名言の宝庫『スラムダンク』が贈る名セリフ・名シーンを特集
スラムダンクは1990年から1996年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されたバスケット漫画です。シリーズ累計発行部数は1億2,000万を突破するほどの人気っぷりで、2006年に文化庁が発表した「日本のメディア芸術100選」では1位を獲得しています!
2021年には新作映画の作成が発表され、話題になりましたね。
スラムダンクのキャラクターは個性があり、情熱的。今回は湘北メンバーの桜木、流川、赤木、三井、木暮、安西先生の名言を中心に合計31個厳選してご紹介します!!
昔読んだ人は、当時の熱い気持ちを思い出すことでしょう!名言を見るだけで桜木たちの名シーンが頭の中で流れ出すはずです!
目次
【スラムダンク】桜木花道の名言
出典:井上雄彦公式サイト
言わずと知れたスラムダンクの主人公・桜木花道。わんぱくで怖いもの知らずな性格。喧嘩が強く、高校1年生ながらに湘北高校でも有名な存在です。
喧嘩と恋愛にしか脳にない桜木ですが、徐々にバスケにのめり込んでいきます。
【名言①】「大好きです スポーツマンですから」
スラムダンク単行本1巻登場
桜木は初対面の女の子に「バスケはお好きですか?」と聞かれ、彼女に一目惚れしました。女の子の名前は晴子。桜木は自信満々の表情でスポーツすらやったことないのに、こう答えました(笑)
これが桜木がバスケにハマるきっかけとなったのです。
もし晴子が桜木に話しかけなかったなら、桜木は一生バスケをやることはなさそうですよね!そして湘北が全国大会に出場することもなく、山王工業に勝利することもなかったと思います。
すべての物語はここからはじまりました!ただ桜木の恋がはじまることはありませんでした…(笑)
【名言②】「オレ…なんか上手くなってきた…」
スラムダンク単行本11巻登場
翔陽戦で豪快なダンクを決めた桜木。
試合の翌日でも桜木はそのときの高揚を忘れられませんでした。そして水戸にこのセリフを言います。桜木は成長することに楽しみを見出したのでした!
桜木の嬉しそうなようすに見てるこっちまでニヤニヤしてしまいます(笑)それを聞いた水戸が満面の笑みで答えるのも温かくて素敵ですよね!
何気ないやりとりに二人の友情を感じます。
スラムダンクは桜木が成長し、だんだんと認められていくようすを楽しむ漫画だと思います。桜木の努力は応援せずにはいられないですし、桜木が認められると、こっちまで嬉しくなりますよね!
【名言③】「ヤマオーはオレが倒す!!」
スラムダンク単行本26巻登場
ベンチで安西先生から指示を受ける桜木は、自分が逆転の切り札だと言われました。試合に出ていない仲間たちからは思いの込もった応援を受けます。
これにより桜木の闘志は燃えがりました。そしてテーブルに登り、このセリフを観客めがけて叫んだのです。
桜木はバスケをはじめるまで人に期待されることはありませんでした。得意なものはケンカくらいしかなく、不良の桜木に何かを期待する人はいなかったのです。
そんな桜木がベンチから試合に戻るときの目は決意に満ちていました。
このセリフは桜木の遊び心もあったと思いますが、仲間を鼓舞するための彼ならではの行動だったのでしょう。その後仲間たちも吹っ切れたかのように動きが良くなっていくのです。
【名言④】「どけミッチー!!」
スラムダンク単行本30巻登場
ついに山王工業に追いつきかけたそのとき、山王工業のキャプテンの隠れた名プレーで湘北はボールをロストしかけます。三井は諦めずにボールを追いかけますが、体力はとっくに底をついていて追いつきません。
そこで桜木は叫びながら、ボールに飛びつきました。
ここで赤木の脳裏に晴子の言葉が蘇ります。「初心者だけど…いつかバスケ部の…救世主になれる人かも知れないよ…お兄ちゃん!!桜木君っていうの」というセリフです。
晴子目当てで入部した桜木は、一生懸命に練習し、誰にも負けないほど強い勝利の執念を持ち、湘北のために身体を投げ出してボールを取りにいったのです。
晴子のセリフが、赤木の目の前で真実になったのです。
【名言⑤】「大好きです 今度は嘘じゃないっす」
スラムダンク単行本30巻登場
背中を痛め、倒れ込む桜木。
彼の頭の中で湘北に入ってからの思い出が走馬灯のように巡ります。そして最後に思い出したのは「バスケットは…好きですか?」という晴子の言葉でした。桜木がバスケをはじめるきっかけになった言葉です。
桜木は立ち上がり、この話の続きを答えるかのように晴子にこのセリフを言いました。
いきなり桜木がこのように告げたので、桜木以外は晴子に告白したのかと勘違いしましたが、大好きなのはバスケのことでした。桜木にとってのバスケはある意味、手段だったような気がします。好きな晴子に近づくだめや、人に認められるため、ライバル流川を倒すための手段です。
しかし桜木の気持ちはいつからか変わっていました。純粋にバスケを愛するスポーツマンになっていたのです…!
