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日向ぼっこの様にまったりと観る、荻上直子監督おすすめ映画7選!

ひとっとび編集長

天気の良い午後に日向ぼっこでまったりするような、そんな日常の癒しの時間、過ごせていますか?忙しい日々を忘れ縁側の陽だまりでぼーっとする。そんな空気感が魅力なのが、荻上監督の手掛ける映画の数々!

今回は、そんな荻上監督が手掛けた映画の中から編集部が厳選して選んだおすすめ作品を、作品に込められた彼女のメッセージや、見どころ、撮影裏話など合わせてご紹介していきます!

目次

荻上直子監督について

荻上直子(おぎがみ なおこ)は1972年2月15日生まれの千葉県出身。千葉大学工学部画像工学科を卒業後に渡米し、南カリフォルニア大学学院映画学科で映画製作を学ぶ。帰国した翌年の2001年には、自主制作映画「星ノくん・夢ノくん」が2001年度ぴあフィルムフェスティバル音楽賞を受賞し、2003年監督ビュー作の長編映画「バーバ吉野」は第54回ベルリン国際映画祭・自動映画部門特別賞を受賞した。2006年フィンランドのヘルシンキでオールロケをした「かもめ食堂」や「めがね」を代表とする”癒し系”、”スローライフ”なテイストの作風で広く知られるが、「彼らが本気で編むときは、」ではそのイメージを払拭する様な作品作りに挑戦し、第64回ベルリン国際映画祭にて日本映画初のテディ審査員特別賞を受賞した。

荻上直子監督のおすすめ映画

それではさっそく、荻上監督のおすすめ映画をみどころ、撮影裏話とともにご紹介していきます!これを読んでぜひまったり気分に浸っていきましょう!

1.バーバー吉野

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

とある田舎町、そこに暮らす子供たちはバーバー吉野で「吉野ガリ」というおかっぱ頭にしなければならないという謎の風習があった。バーバ吉野の息子・吉野圭太(米田良)や友達も皆、その風習に何の疑問も抱くことは無かった。ある日圭太のクラスに東京からの転校生・坂上君(石田法嗣)がやってくる。坂上君は圭太の母であり、バーバー吉野のおばちゃん(もたいまさこ)や、学校の先生に「早くみんなと同じ髪型にしなきゃだめだよ」と言われるが断固として拒否、圭太達は「吉野ガリ」の風習に疑問を抱き始め「自分達も坂上君みたいなカッコいい髪形にしたい」と髪形を変える方法を考えるが、坂上君は執念を燃やす”吉野のおばちゃん”につかまりついに吉野ガリにされてしまった。圭太達は山の神様を祭る天狗祭りの夜、「吉野ガリ」に反発するための演説パフォーマンスを実行する。

ここが知りたい!!荻上直子監督映画「バーバ吉野」撮影裏話

■子供の頃から男になりたい願望があったという荻上さん、「下ネタがバンバン飛び交う輪の中に入っていきたかった」と語っています。主人公の年齢設定は「ちょうどその子父親が嫌いになり始めたり、胸が膨らみ始めた時期だった」という理由でした。

■ロケ地は静岡県松崎市、下田市「バーバー吉野」は下田市蓮台寺温泉に実在する理髪店を借りて撮影されました。その理髪店の名前が「東京軒」っていうのがどこか面白いですね。

■よくよくみると、吉野ガリなのは彼らだけ?エキストラの子供たちは実はそれぞれの髪形で町の子供たち”全員”が吉野ガリではないという矛盾が生じています。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「バーバー吉野」の魅力

■荻上直子監督の最初の劇場公開作品。昭和生まれ以前の方であればノスタルジーに浸れる世界観です。ロケ地になった下田市の街並み、「バーバー吉野」のお店の外観や、床屋の象徴の赤と青のグルグル回る看板。エロ本を拾って秘密基地でこっそり覗き見るスリルや背徳感。どこの町にもいたちょっと変なオジサン、おせっかいだけど散髪が終わった後にお菓子をくれる床屋さん。世界観だけでもグッと来てしまう人もいるはずです。もたいまさこさん演じる「バーバー吉野のおばちゃん」は、「吉野ガリ」と言う町の伝統を訴えるちょっと厄介なおばさんでもですが主人公にとっては大事なお母さん。圭太は「吉野ガリ」を反対するけどお母さんのことは大好きなんだと言う子供らしい気持ちにほっこりと涙してしまいます。

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2.恋は五・七・五!

