大ヒット映画『アナと雪の女王』のあらすじをネタバレありで徹底解説!
2010年代を代表するディズニーアニメーション作品と言えば、言わずと知れた大ヒット作『アナ雪』こと『アナと雪の女王』。日本では記録的な興行収入を記録し、社会現象とまで言えるブームとなり、2019年には続編の『アナと雪の女王2』が公開されました。
今やディズニープリンセスを代表する作品となった『アナ雪』ですが、今回はそんな『アナと雪の女王』の第1作目のあらすじから、キャスト、さらには人気の名曲の数々を紹介していきます!
『アナと雪の女王』とは
2013年にウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオによって制作されたアニメーション映画が『アナと雪の女王』(原題:Frozen)。アメリカでは2013年11月27日の感謝祭シーズンに合わせて公開され、日本では翌年の春、2014年3月14日に公開を果たしました。
ディズニー作品ではおなじみのプリンセスストーリーでありながら、アナとエルサの姉妹による初のWヒロイン作品であることも話題になりました。
公開から間も無くロングランの大ヒット作品となり、最終興行収入記録は255億円に到達。日本の歴代興行収入では、『千と千尋の神隠し』、『タイタニック』に続く3番目の成績となりました。ディズニー作品としてはもちろん、海外のアニメーション映画としてもトップに君臨し、2020年現在もこの記録は破られていません。
ヒットの鍵となったのが作中の挿入歌。エルサの歌う『Let It Go』は、特に人気の曲となり、その年の紅白歌合戦には、海外版でエルサ役としてこの曲を歌ったイディナ・メンゼルが中継で出演したり、日本でエルサ役を務めた日本語翻訳歌詞も人気で、映画館で歌唱が推奨される応援上映なども実施されました。
人気の高さから、続編短編として『エルサのサプライズ』や『アナと雪の女王/家族の思い出』、長編『アナと雪の女王2』が作られることになり、東京ディズニーシーの大規模拡張プロジェクトの一環として、『アナと雪の女王』をテーマにしたエリアの設立も発表されています!
10秒でわかる『アナと雪の女王』の簡単なあらすじ
アレンデールと呼ばれる王国。そこには二人の仲の良い王女が居ました。そのうち、姉のエルサには、空気中の水分を氷や雪に変える魔法を持っていました。ある時、魔法を失敗したことをきっかけにエルサはアナに怪我をさせてしまいます。
それをきっかけに、二人は疎遠になってしまったまま、月日は流れます。
アナとエルサの親は船の海難事故で帰らぬ人となり、21歳となったエルサは王位を継ぐことになります。アレンデールは戴冠式を開き、外国から多くの来賓を招くのでした。
そんな来賓の一人として現れたハンス王子。彼に遭遇したアナはすっかり意気投合してしまい、運命の人と確信したアナはハンスとの婚約を決めます。
突然の婚約に、エルサは反対。決裂したエルサはとっさにみんなの前で魔法を使ってしまうのでした。来賓の人々から恐れられるエルサ。とっさに山へと逃げ去ってしまうのでした。
雪山で雪の女王となってしまったエルサを救うべく、アナはエルサの元へ向かいます。
『アナと雪の女王』のネタバレあらすじ
あらすじ①離ればなれになってしまう姉妹
アレンデール王国の王の子として生まれたアナとエルサ。姉のエルサは生まれつき氷の魔法が使えるので、アナと一緒にその魔法で仲良く遊んでいた。しかしある夜、無邪気に遊ぶアナに対し、エルサは不本意で魔法をアナの頭にぶつけてしまう。
慌てて助けを呼ぶエルサ。駆け付けた王はトロール達に助けを求め。アナの記憶を書き換えることで命を救うのだった。しかし、力を抑えるように忠告を受けた王は国の門を閉め、エルサを隔離してしまうのだった。
離ればなれとなってしまったアナとエルサだったが、アナは記憶を書き換えられたことでエルサの事情を知る由もなかった。エルサは強まっていく魔法の力を制御できずに、一向に人前に出られずにいる。
そんなある日、船旅に出た王と王妃は海難事故により帰らぬ人となってしまう。ついにアナとエルサは二人きりになってしまうのだった。
あらすじ②決裂してしまう姉妹
時は流れ、成人したエルサは女王に即位することとなり、戴冠式を開くことになる。久しぶりに門が開かれることに喜ぶアナと、怖れるエルサの面持ちは対照的だった。
