐突に始まって30分以上続くと言ったら考えを改めていただけるでしょうか。あるいはここで終わっていれば単なる凡作で終われたのですが…もはや恐ろしいとまで感じる圧倒的長尺です。予算を潤沢に使える大物でなければこんな暴挙絶対に許されません

Z級の映画というのはたいてい予算の問題で妥協の末に生まれるものですが、この映画はその面では残念ながら一切妥協されませんでした。この映画は製作者の思い通り完璧に作りあげられたZ級映画なのです。ストーリーはその後、亡霊が云々という話になり最終的になんと宇宙へと飛躍していきます。まずマラソンで復讐をするというエキセントリックな発想からの唐突な時代劇のスタート、最終的に宇宙エンドという展開のコペルニクス的回転。名脚本家と呼ばれるような大物はやらかす時のレベルもやはり大物だなと唸らざるを得ません。

こんな人におすすめ

  • 超大作カルト映画が観たい人
  • チープさとは無縁の純粋に構成がおかしい作品が観たい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • Z級映画に笑いを求めている人(失笑は漏れます)
  • 忙しい人(本当に本当に長いです)

基本情報

上映時間:164分
監督: 橋本忍
主な出演者: 尾坂道子(南條玲子)
受賞歴:なし
公開日:1982年9月11日

16.恐怖!キノコ男

ホラーというよりコメディー

Z級映画⑯

出典:Amazon.co.jp

あらすじ

様々な生物を凶暴化させる液体を開発したサイラス博士(デイビッド・ウェルドン)は、母(ロレッタ・ワスカバジ)の勧めで訪れたペンションで、その液体を転んで、こぼしてしまう。液体はキノコにかかってしまい、人が次々と襲われていく…

この映画がZ級映画と称される所以

制作、出演のほとんどがワスカバジ姓という身内で作られたことが見なくても分かってしまうこの映画。画質やお粗末なCG、キノコ男の手作り感。まるでホームビデオを見ているかのような感覚に陥ってしまいます。

しかし、この低クオリティー加減はひどすぎるポイントであると同時に、こんなふうに友人とビデオを撮りたい、だとか、混ざりたいと思ってしまったという人がいるのも事実。絞め技をかけるキノコ男や、頭のおかしい博士の演技は見ているだけで撮影現場は楽しそうだな、とつい思ってしまいます。

一応ホラーという区分分けにはなっていますが、おそらく見ているうちに面白くなって、和んでしまうでしょう。

こんな人におすすめ

  • 普通の映画では満足していない人
  • 笑って元気になりたい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 人生の時間を無駄にすることに慣れていない人
  • お粗末な映画で笑いたい人

基本情報

上映時間:84分
監督: デイヴ・ワスカバジ
主な出演者: トニー(デイヴ・ボナヴィータ)、メジャー・ワン(ウェス・ミラー)、ジャクソン(デイヴ・ワスカバジ)
受賞歴:無し
米国公開日:2002年9月1日

17.女子高生チェーンソー

予想を上回るオチ

Z級映画⑰

出典:Amazon.co.jp

あらすじ

男子校でのダンスパーティーに車で向かう女子高生たち。出発前に突然、転校してきたモニーク(アンナ・フローレンス)も共に向かうことになる。道中、砂漠で車が突然止まってしまう。困っていると、整備工場に勤める男性(ドリュー・ドロッジ)が乗った車が止まってくれる。整備工場に車を運んでくれた男性。女子高生たちは整備が終わるまでゲームなどをして時間をつぶすことにする。そんな折、ゲームの罰ゲームで席を外したスター(ニコール・エレーン・アンドリス)の帰りが遅すぎると感じたので様子を見に行ってみると、なんとスターは死んでいた。犯人は一体誰なのかーー。

この映画がZ級映画と称される所以

Z級映画にしてはよくできているのかもしれないと一瞬思うような気もしますが、気がしただけで普通にZ級映画です。嘘のようですが、チェーンソーが出てくるのはたった10秒程度。にもかかわらず『女子高生チェーンソー』という題名と内容がほぼ関係のない物語に仕上がっています。そんな適当な題名でいいのでしょうか…

また、車が止まった理由はガス欠だとメーターを見ればすぐに分かる話にもかかわらず、その事実に気づくのは映画の最後の最後。絶対もっと早く気づけますよね。

こんな人におすすめ

  • いくらZ級映画といえど、映像にある程度の質を求めたい
  • 美人女子高生を観ているだけで耐えられる人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • ちょっとグロテスクな映像は苦手な人
  • 題名だけでどんな映画なのか想像して映画を観るタイプの人

基本情報

上映時間:88分
監督: ジョン・ホフマン
主な出演者:パーカー(ステファニー・ノースラップ)、ミスビーバー(タラ・トムソン)、モニーク(アンナ・フローレンス)
受賞歴:無し
米国公開日:2003年5月13日
日本公開日:2004年6月4日

18.シャークネード

地味に人気シリーズ

Z級映画⑲

出典:Amazon.co.jp

あらすじ

海沿いのバーのオーナーでありながら、ライフセーバーでもあるフィンは、身体能力は高く、困った人を放っておけない性格。しかし、元妻からは距離を置かれていた。

ある日、台風が海の中にいたサメを巻き上げ、ロサンゼルスの方に向かってくる。ロサンゼルスでは台風と共にやってきたサメが大量に空から降ってくることになり、もはや陸でも安全ではなくなった。人類はどのようにサメに対抗すればいいのか。フィンも様々な武器を駆使して戦おうとする

この映画がZ級映画と称される所以

映像は使い回されているわ、CGはの完成度はひどく、快晴な天気に台風、演技力も皆無…

本当にツッコミどころしかない映画です。しかし、6作もシリーズ化されて制作されているという謎の人気を誇ります。普通の映画を求めている人にとってはつまらなくても、Z級映画ファンにとってはかなりツボにはまるのだそうです。良質なB級映画なんて評価をする人もちらほらいるので人によっては意外とZ級映画にはならないかもしれません!

