驚きと感動を与えてくれる中村義洋監督おすすめ映画7選!「忍びの国」他
『チーム・バチスタの栄光』や『白ゆき姫殺人事件』といった本格的なサスペンス映画だけでなく、『ゴールデンスランバー』や『ポテチ』など人気小説家・伊坂幸太郎さんの作品の映画化も多く手がけている映画監督”中村義洋”。
原作の良さを更に活かしてくれる丁寧な演出が特徴です。また緻密に張り巡らされた伏線の回収で、観ている人に驚きを与えてれるのも魅力の1つ!ドキドキ、ハラハラ感を味わいたい!という方には、中村監督の作品がおすすめです。
今回は、そんな中村監督の手掛けたおすすめ映画を7作品ご紹介していきます!
目次
中村義洋監督について
出典:Wikipedia
中村義洋(なかむらよしひろ)さんは1970年8月25日生まれ、茨城県出身。大学在学中に制作した映画『五月雨厨房』が「ぴあフィルムフェスティバル」で準グランプリを受賞しました、その後、助監督として経験を積み、映画『ローカルニュース』で監督デビューを果たします。そして伊坂幸太郎さんの小説を映画化した作品『アヒルと鴨のコインロッカー』で注目を集め、映画監督としての地位を築いていきました!
中村監督の作品は、巧みな展開の運び方や細部まで作り込まれた登場人物達のキャラクター性が高く評価されています。またジャンルに縛られず、サスペンスやホラー、時代劇など生み出してきた作品は多種多様!どの作品にもコミカルな要素があるのも中村監督の作品の持ち味です。
こだわりいっぱい!中村義洋のおすすめ映画
そんな中村義洋さんの監督した作品7選をご紹介します。展開が予測できないスリル満点なサスペンス映画から、心に響く感動作まで様々なジャンルをご用意いたしました!また、中村監督のこだわりや演出法が明らかになる撮影秘話も必見です。
何度観ても楽しめる魅力の詰まった作品を、ぜひお楽しみください!
1. チーム・バチスタの栄光
出典:Amazon.com
あらすじ
心療内科医・田口公子(竹内結子)は、病院内で起きたある事件の内部調査を依頼される。その事件とは、心臓を扱うため高い技術が必要とされるバチスタ手術を専門に行うチーム、「チーム・バチスタ」が手術に失敗し、3人の患者を死なせてしまったというものだった。
原因の究明を任され悪戦苦闘していた田口の元に、型破りな厚生労働省の役人・白鳥圭輔(阿部寛)がやって来る。自由奔放な白鳥に振り回されながらも事件の調査をしていく田口。容疑者となっている7人のチーム・バチスタのメンバーの話を聞き、徐々に真相へと近付いていくが……。
独特な演出法が明らかに!『チーム・バチスタの栄光』中村義洋撮影秘話
・中村監督は演者の皆さんへ「最後まで犯人が分からないように、全員犯人らしい演技をしてほしい。」とお願いしていたとか。どの登場人物も怪しく見えてしまうミステリアスな雰囲気が、監督の演出から生まれたものだったとは驚きです!
・実際にお医者さんが撮影現場を見学されたそうで、「本物の手術そのものだ!」と言っていたとか。中村監督のこだわりもあって、今作の手術シーンはとてもリアルな仕上がりとなっております!
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
【第4回このミステリーがすごい!大賞】を受賞した海堂尊さんの小説が原作となっている今作。映画がシリーズ化されるなど、ミステリーファンからの人気も高い一作です!
今作の注目ポイントは、最後まで誰が犯人なのか分からない巧妙な演出!チーム・バチスタのメンバーはどの人物も個性豊かで、どこか怪しい所があります。物語が進むに連れ、犯人らしい人がコロコロ変わっていくので、最後までスリル満点です。
驚きの展開で観ている人を魅了してくれる中村監督らしい作品となっております!ミステリーがお好きな方にぜひ観て頂きたい作品です!