順調に戴冠式を終え、舞踏会を迎えたころ、アナはサザンアイルズ王国のハンス王子と意気投合し、会ったばかりのハンスのプロポーズを受け入れてしまう。すぐにエルサに婚約を打ち明けにいくのだったが、エルサはそれに反対。お互いに言い合いになった拍子に、みんなの前でエルサは魔法を使ってしまう。
事情を知らない人々は、とっさの出来事に怖れてエルサのことを避けてしまい、エルサもどうして良いかわからず城を飛び出してしまうのだった。
一人山奥に出て行ったエルサは、抑えていた自分の力を解き放つ。あっという間に持っていた魔法で氷の城を作り、雪の女王として閉じこもってしまう。
あらすじ③エルサと対峙するアナ
エルサを追い、一人雪山へ向かうアナだったが、乗ってきた馬に逃げられてしまう。一人で困るアナだったが、偶然山の中のお店で出会った氷売りのクリストフに協力してもらい、エルサのいる山道を同行してもらうようお願いする。
途中でオオカミに襲われ、ソリを失ったりとトラブルに巻き込まれるもなんとか、雪山を進んでいくアナたち。道中でエルサが作った雪だるまのオラフに遭遇し、一緒にエルサの城へ向かう。
ついにエルサの居る城に着くアナだったが、二人で帰ろうというアナに対し、エルサは一人で生きたいと拒絶してしまう。食い下がらないアナに対し、とっさにエルサは魔法を使ってしまう。アナは魔法を心に受けてしまうのだった。
エルサは魔法によって巨大なマシュマロウを作り出し、アナたちを城の外へ追い出してしまう。マシュマロウに襲われたアナたちはあっという間に城から遠くへと追いやられてしまうのだった。
あらすじ④本性を表したハンス
エルサの魔法を心に受けてしまったアナは、髪の毛がどんどん白くなっていった。危機感を感じたクリストフはアナをトロールのところへ連れていく。次第に寒気を感じ始めるアナ。トロールによると、エルサの魔法を心に受けてしまったアナは、真実の愛でなければ解けないということを教えて貰う。アナを救うべく、アナが愛するハンスが居るアレンデールの城へと一行は急ぐのだった。
その頃、ハンスは兵士たちとエルサの城へやってきていた。兵士たちはエルサに挑み、ハンスが氷のシャンデリアを落としたことをきっかけにエルサは気を失ってしまう。
エルサが目覚めるとそこはアレンデール王国の牢獄だった。ハンスによって牢獄に閉じ込められてしまった。
アレンデール王国に戻ってきたアナたち。クリストフはハンスに預ける。二人きりになったアナはハンスに愛の口づけを求めるのだが、寸前のところでハンスは真実を打ち明けるのだった。実はハンスは、アナのことを愛しておらず、元からアレンデールを乗っ取ろうとかんがえていたのだった。
ハンスは暖炉の火を消し、アナを部屋に閉じ込めて、殺してしまおうとするのだった。
あらすじ⑤真実の愛とは
今にも凍え死にそうになるアナのもとへ、オラフがやってくる。暖炉に火を灯したオラフは解けながらもアナを救おうとする。
そのころ、アナの危機を感じたクリストフは再びアレンデール王国へ戻ってきていた。クリストフこそ自分のことを愛してくれる相手だと気づいたアナは、吹雪が吹き荒れる中、クリストフのもとへと向かう。
そのころ、エルサは魔法の力で牢獄を抜け出していた。ハンスにアナが死んでしまったと言われたエルサは、その場にふさぎ込んでしまう。その途端、吹き荒れていた吹雪がぴたりと止むのだった。
国を乗っ取るためエルサを殺そうとするハンス。それに気づいたアナはとっさに二人の間に入り、それを止めようとした瞬間、ついに体が氷きってしまう。ハンスを弾き飛ばすことに成功するが、凍ってしまったアナに、エルサは嘆き抱きつく。
ここまでかと思われたその時、アナを覆っていた氷は溶けていく。エルサのアナに対する思いこそ、真実の愛だったのだ。真実の愛を知ったエルサは、自分の力をコントロールできるようになり、凍り切った国の氷の魔法を解くことに成功する。
溶けかけたオラフも救うことができ、無事エルサとアナは仲間たちと共に平和に暮らすことができるようになるのだった。
『アナと雪の女王』のキャスト
エルサ / イディナ・メンゼル / 松たか子
アレンデール王国の王位継承者がエルサ。アナの姉であり、生まれながらに手から雪や氷を自在に放つ魔法が使えます。幼い頃はアナと仲良くしていましたが、事故でアナに怪我をさせてしまったことをきっかけに、疎遠になってしまいます。また、両親を海難事故で失ってしまってからはさらに外部との関わりを減らし、生活をしていました。
