映画『ローグ・ワン』あらすじやみどころネタバレ | スター・ウォーズ本編に繋がる史上最高のスピンオフ!
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、往年の名作『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品第1弾、いわゆる『スター・ウォーズ外伝』と言えるストーリーとなっています。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、2016年12月16日に日米同時公開となりました。最終的に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の興行収入は10.56億ドルを記録し、本編の『スター・ウォーズ・サーガ』には及ばないものの、それに匹敵するほどの記録を打ち出しました。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の何がファンの心をわしづかみにしたのでしょうか。
今回は、『スター・ウォーズ』シリーズに欠かせないスピンオフ作品となった『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』について、徹底解説していきます。
※以下、『ローグ・ワン』として省略させて頂きます!
目次
- 10秒で分かる!『ローグ・ワン』の簡単なあらすじ
- 『ローグ・ワン』のネタバレあらすじ
- 『ローグ・ワン』の豪華キャスト陣紹介
- 銀河系裏社会に精通!科学者の娘、ジン・アーソ(フェシリティ・ジョーンズ)
- チーム「ローグ・ワン」の主戦力スパイ、キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)
- ちょっと一言多い元帝国軍のドロイド、K-2SO(アラン・テュディック)
- 盲目のスピリチュアル僧侶戦士、チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)
- 義に厚いチアルートの相棒、ベイズ・マルバス(チアン・ウェン)
- 「デス・スター」破壊のためのヒントを託された優秀なパイロット、ボーディー・ルック(リズ・アーメッド)
- 帝国軍と反乱軍に追われる有能な科学者、ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケセン)
- 孤独で孤高の義足の戦士、ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)
- 純白の軍服に身を包んだ残虐な帝国軍長官、オーソン・クレニック(ベン・メンデルソーン)
- 『ローグ・ワン』鑑賞前に押さえておきたい3つのポイント【ネタバレ有】
- まとめ
10秒で分かる!『ローグ・ワン』の簡単なあらすじ
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』予告編
『ローグ・ワン』は、銀河帝国軍の秘密兵器である「デス・スター」の設計図を巡り、ヒロインであるジン・アーソを中心とした反乱軍チーム「ローグ・ワン」6名が、「デス・スター」の設計図を決死の死闘の末に奪取する、という話となっています。
ここまでの流れを聞いてハッとするあなたはスター・ウォーズファンです!
そう、この話は、本編である『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』の序盤で、レイア姫(キャリー・フィッシャー)がR2-D2に託した「あの」設計図と同一なのです。
このことから、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は、『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』のプレストーリーに位置づけられる作品なのです。
『ローグ・ワン』のネタバレあらすじ
出典:Amazon.com
では、『ローグ・ワン』のあらすじを、ネタバレ含めてご紹介していきます。
『スター・ウォーズ』シリーズといえば、この始まりの一文がおなじみですよね。
”遠い昔、はるか彼方の銀河系で……”
【あらすじ①】恐怖の帝国軍の最終武器「デス・スター」の秘密が外部へ
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』Facebook公式サイト
銀河帝国軍(以下、帝国軍)は、初代「デス・スター」を完成させ、ついに銀河全体をその手に収める直前でした。「デス・スター」は、その野望に王手をかける、帝国軍にとっては究極の秘密兵器という位置づけになっています。
「デス・スター」の設計に関わっていた科学者のゲイレン・アーソ(マッツ・ミケルセン)は、帝国軍であるオーソン・クレニック(ベン・メンデルソーン)に妻を殺された恨みから、帝国軍への復讐を計画します。その計画のために、「デス・スター」に関する重要な情報を帝国軍パイロットであるボーディー・ルック(リズ・アーメッド)に託し、脱走させたのです。
