本サイトにはPRを含みます。なお、掲載されている広告の概要や評価等は事実に反して優遇されることはありません。

悪には悪の道理がある。有名映画の悪役たちが残した印象に残る名言

ひとっとび編集長

 

映画で主人公と同等に注目されるキャラ、それが『悪役』。悪の道を行く彼らですが、その存在感は主人公に負けず、数多くの映画ファンたちを魅了し、映画の世界にはなくてはならない存在です!

『悪役』という単語の意味を調べてみると、「映画や芝居での悪人の役。敵役。悪形」、「人に憎まれる役回り」(出典:デジタル大辞泉)とあります。その意味を基に、現在まで色々な種類の悪役が映画の中で生まれています。「ヒーローと敵対し、人類の平和を脅かす悪者」、「人々に恐怖を与える邪悪な存在」、また一方では「元は善人だったが、悲しい運命によって法を犯してしまった人間」という風に、それぞれ違う背景を持つ悪役が存在しているのです。

彼らの行いは決して世間一般で容認されるべきものではありませんが、その独特の信条や生き方は私たち視聴者の心にインパクトを与えています。

今回は、歴代映画に登場する悪役たちの中から15名を選出し、「さすが悪だと言えるほど恐ろしい」、「悪役だけど、カッコイイ・しびれる」、「悪役だけど、思わず共感してしまう」と感じた名言をそれぞれご紹介していきます。この名言を通して悪役たちを深く知ることで、また違った映画の見方ができることでしょう。

【悪役名言①】ジョーカー/  映画『ダークナイト』

「そのしかっめ面は何だ?」


出典:映画『The Dark Knight Trilogy』公式Facebook

ジョーカーの悪役としての魅力は、道化師のようなメイクを施して見える笑顔とは裏腹に、残忍で狡猾な方法で相手を愉快にいたぶっていく所です。この「ダークナイト」では、その残忍さがより強調され、ファンの間では「映画史上、最悪のジョーカー」と謳われています。

マフィアのボス同士の会合に突然殴りこみ、自分の仲間にならないかと申し出たジョーカー。抵抗するボス1人の口にナイフをあてがい、自分の昔語りを聞かせます。幼少期に父親は自分を虐待し、目の前で母親を殺しました。その時、父親がジョーカーに言ったのがこのセリフであり、彼の狂いに満ちた笑顔はここから生まれたのです。

それ以降、過去の自分と同じように相手を恐怖に陥れ、もう駄目だと落胆している時に、ナイフを突き立てて笑顔にさせることが、彼が求める至福の瞬間だと考えたのでしょう。

実際、私たちがやられたらと思うと、とてつもない寒気が現れてきそうです。

出典:映画『ダークナイト』予告編

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言②】ハーレイ・クイン/映画『スーサイド・スクワッド』

「私たちは悪人だけど、家族、恋人、そして友たちが大切なのは知ってる」

映画 悪役 名言
出典:映画『スーサイド・スクワット』公式Twitter

エンチャントレスの圧倒的な力になす術がないスーサイド・スクワット。彼女の「私に服従すれば、自分の望み通りに生きることができる」という言葉に、ハーレイは従うと言って彼女に近づきます。しかし、これは彼女の作戦(=ジョーク)で、とっさに彼女の体から心臓を奪い取り、形成逆転を果たしたのです。

ハーレイはジョーカーと同様に狂った犯罪者ですが彼を一途に愛するという、普通の人間らしさを持ちあわせているところがかえって異常性を際立たせています。そんな彼女がスーサイド・スクワッドのメンバーと過ごすうちに、彼らが大切な家族や恋人を失ったり、離れ離れになった悲しみを抱いていると知ったことで、仲間意識が芽生えたのです。

私たちも同様に「大切な人がいるからこそ、頑張って生きてこられる」。だから、何が何でも守りたいという気持ちは持っているはずです。

出典:映画『スーサイド・スクワッド』予告編

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言③】ジン / 映画『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』

