映画『君の名は。』の名言特集 | 「会えば絶対、すぐに分かる」
数々の映画祭で賞を受賞している映画監督・新海誠がメガホンをとり、2016年8月に公開された「君の名は。」は、日本の歴代興行収入ランキング5位の250億を達成。その映像の美しさと、RADWIMPSによる主題歌の記憶に残りやすいメロディによって、国内外で今も大人気の作品です。
ストーリーも「男女の入れ替わり」というよくある設定でありながら、複雑に作り込まれている世界観に、視聴者も惹きつけられてしまいます。そんな「君の名は。」の泣ける名言・名シーンを紹介します!
目次
- あらすじ
- 『君の名は。』の感動的な名言集
- 【『君の名は。』名言①】「ずっと何か、誰かを探している」「そういう気持ちに取り憑かれたのは多分、あの日から」「あの日、星が降った日。それはまるで」「まるで夢の景色のように、ただひたすらに」ーー「「美しい眺めだった」」
- 【『君の名は。』名言②】「散々だったデートの結果は、次に入れ替わった時に伝えればいい。でも何故か、もう二度と、俺と三葉との入れ替わりは起きなかった」
- 【『君の名は。』名言③】「好きだったんだ、私。ここ最近の瀧くん。でもきっと瀧くんは誰かに会って、その子が瀧くんを変えたのよ。それだけは確かなんじゃないかな」
- 【『君の名は。』名言④】「寄り集まって、形を作って、捻れて絡まって、時には戻って、また繋がってーそれが“結び”、それが“時間”」
- 【名言『君の名は。』⑤】「三葉、そこにいちゃだめだ。彗星が落ちる前に町から逃げるんだ」
- 【『君の名は。』名言⑥】「でも、確かなことがある。私たちは絶対、会えばすぐに分かる」
- 【『君の名は。』名言⑦】「瀧くん、瀧くんー。瀧くんがいる!」
- 【『君の名は。』名言⑧】「言おうと思ったんだ、お前がどこの世界にいても、俺が必ずもう一度会いに行くって」
- 【『君の名は。』名言⑨】「大事な人、忘れたくない人、忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ・・・名前はー」
- 【『君の名は。』名言⑩】「「君の、名前はーー」」
- まとめ
あらすじ
出典:映画『君の名は。』予告編
「瀧くん、覚えていない?名前は三葉!」ーそう見知らぬ女子高生に話しかけられる夢で、東京の男子高校生・立花瀧は目を覚ます。寝ぼけながらも、瀧は自分の身体に違和感をおぼえて鏡を見ると、そこには同年代くらいの女の子の姿があったのだ――。
一方、1200年に一度のティアマト彗星が訪れるというニュースを見ていた田舎の女子高生・宮水三葉は、妹の四葉に「昨日はやばかった」と奇妙な言葉をかけられる。学校でも、先生に「今日は自分の名前を覚えてるのね」と言われたり、授業のノートに見知らぬ人の字で“お前はだれだ?”と書かれたりしていることに、三葉は更に不思議がる。そういえば、三葉にも誰か違う人になった夢を見た記憶があった。
そんな三葉は宮水神社の巫女を務めているが、伝統ばかりを重んじ、カフェすらない田舎に飽き飽きしていた。「来世は、東京のイケメン男子にしてください!」そう叫ぶ三葉だったが、ある朝目が覚めると、本当に東京の男子高校生になっていたのだった――。
どうやら瀧と三葉は互いに、定期的に入れ替わっているようだった。最初はただの夢だと思っていた二人だが、次第にそれが夢ではなく、「入れ替わり」が起きていることに気づく。
性別の違う二人は最初こそぶつかり合ったが、だんだんと心を通わし、お互いに入れ替わりが楽しみになってきたのだった。
しかし、ある日突然その入れ替わりがパッタリと終わってしまう。三葉のことが気がかりな瀧は、記憶を頼りに三葉と入れ替わっていた時に過ごしていた町の風景を、スケッチブックに描き起こす。そのスケッチブックだけを抱え、友人の藤井と先輩の奥寺と共に、瀧は岐阜県の飛騨市に向かった。やっとの思いで、三葉が暮らしていた場所は糸守町だと分かるのだが、そこで瀧は衝撃的な事実を知る――。
『君の名は。』の感動的な名言集
「入れ替わり」という設定だけを見ると、よくあるファンタジー要素のある恋愛物語だと思ってしまうかもしれません。しかし、「君の名は。」には様々な設定の仕掛けがあり、予想外の展開が多く、物語ということを忘れて必死になって瀧と三葉を応援してしまいます。そんな「君の名は。」の感動する名言・名シーンを抜粋してお届けします!
