ただのアクション映画じゃない!映画『マトリックス』完全ネタバレ | あらすじキャスト他

 

映画『マトリックス』は、日本で1999年に公開されました。『マトリックス』、『マトリックス リローデッド』、『マトリックス レボリューションズ』の三部作の始まりの物語となっています

この記事では映画『マトリックス』についてネタバレと解説をしていきたいと思います。「マトリックスとは何なのか?」、「どのような点が評価されているのか?」ということをこの記事を通して理解して頂ければと思います。

映画『マトリックス』について


出典:映画『マトリックス』公式Facebook

『マトリックス』はラリー・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキーの姉妹が監督を務め、興行収入も日本では85億円、アメリカでは171,479,930ドルを記録した大ヒット映画です。

『マトリックス』はアカデミー賞で視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞の4部門を受賞し、従来のCGにはない、ワイヤーアクション、バレットタイムと言われる特殊な撮影方法とVFXを融合した「映像革命」と言われる作品でもあります。
ちなみに、VFXとはビジュアル・エフェクトの略で実写映像をコンピュータグラフィックス、合成処理で加工することを指します。その他バレットタイムなどの撮影方法については、下記の「みどころ」見出しで詳しく解説していきます!

また、SF映画なので、物語に直接的に関係なくとも数々の暗示が隠されています。この暗示についても、後で詳しく説明していきたいと思います。

10秒で分かる『マトリックス』の簡単なあらすじ

出典:映画『マトリックス』予告編

主人公であるキアヌ・リーブス演じるトーマス・A・アンダーソンはコンピュータプログラマーとして働いていました。しかし、実は天才ハッカー「ネオ」としての裏の顔を持っています。

そんなある日、ネオのもとに「起きろ、ネオ。マトリックスが見ている」というメッセージがパソコンに届きます。その後モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)という男性と出会い、自分たちが今いる世界は実は仮想世界だということを知らされるのです。

モーフィアスたちによって現実世界に連れ出してもらい、モーフィアスたちが世界をAI から解放するために戦っていることを知り、仮想世界から人間を解放するため、仮想世界を守るエージェントと呼ばれる黒スーツを着た人たちと戦いに身を投じていく――。

『マトリックス』は独特の世界観と誰しもが見たことがあるシーンを含んだ数多くのアクションシーンが魅力の作品です。ガンアクションに加え、カンフーアクションを始めとする戦闘シーンも盛りだくさん!さらにはストーリーも複雑で入り組んでいる事から、アクションもストーリーも楽しみたい!という方にはうってつけの作品となっています。

『マトリックス』あらすじネタバレ

【あらすじ①】モーフィアスたちとの出会い

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』ワーナーブラザース公式サイト

大手ソフトウェア会社にコンピュータプログラマーとして勤めるトーマス・A・アンダーソンは天才ハッカー『ネオ』という裏の顔を持っていた。しかし、平穏な日常を送る中で最近は「起きていても、夢の中にいるような感覚」を味わっていた。そんな最中、ネオのパソコンに「起きろ、ネオ。マトリックスが見ている。」という謎のメッセージが届く。

次の日、会社に出勤してみると、ネオのもとにモーフィアスと名乗る人物から携帯電話が送られてきて、エージェントと言われる黒スーツを着た人たちがネオを追っていることを知らされた。ネオは彼らから逃げようと試みるが捕まってしまう。

そして、モーフィアスを捕まえるために尋問されるが協力しなかったため、見たこともない機械を体に仕込まれてしまう。しかし、機械を仕込まれた後、目を覚ますと自分のベッドの上にいたため、夢だと思い込んだが、再びモーフィアスから電話がかかってくる。そこで、彼に会うことを決め、彼の仲間の車に乗ってモーフィアスの元まで向かうのだった。

【あらすじ②】世界を知る

モーフィアスたちの隠れ家に到着し、モーフィアスとの対面を果たす。ネオは今まで知りたかったマトリックスについて問いただそうとするが、モーフィアスから「今まで通りの生活がしたいなら青色の錠剤を、真実を知りたいなら赤色の錠剤を飲め」と二択を迫られる。そこで、ネオは迷いながらも赤色の薬を飲んだ。

実はネオたちがいる世界はAIによって生み出されたマトリックスという仮想世界であり、モーフィアスたちはネオを現実世界に連れていくために、現実世界の居場所を特定するための追跡プログラムである赤色の錠剤をのませたのだった。