「やっと拝めそうだぜ、シェリー。青く凍りついたお前の死に顔をな」

名探偵コナン
出典:劇場版名探偵コナン公式Facebook

どこへ逃げようとも必ず見つけ出し、始末する。それが、裏切り者の宿命-

毎夜、亡くなった姉ともう一度話ができるかという思いを託し、姉の部屋に電話をかけ、留守番電話にメッセージを残す灰原。姉の部屋には黒の組織の一員・ジンとウォッカがいたのです。ジンはシェリー(灰原)が電話をかけていることに気付き、またかけてきたタイミングに彼女の居場所を暴こうとします。結果は失敗に終わりますが、シェリーが行くとされる西多摩市ツインタワービルで処刑しようと考えます。

組織から逃亡したシェリーをようやく見つけたと思ったジンは不敵な笑みでこのセリフを言いました。「元仲間だろうがためらいなく、標的となった人物は必ずこの手で殺す」という、彼の執念と冷酷さが表れています

 

【悪役名言④】サノス / 映画『アベンジャーズ インフィニティー・ウォー』

「不幸な未来を知ってしまった者は、それを変えなければならない使命感に苦しめられる」

サノス
出典:映画『Marvel Studios』公式Facebook

惑星タイタンにて、ドクターストレンジの持つインフィニティー・スト-ンの一つを奪おうとするサノスと初めて対峙するトニー(アイアンマン)。トニーはサノスに「私を知っているか?」と尋ねた際、「もちろん」と言った後に続いたセリフ。

アメリカでは『フューチャリスト』という言葉があり、意味は「広い視点から未来を考え抜き、未来のビジョンを提出する者」(出典:はてなキーワード)です。これが基となり、セリフ中の『知識に呪われた者』という言葉が生まれたと解釈されます。

トニーは前作『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦で「宇宙にいる脅威(=サノス)が地球を攻撃しようとしている」と悟り、そこからとり憑かれたようにアーアースーツの大量生産(前作『アイアンマン3』)、AIロボット兵器・ウルトロンの開発(前作『アベンジャーズ エイジオブウルトロン』)に着手し、独自の防衛手段を築こうとしました。その様子をサノスは宇宙から見ていたのです。

そして、サノスも過去に故郷の惑星タイタンが人工過多による食糧危機で戦争を起こしたため、止めるために民を大量虐殺して滅ぼしました。それにより出た考えが「平和を保つため、宇宙全体の生命を半分に減らさなければならない」というものでした。その考えに縛られ、サノスはインフィニティー・ストーンを使った生命消失を企てたのです。

両者は立場は違うけれど、『予期せぬ破滅の未来を知ってしまったが故、何としても阻止しなければならない』という使命感に捉われています。それが、『知識に呪われた者』という言葉の意味です。

私たちも普段の生活の中で無意識のうちに将来のリスクを予測し、回避・解決の方法を考え、実行します。しかし、いくら現実的にリスクが起こりえないと言われたり、考えが短絡的だと言われても、リスクへの恐怖に縛られ、必要以上に憶病になってしまうことがあります。自分が苦しまずに解決する道を見つけたいものです。

アベンジャーズ最大の宿敵サノスは何者 ? 最も高潔に世界を救った男の魅力に迫る


出典:映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』予告編

\Disney以外も充実のラインナップ!/

 

【悪役名言⑤】夜神月 / 映画『DEATH NOTE the Last name』

不完全な法律で裁きを受けない人間を自らの手で葬り去らなければ、世界は変わらない。」

映画 悪役名言
出典 Amazon.com

Lによって世界中の犯罪者の命を奪う凶悪犯罪者・キラは月だと追いつめた場面で、月が言い放ったセリフです。

「法の裁きを免れ、平然と生きている悪人はたくさんいる。だから自分が神として処刑しなければならない」という、歪んだ正義を示す月。彼の言う通り、月の行いによって犯罪は減り、善人が犠牲にならない世界になっていったため、『法なき正義』は許されるべきだと感じてしまいます。