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

二年後に統廃合を控えた松尾高校の校長(もたいまさこ)は、どうにかして松尾高校の名を後世に残したいと考えるが、期待していた野球部は甲子園出場を掛けた試合に土壇場で逆転負けをしてしまう。次なる手だてとして校長は教師たちに、様々な全国大会に出場し松尾高校の名を記録に残すよう指示を出す。気弱な国語教師の・高山マスオ(杉本哲太)は顧問をしている写真部を俳句部に変更し、俳句甲子園に出場を目指す。メンバーには元々写真部・土山義仁(細山田隆人)、太目なためチアリーダー部をクビになった・内山マコ(小林きなこ)、万年補欠の野球部員の・山岸実(橋爪遼)、帰国子女で漢字が書けないことから漢字ドリルか俳句部かの選択を余儀なくされた・高山治子(関めぐみ)、その高山にあこがれるウクレレが大好きな女の子・Pちゃん(蓮沼茜)。それぞれ問題を抱えた個性的な面々が集められた。

ここが知りたい!!荻上直子監督映画「恋は五・七・五!」撮影裏話

■企画は無茶ぶりだった?”俳句をテーマにした青春映画”と言う企画をプロデューサーから打診され、実際の俳句甲子園のドキュメントを見た荻上直子監督は「質の高さには感心しても高校生と俳句が結びつかなかった」と語っています。そんな疑問を作品で回収する事が出来たのでしょうか?

■脚本の基盤となったのは監督が書き上げていたウクレレをテーマにした青春ものでした。ウクレレを俳句に変換して脚本を書き上げたそうです。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「恋は五・七・五!」の魅力

■荻上直子監督も語る「とても難しい企画」だった本作品の俳句の対決シーン。”動きがなく勝ち負けが抽象的”な部分をどう表現しているのか?スポーツであれば勝ち負けは明白で、物語の明暗やドラマチックなシーンは描きやすいです。観る側にしても、共感しやすい所が俳句になってしまっては、非常に難しい所であります。荻上直子監督は、物語の登場人物に個性的な設定を付けたことでドラマにアクセントを付けています。同じような文科系青春映画の、「スイングガールズ」や「リンダリンダ」と比べられて評価され、好き嫌いもはっきりと分かれる作品ですが、映画の空気感は荻上直子監督ならではです。何も考えずに笑える青春映画を観たい時におすすめです。

3.かもめ食堂

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

原作は群洋子。夏のある日フィンランド、ヘルシンキの街角に”かもめ食堂”と言う食堂がオープン。店主は日本人女性の・サチエ(小林聡美)献立はシンプルで、メインメニューはこだわりの具のおにぎり。しかし見慣れない小さな日本人がいる店に興味は抱くものの、中々お客は入って来ない。それでもサチエは毎日食器をピカピカにし、夕方になるとプールで泳ぎ、家に帰って食事を作り、翌朝には市場で買い物をして、毎日きちんとお店を開く。それはまるで、ヘルシンキのゆったりとした街と人に足並みを合わせるようだった。ある日、日本かぶれの青年・トンミ(ヤルッコ・ニエミ)が、最初のお客さんとしてかもめ食堂にやって来た。トンミはサチエに「ガッチャマンの歌詞を教えてくれ」と言いますが、サチエは出だしの歌詞しか思い出せない。その日の夕方、サチエはアカデミア書店のカフェにいた、日本人女性・ミドリ(片桐はいり)にガッチャマンの歌詞を訪ねると、ミドリは怪訝な顔をしつつもすらすらと歌詞を教えてくれた。「目をつぶって世界地図を指したらそこがフィンランドだった」というミドリに縁を感じたサチエは、自分の家に泊まるように勧め、それ以降ミドリはかもめ食堂を手伝うことになる。

