ただごとではない透明感!宮沢りえの記憶に残るおすすめ映画7選!!

ひつじ

最近では舞台でも活躍している宮沢りえさん。監督や演出家に指名されることが多いのは、凛(りん)としたたたずまいが作品づくりにかかせないからでしょう。作品を観る私たちにとっても、透明感のある演技がたまらない魅力ですね。

今回は、そんな彼女が出演する映画の中からおすすめを厳選してご紹介いたします!

女優・宮沢りえが生まれるまで

東京都出身で、1973年4月6日生まれのB型。エムツー企画所属。お父様はオランダ人、お母様は日本人。お母様のプッシュで11歳の頃にモデルデビュー、雑誌の表紙モデルを経て「三井のリハウス」CMの白鳥麗子役で注目を集め、一躍トップアイドルになりました。

映画デビューは、1988年公開の角川映画「ぼくらの七日間戦争」。大人たちの管理教育に反発する中学生のヒロインを演じて、いきなり日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。目がさめるような鮮烈な映画デビューでした。

その後、20代の頃は芸能活動を休止せざるを得ないような、いろんな出来事もありましたが、2003年「たそがれ清兵衛」で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得してからは、一作品ごとに本格的な演技派女優として、成長した姿を見せ続けてくれています。

ここでは「たそがれ清兵衛」以降の、宮沢りえさんの代表作7作を厳選しました!最近のりえさんは、スクリーンの中で見せる透明感が、とにかくまあ”ただごと”ではありません!どんな作品でもど真ん中で存在感を発揮する、女優宮沢りえのDNAを証明する厳選7選!どうぞご覧ください。

1.父と暮せば

父と暮らせば
出典:Amazon.com

あらすじ

原爆投下から3年後、昭和23年の広島。福吉美津江(宮沢りえ)は図書館に勤めながら、父親の竹造(原田芳雄)と二人で暮らしている。二人で暮らしているとはいっても、実は竹造は原爆で亡くなっている。美津江が暮らしているのは、竹造の幻あるいは竹造の幽霊なのだ

ある日美津江は、図書館で出会った青年・木下(浅野忠信)に好意を寄せられ、青年の故郷への旅に誘われる。自分だけ生き残ったことに罪の意識を感じている美津江は、青年の好意に応える決心がつかない。「恋はようせんのです!」。そんな美津江に竹造(の幽霊)が語りかけるーー。

熱いぞ!「父と暮らせば」宮沢りえ撮影裏話

・この映画では、世界最高齢の長編映画監督としてギネス認定されている木村威夫監督が、美術監督を務めています。91歳の監督と31歳の宮沢りえさんは、まるで祖父と孫娘のように仲良しだったとのこと。

・この映画の魅力の一つは広島弁です。広島県人に言わせると、りえさんの広島弁は「満点!」。そして共演者の原田芳雄さんなんて、周囲に「広島のおっさんそのもの!」と言わしめるほど(笑)

ここがすごい!「父と暮らせば」宮沢りえの役者魂を見届ける!

なんといっても全編広島弁。方言萌えにはもうたまらないでしょう。しかも父親役の原田芳雄さんと宮沢りえさんの二人だけの会話が、物語のほとんどを占めているのです。方言聞き放題!

63歳原田芳雄もすごいけど、観客の目を釘付けにする31歳宮沢りえはもっとすごい!スクリーンからこちらを見つめる宮沢りえさんの最後の一言。

「おとったん!」に涙があふれます。

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2.トニー滝谷

トニー滝谷
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あらすじ

ジャズミュージシャンの息子で、日本人なのにトニーという名前をつけられたイラストレーターのトニー滝谷(イッセー尾形)と、洋服依存症の妻・A子(宮沢りえ)の物語。ずっと長い間、孤独で平気だったトニーは、英子と出会い初めて愛する対象を得る。「もし、また一人になった時のことを考えると冷や汗が出る」。でも最愛の対象だった妻は、交通事故で突然死んでしまう。残されたのは膨大な妻の服トニーは最愛の妻を忘れるために、一人の女性・B子を雇用する。「妻を忘れるための時間が欲しいんです」。

熱いぞ!「トニー滝谷」宮沢りえ撮影裏話

・映画の中で、実はりえさんは一人二役(A子とB子)を演じています。海外でも有名になったこの作品、りえさんがイギリスに行った際「A子さんだよね?」とファンに見つかってしまいます。しかしその時「でもB子さんが誰だか分からないんだけど」と言われてとても嬉しかったそう。根っからの役者なんですね!

・市川監督は演技の仕方をあまり説明しない監督で有名。でもうまく演技できた時には、終わった後にりえさんの肩をぽんぽんと叩いてくれて、それがとても嬉しかったんだそうです。監督と女優が真正面から向かい合う、現場の雰囲気が伝わってくるようなエピソードです。

ここがすごい!「トニー滝谷」宮沢りえの役者魂を見届ける!