しかし、その後の月の父・総一郎のセリフで、「正しくあろうとした人間の努力の積み重ねが法律だ。お前は独りよがりだ。独りよがりで人の命を奪うことなど、絶対に許されない」という答えに、「人は法があってこそ、正しい道に向かって生きていける」と思い知らされました。

そうは言っても、世の中悲惨な事件が起きる度、ふと「月の言うことが正しいのでは?」と頭の中をよぎってしまいます。

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言⑥】ペニー・ワイズ / 映画『IT/イット ”それ”が見えたら終わり』

「私は現実では無いのか?人間が最も恐れるもの、それは自分の心の闇から生まれてくるリアルさが足りないと?」


出典:映画『IT』公式Twitter

“イット”ことペニー・ワイズが住む井戸の家に入って来たビルたちルーザーズクラブと対面したペニー。そこで、ビルの恐怖をあおるために言ったセリフ。

ビルの弟・ジョージーは雨の日に紙で作った舟を側溝に浮かべて遊んでいた所、ペニーが連れ去り、行方不明となりました。自分が弟に舟をあげて遊ばせたばかりに行方不明となった罪悪感や弟がいなくなったことでさらに厳しくなった父親への恐怖で吃音症となり、心に深い傷を負いました。ペニーはビルのように親に愛されず、悩みを抱えている子供にさらなる恐怖を与え、食べてしまうのです。そのためにルーザーズクラブの子供たちの親に姿を変え、心をえぐるような言葉をささやき、彼らを追いつめていくのです。

ペニーのようなホラー映画に出てくる化け物は所詮は空想上の産物、現実にはいないと分かっているから、その恐怖は一時的ですみます。しかし本当に怖いのは、『現実で私たちに危害を与えるもの』であり、それは空想上の怪物と違って逃げたり、避けたりできないことが多く、やっかいです。だから、ビリーたちのように『自分の抱える恐怖』に打ち勝つ勇気が必要になってくるのです

映画『IT(イット)』ネタバレあらすじ | ペニーワイズの正体は?恐怖の世界を徹底解説!

出典:映画『IT/イット”それ”が見えたら終わり』予告編

 

【悪役名言⑦】ギガゾンビ / 映画『ドラえもん 新・のび太の日本誕生』

「犯罪者とは心外だな。私は歴史を司る神なのだよ」

映画 悪役名言
出典:映画『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』公式サイト

自分の正体が未来から来た時空犯罪者だとドラえもんに見破られた際、ギガゾンビが返したセリフ。

彼が旧石器時代に来た目的は、まだ文明が発達していない時代に未来の技術力をもって原始人たちを支配し、自分の帝国を築くことでした。その実現に邪魔なタイムパトロール隊が来ないよう、「亜空間破壊装置」を使ってタイムトンネルを壊そうと企てます。それを聞いたドラえもんは、「この世界が消滅する可能性だってあるんだぞ」と訴えますが、そんな恐ろしいこともどこ吹く風と平気な素振りを見せました。自分の野望を叶えることに固執して現実が見えない程、狂っていたのです。

もし私たちが権力などの大きな力を持った場合、善良な心を持った方は「世のため、人のため」にと世界を良くするために尽くそうとするでしょう。しかしギガゾンビの様な悪人だったら、この世界は平和とはほど遠い絶望の果てへと変わってしまいます。そうならないためにも、『正しき心』の育て方・保ち方を日々意識して生きなければなりません。

出典:映画『新・のび太の日本誕生』予告編

【悪役名言⑧】ハンニバル・レクター/映画『羊たちの沈黙』

「満たされない欲望。それが抑制できないほど膨れ上がると、人を狂気に駆り立てる」

上院議員の娘を誘拐した殺人犯バッファロー・ビルの手掛かりを一刻も早く得ようとメンフィスの収容センターにいるレクターに会うクラリス。クラリスは犯人の本当の名前を教えるようにと彼に尋ねた際、「本質的なものは何か、本性は何かを問うのだ。君が追っている男は何をしている?」と彼女に尋ね、続けて言ったセリフ。

