リアルでゾッとする!スクールカーストを取り扱った映画7選!
学生時代、一度は目の当たりにした事があるであろう「スクールカースト」。今回は、そんなスクールカーストを題材とした映画をご紹介します!!
カーストとは本来、インドから伝わる国民の階級制度を差しますが、現代では学校やクラス内での発言力や存在感によって生まれるヒエラルキーの格差をピラミッド型の権力構造に見立てて、スクールカースト”と呼ばれています。
この記事は、
☑スクールカースト底辺からの逆転劇をみたい!
☑スクールカーストとはどんなものか、怖いもの見たさで気になる!
という方向けです。ぜひ、スクールカーストの恐ろしさを目の当たりにしてください!
ゾッとするスクールカースト映画7選
1.暗黒女子
出典:映画『暗黒女子』予告編
あらすじ
学園のカリスマでみんなの憧れだった主人公白石いつみは、屋上から飛び降り自殺をはかり、その手にはすずらんの花が握られていた。
彼女の自殺後、いつみの主催していた文学サークルの定例会では、白石いつみの死について部員それぞれが関連性のある体験や各々の想いを述べる。次々と生まれる嘘・嘘・嘘…白石いつみを死に追いやった犯人は誰だ?
見逃せないスクールカーストポイント
「特別な者しか入れない文学サークル」。一見すると部員は学園中の憧れかもしれませんが、白石いつみがそれぞれ部員を招待したのには”理由”があったのです。太陽の様とも言われるほど学園中の憧れであったスクールカーストトップにいたいつみと、「脇役」とも称されるそれ以外の部員。
物語の核心に迫るにつれ謎が解明され、スクールカーストの恐ろしさを実感します。
こんな人にオススメ!
- 小説であれば「湊かなえ」さんや「沼田まほかる」さんの本が大好きでとにかく”イヤミス”が大好き!という方(※イヤミスとは、「嫌な気分になるミステリー」の事)
- 裏切り・嘘など、人間の汚い本性に目を向ける事に抵抗が無い方
- どんでん返し大好きという方
こんな人には向かないかも…
- 性格の悪い女子・女の裏切りが苦手な方
- どんでん返しなど、期待を裏切る展開は苦手…という方
2.傷だらけの悪魔
出典:Amazon.com
あらすじ
田舎の高校に転校した主人公の葛西舞。「今までの人生、適当に生きてそれなりに上手くやってこれたし、転校先でもそうしていこう…」そんな舞の想いは、転校先にいた元中学の同級生でかつて舞がいじめていた小田切詩乃の復讐劇によって完全に壊される。
見逃せないスクールカーストポイント
元いじめっ子の舞がいじめられっ子へ転落する姿、元いじめられっ子の詩乃が復讐劇に目覚める姿、いじめを助長する取り巻きなど、スクールカーストが嫌という程目に見えます。
更に作中では、登場人物のやりとりでスクールカーストの入れ替わりが激しいので、次々と変化する人間関係にも注目です。
こんな人にオススメ
- 女子の陰湿な”いじめ”を扱ってる作品が見たいという方
- 思ったことはハッキリ言って欲しい!という方
こんな人には向かないかも…
- 女のドロドロとしたいじめを見るのは苦手…という方
- 原作と違う展開は苦手という方
3.キャリー
出典:Amazon.com
出典:映画『キャリー』予告編
あらすじ
狂信的な母に育てられ、学校ではいじめられ、孤独な生活を送る主人公である高校生キャリー。ある日キャリーは自分が持つ特殊能力に目覚め、とある出来事をきっかけにその力を暴走させる――。
見逃せないスクールカーストポイント
この作品はスクールカーストに焦点を当てた映画ではなく、あくまでも「スクールカーストが形成されたが故に生まれたいじめ」が原因で、主人公がその感情を爆発させる場面というのが最大の見所。
今まで自分が怯えてきた存在に、特殊能力を持って復讐する姿になんともスッキリします。
こんな人にオススメ!
- いじめられ…からの逆転劇でスッキリしたい!という方
- 悪役は報復を受けて欲しい!という方
こんな人には向かないかも…
- いじめの描写が苦手、可哀相な姿を見たくないという方
- ホラーは苦手という方
4.アバター
出典:Amazon.com
あらすじ
クラスで1番地味な主人公であった道子。家族にプレゼントされた携帯で、SNSサイトアバQが運営している「アバター」という自分自身の分身を作りそれを着飾るゲームに徐々に熱中していく。
そして道子がアバターを着飾ることで学園で人気者になっていくが、道子の欲望は止まることなく暴走していく。
見逃せないスクールカーストポイント
本作のポイントは、地味な主人公がアバターにより学園の人気者になり自信を付けていくその変化。
逆にクラスの女王だった妙子はその地位を一気に転落させていきます。ゲームにより変化するその残酷な人間関係の変化がリアルに描かれているポイントに、ぜひ着目して欲しいです。
こんな人にオススメ!
