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モダンホラーの巨匠スティーヴン・キング原作のおすすめ映画30選!

ひとっとび編集長

スティーヴン・キングといえば、『シャイニング』や『スタンド・バイ・ミー』『グリーン・マイル』など、浮かんでくる映画は後をたちません。巧みな文章から生み出される世界は、ファンタジー、サスペンス、スプラッター、感動物語に至るまで実にバラエティーに富んでいます。長きにわたりアメリカ映画のエンターテインメントを支えてきたスティーヴンキング原作の映画を、よりどり30編ご紹介します。

スティーヴン・キングとは

スティーヴン・キングは1947年アメリカのメイン州で生まれます。子供の頃から物語を作るのが得意でした。本格的な作家デビューは、1973年に出版された『キャリー』です。なんと途中まで書いてゴミ箱に放り込んであったのを、夫人が拾って完成させるように進言したのだとか….。

作家になってからは、ご存知のとおり順調にヒット作を出し続け、いくつも映画化されるのですが、アルコールや薬物依存症になったり、交通事故にあったりと、実生活はなかなかの波乱ぶり。
しかしスティーヴン・キングの創作意欲は衰えることなく、現在もモダンホラー界を牽引中です。小説を読んでから見ても、映画を見てから読んでも、どちらでも楽しめるのが魅力です。

スティーヴン・キングの超能力ホラーが見たいならこの映画

1 キャリー

スティーブン・キングの映画
出典:Amazon.com

あらすじ

女子高生キャリー(シシー・スペイセク)は、 あか抜けない見た目で内気な性格。加えて狂信的な母親の影響で同級生の女子からいじめを受けていた。見かねた教師のコリンズ(パイパー・ローリー)がいじめた女子たちを戒める。見て見ぬふりをしていたスー(エイミー・アーヴィング)は、罪滅ぼしとしてキャリーがプロムパーティーに参加できるように計画をたてるが、逆にそれが恐ろしい出来事を引き起こすことに…。

スティーヴン・キングの『キャリー』のトリビア

  • シシー・スペイセクは、オーディションにわざとダサい服装とブスなメイクで挑んだそうです。
  • 17歳の設定だった女子高生たちは、実はみんな20代。シシー・スペイセクは25歳だったとか。

スティーヴン・キング映画のみどころ!若き日のトラボルタも出演

スティーブン・キング原作の映画化では初めての作品が『キャリー』です。ストーリー自体は単純ですが、なんといっても迫力なのがシシー・スペイセクの恐ろしい演技。アカデミー賞にノミネートされたというのも納得。

またこの作品には若き日のジョン・トラボルタやナンシー・アレン、ウィリアム・カットなどの有名どころが出演しているので、今見ると楽しいです。トラボルタとナンシーのいじわるカップルぶりもスゴイ!

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2 炎の少女チャーリー

スティーブン・キングの映画
出典:Amazon.com

あらすじ

超能力をもたらす新薬の被験者であった両親から生まれたチャーリー(ドリュー・バリモア)は、生まれながらに超能力を持っていた。両親はそれを秘密にするが、一家を見張っていた新薬実験の政府関係者の知るところとなり、チャーリーを兵器として利用しようとする。

スティーヴン・キングの『炎の少女チャーリー』のトリビア

  • 原作の題名は『ファイアースターター』で、映画の題名もそのまま使われていましたが、日本での公開で『炎の少女チャーリー』に改題されました。理由は、同じ時期に『ストリート・オブ・ファイヤー』が公開されていたので混同を避けるためだったとか。
  • この映画は一度映画化が決定してから棚上げになっていました。予想以上の多額の費用と脚本と原作とあまりにも違う内容だったためだそうです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!やはり可愛いバリモアちゃん

チャーリーを演じているのがドリュー・バリモアというのがやはり当時一番の話題だったのではないでしょうか。E・T以後、初となる映画出演です。特撮技術がまだまだ現在とは比べ物にならないのですが、そんなこと二の次のドリュー・バリモアの可愛さです。

3 デッド・ゾーン

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

教師であるジョニーは、自動車事故で瀕死の状態に陥る。昏睡状態から脱し目覚めてみれば、驚いたことに5年の歳月がたっていた。しかも他人の過去、未来を透視できるという特殊な能力を身に着けて。その能力を使い、殺人事件を解決したことで有名になったジョニーが、次に見てしまった光景は世界を変えるほど恐ろしいものだった。

スティーヴン・キングの『デッド・ゾーン』のトリビア

  • スティーヴン・キングは当初、映画化にあたりジョニーの役にはビル・マーレイを望んでいたそうです。
  • ジョニーは授業で子供たちに「スリーピー・ホロウ」を読むようにすすめています。これは偶然なのでしょうか。後にジョニー・デップ主演の『スリーピー・ホロウ』のあの恐ろしい首なし騎士をクリストファー・ウォーケンが演じているのです。ひょっとして予知?

