貧欲なエリートが集う寮「スリザリン」を徹底解説!特徴や創設秘話まで【ハリー・ポッター】
ハリーポッターのライバルであるマルフォイが所属していることで有名なスリザリンは、ハリポッターシリーズにも頻繁に登場する重要な寮。闇の魔術に長けた魔法使いを多く輩出し、映画シリーズでも原作中でも重厚な存在感を放っています。
そんなハリポッターの闇の部分を担うスリザリンですが、グリフィンドールと対極的でありながら、独特な魅力を持っているのが特徴。ハリーポッターファンにも、スリザリンの狡猾な魅力に惹かれる方がたくさんいます。闇だけでなく、優秀でも貪欲な人間味のある部分が人気を集めているようです。
そこでここからは、スリザリンの知られざる魅力やキャラクターをご紹介。謎の多いスリザリンのロケットについても解説しているので、ハリーポッター作品をより深く楽しみたい方は必見です!!
目次
【本当に悪名高い?】スリザリンとは?
スリザリンは、ホグワーツ魔法魔術学校に存在する4つの寮のうちの1つで、サラザール・スリザリンによって創設されました。他の寮と比べて攻撃的で野心を持った生徒が多く、学校中から悪いイメージを持たれているのが特徴です。特に主人公のハリーが所属するグリフィンドールとは対立関係にあり、ことあるごとに衝突しています。
さらに創設者であるサラザール・スリザリンが純血主義者だったため、スリザリンに入寮するのは100%魔法使いの血が流れている生徒がほとんど。一般人であるマグルの血が流れている混血の生徒は見受けられません。
この風潮からスリザリンの生徒は混血の生徒への差別意識が強く、純血こそが格上の存在だと考えています。映画シリーズの中でもスリザリン寮生であるマルフォイが、混血のハーマイオニーに「汚れた血め」と暴言を吐き、差別していたシーンが有名です。
しかし、スリザリン生全員が差別主義者で悪名高い訳ではありません。中には混血の生徒も見受けられますし、優秀で博学な生徒も多くいます。
サラザールも荒々しい一面はありましたが偉大な魔法使いで、魔力を持つ子供達を素晴らしい魔法使いに育てるべくスリザリンを創設したのです。特に映画シリーズではスリザリンは悪い面ばかりが描かれていますが、実際は素晴らしい魅力を持っています。
【目的のために手段は選ばない】スリザリンの特徴
スリザリンは邪悪に思われがちですが、実は優秀なエリート生徒が集う素晴らしい寮。そんなスリザリンの多面的な魅力をご存知でしょうか?
ここからは、スリザリンを詳しく知らない人でもファンになってしまうようなスリザリンの特徴を詳しくご紹介していきます。
スリザリンの特性は狡猾さと強い野心
スリザリンに入寮するために求められる特性は、鋭敏・狡猾・強い野心。目標を確実に達成させる強い意志や、リーダー性を重視する傾向にあります。
加えてスリザリンの生徒は高い自己防衛能力も持っており、行動が慎重なのも特徴。保身的で要領が良いので、指導者や政治家に向いている生徒が多いと言われています。
また、目的を果たすためにはあらゆる手段を駆使する一面も持っており、学校の規則を破る生徒もしばしば。そんなスリザリンの生徒達をダンブルドア校長は「機知に富む才知、断固たる決意、あえて規則を無視する傾向」と言い表しました。
勇猛果敢な生徒が集う”グリフィンドール”の特徴と歴史|スリザリンと似ている理由は?【ハリー・ポッター】スリザリンのシンボルは蛇
出典:『Warner bros. Studio Tour London』公式Twitter
4つの寮はそれぞれシンボルとなる動物があり、制服などのモチーフとして取り入れられています。グリフィンドールはライオン、ハッフルパフはアナグマ、レイブンクローは鷲、そしてスリザリンは蛇です。
また、スリザリンの蛇はただの蛇ではなく、大蛇(サーペント)を意味しています。流動的でしなやかな動きを持つ蛇は、スリザリンの寮が重視する物事に臨機応変に対応できる鋭敏さと重なるのでシンボルになったようです。
