レトロガーリーなファッションにときめくおすすめ映画7選!
映画に使用されているコスチュームは、うっとりするほどかわいくて魅力的なものが多いですよね。女子の憧れが詰まった、レトロだけどガーリーでかわいいファッションの登場するおすすめの映画7作品をご紹介していきます。
少し古い映画から最近の作品まで、見返すともしかしたら今日のコーデの参考になるヒントが隠されているかもしれません!!
目次
1. きみに読む物語
40年代のアメリカンガーリーファッションのお手本!
出典:Amazon.com
あらすじ
老人ホームに入寮しているデューク(ジェームズ・ガーナ―)は、アルツハイマー病を患う老女(ジーナ・ローランズ)にある物語を読み聞かせる。1940年、物語はノア(ライアン・ゴズリング)という青年が夏の間だけ家族と別荘にやって来たアリー(レイチェル・マクアダムス)という若い女性に一目ぼれすることから始まる。
徐々に心を通わせ愛し合うようになるものの、身分の差による家族の反対や戦争などを経てすれ違ってしまう二人。だが、ノアは送った手紙に返事が返って来なくてもずっとアリーを想い続けていた。果たして二人の恋の結末は、デュークと老女との関係とは……?
おすすめファッションポイント
本作は現代と過去の2つの時間軸をメインとして進みますが、回想シーンでは第二次世界大戦前後の1940年代のアメリカ女性の典型的なファッションを楽しむことができます。
裕福な家庭の出身であるアリーの装いからは、ハットやアクセサリーなどから上品でありながらもところどころにかわいらしさのあるシックな着こなしが見て取れます。戦時中はフレアスカートやチュールを使用したものよりも、少しタイトでかっちりとしたスーツに近い形のワンピースが好まれており、それを表したコスチュームが劇中にも多く登場します。
出典:ELLE
ユニークなチェック柄のトップスとハイウエストなボトムスの組み合わせの水着も、レトロガーリーの鉄板とも言えるコンビネーションで非常にかわいらしいですよね。
カジュアルなデートでアリーが来ているこのドレスは、フロント部分で縦に並んだボタンに遊び心が溢れています。タイトなミニスカートのデザインのワンピースというのも40年代のルックを象徴していますよね
2.キューティ・ブロンド
出典:Amazon.com
あらすじ
ロサンゼルスの高級住宅街に住むお嬢様のエル・ウッズ(リース・ウィザースプーン)は、ファッションが大好きな女子大生。卒業後は大好きな彼のワーナー(マシュー・デイビス)と結婚して素敵なセレブ奥様になるはずだったが、卒業間近のある日、マリリン・モンローみたいなブロンド女は議員を目指す自分の将来の妻にはふさわしくないという理由から突然フラれてしまう。
持ち前の明るさで一念発起したエルは、周囲の協力も得てギリギリ滑り込みでハーバード大学のロースクールに入学する。初めはワーナーをもう一度振り向かせようと必死になるエルだったが、次第に弁護士の仕事の楽しさに気づいていって…。
おすすめファッションポイント
ロサンゼルス出身のセレブお嬢様という設定のエル・ウッズは1980年代~2000年代に流行したValley Girlの典型的なファッションを体現しています。全身ブランドのもの身を包み、ビビッドなカラー遣いは今でも多くの人を魅了しています。
ハーバード大学のロースクールはお堅くて真面目な学生が多い中で、エルは入学初日にはっきりしたグリーンを基調としたガーリーなプレッピースタイルに身を包んで周囲の注目を引きます。
シャツとネクタイ、チェックのミニスカートという日本の制服に近い出で立ちなのに、エルが着ると一気にポップな印象が出ますよね。
出典:ELLE
エル・ウッズのファッションの基本と言えば外せないのがショッキング・ピンクでしょう。サングラスも含めて全身ピンクに身を包んでいることも多いエルのファッションですが、ブラックやレッドなどのアクセントとなるカラーをバッグやアクセサリーに取り入れることで全体のバランスもバッチリです。
3. (500日)のサマー
サマーが魅せるグッド・ガールなファッションのトリコ!
出典:Amazon.com
あらすじ
ロマンティックな恋愛に憧れながらも、実際にはつまらないグリーティング会社で冴えない日々を送るトム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、ある日秘書として雇われたサマー(ズーイー・デシャネル)という女性に一目ぼれする。
彼女のほうから共通の音楽の趣味があることを伝えてきたり、デートの誘いには応じるくせに“友人から始めたい”、“真剣な付き合いをするつもりはない”と言ってきたりと、思わせぶりでどこか掴めないところのあるサマー。500日かけてトムが導き出した答えとは…?
