多彩な表現力が魅力的!ビリー・ワイルダー監督映画特集『麗しのサブリナ』他
マリリン・モンローの「お熱いのがお好き」やオードリー・ヘプバーンの「麗しのサブリナ」など、今に残る名作を世に送り出してきた名監督ビリー・ワイルダー。古い映画とあなどるなかれ、今でも通じるコメディ、ラブストーリーそしてサスペンス映画ばかりです。
今回はそんなビリー監督のおすすめ映画を厳選してご紹介していきます!!
目次
ビリー・ワイルダー監督について
ビリー・ワイルダーは1906年6月22日ポーランドで生まれました。21歳の時に脚本家として活動を始め人気を集めましたが、ナチスの台頭をきっかけにユダヤ系であるビリー・ワイルダーはフランスに亡命しました。そこで監督デビュー作となる『悪い種子』を発表します。その後アメリカに亡命しました。アメリカでも脚本家として活動していましたが、脚本を勝手に変更されたことをきっかけに監督へ転身します。1942年に『少佐と少女』でハリウッド監督デビューしました。最後の作品、1981年の『バディ・バディ』まで、50年以上で60本もの作品に携わります。
ビリー・ワイルダー監督のおすすめ映画
ビリー・ワイルダー監督の作品はシリアスなサスペンスからラブストーリーまで実に多彩です。コミカルな演出、どんでん返し、練られた構成、気の利いたセリフが特徴的で、多くの映画人に影響を与えてきました。
それでは早速、ビリー・ワイルダー監督の数ある作品の中でも特におすすめの7作品をご紹介します。古い映画はあまり観たことがない……そんな人にこそ薦めたい名作です。
1.深夜の告白
出典:Amazon.com
あらすじ
深夜、保険会社の一室で男が録音機に自分の罪を告白し始める。
男の名はウォルター・ネフ(フレッド・マクマレイ)。保険会社の社員だ。ある時、自動車保険の更新の為に訪れた屋敷でフィリス(バーバラ・スタンウィック)と出会う。一目見て恋に落ちたネフ。ついにフィリスと不倫関係になった。そして、フィリスと共にフィリスの夫ディートリクスン(トム・パワーズ)に保険をかけて殺害することを計画する……。
ビリー・ワイルダー監督『深夜の告白』の撮影裏話
■監督は当初チャールズ・ブラケットに脚本に依頼したが、断られた。
■脚本を担当したレイモンド・チャンドラーは原作を気に入っていなかった。
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
主人公の罪の告白から始まる本作。脂汗をかき、なぜこんな夜中に罪を告白しなければならなくなったのか……。結果を冒頭に出し、回想から物語が始まる構成が特徴的です。
前半は、主人公のネフとフィリスが惹かれあい、計画を進めるメロドラマのようなストーリーです。が、後半は雲行きがあやしくなります。主人公がどんどん追い込まれてゆきフィリスに対する印象もガラッと変わるのです。何が事実で嘘なのか……。いつの間にか観客の感情移入する先が主人公のネフから、同僚のバートン・キーズ(エドワード・G・ロビンソン)に変わる構成も見事です。
そして終盤のネフとフィリスの駆け引き。派手なシーンではありません。2人が暗闇で話しているだけですから。ですが、緊張感のある2人の雰囲気から目が離せなくなります。何が起きるのか、どんな言葉を発するのか、一言一言が重く恐ろしいです!