性格は真面目で普段は落ち着いているのですが、時には感情的になってしまうこともありますが、基本的には優しい性格をしています。
なぜ彼女が魔法を使えるのかは、この映画では描かれませんが、その秘密は続編である『アナと雪の女王2』で語られることとなります。
そんなエルサ役を務めたのは、女優であり歌手を務めるイディナ・メンゼル。『レント』にて舞台女優として有名人あった彼女は、舞台だけでなく『レント』や『glee/グリー』など映画やドラマにも進出していきました。
日本では、同じく女優としても歌手としても活躍する松たか子が声を担当。『来る』や『ラストレター』など女優としての活躍が目覚ましいですが、自身のアルバムも10作以上リリースしているシンガーでもあります。
アナ / クリステン・ベル / 神田沙也加
アレンデール王国の王女であり、エルサの妹がアナ。魔法が使えるエルサに対して、アナには特に魔法の力はありません。エルサと同じく心優しい性格の持ち主ですが、エルサよりも天真爛漫で楽観的。
幼いころにエルサの魔法で起こった事故をきっかけに、記憶を修正され、エルサの魔法のことを忘れてしまった上に、エルサとの関係も疎遠になってしまいます。
そんな寂しさもあってか戴冠式で出会ったハンス王子と意気投合したことをきっかけに、出会った当日にプロポーズを受け入れてしまう危うい一面も。
そんなアナ役を務めたのが、女優のクリステン・ベル。イディナ・メンゼル同様、舞台女優出身で、ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』や『ゴシップガール』などを代表作に持っています。
そして日本語吹き替え版では、女優・歌手・声優とマルチな活躍をしている神田沙也加が担当。かつては松田聖子の長女として知られていましたが、最近は二世タレントという扱いもされなくなり、自身のネームブランドを築ける活躍を果たしています。
ハンス王子 / サンティノ・フォンタナ / 津田英佑
エルサの戴冠式のためにアレンデール王国を訪れたサザンアイルズ王国の第13王子がハンス王子。兄弟が多く、上の兄たちからはないがしろにされていることにコンプレックスを持っていたものの、似た境遇から偶然出会ったアナとは意気投合。すっかり仲が良くなり、即座に婚約をするにまで至りました。
エルサ、アナが城を飛び出してしまい、残された王国の人々を気遣う一面から人格者であることを思わせた一方で、実はその内心には意外な気持ちもはらんでいることが、次第に明らかになっていきます。
そんなハンス王子を演じたのは舞台俳優でもある、サンティノ・フォンタナ。舞台俳優として多くの受賞経験を持っている実力者です。
一方で日本語吹き替え版では、舞台俳優・声優として活動する津田英佑が担当。本作以外ではゲーム『御神楽少女探偵団』の主人公・御神楽時人役などを務めています。
クリストフ / ジョナサン・グロフ / 原慎一郎
アレンデール王国のはずれの山奥で、氷を売って生計を立てているのが、クリストフ。
幼いころからトナカイのスヴェンと一緒に育ち、トロールたちからも面倒を見られていたりと、人間以外との交流が深い人物。性格は、荒い一面があるものの、面倒見もよく義理堅い好青年。
エルサを探しに山奥へやってきたアナに出会い、エルサのもとへの案内を任されることになり、行動を共にすることになります。アナと出会った時こそ揉めてはいましたが、次第に親しい中になっていきます。
クリストフ役を演じるのは、舞台俳優としていくつもの受賞経験のあるジョナサン・グロフ。ドラマ『glee/グリー』のジェシー役としても知られています。
日本語吹き替え版では、劇団四季出身の俳優、原慎一郎が声を担当。舞台俳優としての活躍が顕著な原さんにとっては、声優での活躍は珍しい類のお仕事です。
オラフ / ジョシュ・ギャッド / 武内駿輔
エルサの魔法によって作られた雪だるまが心を持ち、自ら動き出したのがオラフ。
アナとクリストフが、エルサのもとへ向かう途中に遭遇し、行動を共にします。無邪気で人懐っこい性格で、初めて会うアナ達にも物怖じせず、交流してきます。どこか抜けている性格が愉快で可愛いですよね!