モーフィアスたちの協力によって、ネオは培養槽のような場所で目を覚まし、モーフィアス達が乗る船「ネブカドネザル号」に回収され、そこで実際の世界を知ることになる。20世紀末だと思っていた世界は虚構であり、現在は21世紀末で、世界はAIとの戦いによって崩壊した。人類はAIとの戦いに勝つために、当時ロボットがエネルギー源としていた太陽光を雲で覆うことで勝てると考え、世界を闇で閉ざした。

しかし、皮肉なことにロボットは人間をエネルギー源とする方法を生み出し、人間はもはや電池でしかないということをモーフィアスから告げられ、ネオはパニックに陥ってしまう。

【あらすじ③】エージェント達の襲撃

パニックに陥ったネオは自分の部屋に連れていかれ、落ち着いたところでモーフィアスからある話を聞かされた。「マトリックスが作られたとき、中である男が生まれた。」「彼はマトリックスを変えることができる」力を持っているというのだ。

そして、「彼の死後、彼の再来が予言された。」「その人間によって戦争は終わる」と言い伝えられていることをネオに教え、モーフィアスはネオこそがその救世主だと考えていることを伝えた。

その後、モーフィアスはネオの訓練を始める。訓練でカンフーを習得しモーフィアスと互角に戦えるほどまで成長した。マトリックスの中にいる予言者にネオが救世主がどうかを確かめに行くために再び、マトリックスの中に赴く。ネオはモーフィアスに連れられ、予言者・オラクル(グロリア・フォスター)のもとへ行くというのだ。

そこで、自分は救世主かどうかという質問に対し、「救世主ではない」と答えられてしまった。さらに、今後「モーフィアスの命か、自分の命か」という選択を迫られる時が来るという助言をもらい帰路につく。

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』公式Facebook

しかし、仲間の一人であるサイファー(ジョー・パントリアーノ)がエージェントたちと密会し、モーフィアスたちを裏切る約束をエージェントとみなす。そして、サイファーは人類最後の街「ザイオン」へのアクセスコードを知っていると思われるモーフィアスを売り渡すことで、自分はマトリックスの中に戻るという契約を結んだ。その結果、エージェントたちの奇襲に会い、ネオたちは窮地に陥ってしまったのだ。

サイファーは、現実世界に戻ると、マトリックスに入っている仲間とオペレーターを殺し、トリニティ(キャリー=アン・モス)をも殺そうとするが、攻撃を受け瀕死だったもう一人のオペレーターのタンク(マーカス・チョン)によって撃ち殺されてしまった。そして、残ったのはトリニティ、タンク、そしてネオだけだった。

【あらすじ④】モーフィアスの救出


出典:映画『マトリックス』公式Facebook

ここでネオは、モーフィアスを救うか、自分たちだけで逃げるかを迫られるが、モーフィアスを救う道を選ぶ。モーフィアスは人間が住む最後の街「ザイオン」の場所を聞き出すためにエージェントたちに心への侵入を試みられていたのだ。

モーフィアスのいる場所は軍の管理する建物で救出は困難を極めた。タンクからは無茶だと止められるが、それでもネオは行くと決めたので、トリニティもネオについていくことを決める。ネオたちの作戦はとても簡単なもので、大量の武器を持ち込み、軍隊とやり合う、いわゆる正面突破だった。

建物のロビーでネオはトリニティと軍隊と正面切って銃撃戦を始めた。ネオたちはロビーを制圧すると、モーフィアスがいる上の階を目指し進んでいった。

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』ワーナーブラザース公式サイト

ネオたちは最上階に行き、ヘリコプターを使ってモーフィアスの救出に成功。そして、マトリックスから逃走を試みるが、モーフィアスとトリニティを現実世界へと逃がしたところでエージェントに阻まれてしまったため、次の脱出スポットへと向かう。

一方で、現実世界では船が人間を倒すためのロボットに見つかり、「EMP」という電磁パルスを使わなくてはならない危機的状況だった。しかし電磁パルスを使ってしまうと、マトリックスから抜け出していないネオが死んでしまうので使おうにも使えなかった。

ネオはマトリックスの中でエージェントたちと戦っている中、エージェントに打たれて倒れてしまう。現実世界にいるトリニティが愛していることを告げ、ネオにキスをすると、倒れたはずのネオが起き上がり、エージェントすらも簡単に倒すことのできる力に目覚めた。
そしてエージェントたちを倒し、現実世界へと帰還を果たし、船も電磁パルスを使用し危機を逃れたのだった。

『マトリックス』のキャスト

ネオ(トーマス・A・アンダーソン)/キアヌ・リーブス


出典:映画『マトリックス』公式Facebook

本作の主人公。本名はトーマス・A・アンダーソン。大手のソフトウェア会社に勤めているが、天才ハッカー・ネオとしての裏の顔を持っていました。日々の暮らしに違和感を感じ、モーフィアスとの接触により、エージェントたちに追われる羽目になってしまいます。その後、現実を知り、人類の存亡をかけた戦いに身を投じていきます。

