『シンゴジラ』のセリフ・名言から学ぶ逆境やここ一番苦しい時、人生で守りたい大切な考え方とは

2016年に劇場公開され社会現象を巻き起こし大ヒットを飛ばした「シンゴジラ」。
総監督、脚本制作にあのエヴァンゲリオンの生みの親である庵野秀明氏を起用している事も話題となりました。自衛隊や政府関係への徹底した取材でリアルに拘り、もし日本が有事に襲われたらどうするのか?という災害対策シミュレーションという視点も持てる映画で、通常のSFアクション、モンスターパニック映画とは一線を画す内容でした。
そんなシンゴジラから、映画の中で特に重点を置いて描かれている政治家や自衛隊の決断をよく表した名言を10選集めてみました。国民の命を預かる者達の使命感・責任感・そしてそれらを形をして行動に起こす決断は一般の生活を送っている人の人生にも大いに参考になり、役立つと思います!

あらすじ

出典:『シン・ゴジラ』特報 – YouTube

11月3日午前8時30分ころ、東京湾アクアラインのトンネルで崩壊事故が起こる。原因は東京湾羽田沖で起きた水蒸気の大量噴出。政府は海底火山か熱水噴出孔とみて政治的対応を進めてゆく。しかし、一般人によりSNS等に投稿された動画には巨大未確認生物らしき姿が映されていた。

その後、巨大生物の尾らしき映像がテレビ放映されついに政府も生物の存在を公に認め、対応に追われる事になった。未確認生物はその巨体ゆえ自重に押しつぶされて陸には上がれないという専門家の見解をよそに、多摩川河口から川を沿うように上陸してしまう。徐々に被害が拡大してゆく中、貴重生物がために保護か駆除かで政府内の意見を検討するも、最終的に駆除する事を政府は決定したのだった。

「シンゴジラ」のセリフ・名言から学ぶ使命・責任・そして”決断力”とは

日本の危機管理能力についての危惧が描かれている「シンゴジラ」。
本作の主人公である内閣官房副長官・矢口(長谷川博己)をはじめとする政府関係者達が政治家生命を賭し、国民を守る政務に命がけで挑む姿を通して、人類として栄え生きる(残る)とはどういう事かを平和に慣れ親しんでいる視聴者へ強烈なメッセージとして与えてくれています。

彼らの極限の状況下で放つ言葉には私欲や欺瞞が削がれ、現代を生きる者として苦難を乗り越え前へ進みたいという純粋な想いが込められているので、助け合いの中で生きる事が人間社会だという当たり前を再確認させてくれます。そんなメッセージ性の強いセリフをワンポイント解説を付けてご紹介したいと思います!

【名言①】「まずは君が落ち着け」

ゴジラが出現し、焦り感情的になって声を荒げる内閣官房副長官・矢口に保守第一党政調副会長・泉(松尾諭)が放ったセリフ。

どんな状況でもまずは落ち着くこと、これが重要だと冷静かつ野心家でもある泉がシンプルに突き付けた言葉です!淡々とした口調の中に強い意志が感じられ、どんな状況でも客観的に物事を判断する大切さが伝わってきます。冷静さは持ちたいものですね。因みにこのシーンでペットボトルを渡したのは実はアドリブだったとか。

【名言②】「それは大統領が決める。あなたの国では誰が決めるの?」

アメリカ合衆国特使として日本へ派遣されてきたカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)へ矢口が「米国はゴジラをどうする気だ?研究対象か?それとも駆逐対象か?」と質問してきた際に言ったカヨコ直球の質問返し。

時には自分の立場を明確にし主張を真っ直ぐ伝える事の大切さが伺えます。責任のたらい回しなんて言葉は日本人として少し耳が痛いですね。グローバル化が進めばより大切な考え方になってくるでしょう。

【名言③】「避難とは住民に根こそぎ生活を捨てさせる事だ」

内閣総理大臣臨時代理・里見祐介(平泉成)がゴジラへの熱核攻撃を行う前に言ったセリフ。

非常にエッジが効いていて誤解をも受けそうな言葉ですが、このセリフの裏には本当に大切な事は何かを問うという真意が込められています。重要な局面での取捨選択は人生にとってとても大切ですし、映画のストーリーでいえば、今この緊急時において国民の命より大事な事はないとなりふり構わず言い切っている里見の決断は人としてかっこよく、ここ一番でこんな判断ができるように肝に銘じておきたいものです。

【名言④】「いえ、ローテでいきます。皆、入隊した時から覚悟はできています」

ゴジラへの危険な駆除作戦が決行されると決まった時の木更津駐屯地、自衛隊員が「志願者でいくか?」と上官に聞かれた際に即決で返したセリフ。

自分は何のためにこの仕事をしているのか?というより大きな視点で人生の意味を解釈しているからこその覚悟です。自衛隊の目的は日本国民の命と財産を守る事。そこには自分の大切な家族、友人も含まれていて、その友人にも大切な人がいます。この大義を極限状態でも忘れず目の前の任務に挑む使命感の強さ、一度しかない人生の意味や目的を今一度考えさせられるセリフですね!