- 山田悠介作品が好き!という方
- 女子高生のドロドロした人間関係が好き!という方
こんな人には向かないかも…
- 止まらない暴走を見てるとヒヤヒヤして落ち着かないという方
- 元女王が手のひらを返されている姿は、可哀相で見ていられない…という方
5.エレファント
出典:Amazon.com
あらすじ
1999年にアメリカで発生した、コロンバイン高校銃乱射事件をリアルに映画化した作品。学校では地味でいじめられている少年2人が、内に秘めていた狂気さといじめっ子だけでなく、苦しみと憎しみの対象であった学校に対し、銃を持って復讐へと乗り込む。
見逃せないスクールカーストポイント
この作品は今までの4作品とは異なり、復讐劇を見てスッキリする内容ではありません。実際社会問題化した「高校生が犯人の銃撃事件」をリアルに描き、いじめやスクールカーストそのものの存在自体を考えさせられます。
誰か、犯人を救うことはできなかったのか?なぜ彼らはここまで暴走してしまったのか。自分ごととして考えながら見ていただくことで、学校での人間関係の残酷さが理解できると思います。
こんな人にオススメ!
- 実話がみたいという方
- ドラマチックな展開を望まない、リアルなスクールカーストが見たいという方
こんな人には向かないかも…
- 実話だと思うと悲しくて見ていられないという方
- ドラマチックな描写やBGMが欲しいという方
6.桐島、部活やめるってよ
あらすじ
男子バレーボール部のキャプテンだった桐島が、突然部活をやめ学校にも来なくなった。
その出来事をきっかけに周りの人物に様々な変化を起こしていく一方、主人公である前田涼也は映画部で取り組んでいた映画の撮影を、特に変わりなく続ける。しかし、桐島の存在があまりに大きかった生徒を取り巻く環境や人間関係が徐々に変化していく。
見逃せないスクールカーストポイント
ダサくて周りにバカにされている前田だが、自分の熱中するものにまっすぐ。しかしスクールカースト上位で映画部をバカにしていた者たちは、桐島という絶対的存在がいなくなったことにより、これまでと同じ自分を保てなくなってしまいます。
自分の学生時代を振り返るとどうでしょう?もしかして、何かに熱中している人をバカにし蔑んでいて、強いものに巻かれて過ごした経験がもしかしたらあるのではないでしょうか?
この映画の最大のポイントは、視聴者それぞれが「自分ごと」として過去と重ねながら鑑賞できる事なのです。
こんな人にオススメ!
- リアルな人間関係の変化を見たいという方
- 伏線が張り巡らされている作品が好きという方
こんな人には向かないかも…
- 感情の変化や大きなシーン展開を、わかりやすく描写して欲しいという方
- 他人に振り回されて生きる人が理解できないし興味もないという方
7.君に届け
あらすじ
黒沼爽子は、暗い性格と黒髪の印象で、周りから「貞子」とあだ名をつけられ怖がられていた。そんな爽子のクラスメイトの風早翔太は対象的に、爽やかで優しくみんなの人気者だった。不器用ながらも風早のおかげでクラスと馴染み友達もできてきた中、爽子は風早に対し淡い恋心を持ち始める。
見逃せないスクールカーストポイント
この作品は、かつて紹介したような暗くて「払拭すべき存在」かのように書かれてきたスクールカーストの描写のされ方ではありません。ロミオとジュリエットのように、身分違いの憧れの様に思っていた淡い気持ちを、切なく描いています。
不器用な爽子が環境の変化によりどう変わっていくのかが、チャックして欲しいポイントです。
こんな人にオススメ!
- 淡い恋を描いた青春映画が見たい!塔方
- 爽やか男子好きな方
こんな人には向かないかも…
- 自分の気持ちを率直に伝えられないキャラクターが苦手という方
- 綺麗事が苦手という方
まとめ
さて、スクールカーストが描写された映画を7個紹介しましたが、きになる作品はありましたでしょうか。フィクション独特の伏線満載の作品もあれば、現実問題としてスクールカーストからのいじめが社会問題化した作品など、バラエティのある作品紹介をしたので、気分や好みによって選んでみてくださいね。