この飯テロに耐えられる!?美味しそうな食べ物・グルメ映画15選
ご飯は食べるだけでなく、家族や友人との仲を深めるものでもありますよね。美味しそうな料理は、見ているだけで幸せな気分になれますね!
このページでは、美味しそうな食べ物が登場するグルメ映画15選を紹介します!
目次
食べ物が美味しそうな映画15選
それではさっそく、食べ物が美味しそうな映画を紹介していきます。
1.大統領の料理人
「大統領の舌も唸らせた、ある女性の実話」
あらすじ
南極で料理人として働くオルタンス(カトリーヌ・フロ)は、大統領専属の料理人として官邸で働いていた日々を思い出していた。
遡ること4年前、フランス料理組合長は”母が作ったような素朴な家庭料理の味”を求めるミッテラン大統領(ジャン・ドルメッソン)から専属料理人を探すよう依頼されていた。
そこでオルタンスが推薦され、一度は断ったものの、結局引き受けることにする。
だが官邸では古いしきたりや厳しい制約が多いのに加え、当時の厨房は完全に男の世界。オルタンスの実力に嫉妬するシェフたちに陰口を叩かれるなど、良い環境ではなかった。
一方で大統領には気に入られていたオルタンスだったが、やがて大統領の健康面や予算にも口出しをされることにうんざりし始めてしまう…
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
オルタンスが作る食事は本当に美味しそうで、見た目もとっても素敵なんです!本場フランスの料理ということもあり、高級ホテルのパーティーで出てきそうなくらいに凝っています。それでも素朴さを忘れない料理の数々には圧倒されるばかり。
また、この映画は実話に基づいて作られました。フランス大統領官邸に女性では初めて専属料理人を務めたダニエル・デルプシュがモデルです。
こんな人におすすめ
- 色とりどりで美しいフランス料理が好きな人
- 実話に基づいたストーリーの方がリアルで見応えがあると思う人
- 高級食材を使った贅沢な料理を楽しみたい人
こんな人には向かないかも…
- 時系列がバラバラな映画は苦手
- 自分で作れるような料理を見たい人
上演時間:94分 監督: クリスチャン・ヴァンサン 出演者:カトリーヌ・フロ、ジャン・ドルメッソン、イポリット・ジラルド、アルチュール・デュポン 受賞:なし 公開日:【フランス】2012年9月19日【日本】2013年9月7日 |
2.かもめ食堂
「揃ったのはちょっと訳あり、『かもめ食堂』で日本の味を。」
あらすじ
サチエ(小林聡美)はフィンランドの首都ヘルシンキで日本食の食堂”かもめ食堂”を始めるが、1ヶ月経っても客は誰もこないまま。
そんな時、お店にやってきた日本好きな青年トンミ・ヒルトネン(ヤルッコ・ニエミ)にガッチャマンの歌の歌詞を聞かれるが、思い出せずにもやもやしていた。
ある日、サチエは街のカフェで日本人女性ミドリ(片桐はいり)と出会い、ガッチャマンの歌の歌詞を教えてもらう。
2人は意気投合し、ミドリはフィンランドにいる間だけサチエの家に泊まることになった。
その後も何かと”訳あり”の人たちがかもめ食堂にやってきて、かもめ食堂は少しずつ賑わっていく。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
北欧ならではのおしゃれな雰囲気が漂うかもめ食堂は、実際にフィンランドで撮影されました。
白と柔らかなウッド調でまとめられたインテリアはおしゃれで憧れますね。
また、かもめ食堂は実際にフィンランドに実在していて、そのロケ地は現在大人気の観光スポットになっているんだとか!