一方では、蛇が地を這う音を表した英単語「Slithering」がスリザリンの名前の由来になった説も存在します。
スリザリンのカラーはグリーンとシルバー
出典:『Warner bros. Studio Tour London』公式Twitter
4つの寮はそれぞれのテーマカラーも持っており、制服やマフラーなども寮のカラーで揃えられています。カラーはグリフィンドールが真紅とゴールド、ハッフルパフがイエローとブラック、レイブンクローがブルーとブロンズ、そしてスリザリングリーンとシルバーです。
意味合いとしてはグリーンが湖の入江を表し、シルバーが雨の色を表しているとされています。スリザリンは四大元素のうちの水と結びついているため、湖や雨などの水に関するテーマからテーマカラーが選ばれたようです。
さらにシンボルである大蛇も、伝説上では入江や海に生息していると伝えられています。また、使用しているグリーンはエメラルドグリーンに近い深く美しい色で、ファンの間でも人気です。
【スリザリンは嫌だ?】スリザリンの隠れた魅力
スリザリンは悪役として描かれがちですが、勝気であるぶん学習意欲が旺盛で優秀な生徒が大勢います。実は秀才で魅力的な生徒を多く輩出している隠れた名門寮なのです。ここからは、そんなスリザリンの魅力について解説していきます。
向上心の強い優秀な生徒達
スリザリンの寮生の特性は鋭敏な感覚と野心なので、持ち前の意欲と向上心で様々な学問や魔術を習得する生徒達が多いです。他の寮に比べて学習能力やリーダーシップのセンスが優れているので、難しい魔法が使いこなせる傾向になります。特に魔法薬や閉心術(オクルメンシー)に優れた生徒が多いのも特徴です。
スリザリンの生徒は基本的に自分の力を開花させたいという気持ちが強いため、誰かに認めてもらいたいという感情で行動することもしばしば。最初に組み分け帽子がハリーをスリザリンに振り分けようとしたのも、ハリーが「自分の力がどれ程のものなのかを試してみたい」という気持ちを持っていたからです。
その後ハリーは自身の希望でグリフィンドールに入りますが、スリザリンでも偉大な魔法使いになる素質を持っていたと言われています。
他の寮よりも仲間思いで団結力が強い
スリザリンの生徒は他の寮の生徒よりも団結力があることも有名。他の寮と対立しているという理由もありますが、同胞を思いやり助ける気持ちが強い生徒ばかりが集まっています。
真の仲間意識があることは組み分け帽子の歌でも歌われ、スリザリンの大きな魅力としてハリーポッターファンの中では有名です。
スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ
ー「ハリーポッターと賢者の石」より、組み分け帽子が歌った歌
実は優しく機知に優れた寮監
ハリーが入学してからの6年間、スリザリンの寮監は魔法薬学や闇の魔術に対する防衛術を担当するセブルス・スネイプが担当。その後は同じく魔法薬学のホラス・スラグホーンが寮監になりました。
特にスネイプは、原作でも映画シリーズでもキーマンとして大活躍する魅力的なキャラクターです。スリザリン出身で死喰い人として活動した闇の一面も持っていますが、ハリーの母・リリーを心から愛し、リリーの意志を引き継いでハリーを守り続けました。
一見黒いマントを着て不機嫌そうな態度を取っているので怖そうに見えますが、実は優しくとても生徒思いな先生です。
さらにスネイプは、ヴォルデモートとダンブルドア校長の二重スパイもしており、ハリーやホグワーツの生徒達を守るために尽力したことでも有名。ハリーはヴォルデモートに加担するスネイプを物語の終盤まで敵だと思い込んでいましたが、最終的にスネイプに守られていたことを知り、深い感謝を込めて自分の子にスネイプ先生の名前を付けましたね。
【純血主義者】サラザール・スリザリンとはどんな人物?
