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漫画『寄生獣』の名言・名シーン20選。登場する巻数・話数もそれぞれ紹介!

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『寄生獣』は1988~1995年にかけて連載され、累計2400万部を突破した大人気漫画。突如として人間に寄生・捕食する寄生生物が世界中に現れ、次々と凄惨な殺人事件が起こるややグロテスクなSFホラーです。2014年・2015年にアニメ化・映画化もされており賛否両論の口コミで話題になりました。

本作の主人公は泉新一という、なんの変哲もない男子高校生。

寝ている間に寄生生物に寄生されるも、間一髪で脳を奪われるのを阻止し不本意な運命共同体として生きることになった数奇な運命を描いています。

漫画内ではたびたび人間の傲慢さについて警笛が鳴らされており人間とは、人間らしさとは……と考えさせられる哲学的な要素も盛りだくさん。

人間・寄生生物それぞれの視点から心に刺さる名言がたくさん出てくるのですが、本記事では特に紹介したい名言を20個厳選してお届けします。

※一部ネタバレが含まれているので、まっさらな状態で作品を楽しみたい方は閲覧に注意してください。

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目次

漫画『寄生獣』のあらすじ

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式Twitter

寝ている間、右腕に寄生したパラサイトが脳に進行するのを何とか食い止めた男子高校生・泉新一は、完全な乗っ取りこそ逃れたものの右腕を乗っ取られ、奇妙な共同体として生きることを余儀なくされてしまう。

世間ではパラサイトに寄生され体の主導権を失った元人間が次々と人を喰い殺す事件が多発し、唯一その真相を知る新一は人間としてとるべき行動に悩まされていく。

一方、パラサイトたちはイレギュラーな存在である新一を危惧し、早急に始末しようと動き出して……。

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漫画『寄生獣』に登場する名言・名シーン20選

【名言①】「シンイチ……  『悪魔』というのを本で調べたが…… いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ……」/ミギー

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック1巻3話に登場した名言。

まだまだ自分が何者かも自覚していないミギー。同じ頃、ミギーの仲間がやったと思われる連続惨殺事件が多発し、新一と言い合いになった時に言ったセリフです。

ミギーの仲間は寄生した相手と同族だけを食べ、腹を満たしていました。つまり世で多発している連続殺人事件は、人間に寄生したミギーの仲間たちが起こしているもの。

ミギーにとって仲間がやっているのは生き物なら当然の「食事」行為であり同族だけを食べる「共食い」ですが、自分と同種族の人間を殺されている事実に新一は強く反発。そんな彼にミギーは、人間はあらゆる種族を殺して食べているじゃないか、と反論したシーンです。

【名言②】「きみ、泉新一くん……、だよね?」/村野里美

新一の女友達・村野里美がたびたび問いかけるセリフ。最初に登場したのはコミック1巻2話で、ミギーに寄生されてすぐの新一に発しました。

脳がすり替わったわけじゃないので他の宿主とは少し事情が違うものの、多少なりとも変化が起きていた新一。寄生された影響による変化なのか、自然と訪れた変化なのか今となっては分かりませんが、このセリフは「どこまでが本来の新一なのか?」を問う哲学的な意味合いを含んでいるように感じます。

【名言③】「『バカヤロー』という言葉は自分よりバカな相手に使うべきだ」/ミギー

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック1巻4話に登場した名言です。

村野里美に思いを寄せる古谷が嫉妬心から新一に殴りかかり、身体の危機を察したミギーが思わず反撃。気絶した古谷を見た新一は思わず「バカヤロー!」とミギーを叱りますが、あっさりと言い返されてしまいました。

人間社会に馴染むためとはいえ、あらゆるジャンルの勉強をしてきたミギーの知識量は凄いことになっていそうです。

【名言④】「きみが寝坊したのは体が睡眠を欲していたからだろう…… 休むことはいいことだ」/ミギー

コミック2巻10話に登場した名言。

両親が旅行中の間、ひとりで留守番することになった新一。しかし初日から寝坊し、学校に遅刻してしまいます。起こしてくれればいいのにと文句を言う新一に対し、ミギーが言ったのがこのセリフ。

ついつい頑張りすぎてしまう人は、この言葉を思い出して時にはゆっくり休むのもいいかもしれませんね。くれぐれも遅刻の言い分けに使って怒られないように!(笑)

【名言⑤】「泣くってのは人間独特のものだよな!」/パラサイト

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック3巻15話に登場した名言。

入院中の父を守るため、病院付近を見張っていた新一は顎に寄生された男性・宇田と、パラサイトと名付けられた寄生生物に出会います。男性は脳を乗っ取られていないため思考回路は人間のままで、新一に起きた悲劇を知って涙を流しました。このセリフは、そのときパラサイトが言ったセリフです。