バッファロー・ビルは「女性になりたい」と切に願い、会う女性を見ている内にその欲望が抑えられず、ついには女性を殺しました。そして皮を剥いで服を作り、それを着て女性に変身することでその願いを叶えようとしたのです。レクター博士は、クラリスの捜査資料から彼の欲望の本質を見抜いたのです。そしてレクター自身も心の中に潜む「残虐に人を殺し、人を食べる欲望」を叶えるため、収容センターを脱獄してしまいました。

私たちは「何か欲しい」、「何かになりたい」という欲求が生まれると、まずは正しい考え・手段に従い、叶えるための行動を起こすという、自制心が働きます。しかし『その自制心が上手く働かなければ、たとえ誤った道を進んでも己の欲望を叶えようと暴走してしまう危険性を秘めている』と、思い起こさせるセリフだと感じます。

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【レクター博士】セリフだけでも震え上がる名言特集!「ハンニバル」シリーズ

【悪役名言⑨】森口悠子/映画『告白』

「ここから、あなたの更生の第一歩が始まるのです。なーんてね」

告白
出典:Amazon.com

森口は自分の娘を死に追いやった生徒・修哉に復讐するため、学校を辞めた後も彼をずっと見ていました。罪悪感を持たず、平気で母親の自分に娘の死の状況を教えた修哉にどうしたら『命の重さ』を気づかせ、絶望させることができるのか。そこで彼女が気づいたのは、修哉を捨てた母親の存在でした。「母親に自分に才能があるんだとほめて欲しい」、森口はそこを利用することにしました。

まず修哉のホームページに母親と偽って勤務する大学を教え、会いに行くよう仕向けました。そこで母親は自分の存在を忘れているのだと誤解させ、自暴自棄にさせます。そして最後、修哉が学校の終業式に遠隔操作式の爆弾を使い、全校生徒を巻き込んで自殺する、という計画を立てていることを知りました。森口は爆弾を修哉の母親に渡し、修哉が起爆スイッチを押して母親を爆死させるように仕向けました。彼女は全てを修哉に伝え、半狂乱になった彼に近づき、このセリフを最後に伝えました。

「大切な人を失う痛みを知り、やっと『命の重さ』が分かったあなたを許します」という思いで修哉に情けをかけたかと思いきや、最後の「なーんてね」と言ったことで、本音は「許しはしない。ずっと苦しみ続ければいい」という彼への憎しみを見せました。

森口は復讐という手段で娘を失くした悲しみを埋めようとしました。しかし、それは正しいことではありません。愛情は時に人を狂わせるのだと、思い知らされます。

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言⑩】マレフィセント/映画『マレフィセント』

「私が生きる限り、あなたを守り続ける。そして毎日、その笑顔を思い出し続ける」

王になるという自分の欲望を叶えるために自分を裏切ったステファン王への恨みから、彼の娘・オーロラに永遠の眠りにつく呪いをかけたマレフィセント。呪いが発動するまで陰からオーロラを監視し、そして出会って過ごすうちに、実の娘であるかのような愛情を彼女に抱くようになりました。その感情の変化からマレフィセントは呪いをかけたことを悔やみ、取り消そうとしましたができず、ついには呪いが成就してオーロラは眠りについてしまいました。そんなオーロラの側で悲しみと共にささやいた時のセリフ。

ステファン王とことで「”真実の愛”なんてこの世に存在しない」と思っていたマレフィセントですが、オーロラとの交流によってもう一度愛があることを信じるようになったのです。その愛が奇跡を起こし、オーロラは目を覚ましました。

血のつながりの関係、始めは嫌い、いがみ合った者同士でも、一度相手からの優しさや愛を受け取った時、自分は相手を大切に思い始めることを証明したセリフと言えます

出典:映画『マレフィセント』予告編

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言⑪】ムスカ/映画『天空の城ラピュタ』

「見ろ。人がゴミのようだ」

ラピュタ
出典:金曜ロードshow!公式Twitter

ムスカはラピュタの中枢部へ侵入し、城の機能を掌握できる黒い石板を見つけました。これにより、自分が「ラピュタの王」となり、世界を自分の欲望のままに支配できる力を手に入れたのです。その手始めとして、自分が所属する軍の人間たちを城から地上へ落とし、乗って来た飛行船に攻撃を仕掛けました。共に働いてきた同胞たちや上司が慌てもがく様子を見て、冷酷に言ったセリフ。