ここが知りたい!!荻上直子監督映画「かもめ食堂」撮影裏話

■実際に現地の食堂「カハヴィラ スオミ(kahavila SUOMI)」をかもめ食堂のセットとして使用。現在も「ラヴィントラ カモメ(Ravintola KAMOME)」として実在して日本人観光客の少ないフィンランドでも日本人の集中するスポットとなっています。

■フィンランド・ヘルシンキオールロケで撮影されました。現地現地のスタッフや出演者は、当然フィンランドの時間で動きます。6時間の間に必ず長時間の休憩を入れたり、仕事が終わって翌日の撮影まで10時間は確保しなけらばならないなど、日本とは違う時間のスケジュールで撮影されました。それが作品のゆったりとした空気感にも反映されています。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「かもめ食堂」の魅力

■スクリーンに映し出されるヘルシンキの美しい自然や街並みは、まるで写真集を観ているようです。ゆったりとした時間の中で、しっかりと生活をし、この地と人と向き合って生きてゆくサチエは、誰かに頼らず自分一人で生きて行けるだけの、確固たる芯を持っています。そんな強い女性の人物像を小林聡美さんはとても魅力的に演じています。どこかぼんやりした空気感のもたいまさこさん、真面目だけれども、どこか抜けている片桐さんの3人の組み合わせもとても面白く、独特の世界観が癖になります。劇中に出てくるサチエのシンプルな料理も本当に美しく撮影されて、どれも本当においしそう!見終わった時にはきっと、おにぎりが食べたくなりますよ!なんとなく落ち着かないとき、スッと心を引き締め軽くしてくれる映画です。

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4.めがね

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出典:Amazon.com

あらすじ

季節は春。タエコ(小林聡美)は携帯もつながらない田舎に行きたいと、ある島を訪れる。

予約していた宿ハマダの主人・ユージ(光石研)毎年春になると訪れる謎の女性・サクラ(もたいまさこ)やる気のなさそうな高校教師・ハルナ(市川実日子)達のマイペースな生活ぶりに戸惑うタエコだが、次第にそんな生活にも慣れ自由に気ままな時間を過ごす、”たそがれ上手”になってゆく。島に来て数日が経ったある日、タエコの事を先生と呼ぶ青年・ヨモギ(加瀬亮)が現れ、あっという間に島の生活に溶け込んでゆく。なぜか眼鏡をかけているこの5人は、お互いの素性もよく知らないまま奇妙な連帯感で結ばれていくのであった。

ここが知りたい!!荻上直子監督映画「めがね」撮影裏話

■本作の中で最も印象に残る「メルシー体操」、もたいさんはこの体操を撮影の一ヶ月前から、「1日7時間くらいかけて練習した」と初日の舞台あいさつで語っています。ちょっとオーバーな気もしますが、他の共演者の方はものの30分で覚えてしまったそうでです。もたいさんにしてみれば残念な話ですね。”メルシー体操を覚えられるかどうか”が、もたいさん曰く”若さのボーダーライン”だそうです。

■タイトル決定後に登場人物全員に眼鏡をかけることにしたそうです。完成試写会での荻上直子監督の話によると、「私も普段めがねですが、小林さんもめがね、プロデューサーもめがね、打ち合わせをする度にみんなめがねだったので、これは”めがね”かなと・・・」こういうタイトルの決まり方、あるんですね。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「めがね」の魅力