2. フィッシュストーリー
出典:Amazon.com
あらすじ
1975年、売れないパンクバンド「逆鱗」のボーカル・五郎(高良健吾)とベース・繁樹(伊藤淳史)は、自分達の音楽が受け入れられないことにうんざりしていた。そんな中、繁樹は【フィッシュストーリー】という本を読み、その小説を元に楽曲を作成する。熱い思いを込めて作った楽曲「FISH STORY」は結局そこまで売れず、世間から忘れ去られていった。
そんな「FISH STORY」という1曲の歌が、交わるはずのかった4つの物語を繋ぎ合わせ、想像もできない奇跡を起こす……。
独特な演出法が明らかに!『フィッシュストーリー』中村義洋撮影秘話
・中村監督は「原作の世界観を損ねないように作った。」と話していたとか!監督のお言葉通り、伊坂幸太郎さんの小説の良さがそのまま表現されているので原作ファンの方にもぜひ観て頂きたいです!
・何度も中村監督の作品に出演している濱田岳さん。監督について「普段はお芝居の話は全くしないで、チャラチャラふざけてます。」とコメントしていたそう!中村監督の素顔が分かるエピソードですね。
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
伊坂幸太郎さんの小説が原作となっている今作。時代を越えて起こる4つの物語を描いた作品です。
今作の注目ポイントは、4つの物語が繋がる爽快なラスト!予想打にしなかった結末が待ち受けています。伏線が綺麗に回収されていく巧みな中村監督の演出は一見の価値ありです!
作中に出てくる登場人物や音楽、全てに中村監督のこだわりが詰まった映画となっております。元気がもらえる作品なので、誰かと一緒に盛り上がりたい時に観る映画にぴったりです!
3. ゴールデンスランバー
出典:Amazon.com
あらすじ
宅配便の配達ドライバーをするごく普通の男・青柳雅春(堺雅人)は、学生時代の友達・森田森吾(吉岡秀隆)から突然呼び出された。その日は首相の凱旋パレードが行われていて、2人はパレード会場の近くで会うことになる。久しぶりの再会を喜ぶ青柳だったが、突然首相がラジコンヘリ型の爆弾で殺されたことで状況は一変。青柳は、首相殺しの犯人に仕立て上げられ、無実の罪で指名手配されてしまう。
大きな陰謀に巻き込まれた青柳は、学生時代に仲の良かった樋口晴子(竹内結子)や小野一夫(劇団ひとり)に助けられながら必死に逃げ続けるが……。
独特な演出法が明らかに!『ゴールデンスランバー』中村義洋撮影秘話
・青柳の学生時代の友人・樋口晴子を演じた竹内結子さんは、中村監督に「役作りはいらない、素のままでいい。」と言われたそうです。ぜひ竹内結子さんの自然な演技に注目してください!
・青柳を追う警察・佐々木一太郎を演じた香川照之さん。「監督がもの凄く演出をつけて、撮影に時間をかけたシーンがあって、出来上がりを見たら僕の顔が映っていなかった。」とか!見えない部分までこだわり抜かれた作品となっております!,
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
こちらも伊坂幸太郎さんの小説が原作となった作品です!無罪の罪を背負わされた青柳が様々な人の力を借りて生き延びていく物語です。
今作の注目ポイントは、細部まで張り巡らされた伏線!見逃してしまいそうな細かな描写1つにも意味があり、最後まで目が離せない映画となっております。中村監督の計算され尽くした演出に驚くこと間違いなしです!
観ている人に大きな感動と驚きを与えてくれる名作です。何度観ても新しい発見がある作品なので、ぜひ繰り返しご覧ください!