ネオを演じているキアヌ・リーブスは『ビルとテッドの大冒険』、『スピード』などの人気作に出演し、『マトリックス』にて人気を不動のものとしました。

トリニティ/キャリー=アン・モス

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』公式Facebook

本作のヒロイン。ネブカデネザル号の副船長を務めています。ネオの案内役としてマトリックスから現実世界へと導きました。以前からネオに対して好意を抱き、ネオがエージェントの弾丸によって倒れた時、自身の愛によって復活させました。

キャリー=アン・モスはカナダの女優で『マトリックス』の他に『メメント』という映画にもに出演しています。

モーフィアス/ローレンス・フィッシュバーン

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』公式Facebook

ネブカドネザル号の船長であり、人類を救うことのできる救世主を探していました。マトリックスの世界では伝説的なハッカーになっており、テロリストとして指名手配されている。ネオを救世主と信じ、ネオが捕まりそうになると、自身の命を懸けてエージェントと対峙します。

ローレンス・フィッシュバーンは『マトリックス』の他、『ミッション・インポッシブルⅢ』『マン・オブ・スティール』等、数々の人気作に出演しています。

サイファー/ジョー・パントリアーノ

マトリックス ネタバレ

出典:映画『マトリックス』公式Facebook

ネブカドネザル号の船員でネオより先にモーフィアスによって現実世界に連れ出されました。マトリックスと比べ、苦しい現実世界の生活に不満を抱き、エージェントに「ザイオン」へのアクセスコードを知るモーフィアスを売り、自分はマトリックスに戻るという契約を結びました。
その後、計画通りモーフィアスを捕まえ、仲間たちを殺そうとしたが、瀕死のタンクにうち殺されます。

ジョー・パントリアーノは50本以上の映画に出演する名脇役で、彼もキャリー=アン・モスと同様に『メメント』に出演している。

エージェント・スミス/ヒューゴ・ウィーヴィング

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』公式Facebook

マトリックスを守る監視プログラムのエージェントのリーダーを務めている。モーフィアスの仲間サイファーの裏切りによりモーフィアスを捕まえることに成功し、人類最後の街「ザイオン」への侵入方法を聞き出そうとするが、ネオたちによってモーフィアスが奪還され、救世主の力に目覚めたネオによって倒されました。

ヒューゴ・ウィーヴィングは『マトリックス』の他に、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作などに出演しているが、彼は低予算映画を愛し、シドニーで舞台に立っています。

映画『マトリックス』で見逃せない4つのみどころ

【みどころ①】今までにない映像


出典:映画『マトリックス』ワーナーブラザース公式サイト

映画『マトリックス』では今までにない撮影方法が採用されています。その撮影方法は「レットタイム」と呼ばれ、もっとも有名なスローモーションの撮影方法と言っても過言ではありません。この撮影方法は特殊撮影の一つで被写体の周りに何台もカメラを設置し、アングルを動かしたい方向に順番にカメラを撮影していき、被写体の動きがスローモーションに見えるというものです。
この撮影方法で撮影された有名なシーンが上記のネオがエージェントが撃った弾丸を上体を反らして躱すシーンですね。『マトリックス』を見ていなくても、このシーンは知っているという人も多いかもしれません。

この「バレットタイム」を使ったシーンは映画の中にはいくつもあります。例えば、トリニティが冒頭で警備員と戦います。その時のトリニティの攻撃の迫力が通常よりも何倍にもなって伝わってきます。この「バレットタイム」が使われたシーンはどれも躍動感があふれ、興奮必至のシーンとなっています。ぜひお見逃しなく!

ただ、この「バレットタイム」の欠点として準備作業にとても多くの労力を要し、現場での柔軟な変更というものが難しいことが挙げられます。
ゆえに『マトリックス』の2作目以降では撮影方法が、俳優自身をコンピュータでスキャンしてデータとして後からCGで合成するという方法になってしまっています。初めてみる方には、ぜひこういったシーンに注目してほしいです!

