「人がゴミのようだ」だけじゃない!愛すべき悪役ムスカの名言・名セリフ
スタジオ・ジブリが生み出した、永遠の名作の一つである、『天空の城ラピュタ』。皆さんも、テレビで1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。「見ろ。人がゴミのようだ」が非常に有名ですよね!
今回は、ジブリシリーズの中でも超有名であろう、『天空の城ラピュタ』に登場する敵・ムスカ大佐の名言10選をご紹介したいと思います。
本人はいたって真面目であるにもかかわらず、なぜだか面白いセリフの数々。もしかしたら日常の会話に仕込むことで、自分の意見を通せちゃうかも!?
それでは、早速ムスカワールドに浸っていきましょう!
目次
ムスカ大佐ってどんな人?
ムスカ大佐は、飛行石を探索する任務を背負った特務機関の所属で、階級は大佐。劇中では「ムスカ」「ムスカ大佐」と呼ばれている、『天空の城ラピュタ』に登場する悪役です。
実はこの人、 本名はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ! 作中のヒロインであり、ラピュタを継承するシータと同様、ラピュタ王家の末裔なんです!
また、28歳(または32歳)の年齢で大佐となり、異例の昇進を遂げた人物。普通は狂気じみていると感じられるロボット兵と対峙しても、冷静かつ的確な判断を下していることから、かなり有能な人物だとファンの間で推測されています。
基本的にジブリ作品の悪役は、根っからの悪党というよりは、どこか憎めなかったり、対立する勢力の間で苦悩し、揺れ動く存在として描かれることが多いのが特徴です。
しかしムスカ大佐は、そのジブリ作品の悪役のイメージを覆しており、珍しく最後まで冷酷非情なキャラクターとして描かれているんです。
そんなムスカ大佐の声を演じたのは、俳優の寺田農さん。ムスカ大佐役の声優として一躍有名になったと言ってもよいくらいです。
それではさっそく、そんなムスカ大佐が作中で放った厳選10の名言をご紹介したいと思います!
愛され続ける不朽の名作『天空の城ラピュタ』の名言集ムスカの名言集
【名言①】「流行りの服は嫌いですか?」
ムスカが序盤で、シータに発するセリフ。
シータに呪文を割らせるために、ムスカ大佐がとった、彼なりの超ソフトな問い詰め方です。この後にだいぶ冷酷なことをシータに言っているのですが、どうしてここでは優しくソフトに問い詰めたのでしょう。彼の紳士的一面がそうさせたのかもしれませんね。冷酷非道な人間である一方、どこか紳士的な面も持ち合わせている…う~ん、憎めない!(笑)
【名言②】「君も男なら、聞き分けたまえ」
ムスカ大佐が主人公・パズーに対して終盤で放つセリフです。ラピュタ探しのために、シータとパズーが、ムスカ大佐によって引き離されてしまいます。
このシーンにはとにかく、アメとムチが多い。素早く平和的な問題解決を心得ているムスカ大佐。とはいえ、パズーも10歳そこそこの男の子。ただ厳しいだけでなく、社会を知らぬ少年に人生の厳しさを教えている事を示唆するセリフでもあります。
訳知り顔でこんな”オトナ”な発言をされたら、もうぐうの音も出ないですよね。
【名言③】「これはわずかだが、心ばかりのお礼だ。とっておきたまえ」
2番目のセリフの後にくるのがこちら。シータとバズ―を引き離した後、絶妙なタイミングでバズーに金貨を渡すムスカ大佐。これって、いわゆる賄賂じゃないか!と嘆きたくなってしまいます。
”人生とは、大人の世界とは厳しいものである”ということの証明ですね。金で解決できるものほど、簡単な問題はないのです。
【名言④】「読める、読めるぞ!」
ムスカ大佐が、王族出身のシータを連れてラピュタの中枢に潜っていく、そんな最中、ラピュタで見つけた古代ラピュタ文字で書かれた石板を読むシーンでムスカ大佐が発するセリフです。
ムスカ大佐も、初見で古代のラピュタ文字を解読するとは、かなりの言語能力と高い教養を有していたのではないかと推測できます。
読めない文字が読めたときに、ぜひ友人や恋人の前で使ってみてはどうでしょうか?(ただしどんな反応をされても筆者は一切責任を負いません)
【名言⑤】「君のアホ面には、心底うんざりさせられる」
古代ラピュタ文字を解読後、急に将軍(上司)への態度を覆すムスカ大佐。ラピュタの雷を解放し、将軍(上司)に容赦なくこのセリフを吐きます。その後は将軍以下はすべてムスカによって、突き落とされてしまいます。何と外道な。
これくらいのことを実際の上司に言えたらきっとすっきりするんでしょうが、皆さん、職を失ってもいい覚悟のある方、もしくは飛行石を持っていてこの世を”バルス”させられる力のある方以外は、絶対にムスカ大佐の真似はしない事を心の底からオススメ致します。
【名言⑥】「見ろ!! 人がゴミのようだ!!」
英語:“Look! People are like garbage!”