妻・A子と、A子に似たB子の、一人二役を演じるというとんでもない役割。A子が残した一部屋分の服を前にしたB子は、感情が高まって泣き出してしまいます。言葉で説明できないシーンを感情で表現するA子とB子、それから女優宮沢りえがシンクロする瞬間。この作品いちばんの見どころです!ちなみに市川準監督のディレクションは「服を見て泣く」だけだったそうです。

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3.オリヲン座からの招待状

オリヲン座からの招待状
出展:Amazon.com

あらすじ

昭和30年代に入りテレビが家庭に普及し、映画産業は斜陽期を迎える。そんな時期、京都の小さな映画館オリヲン座の館主・豊田松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、この世を去る。松蔵の妻・トヨ(宮沢りえ)は、映画技師の見習いとして弟子入りした仙波留吉(加瀬亮)と一緒に、オリヲン座を引き継ぐ決意をする。二人は客入りが減り続けるオリヲン座を立て直そうと、必死の奮闘を続ける。

熱いぞ!「オリヲン座からの招待状」宮沢りえ撮影裏話

・共演の加瀬亮さんはりえさんのことを「勝手にもっと穏やかな人かと」思っていたと告白しています。実際に共演してみると、どんどん挑戦するし、どんどん失敗もする(笑)人だったそう。映画の現場に体当たりの、りえさんらしいエピソードですね。

・舞台挨拶でも、加瀬亮さんはりえさんと共演して「いやぁ、わがままで毎日大変でした!」とユーモアたっぷりに答えています。りえさんは「ちょっと後で話し合いましょう!」と返しています。三枝監督も「いい意味で毎日彼女と喧嘩しながら撮っていました」とのお答え。演技に妥協はないようですね(笑)。

ここがすごい!「オリヲン座からの招待状」宮沢りえの役者魂を見届ける!

インタビューで「台本のセリフにならない葛藤(かっとう)や喜びを大事にしたい」と答えていたりえさん。「箇条書きにできないところが映画の素敵なところ」とも。映画が本当に好きなことが伝わってきます。「平成の泣かせ屋・浅田次郎」原作のこの映画、誠実に物語と向き合うりえさんを見て、泣きに行きましょう!

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4.紙の月

紙の月
出典:映画『紙の月』公式Twitter

出典:映画『紙の月』予告篇 

あらすじ

梅澤梨花(宮沢りえ)は、結婚3年目に賃貸マンションから建売住宅に引っ越したのを機に、銀行のパートタイマーとして働き始める。子供はいない。資格試験に合格し、証券外務員のフルタイマーにもなれたある日、営業に行った顧客・平林孝三(石橋蓮司)の家で孫の光太(池松壮亮)と出会う。ふとした瞬間に顧客から預かったお金で支払いをしてしまう梨花。だんだんと金銭感覚に狂いを生じるようになり、着服や偽造を繰り返したあげく、消費者金融にまで手を出してしまう。もう、行くところまで行くしかない。

熱いぞ!「紙の月」宮沢りえ撮影裏話

・公開初日の舞台挨拶で、浮気相手を演じた池松壮亮さんが「ラブホテルのセットの貝殻ベッドで、りえさんが飛び跳ねちゃって」とバラすと、りえさんもすかさず「めったに行かないので、テンション上がちゃって」と返していました。息の合ったあ・うんの現場だったのですね(笑)。

・監督から「粘り強さは天下一品」とほめられ、感謝の手紙を贈られると号泣する一面も。りえさんの主演が決まったとたん、途中でつぶれるかと思っていた企画が動き始めたそうです。さすがです!

ここがすごい!「紙の月」宮沢りえの役者魂を見届ける!

紙の月 宮沢りえ
出典:映画『紙の月』公式Twitter

平凡な主婦が起こした巨額横領事件。ていねいな応対で顧客の信頼が厚く、上司の評価も高いのが前半。そこから一気に奈落(ならく)に落ちていく後半の梨花の姿が見どころです。落ちていくのとは逆に、どんどん自信にあふれていく梨花。「ああ、あたし、自由なんだなって」。りえさんがいつも語っているように、言葉だけでなく、物語を生きる中で全身で表現する役者魂がすごい!圧倒されます。銀行内で調査を進める、隅より子役の小林聡美さんとの攻防も見どころ。

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5.トイレのピエタ

トイレのピエタ
出典:映画『トイレのピエタ』公式サイト

出典:映画『トイレのピエタ』予告編

あらすじ

晩年にガンで入院した手塚治虫は、病院のトイレに天井画を描く「トイレのピエタ」という物語を着想する。この作品は、手塚治虫の原案を松永大司が引き受けて、オリジナルストーリーとして原作・脚本・監督したもの。美大を卒業したフリーターの園田宏(野田洋次郎)が、突然胃がんで余命3ケ月と告げられるところから物語は始まる。宮沢りえは、宏になつく入院中の少年・拓人(澤田陸)の母親・敬子役で起用されている。

熱いぞ!「トイレのピエタ」宮沢りえ撮影裏話

・主人公の園田宏を演じる野田洋次郎さんは、ロックバンドRADWIMPSのボーカル。RADWIMPSファンのりえさんは、出演のオファーに一発で快諾。「この現場のスタッフ全員が洋次郎さんを愛していることがわかった」とコメントしています。野田さんにとっても、りえさんにとってもとても居心地の良い現場だったのでしょうね!