【名言⑥】「オレは今なんだよ!!」
スラムダンク単行本31巻登場
桜木の背中のケガが深刻であることを理解している安西先生は、桜木に試合に出ないように言います。それに対し桜木は「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?」と問い、答えを待つこともなくこのセリフを言いました。
まだバスケをはじめて4カ月ほどの桜木でしたが、今この瞬間が何よりも大切であると確信していたのです。きっとこれでバスケが終わりになるとしても試合に出るほどの決意があったのでしょう。
この桜木の鬼気迫る発言に誰もが唖然としました。しかし水戸、大楠、野間、高宮たち桜木軍団が驚くことはありませんでした。古い付き合いの彼らは桜木ならどうするかをわかっていたのです。そして言ったら止まらない頑固さを知っていました!桜木の決意と、腐れ縁の友情を感じる名シーンでした!
【名言⑦】「左手はそえるだけ」
スラムダンク単行本31巻登場
言うまでもない桜木の名言です。山王工業と湘北との試合のクライマックス、一切のセリフがないページが20ページ以上続きました。
試合は疾走感に溢れ、劇的に描かれました。そこで時間がピタッと止まったかのように桜木がこのセリフを言います。
ここで流川が桜木にパスを出し、桜木はジャンプシュートを決めました。これが決勝点となり、長かった試合は湘北の勝利で幕を閉じたのです。
桜木は体格と身体能力が特徴の選手。技術が必要なプレーは苦手でしたが、桜木の最後のシュートはジャンプシュート!技術が問われるシュートであり、桜木が何度も何度も練習したシュートでした。
きっと流川は桜木が決めてくれると信じたいたのでしょう。
迷わず桜木にパスを出していました。そして高まった二人の伝説のハイタッチシーンにつながるのでした!
【スラムダンク】流川楓の名言
出典:井上雄彦公式サイト
クールで口数の少ない男・流川楓。一見冷めて見える流川の内側は闘志で溢れかえっています!
流川の名言にはバスケに賭ける思いが詰まっていますよね。
意外と優しい一面もご紹介します!
【名言⑧】「惜しかったな てめーにしては」
スラムダンク単行本11巻登場
翔陽戦、相手ディフェンスのブロックを打ち破り、桜木は豪快なダンクシュートを決めました。観客、選手のド肝を抜くビッグプレーでしたが、惜しくもファウルとなってしまいます。しかし素人とバカにされていた桜木に大歓声が送られました。
自分でも何をしたかわかっていない桜木。
そこに流川は桜木に「おい」と呼びかけ、このセリフを残して去っていきました。流川なりに桜木を褒めたのです。
桜木はあと一回ファウルを取ると退場という瀬戸際に立たされ、のびのびとプレーができていませんでした。
そんな桜木に流川は「らしくねーんじゃねーのか」と言います。
桜木の活躍が勝利に必要だったと思ったのかもしれません。なにより素人ながらも輝く才能を持つ桜木が、その力を発揮できていないことを流川は気にかけていたのかもしれません。実は流川は優しい奴なのかもしれませんよね…!