スティーヴン・キング映画のみどころ!ホラーにはないカッコよさ

ホラーとはいえ、怖いという要素はほとんどなく、どちらかというとジョニーのカッコ良さが際立ちます。また5年の年月と共に平凡な幸せを失ってしまったジョニーの悲しさや切なさがひしひしと迫ってきます。テレビ版よりは若干ジョニーがおじさんぽいきらいはありますが、後の首なし騎士と同一人物とはとても思えない感じです。

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スティーヴン・キングの正体不明ホラーが見たいならこの映画

4 1408号室

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

心霊ルポを執筆しつつ、自分は心霊現象を信じていない作家マイク(ジョン・キューザック)の元にニューヨークのドルフィンホテルから差出人不明の奇妙な葉書が届く。1408号室には入るなと一言。調べてみるとこの部屋では不審死が続いていることが判明。作品に役立てるために支配人(サミュエル・L・ジャクソン)が止めるのも聞かずに、部屋に足を踏み入れることにする。

スティーヴン・キングの『1408号室』のトリビア

  • 『1408』の数字を全部足すと“13”になる。ご存知のように13はアメリカでは不吉な数。この映画の中ではたくさんの13が登場します。
  • 『1408』はスティーブンキングの書いた小説を書く方法のハウツー本の中で、作品の例題として書かれたものだったそうです。けっこういい出来ばえだったのでそのまま短編として完成させたとか。ひたすらスゴイ!

スティーヴン・キング映画のみどころ!怒涛の恐怖体験

舞台はほぼホテルの一室だけ。しかしまったく退屈しない怒涛の怪奇現象。複雑なストーリーはほぼ無いに等しく、いろんなパターンの恐怖を次から次へとを味わうことができます。お化け屋敷に入ったつもりで、とにかく次起こる現象を楽しみに体験してみてはいかがでしょうか。

5 ブロス/やつらはときどき帰ってくる

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

故郷に戻り、高校教師をしているジミー(ティム・マシスン)の元に転校生がやって来る。しかしその顔は忘れられない顔だった。子供のころ自分と兄を苦しめた不良グループのリーダーで事故で死んだはずのローソン(ロバート・ラスラー)だったのだ。それをきっかけにして、生徒たちが不審な死をとげてゆく。そして次々と蘇えってくる不良グループの仲間たち。彼らはいったい何者なのか…。

スティーヴン・キングの『ブロス/やつらはときどき帰ってくる』のトリビア

  • 日本では劇場公開された作品ですが、アメリカではテレビドラマとして放送されたものでした。
  • 原作は「深夜勤務」という1970年代の短編集ですが、日本では「深夜勤務」と「トウモロコシ畑の子供たち」の二冊に分けられて出されました。トウモロコシ畑の子供たちの方はすでに映画化されています。

スティーヴン・キング映画のみどころ!泣けるラスト

ホラー映画ではありますが、子供時代が絡んだスティーヴンキングの映画はどこかノスタルジックな雰囲気を持っていて、独特の味がありますね。サスペンスな展開ではありますが、ラストは感動的なものとして、ちょっと泣けるホラーとして有名です。

6 クリスティーン

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

いじめにあっていた高校生のアーニー(キース・ゴードン)は、ある日道で捨てられていたボロボロの1958型のプリムス・フューリーを見つける。なぜか親近感を覚えたアーニーは、その車にクリスティーンという名をつけ、有り金をはたいて持ち主から譲り受ける。しかし邪悪で呪われた車であったクリスティーンは次第にアーニーの心を蝕んでいく。

スティーヴン・キングの『クリスティーン』のトリビア

  • 映画では正体不明的な邪悪な車として始めから存在していますが、原作ではなぜそうなったかということが描かれていますが、映画ではその部分はカットされました。
  • 2018年のヒット作『レディ・プレイヤー1』のレースシーンに、この車と同じ型の車が出てきます。おそらくこちらのオマージュ。日本ではあまりヒットしなかった『クリスティーン』なので、たぶんピンとこない人も多いかも。

 

スティーヴン・キング映画のみどころ!車から感じる生命感

車の正面て顔に見えます。特に昔のアメリカの車って丸みが無いので、余計に無表情に見えてしまうというのは個人的見解ですが。おそらくこの映画を見た後は、あちこちの車から視線を感じてしまうのではないでしょうか。

7 IT(1990年版)

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

メイン州デリーで子供ばかりを狙った連続殺人事件が起きる。それを知ったマイク(ティム・リイド)は、かつて子供の頃に体験した仲間たちとの恐ろしい出来事を思いだす。恐怖を感じたマイクはかつての仲間たちに「“あいつ”が戻ってきた」と告げる。そして町に戻ってきた大人になった仲間たちに起きた異変とは…。

スティーヴン・キングの『IT』のトリビア

  • この映画で有名になった恐怖のピエロ「ペニーワイズ」ですが、彼にはモデルがいるというのは有名な話。少年ばかりをねらった実在の殺人鬼ですが、その人物がピエロの格好をしてパーティーに参加し、子供たちを油断させたとか。
  • 「IT」という言葉は、漠然とした言い方でペニーワイズを指していますが、実は鬼ごっこの鬼という意味もあるのだそうです。深いですね。

スティーヴン・キング映画のみどころ!体験的リアルさ

2017年版に比べて、テンポが遅く特撮技術も低いですが、独特のじわじわとした恐怖感を感じます。場面によってはこちらの方が本当っぽく感じてしまう雰囲気を持っていることも。新しい方は冒険的要素が強いですが、こちらは体験的要素が強い。ですから荒唐無稽な出来事であるのに、妙にリアルに感じてしまうのかもしれません。