スリザリンの創設者であるサラザール・スリザリンは偉大な魔法使いですが、ストーリーに直接登場しないので、どんな人物か知らない方も多いのではないでしょうか。ここからは、そんなサラザール・スリザリンの性格や能力について詳しく解説していきます。
蛇の言葉(パーセルタング)を操る強力な魔法使い
サラザール・スリザリンは、中世期に生まれた純血の魔法使いで、蛇の言葉であるパーセルタングと、人の心の中に入り込む開心術に長けていました。蛇の言葉を操るパーセルマウスは、全員サラザールの親族であると言われています。
優れたの能力を持ちパーセルマウスであった彼は、他にも様々な魔法学に精通しており、ホグワーツを創立した後は魔法薬学の教授を務めました。スリザリンの生徒が魔法薬学に優れているのも、彼の学習方針を引き継いでいるためだと言われています。
さらにサラザールが使用していた杖は大蛇のバジリスクの牙を芯としており、パーセルタングで話しかけると特別な能力を発揮する仕様になっていました。スリザリンと蛇には切っても切れない深い縁があることが分かりますね。
マグルの血を嫌ってグリフィンドールと決別
サラザールはホグワーツ創設当初、他の寮の創設者であるグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクローとは良好な友人関係を築いていました。特にグリフィンドールとは、周囲が驚くほどの大親友だったと言われています。
しかし、サラザールは次第にホグワーツには魔法族の血だけを受け継いだ純血の者だけを入学させるべきだと考え始めました。他の3人の創設者はそんな差別的な意見に猛反対。特にグリフィンドールは混血の生徒にも平等に魔法学を教えるべきだと強く反対し、2人の意見の違いは決闘にまで発展。そしてサラザールはグリフィンドールと決別してホグワーツを去ったのです。
さらにこの2人の不和にショックを受けたレイブンクローは、重い病に倒れ死去。残念ながら創設者4人が和解して再び揃うことはありませんでした。そんな不和を起こしたサラザールの純血主義は、現在のスリザリンの生徒にも色濃く受け継がれています。
混血を一掃するために作られたスリザリンの秘密の部屋
サラザールはホグワーツを去る前に、ホグワーツに入学した混血の魔法使いを一掃するための秘密の部屋を作りました。秘密の部屋はパーセルタングで開く仕様になっており、中には大蛇のバジリスクが住んでいます。
その後、秘密の部屋がサラザールの子孫であるトム・リドルによって開けられ、そこから出てきたバジリスクによって混血の女子生徒が1人殺害される事件が発生。この事件で殺害されたのがマートル・ワレンは、後に女子トイレに憑くゴースト「嘆きのマートル」になりました。この殺害で、トム・リドルは魂を分割して分霊箱を作ったのです。
また余談ですが、秘密の部屋の入り口が女子トイレにあるのは、18世紀に行われたホグワーツの配管工事で秘密の部屋の存在がばれてしまいそうになった時に、サラザールの子孫であるコルヴィヌス・ゴードンが移動させたためだと言われています。
【分霊箱にも使われた】スリザリンのロケットとは
サラザール・スリザリンは、物語の中にも何度か登場する美しいロケットを所有していました。後にサラザールの子孫に引き継がれますが、その存在は物語を大きく動かす鍵となっていきます。
パーセルタングの命令によってのみ開けられる
サラザールのロケットはパーセルタングを使った命令のみで開けられる仕様になっています。つまり、パーセルマウスであるサラザールの子孫のみ開けることができるのです。トム・リドルがロケットを使用できたのも、サラザールの子孫であったためでした。
さらに以前の所有者であったペプシバ・スミス曰く、ロケットは様々な能力が隠された魔法アイテムであったとも言われていますが、物語の中でその力がどういうものなのかは明かされていません。
蛇で象った「S」の飾り文字が用いられたデザイン
出典:Amazon