【名言⑨】「よろしくご指導ご鞭撻のほど…」
スラムダンク単行本22巻登場
アメリカに行こうと考えていることを流川は安西先生に相談しに行きました。
安西先生は優しく穏やかな性格ですが、かつては白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)と恐れられた指導者です。選手にとことん厳しいことで有名な大学バスケ監督だったのです。
当時の教え子に谷沢という選手がいました。
谷沢は安西先生の指導を理不尽に感じアメリカへ渡ります。
しかしアメリカでは成長せず、そして交通事故で亡くなってしまいました。
この出来事は安西先生の性格を大きく変えました。そんな谷沢の影が流川に被って見えたのです。
だからこそ流川の相談に真剣に向き合いました。そしてまずは日本一の高校生になるよう流川に告げたのです。この安西先生の真摯な助言に流川は指導をお願いしました。
流川の意外な丁寧な言葉遣いに誰もが驚いたと思います(笑)
【名言⑩】「一歩も引く気はねーぜ」
スラムダンク単行本24巻登場
エースキラーこと南の悪質ファウルにより片目の視界を失った流川。遠近感が重要なバスケでは致命的なケガです。
南はこれで湘北のエース・流川を抑え込んだと思っていましたが、流川は一味違いました。流川は南に「日本一の選手とはチームを日本一に導く選手だと思う」という持論を伝え、この名言を言いました。
たとえ片目が使えなくても怯むことなくプレイし、そして果敢に攻め得点を重ねます。
フリースローのチャンスのときには両目をつぶってシュートをうちゴールを決めました。日々の練習でシュートの感覚を身体が覚えているという理屈ですが、人間離れしていますよね(笑)流川はハンディを感じさせないプレイを見せ、むしろ南がビビるほどでした!
【名言⑪】「今日…ここでお前を倒して行く」
スラムダンク単行本29巻登場
流川がバスケに求めているものは強い者と戦い、そして勝利することだと思います。陵南の天才・仙道にはライバル意識を燃やしていました。そして仙道をも超える沢北に巡り合ったのです。
沢北の日本人離れしたプレーに流川は圧倒され、湘北のエースの流川が手も足も出ないことに仲間たちは絶望してしまいます。
しかし、流川だけは笑っていました。沢北の実力がまぎれもない本物であることを喜んだのです。
流川は強敵との戦いを求めてアメリカに行くことを検討していました。
しかし目の前に自分より強い日本人・沢北がいるのです。自分を試し、成長するための絶好の機会を流川は喜んだのでしょう。そして沢北を倒しアメリカに行くと宣言したのです…!
【名言⑫】「おめーのヘマはもともと計算に入れてる…つっただろうド素人」
スラムダンク単行本29巻登場
ついに沢北に1on1で勝利した流川は、そのままシュートを狙います。絶好の機会かと思われましたが桜木がドリブルコースに立っていて激突してしまいました。
観客たちは仲間の邪魔をする桜木に罵倒を浴びせます。
しかし桜木は流川の邪魔をしたいのではなく、パスをもらおうとしていたのでした。
流川もそれを理解していたので、桜木を責めるような発言をしませんでした。桜木は良かれと思って取った行動が裏目に出て落ち込みました。
それを感じとった流川はこのセリフを言います。
古い仲である水戸たちですらこの発言に桜木が怒りだすと予想しましたが、桜木は怒りを抑え、むしろ試合への活力に変えました!流川だけが桜木の性格を理解していたのです!
【スラムダンク】赤木剛憲の名言
出典:井上雄彦公式サイト
湘北バスケ部キャプテン・赤木剛憲。
誰よりも人間らしい赤木が大好きなスラムダンクファンは多いと思います。
赤木の心震える名言をご紹介します!
【名言⑬】いいからテーピングだ!!