8 IT“それ”が見えたら、終わり。(2017年版)

スティーブン・キングの映画
出典:映画『IT』公式サイト

出典:映画『IT』予告編

あらすじ

建て続けに起こっている子供たちの行方不明事件の中、ビル(ジェイデン・リーバハー)の幼い弟も雨の中姿を消す。ビルを加えた仲間たちは悩みや問題を抱えて暮らしていたが、彼らにそれぞれの恐怖体験が襲いかかる。出来事を通じて知り合った新たな友人たちと共に、ビルは弟の行方を探るべく、ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)の恐怖に立ち向かう。

スティーヴン・キングの『IT“それ”が見えたら、終わり』のトリビア

  • とにかくスティーブン・キング原作の映画のオマージュが盛りだくさん!監督がスティーブン・キングの大ファンだからなのです。
  • ペニーワイズの怖さはなんといってもあの“目力”です。両目がバラバラに動いてどこを見ているのかわからない独特の視線。実はペニーワイズ役のビル・スカルスガルドの実際の特技なのだそうです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!子供たちが抱えている問題の数々

子供たちはそれぞれ家庭に問題を抱えていますが、そのどれもがとてもリアル。今まさに世の中の子供たちが抱えている問題そのものであるからです。ペニーワイズは怖い。でもリアルな問題の方がもっと怖い。ペニーワイズへの恐怖の克服と戦いは、自分たちの身を守るための現実との戦いに通じているものでもあるのです。

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スティーヴン・キングのサスペンスホラーが見たいならこの映画

9 バトルランナー

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

退廃的でモラルも崩壊した世の中で、人気を博しているリアルテレビ番組があった。それは逃げるランニングマンと追いかけるストーカーを生中継する番組で、ランニングマンがストーカーに殺されることによって、ゲームオーバーとなり観客が商品をゲットするというもの。ランニングマンに選ばれるのは、犯罪者で逃げ切れると無罪放免になる。警察官のベン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、なぜかランニングマンとして人々の前にいた。しかもなぜか以前の記憶を失って…。

スティーヴン・キングの『バトルランナー』のトリビア

  • 原作ではベンがランニングマンになる過程が違っています。生活のため、子供のためというやむ負えない事情で自ら参加するという設定です。
  • 退廃した世の中の舞台になっている近未来は、なんと2017年。もう過去になってしまいました。

スティーヴン・キング映画のみどころ!やっぱりシュワちゃんの強さ

絶対やられることはない、大丈夫だと思いつつ見れるのがシュワルツェネッガーの映画。この映画も圧倒的な強さで乗り切ってくれます。ターミネーターから3年後のこの映画では、当然ターミネーターよりもセリフも多くて人間らしい!若き日のシュワちゃんを楽しめます。

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10 シークレット・ウィンドウ

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

売れっ子作家のモート・レイニー(ジョニー・デップ)は妻との離婚問題が原因で、仕事もスランプに陥っていた。そんな折、シューター(ジョン・タトゥーロ)という男が訪ねてくる。モートが盗作をしたという言いがかりをつけてきたのだ。モートは困って探偵に調査を依頼するが、騒ぎは殺人事件へと発展していく。

スティーヴン・キングの『シークレット・ウィンドウ』のトリビア

  • 「秘密の庭 秘密の窓」という小説が原作ですが、ストーリー全体は原作に沿っていますが、結末は違うというのが有名です。どう違うのかは秘密です。
  • 海賊になる前のジョニー・デップが主演ですが、この作品でかけていた眼鏡がいたく気に入って愛用するようになったそうです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!普通の人を演じるジョニー・デップ

ジョニー・デップが演じる役は、海賊もさることながら、ハサミ人間であったりとかなり特殊な人物が多い印象なのですが、『シークレット・ウィンドウ』のジョニー・デップは作家といえども普通の人の役で、妻との関係に悩みスランプに陥っていく普通の男性。たまにこんなジョニーに親近感を感じるのもいいかも。

11 ミザリー

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

流行作家のポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)は、人気の「ミザリーシリーズ」の新作を書き上げた直後、人けのない場所で自動車事故を起こしてしまう。それを助けたのは近所に住む中年女性アニー(キャシー・ベイツ)。彼女は「ミザリーシリーズ」の大ファンだった。最初は親切だったアニーだが、ポールの容態が良くなっても一向に帰そうとしない。しかも気に入らない新作の内容を書き直すよう強制するなど、言動に次第に狂気を帯び始める。

スティーヴン・キングの『ミザリー』のトリビア

  • この映画で断トツ怖くて魅力的なのが迫力満点のアニー役です。キャシー・ベイツといえば『ミザリー』という印象。『フライド・グリーン・トマト』では、オマージュとして「ホラー映画の怪物にならずにすんだわ」と語る場面があったりします。
  • 作家のポール・シェルダンの命名は、あの有名なシドニィ・シェルダンというのは有名な話。人気シリーズ「ミザリー」を三文小説扱いにしているところなんか、スティーブン・キングの皮肉炸裂ですよね。