この直後にミギーの30%が新一の体内に分裂した状態で混じってしまったことが判明し、母の身に起きた悲劇を知っても泣けなかった新一は自分が本当に人間なのか、頭を悩ませるようになります。

【名言⑥】「かあさん いま!いまその化物を切り離してやるからね」/泉新一

コミック3巻16話に登場した名言。

とうとう母親を殺した寄生生物と対峙した新一。母親と顔も声もそっくりの姿にショックを受けつつも、一秒でも早くトドメを刺そうと奮闘します。

いくら寄生されてるとはいえ、元は母親だった相手を殺すのは心がしんどそうですね……。

【名言⑦】「ひょっとしておまえ……鉄でできてるんじゃないのか……」/泉一之

コミック3巻20話に登場した名言。

母に擬態した寄生生物との戦いを終え、自宅に帰ってきた新一と一之。愛する妻を亡くしたショックから落ちこみ気味の一之は、ケロッとしている新一にぽろりと皮肉を言ってしまいます。

おそらく鉄というのは冷たい、傷つかないのような比喩表現なのでしょう。動揺する新一を見て人間らしさが残っていることを実感すると同時に、どこか切なくなるシーンでした。

【名言⑧】「わたしは『毒』を体内で育てているというわけか……」/田宮良子

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック3巻20話に登場した名言。

都市伝説レベルではあるものの存在が少しずつ明るみになりはじめ、今後を危惧する田宮良子。人間のように生殖本能があるわけでもなく、ただ人間を食い殺すためだけに存在する寄生生物がなぜ存在するのだろうか?と疑問を持ちはじめます。

このとき田宮良子と話していた男は「地球にとって人間が毒になったから中和剤が必要になった」と答え、妊娠中の田宮良子は腹を撫でてしみじみとこのセリフを呟きました。

【名言⑨】「よく聞け!お前に生きる権利があるというなら寄生生物にもその権利がある もっとも『権利』なんていう発想自体 人間特有のものだろうがね」/ミギー

田宮に雇われた探偵に正体を突きとめられてしまった新一は、仕方なく事情を話して黙っていて欲しいとお願いすることに。しかし探偵は「自己犠牲」という言葉を盾に、本当に人間のことを思うなら実験材料にされるとしても名乗り出るべきと指摘します。

それを聞いたミギーとジョーはブチギレて攻撃。そしてこの言葉を言い放つのです。ミギーは散々「自分以外の命に興味はない」と言っており、新一に冷酷だと蔑まれてきましたがミギーからすれば人間も同じなのかもしれません。

【名言⑩】「3人いれば勝てると思ったのか?」/田村玲子

コミック7巻44話に登場した名言。

高校での一件以来、田村玲子と名前を変えて他の寄生生物と共に人間と共存する道を探っていた田宮良子。しかし、ことあるごとに新一を庇うため仲間から裏切られてしまいます。

3人に囲まれ死刑宣告をされたものの、動揺せずこのセリフを投げかけた田村のクールさは敵ながら頼もしさを感じてしまったワンシーンです。

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【名言⑪】「寄生生物と人間は1つの家族だ 我々は人間の『子供』なのだ」/田村玲子

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック8巻47話に登場した名言。

研究と思考を重ね、人間と寄生生物の関係性を結論づけた田宮は、新一にこのセリフを伝えます。もちろん新一には理解できない話でしたが、ミギーはどこか腑に落ちた様子。

なぜ寄生生物が生まれたのか決定的な理由はわかりませんが、仮に毒となった人間を中和するためという説が本当であれば人間の行いによって生みだされ、人間の体に依存して生きるという生態はある意味で人間の子供という例えも的を得ているのかもしれませんね。

【名言⑫】「この前人間のまねをして鏡の前で大声で笑ってみた…… なかなか気分が良かったぞ……」/田村玲子

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック8巻48話に登場した名言。

警察に追いつめられ、ハチの巣状態にされた田村。赤ん坊を胸に抱き一切の抵抗を見せなかった田村は、赤ん坊を新一に渡してこのセリフを最後に息を引き取りました。

はじめは実験のために性行為を行って妊娠し、生まれたら何かの実験に使うとまで言っていた田村ですが人間を理解しようとするうちに何らかの変化が起きていたのかもしれません。

このセリフには違う種族でも真剣に理解しようとすれば分かり合える、そんなメッセージが込められているのではないでしょうか。

【名言⑬】「新一くん…… 帰ってきたの……?」/村野里美

コミック8巻48話に登場した名言。

母親の姿をした田村が息を引き取り、疑似的に母親の二度目の死を体験した新一はずっと切られていたスイッチが再びオンになったかのように感情が蘇り、涙を流します。

久しぶりに涙する新一を見た村野里美は、涙を流しながらこのセリフを呟きました。

【名言⑭】「どけよ!人間ども!」/泉新一

コミック6巻36話に登場した名言。

田宮玲子に母親が寄生生物に食べられたことを言い当てられ、逆上してしまった新一。しかし赤ん坊を盾にされた上に、タイミング悪く他の人間がやってきて田宮に逃げられてしまいます。