ぶじ脱走に成功したボーディーは、惑星ジェダに潜伏する反帝国軍勢力”パルチザン”を率いるソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)に助けを求めます。ソウはゲイレンと旧知の仲と聞いていたボーディーですが、長年の不毛な戦いで人を信用できなくなっていたソウに捕まってしまうのです。
【あらすじ②】無法者、ジン・アーソと反乱軍
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
「デス・スター」に関する重要機密を持った人物がソウに捕まっている、という情報をつかんだ帝国反乱軍(以下、反乱軍)は、ゲイレンのひとり娘で、幼少の頃からソウに預けられていたジン・アーソ(フェシリティ・ジョーンズ)に接触します。反乱軍は、彼女を利用して、ソウへの接近を試みようとしたのです。
反乱軍の思惑とは違い、ジンは何年も前にソウとは決別して”リアナ・ハリク”と名乗っており、無法者として帝国軍に逮捕されていました。
強制収容所へ向かう途中で、反乱軍であるK-2SO(アラン・テュディック)やメルシ(ダンカン・パウ)らに救われたジンは、反乱軍基地に通されます。そこで、事の次第を説明されたジンは、ソウの仲介役を引き受けることとなったのです。
反乱軍への協力を決めたジンは、反乱軍のスパイであるキャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)とK-2SOとチームを組むことになり、早速ソウを探す旅に出かけます。
【あらすじ③】聖都ジェダ・シティでの遭遇
途中、ジェダの聖都ジェダ・シティで、チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)とベイス・マルバス(チアン・ウェン)と出会います。
ひょんなことからこの5人は、帝国軍とパルチザンの戦闘に巻き込まれます!偶然にも、キャシアンがパルチザンのメンバーを射殺してしまい、運がいいのか悪いのか、5人はソウのアジトへ連行されてしまうのです。
ジンはここで、育ての親ソウと再会。
ジン達5人は、拘束されていたボーディーが持っていた、ゲイレンのメッセージを見ます。なんとゲイレンは、「デス・スター」の破壊のために協力するふりをしながら、構造に欠陥を加え、「デス・スター」を脆弱にしたことと、欠陥を加えた設計データが、帝国軍の建築データベースのある惑星スカリフに保管されていることを伝えます。
一方の帝国軍は、クレニック長官の下、ジェダ・シティを「デス・スター」試射の標的としていたのです。
試射とはいえ、その威力は絶大なものでした。ジェッダ・シティは影も形もないほどに破壊されてしまいます。
破壊の前に何とかジンたち5人とボーディーは脱出するものの、ソウは両足が義足のため走ることができませんでした。ソウは、ジン達に銀河の未来を託し、崩壊するアジトでその最期を迎えました。
【あらすじ④】結成、特殊部隊「ローグ・ワン」!
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
ボーディーからの情報で、ゲイレンの居場所を突き止めたジン達は、ゲイレンを保護しに向かいます。しかし、裏でキャシアンは反乱軍幹部にゲイレンの暗殺を命じられていたことが判明します。
一方で、帝国軍側でも「デス・スター」に関する秘密情報の漏洩の犯人捜しを行っていました。
クレニック長官が「名乗り出ないものは全員射殺する」と脅し、ゲイレンが名乗り出るも、ゲイレンの前で部下である研究員全員を射殺。加えて、ゲイレンはクレニックに顔を殴られます。
この一部始終を見ていたキャシアンは、ゲイレンの暗殺をためらってしまいます。
その時、キャシアンからの情報をもとにやってきた反乱軍の攻撃部隊が、研究所への攻撃を開始!爆撃に巻き込まれたゲイレンは、ジンと再会するも、ジンの腕の中で息を引き取るのです。
帝国軍の貨物船を奪い、何とかその場を脱出したジン達。事の次第を反乱軍評議会へ報告するも、ジンやボーディーの出自もあり、情報を信じない人々が現れます。
家族を帝国軍によって失ったジンは、帝国軍をどうにかしたい。その思いとは裏腹に、反乱軍の評議会は、全会一致でなければ作戦を実行できないことを理由に、ジン達の提案を却下します。
しかし、ボーディー、チアルート、ベイズ、キャシアン、そしてK-2SOがジンに協力を申し出るのです。ここで、反乱者たちで結成された特殊部隊のチーム「ローグ・ワン」が結成されます。
惑星スカリフに到着したローグ・ワンの面々は、果たして無事に「デス・スター」の設計図を奪い、銀河を救うことができるのでしょうか?反乱軍は、ローグ・ワンのために動くのか?そして、帝国軍は、特殊部隊「ローグ・ワン」の戦士たちを前に、どう太刀打ちするのでしょうか?
【あらすじ⑤】追い詰められていく「ローグ・ワン」、涙無くして見られないラストが待ち受ける!