スティーヴン・キング映画のみどころ!普通のおばさんが怖い

ストーリーそのものは単純なこの映画ですが、スティーヴン・キング原作映画ランキングとなると必ずといっていいほど上位に君臨しています。理由はやはりアニーの怖さ。普通のおばさんなのに、包丁持って立ってるだけでこんなに怖い!
主人公がベッドから動けない状況で、アニーを見る視点や感じる気配を絶妙なカットワークで表現しています。ゾンビよりもジェイソンよりも現実的な怖さをたっぷりと実感できます。

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12 ダークハーフ

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

作家のボーモント(ティモシー・ハットン)は、純文学系の小説を書く一方、ジョージ・スタークというペンネームを使い過激なバイオレンス小説を執筆していた。世間に秘密にしていたこの事実が発覚しそうになったので、ボーモントは自らスタークの存在を公表し、彼を葬り去ることにする。しかしその直後から彼のまわりで殺人事件が起こり始める。その犯人は実在するはずのないスタークだった。

スティーヴン・キングの『ダークハーフ』のトリビア

  • 主人公の作家と同じように、スティーブン・キングも「リチャード・バックマン」というペンネームで小説を書いていたことがあります。そこからの発想のようですが、ちなみに「バトル・ランナー」は「リチャード・バックマン」による執筆です。
  • 『ダーク・ハーフ』は日本未公開ですが、たった一度だけ公開されたことがあります。それは監督のジョージ・A・ロメロが亡くなった時の2017年9月の「追悼上映」の一回のみです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!すずめが怖いという意見多数

さすがジョージ・A・ロメロ監督、雰囲気作りがうまいなあという感じ。すずめがやたら怖かったとか、お墓が印象に残ったなどの意見多数。。結末には面白かった、予想外で面白くなかったとけっこう二分されるようですが、ホラーサスペンスとしての面白さは充分味わえると思います。

13 ニードフル・シングス

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

キャッスル・ロックという町に「ニードフル・シングス」という骨董屋が開店した。“必要な物”という意味の名前のその店の店主は、リーランド(マックス・フォン・シドー)という名の老人。その店にある物は町の人々を惹きつけ、老人はただ同然の値段で売った。しかしそれと引き換えに“ちょっとした悪戯”をするように頼んでくる。ところがちょっとした悪戯は、とんでもない事態を引き起こしていく。

スティーヴン・キングの『ニードフル・シングス』のトリビア

  • 監督のフレイザー・C・ヘストンは、俳優チャールトン・ヘストンの息子です。『猿の惑星』のあのテイラーさんを演じられたハリウッドの名優です。
  • キャッスル・ロックという町は、スティーブンキングの他の作品にも登場する町です。『デッド・ゾーン』『ダーク・ハーフ』『スタンド・バイミー』など。

スティーヴン・キング映画のみどころ!繋がっている作品どうし

上記のトリビアでも書いたのですが、キャッスル・ロックのようにスティーヴン・キングの作品は、作品どうしが繋がっている場合が多々あります。だから同じ登場人物が出てくるということも当然あるんですね。『ニードフル・シングス』の主人公であるアラン巡査は、『ダーク・ハーフ』にも登場しています。

スティーヴン・キングの化物orSFホラーが見たいならこの映画

14 マングラー

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

ブルーリボン洗濯工場の社長ガートレー(ロバート・イングランド)は強欲で非道な人間。その洗濯工場で巨大な洗濯用プレス機にシェリー(ヴァネッサ・パイク)が手を挟まれるという事故が起きる。しかしこの事故がきっかけとなり、まるでプレス機に命が宿ったかのような恐ろしい惨事が次々と工場を襲う。

スティーヴン・キングの『マングラー』のトリビア

  • 強欲社長のガートレー役はロバート・イングランド。彼を一躍有名にしたのは、あの名作ホラー『エルム街の悪夢』のフレディ役です。
  • 原作の題名は「人間圧搾機」。想像通りのスプラッターもので、ホラー映画の中でもトラウマ映画と言われているみたいです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!単純に怖がろう

まさに化物であるプレス機マングラー。日常私たちのまわりには近づくのが怖い、危ない機械がいっぱいありますが、それがそのまま意思を持って襲ってくるという単純明快な設定。この手の映画は思いっきり怖がって思いっきり不快感を味わえばいいと思います。そしてそれを教訓にしましょう。

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15 ミスト

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

メイン州西部を襲った雷雨。その後に訪れた霧の中に恐怖が潜んでいた。スーパーに買い出しにいったディビッド(トーマス・ジェーン)とビリー(ネイサン・ギャンブル)の親子は霧で他の客共々スーパーの中に閉じ込められてしまう。それでも店の外に出ようとした客たちは、霧の中にいた得体の知れない何かに襲われてしまう。

スティーヴン・キングの『ミスト』のトリビア

  • 衝撃の結末で有名な『ミスト』は、スティーブン・キングの「霧」という短編小説が元になっているのですが、実は原作ではこの衝撃の結末が違うようです。
  • デヴィッドの部屋にかかっている絵が『遊星からの物体X』。確かにテーマが同じ。

スティーヴン・キング映画のみどころ!パニックになった人間の心理

気が滅入る映画、鬱になりそうな映画、胸糞悪くなる映画などを選ぶとなると、必ずといっていいほどランクインするのが『ミスト』です。単純な化物ホラーと思いがちなのですが、実際のところ化物よりも怖い現実を突きつけられます。パニックになった人間の心理。主人公は絶対正しい考え方をしているという映画界の常識をみごとくつがえしてしまう恐ろしい映画です。