ラピュタはかつてその強大な文明の力をもって地上世界を支配していました。自分たちの方が優れているから地上の人間たちを制圧して当然だという、歪んだ心をラピュタ民は持ってしまったのです。しかし、その欲望に溺れた結果、自ら滅んでいきました。ムスカもかつてのラピュタ民と同様、その強大な力によって邪な心を宿し、自分以外の人間はゴミだと言い切るほど、最悪な存在になってしまったたのです。ですが、パズーとシータの勇気ある『正しき心』の前に、彼も滅びることとなります。

文明が進み、私たちの暮らしが豊かになる反面、ムスカのような悪の心を持った人間が生まれ、危害を及ぼしてしまうのは自然の摂理といえるかも知れません。そこで私たちが自滅しないよう、パズーやシータのように『正しき心』を持って文明と向き合うことが大切ですね。

【悪役名言⑫】エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド / 映画『007 スペクター』

「人の嫉妬は自分に近い人間ほど、過ごす時間が長いほど、大きくなる」

 

世界中で暗躍する数多のマフィアを束ねて暗躍する秘密結社・スペクターの首領として、ボンドを秘密基地に招いたブロフェルド。ボンドから「お前を殺すために来た」と言われた際、今までにボンドが解決してきた事件は全て自分が裏で仕組んだ事だと説明した時に言ったセリフ。

実はブロフェルドは、両親を亡くしたボンドを父親が養子に引き取ったため、ボンドと義理の兄弟関係でした。父親がボンドにばかり愛情を注ぐことに嫉妬し、雪山での登山中に雪崩を起こして殺害しました。その後もボンドを憎み、彼が007として国の防衛活動をしているのとは対照的に世界を掌握するための悪の組織を創り上げました。数々のマフィアを使い、ボンドが苦しむ様子を見て喜びを感じていたのです。

理想の幸せを得るために必要なのは『無償の愛』とよく言われますが、現実的にはそう上手くはいかないことがあります。長い間、親密に愛した相手がふとしたことがきっかけで憎悪の対象に変わることだってあるわけです。「大切な人へそそぐ愛情が変わらないためにも、相手への思いやりや敬いの心を忘れてはいけない」と、このセリフから悟った気がします。

出典:映画『007 スペクター』予告編

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言⑬】ケン /『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

「時代が変わるにつれ、人々の生活は豊かになっていく。でも、同時に心から幸せだと感じられるものが失われていく」

映画 悪役 名言
出典:映画『クレヨンしんちゃん』公式Facebook

作戦の第一段階として20世紀博に大人たちを誘い込み、昔の懐かしさに夢中にさせることに成功し、次は「懐かしい臭い」を使って春日部の大人たちを洗脳する第2段階を翌日決行することに決めたケン。恋人チャコと共に自分たちが住む懐かしさが残る街へ帰った時、チャコへ言ったセリフ。

人々が純粋な思いで幸せに暮らしていた20世紀。それが21世紀になった途端、汚職や賄賂と金に執着し、文明の利器や消費社会だからと要らないものばかりを生みだし続け、本来の幸せが失われていく現代社会にケンとチャコは嫌気が差していました。そこで、「イエスタデイ・ワンスモア」という秘密結社を作り、20世紀の日本を取り戻そうとしたのです。しかし、あきらめずに自分達を止めようとする野原一家の手により、人々が懐かしさに捉われず未来に生きる希望を取り戻していったことで、計画は失敗に終わりました。

現在、科学の進歩、技術の発展で私たちの生活が変わるのは良い反面、人間関係が希薄になったり、私利私欲のために相手を平気で苦しめる大人ばかりの社会だと感じる時があります。だからこそ、昔のように「人々に笑顔で接する」、「どんな時も手を取り合いながら助け合う」、そういう気持ちを思い出して生きて行くことが大切だと気付かされたセリフです。