こだわりのおにぎり、ヘルシンキ名物のシナモンロールやミートボールが特に人気らしいですよ。
日本ならではの素朴な料理と、フィンランドの郷土料理が組み合わさって、オリジナリティ溢れる雰囲気が素敵な映画です。
こんな人におすすめ
- 特に何も起きないようなのんびりほのぼのとした映画が好き
- 和食の飯テロを見たい
- 北欧の景色やおしゃれな北欧インテリアを見たい
こんな人には向かないかも
- 物語がテンポよく進む映画が見たい
上演時間:102分 |
3.シェフ 三ツ星フードトラック始めました
「フードトラックで深める親子の絆!」
あらすじ
ロサンゼルスの一流レストランで料理長として働くカール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、有名料理評論家の来店に伴いオーナーに新しい創作料理を提供することを提案するが、看板メニューを出せと言われる。その通りにした結果、評論家に酷評をされてしまったカール。その後もオーナーとうまくいかず、店をやめてしまう。
ある日、新しい職を探していた時に出会ったキューバサンドに感動したカールは、トラックで移動販売を始めることに。
息子のパーシー(エムジョイ・アンソニー)や元妻、親友などの協力の元、マイアミからロサンゼルスを目指してフードトラックでの旅が始まる。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
大人気店で働いていたシェフが堕落し、家族や友人たちの協力を経て再起を目指す、まさにアメリカン・ドリームの映画。中盤からキューバサンドをつくるシーンが多く出てくるのですが、伸びるチーズとカリッカリのバンズがまさに飯テロです。音も加わることでより食欲を掻き立て、何も食べずに見るのはもはや不可能かもしれません…このキューバサンドのレシピは公式サイトに掲載されているので、ぜひチェックしてみてください!
映画序盤では微妙な距離感だった息子や元妻とも旅が終わる頃には距離が縮まり、かけがえのない存在になったところにもほっこりする映画です。
こんな人におすすめ
- 南米系の料理が好き
- クスッと笑えるジョークやオチが好き
- ハッピーエンドの映画が好き
- 料理を作る過程をたくさんみたい
- テンポの良い音楽も一緒に楽しみたい
こんな人には向かないかも
- しんみりと感動する映画が観たい
- 短気で破天荒な主人公はどうしても苦手
上演時間:115分 出演者: ジョン・ファヴロー、ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソン、オリヴァー・プラット、ボビー・カナヴェイル、エムジェイ・アンソニー、ダスティン・ホフマン、ロバート・ダウニー・Jr 受賞: 公開日:【アメリカ】2014年3月7日【日本】2015年2月28日 |
4.幸せのレシピ
「”完璧”じゃなくても、幸せになれる」
あらすじ
ニューヨークのマンハッタンにある高級レストラン”ブリーカー22”で料理長として働くケイト(キャサリン・ゼダ=ジョーンズ)は、かなりの完璧主義。料理の腕は確かなのに、気難しい性格が仇になり周りを萎縮させてしまっていた。
そんなある日、ケイトの姉とその娘ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)が事故に遭い、姉が亡くなってしまう。
ケイトは生き残ったゾーイを引き取ることになるのだが、母親を失くした悲しみから心を閉ざし何も食べようとしないゾーイに頭を悩ませる。
そんな中、10日間の休暇が明けたケイトがブリーカー22の厨房に入ると、そこではなんと、見知らぬ男が厨房を仕切っていて…
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
この映画は2001年に公開された映画『マーサの幸せレシピ』というドイツ映画を、アメリカ風にリメイクした作品。
「自分のレシピが一番、レシピさえあれば失敗しない」と常に思っている周りを気にしない完璧主義の主人公が、ゾーイを引き取ったことをきっかけに、人間として成長していく物語です。新たにやってきた新料理長ニック(アーロン・エッカート)はケイトと正反対の性格なのですが、彼が持つ特別な魅力が徐々にケイトの心を溶かしていきます。
料理に深くフォーカスされている訳ではないですが、起承転結がわかりやすい、元気をもらえるラブコメ映画です!