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16 ドリーム・キャッチャー

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あらすじ

ある少年を助けたことで、テレパシーを共有できるようになった四人の少年たち。大人になっても彼らは年に一度集まって狩猟に出かけます。今年も同じように雪山に集まった四人でしたが、得体のしれない宇宙からの侵略者によって恐ろしいめにあうことになります。

スティーヴン・キングの『ドリーム・キャッチャー』のトリビア

  • 四人の幼馴染が主人公の世界観が『スタンド・バイミー』とそっくりなので、隠れた続編と言われています。
  • 監督のローレンス・カスダンはスター・ウォーズシリーズの脚本を担当していた人で、『ドリーム・キャッチャー』後、再び『フォースの覚醒』でスターウォーズに復活しています。

スティーヴン・キング映画のみどころ!ごちゃ混ぜの贅沢

前半の『スタンド・バイミー』感が、一転してSFパニックものになり、軍も絡んできてモーガン・フリーマンの重厚な演技も絡んできて、確執もあり友情もありで中味の濃さがすごい映画です。そこでやはり賛否両論出てきますが、見ようによればこれほど贅沢な話もないとも言えますね。退屈するよりよっぽど素晴らしいです。

17 クリープショー

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あらすじ

少年ビリー(ジョー・ヒル)が読んでいるホラー漫画誌の中の物語として展開する5つのエピソード。第一話は、横暴な家長だった父親が死んでから親戚たちが集まった父の日の出来事。第二話は、農夫ジョディ(スティーブン・キング)の庭先に隕石が落ち、それに触れたジョディの指先が異常な事態になっていく話。

第三話は、三角関係の怖い結末。第四話は、大学の中にあった古い謎の木箱の話。第五話は、潔癖症の男と大量のゴキブリの恐怖。

スティーヴン・キングの『クリープショー』のトリビア

  • ホラー漫画を読んでいる少年ビリーはスティーブン・キングの実の息子です。
  • 1940年代から1950年代にかけて隆盛を誇ったアメリカンコミックの一つの分野(猟奇犯罪、SF、恐怖など)の再現という形で作られています。検閲の圧力で衰退したようです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!20世紀のアメコミのオシャレさ

『トワイライト・ゾーン』的な奇妙な物語のオムニバスは、そのストーリー共々映像も古さを感じさせない オシャレさ。一つ一つの話がまったく違う趣きなので、どんなタイプのホラーが好きな人でも楽しめると思います。やはり一番の注目は、スティーヴン・キング自身の出演でしょうね。なかなかの演技。

18 ダークタワー

スティーブン・キングの映画
出典:映画『ダークタワー』公式サイト

出典:映画『ダークタワー』予告編

あらすじ

消防士の父親を亡くしたジェイク(トム・テイラー)は、奇妙な夢を見るようになる。黒衣の男、拳銃使い、子供を誘拐する怪物、暗黒の塔。ある日怪物の姿を現実世界で見つけたジェイクは別の世界(中間世界)が実在することに気づく。夢を頼りにその世界に入り込んだジェイクは拳銃使いのローランド(イドリス・エルバ)と黒衣の男ウォルター(マシュー・マコノヒー)に出会う。

スティーヴン・キングの『ダークタワー』のトリビア

  • スティーヴン・キングが大学時代から構想していたライフワークとする大作。
  • スティーヴン・キングの他の物語の登場人物たちが多々出演します。7部ではペニーワイズらしき者も登場してきます。

スティーヴン・キング映画のみどころ!独特の世界観

スティーヴン・キングの作品として通常知られているホラーとはまったく違う世界観の物語です。SFというよりはファンタジー。面白いのは他の作品とリンクしまくっていること。 つまりスティーブン・キングキングのすべての作品を包み込む世界観ができあがっているということで、ようするに他の作品を読まなきゃ損てことになりますね。

19 ナイト・フライヤー

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出典:Amazon.com

あらすじ

タブロイド紙の記者リチャードは、奇妙な連続殺人の取材を命じられる。「ドワイト・レンフィールド」という殺人鬼が謎のセスナで飛行場に下りたち、殺した人々の血を抜き取っていくという不気味なものだった。調査を続けたリチャードは、黒いセスナとその中にある棺桶を発見する。

スティーヴン・キングの『ナイト・フライヤー』のトリビア

  • 自分の作品の映画化にはうるさいことで有名なスティーヴン・キングですが、新鋭監督のマーク・パヴィアはスティーヴン・キングには気に入られていたそうです。
  • 制作はリチャード・P・ルビンシュタインとミッチェル・ゲイリンで『ゾンビ』や『ショーンオブザデッド』などを手掛けているコンビということで納得。この作品でもゾンビが出てくるのですが、なんか雰囲気似てる気が。

スティーヴン・キング映画のみどころ!本当に怖いものとは?