基本情報
上映時間:106分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:フレッド・マクマレイ、バーバラ・スタンウィック、エドワード・G・ロビンソン 受賞歴:なし 公開日:1944年9月6日 |
2.第十七捕虜収容所
出典:Amazon.com
あらすじ
第二次世界大戦中のドイツの第十七捕虜収容所。舞台となるのはその収容所の第4兵舎だ。ここにはアメリカ軍の下士官が収容されている。ある夜、練りに練った脱走計画で2人の捕虜が脱走をした。が、即座に2人は見つかり射殺されてしまった。この第4兵舎での情報が外に漏れているようだ……。誰が密告者なのか。個人主義で「脱走は失敗するだろう」と予測していたセフトン(ウィリアム・ホールデン)に疑いの目が集まるが……。
ビリー・ワイルダー監督『第十七捕虜収容所』の撮影裏話
■原作者の1人も捕虜役で出演している。
■ハリー役のハーヴェイ・レンベックは、ブロードウェイ版でもハリー役を演じていた。
■テレビシリーズの『スパイ大作戦』や映画『オフサイド7』でも本作のオマージュがされている。
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
あらすじだけ読めば、戦時中の暗い映画のように感じますが、実際は真逆です。特に前半だけに限ればコメディ映画です!「捕虜収容所」と聞くと、絶望的でじめじめとした印象を受けます。しかし、本作の捕虜収容所では捕虜のアメリカ人たちは明るく前向きです。収容所の管理をしているナチスの軍人は「冗談好きの意外と気の良い奴」なのも特徴的です。
捕虜とナチス軍人の関係は、寄宿学校の先生と生徒たちのように見えます。先生の目を盗んでいたずらしたり、賭け事をしたり、悪い先生と取引したり……。どのエピソードも笑ってしまいます。女性用の収容所に忍び込んで「こらー!」と怒られるエピソードは絶品です!「こらー!」で終わるゆるさにも笑ってしまいます。第4収容所の登場人物の中でもアニマル(ロバート・ストラウス)とハリー(ハーヴェイ・レンベック)のコンビは最初から最後までコミカルで目が離せません。
後半はシリアスなストーリーが展開されます。前半では悪役だったセフトンがメインに話が進むのです。命がけの駆け引きと推理がたまりません!そのストーリーの合間にコミカルなアニマルとハリーの会話がはさまり、シリアスとコメディのバランスが絶妙です。
基本情報
上映時間:120分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:ウィリアム・ホールデン、ドン・テイラー 受賞歴:アカデミー賞 主演男優賞 公開日:1953年7月1日 |
3.麗しのサブリナ
出典:Amazon.com
あらすじ
舞台はアメリカのロングアイランド。大富豪のララビー家は、様々な事業を展開している。このララビー家の運転手フェアチャイルド(ジョン・ウィリアムズ)には娘がいる。サブリナ(オードリー・ヘプバーン)だ。サブリナは幼い頃からララビー家の次男デイヴィット(ウィリアム・ホールデン)に好意を寄せているが、全く相手にされない。
サブリナはパリの料理学校に2年いくことになったが、その間もデイヴィットのことを想い続けていた……。そして帰国。パリで洗練された女性に成長したサブリナ。デイヴィットには婚約者がいるのだが、サブリナに夢中になってしまう!そんな矢先、デイヴィットは怪我をする。安静にしている間、デイヴィットは兄のライナス(ハンフリー・ボガート)に「僕の代わりに、サブリナの相手をしてやってくれ」と頼んだのだが……。
ビリー・ワイルダー監督『麗しのサブリナ』撮影裏話
■当初、ライナス役はケーリー・グラントを起用予定だったが断られた。
■脚本完成前に撮影を開始している。
■劇中に登場するララビー家の屋敷は当時のパラマウント社長の家を使用している。
■ドレスはオードリー・ヘプバーンが選んだ既製品であった。
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
ララビー家の2人とサブリナの三角関係を描く本作。サブリナ役のオードリー・ヘプバーンがとても素敵です!物語冒頭は無邪気で活発。パリでの料理学校で落ち込んでいる姿すら可愛いです。一方、2年後帰国してからは美しい女性に成長しています。でも、家に帰るとまた無邪気な笑顔を見せたり……。少女から女性へと変わる絶妙な時期のサブリナをオードリー・ヘプバーンは魅力いっぱいに演じています。
考え無しで軽薄なデイヴィットと仕事人間で真面目なお堅いライナスの2人は真逆です。けれど、2人とも兄弟想いで良い人間なのです。だからこそ、皆が幸せになってほしくなります。しかし、サブリナは1人。ハッピーエンドになりそうもない設定ですが……。最後のどんでん返しでこの結末!ビリー・ワイルダー監督は本作も良い意味で裏切ってくれます。
基本情報
上映時間:113分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:オードリー・ヘプバーン、ハンフリー・ボガート、ウィリアム・ホールデン 受賞歴:アカデミー賞 衣装デザイン賞(白黒部門)・ゴールデングローブ賞 脚本賞 公開日:1954年9月17日 |
4.情婦