こんな人におすすめ
- ステーキの本場、ニューヨークの料理を見たい
- 気軽に観られるラブコメ映画を観たい
- 『マーサの幸せレシピ』を見たことがある
こんな人には向かないかも
- お堅く人間味がない主人公を観ているとイライラする
- ほぼ料理がメインの映画が観たい
上演時間:104分 |
5.シェフとギャルソン、リストランテの夜
「次々と現れる本格イタリア料理に釘付け!頑固な兄の絶品料理」
あらすじ
舞台は1950年代のアメリカ東部、ニュージャージー州にある小さな町。イタリアからの移民である兄プリモ(トニー・シャループ)と弟セコンド(スタンリー・トゥッチ)は”パラダイス”という故郷イタリアの本格料理を売りにしているレストランを経営しているのだが、売り上げに伸び悩んでいた。
セコンドはアメリカ人向けの料理を出すべきだというのだが、プリモは耳を貸そうとしない。
借金返済が滞っているために、セコンドは恋人と結婚することができずにいた。
一方パスカル(トニー・シャループ)はアメリカ人向けの料理を出すレストランを経営し連日大盛況。そしてある日、パスカルを嫌うプリモには内緒で、セコンドはある計画を立てる。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
この映画の一番の魅力はやはり、美しいイタリア料理の数々。料理が主題の映画だから当たり前かと感じるかもしれませんが、特に終盤のパーティーで出される料理は一目見るだけで手が込んでいることがわかるほどのビジュアル。
特にパスタを包みオーブンで焼いたティンパーノという料理は、日本人にとって馴染みのないこともあり、本当に美味しそうです。それを食べる人たちの表情からも味が伝わってきて、思わず笑顔になるような場面ですね。
レストランの存続問題、兄弟を巡る人間ドラマ、そして美味しそうな食卓と、多方面から楽しめる映画になっています。
こんな人におすすめ
- イタリア料理が好き
- プロが作る手の込んだ料理が見たい
- ハッピーになる映画が観たい
こんな人には向かないかも
- 古めの映像が苦手
- 素朴な家庭料理を楽しみたい
上演時間:109分 監督:スタンリー・トゥッチ、キャンベル・スコット 出演者: スタンリー・トゥッチ、トニー・シャルーブ、ミニー・ドライヴァー、イアン・ホルム、イザベラ・ロッセリーニ 受賞: ・ボストン映画批評家協会賞 脚本賞(スタンリー・トゥッチ、ジョセフ・トロピアーノ) ・インディペンデント・スピリット賞 第一回脚本賞 (スタンリー・トゥッチ、ジョセフ・トロピアーノ) 公開日:【アメリカ】1996年1月24日【日本】1997年4月12日 |
6.ジュリー&ジュリア
「フランス料理に恋した、2人の物語」
あらすじ
1949年、夫の仕事でパリに住んでいたジュリア(メリル・ストリープ)は生きがいを求め、本格的な料理の専門学校に通い始める。
明るくてポジティブなジュリアは料理の腕をメキメキと上げ、アメリカ人に向けたフランス料理のレシピ本を作りたいと思うようになる。
チャンスに恵まれた彼女は執筆を続け、1961年にレシピ本”王道のフランス料理”を出版する。
それから時が経ち2002年、ジュリー(エイミー・アダムス)は夫とともにニューヨークに越してきた。公務員をしていた彼女は日頃のストレスを趣味である料理につぎ込む生活をしていた。
ある日、友人の影響でブログを始め、ジュリアが書いた”王道のフランス料理”にあるレシピ計524つ全てを365日で作りきることを決めるーー。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
ジュリーの本のテーマは、”アメリカ人が作るフランス料理”。本格的且つ難易度がそこまで高くないレシピが多いのですが、品数が増えるのに連れて難易度が上がっていくのが特徴です。生きる時代は異なる2人でも、献身的な夫の存在や料理への愛情には共通点があり、そのことがジュリーとジュリアそれぞれの背中を押す原動になっているんですね!
ジュリーとジュリアは料理をすることで、前向きにストレスを解消します。女性の方々は尚更共感できるのではないでしょうか。
こんな人におすすめ
- 前向きな気分になりたい
- 実話を基にした映画がみたい
- 料理で有名になりたい!と思っている
こんな人には向かないかも
- レストランを舞台にした映画が観たい
上演時間:123分 監督:ノーラ・エフロン 出演者:メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナ、リンダ・エモンド 受賞: ・ゴールデングローブ賞 最優秀主演女優賞(メリル・ストリープ) 公開日:【アメリカ】2009年8月7日【日本】2009年12月12日 |
7.南極料理人
「美味しいものを食べれば、いつでも幸せに」
あらすじ
妻と娘、息子の4人で平凡な日々を送っていた海上保安庁に所属している西村(堺雅人)は、昭和基地から1000km以上離れた場所に位置する、ふじ基地に派遣される。
アザラシやホッキョクグマさえいない過酷な地で、1年以上に及ぶ単身赴任をすることになった。
彼の役目は、7人の南極観測隊として働く男たちに食事を提供することだ。水ですら調達が難しい地では缶詰で料理するのが基本である。
西村と同じように、家族や恋人を日本においてきている隊員たちのために喜んでもらおうと試行錯誤しながら腕を振るう男の物語。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
この映画は私たちがつい忘れがちな、食に対するありがたみを思い出させてくれます。過酷な環境で生活する観測隊はご飯を食べることくらいしか楽しみがないのですが、そんな彼らが幸せそうにご飯を食べている姿は、観ている側も幸せにさせてくれます!