おすすめファッションポイント
本作のおすすめポイントは何といっても劇中に登場するヒロイン、サマーの優等生ファッションです。
襟元まであるかっちりしたシャツや、裾の長いワンピースなど隙がないように見えて、フリルやレースでガーリーさを演出するレトロなファッションが富むだけでなく観客も魅了します。
一度この映画を見れば、裾にレースをあしらったこの水色のドレスが忘れられないという人も多いはず。オフィスルックでありながら女性らしいかわいらしさを忘れていないコーディネートです。
こちらはオフィスでのサマーとは打って変わってかなりカジュアルなスタイルです。ベストにワイドパンツという少しボーイッシュでレトロなコーディネートですが、リボンを使ったポニーテールにすることでサマーらしいガーリーな雰囲気が残っていますよね。
4. アバウト・タイム ~愛おしい時間について~
ロンドンガールのおしゃれなレトロガーリー
出典:映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』公式Twitter
あらすじ
21歳の誕生日、イギリスのコーンウォールに住むティム(ドーナル・グリーソン)は父親(ビル・ナイ)から一族の男性は代々タイムトラベルの能力があり、自分の過去に遡ることができるという事実を知らされる。
大晦日に隣の女の子にキスしなかったこと、夏の間夢中になっていた女子に上手くアタックすることのためにタイムトラベルの能力を使うティムだが、弁護士として働くためにやってきたロンドンで、メアリー(レイチェル・マクアダムス)というアメリカ人の女性と運命的な恋に落ちる。
彼女との恋を成就させるため、妹をダメ男な彼氏から救うため、などその後も様々なタイミングでトラベル能力を使うティムだが、ある重要なことに気付く…。
おすすめファッションポイント
本作は現代を舞台にした物語ですが、ロンドンガールの古着を取り入れたレトロガーリーなファッションを参考にしたいなら非常におすすめの一本です。
出典:映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』公式Twitter
カジュアルなロングシャツワンピースですが、ビンテージ感のあるブルーの花柄と赤い刺繍のコントラストがフェミニンな雰囲気を際立たせていますよね。
出典:映画『アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』公式Twitter
こちらはティムとメアリーが初めて出会うシーン。友人と行ったレストランに偶然居合わせたことから恋が始まるのですが、カジュアルだけどレストランに行くために少しおしゃれをしているメアリー。
アンティーク柄のパープルのワンピースに赤いジャケット、ブルーのショルダーバッグの組み合わせがレトロな雰囲気を作り出しています。
『アバウト・タイム ~愛おしい時間について~』の詳細を見る▷▷▷
5. ワン・デイ 23年のラブストーリー
23年間、7月15日だけを切り取った二人の軌跡
あらすじ
1988年7月15日。大学の卒業式の日に初めて言葉を交わしたエマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)。しっかり者で真面目な性格のエマと、お調子者でプレイボーイのデクスターという正反対の性格を持つ二人。お互いに強く惹かれるものを感じあったものの、恋人にはならずに親友にとどまり、毎年7月15日には必ず連絡を取り合うことを約束した。
それから23年間、楽しい時も、苦しい時も想いを共有しあってきた。お互いに寄り添ったり違う道を歩んだりを繰り返しながら辿り着いた結末とは…。
おすすめファッションポイント
1988年の二人の出会いから2011年までを描いているので、80年代後半から00年代までのレトロなイギリスファッションの変化を楽しむことができるのがポイントです。また、エマとデクスターの関係の変化に伴って、エマの服装もカジュアルで学生らしいものから大人のフェミニンな女性へと変わっていくため、目が離せません。
2人がまだ初々しい1988年のシーンでエマが来ているのは白地に花柄プリントされているワンピース。ポスターにも使用されているシーンですが、このかわいらしいガーリーなワンピースに丸眼鏡、ジーンズのラフなジャケット、黒のソックスとローファーを合わせることによって甘くなりすぎず、カジュアルなレトロガーリーコーデに仕上がっています。
長いアルバイト時代を終えて教師として働き始めたエマ。全編を通して花柄の衣装が多いエマですが、彼女の年代の変化に合わせてデザインにも変化が見られます。こちらも花柄のワンピースですが、黒地に控えめなサイズのフラワープリントが施されており、より大人っぽい雰囲気を引き出しています。
2009年に二人が再会した際のコーディネート。ドット模様が目を引く水色のシャツは、細かいレースも施されていてレトロでありながらも非常にキュートなデザインです。
このシーンでエマはグリーンの長めのタイトなペンシルスカートを合わせていますが、ショートにばっさりと切ったヘアスタイルも相まり、大人の女性の雰囲気溢れるコーディネートになっています。この水色×グリーンのポップな色の組み合わせがガーリーな印象も引き立たせています。
こちらも2009年に二人が再会した際のシーンから。背中の大きく開いたワンピースですが、無地のネイビーという落ち着いた色のチョイスと、ブラウンの革のショルダーバッグの組み合わせによって非常にシックで上品な雰囲気のコーデになっています。ホルターネックのワンピース1つでコーディネート全体が一気にレトロな印象になりますよね。
6. タイピスト!