■キャッチコピーは「何が自由か、知っている」

映画と言っても大きなドラマがあるわけでもありません。映画に出てくるキーワードは「たそがれ」です。朝起きてメルシー体操をし、ボーっと海を眺め食事をしてビールを飲み、ただ時を過ごす。登場人物の背景にドラマがあるわけでもなく、細かい素性が明らかになるわけでもなく、同じ場所に集まっためがねを掛けた人たちが深く干渉もせず、恋愛もせずたそがれるだけです。

ゆったりとした時間、心地よい波の音や食事の時に食器が鳴る音、目と耳と心で疑似体験して癒される作品です。ヨモギの「この場所で飲むビールは最高にうまい」と言う一言、コレに共感する方も非常に多いのではないかと思います。

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5.トイレット

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出典:Amazon.com

あらすじ

北米東部、企業付実験室勤務のロボットオタク・レイ(アレックス・ハウス)は病院で入院していたママが亡くなり、自分の部屋も火事で焼けてしまい、仕方なく実家に戻ることにした。実家には引きこもりのピアニストの長男・モーリー(デイヴィッド・レンドル)生意気な妹・リサ(タチアナ・マズラニー)そして、ママが亡くなる直前に日本から呼び寄せた英語が話せない・ばーちゃん(もたいまさこ)と飼い猫・センセーがいた。ばーちゃんはトイレから出てくると必ず深いため息をつく。そんな4人と一匹の奇妙な生活が始まる。バラバラだった兄弟3人は、言葉が通じ無くてもなんとなく伝わる#ばーちゃんの優しさ”に触れ、絆を深めてゆくのだった。

ここが知りたい荻上直子監督映画「トイレット」撮影裏話

■台詞が無くてラッキー!!本作品は全編英語で会話され、もたいさんの演じるばーちゃんは「英語が全く通じない」設定のため一言も言葉を発せずに物語は進行してゆきます。

「撮影中はスタッフや他のキャストを隅々まで観察してこんなに楽しかった現場は無かった」と言っています。しかし、台詞のない演技も難しいですよね。もたいさんのしゃべらない演技にも注目です。

■題名の由来は「かもめ食堂」から!!フィンランド人のスタッフが日本のトイレに感銘を受けていた所から、タイトルの引用がひらめいたそうです。タイトルにもある通り、トイレが4人の絆を深めるきっかけの一つになりそうです。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「トイレット」の魅力

■余計な台詞や演出が無く非常にシンプル。ばーちゃんが何故日本人なのか?なぜトイレを出てくると深いため息をつくのか?何故お金持ちなのか?気になる要素はありますが、本作の性質上ばーちゃんの存在と3人のコミュニケーションだけあればそれ以外のことは描く必要はありません。ばーちゃんと3兄弟が心を通わせるきっかけに、日本の文化が取り上げられているところも面白いです。足踏みミシン、ギョーザ、エアギター、ウォシュレット。エアギターは日本の文化とは言い難いですが、「かもめ食堂」を観た方だったらピンと来るのではないでしょうか?唯一の日本人キャストもたいまさこさん演じる”ばーちゃん”の独特の”間”と”存在感”が、非常に印象に残ります。

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6.レンタネコ

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出典:映画『レンタネコ』公式Twitter

あらすじ

都会の片隅にある平屋の日本家屋に住む・サヨコ(市川実日子)と17匹の猫。サヨコは謎の隣人(小林克也)にからかわれながらも、心の寂しい人にネコを貸す”レンタル猫屋”を営んでいる。夫と愛ネコを亡くし独り住まいの・吉岡さん(草村礼子)、単身赴任の中年男・吉田(光石研)世界から置いてけぼりをくらったと嘆くレンタカー屋の女性店員・吉川(山田真歩)彼らの”心の穴ぼこ”を猫は埋めてくれるのだろうか。ある日サヨコの中学時代の同級生・吉沢(田中圭)と再会する。子供の頃から嘘つきで避けてきたサヨコ、吉沢は「明日インドに発つから猫を貸してほしい」とせがむ。