南極にいる監査隊たちは、体力勝負の仕事。栄養バランスが特に重要ですが、過酷な状況で食材は限られています。そんな状況で西村が作る伊勢海老のエビフライはまず頭を添えるというインパクト大の見た目が素敵で、肉厚のフライを頬張る姿を見ているだけで食欲が湧いてきますよ!隊員には不評だったようでしたが…
西村が執筆したエッセイ本『面白南極料理人』を基にして製作した本作。テレビドラマ化もされたことで再び話題になりました。
こんな人におすすめ
- ほっこりとした気持ちになりたい
- 実話を基にした映画が観たい
- 家庭で参考になる料理を知りたい
こんな人には向かないかも
- 豪華で真似できないような料理を楽しみたい人
- 節約して作る料理よりも、贅沢な食材を使用した料理が見たい
上演時間:125分 監督:沖田修一 出演者:堺雅人、生瀬勝久、きたろう、高良健吾、豊原功補、古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛 受賞:なし 公開日:【日本】2009年8月8日 |
8.ディナーラッシュ
「ようこそ、秘密の晩餐会へ」
あらすじ
イタリアンレストラン”ジジーノ”を経営するルイス(ダニー・アイエロ)は引退を考えているが、息子のウード(エドアルド・バレリーニ)が元は家庭的なイタリア料理を提供していたジジーノを、まったく雰囲気の異なるモダンな店に変えてしまったことを不満に思っていた。
そんな中、ルイスの親友エンリコ(フランク・ボンジョルノ)がマフィアによって殺されてしまう。その原因は副料理長のダンカン(カーク・アセヴィド)が借金を滞納していたからだった。
ウードが料理長を務めるジジーノは今日もたくさんの人で賑わっており、厨房は戦争状態。そしてまさに”ディナーラッシュ”の時、事件が起こる。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
この映画の魅力の一つは、大忙しの厨房で目を引くような料理が次々と出来上がり、ウエイターによって運ばれていく一連の場面がとても美しいこと。凄腕のシェフたちによって、素材を生かしたイタリア料理が次々と料理されるシーンは、ずっと見ていたくなるほどです。
この映画の監督を務めたボブ・ジラルディはなんと、ジジーノのモデルのレストランを実際に経営しているんです!テキパキ動く料理人の姿や美味しそうな料理がこんなにも鮮明に描かれているのは、彼だからこそ表すことができたのではないでしょうか。
こんな人におすすめ
- 一風変わった謎解きのような映画が好き
- 実際に忙しいレストランで働いたことがある
- 親子関係が描かれている映画見たい
こんな人には向かないかも
- 殺人シーンは見たくない
- マフィアやギャングが登場する映画は苦手
上演時間:99分 監督:ボブ・ジラルディ 出演者:ダニー・アイエロ、エドアルド・バレリーニ、カーク・アセヴィド、ヴィヴィアン・ウー、サマー・フェニックス、ジェイミー・ハリス、ジョン・コーベット、マーク・マーゴリス 受賞:なし 公開日:【アメリカ】 2001年9月28日【日本】2002年9月14日 |
9.恋人たちの食卓
「食で、”家族の絆”を結ぶ。」
台北の一流ホテルで料理長を務めていたチュ氏(郎雄)は、男手一つで3人の娘を育ててきた。毎週日曜日は家族4人でチュ氏が振る舞う料理を食べるのが日課だったが、娘たちはそれを重荷に感じていた。
長女のチアジェン(楊貴媚)は高校教師、次女のチアチエン(呉倩蓮)は航空会社で働いており、三女のチアニン(王渝文) はアルバイトに没頭する大学生。
年頃の彼女らは恋愛にも忙しく、父親との溝は深まるばかり……
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
父親の作る中華料理は家族に出すのものとは思えないくらい本格的で、食欲をそそられます。どうなっているのかわからないくらい素早い包丁さばきや盛り付けには、日本の料理人を思わせる繊細さがあり、どこか懐かしくなることも。特にオープニングでチェ氏が披露する手さばきには圧倒されます!手が込んだ下準備の過程も見ていて楽しめますよ。
また、ユーモアな要素が入っているのもポイント。最後まで飽きずに見ることができます!