新一も一目散にその場を走り去りますが、途中で人だかりにぶつかってしまい、ついこのセリフを怒鳴ってしまうのです。自分が既に人間ではないかもしれない……という新一の疑念を表したセリフです。

【名言⑮】「人間に寄生し生物全体のバランスを保つ役割を担う我々から比べれば人間どもこそ地球を蝕む寄生虫!!いや……寄生獣か!」/広川

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック9巻55話に登場した名言。

警察に追いつめられた東福山市市長・広川が最後に言い残したセリフです。漫画のタイトルにもなっている『寄生獣』とはいわゆるミギーたちのことだと思わせておいて、本当の意味を突きつけた衝撃の名言でした。

広川は人間ですが、彼にとっては正義を振りかざして同種族だけを大切にし地球全体のバランスを保とうとしない人間こそ最も害悪な寄生獣だったのです。寄生虫、をあえて寄生獣と言いなおしたのは「虫なんて可愛いものじゃない」「心のない人でなし」という意味合いを込めていたのかもしれません。

【名言⑯】「もっと工夫しろ…… 人間は地球上でもっとも賢い動物のはずだろ」/後藤

コミック9巻56話に登場した名言。

銃弾が効かないことは百も承知のはずなのに、馬鹿の一つ覚えのように一斉で撃ってくる警察に向けたセリフです。本当に人間が賢いと思っているのではなく、皮肉たっぷりな意味合いというのが後藤らしいですね。

【名言⑰】「つまりそういうことなのさ……お互い理解し合えるのはほとんど『点』なんだよ」/ミギー

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック10巻63話に登場した名言。

後藤との死闘を終え、平穏な日々を取り戻した新一。久しぶりにゆっくりベッドで眠りについた新一は夢の中でミギーと出会います。後藤との戦いで再び変化が起こったミギーは眠りにつくため、新一に別れを告げにきたのです。

最期の会話で、これまでの記憶について語り合った2人。ミギーは新一に寄生して以来同じ景色を見て、同じ経験をしてきましたが、それでも自分の脳が思い描く記憶と新一が思い描く記憶は違うことを話し、このセリフを言います。

全く同じ景色を見ていても、人によって見え方が違う。つまり完全に誰かを理解しきることは不可能で、そう考えれば種族が同じか否かなんてそもそも関係ないのだという思いが込められています。

【名言⑱】「くるな!!2人とも死ぬことはない!!早く行け!!」/ミギー

コミック9巻58話に登場した名言。

後藤との戦いで善戦したものの、あと一歩足りず死を悟ったミギーが新一にかけた言葉です。

これまで「大切なのは自分の命だけで、新一を守るのも宿主だから」だとキッパリ言い切っていたミギー。後藤との戦いで作戦とはいえ命がけで新一から離れただけでも奇跡なのに、自身が死ぬことを承知で逃がそうとした感動的な名言です。

【名言⑲】「なんだ……ほとんど可能性ゼロに近いじゃないか!……でもやらなけりゃ……確実なゼロだ!」/泉新一

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

コミック10巻61話に登場した名言。

ミギーなしで後藤と戦うことになった新一は、圧倒的実力差を目にして勝算を考えます。その結果、ただの人間……しかも右腕を失ったハンデを抱えたまま勝てる可能性はほぼゼロと結論を出すのですが、それでも向かっていく成長を感じさせる名言です。

【名言⑳】「あいつらは狭い意味じゃ『敵』だったけど広い意味では『仲間』なんだよなァ」/泉新一

10巻63話に登場した名言。

これまでの寄生生物たちとの戦いをふり返った新一は、いま一度人間の在り方や寄生生物について考えます。そして寄生生物は確かに人間を食べていて、その点では敵だったけれどまっさらな視点で見れば捕食するのも何かを利用するのも生き物であればお互い様だと気づいたのです。

本作は人間と寄生生物の戦いをメインに描かれていましたが、新一は地球上の生物としてはみんな平等で仲間だと気付いたわけですね。

まとめ

寄生獣
出典:アニメ『寄生獣 セイの格率』公式サイト

以上、漫画『寄生獣』の中から特におすすめの名言20選を紹介しました。

人間の傲慢さに警笛を鳴らしている作品で、地球温暖化や環境汚染などさまざまな問題を抱える現代人だからこそ読むべき内容が盛りだくさんです。地球に住む生き物のひとつとして考えるべき課題に気づけるかもしれません。

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この記事を書いた人
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エンタメ大好きなWebライター。18歳から海外ドラマ・映画の沼にどっぷり両足突っ込んでます。基本雑食ですが、超絶ビビりなので幽霊ものだけは見れません。視えたことないけど。