・「トイレのピエタ」は、野田洋次郎さんを経験豊富なキャストが盛り立てるように進んでいく、ひとつのプロジェクトのようです。「やっぱり(野田さんは)すごい人なんだ!」とりえさんが語っています。

ここがすごい!「トイレのピエタ」宮沢りえの役者魂を見届ける!

野田洋次郎さんとの共演の印象として「余計なものを付着させずに、シンプルにその役を生きることに徹していることに感動した」とも。それは、女優としてのりえさんの理想でもあるのですね、きっと。

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6.湯を沸かすほどの熱い愛

湯を沸かすほどの熱い愛
出典:Amazon.com

出典:映画『湯を沸かすほどの熱い愛』予告編

あらすじ

夫婦で銭湯を営んでいた幸野双葉(宮沢りえ)は、夫が失踪した後はパン屋でバイトして家族を養っていた。しかしある日、双葉は病院で末期ガンであることを告げられる。落ち込むかと思われた双葉だが、そうはならなかった。不登校になりかけていた安澄(杉咲花)を立ち直らせ、失踪中だった夫の一浩(オダギリジョー)を連れ戻し、家業の銭湯を再開させる。双葉の熱い愛は、家族だけでなく、周囲の人たちみんなを立ち直らせていくのだった。そして、物語は熱過ぎるラストシーンへ。

熱いぞ!「湯を沸かすほどの熱い愛」宮沢りえ撮影裏話

・台本をもらったりえさんは、まずそのタイトルにひかれたそう。そして、初めて商業映画を撮るという、監督さんにも。台本も読まぬうちに、ビビッとくるものがあったのでしょうね!

・この作品で娘さん役だった杉咲花さんは、今でもりえさんのことを「お母ちゃん」と呼んでくれるそうです。「現場が熱過ぎて怖かった」とも。

ここがすごい!「湯を沸かすほどの熱い愛」宮沢りえの役者魂を見届ける!

余命3ケ月のガン患者を演じるために、絶食もしたりえさん。大好きなお酒も抜いて、水分代謝をよくするようにしたとのこと。一番病いが重くなっている最後のシーンに合わせて水分を徹底的に抜く。熱過ぎる役者魂を感じます。熱く、激しく、役柄を生きてみせる女優・宮沢りえ。双葉の熱さとりえさんの熱さがシンクロした作品なのですね。必見です!

 

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7.人間失格 太宰治と3人の女たち

小栗旬:太宰治役
出典:Amazon.com

出典:映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』予告編

あらすじ

天才作家太宰治(だざいおさむ)の最高傑作「人間失格」。主人公が次々と女性と関わっていく小説。この映画は「人間失格」誕生と、太宰治をめぐる3人の女性の恋愛ドラマを描いたフィクション。身重の正妻・津島美知子(宮沢りえ)、弟子で作家志望の愛人・太田静子(沢尻エリカ)、未亡人の愛人で最後の女・山崎富栄(二階堂ふみ)が、太宰治と禁断の恋を織りなす物語。どこまでが実話で、どこまでが虚構なのか。これは「事実をもとにしたフィクション」なのだがーー。

熱いぞ!「人間失格」宮沢りえ撮影裏話

・りえさんは、蜷川実花監督とのタッグを長い間待ち望んでいたとのこと。監督ですら震えるほどの熱演、期待しましょう!

ここがすごい!「人間失格」宮沢りえの役者魂を見届ける!

蜷川実花監督にとって、宮沢りえさん・沢尻エリカさん・二階堂ふみさんは、「尊敬してやまないミューズ(女神)たち」とのこと。特にずっと一緒に仕事をしたかったりえさんは、想像を超える演技で監督を圧倒したそうです。やっぱりそうなのですね。りえさん本人が、「映画の中とはいえ、太宰治の妻であるためには相当のエネルギーを必要とした」と語っています。本当に、太宰治の妻を生き抜いてみせたのかもしれませんね。役柄との向き合い方に凄味(すごみ)を感じます

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まとめ

背筋の伸びた透明な存在感と、熱過ぎる映画への情熱を同時に持ち続け、役柄を生き抜いてみせる「女優・宮沢りえ」。「たそがれ清兵衛」で女優としてのきっかけをつかんで以降の活躍には、本当に目を見張るものがありますね。その彼女の最新作が「人間失格」です。大期待して公開日を待ちましょう!

この記事を書いた人
ひつじ
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