こんな人におすすめ
- 特に中華料理が好き
- 華麗な包丁さばきを見たい
- クスッと笑える場面も欲しい
こんな人には向かないかも
- 魚や鶏が生々しく調理されるシーンが苦手
- 現代の映画が観たい
上演時間:125分 監督:アン・リー 出演者:ラン・シャン、ヤン・グイメイ、ワン・ユーウェン、シルヴィア・チャン、ウィンストン・チャオ、ン・シンリン 受賞: ・ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 外国語映画賞 公開日:【日本】1995年7月1日 |
10.レミーのおいしいレストラン
「たった一匹のネズミが、フランス料理界を揺るがす!」
あらすじ
レミー(声:岸尾だいすけ)は味覚に優れた舌を持つネズミで、パリの有名シェフ、グストー(有川博)に憧れてシェフになることを夢見ている。
ある日、嵐に遭遇して家族と離れ離れになってしまったレミーは、気づいたらパリにいた。そして、グストーの本を読んでいたらなんと彼の幽霊が出てきて、レミーにアドバイスをする。
導かれるようにレストラン”グストー”に着いたレミーは、見習いのリングイニ(佐藤隆太)が作ったスープに勝手に味を加えてしまう。それが意外な方向へ進み、レミーとリングイニは世界一の料理人を目指すことになるのだがーー。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
本作一番の押し料理は、フランスの田舎料理であるラタトゥイユ。彩豊かに美しく盛り付けられた野菜が食欲を掻き立てます!”レミーの美味しいレストランのラタトゥイユ”はと調べればレシピもたくさん出てくるので、ぜひ作ってみてください!
そして、この映画を通して語られるのは、”美味しい料理をつくるには、とにかく食べ物を愛することが大事”だということ。いくら美味しいスープを作ってお客さんに大受けしたとしても、レミーはネズミだからといって料理人として認められないんです。それでもレミーとリングイニは秘密で結託し、世界一を目指していく姿には元気付けられます!
”料理が好き”という共通点が2人の背中を押しているのですね。
こんな人におすすめ
- ジブリのように、アニメで描かれる料理シーンが好き
- フランス料理が好き
- 元気が出る映画が観たい
こんな人には向かないかも
- ネズミが料理するのは、アニメだとしても受け付けない
- 非現実的な映画は苦手だ
上演時間:112分 監督:ブラッド・バード 出演者:岸尾だいすけ、佐藤隆太、浦山迅、麦人、有川博 受賞: ・グラミー賞 最優秀スコアサウンドトラックアルバム ・ゴールデングローブ賞 アニメーション映画賞 公開日:【アメリカ】2007年6月29日【日本】2007年7月28日 |
11.のんちゃんのり弁
「ただののり弁じゃない!愛情あふれる家庭の味」
あらすじ
永井小巻(小西真奈美)はまともに働かず自宅でダラダラしているばかりの夫に嫌気がさし、娘ののんちゃん(佐々木りお)を連れて実家に戻った。
就職活動は難航しているものの、中学時代の同級生との再開や母親との生活を楽しんでいた。
1人は、派手なギャルだがのんちゃんが通う幼稚園の先生をしていて、児童思いの玉川麗華(山口紗弥加)。
もう1人は父親から受け継いだ小さな写真店を経営している川口建夫(村上淳)。中学時代にお互い密かに想いを寄せていた小巻と建夫はよく会うようになり、次第に再び惹かれあっていく。
一方、仕事がうまくいかない小巻だが、のんちゃんや麗華に差し入れするのり弁の評判が良く、次第に自分の店を持ちたいと思うようになるーー。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
小巻の作るのり弁は普通とは違って複数の層になっており、栄養満点。1層目から海苔、白いご飯、卵そぼろ、ゆかりご飯、ほうれん草の胡麻和え、切り干し大根とじゃこの混ぜご飯という豪華さで、周りの人からも大好評なんです!明日のお弁当で試せるような手軽さなのが嬉しいですね。