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
惑星スカリフに到着したローグ・ワンの面々。ジンたちは手分けして、帝国軍に対する陽動作戦チームと、シタデル・タワーへの侵入チームに分かれ、作戦を実行していきます。
陽動作戦にはチアルート、ベイズ、ボーディーが。設計図のあるシタデル・タワーへの潜入は、ジン、キャシアン、K-2SOが行います。
クローン戦争以来の大規模な衝突が酒なられないと悟った、反乱軍評議員のベイル・オーガナ(ジミー・スミッツ)は、旧友であるオビ=ワン・ケノービに助けを求めようと特使を送り出します。
そして、ベイルは惑星オルデランへと出立するのでした。
帝国軍サイドでは、ダース・ベイダー( スペンサー・ワイルディング(演)&ダニエル・ナプラス(演)&ジェームズ・アール・ジョーンズ(声))と面会をしたクレニックは、ゲイレンについてさらに調査するため、やはり惑星スカリフにいました。自身のデス・トルーパーを送り込み、自らも2名のデス・トルーパーを率いて、ジン達を追い、シタデル・タワーへ向かうです。
精鋭ながらも数で劣る「ローグ・ワン」は段々と追い詰められ、一人、また一人とやられていきます。そして、その背景に迫りくる「デス・スター」。
果たして「ローグ・ワン」は無事に「デス・スター」の設計図を奪い、銀河を救うことができるのでしょうか?
涙無くして見られない、最後の展開まで目が離せません!
『ローグ・ワン』の豪華キャスト陣紹介
『ローグ・ワン』は、反乱軍の中でも正義を貫こうとする面々が、最後の最後まで迫真の演技でストーリーに花を添えていきます。
ここで、『ローグ・ワン』に登場するメインキャストをご紹介します。
銀河系裏社会に精通!科学者の娘、ジン・アーソ(フェシリティ・ジョーンズ)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
今作の主人公でヒロイン・ジンを演じるのは、イギリスの女優でモデルの、フェシリティ・ジョーンズです。
美貌だけでなく知性も兼ね備えたフェシリティ・ジョーンズは、父や叔父の影響もあって、学生時代から演劇活動を行っていました。
数多くの作品に出演しているフェシリティ・ジョーンズを一躍有名にしたのは、2011年の『今日、キミに会えたら』における高評価の演技!サンダンス映画祭で、ドラマ部門特別審査員賞を受賞したのです。
また、2014年には、『アメイジング・スパイダーマン』にも出演していたり、『インフェルノ』にヒロイン役で出演したりと、活躍の幅もかなり広い女優です。
ジン役ではタイトで動きやすい服装、また帝国軍服を着用するシーンもあるので、目が離せません!
チーム「ローグ・ワン」の主戦力スパイ、キャシアン・アンドー(ディエゴ・ルナ)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
今回、ジンの相方的存在でかつ、ドロイドのK-2SOの良き相棒として出演しているのが、メキシコ出身の俳優、ディエゴ・ルナです。
ディエゴ・ルナは、メキシコ人舞台セットデザイナーの父、イングランド人衣装デザイナーを母に持つハーフ。母親を早くに交通事故で亡くしましたが、父親がたびたび舞台に連れ出していたことから、自分も俳優としての道を歩むようになります。
弱冠6歳で舞台デビューを果たしたディエゴ・ルナは、数多くのテレビ小説や舞台などに出演し、2000年には『夜になるまえに』でハリウッドへ。
2001年の『天国の口、終わりの楽園。』でヴェネツィア国際映画祭・マルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞しています。
ちょっと一言多い元帝国軍のドロイド、K-2SO(アラン・テュディック)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
ちょっと口の悪い!?元帝国軍の長身ドロイドであるK-2SOを演じるのは、ポーランド系アメリカ人俳優のアラン・テュディック。ロボット役はK-2SOだけでなく、『アイ、ロボット』に出てくるロボットのサニー役を演じています。
また、アラン・テュディックは声優としても活躍しています。きっかけはディズニー映画の『シュガー・ラッシュ』。そこに登場するヴィラン、キャンディ大王役の声もアラン・テュディックが演じています!
キャンディ大王役でアニー賞最優秀声優賞を受賞するだけでなく、『アナと雪の女王』や『ベイマックス』、『ズートピア』、近年では2019年実写版『アラジン』のイアーゴ役に抜擢されるなど、声優としてのキャリアも数多く残しています。
盲目のスピリチュアル僧侶戦士、チアルート・イムウェ(ドニー・イェン)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
聖都ジェッダ・シティでジン達が遭遇した、盲目の戦士チアルートを演じているのは、香港の俳優で映画監督、アクション監督、武術家など様々な顔を持つ、ドニー・イェン。
ドニー・イェンのすごいところは、アクションスタイルを演じ分けられるスキル!映画とそのキャラクターによって、アクションスタイルを変化させていくのです。
そんなドニー・イェンは、子供のころからクンフー映画を観ては動きをマネする子供で、ブルース・リーがアイドルだったのですから、納得ですね。
1990年代はドニー・イェンにとっては苦難の多かった時代でしたが、彼のあこがれだったブルース・リー映画のリメイクを機に、2000年代以降は世界的にも評価を受けることになりました。
2008年には、ドニー・イェンあこがれのブルース・リーの師を題材にした『イップ・マン 序章』がヒットし、アクションだけでなく演技力も評価され、香港電撃金像奨の主演男優賞にノミネート、作品賞を受賞するという快挙をなし遂げるのです!