出典:映画『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』予告編

【悪役名言⑭】ヘクター・バルボッサ / 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち』

「悪党がする交渉には裏がある。自分が有利だと思って結んだとしても、思わぬ落とし穴が待っている」

映画 悪役名言
出典:映画『Pirates of the Caribbean』公式Facebook

エリザベスのいる町にアステカの金貨があると察知し、奪いにやって来たバルボッサ率いる海賊団。彼らが民を襲うのを止めようと、エリザベスは海賊の船長と交渉する権利『パーレイ』を要求する。そして彼女はバルボッサと会い、「自分が持つ金貨と引き換えに町を攻撃しない」という条件を提示します。バルボッサは彼女の言う通り、海賊団を引き上げて船を出航させます。しかし、自分を港町に帰してくれないことに「話が違う」と訴えたエリザベスに対し、バルボッサが返した時のセリフ。

パーレイで結んだ条件は絶対に守ることと決められていますが、バルボッサの主張は「エリザベスを港町に帰すことは条件に入っていない」、「パーレイは海賊同士で交わすものだが、エリザベスは海賊ではない」、そして「心得、すなわち自分と同じ立場の海賊なら理解を示し、温情をかけるが、エリザベスは違う」という、彼の都合の良い解釈で条件を実行したのです。

誰かと何か約束する場合、「きちんと内容を明確にし、お互いの主張に食い違いが無く理解し、そして本当に自分が損をしないかと慎重に判断して決めなければなりません。さもないと、後でとんでもない不幸にあってしまう」のだと、気付かされたセリフです。

出典:映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』予告編

\30日間無料トライアル実施中!/

 

【悪役名言⑮】石神哲哉 / 映画『容疑者Xの献身』

「大切に想う人だからこそ、自分と同じ犯罪者にさせてはいけない」

映画 悪役名言
出典:Amazon.com

石神は湯川が富樫殺しの真犯人が花岡親子だと気付く前に、警察に自ら犯人だと出頭しました。そして彼が夜、留置所の中で数学の定理の一つ『四色問題』を思い描き、頭の中でつぶやいたのが、このセリフ。

四色問題(四色定理)とは、「平面上のいかなる地図も、隣接する領域が異なる色になるように塗り分けるには4色あれば十分だ」という定理です。(出典:Wikipedia)

では、なぜこの時に石黒は四色問題を解きながら、このセリフを言ったのか。それは、『自分と花岡親子との関係』に当てはめたからだと解釈されます。『隣同士=石神と花岡親子』を指し、単にアパートの隣室同士という間柄を超え、殺人を通して深い絆が結ばれていきました。今まで人間関係が希薄だった彼にとって、2人は大切な家族のような存在なのです。そして、『同じ色になってはいけない=自分と同じ殺人犯にしてはならない』と心に誓い、身代わりとなって2人の幸せを守ろうとしたのです。

家庭環境、経歴・学歴、地位、名誉と人それぞれ人生が異なっているのが当たり前です。「たとえ相手が自分と同じ境遇になったとしても、必ずしも自分と同じ生き方を強いてはならない。その人が歩むべき大切な道があるのだから」という、メッセージがこのセリフから伝わってくるようです。

\30日間無料トライアル実施中!/

 

まとめ

映画の悪役15名それぞれの名言をご紹介いたしました。

単純に悪の道を行く者が悪役と認識されるのではなく、彼らが生きる物語を通して「こういう思いを秘めて悪に生きているのか」、「こういう人生を生きたからこそ、彼らは昔と変わってしまったのか」等、簡単に言葉では言い表せない彼らのバックグランドを知ることで、悪役たちの存在感はより増すのです。

さて、彼ら以外にも、あなたがまだ出会っていない悪役たちがいるはずです。映画を通して、あなたのお気に入りの悪役を見つけてみてはいかがでしょうか?

 

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。