4. ポテチ
あらすじ
空き巣で手に入れたお金で暮らしている青年・今村忠司(濱田岳)。今村は恋人の大西若葉(木村文乃)と共にプロ野球選手・尾崎選手(阿部亮平)の家へ空き巣に入ることに。今村と尾崎は全く違う世界を生きているが、実は誕生日が同じという共通点があった。
無事に尾崎の部屋へ忍び込んだ2人は、そこで尾崎宛ての留守電を聞く。その留守電は、女性が尾崎へ助けを求めているという内容だった。2人は勝手に留守電で聞いた場所へ向かい電話相手の女性・ミユ(松岡茉優)と会うことに。ミユはある男からストーカー被害に遭っていると話し始め……。
独特な演出法が明らかに!『ポテチ』中村義洋撮影秘話
・2011年3月11日に起きた東日本大震災を受け、今まで何度も仙台で撮影してきた中村監督は「これまでと変わらず、仙台で映画を撮りたい。」という思いから今作の制作が始まったのだとか。そんな監督の熱い思いが、しっかり映画に反映されています!
・実は『チーム・バチスタの栄光』や『ゴールデンスランバー』に出演した竹内結子さんが、こっそりエキストラとして出演しているのだとか!本人たっての希望で出演が決まったそうですよ!
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
出典:映画『ポテチ』公式サイト
伊坂幸太郎さんの小説が原作となっている今作。誕生日は同じなのに全く違う道を歩む2人の青年を描いた物語です!
今作の注目ポイントは、作品全体を包む素朴で優しい、アットホームな雰囲気!中村監督のとても丁寧な演出のかいあって、全てがナチュラルでとても観やすくなっております。ド派手なシーンで魅せるのではなく、静かに寄り添ってくれるような、味のある作品です。
「東日本大震災で大きな被害を受けた東北を応援したい。」という中村監督や出演している俳優さんの思いが伝わってくる映画となっております。心温まる感動作なので、ぜひご覧ください!
5. 白ゆき姫殺人事件
あらすじ
美人で性格も良いと評判だったOL・三木典子(菜々緒)が何者かに殺された。事件を追うワイドショー番組のディレクター・赤星雄治(綾野剛)は、事件後に姿を消した典子の同僚・城野美姫(井上真央)について調査を始める。関係者への取材で明らかになる城野美姫という人物の素顔。雄治はSNSに匿名で事件の情報を投稿し、ネット上で話題となっていた。徐々にSNSの動きがエスカレートしていき、美姫の実名や写真が投稿されるように。
世間から犯人だと決めつけられてしまった美姫はその後も姿を現さずにいた。果たして本当に美姫が犯人なのか、そこには驚きの真実が待っていた……。
独特な演出法が明らかに!『白ゆき姫殺人事件』中村義洋撮影秘話
・自分のことしか考えないディレクター・赤星雄治を演じた綾野剛さん。役作りの際に中村監督と何度も話し合いを重ねキャラクターを作っていったそうです。監督は、実際に周りにいた「自分が第一!」と思っている赤星のような人を参考にしていたとか!
・作中にSNSの書き込みを読み上げる声が登場するのですが、その中には監督の声や井上真央さんの声がこっそり紛れているのだとか!他にも監督の奥さんやスタッフさんなど、大勢の人を集めて収録したそうですよ!
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
湊かなえさんの小説が原作となっている今作。SNSの炎上や報道被害など、身近に起こりうる問題を題材としたサスペンス映画です!
今作の注目ポイントは、とてもリアルに表現された現代社会の闇!中村監督の演出によって、インターネットの恐ろしさが生々しく描かれております。また登場人物達の証言が物語の鍵となっているで、注目して観て頂きたいです!
最後まで一気に駆け抜ける、スリル満点な作品となっております。「ドキドキ感を味わいたい!」という方におすすめです!
6. 残穢 -住んではいけない部屋-
出典:映画『残穢-住んではいけない部屋-』公式Twitter
あらすじ
小説家の私(竹内結子)の元にある一通の手紙が届く。それは久保さん(橋本愛)という女性からの手紙で、一人暮らしをしているマンションの部屋で奇妙な物音がするという話が書かれていた。私はオカルトについて否定的だったが、真実を真実を知りたいという思いから調査を始めることに。
調べを進めていくと、怪奇現象はその一室だけでなくマンション全体で起きていることが明らかになった。怪談作家・平岡芳明(佐々木蔵之介)や心霊マニア・三澤徹夫(坂口健太郎)も調査に加わり、誰も知らなかった真相に近付いていく……。
独特な演出法が明らかに!『残穢-住んではいけない部屋-』中村義洋撮影秘話
・中村監督はホラー映画の撮影のため、最初は暗い雰囲気の現場にしようと思っていたとか。しかし、主演の竹内結子さんが怖がりな性格ということでいつも通り明るい現場にしたそうです!監督の優しさが伝わってくるエピソードですね!