こんな人におすすめ

  • Z級映画である可能性を知っていてもB級映画である可能性にかけてみたい人
  • サメに襲われる系の映画が好きな人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 細かい矛盾が気になってしまう人
  • チープな映像には耐えられない人

基本情報

上映時間:86分
監督:アントニー・C・フェランテ
主な出演者:フィン・シェパード(イアン・ジーリング)、エイプリル・ウェクスラー(タラ・レイド)
受賞歴:無し
米国公開日:2013年7月11日
日本公開日:2014年1月8日

19.プラン9・フロム・アウター・スペース

伝説の史上最低の監督作品

Z級映画⑲

出典:Amazon.co.jp

あらすじ

アメリカン・フライト812の操縦士ジェフ・トレント(グレゴリー・ウォルコット)は突然強風に煽られ、外を見ると、そこには空飛ぶ円盤が出現していた。その円盤には地球上の戦争を撲滅しようとメッセージを送る宇宙人が乗っていた。しかし、人類がそのメッセージに応じないため、死んだはずの人間を操りはじめる。人間は死者に襲われるようにーー。

この映画がZ級映画と称される所以

老人役のベラ・ルゴシが撮影開始から2週間で急死してしまい、突如代役をたてることに。その代役の俳優はマントで顔を隠しながら演じており、それが非常に不自然です。そして同じフィルムを何度も劇中でリピートしていて、同じシーンを何回も観せられることになります。そしてZ級映画にはおなじみの、昼間なのに暗闇という状況ももちろんあり、その他にもカーテンで仕切られた最高司令室など手抜きなことを感じざるを得ないポイントが多く存在します

こんなチープ感満載のエド・ウッド作品ですが、不思議なことにファンもいます。『シザー・ハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』などたくさんの名作映画を監督しているティム・バートンやクエンティン・タランティーノなど有名監督がファンだと公言しています。

こんな人におすすめ

  • 精神力を養いたい人
  • 頭がおかしくなってみたい人
  • 有名監督がファンだという映画がどんなものか気になる人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 細かいことが気になる人
  • 白黒映画は好みではない人

基本情報

上映時間:76分
監督:エド・ウッド
主な出演者:ジェフ・トレント(グレゴリー・ワルコット)、ポーラ・トレント(モナ・マッキノン)
受賞歴:無し
米国公開日:1959年7月22日
日本公開日:1995年8月19日

20.アンドロイドコップ

人間50% マシン50%

Z級映画⑳

出典:Amazon.co.jp

あらすじ

近未来のロサンゼルス。大地震で地下の核施設が破壊されてしまい、一部の地域は「ゾーン12」と呼ばれるようになっていた。ある日、極秘開発されたアンドロイドコップ(ランディー・ウェイン)とハモンド(マイケル・ジェイ・ホワイト)は相棒としてバディーを組むことになる。そんな二人に失踪した市長の娘を探してほしいという指令が入る。ゾーン12へと助けに向かう二人だったが、その任務の裏側には様々な思惑が渦巻いていたーー。

この映画がZ級映画と称される所以

アクション映画!と言えるほどのクオリティーでは全く無いです。そして、おそらく『ロボコップ』を意識して作ったのだろうと分かってしまうのですが、にしても『ロボコップ』を考えてしまうとどうしてもこの映画の粗さが目立ってしまいます。

アンドロイドコップのちゃちい衣装であったり、ストーリーの散らばり方であったり、残念なところがとても多いです。

面白く観ることができた、という意見と、最後まで頑張ってなんとか観終わったという方といるので、この作品もぜひ自らの目で確かめてほしい作品です。

こんな人におすすめ

  • 微妙なSFアクションを観たい人
  • 損でも得でもない時間を過ごしたい人

こんな人にはおすすめできないかも…

  • 『ロボコップ』を観たことがある人
  • しっかりとしたアクションが好きな人

基本情報

上映時間:89分
監督:マーク・アトキンス
主な出演者: ハモンド(マイケル・ジェイ・ホワイト)、サージェント・ジョーンズ(カディーム・ハーディソン)、アンドロイドコップ(ランディー・ウェイン)
受賞歴:無し
米国公開日:2014年2月4日
日本公開日:2014年7月2日
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まとめ

人は何故駄作中の駄作を求めてしまうのでしょう。だって駄作ではない映画はいくらでもある筈なのに。いや、駄作ではない映画がいくらでもあるからこそ、その向こう側を見たくなるのかも知れません。この特集が皆様の好奇心を一瞬でも満足させることが出来たなら幸いです。そして我々の留まることの無い未知への欲求がある限り、Z級映画もまた世界のどこかで人知れず生まれ続けることでしょう…

 

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