【『君の名は。』名言①】「ずっと何か、誰かを探している」「そういう気持ちに取り憑かれたのは多分、あの日から」「あの日、星が降った日。それはまるで」「まるで夢の景色のように、ただひたすらに」ーー「「美しい眺めだった」」
映画には珍しく、「君の名。」にはオープニングがあります。
瀧と三葉は、朝目覚めると何故か泣いているという奇妙な体験をします。そんな二人が感じた感覚が、この台詞に表現されています。
まだ映画の始まりですが、美しい絵と優しい音楽に、きっと感極まってしまうシーンです。
【『君の名は。』名言②】「散々だったデートの結果は、次に入れ替わった時に伝えればいい。でも何故か、もう二度と、俺と三葉との入れ替わりは起きなかった」
瀧は10月のある日、憧れの奥寺先輩とデートに行きます。しかし、心ここに在らずの瀧に奥寺先輩は「今、他に好きな子がいるでしょう」と言い、二人は夕方に解散。
アドレス帳に記載されている三葉の番号に、瀧は電話をかけるが繋がりません。
実は、瀧と三葉の生きている時代には3年のブランクがあったのです。そして3年前の10月に三葉が過ごす糸守町には、ティアマト彗星が割れた一部の隕石が突撃。三葉を含む住民500名が被害に合い、死亡していました。その3年後を生きる瀧が三葉に電話をかけても繋がるはずはありません。
そんな背景を知ってからこの台詞を聞くと、まだ何も知らない瀧に切なさを感じてしまいます。
【『君の名は。』名言③】「好きだったんだ、私。ここ最近の瀧くん。でもきっと瀧くんは誰かに会って、その子が瀧くんを変えたのよ。それだけは確かなんじゃないかな」
三葉として過ごしていた場所を探しに、岐阜県飛騨市にやってきた瀧と藤井と奥寺先輩。記憶に残っていた風景を描いた瀧のスケッチをラーメン屋のおばさんが見たことで、やっと糸守町だということが判明します。しかし、隕石の突撃により消滅していた糸守町ー。「そんなはずはない」と言い張る瀧に、藤井と奥寺先輩は不審がります。
その夜、藤井は奥寺先輩に「瀧の言っていることをどう思うか」尋ねるのですが、この台詞はその質問に対する奥寺先輩の言葉です。
好きになりかけていた瀧に誰か大切に思っている人がいる・・・そんな奥寺先輩の切なさを感じます。また、何を言っているか分からない瀧のことを、ただ「変だ」と思うのではなく、瀧の言っていることを邪険に扱わない奥寺先輩の優しさにも感動するシーンです。
【『君の名は。』名言④】「寄り集まって、形を作って、捻れて絡まって、時には戻って、また繋がってーそれが“結び”、それが“時間”」
糸守町が隕石によって消滅したという事実を知った瀧は次の日、藤森と奥寺先輩に手紙を残し、ある場所へ向かいます。それは、三葉の口噛み酒が奉納された、宮水神社の御神体がある場所でした。
以前、三葉の祖母が言っていた“結び”の話を瀧は思い出し、噛み締めます。もう一度、三葉との“時間”が繋がるように強く願いながら、険しい道を進む瀧の姿に思わず涙してしまいます。
【名言『君の名は。』⑤】「三葉、そこにいちゃだめだ。彗星が落ちる前に町から逃げるんだ」
宮水神社の御神体にやっと辿り着いた瀧は、三葉の片割れだと言われていた口噛み酒を呑むことで、「もう一度、入れ替わることができるのではないか」と考えましたが、口噛み酒を呑んでも何も変わりません。
しかし次の瞬間、足を滑らし頭を打った瀧は不思議な感覚に陥ります。三葉と四葉が幼い頃に母親が亡くなったこと、祖母と対立し父親が家を出て行ってしまったこと・・・そんな三葉の人生が見えるのでした。そして、運命のティアマト彗星が一番綺麗に見える日。祭りの準備をしている三葉の様子に瀧は必死に、台詞の言葉でうったえます。
三葉を、三葉の周りの人間を救いたい。そんな瀧の気持ちに見ている側も共感してしまう場面です。
【『君の名は。』名言⑥】「でも、確かなことがある。私たちは絶対、会えばすぐに分かる」