・怪奇現象の遭遇する久保さんを演じた橋本愛さんは中村監督の演出について、「端的な言葉できちんと示してくれて、とてもやりやすかったです。」と話していたとか。演者さんに伝わりやすい言葉を選んで演出してくれる中村監督、さすがです!
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
小野不由美の小説が原作となっている今作。徐々に謎が明らかになっていくミステリーホラー作品です。
今作の注目ポイントは、静かなのに怖い独特な空気感!ホラーにありがちな大きな音やド派手な演出ではなく、じわじわと襲って来る気味の悪い恐怖が癖になります、またミステリーとしても楽しめる作品なので、あまりホラーを観ないという方にも挑戦して頂きたいです!
中村監督にしか描けない新しいタイプのミステリーホラー作品となっておりますので、「経験したことがない恐怖を味わいたい!」という方におすすめです!
7. 忍びの国
あらすじ
舞台は戦国時代、織田軍が天下統一を目指す中で唯一攻めることができなかった国「伊賀」。そこは忍者が住んでいる国で、その中でも無門(大野智)は無敵の忍びだった。しかしその素顔はとてもだらしない男で、妻のお国(石原さとみ)にめっぽう弱く尻に敷かれている。
そんな中、織田信雄(知念侑李)は伊賀を攻める決意をし、最強の軍勢を率いて無門達の元へやって来た。圧倒的に不利な状況へ追い込まれた無門達だったが、ある秘策で織田軍に反撃を始め……。
独特な演出法が明らかに!「忍びの国」中村義洋撮影秘話
・中村監督は原作となっている和田竜さんの小説を読み、その場で出版社へ「映画化したい!」と電話をしたとか。監督は子供の頃から忍者が大好きで、今作は監督の思う忍者映画をそのまま表現したものになっているそうです!
・『映画 怪物くん』以来、6年ぶりに中村監督の作品に出演した大野智さん。「6年前の雰囲気となにも変わっていなくて、撮影中も監督のいい雰囲気が流れていました。」とコメントしていたそうです!監督の明るくて優しい雰囲気は、出演者の方にも愛されているのですね!
驚きの展開から目が離せない!中村義洋監督映画の注目ポイント
和田竜さんの小説が原作となっている今作。侍VS忍者という、一風変わった時代劇です!
今作の注目ポイントは、忍び達の起こすどんでん返し!中村監督の真骨頂とも言える、誰も予想できない驚きの展開が楽しめる作品となっております。ミステリーとはまた違ったスリルを、ぜひ感じて頂きたいです!
またコミカルな要素も多いためとても観やすく、幅広い世代の方が楽しめる内容となっています。更に精度の高い殺陣も楽しめる、魅力がたっぷり詰まった映画です!
まとめ
中村義洋監督のおすすめ映画7選をご紹介しました。
一体どんな展開になっていくのか、気になる作品ばかりでしたね!どの映画も、想像を遥かに超える結末が待っているのでぜひ観て頂きたいです。
また撮影秘話では、中村監督らしい少し変わった演出法も明らかになりました!おちゃめで明るい人柄も印象的でしたね。出演者の方との距離感も近く、みんなから愛されている中村監督。そんな監督の人としての魅力が、映画に反映されているのかもしれません。
様々なジャンルの映画を世に生み出してきた中村監督。これからも素晴らしい作品を通して、驚きや感動を与え続けてくれる事でしょう!
この記事が、皆さんと素敵な映画の出会いの場になったら幸いです。