また、小巻は偶然通りかかった店で食べたサバの味噌煮に衝撃を受けるのですが、そのサバの煮付けも素朴でとても美味しそうなので、注目して見てください。
こんな人におすすめ
- 日本の素朴な家庭料理が好き
- ヒューマンドラマが好き
- コメディ要素がある映画がみたい
こんな人には向かないかも
- 豪華な料理が出てくるのを期待している
- 世間知らずな主人公にイライラする
上演時間:107分 監督:緒方明 出演者:小西真奈美、岡田義徳、村上淳、佐々木りお、山口紗弥加 受賞:なし 公開日:2009年9月26日 |
12.マダム・マロリーと魔法のスパイス
「空腹では鑑賞不可!フランスとインドが奇跡のコラボ」
「マダム・マロリーと魔法のスパイス」予告編 – YouTube
あらすじ
インド・ムンバイでインド料理屋を営んでいたカダム一家は、選挙関連の暴動で自宅を放火され、母親を失くしてしまう。
ヨーロッパで再スタートを試みてフランスへ渡るのだが、車の故障で足止めを食らう。そこへ通りかかった親切な女性マルグリット(シャルロット・ルボン)に助けられ、食事をご馳走になる。
そこで空き家になっていたレストランに目をつけたカダム一家の父パパ(オム・プリ)は家族の反対を押し切り、空き地を購入。そこでインド料理のレストランを開くことを決意する。
だがパパのレストランの正面にはマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)が亡き夫から受け継ぎ、必死に守り抜いてきたミシュラン1つ星のフレンチレストランがあり、次第にオーナー同士でぶつかることが多くなる……
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
静かで家庭的な料理が売りのフランス料理レストランと、派手な外観や音楽、強烈なスパイスが売りのインド料理レストランは真反対。市場の食材や客を巡ってバトルが繰り広げられます。
一家の息子ハッサン(マニシュ・ダヤル)は、天才的な舌と料理の腕前の持ち主。一味だけで才能がわかるというマダムが彼の料理を口に入れた瞬間、ハッサンの才能が認められていくんです。文化を超えた交流に、胸が温まります!
こんな人におすすめ
- ハッピーになれる映画がみたい
- フランス料理とインド料理が好き
- 見た目が華やかな料理がみたい
こんな人には向かないかも
- 行き当たりばったりの出来すぎたストーリーが苦手
上演時間:122分 監督: ラッセ・ハルストレム 出演者: ヘレン・ミレン、オム・プリ、マニシュ・ダヤル、シャロット・ブロン、 受賞:なし 公開日:【アメリカ】2014年8月8日【日本】2014年11月1日 |
13.タンポポ
「ラーメンブームの火付け役!」
あらすじ
長距離トラックの運転手であるゴロー(山崎努)とガン(渡辺謙)は、トラックを走らせていたら無償にラーメンが食べたくなり、道沿いのラーメン屋「来々軒」に入る。
この店は旦那を失くしたタンポポ(宮本信子)という女性が女手一つで息子を育てながら営んでいた。しかし、店はヤクザまがいで土建業者のピスケン(安岡力也)たちの溜まり場になっており、ラーメンもまずかった。
ゴローはピスケンに喧嘩を売られてボコボコにされ、タンポポに介抱される。そこでゴローがラーメンに詳しいことを知ったタンポポは、ゴローの弟子にしてほしいと頼み込む。
タンポポの事情を知ったゴローはそれを引き受け、来々軒を行列のできる店にするために修行をする。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
なぜか日本人ってラーメンが大好きですよね!この映画内で出てくるラーメンは、シンプルな具材とさっぱり醤油味。最後にタンポポの完成形ラーメンをゴローたちが食べるシーンは、ラーメンをすする音が食欲を掻き立てます。映画を観終わった時には、ラーメンを食べずにはいられません!
また、劇中で放浪者の男性がオムライスを作るシーンも有名です。伊丹監督が「オム(卵)とライスでわけて作るべきだ」という発案を実現させたのが、現在のたいめいけんの看板ニュー・タンポポオムライスなんだとか。今では誰もが知る名物になっています!