【みどころ②】特殊な動き


出典:映画『マトリックス』ワーナーブラザース公式サイト

これは上の画像がバレットタイムとワイヤーアクションの撮影シーンです。また、下の画像がこのシーン実際の映像のになっています。この画像だけでも躍動感だあふれ出ていますね。また、背景の黒い点々はバレットタイム用のカメラです。

『マトリックス』の映像を作るうえで「バレットタイム」以外に注目すべき点が「ワイヤーアクション」です。
もともと「ワイヤーアクション」というのは香港をはじめとする中国圏の専門技術でしたが、香港のアクション監督ユエン・ウーピンという監督によって、『マトリックス』のワイヤーアクションは成功し、注目を集めたことで、ハリウッドや世界各国で使われるようになったのです。

つまり、『マトリックス』はワイヤーアクションを広めたスプレッダーとしての役割も担っていたのです。映画の中でワイヤーアクションによってネオやトリニティをはじめとする仲間、エージェントたちがが常人離れした存在であるということが際立ってきます。

映画『マトリックス』は、これらの「バレットタイム」と「ワイヤーアクション」によって今までにない映像になっています。映画『マトリックス』がアカデミー賞で視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響編集賞の4賞を受賞したのはこの【みどころ①】、【みどころ②】の部分が大きいと言えます。
さすがは「映像革命」と言わしめるだけはあると思います。

【みどころ③】カンフーアクション

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』公式Facebook

『マトリックス』以前では、ハリウッドの格闘シーンは顔が写らないようなアングルで取ったりしていました。
しかし、『マトリックス』では
俳優自身がかなりハードな格闘シーンを演じています。香港映画界の武術指導、監督の第一人者である、ユエン・ウーピンの指導もあって素晴らしいカンフーアクションを見せています。また、特に素晴らしいカンフーアクションを繰り広げているのはモーフィアスとの訓練の時です。
CGとのかけ合わせで、素早い動きが表現されているので、注目してほしいですね。ただ、1999年に製作された映画ですので、戦闘シーンにおけるCGのクオリティに関しては少々物申したい部分もあります。しかし、それを差し引いても、カンフーアクションの迫力は見ていて飽きません!

【みどころ④】いろいろなメタファー

『マトリックス』の登場人物の名前には神話やエジプト古代史に関連した名前が隠されています。
主人公「ネオ」は英語の綴りは「NEO」ですが、これは「ONE」のアナグラムになっています。ここの「ONE」はキリスト教の唯一神を表したものです。「NEO」の「新しい」という意味とかけ合わせた「新しい神様」を意味しています。

ヒロイン「トリニティ」の名前には宗教用語で「三位一体」という意味があります。『マトリックス』における「三位一体」とは「ネオ・トリニティ・モーフィアス」の3人をさしているのです。

船長の「モーフィアス」は、ギリシア神話で夢を司る神様である「モルベウス」の英語読みの発音。『マトリックス』という夢の中の世界から、現実へと誘う役割を果たしているという暗示になっています。

最後に、予言者である「オラクル」は英語で「信託」という意味を持っており、新約聖書ではキリストの再来を記した章のことを指します。

重要な人物にはこのような暗示が隠されているのです!もちろん、これ以外にも暗示はあります。ただ、いま説明した暗示だけでも『マトリックス』の世界観を伺い知ることができます。続編でも暗示が各所にちりばめられていますので、気になる人は調べてみてはいかがでしょうか?

『マトリックス』とは何なのか【ネタバレ】

マトリックス ネタバレ
出典:映画『マトリックス』公式Facebook

ネオに「マトリックスとは何だ」と聞かれたとき、モーフィアスは「マトリックスは全てだ。至る所にある」「君の眼を真実から覆いかぶせてきた世界だ」と言います。
再び今の世界をネオに教える際に改めてモーフィアスは言及します。「支配だ」「AIが生み出した夢の世界だ」と。

つまるところ、あらすじからも分かるように『マトリックス』とはAI、ロボットのエネルギ―源として電池にされている人間がいる仮想空間のことをさしています。この説明を聞くだけで恐ろしいものだと思いますが、その仮想空間にいる人たちは自分が仮想空間にいることに気づいておらず、気づいているのは、現実世界から再び入ってきた人、もしくは彼らに連れ出してもらった人だけです。
実は自分たちも仮想世界にいるかもしれないと思うと恐ろしい限りですね。

このことを分かっていると物語でモーフィアスたちの言っている事が理解しやすくなり、より映画を理解、楽しむことができると思います。

まとめ

映画 マトリックス
出典:映画『マトリックス』ワーナーブラザース公式サイト

1999年に公開され、2019年に20周年を迎えました。長年愛されていることの証拠に、20周年を記念して2019年9月に期間限定で再上映されました。『マトリックス』はアクション映画ファンには必見です。

ガンアクションだけでなく、カンフーアクションを始めとする戦闘シーンも盛りだくさんで興奮しまくりです。ただ、アクションだけではなく、ストーリーも複雑ながらとても面白く、見れば見るほどハマっていく映画となっていますので、ぜひご覧になってください!