スラムダンク単行本13巻登場
むかえた海南大付属戦、赤木たちは全国大会出場のチャンスを掴みかけていました。
しかしトラブルが彼を襲い、足を酷く捻挫してしまいました。試合に戻ることは不可能に思われましたが、赤木は彩子にテーピングで応急処置するように指示しました。
たとえ骨が折れても、歩けないようになってでも、試合に出て勝利したいという赤木の気持ちが痛いほど伝わってくるシーンです。
そんな赤木の心の叫びを桜木はたまたま耳にします。赤木の思いを知った桜木は奮闘します。赤木が抜けた穴を埋めるかのように懸命に戦う桜木の姿は、まさにチームのために戦う選手でした。
【名言⑭】泣くな
スラムダンク単行本15巻登場
海南大付属との試合のラスト、決死のリバウンドを成功した桜木。とっさに赤木にパスしたつもりが、その相手は相手の高砂でした。そしてタイムアップ。整列の直前、桜木は堪えきれませんでした。
そして赤木はただ一言この言葉を言いながら、桜木の頭に手を置いたのでした。桜木は口惜しさと自分のミスで負けてしまったことで泣いたのでしょう。
赤木は何も言わずとも桜木の気持ちを完全に理解していたように思えます。そして桜木の奮闘を称えていたのでしょう。
普段は桜木に厳しい赤木ですが、このときは桜木のミスを一切責めませんでした。心の底では桜木のことを分かっている赤木の愛に心が打たれる名シーンです。
【名言⑮】「木暮フリーだ うてっ!!」
スラムダンク単行本21巻登場
湘北対陵南の最終局面、湘北の攻撃でボールは木暮にまわります。木暮がフリーであることに気が付いた赤木は迷わずうつように木暮に言いました。
そして木暮がうったスリーポイントシュートはゴールに吸い込まれます。
陵南の監督・田岡は湘北の不安要素として「選手層がウスい」と考え、木暮を戦力外と捉えていたのです。しかしその木暮が陵南を突き放す3点を取りました。
赤木は木暮の練習を隣でずっと見てきました。だからこそ木暮を信用できたのだと思います。
田岡は「あいつも3年間がんばってきた男なんだ 侮ってはいけなかった」と反省しています。木暮の努力は湘北を全国大会へと導いたのでした!
【名言⑯】「湘北はワンマンチームじゃありません」
スラムダンク単行本22巻登場
赤木の自宅に名門大学の深体大の監督たちがスカウトに来ました。スカウト条件として全国大会ベスト8に入ることを告げます。湘北はワンマンチームだが頑張ってくれという彼らに対し、赤木はこのセリフを答えました。
赤木は体格に恵まれ、努力も惜しまない男です。ただ仲間には恵まれませんでした。全国レベルの選手は他にいなく、情熱をぶつけられるだけのモチベーションを持つ者もいませんでした。
しかし赤木が三年生になって環境が変わり、。桜木、流川が入部し、三井と宮城が復帰。赤木の良さを活かせる仲間ができ、彼らにはバスケの熱を共有できました。そして自分の目標は全国大会制覇だといい、赤木は自信に溢れていたのです!
【名言⑰】「悪いが皆さんの期待通りにはならん…」
スラムダンク単行本25巻登場
夢にまで見た山王工業との決戦に赤木は困惑していました。自分の実力が通用するのかという不安や、負けられないという緊張があったのです。
しかし赤木はこれを乗り越え、最高の精神状態で試合に臨みました!
それを見た安西先生はこう言います。「試合前の恐怖心は誰にでもあるもの それから逃げずに受けとめ そして乗り越えた時に初めて理想の精神状態にたどりつける」と。
安西先生は赤木がこの状態までメンタルを作り上げられると信じていました。赤木に呼び出された他のメンバーたちも同じく恐怖を乗り越えています!最高の相手を前に、最高のコンディションで挑んだ湘北バスケ部。彼らの下剋上は試合前からはじまっていたのです!
【名言⑱】「奴の方が上だとしても…湘北は負けんぞ」
スラムダンク単行本28巻登場
河田との実力差に絶望する赤木は普段通りの実力すら発揮できなくなっていました。そこに急遽魚住が乱入。赤木に勇気を与え去っていきました。
そこで赤木は吹っ切れます!雄たけびをあげ完全復活を遂げました!
たとえマッチアップする河田に敵わなくても、仲間を活かせばチームは勝てると信じたのです。ずっとチームを引っ張る存在だった赤木が、仲間を頼りにしたのでした。
赤木が今まで仲間に恵まれなかったことを考えると、胸が熱くなる名シーンです!