50年代後半のフレンチファッションに酔いしれる
出典:Amazon.com
あらすじ
1950年代後半のフランス。女性の社会進出が盛んになっていく中で、当時の女性たちが最も憧れた職業が秘書だった。フランス北部の田舎からパリにやってきたローズ(デボン・フランソワ)は、何とか保険会社の秘書として採用されるが、不器用さが災いしてすぐにクビを言い渡されてしまう。
そんなローズに上司のルイ(ロマン・デュリス)が言い渡した雇用継続の条件は、当時のステータスであったタイプライターの早打ち大会で優勝すること。最速のタイピストを目指したローズの特訓が始まるが…。
おすすめファッションポイント
本作の見どころは何といっても劇中に登場するドレスの数々の華麗さです。一つ一つのドレスが登場人物の性格や生い立ちに合わせてかなりこだわって選ばれています。50年代のモードなファッションは、これぞレトロガーリーの代名詞と言っても過言ではありません。
膝下まであるロング丈のワンピースですが、ピンクとグレーのストライプや首元のフリルが女性らしく可愛らしい雰囲気を作り出していますよね。あえて暗めのグレーカラーのハイヒールを合わせることによって、コーディネート全体を引き締める効果を出しています。
パリジェンヌらしいおしゃれなブルーのコーディネートからも目が離せません。キュッと細く絞られているウエストとふわっと広がる裾が特徴の「ニュールック」スタイルはディオールが発表したことをきっかけに当時のパリで大流行しました。
ドレスとおそろいのハットもレディーな雰囲気をプラスしてくれています。50年代らしいふわりとしたカーリーなヘアスタイルもファッションに花を添えていますよね。
世界大会でローズが着用しているこのピンクのドレスは、衣装スタッフが見つけてきた生地にローズを演じた主演のデボラ・フランソワが一目ぼれしたそうです。
「ローズ役がローズ色のドレスを着るなんてありきたりだ」という監督の反対を押し切ってこのドレスを切望したという逸話まであるほどこだわりの強さがうかがえます。シンプルでありながら、腰回りの細かいデザインや裾の広がり方まで美しいドレスです。
7. キャロル
美しく儚いキャロル。あなたが私を変えた。
出典:映画『キャロル』予告編
あらすじ
1950年代のニューヨーク。写真家を志しながらも高級デパートで働いているテレーズ(ルーニー・マーラ)は、クリスマスの日に客としてやってきた裕福で美しいキャロル(ケイト・ブランシェット)という女性に強く惹かれる。キャロルが置き忘れた手袋をテレーズが届けたことによって二人は段々と惹かれあっていくが、キャロルは6歳の娘の親権をめぐって夫と対立しており…。
おすすめファッションポイント
50年代のアメリカが舞台ということで登場する衣装も当時の時代背景を反映したものになっています。裕福な大人の女性であるキャロルは上品でエレガントなファッション、まだ若いテレーズからは控えめだけど可愛らしいレトロガーリーファッションを学ぶことができます。
冬の装い1つでもキャロルとテレーズのファッションの違いを楽しむことができます。上流階級の女性らしく毛皮のコートに革の手袋をはめてゴージャスかつエレガントキャロルに対し、テレーズは学生風の若々しい雰囲気です。
チェックのマフラーにブラックのコートという出で立ちですが、コートの裏地が赤を取り入れたストライプになっていてキュートですよね。
テレーズのトレードマークとも言えるのがヘアバンド。淡いグリーンのセーターに黒のロングジャンパースカートという一見シックで地味なコーディネートですが、ヘアバンドがワンポイントとして加わることで一気に可愛らしくガーリーな雰囲気になります。
一方キャロルのコーディネートはピンクやオレンジなどより鮮やかなで華やかな色使いがポイントです。こちらのルックでも、グレーのジャケットにどっと柄のサーモンピンクのスカーフを合わせ、金のブローチで色のコントラストを引き立たせています。
まとめ
ビンテージを取り入れた最近の作品から、当時の時代背景を忠実に再現した作品まで、レトロでガーリーなファッションを取り入れた映画をご紹介していきました。ファッションの型だけではなく、色遣いやアクセサリーなどの小物まで、登場人物の心情や状況を表すためにかなり細かいこだわりが詰まってることも多いので、映画ファッションの魅力は尽きることがありませんよね。是非お気に入りの1作品を見つけてみてください!