殺人鬼を追うリチャードですが、この人の取材方法がけっこう荒っぽい。情なんて感じられず、取材のためなら何でもする、人が注目するなら何でも撮るという信念を貫く取材。化け物よりも実は何が怖いかというのを、ありきたりだけど考えさせられます。

スティーヴン・キングの感動物語が見たいならこの映画

20 スタンド・バイ・ミー

スティーブン・キングの映画
出典:映画『スタンド・バイ・ミー』公式サイト

出典:映画『スタンド・バイ・ミー』予告編

あらすじ

ゴーディ(ウィル・ウィートン)クリス(リバー・フェニックス)テディ(コリー・フェルドマン)バーン(ジェリー・オコンネル)の四人は家庭や環境にそれぞれ問題を抱えている生活を送っていた。ある日バーンが妙な話を聞き込んでくる。行方不明の少年が列車にひかれて死体になったまま野ざらしになっているという。その死体を見つけて有名になろうと、四人はそろって後に一生忘れられない二日間の旅に出ることになる。

スティーヴン・キングの『スタンド・バイ・ミー』のトリビア

スティーブン・キングの映画
出典:映画『スタンド・バイ・ミー』公式サイト

  • スティーブン・キングと主人公ゴードンは、兄の死という共通点があります。また父親がいなかったスティーブン・キングと父親が冷たかったゴードンという部分も似ています。彼はこの作品のことを自伝的な小説と語っています。
  • 物語の中でワルとお調子ものを演じていたリバー・フェニックスとコリー・フェルドマンは実際の生活でもけっこうなヤンチャぶりだったそうです。その後の人生もリバー・フェニックスはコカイン過剰摂取で亡くなり、コリー・フェルドマンもコカイン中毒に苦しみ劇的な人生を送りました。

スティーヴン・キング映画のみどころ!大人になってからこそ涙する

世界的な名作として人気のある『スタンド・バイミー』ですが、子供が主役だからといって子供が見てもいまいち面白くないという話を聞きます。確かにそんな気もします。大人になったゴーディが言うように、「12歳の頃の友達を二度と持つことはないだろう」という名言。見た人の頭の中には必ずかつての大切な友達たちの顔が浮かぶはず。『スタンド・バイ・ミー』は大人になってこそ胸にしみる切ない映画なのです。

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21 グリーンマイル

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

死刑囚監房で看守を務めているポール(トム・ハンクス)の元へ、ジョン・コーフィー(マイケル・クラーク・ダンカン)が送られてくる。罪状は強姦殺人。しかし彼と接するうちにポールが受ける印象は、残忍な殺人犯というよりは気弱で優しい普通の男だった。そしてコーフィーは人々を救うために授かったような不思議な力を持っていた。彼は天からの救いなのか?しかし死刑執行は迫っていた…。

スティーヴン・キングの『グリーンマイル』のトリビア

  • 大男の設定のコーフィーなので、撮影技術で彼よりも実際背の高い共演者よりも高く見せることに務めたそうです。
  • 撮影で一番大変だったのが、ミスター・ジングルス。CGなどを使用した以外にも本物のねずみを使う場面もあったそうで、食べ物を使って誘導したりと演技をしてもらうのに一苦労だったようです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!涙腺が緩む覚悟で

スティーヴン・キングの映画化作品は、ホラーよりも感動ものが代表作として有名なのが実際のところなのではないでしょうか。『グリーン・マイル』も、スピルバーグが途中4回泣いたと告白するほど涙腺に来る映画です。世界恐慌時代が舞台設定のこの時代、そして平和が続く現代、あらためて“生きる”ということの意味を問いかけられているような気がします。

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22 黙秘

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あらすじ

ジャーナリスのセリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)は、故郷であるメイン州の島でメイドとして暮らす母ドロレス(キャシー・ベイツ)が雇い主である豪富を殺した殺人の容疑で逮捕されたことを知る。故郷に帰ったセリーナは母に事件のことを尋ねるが、無実を訴える一方詳細については黙秘を貫き通す。真相は20年前にさかのぼる。

スティーヴン・キングの『黙秘』のトリビア

  • 原作の「ドロレス・クレイボーン」はほぼドロレスの一人称で語られています。映画の客観的な雰囲気とはかなり違います。
  • ドロレス役のキャシー・ベイツの圧倒的な演技力は『ミザリー』で周知のところですが、テレビシリーズで監督経験もあります。

スティーヴン・キング映画のみどころ!相反する表現力

一人称の小説というのは、かなり映像化しにくいと思うのですが(特に長編の場合)、しかしこの映画ではみごとにそれを成し遂げているような気がします。原作ではしゃべり続けている、いわゆる“告白”で、映画では何も言わない“黙秘”。その相反する表現の仕方も映画と原作がまったく違う分野なのだとつくづく実感させられます。

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23 アトランティスのこころ

スティーブン・キングの映画
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あらすじ

自己中心的な母親と二人暮らしのボビーの家の2階に、テッド(アンソニー・ホプキンス)という老人が引っ越してくる。ボビーは彼と仲良くなるが、接しているうちにその言動から不思議な力をテッドが持っていることを知ることになる。

スティーヴン・キングの『アトランティスのこころ』のトリビア

  • 原作である小説は『ダーク・タワー』と密接な関係を持っていますが、映画ではそれを思わせる部分はカットされています。
  • 大人になったボビーの職業は原作と違ってカメラマンになっています。