【名言⑲】「この男…底が知れん!!」
スラムダンク単行本30巻登場
沢北に1on1で勝利し、試合中に更なる次元へと成長した流川。再び沢北をドリブルで置き去りにすると、河田のブロックの上をいくレイアップシュートを見せました。これを見た赤木の名台詞です。
試合開始前よりすでに高校生のレベルを超える実力を流川は身に着けていました。
さらに試合中に成長します。流川が見せた河田のブロックの上をいくシュートは沢北の得意技でした。天才沢北がアメリカ留学で身に着けたこの必殺のシュートを流川はぶっつけ本番でやってみせたのです…!その才能に誰もが驚かされました。一緒に練習してきた赤木の想像を大きく超えるほど、流川のバスケスキルは高いレベルにまで昇華されていました。
【スラムダンク】三井寿の名言
出典:井上雄彦公式サイト
一度はバスケを辞めたものの、再び戻ってきた三井寿。天国と地獄を体験した三井のセリフはカッコイイものばかりです。
炎の男・三井の名言をご紹介!
【名言⑳】「安西先生…!! バスケがしたいです…」
スラムダンク単行本8巻登場
三井は湘北入学当初、全国制覇を目標に掲げるほどやる気に満ちていましたが、ケガによる長期離脱に苦しみます。
そして下に見ていた赤木の活躍を目の当たりにしショックを受け、バスケに自分の居場所を感じられなくなった三井はグレてバスケから遠ざかってしまうのです。
きっと三井はこの一瞬バスケを嫌いになったのだと思います。しかし頭のどこかにはバスケへの情熱が残っていたのでしょう。
かつての仲間の赤木や木暮との会話で三井はバスケの情熱を思い出します。
そこに安西先生が登場しました。三井はついに自分に嘘を付き続けることができなくなり、崩れ落ちながらこのセリフを言ったのでした。三井のバスケへの思いと、安西先生を尊敬する気持ちで一気に三井が好きになる名シーンです!
【名言㉑】「おうオレは三井 あきらめの悪い男…」
スラムダンク単行本28巻登場
山王工業との激戦にスタミナが切れた三井。マッチアップする松本に「オレは誰だ」と問います。これを聞いた松本は何を言っているのかわからず困惑。しかし体力が無くなった三井を動かす原動力は勝利への執念でした。
かつて三井は試合中に諦めかけたことがありました。その三井はを鼓舞したのは安西先生の「諦めたらそこで試合終了だよ」という言葉。三井は、かつて諦めそうになった自分とは違うということを自分に向けて言っているようにも感じます。
そして見事スリーポイントシュートを決めたのです。
その後に疲労困憊の三井と赤木がグータッチするシーンは男の熱い友情をひしひしと感じさせます!
【名言㉒】「静かにしろい この音が…オレを蘇らせる 何度でもよ」
スラムダンク単行本30巻登場
山王工業にリードを許し、残り時間もわずかという窮地に追い込まれた湘北。しかし流れは湘北に傾きつつありました。
そこで一気に点数を詰めるには、三井のスリーポイントシュートが必要不可欠。三井にマッチアップする松本は、三井が限界でシュートをうてないと思っていました。
しかし、流川は三井にパスを出し、「そんなタマじゃねーよな」と心の中で呟きます。三井の執念と技術を信じていたのです。
そして三井が放ったシュートは美しい弧を描きゴールに吸い込まれます。疲労困憊の三井でしたが、ゴールネットが揺れる音を聞くと、笑みを浮かべ蘇るのでした!
点差を一気に10点まで縮めたビッグプレーです。
【スラムダンク】宮城リョータの名言
出典:井上雄彦公式サイト
湘北バスケ部の二年生で唯一スタメンに選ばれた宮城リョータ。湘北のスタメンメンバーは宮城を除いて全員身長180センチを超えています。
そんな中、体格には恵まれなかったのが宮城です。
しかし宮城には誰にも負けないドリブルスキルと、負けん気があります!