これはもう誰もがご存知の超名言ですね!将軍以下が、ラピュタから突き落とされるシーンでムスカ大佐が言う、まさにムスカ大佐の人間性が顕著に表れるセリフです。人がどんどん落ちていくさまを、このようにムスカ大佐は表現します。このボキャブラリーは常人では真似できません。ある種、”人の上に立つべき人間”と自負していたムスカ大佐のカリスマ性を表す言葉でもあります。
渋谷や新宿のような人がたくさんいる場所で、作品を知っている人たちが粋がって口にしている事がありますよね!展望台や高層ビルなどの高い場所から群衆を見下ろすと、ついついほくそ笑みながら「ふはは!まるでゴミのようだ!!」と高らかに口にしてしまいたくなるのも頷けます。しかし、くれぐれもご注意を。言葉は最終的に自分に返ってきます。なぜなら、ムスカ大佐もその後自ら”ゴミ”となり悲惨な最期を遂げてしまったからです。
【名言⑦】「3分間待ってやる」
こちらもムスカ大佐の名言トップ3に入るであろう超名言!生活で使えるセリフとしても広く知られています(笑)。ちなみに、同作の
とはいえ、大佐の人生最大のミス、失策の引き金となったセリフです。
本来対等ではない立場であるパズーの提案を受け入れ、3分も待ってくれるムスカ大佐の忍耐力が示されるひと言です。しかも、そこに至るまでの過程で、自分の野望をことごとく邪魔してきたパズーに対してです!
結局その忍耐力と、ふと見せてしまったアメが、今後の展開を大きく左右することになってしまいます。
【名言⑧】「ラピュタは滅びぬ! 何度でもよみがえるさ!」
シータがラピュタが滅亡した理由を「今ならわかる。人間は土から離れては生きていけない」とムスカ大佐に対して言い放ったセリフの後に、ムスカ大佐が放つ名言。ムスカ大佐のラピュタへの執着が、このひと言に集約されていると言っていいでしょう。
これにより、シータのトレードマークだったおさげが、ムスカ大佐が放つ銃弾によって撃ち落されてしまいます。
こちらは、純粋なセリフとしてとても印象に残っている人が多いのではないでしょうか。強い意志をセリフひとつで表現する、ジブリ作品の凄さがうかがえます。
【名言⑨】「私の名はロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ。君の一族と私の一族はもともとひとつの王家だったのだ」
ムスカ大佐が、自分もシータと同じくラピュタ王家の血筋であることを暴露する衝撃展開を巻き起こす名言。
長いセリフと、真剣に言っているにもかかわらず、どこか笑えるこのセリフ。ムスカはラピュタの力を手中に収め、ラピュタの王として世界に君臨することに野心を燃やしている人物なのですが、ムスカ大佐の人となりを視聴者に印象づけるセリフとなっています。
たった一言で自分の人となりを相手に理解してもらえるムスカ大佐流のこの自己紹介は、相手に自分を印象付ける為の何か良い参考となるかもしれませんね。
【名言⑩】「あぁぁ、目がぁ、目がぁ〜〜〜あああああああ〜〜〜〜」
My eyes. I can’t see.
これを知らない人はいないでしょう。3分をシータとパズーに与えてしまったムスカ大佐。2人に滅びの呪文「バルス」を唱えられ、飛行石から放たれた強い光で目をつぶされたときにいうセリフです。ムスカ大佐と言えばこのセリフ! 印象が強すぎて、まぶしい光を目に受けたときに思わず叫んでしまう人も少なからずいることでしょう。
まとめ
ムスカ大佐のあんなセリフからこんなセリフまで、厳選10をご紹介しました。
実は、『天空の城ラピュタ』は、初回を除く再放送すべての回が何と、視聴率15%を超える国民的長編アニメ映画! ムスカ大佐なくして、『天空の城ラピュタ』なし!ムスカ大佐の数々の名言あってこそ、『天空の城ラピュタ』は高視聴率を獲得したり、ツイッターがバルスの時間でダウンするという社会現象を巻き起こす、キラーコンテンツとなったと言えるのではないでしょうか。
この記事を読んだ後『天空の城ラピュタ』を視聴する際は、ムスカ大佐の独壇場劇にもぜひ注目していただけたら幸いです。
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