さらにこの映画は、日本で公開された30年後の2016年に4Kでデジタルリマスター版がアメリカで作成され、ニューヨークで公開されたことでも話題になりました。
こんな人におすすめ
- ラーメンが好き
- ハートフルなドラマが好き
- 日本を代表する役者がたくさん出演している映画が観たい
こんな人には向かないかも
- 昔の映画は苦手
- 華やかな見た目の料理が見たい
上演時間:115分 監督:伊丹十三 出演者:山崎努、宮本信子、役所広司、渡辺謙、安岡力也、桜金造、池内万作、松本明子 受賞:なし 公開日:1985年11月23日 |
14.トスカーナの休日
「イタリアの文化で自分を取り戻す、1人の女性の物語」
あらすじ
サンフランシスコに住むフランシス(ダイアン・レイン)は作家として活躍していたが夫に不倫が判明して離婚。安定した生活と家を失ってしまった。
途方にくれたフランシスを見かねた親友のパティ(サンドラ・オー)は彼女に、妊娠で行けなくなったトスカーナ旅行をプレゼントする。
気が乗らないままトスカーナにやってきたフランシスはツアーの途中で、丘の上のコルトーナという街で見つけた”ブラマソーレ”という荒れ果てた家を見つける。
その家に強く惹かれたフランシスは全財産をはたいて購入することを決意する……
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
絵に描いたように綺麗な景色や壮大な自然、テーブルいっぱいに広がる料理がとっても素敵です!取り繕らない、”素”の彼女の心が開かれてく過程が非常に美しく、心に響きます。
こんな人におすすめ
- 元気をもらえる映画を観たい
- イタリアの自然に安らぎたい
- 起承転結がしっかりした映画が好き
こんな人には向かないかも
- 行き当たりばったりの展開が好きじゃない
- 料理しているシーンがメインの映画がみたい
上演時間:113分 監督:オードリー・ウェルズ 出演者:ダイアン・レイン、サンドラ・オー、リンゼイ・ダンカン、ラウル・ボヴァ、 受賞:なし 公開日:【アメリカ】2003年9月26日【日本】2004年6月12日 |
15.ソウル・キッチン
「心”ソウル”も満たすレストラン!」
あらすじ
舞台はドイツ・ハンブルクにあるレストラン”ソウル・キッチン”。経営者のジノス(アダム・ボウスドウコス)が提供するのは、店名とは正反対の冷凍食品。
最近のジノスの生活は、トラブル続き。食洗機を持ち上げようとしたらヘルニアになってしまったり、恋人のナディーン(フェリーネ・ロッガン)が特派員として上海へ行ってしまったり、仮出所中の兄イリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)を店で雇うことになったり…
そこにヘルニアのジノスに代わって雇ったアル中の天才料理人のシェイン(ビロル・ユーネル)が作る料理が評判を呼び、店は大盛況になる。
しかしそこで、思いもよらぬ危機がソウル・キッチンを襲うことになるーー。
ここだけでも注目してほしい!見逃せないポイント
ソウル・キッチンは、DJ好きのイリアスが流すノリノリの音楽とシェインの料理が融合して、非常に楽しそうな雰囲気。アートのような彩りのいい料理と包丁さばきが美しく、ずっと見ていたくなります。また、ヘルニアのリハビリ体操を忘れた頃に入れてくるところがクスッと笑えて最高です。
数々のピンチに見舞われながらも店を守っていくジノスに注目してください!
こんな人におすすめ
- ドイツの料理が好き
- ノリのいい音楽とお酒が好き
- ハッピーエンドの映画がみたい
こんな人には向かないかも
- ギャングなどの犯罪がらみな映画は苦手
- 感動する映画が見たい
上演時間:99分 監督:ファティ・アキン 出演者: アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライブトロイ、ビロル・ユーネル 受賞: ・ヴェネツィア国際映画祭 審査員特別賞/ヤング・シネマ賞 ・ナショナルボードオブシネマ 外国語映画トップ5 公開日:【イタリア】2009年9月10日【ドイツ】2009年12月25日【日本】2011年1月22日 |
まとめ
さまざまなジャンルの料理がお楽しみいただける映画15本を紹介しました。ぜひ、今の気分と食欲に合わせた一作を見つけてください!
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