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あらすじ
1952年のロンドン。法廷弁護士のウィルフリッド・ロバーツ(チャールズ・ロートン)が退院してきた。まだ安静にすべきなのだが、気になる依頼が舞い込んできた。殺人事件の弁護だ。依頼者はレナード・ヴォール(タイロン・パワー)。友人であるエミリー・フレンチ(ノーマ・ヴァーデン)を遺産目当てに殺したと思われている。レナードは無実だと感じたウィルフリッド卿は依頼を受けることに。
レナードのアリバイを証明できる唯一の人物、妻のクリスチーネ(マレーネ・ディートリッヒ)に話を聞くが……。レナードへの悪意が見えた為、証人として呼ぶことをあきらめた。ところが裁判中、検察側の証人として法廷に現れたのだ。
ビリー・ワイルダー監督『情婦』の撮影裏話
■アガサ・クリスティの『検察側の証人』が原作。
■タイロン・パワーは本作の撮影後、別の映画の撮影中に急死した。
■監督はチャールズ・ロートンの演技を気に入り、後の作品『あなただけ今晩は』のバーテンダー役に起用予定だったが、『あなただけ今晩は』撮影直前に死去したため叶わなかった。
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
エンドロール中に「この映画をご覧になってない方々のためにも、結末は決してお話にならないように」との注意が入っていることでも有名な本作。是非ネタバレを知らずに見て欲しい傑作です!どんでん返しがあるに違いない……と思っていても、予想のはるか上を行くビリー・ワイルダー。この作品こそビリー・ワイルダーの真骨頂です。
法廷でのウィルフリッド卿の活躍、明かされるエピソード……そして本作でもコミカルな演出があります。特にウィルフリッド卿と彼の看護師ミス・プリムソル(エルザ・ランチェスター)とのやり取りは最高です。どうしても休ませたいミス・プリムソルは母親のように付きまとい脅してベッドに連行しようとします。対してウィルフリッド卿はこっそり葉巻を吸ったり、お酒を飲んだりあの手この手で体に悪いことをします。年は違えど、まるで親子のようなやりとりが最高です。
基本情報
上映時間:116分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:タイロン・パワー、チャールズ・ロートン 受賞歴:ゴールデングローブ賞 助演女優賞 公開日:1958年2月6日 |
5.お熱いのがお好き
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あらすじ
1929年のアメリカは世界恐慌に禁酒法にと混沌を極めていた。例に漏れずサックス奏者のジョー(トニー・カーティス)とベース奏者のジェリー(ジャック・レモン)も不況の影響を受けていた。非合法の酒場で演奏していたが、そこにも警察の手入れが……。唯一の仕事もなくなった時、さらに不運なことにギャングの殺しの現場まで目撃してしまう。
フロリダに逃走するために2人は女装して、女性だけのバンドに潜り込む。なぜかばれずに他の女性メンバーとフロリダに着いたのだが……。ジョーは、バンドの華であるボーカルのシュガー(マリリン・モンロー)に恋をしてしまう。そしてジェリーは大金持ちのオズグッド3世(ジョー・E・ブラウン)に恋をされてしまう!
その裏で、ギャングたちは偶然にもジョー達と同じホテルに到着する……。
ビリー・ワイルダー監督『お熱いのがお好き』撮影裏話
■「完全な人はいない」という名言はアメリカ映画の名セリフベスト100の48位に選ばれた。
■カラー映画の予定だったが、女装シーンの為に白黒映画として撮影することになった。
■マリリン・モンローが妊娠していた為、当時のポスターは彼女の顔写真を別の出演者の体に合わせた。
■ベスト・ハリウッド・コメディ100では1位になっている。(2000年)
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
傑作ラブコメディ!「好きだけど、相手は自分の事を女だと思っている」という展開も面白いのですが、相棒が「女だと思われて惚れてられてしまった」という展開も最高に面白いです。
見逃せないのが、冒頭に出てくるカーチェイスです。大きく揺れる車体、ギリギリを避けるテクニック、そして銃撃戦。本作がラブコメディだということを忘れてしまう程の迫力です。その後の、自分たちの店が手入れされても涼しい顔をするギャングと気の利いたジョークで皮肉を言う警察との会話には痺れます!
マリリン・モンローの作品はあまり観た事がない……という人にこそ本作がオススメです。セクシーな印象が強いマリリン・モンローですが、本作では少女のように純粋でかわいい笑顔を見せてくれます。深く考えないキャラだからこそ「好きだから好き」と決断する潔さも素敵です。
ビリー・ワイルダーとジャック・レモンのコンビは最高です。ジャック・レモンはビリー・ワイルダー映画に7度も起用されます。そのきっかけとなった本作では、一番コミカルな役どころです。女性のフリがなかなか上手く出来なかったのに、後半には男性であったことも忘れてしまう、という流れが完璧で笑ってしまいます。大きな口を開けて笑う仕草も女性のように愛らしく見えてくるから不思議です!