宮城の名言をご紹介します。
【名言㉓】「オレならいつでもブロックできると思ったかい?」
スラムダンク単行本20巻登場
陵南vs湘北、リョータはボールを奪取しカウンターに転じます。そこに桜木、流川が加わります。そのまま得点かと思われた瞬間、仙道がディフェンスに戻りました。
流川とマッチアップし、桜木の爆発力も認めている仙道。宮城がどちらにパスを出そうと止めてやると考えます。
160センチ代の宮城が190センチの仙道のディフェンスの上をいき、宮城が選んだ選択肢はまさかの自分で切り込んでのシュートでした。
そしてこのセリフで仙道を煽ります。
相手の意表を突く宮城のクレバーさは見事!宮城の負けん気が際立つ得点シーンですね。
【名言㉔】「切符買っとけよ。明日帰るんだろ?」
スラムダンク単行本23巻登場
全国大会出場を決めた湘北バスケ部は会場の広島へ着きました。そこで次の対戦相手である豊玉のチームメンバーと鉢合わせします。
豊玉は気性の荒い部員が多く、同じく血気盛んな湘北と言い合いになりました。
身長183センチの板倉は宮城にぶつかり、「見えんかったわ」と煽りました。それに対し宮城は「切符買っとけよ」と言い、このセリフで煽り返しました。
明日の試合で湘北が勝つことを暗示した名言です。板倉の挑発に持ち前のユーモアで宣戦布告する宮城がカッコイイシーンです!
「身長で負けていても、実力では負けない」そんな宮城の勝気な性格を感じられます。
【名言㉕】「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」
スラムダンク単行本30巻登場
試合終盤、山王工業は引いて守る作戦を取らず、一番得意なオールコートプレスに出ました。全国最強の高校バスケ部が最も得意なディフェンスをしたのです。
宮城はキャプテン深津のマークに苦しみます。
湘北は選手層が薄いため、宮城は休むことができずスタミナを消耗していました。冷静な深津はそんな宮城の状況を見抜きます。
そこで彩子は「リョータッ!! 抜けえ 男だろっ!!」と応援します。
ここでリョータに火が付きました。自分が磨き続けてきたドリブルを信じ、深津に挑み、勝ったのです!土壇場の湘北の士気を挙げるのは、切り込み隊長・宮城リョータです!
【スラムダンク】木暮公延の名言
出典:井上雄彦公式サイト
湘北バスケ部の副部長・木暮公延。
実力は他の部員よりも劣りますが、全国制覇への意志は負けていません!
バスケ部を愛する木暮の名言をご紹介します!
【名言㉖】「今まで残ったのは あの時本気で全国制覇を信じた奴だけだぜ」
スラムダンク単行本25巻登場
入部早々目立つ存在だった赤木と三井、そして木暮。彼らは全国制覇できると信じていました。山王工業戦を控えた前夜、今ここに残っているのは自分たち三人だけだと言います。
スタメンとして試合に出る赤木と三井は山王工業のプレーヤーの実力に萎縮していました。自分たちを信じられなくなっている二人を木暮が信じてあげます。誰よりも近くで見ていた木暮が言うからこそ説得力のあるセリフだったと思います。ライバルであり、信頼し合う関係である赤木と三井。そして二人を支える木暮。三人は仲良し集団ではありませんが、奇妙な友情で強く結託していたのですね!
【名言㉗】「がんばれ赤木」
スラムダンク単行本30巻登場
湘北vs山王工業、試合は1点差で山王工業がリードし、ボールを持つのも山王工業でした。ここで点を取られたら敗北濃厚な緊迫のシチュエーションです。
晴子たちや、他の神奈川のバスケ部員たちが声を上げて湘北を応援します。木暮はまるで自分が試合に出ているかのような面持ちで歯を食いしばりながら応援しました。
試合に出ている5人の仲間たちを一人一人応援する木暮の表情は作中屈指の表現力で描かれています。手に汗握る緊張の顔から、泣き出しそうな表情、そして目を閉じて全力で応援する木暮の描写は圧巻です。木暮の気持ちが痛いほど伝わってきます。
赤木はその応援に答えるかのように、宿敵河田のシュートをブロックしました!