義に厚いチアルートの相棒、ベイズ・マルバス(チアン・ウェン)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
チアルートの良き理解者であり、相棒であるベイズを演じたのは、中国人俳優で映画監督のチアン・ウェンです。チアン・ウェンは、ジャン・ウェンとも発音しますが、現代中国を代表する俳優の1人となりました。
父が軍人、母が音楽教師という家庭に育ち、少年時代は毛沢東の著書を愛読していましたが、演劇に興味を持つように。大学は中国にある演劇大学の名門学校への進学を決め、俳優の道を進みました。
風貌が似ているという理由から、1986年の『悲劇の皇后 ラストエンプレス』で溥儀役に抜擢され、デビューを飾ります。
以後中国映画に数多く出演し、1994年には『太陽の少年』で監督デビューを果たします。この映画は、ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞、金馬奨作品賞&監督賞といった、多くの賞を受賞しました。
「デス・スター」破壊のためのヒントを託された優秀なパイロット、ボーディー・ルック(リズ・アーメッド)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
ゲイレンが信頼し、全てのヒントを託して送り出した凄腕パイロット・ボーディーを演じたのは、イギリスの俳優でラッパーのリズ・アーメッドです。
リズ・アーメッドは、パキスタンからの移民の家庭で育ちますが、なんとあの名門オックスフォード大学を卒業するという、頭脳を持っています。その後、別の大学で演技を学びました。
リズ・アーメッドの代表作といえば、2014年のスリラー映画『ナイトクローラー』。この作品がきっかけで彼は脚光を浴びました。
さらには、2016年に放送されたアメリカのケーブルテレビHBOのミニシリーズ『ザ・ナイト・オブ』でその演技力が高く評価され、2017年のエミー賞リミテッドシリーズ・テレビ映画部門で、アジア系男性初の主演男優賞を受賞することになりました。
帝国軍と反乱軍に追われる有能な科学者、ゲイレン・アーソ(マッツ・ミケセン)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
ジンの父で今作のキーパーソンの役割を果たす、ゲイレン・アーソを演じるのは、マッツ・ミケルセン。
”北欧の至宝”と呼ばれている、デンマークの俳優マッツ・ミケルセンは、俳優になる前は、体操選手やプロのダンサーだったという経歴の持ち主。
2006年に公開の映画『007 カジノロワイヤル』に出演して一躍脚光を浴びたマッツ・ミケルセンは、数多くの映画などに登場。
2012年公開の主演映画『偽りなき者』では、第65回カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞しています!この映画はアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされ、一躍映画界の重鎮的存在となっていくのです。
こうした活躍を評価されてデンマーク女王やフランスから勲章を授与されるなど、マッツ・ミケルセンは大注目の俳優となりました。
孤独で孤高の義足の戦士、ソウ・ゲレラ(フォレスト・ウィテカー)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
ゲイレンの良き友人であり、ジンの育ての親である、義足の戦士ソウ・ゲレラを演じたのは、アフリカ系アメリカ人俳優のフォレスト・ウィテカー。
もともとはサッカーの奨学金を経て進学するも、途中で志したのはオペラへの道!
その後は、舞台やテレビドラマを経て、映画の世界へ足を踏み入れます。
映画『プラトーン』などに出演し、印象的な演技によって着実に映画界での評価も高めていく一方で、監督や脚本、制作の才能も開花させていきました。
2006年に公開された『ラストキング・オブ・スコットランド』では、ウガンダの独裁者だったイディ・アミンを演じています。この作品で、第79回アカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞主演男優賞をはじめ、各映画賞の主演男優賞を独占するという快挙をなし遂げるのです。これは、アフリカ系アメリカ人俳優としては史上4人目の快挙です。
純白の軍服に身を包んだ残虐な帝国軍長官、オーソン・クレニック(ベン・メンデルソーン)
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
今回の主要な敵キャラであるクレニック長官を演じたのは、オーストラリアの俳優、ベン・メンデルソーンです。
ベン・メンデルソーンは、『ダークナイト ライジング』や『キャプテン・マーベル』、そして『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』や『レディ・プレイヤー1』などに出演し、アメコミ映画やスピルバーグの映画にも何かと縁があります。
2013年の映画『名もなき塀の中の王』においては、 第16回英国インディペンデント映画賞 最優秀助演男優賞を受賞するといった功績も残しており、その実力は今作の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のクレニック役でも発揮されています。
『ローグ・ワン』鑑賞前に押さえておきたい3つのポイント【ネタバレ有】
続いて、『ローグ・ワン』を鑑賞するにあたって、事前に押さえておきたいポイントをご紹介します。既に鑑賞済みの方も、下記のポイントを押さえた上で是非もう一度見返してみてください。
ネタバレも容赦なくありますので、ご注意を!