ロケットは重い金で作られており、表に緑の宝石で象られた蛇の飾り文字でSが刻まれています。サラザール・スリザリンの象徴である単語が用いられた、とても彼らしいデザインです。そしてこのロケットは純血の証として大切にされていました。
歴代の所有者達を経て分霊箱に
ロケットは様々な理由で多くの者の手にわたり、物語のキーとなりました。
サラザール・スリザリン | 初代所有者 |
マールヴォロ・ゴーント | スリザリンの末裔でロケットを引き継ぐ |
メローピー・ゴーント | マールヴォロの娘であるメローピーはマールヴォロがアズカバンに送られた後、盗み出して売却 |
カラクタカス・バークス | メローピーから10ガリオンという格安でロケットを買取り、自身の店で販売 |
ペプシバ・スミス | 収集癖のある裕福な魔女で、バークスの店でロケットを購入 |
トム・リドル | バークスの店で働いている時に、ペプシバが購入したロケットを見て興味を抱き、ペプシバを殺害して強奪。ロケットを分霊箱の一つにする |
レギュラス・ブラック | 死喰い人の仲間であるトムを裏切ってロケットを盗み、屋敷しもべのクリーチャーに破壊を命じる |
クリーチャー | レギュラスに破壊を命じられるも失敗 |
マンダンガス・フレッチャー | お金に困窮してブラック家から窃盗 |
ドローレス・アンブリッジ | マンダンガスの不法売買を見つけ、見逃すかわりにロケットを賄賂として没収。ロケットのSを純血家系のセルウィン家のSだと勘違いをしたアンブリッジは、自身が純血であると偽るためにロケットを身に着ける |
ハリー・ハーマイオニー・ロン | 魔法省に入り込んでアンブリッジからロケットを奪還。最後にロンがグリフィンドールの剣を使ってロケットを破壊 |
【狡猾でも優秀】スリザリン出身のキャラクター達!
ここからは、スリザリン出身のキャラクター達の魅力を紹介していきます。悪名高いイメージでおなじみのスリザリンですが、決して悪者集団という訳ではなく、それぞれの生徒が個性的な魅力を持っているのが特徴です。
「どこか憎めない悪者」ドラコ・マルフォイ
ドラコ・マルフォイはハリーのライバルとして映画シリーズにも原作にも多く登場するので、スリザリンの生徒と言えば真っ先に思い浮かぶキャラクターでしょう。スリザリンの寮の中心的な生徒で、純血主義でハーマイオニーを含む混血の生徒を見下していました。
しかし、成績と能力は非常に優秀で、監督生やクディッチのレギュラーメンバーにも選ばれています。映画ではそのような描写は少ないですが…(笑)
またホグワーツ入学当初にハリーと友人になろうと試みますが、拒否されたことでハリーに執着していました。友人関係や身内との関係にこだわるマルフォイは狡猾ながらも良心を持っていたようです。ダンブルドア校長もマルフォイの良心を見抜き、最後までヴォルデモート側に落ちないように説得を続けていました。
そんな情に脆いマルフォイは物語の後半では死喰い人からハリーを遠回しに庇ったり、家族のために行動したりと善良な一面も見せています。また、スネイプでも歯が立たないほど強力な閉心術の使い手であることも有名。作者のJ・K・ローリング曰く「心を閉ざす才能があり、自分の良心を無視してきた」ため、閉心術を使いこなせるそうです。
「マルフォイの右腕」グレゴリー・ゴイル
マルフォイに従って行動を共にしていた生徒。純血の魔法使いで、低めの知能とがたいの良い体型が特徴です。映画シリーズでは、マルフォイとハリーの最後の対決で「悪霊の火」に巻き込まれるも助け出されますが、原作ではゴイル自身が「悪霊の火」を使い、焼死しています。
「闇の道を選んだ」ビンセント・クラッブ
ゴイルと共にマルフォイと行動していた生徒。死喰い人のクラッブ・シニアの息子であり、代々純血の闇の魔法使いの家系出身です。ホグワーツ在学中最後の年に、闇の魔法使いになり、禁忌とされる死の呪いや磔の呪いを学びました。
映画シリーズの最ではマルフォイとハリーの最後の対決で「悪霊の火」を使い、焼死しています。