【スラムダンク】安西先生の名言
出典:井上雄彦公式サイト
湘北バスケ部監督の安西先生。
ガツガツと意見するようなタイプの監督ではありませんが、しかし選手からは強く信頼されています。
部員を導くかのような安西先生のセリフはまさに仏!安西先生の名言をご紹介します!
【名言㉘】「諦めたらそこで試合終了だよ」
スラムダンク単行本8巻登場
中学生時代のある試合で三井は劣勢の展開に苦しみ、諦めかけていました。そこに安西先生がこの言葉をかけました。三井は心を打たれ、再び立ち上がります。
この言葉を三井は忘れたくても忘れられなかったのでしょう。
バスケ部を辞めた後に安西先生と再会したときには、この言葉がフラッシュバックしました。三井が湘北に入学を決めた理由の一つに安西先生の存在があるほどなので、彼にとって安西先生は想像以上に大きいものだったのだと思えます。
安西先生はこのセリフを後に山王工業戦でも言うことになります。安西先生にとってこのセリフはとっておきの言葉なのでしょう。
諦めないことによる可能性を安西先生自身が心から信じていることがわかります…!
【名言㉙】「まあ わりといい方かな…」
スラムダンク単行本24巻登場
全国大会前の夏休み、桜木は合宿に参加せず、安西先生や、晴子、桜木軍団たちとジャンプシュート練習に励みました。1週間で2万本のシュートという厳しい練習を桜木はやり遂げたのです。
むかえた豊玉戦、桜木は見事ジャンプシュートを決めました!そんな桜木はシュートを決めた瞬間、安西先生に駆け寄ります。
安西先生はこのセリフとともに腕を差し出します。桜木は歓喜の声をあげながらハイタッチしていきました。
その後には観客席の晴子たちを見上げてガッツポーズを送りました。
練習に付き合ってくれた仲間たちへの感謝と喜びを忘れずに伝える桜木の温かさにほっこりするシーンです。
【名言㉚】「湘北の切り込み隊長ですよ…!!」
スラムダンク単行本27巻登場
山王工業戦、湘北はゾーンプレスに苦しみ攻めることすらできませんでした。残り時間が減り、点差は広がり続ける絶望的な展開。
その状況での逆転の一手は宮城でした。
安西先生はこのセリフとともに宮城の方に手をかけます。宮城自自身も驚いたようすを見せていました。バスケ選手としては体格に恵まれなかった宮城。彼はその分ドリブルを磨いていました。そのドリブル技術への信頼がこのセリフに表れています。
宮城は一人で相手チームキャプテンの深津とエース沢北をドリブルで置き去りにしました!ここから土堂の逆転がはじまったのです!誰よりも小さい宮城が試合を動かしたのでした。
『スラムダンク』に登場するその他の名言
出典:井上雄彦公式サイト
【名言㉛】「あんなに練習したのに…」/赤木晴子
スラムダンク単行本27巻登場 赤木晴子のセリフ
センターとして河田に挑む赤木。試合中赤木は河田に圧倒されていました。
そしてここ一番というシュートチャンス。赤木は練習を重ねた得意のシュートを放ちますが、河田にブロックされてしまいます。これを見た妹晴子は涙を浮かべながらこのセリフを言いました。
恵まれた体格を持ちながらも、努力を怠らなかった赤木。彼の夢は全国制覇であり、山王工業を倒すことです。
その夢への努力が打ち砕かれた瞬間でした。
湘北の大黒柱である赤木がブロックされたことにチームメイトも動揺。山王工業が最強たる所以を見せつけられたシーンでした。
まとめ
出典:井上雄彦公式サイト
スラムダンクの主要湘北メンバーの名言を31個ご紹介しました。
スラムダンクではキャラクターの性格を深堀りして表現しています。そのため彼らの感情が痛いほど伝わってくる名言が多かったです。
成長する桜木、闘志に燃える流川、夢を追い求める赤木、諦めない三井、負けん気の強い宮城、そして彼らを信じる木暮と安西先生。彼らが作り出す名シーンについつい鳥肌が立ってしまった方も多いと思います!
連載からときが流れてもスラムダンクの人気が衰退しないのは、きっと人間の感情にフォーカスした漫画だからだと思います。
2021年に発表された新作映画を楽しみにしましょう。