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レギュラス・ブラックとはどんな人物?生い立ちや死因を徹底解説【ハリー・ポッター】

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『ハリー・ポッター』シリーズの本編開始時点で既に亡くなっていたため登場シーンが少ないにも関わらず、意外とファンの多いレギュラス・ブラック。

ハリーの名付け親・シリウスの3つ下の実弟ですが根っからの純血主義者だったことから兄弟仲は悪く、シリウスの口からも彼の話題はほぼ出ませんでした。

名前が初めて登場するのも5巻で、以降の登場もほとんどが言及のみで終わっているため人物像は謎に包まれおり、一体なぜこんなにも人気なのかと疑問に感じている人も多いことでしょう。

本記事では、そんなレギュラス・ブラックについて根掘り葉掘り、徹底解説。どんな性格で何を成し遂げたのか?人気の理由を探っていきます。

※一部本編のネタバレが含まれます。『ハリー・ポッター』シリーズの映画や小説をこれから見る予定の方は閲覧に注意してください。

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【シリウスの実弟】レギュラス・ブラックとは

レギュラス・ブラック
出典:『Harry Potter』公式Facebook

名前(フルネーム) レギュラス・アークタルス・ブラック
(Regulus Arcturus Black)
誕生 1961年
容姿 黒髪でシリウスによく似ているが、シリウスほどハンサムではない
血統 純血・聖28一族・ブラック家
種族 人間・魔法使い
家族 父:オリオン・ブラック(純血)
母:ヴァルブルガ・ブラック(純血)
兄:シリウス・ブラック
組織 ホグワーツ魔法学校スリザリン生
在学中に死喰い人の一員になった
死去 1979年(享年18歳)
死因 分霊箱を手に入れるために毒水を飲み、湖の亡者に引き込まれて溺死

シリウスの3つ下の実弟

レギュラスは純血名家ブラック家出身で、シリウスの実弟に当たります。年齢差は3歳。見た目もよく似ていたそうですが、全体的にシリウスのほうが頭脳・容姿・能力ともに優れていたようです。

しかしシリウスが一族の純血主義を否定するような行動をくり返していたため親は早々にシリウスを見限り、レギュラスは家族の期待の星として育てられました。シリウスが16の頃に家出して一族と絶縁してからは、レギュラスがブラック家の実質的な当主となっています。

思想の違いからシリウスとは折り合いが悪く、兄弟の思い出話なども特に描かれませんでした。

またシリウスはレギュラスの本当の死因を知らないため、死喰い人になったものの怖気づいて逃げ出し殺された愚かな弟だと認識しています。

このことに関して作者は、「もしシリウスがレギュラスの偉業を知っていれば評価を改め誇りに思っていただろう」と語っていました。

ヴォルデモートの純血主義に賛同し死喰い人に

レギュラス・ブラック
出典:『ハリー・ポッター』公式Facebook

両親の教育により見事に純血主義者として染まったレギュラスは、家の伝統に乗っ取ってホグワーツ在学中はスリザリンに入寮。グリフィンドールに入り混血と仲良くするなど、とことん反抗していたシリウスとは真逆でブラック家の優等生だったようです。

魔法界の浄化を謳うヴォルデモート卿のことを崇拝しており、彼が紙面に載るたびにスクラップして収集していました。そしてホグワーツ在学中、16歳前後で死喰い人に名を連ねます。

本人も両親も、これを栄誉なことだと思っていました。

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分霊箱を盗み出し、R・A・Bのイニシャルと手紙を残した

純血主義者でスリザリンに入り、挙句の果てにはホグワーツ在学中でありながら死喰い人になるなど、かなりヴォルデモート側寄りだったレギュラス。しかし決して冷徹な人物だったわけではなく、ブラック家の屋敷しもべ妖精・クリーチャーを家族として扱うなど、他の純血主義者・魔法使いとは違う一面を持ち合わせていました。

屋敷しもべ妖精はもともと魔法界で蔑みの対象とされる生き物で、少なくとも尊敬の念を向けられることはありません。

ブラック家では衰えて仕事の質が下がった屋敷しもべ妖精の首をはねるという伝統もあったくらいで、この家庭環境で育ちながらクリーチャーを家族として扱っていたレギュラスはシリウスが思うより芯のある男だったのかもしれませんね。

そんなレギュラスだからこそ、ヴォルデモート卿がクリーチャーに残虐な行為を行ったことを知った際は酷く失望し、反旗を翻すことを決意。

ヴォルデモート卿が洞窟に隠した分霊箱(スリザリンのロケット)を盗み、家から持ち出したロケットとすり替えました。その際、本名のRegulus Arcturus Blackの略である「R・A・B」というイニシャルと共にヴォルデモート宛ての手紙を残しています。

それを見つけたのが毒の水を飲み、やっとの思いでロケットを手にしたダンブルドアというのが皮肉ですね。

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レギュラス・ブラックの経歴

生い立ち

レギュラス・ブラック
出典:『ハリー・ポッター』公式Facebook

1961年、純血名家ブラック家の長男・シリウス・ブラックの3歳違いの弟として誕生。ホグワーツ歴代校長で最も人望がなかったとされるフィニアス・ナイジェラスは曾曾祖父に当たります。

純血一家はウィーズリー家を除いてみんな純血主義者ばかりだったため、純血同志でしか結婚しないしきたりがあるのだとか。

そのため、他の純血一族のほとんどが自然と姻戚関係になりました。もちろんマルフォイ家とも親戚関係なので、のちにシリウスを殺害するベラトリックス・ストレンジは従姉です。