基本情報
上映時間:120分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン 受賞歴:アカデミー賞 衣装デザイン賞(白黒部門)・ゴールデングローブ賞 作品賞 等 公開日:1959年3月29日 |
6.アパートの鍵貸します
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あらすじ
1959年アメリカ。バクスター(ジャック・レモン)は保険会社に勤める平社員だ。しかし、彼は上司たちから大人気。理由は彼のアパートの部屋だ。上司たちがバクスターの出世を約束に、愛人との密会の場に使っているのだ。バクスターは強くは出れずに、上司がアパートを出るまで帰られない日々を送っている。
そんなある日、自分が密かに想いを寄せるフラン(シャーリー・マクレーン)が部屋を利用していることを知ってしまう……。傷心のバクスター。クリスマスイヴの夜、部屋に戻ると睡眠薬を大量に飲んで倒れるフランを発見する。
ビリー・ワイルダー監督『アパートの鍵貸します』撮影裏話
■バクスターの家のテレビで流れる映像は『駅馬車』『拳銃無宿』『グランド・ホテル』。
■公開から8年後、ブロードウェイで舞台化された。
■『お熱いのがお好き』の撮影時のトラブルから監督とマリリン・モンローの仲は険悪になっていた。しかし、本作の大ヒットをきっかけに、2人は和解した。
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
本作でもジャック・レモンが良い味を出しています。上司に貸し出しキャンセルの電話をしたり、他の上司に変更の連絡をしたり……と、自分の部屋に帰るだけなのに手間取るジャック・レモンが実にコミカルで笑ってしまいます。まるでホテルのフロント係です。ホテルか保険屋かどちらが本業なのやら……。
『お熱いのがお好き』の時のように観客を笑わせる人物ですが、本作では真面目なキャラクターでもあります。上司からの依頼を断れず夜中でも部屋を貸す、押しに弱い男性です。一方で、上司たちをかばう為に周りに誤解されても嘘を押し通したり、好きな女性の為に理不尽に殴られたりします。弱そうに見えて、実は芯がしっかりしているのです。自分も辛いのにフランが傷つかないよう、励ます姿に胸を打たれます。
本作も一見、ハッピーエンドになりえないような設定ですが、やはりビリー・ワイルダー監督。キャラクターたちの選択を是非確かめてみてください。
基本情報
上映時間:120分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン 受賞歴: アカデミー賞 作品賞・監督賞・脚本賞・美術賞(白黒部門)・編集賞 ゴールデングローブ賞 作品賞・主演男優賞・主演女優賞 等 公開日:1960年6月15日 |
7.シャーロック・ホームズの冒険
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あらすじ
ジョン・ワトソン医師(コリン・ブレークリー)の死後50年、未発表のシャーロック・ホームズ(ロバート・スティーブンス)の記録が公開された……。
ある夜、ベーカー街の彼らの家に女性が運ばれて来る。記憶がなく自分の名前さえ分からない女性。唯一の持ち物はホームズたちの部屋の住所が書かれた紙だけ。
一晩たち、記憶が戻って来た。女性の名はガブリエル(ジュヌヴィエーヴ・パージュ)。行方不明の夫の捜索を依頼しにきたのだ。捜査を始めるホームズたち。だが、謎は深まるばかり……。
ビリー・ワイルダー監督『シャーロック・ホームズの冒険』撮影裏話
■邦題の『シャーロック・ホームズの冒険』はコナン・ドイルの短編集と同名だが、内容は原作にないオリジナル脚本。
■4時間近い作品だったが、2時間ほどに編集されている。
■元々は4つのエピソードからなる作品だった。
■撮影中、ネッシーの模型がネス湖に沈んだ。
ビリー・ワイルダー作品のみどころ!
元々は4つあったエピソードを2つに削った本作。冒頭にロシアバレエ団のプリマに言い寄られたエピソードが少しあり、その後は女性の行方不明の夫の捜索するストーリーがメインとなっています。他のエピソードはカットされてしまい、見る方法がないのが寂しいですね……。
前半はかなりコミカルです。バレエ団で接待されてウキウキのワトソンがとても可愛く、誤解されても「またホームズか!」と怒る姿に笑ってしまいます。しかし、誤解を解かないでおく姿勢はホームズに対する信頼感も見えて面白いシーンです。
記憶喪失の女性が現れてからはシリアスな空気にかわります。謎が謎を呼ぶ展開が続くのです。舞台はロンドンから北部のネス湖へと変わります。このネス湖周辺の景色やお城が素敵です!ストーリーはいよいよ事件の核心へと迫ります。この真相はビリー・ワイルダーらしい意外なものです。そして静かなラスト……。ビリー・ワイルダーの描くシャーロック・ホームズの別の側面。ホームズファン必見です。
基本情報
上映時間:125分 監督:ビリー・ワイルダー 出演者:ロバート・スティーブンス、コリン・ブレークリー、ジュヌヴィエーヴ・パージュ 受賞歴:なし 公開日:1970年10月29日 |
まとめ
ビリー・ワイルダー監督の作品を7作ご紹介しました。どれもクスリと笑えてハッと驚く作品ばかりです。今日は少しクラシックな映画に驚かされてみませんか。