スティーヴン・キング映画のみどころ!「少年の夏」

少年からの視点の物語がとても多いスティーヴン・キング作品ですが、これもまたその魅力を充分に活かした作品です。子供だけが見えるもの、感じることのできる恐怖、様々な作品において共通しています。しかも夏がとても多い。夏が終わって一学年上がるという制度とも関係しているのでしょうか。成長というのも重要なテーマですから。

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24 ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に
出典:映画『ショーシャンクの空に』公式Facebook

あらすじ

若くして銀行員の重役であったアンディ(ティム・ロビンス)は、妻とその浮気相手殺害の罪で、劣悪環境な刑務所ショーシャンクに収監される。囚人や刑務所側の人間関係に馴染めず孤立するアンディは、長年服役しているレッド(モーガン・フリーマン)に声をかける。それがきっかけとなり、二人の友情を軸にしてショーシャンクに数々の変化が訪れる。

スティーヴン・キングの『ショーシャンクの空に』のトリビア

  • レッドの若き日に撮られた囚人写真は、モーガン・フリーマンの実の息子の写真。
  • 登場人物たちの原作との見た目の違いとして、アンディは小柄な設定になっていますが、ティム・ロビンスは長身です。また、レッドはアイルランド系の赤毛からそのあだ名がつけられているのですが、モーガン・フリーマンは黒人なので、そのエピソードがジョークとして取り入れられています。

スティーヴン・キング映画のみどころ!刑務所の中の希望

刑務所の中が舞台となると、やさぐれ感がすごい映画が多いのですが、『ショーシャンクの空に』はちょっと違う雰囲気ですね。いろんな意味で社会的なメッセージ性を感じますが、いつの時代も、囚人を見るとその時代がわかるような気がします。アンディの希望は社会全体の希望でもあるのではないかと。

ショーシャンクの空に ブルックス
出典:映画『ショーシャンクの空に』公式Facebook

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スティーヴン・キングの変貌ホラーが見たいならこの映画

25 痩せゆく男

スティーブン・キングの映画
出典:Amazon.com

あらすじ

肥満の悪徳弁護士ビリー(ロバート・ジョン・バーク)は、ジプシーの老女を飲酒運転で引き殺してしまう。裏から手を回し、罪に問われないように画策するが、ジプシーの長老の呪いによって死ぬまで痩せ続けていくという恐ろしいめにあう。

スティーヴン・キングの『痩せゆく男』のトリビア

  • 困難と言われていた痩せ続けるという特殊撮影が、『マスク』などを手掛けた一流メイクアーティストグレッグ・キャノンらによって実現。
  • ロバート・ジョン・バークはビリーのマイナス80キロの過酷な特殊メイク撮影にチャレンジ。現実の自分から30キロプラスの特殊メイクからスターとし、ダイエットにも挑んだそうです。

スティーヴン・キング映画のみどころ!体型が変わっていく怖さ

悪いやつにかけられた呪いという単純なストーリーで高い評価を得ているのは、やはり特殊メイクの出来の良さではないでしょうか。今ならもっと画像の上で処理してしまえそうですが、この迫力こそが映画ならでは!と思わせるホラーの醍醐味です。

26 クジョー

スティーブン・キングの映画
出典:Amazon.com

あらすじ

自動車修理工場の普通の飼い犬だったセントバーナード犬のクジョーは、コウモリに噛まれたことによって、狂犬病を発症する。人間に襲いかかり噛み殺してしまう凶暴な犬になったクジョーは、たまたま修理工場を訪れたドナ(ディー・ウォレス)とタッド(ダニー・ピンタウロ)母子に襲いかかる。咄嗟に車の中に閉じこもる二人だが…。

スティーヴン・キングの『クジョー』のトリビア

  • クジョー役に5頭のセントバーナードとロボットが使われました。
  • 結末が原作と映画では、ハッピーエンドと悲劇で異なっています。

スティーヴン・キング映画のみどころ!狂犬になっていく怖さ

あらゆる化物や宇宙人が暴れまくっている現代のホラー映画ですから、狂犬とはいえ敵が犬というのは、今では物足りなさすぎるかもしれません。ただ、クジョーは怖いです。犬ってこんなに怖かったっけ…と思うほどのド迫力!子供が見るとトラウマになるかもしれませんから気を付けましょう。

27 ゴールデン・ボーイ


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あらすじ

成績も優秀で評判のよいトッド(ブラッド・レンフロ)は、ナチスドイツの大量虐殺ホロコーストについて学んでいた。ある日、トッドはバスの中で見覚えのある老人に出会い、彼がドイツの収容所で吸血鬼と恐れられた司令官であったと気づく。トッドは老人を脅迫し、戦争犯罪人として通報されたくなければ収容所での詳しい話をするように要求する。ナチスのコスプレをし、残忍な暴力の話を聞くうちに、トッドはそれらに惹きつけられていく。

スティーヴン・キングの『ゴールデン・ボーイ』のトリビア

  • 原作とは終わり方が違っています。原作の方が暴力的で救いようのない終わり方です。
  • 原作は「恐怖の四季」という短編集の一編ですが、同時収録が「スタンド・バイ・ミー」「ショーシャンクの空に」「マンハッタンの奇譚クラブ」で、一編をのぞいて全て映画化されています。ストーリーどうしでいろいろと細かい関わりもあります。