三葉の妹である四葉の、「お姉ちゃん最近変だよ。昨日は急に東京に行っちゃうし」という言葉であることを思い出す瀧。
瀧と三葉の生きる時代には3年のブランクがあるので、三葉が瀧に入れ替わり始めていた頃には、瀧はまだ中学生でした。そんな中、三葉は瀧に会いたい一心で東京に向かいますが、その頃にはまだ、瀧は三葉との入れ替わりを体験していないことになります。
それを知る由もない三葉は、この台詞のように、会えば瀧も自分に気づいてくれるはずだと信じていたのです。しかし、奇跡的に瀧と電車で会えたものの「お前、だれ?」と言われてしまいます。
時を経て、瀧はその出来事を思い出すのですが、その時の三葉の気持ちを考えると切なく、胸が締め付けられます。
【『君の名は。』名言⑦】「瀧くん、瀧くんー。瀧くんがいる!」
隕石から糸守の町を救うべく、三葉と入れ替わった瀧は、町役場に勤める三葉の父親に「町の住民を避難させてほしい」と頼みます。妄言だと断る父親に掴みかかった瀧は、見た目は三葉であるにも関わらず「お前は誰だ?」と言われてしまいます。
そのことから、三葉本人にしか糸守町を救うことはできないと、自分の身体に入れ替わっているであろう三葉を探しに、宮水神社の御神体がある場所へ向かいます。
その場所で、最初は互いの声だけが聞こえていましたが、片割れ時になった瞬間に二人の入れ替わりは解け、自分自身の身体で瀧と三葉は始めて会うことができました。その時に三葉が流しながら言ったこの台詞に、「本当に良かった」と心が震えます。
【『君の名は。』名言⑧】「言おうと思ったんだ、お前がどこの世界にいても、俺が必ずもう一度会いに行くって」
片割れ時が終わる直前、お互いの名前を忘れないようにと三葉の手に自分の名前を書く瀧。三葉も自分の名前を瀧の手に書こうとするのですが、無情にも片割れ時が終わってしまい、突然目の前から三葉がいなくなってしまいます。
瀧が三葉に伝えたかったことは、糸守町を救ってほしいという想いだけではありません。生きる時代が違っても、場所がどんなに離れていても、絶対に忘れない。必ず会いに行く。そんな瀧の決意に痺れます。
【『君の名は。』名言⑨】「大事な人、忘れたくない人、忘れちゃダメな人。誰だ、誰だ、誰だ・・・名前はー」
先ほどまで、確かに覚えていた“三葉”という名前を、とうとう思い出せなくなってしまった瀧。三葉も瀧の名前を忘れないように、何度も「瀧くん」と心の中で繰り返しますが、記憶からスッと名前が消えてしまいます。名前だけではなく、顔や声、そして起きた出来事さえも、今まさに自分の中からなくなってしまいそうになる瀧と三葉。
「大切な人」を思い出したいのに思い出せない・・・想像しただけでも胸が苦しくなります。
【『君の名は。』名言⑩】「「君の、名前はーー」」
三葉と、片割れ時に会うことができた日から数年ー、瀧は大学生になっていました。就活に明け暮れる日々を暮らす瀧は、相変わらず「誰か」を探していました。名前も分からない、だけど自分は確かに、ある人物に「会いたい」と思っている。
それは三葉も同じでした。ティアマト彗星のあの日、糸守町の住民を救うことができた三葉は、東京で社会人生活を送っていました。何度かすれ違った二人ですが、言葉を交わすことはありません。しかし、電車越しに顔を見合わせた二人は、一瞬で何かを感じ取るのでした。二人は慌てて電車を降り、互いに探し合います。
街の階段でやっと互いを見つけた瀧と三葉は、涙を流しながらタイトルにもなっているこの言葉を同時に口にします。ハッピーエンドの展開に、涙してしまうこと間違いナシの名シーンです!
まとめ
以上が、涙無しでは見られない「君の名は。」の名言・名シーンでした。すでに見たことがある方も、そのシーンを思い出すとうるっときてしまうのではないでしょうか。「君の名は。」は何度も繰り返しみると、より物語が心に沁みる映画なので、ぜひ再視聴してみてくださいね!