【ポイント①】『ローグ・ワン』はエピソード4に続く重要な話
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
『ローグ・ワン』は、冒頭でもお伝えしたとおり、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のプレストーリーとなっています。
例えば、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の冒頭で、レイア姫が乗船している宇宙船が帝国軍に襲われる、ほんの10分前!
そのためスピンオフ作品のなかでも、本編と最も密接に関連している、キング・オブスピンオフ作品となっているんです。
『ローグ・ワン』でも、チーム「ローグ・ワン」の命がけの奪還作戦によって、銀河の明るい運命を暗示する報らせに、レイア姫の希望に満ちた笑顔が印象的なラストを見られます。
なお、ここで登場するレイア姫は、動きは女優イングヴィルド・デイラが演じ、その後CG加工によってキャリー・フィッシャー当時の姿を重ねたというもの!
同じように、エピソード4においてその手腕で反乱軍を苦しめてきた、帝国軍No2.のターキン総督も、 ガイ・ヘンリーが演技し、その後、当時ターキン総督を演じていたピーター・カッシングの姿をCGに重ねたものとなっています。
【ポイント②】『ローグ・ワン』の登場人物は鑑賞前にしっかり予習しておこう!
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』Facebook公式サイト
『ローグ・ワン』は、 133分の上映時間内で、チーム「ローグ・ワン」の面々の内情やジンとゲイレンの親子愛、反乱軍の葛藤や、帝国軍の動きに至るまでを、余すところなく網羅しています。
そのため物語の進行もとても速く、重要人物たちも次から次へと現れるため、人物を理解しながら観なければならないというハードなものとなります。
スター・ウォーズに関する予備知識があっても、1回で全てを理解するのはとても大変です。
この記事を参考にして事前に主要キャラクターや話の概要を押さえたうえで、鑑賞することをおすすめします。
【ポイント③】『ローグ・ワン』は”生き残りゼロ”を覚悟すべし
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
いきなりネタバレしますが、反乱軍の未来が明るくなったきっかけは、チーム「ローグ・ワン」の命を懸けた奪還作戦があったからこそです。
これまでの本編『スター・ウォーズ』シリーズでは、ジェダイの騎士やダース・ベイダーなど、チートキャラクターといっても良いくらいのキャラクター達が活躍していましたが、チーム「ローグ・ワン」は、反乱軍の中でも無名。無名だけれども、反乱軍の勝利のきっかけを作った人達に焦点があたった作品となっています。
これまで、一部の重要人物が命を落としたものの、全滅とまではいかなかった『スター・ウォーズ』シリーズですが、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では、チーム「ローグ・ワン」が全滅するという、ファンをも驚くエンディングとなっています。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督であったギャレス・エドワーズ監督いわく、当初は映画内で主人公達が死ぬ設定ではなかったところを、考え直した結果、ディズニー上層部や関係者からのGOサインにより、全員死亡という結末に書き変えたと話しています。
まとめ
出典:映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』公式サイト
『ローグ・ワン』について、衝撃のネタバレ込みでご紹介しました。
『スター・ウォーズ』シリーズの中でも、衝撃作となった『ローグ・ワン』。これまでのシリーズにも登場している主要キャラクターの出演や、凝った演出により、長年のスターウォーズファンのあなたにも、納得いく作品ではないでしょうか。
そして、『ローグ・ワン』がきっかけでファンになったあなたも、満足できる作品であることは、間違いありません。
『ローグ・ワン』には、残念ながらプレストーリーや後日談の映像化はありません。しかし、『ローグ・ワン』のプレストーリーが小説(英語)として刊行されているようです。
日本語訳は2019年秋現在、未刊行ですが、『ローグ・ワン』のさらなるストーリーが気になるあなたは、チェックしてみると良いかもしれません。『ローグ・ワン』の「なぜ?」が解決するかも!?
2019年12月20日、本編である『スター・ウォーズ エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』が、日米同時公開されます。その前に、命を懸けた反乱軍チーム「ローグ・ワン」の決死の「デス・スター」設計図奪還作戦を、是非ご覧ください。