ここが知りたい!!荻上直子監督映画「レンタネコ」撮影裏話

■自らも猫を飼う荻上直子監督。猫達にもリスペクトをし、撮影では特に猫たちに演出を付けるわけでもなく、猫待ちをしたりせず、ありのままの状態で撮影を行いました。撮影を終えて「やっぱり自分の猫が一番かわいい」と再確認をしたそうです。撮影中も役者以上に猫ばかり見ていたという荻上直子監督。本当に猫が大好きなんですね。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「レンタネコ」の魅力

独り暮らしをしていても、誰かと暮らしていても、ふと寂しくなることありますよね。荻上直子監督の「猫に寂しさを埋めてもらったり、猫から与えられたものが多かったので、そのおすそ分け」と言う想いがもこの映画には込められています。要所要所で出てくる登場人物の穴ぼこの表現方法が、それぞれのキャラクターの状況を示しているという発想は面白いです。レンタルネコ屋と言う設定や変な隣人が小林克也さんだったり、ちょっと変な世界観ですが、ネコが好きな人には文句なしにおすすめの作品です。どうぞ癒されてください。

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7.彼らが本気で編むときは、

映画○○
出典:映画『彼らが本気で編むときは、』公式Twitter

出典:映画『彼らが本気で編むときは、』予告編

あらすじ

母親・ヒロミ(ミムラ)が何回目かの育児放棄をして家を出てしまい、置き去りにされた小学5年生の・トモ(柿原りんか)は叔父・マキオ(桐谷健太)の家を訪ねる。マキオはトランスジェンダーの恋人・リンコ(生田斗真)と一緒に生活をしていた。困惑するトモだったがリンコはヒロミとは違いコンビニのおにぎりではなく手作りの料理を出してくれてトモに自分の母親以上に愛情を注いでくれる、そんなリンコにトモは次第に心を開いてゆく。リンコはトモが愛おしくて堪らなくなり、養子にしたいと考え始める。

ここが知りたい!!荻上直子監督映画「彼らが本気で編むときは、」撮影裏話

■トランスジェンダーと言う今までにない役に挑戦した生田斗真さん。衣装や仕草、リサーチなど徹底した役作りで臨んだはずでしたが、撮影現場に入るとき、”ガニ股”で歩いていたら監督に「メイクさんや衣装さん、全てのスタッフに女性だと思ってもらわないとこの映画は成立しません」と怒られたそうです。今までの”ゆるいテイストの作品ではない”という監督の意気込みがうかがえます。

■レンタネコから5年ぶりの作品と言うこともあって、気合十分だった荻上直子監督。図らずも”スロームービーや”癒し系”映画と言われていたレッテルを振り払うべく、「今回は攻めの姿勢を貫く」「癒してなるものか」とスタッフや助監督に漏らしていたそうです。

ここが見どころ!!荻上直子監督映画「彼らが本気で編むときは、」の魅力

物語の中心となる人物、生田斗真さん演じるリンコに注目です。トモ役の・柿原りんかさんの演技も自然で映画初出演とは思えません。マキオ・リンコ・トモの3人の生活は穏やかで、休日に桜の下でお弁当を広げてビールを飲むシーンなど、ホッとするシーンが沢山あり、重たい題材の作品に癒しを与えてくれています。セクシャルマイノリティーに対してやさしい一面、理解されない悔しい一面両方描かれますが、打ちひしがれたり落ち込んだりもせず、ただその現実を受け入れるリンコに荻上監督が描こうとしている”芯”のある強い女性像が見えてきます。

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まとめ

荻上直子監督の作品がスロームービー、””癒し系”と呼ばれるのはやはり、監督の生き様が作品に出ているからでは無いでしょうか?むしろ、それを計算して撮っていたのならここまで支持されることはなかったでしょう。写真の様な映像や風景描写、独特のテンポやストーリー、そして荻上直子作品には欠かせない美味しそうな料理の数々。映画観て癒されるなんて、最高じゃないですか!!これで美味しいビールがあれば、言うことなしですね。

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。