雪だるまでありながら、夏に憧れを持っていて、いつかは暖かい太陽のもとで過ごしたいという夢を持っています。
そんなオラフを演じたのはジョシュ・ギャッド。俳優としても声優としても多くのキャリアを持っており、実写映画『美女と野獣』ではル・フウ役を演じたり、アニメでは『アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険』や『アングリーバード』などディズニー作品以外でも活躍しています。
日本語吹き替えについては複雑で、公開当時は電気グルーヴのメンバーであり俳優としても活躍していたピエール瀧が担当。後に、コカインの使用により、声優の武内駿輔が後任を務めるようになります。現在流通しているのは、武内駿輔がオラフを務めている新録版です。
大ヒットの『アナと雪の女王』の5つの名曲!
ディズニーアニメーションでは、ミュージカル形式の映画の系譜がありますが、『アナと雪の女王』もそんな作品の一つ。主題歌の『Let It Go』をはじめとして、曲自体も大ヒットとなり、その音楽も多くの人が知る作品となりました。
今回はそんな、映画を彩る名曲の数々をそれぞれピックアップしました!
雪だるま作ろう
原題は『Do You Want to Build a Snowman?』。子供時代のアナが、隔絶されてしまったエルサと一緒に遊ぼうと声をかけるものの、受け入れてもらえないという、可愛いタイトルでありながらせつない歌。
この歌と共に幼かったアナとエルサの成長が描かれるため、幼少期のアナを演じた稲葉菜月、子供時代のアナを演じた諸星すみれ、そして成長したアナを演じた神田沙也加の3人によって歌われている珍しい曲です。
生まれてはじめて
原題は『For the First Time in Forever』。戴冠式を迎えるにあたって、久しぶりに城の門が開かれることに喜ぶアナと、戴冠式に真剣な面持ちで望むエルサの対照的な二人が描かれる曲。この日を待ちわびていたアナと穏便に済ませたいエルサの違いが面白いです。
いろんな人に会えると喜び、城中を駆け巡り、絵画を使って期待に胸を膨らませているアナの演出が印象的な曲でしたよね。
アナのパートが多めなので明るい印象の曲ではありますが、実はエルサの切ない気持ちもはらんだ、姉妹の隔絶を象徴した曲でもあります。
とびら開けて
原題は『Love is an Open Door』。戴冠式のダンスパーティーで再会したアナとハンスが、意気投合し、一緒に歌い踊るシーンで使われた曲です。
すっかり相手に夢中になってしまった高揚感が表れている楽しい曲で、二人の距離が徐々に縮まっていくのが曲中の掛け合いで示されています。
この歌と合わせて描かれる二人の城内デートもロマンティック。警備兵にバレないように隠れたり、明りに照らされながらダンスをしてそれがシルエットで浮かび上がったりと、歌だけでなく映像としてもセンスは抜群!
のちの映画の展開としては複雑な気持ちになるシーンでしたが、曲自体は素敵な一曲ですよね。
レット・イット・ゴー~ありのままで~
原題は『Let It Go』。『アナと雪の女王』の主題歌でもあり、この映画といえばこの曲!というべき一曲です。
作中ではエルサが抑えていた力を解き放ち、城に閉じこもってしまうという決して喜ばしいシーンではないのですが、その高揚感と解放感からは主題歌足りえるインパクトのある一曲でした。
主題歌ということで多くの人に歌われている曲でもあります。エルサ役を務めたイディナ・メンゼル版と松たか子版が存在するのは言わずもがな、主題歌として、デミ・ロヴァート版、そして日本版主題歌としてMay.J版など、複数種類存在します。
第86回アカデミー賞では歌曲賞を受賞したりと、そのほかにも多くの音楽賞を受賞し、2013年を代表する一曲となりました。
あこがれの夏
原題は『In Summer』。オラフが登場時に、自身の夏への憧れを歌った曲。
夏が来たらどんなことをしたいのか、オラフが軽快に踊りながら歌う楽しい曲でした!
その他の曲とは違い、歌唱シーンでは急に舞台が雪山ではなくなったりと、オラフワールドに取り込まれてしまうのが印象的。作品としてはただのギャグパートにも思える一幕でしたが、この曲がまたオラフの顛末にも、ひとドラマ与えてくれるのが素敵ですよね。
オラフが歌うということで、もちろんピエール瀧歌唱版と武内駿輔歌唱版の二種類が存在します。
まとめ
以上、『アナと雪の女王』のあらすじからキャラクター紹介、さらには楽曲までを一挙に紹介しました。『アナと雪の女王』は、現在も新作アニメや商品展開など広がりを見せるアナ雪ワールドの原点とも言える作品。ぜひとも、定期的に見返していきたい作品ですよね。
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