スティーヴン・キング映画のみどころ!残忍になっていく怖さ

自分は本当はこんなことが好きだったのか、こんな一面も持っていたのかと気づくことは実際あります。トッドにとってはそれが暴力ということだったのでしょうが、人ごとと思えない恐ろしさを感じます。それを抑制する理性や力があまりにも無さすぎる現実です。

28 ペット・セメタリ―

スティーブン・キングの映画
出典: 映画『ペット・セメタリ―』公式Twitter

あらすじ

夫婦と子供たち、飼い猫一匹のごく普通の幸せなルイス一家が、メイン州の田舎町に引っ越してきた。家の庭は裏山へ向かう道へと続いていて、そこにはペット専用の墓地があった。ある日飼い猫が車にはねられてしまい、ルイス(デイル・ミッドキフ)は裏山のペット専用墓地のその奥にある空地に埋める。しかしその土地は、呪われた邪悪な土地だった。死んだはずの猫が帰ってきたが、それはどこか違っていて…。

スティーヴン・キングの『ペット・セメタリ―』のトリビア

  • 原題は『ペット・セマタリー』です。本来は霊園という意味でセメタリ―が正しいのですが、映画の中でペット霊園の看板に書かれている文字が、子供の書き間違いでセマタリーになっています。それをわざとそのまま題名にしているのです。
  • 主題歌は1970年代のパンクロックバンド「ラモーンズ」のものですが、ロック好きのスティーブン・キングの希望だそうです。ちなみに映画で巨大トラックの運転手が聴いている曲もラモーンズの曲です。

スティーブン・キングの映画
出典:映画『ペット・セメタリ―』公式Twitter

スティーヴン・キング映画のみどころ!邪悪な心に変わる怖さ

この映画を見終わった後、まず考えてしまうのは「自分だったらどうするか」ということではないでしょうか。ものすごく残酷なシーンも恐ろしい化け物も出てきませんが、かなり恐ろしいホラーであると感じます。もしこんな墓地があれば、自分は背をむけていられるか。つくづく怖い映画です。

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29 ライディング・ザ・ブレッド

スティーブン・キングの映画
出典:Amazon.com

あらすじ

平和な大学生活を送るパーカー(ジョナサン・ジャクソン)は、実は死という観念にとりつかれていて、結果自殺未遂を引き起こす。そんなある日、母が脳卒中で倒れたと聞いたパーカーは、ヒッチハイクをして病院に向かう。しかしその道のりが次第におかしなものになっていく。それは、彼が12歳の時に経験し、今なおトラウマになっている恐ろしい光景だった。

スティーヴン・キングの『ライディング・ザ・ブレット』のトリビア

  • 原作はインターネット限定で発売されたオンライン小説。
  • スティーヴン・キング自身の臨死体験を反映している短編小説と言われています。

スティーヴン・キング映画のみどころ!心の中に芽生えているホラー

わかりやすく明確なストーリー展開の物語ではない、主人公の内面を描いたようなちょっと変ったホラーです。ヒッチハイクに乗せてくれる人が、次々と変わっていくのですが、奇妙な人ばかり。同時に次々と変わっていくパーカーの居場所、目の前の景色、そして究極の選択。こちらも好みが分かれる映画かもしれません。

30 シャイニング

スティーブン・キングの映画
出典:Amazon.com

あらすじ

小説家志望のジャック(ジャック・ニコルソン)は、冬の間閉鎖される雪山のホテルへと、管理人として妻ウェンディ(シェリー・デュヴァル)と幼い息子ダニー(ダニー・ロイド)と共にやって来た。前の管理人は孤独で神経をやられて家族を惨殺したといういわくつきだが、ジャックは気にとめない。しかし、不思議な能力を持っているダニーが奇妙な者を目撃し始め、やがて次々と怪異が家族を襲う。次第に神経を病んでいくジャックは…。

スティーヴン・キングの『シャイニング』のトリビア

  • スティーヴン・キングが、自分の原作とかなり違う部分が多いことから、監督や映画に対して批判とバッシングを続けたことは有名。後に自らドラマも制作したほど。
  • おなじみのドアの隙間から顔を出すジャック・ニコルソンの恐ろしい顔のシーンは、あの表情ができあがるまでに190回のテイクを費やしたそうです。そう思って見ると、ちょっと疲れてる感じも漂ってますね。

スティーヴン・キング映画のみどころ!狂気に変わっていく怖さ

「ジャック・ニコルソン」イコール『シャイニング』という人は少なくないのでは。それほど強烈なインパクトがあるホラー映画で、まさに今やホラーの古典の一つといっていいほどです。数々のオマージュ、パロディを生み出し、数十年たった2019年の冬には、いよいよ続編が登場。不気味極まりないホテルの異様な世界と、狂気に満ちていくジャック・ニコルソンの演技は、嬉しくなるくらい何度見ても怖いです!

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まとめ

スティーヴン・キングの作品に魅了された読者は映画を見て、そして感動した彼らは映画の仕事につき、またスティーヴン・キングの映画を作ります。そんなふうに長きにわたり、途切れることなく作り続けられてきた作品は、名作になり古典になり、未来へも繋がっています。

一人の作家の作品がこれほど映画になりうるのは、ほとんど奇跡といっていいのではないでしょうか。そんなスティーヴン・キングそのものが、怖すぎて楽しすぎるホラーな存在なのかもしれません。

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。