「後のヴォルデモート」トム・リドル
トム・リドルは、スリザリン出身の半純血の魔法使い。後にヴォルデモート卿して魔法界を揺るがす凶悪な存在となりました。当初彼は人間界の孤児院で育てられていましたが、ダンブルドア校長に魔力を認められ、ホグワーツに入学。スリザリンの寮生として魔法を学びました。
その後トムは永遠の命に執着するようになり、16歳の時に殺人を犯すことで魂の一部を切り取り、物体に閉じ込めて不死性を得るホークラックスという魔法と出会います。そしてホークラックスを駆使することで彼は不死性を手に入れ、トムというマグルの名を捨ててヴォルデモートと名乗るようになりました。
「ハーマイオニーが大嫌い」パンジー・パーキンソン
ハリーと同級生の純血の魔法使い。間違いなく純血の一族とされる「聖28一族」の1つであるパーキンソン家の出身です。マルフォイと仲が良く、取り巻きとして映画シリーズ原作の中に登場しています。
ハーマイオニーと対立関係であり、ハーマイオニーのことを「ガリ勉のブス」だと罵ることもありました。一方のハーマイオニーもパンジーのことを「行かれた牝牛」と酷評しています。
「ホグワーツきってのプレイボーイ」ブレーズ・ザビニ
アフリカ系の血筋を感じさせる外見が特徴の生徒です。ロンの妹のジニー曰くかっこつけな性格で、パンジーからも「サビにのお眼鏡にかなうのは難しい」と言われるほどプレイボーイな一面があります。
マルフォイとハリーの最後の対決では出演予定だったクラッブが俳優の不祥事により降板になったため、急遽ザビニが代役として出演。準レギュラーのキャラクターではなかったので、ファン多少の違和感を感じさせました。
「偉大で義理堅い優秀な魔法使い」セブルス・スネイプ
半純血の魔法使いで、スリザリン出身。ハリーの母であるリリー・エバンズを一途に思い続け、リリーの死後も彼女の意思を継いでハリーを守り通した偉大な人物です。
スネイプはリリーと共にホグワーツに入学しましたが、リリーはグリフィンドール、自身はスリザリンに振り分けられてしまい、彼女への悲しい片思いを続ける学生時代を過ごしました。
また、ホグワーツ卒業後はヴォルデモートが率いる死喰い人の一員となりますが、リリーがヴォルデモートに命を狙われたのをきっかけに不死鳥の騎士団に寝返り、それ以降は二重スパイとして活動。スネイプのダンブルドア校長に対する忠誠はとても厚く、ダンブルドア校長もスネイプを信頼していました。
映画シリーズでも原作でも意地悪で怖い印象で描かれている彼ですが、最後までリリーを思い、ハリーとホグワーツの生徒を裏で守り続けた素晴らしいキャラクターです。ハリーポッターファンの中にも多数の熱狂的なスネイプファンが存在します。
「心優しく正義を貫いた」ホラス・スラグホーン
スリザリン出身にしては珍しく、温和で心優しいキャラクター。血統に対する差別意識もなく、無名の生徒の中から優れた才能を見出すことを好む、少しマニアックな教授と言えます。
自ら才能を見出した生徒は「スラグ・クラブ」に所属させ、食事会や社交会などを頻繁に開いていました。
また、ヴォルデモートに分霊箱のことを教えてしまったことに罪の意識を持っており、ハリーの母リリーの死に関しても罪悪感を抱えています。そして心優しい人物ではありますが保守的なため、ホグワーツの最終決戦まで死喰い人にも騎士団にも傾倒しない立場を取っていましたが、決戦ではヴォルデモートと直接闘う気概を見せました。
「権力を使ってやりたい放題」ドローレス・アンブリッジ
ホグワーツのスリザリン寮出身の魔法省高官。魔法大臣上級次官という権力のあるポストで、ホグワーツを思いのままに操ろうとしました。権威的で邪悪なスリザリンの凶悪な一面を色濃く反映した性格で、生徒・教授共々に嫌われる始末。自分の規則を守らないものには体罰同然の罰を与える非道な人物です。
半純血でありながら純血に異常なまでの執着をもち、混血やそのほかの種族に対する強い偏見を持っています。
「新シリーズで活躍」リタ・レストレンジ