【名言⑤】「礼には及びません。仕事ですから」

矢口が指揮を執り進めた対ゴジラ用「矢口プラン」。その事前準備を的確に行ってくれた自衛隊に「ありがとうございます」と矢口が言った時に自衛隊統合幕僚長・財前正夫(國村隼)が何気なく返したセリフ。

当たり前の事を当たり前にやる、そんなプロフェッショナル精神が備わっているからこそ、スッと出てくる言葉なのかと思います!こんなセリフをさりげなく返せる人間になりたいものですね。

【名言⑥】「先の戦争では旧日本軍の希望的観測、机上の空論、こうあってほしいという発想にしがみついたために国民に300万人以上の犠牲者が出ています。根拠のない楽観は禁物です。」

エレベーターに同乗した大臣達が都合の良い楽観的な物の見方で窮地を乗り越えようとしているその判断の甘さに矢口が放ったセリフ。

愚か者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶということわざそのもの。これから変化が激しく未来の見通しのつきにくい時代になっていきますし、楽観的にならずにしっかり調べる、勉強をするなどできる準備を怠らないように意識していきたいものです!

【名言⑦】「ゴジラより怖いのは私たち人間ね」

米国をはじめとする多国籍軍による熱核攻撃兵器を使ったゴジラへの攻撃が決定された際に環境省自然環境局野生生物課長補佐・尾頭ヒロミ(市川実日子)が言ったセリフ。

人の都合でゴジラを生み、ゴジラが人々を傷つけ、そのゴジラを人の作った核で破壊する人類の罪深い負のサイクルを示した本作のメインテーマを表している非常に重い言葉でもあります。人間は時に無自覚にも残酷な判断を下してしまう事があります。自分の行いが人の道に外れてないかどうか時に歩み止めて確認しながら正しい決断をして未来へ進みたいものですね。

【名言⑧】「ですが総理、自国の利益のために他国に犠牲を強いるのは覇道です」

熱核攻撃を仕掛けたい米国のやり方への反発と、それより安全なヤシオリ作戦を決行したいために政調副会長・泉が総理大臣に向かって言ったセリフ。

その後、内閣総理大臣臨時代理・里見が「我が国では人徳による、王道を往くべきということか」と返しています。自国の利益の最大化は外交において確かに重要な事ではありますが、自国他国問わず人命とその財産を蔑ろにして進める歩みに何の価値があるのか、全ての人類の共存という大きなテーマにまで考えが巡ります!日本人の素敵な精神の一つ、他者を慮る心は忘れないようにしたいものです。

名言⑨】「もう一度、人間を信じましょう」

ドイツ研究施設で働く一人の女性研究員のセリフ。

ゴジラの分子構造を解析できるほど優れたスパコンが置かれている施設で、ヤシオリ作戦で使用する血液凝固剤をより高精度で使うためにデータ解析を日本から依頼されるが、自国機密情報が漏れるリスクがあると他の研究員達に忠告される。しかし女性研究員は他国(日本人)を信じて協力する事を決断。

他人を信じ切るというのは簡単ではないですね。どんなに綺麗ごとを言っても人は裏切る時もあるものです。しかしながらそういう人間社会だからこそ、信じて誰かと繋がり協力し合うという事に大きな価値があるようにも思えます。信じすぎても疑い過ぎても困難な道のりになるという事をこのシーンでは汲み取れますね。信じるという決断も時に人生を切り開く際に大切な事になってくると思います!

【名言⑩】「スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」

ヤシオリ作戦にてゴジラを食い止め、国内被害の大きさの現実を受け止めた上で内閣総理大臣補佐官・赤坂秀樹(竹野内豊)が言ったセリフ。

日本は戦争、災害など何度も苦難を乗り越え立ち上がってきたという希望と未来への期待を思わせる言葉ですね。同時に赤坂のこれからの日本国再建という職務への覚悟も感じられます。使命、責任、決断、いずれも希望という土台がなければ力に変えてゆくのは難しいと思います。個人の人生においても希望というのは今までの歩みの中にヒントがあるのではないでしょうか。

人生のターニングポイントや壁に当たった時には少し振り返り、自分が何をしてきて何を得てきたか?を冷静に考えてみるのもいいかもしれません。

まとめ

以上「シンゴジラ」のセリフや名言を10個ご紹介致しました。
平和な日本で戦場のような修羅場を経験する事は無いかもしれませんが、それでも個人の人生において苦難な状況に苛まれる事はあると思います。そんな時、「シンゴジラ」で懸命に国民のために行動し続けた彼らの存在を思い出してみてはいかがでしょうか。乗り越える時にきっと力になると思います!