幼少期

レギュラス・ブラック
出典:『Harry Potter』公式Facebook

兄・シリウスが異質な存在として扱われる傍ら、レギュラスは家族の期待を一身に背負って成長しました。一族同様、根っからの純血主義者ではありましたが一般的に蔑みの対象である屋敷しもべ妖精・クリーチャーにも家族としての愛情を向けるなど、他の魔法使いとは少し違う一面も。

思想の一致からヴォルデモートを崇拝しており、彼の記事を見つけてはスクラップにして保存していました。

青年期

レギュラス・ブラック
出典:IMDb

ホグワーツではスリザリンに所属。クィディッチチームのシーカーを務めました。当時の寮監だったスラグホーンの口ぶりから推測するに、スラグ・クラブのメンバーだった可能性が高いです。

16歳で死喰い人に入り、それを栄誉だと信じていました。

最期

ヴォルデモートの忠実な部下だったレギュラスは、あるときヴォルデモートからクリーチャーを差し出すよう要請を受けます。

尊敬するヴォルデモートの頼みを迷いなく承諾したレギュラスでしたが、ヴォルデモートがクリーチャーを借りた理由は分霊箱の守りを確かめるための実験体にするためでした。

洞窟に連れていかれたクリーチャーは毒を飲まされ、瀕死の状態で放置されてしまいます。

ヴォルデモートは屋敷しもべ妖精に無関心だったため失念していたようですが、彼らは杖がなくても魔法が使える生き物。クリーチャーは命からがらレギュラスの元へ帰り、全てを聞いたレギュラスはヴォルデモートに対して強い失望の念を抱きます。

しかし死喰い人に入ってしまった以上、時すでに遅し。死喰い人を抜ける=死を表していました。覚悟を決めたレギュラスは、せめてもの抵抗としてヴォルデモートが洞窟に隠したスリザリンのロケットを盗み破壊することを決意します。

クリーチャーの案内で洞窟に辿りついたレギュラスは、水盆の毒液を飲み干し分霊箱を入手。身代わりとしてブラック家の家宝だったロケットとすり替え、本物の分霊箱をクリーチャーに託しました。

その後、毒の幻影に苦しみながら水を求めたレギュラスは湖の亡霊に引きずりこまれ溺死します。

身代わりにしたロケット内にはR.A.Bの署名入りでヴォルデモート宛てのメモを残し、人知れずヴォルデモートに一矢報いることに成功。

そのわりに魔法界で「ヴォルデモートから逃げ出し殺された愚か者」として扱われているのは、真実が明るみになって家族やクリーチャーに害が及ぶのを恐れたレギュラスが真実を闇に葬ったから。

信じる相手を間違えたばかりに享年18歳と早すぎる死を迎えてしまったレギュラスですが、決して妄信的な信者だったわけではなく彼なりの信念があったこと・家族想いの優しい性格だったことが伺えますね。

ちなみに作中では再三、シリウスより魔法の才能が劣ることが強調されていましたが作者によると非常に賢い頭脳の持ち主で、死を恐れないヴォルデモートの様子から分霊箱の存在を見抜いていたのだとか。

長年「愚か者」として揶揄されていたレギュラスも最終的には汚名を晴らし、スリザリン出身の偉人として肖像画が飾られています。

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レギュラス・ブラックが登場する小説・映画は?

レギュラス・ブラック
出典:『ハリー・ポッター』公式Facebook

第1巻『ハリー・ポッターと賢者の石』開始時点で既に他界していたレギュラス・ブラックの登場シーンは、そう多くありません。

レギュラスの名前が小説内で初登場したのは第5巻『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』の第6章「高貴なる由緒正しきブラック家」内にて。

ハリーと一緒に家系図を見ていたシリウスが「愚かな弟」として名前を出しました。映画版では特に言及されませんでしたが、映像にはしっかりと彼のタペストリーが映っています。

焼きつけられたシリウスのタペストリーの右上にレギュラスの名前と、とんがり帽子を被った骸骨が描かれているはずです。気になる方は映画をよく見てみてくださいね!

第6巻に当たる『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では小説版では言及のみ、映画版ではホラス・スラグホーン教授の写真に映っています。その後、第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』ではR.A.Bの正体がレギュラス・ブラックであることが明かされました。

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レギュラス・ブラックを演じた俳優

映画『ハリー・ポッター』シリーズでレギュラス・ブラックを演じたのは、イギリス俳優のトム・ムアクロフト。1990年2月13日にイギリスのボーンマス出身です。

レギュラス・ブラックとして登場したのは『ハリー・ポッターと謎のプリンス』での写真シーンのみ。そのため撮影は1日のみで、2~3時間で終了したのだとか。

しかもギリギリまで詳細を明かされず「写真撮影」だと聞いていたので、ハリー・ポッターの映画撮影だと知って驚いたようですね。確かに「写真撮影」でも嘘はついていませんが……(笑)。

代表作と呼ぶほどの目立った経歴はなく、2010年『ハリー・ポッターと死の秘宝』以降は特に新しい出演作もないようです。

まとめ

『ハリー・ポッター』シリーズに登場するシリウスの弟であり、密かにヴォルデモートに一矢報いたレギュラス・ブラックについて解説しました。

すでに他界していたこと、シリウスと仲が悪かったことから作中でも深く語られず謎に包まれた存在でしたが、名前を口に出すことさえ憚られたヴォルデモートに1人で立ち向かうほど、正義感のあるキャラクターだったことがわかります。

登場回数は数えるほどですし、正直影の薄いキャラクターではありますが決して周囲の言うような「愚か者」ではなかったと知っていただければ幸いです。

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エンタメ大好きなWebライター。18歳から海外ドラマ・映画の沼にどっぷり両足突っ込んでます。基本雑食ですが、超絶ビビりなので幽霊ものだけは見れません。視えたことないけど。