ハリーポッターの新シリーズ「ファンタスティック・ビースト」に登場するリタ・レストレンジもスリザリン出身。ダンブルドア校長曰く「最も優秀な生徒の1人」で、魔法の才能に長けたようです。
レストレンジと聞くと、ハリポッターシリーズの悪役、ベラトリックス・レストレンジを連想する方も多いかもしれませんが、ベラトリックスはもともとブラック家の出身で、レストレンジ家には嫁いだ身なので関係性は薄いと言えます。
その他のスリザリン出身キャラクター一覧
セオドール・ノット | 死喰い人の父を持つ生徒。魔法薬学に優れた、純血の魔法使い。 |
レギュラス・ブラック | シリウス・ブラックの弟で、クリーチャーのご主人。ヴォルデモートに失望し、死を選んだ。 |
フローラとヘスティア | 映画シリーズのオリジナルキャラクター。スラグ・クラブのメンバー。 |
アンドロメダ・トンクス | ブラック家出身の純血の魔法使い。ベラトリックスの妹で、マルフォイの母であるナルシッサの姉。 |
ミリセント・ブルストロード | 半純血の魔法使いで、アンブリッジが率いた尋問官親衛隊のメンバー。 |
ダフネ・グリーングラス | アステリア・グリーングラスの姉。純血の魔法使い。 |
アステリア・グリーングラス | ダフネ・グリーングラスの妹で、後にマルフォイと結婚した。 |
マーカス・フリント | クディッチのチェイサーを務めていた生徒。試験に落ち、最終学年を2年繰り返した。 |
ルシアン・ボール | クディッチのビーターを務めた生徒。クディッチの試合中にグリフィンドールの選手を棍棒で殴るなど、荒々しい性格。 |
ペレグリン・デリック | クディッチのビーターを務めた生徒。 |
グラハム・モンタギュー | 純血の魔法使いで、がたいの良い体型が特徴。クディッチのチェイサー。 |
カシウス・ワリントン | クディッチのチェーサーで、アンブリッジが率いた尋問官親衛隊のメンバー。 |
マイルズ・ブレッチリー | クディッチのキーパーを務めた生徒。 |
エイドリアン・ピュシー | クディッチのチェーサーで、スリザリンの生徒には珍しく、相手選手などに嫌がらせをしないフェアな人物。 |
テレンス・ヒッグス | クディッチのシーカーを務めた生徒。映画シリーズではハリーに肘打ちをしてアンフェアな妨害した。 |
ハーパー | 5年生の時にマルフォイの代打としてクディッチのシーカーを務め、ハリーに体当たりをしたり、ロンを「血を裏切る者」と罵ったりして凶暴な一面を見せる。 |
メリンダ・ボビン | 薬問屋を経営する家系出身の生徒。スラグ・クラブのメンバー。スラグホーン曰くチャーミングな性格。 |
ベイジー | クディッチのチェーサーで、スリザリンの得点王。 |
ウルクハート | クディッチのキャプテンを務めた生徒。ポジションはチェーサー。 |
アルバス・セブルス・ポッター | ハリーの息子。「ハリーポッターと呪いの子」に登場。 |
クレイグ・バウカーJr. | 「ハリーポッターと呪いの子」に登場する優等生。 |
スコーピウス・マルフォイ | マルフォイの息子。「ハリーポッターと呪いの子」に登場。 |
血みどろ男爵 | かつてスリザリンに在籍していた魔法使い。レイブンクローの髪飾りを巡った事件に巻き込まれて自殺した後、スリザリン憑きのゴーストとなった。 |
【闇の魅力がある優秀な寮】スリザリンのまとめ
悪名高いイメージのあるスリザリンですが、実は所属している1人1人の生徒の個性は豊で、魅力的であることが分かります。特にハリーのライバルとして有名なマルフォイも、よく紐解くと悪と善良の間で揺れる心を持つ親近感のあるキャラクターだと分かるでしょう。
是非ハリーポッターシリーズを観賞済みの人も、今から観賞する人も、本記事でご紹介したスリザリンの魅力を踏まえて、ハリーポッターを楽しみ尽くしてみてください。
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