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アベンジャーズ最大の宿敵サノスは何者 ? 最も高潔に世界を救った男の魅力に迫る

アルファ

映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』で、世界中のアベンジャーズメンバーのファンたちを絶望の淵に陥れた最大の宿敵サノス。あの悲しみとやるせなさを今でも鮮明に思い出せる人も多いのではないでしょうか。でもそんな圧倒的な悪役であるサノスも、実は爆発的な人気を集めています。いきなり登場して強いヒーローたちを全滅させたサノスって一体何者で、なぜあんなに強いのか、悪役なのにどうして人気なのか、サノスにまつわる疑問はきっと多いでしょう…。

この記事では、最強のボスであるサノスに関して、出自や性格、映画の疑問点などを徹底的に解説します。映画の内容の重大なネタバレがあるので、まだ観てない人は注意してください。

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そもそもサノスって何者?


出典:映画『アベンジャーズ』公式Facebook

サノスの魅力に迫る前に、まずはサノスが一体どんなキャラクターなのかをご紹介。映画ではサノスの生い立ちといった個人的なエピソードは語られませんでしたが、どうしてあんなに強いのかを理解するためには、彼のプロフィールを知る必要があります。

悲劇のヴィラン・サノスについて

原作において、サノスはタイタンという星の統治者の息子として誕生します。また、「エターナルズ」という超人類の末裔でもあります。本来、タイタン人は非常に美しい容姿のはずなのに、突然変異でサノスだけ醜く生まれてしまいました。それが原因で母親から殺されそうになったり、周囲から浮いてしまったり、恵まれない幼少期を過ごしていました。生を受けただけで差別されるサノスにとって、生=呪いです。次第に精神を歪ませていき、虚無主義へと陥ります。

映画では、タイタンの資源が枯渇したことで争いが増え、結果滅亡してしまったことから大量虐殺を始めています

原作におけるサノスは虚無主義者です。醜いという理由だけで生を受けたこと自体を母親に否定されたサノスにとって、生は無価値といっても過言ではありません。映画においても、増えすぎて資源を枯らそうとする人口の多さに絶望し、調和とバランスを保つという強迫観念に駆られた殺人鬼でした。

恰幅(かっぷく)のいい体型とは裏腹に、実は冷静沈着で礼儀正しい一面もあります。力ずくではなく理知的に考えて行動し、養女としたガモーラとネビュラに対してもサノスなりの父親としての愛情を抱いていました。

『アベンジャーズ』シリーズでのサノス出演作一覧

サノスが登場する作品は以下の通りです。ぜひチェックしてみましょう。

『アベンジャーズ』(2012年)
『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』(2014年)
『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018年)
『アベンジャーズ エンド・ゲーム』(2019年)

演じているのはジョシュ・ブローリン


出典:マーベルスタジオ公式Facebook

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以降のサノスを演じたのはアメリカ出身の俳優ジョシュ・ブローリンです。(『アベンジャーズ』のエンドクレジットに短時間だけ登場したサノスはダミオン・ポワチエという俳優)

サノスという悪役を演じていたせいもあって、ゴツイ見た目が怖く感じてしまう人もいますが、彼のInstagramをみると茶目っ気たっぷりの可愛いおじさんということが分かります。彼はサノスを演じていながらも、自分が映画で何をしたのか本編を見るまで理解していなかったそうで、サノスのせいで人気ヒーローが消えていったシーンを見て、ショックを受けたそうでした。

また、同じくマーベル作品である『デッド・プール2』にもケーブル役として出演しています。

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パワーと知性を兼ね備えたサノスの圧倒的な強さ

今まで幾多の危機を乗り越えてきた最強チームであるアベンジャーズのヒーローたちを一網打尽にしたサノス。どうして彼はあんなに強かったのでしょうか。ここではサノスの強さの根源である能力、考え方などについて詳しく紹介していきます。

【強さのポイント①】スタミナや腕力だけでなく知性も兼ね備えている

サノス
出典:映画『アベンジャーズ』公式Twitter

出自でも説明しました通り、サノスは超人類エターナルズの血を受け継ぐ人物です。エターナルズとは、簡単に言えば人類を守るために存在していた優れた能力を持つ種族のことで、サノスはその突然変異で能力が高度化されて生まれました。そもそもの血筋の時点から、サノスは戦闘能力が高いという設定になっています。

サノスの能力としては、高いスタミナと耐久力、超人的な腕力、サイコキネシス、テレパシー、テレポーテーション、物質操作が代表的です。また、タイタンにいた頃に近接格闘技で訓練していたこともあって、肉弾戦も得意としています。

したがって、サノスを1対1で倒すことはほぼ不可能であるとされます。映画『アベンジャーズ エンド・ゲーム』ではたくさんのヒーローたちが多くの犠牲を払いながら、全員で力を合わせてかろうじてサノスを倒すことができました。あんなにたくさんのヒーローが束になっても苦戦するくらいなので、サノスは最強のキャラクターといえるでしょう。

サノスは実は頭脳派!?

サノス
出典:マーベルエンターテインメント公式Twitter

圧倒的な戦闘能力の他に、サノスは優れた頭脳を持っていて宇宙の高度な科学技術のあらゆる分野における天才であり、戦術家でもあります。力ずくの肉弾戦で相手を攻撃することより、謀略をめぐらせて罠を仕掛けることの方にやりがいや快感をおぼえます。戦闘能力と頭脳を兼ね備えたチート級の戦士です。

またサノスは、その卓越した技術を用いた椅子を愛用しています。その椅子の機能としては、宇宙飛行、バリア展開、瞬間移動、タイムトラベル、平行世界への移動が挙げられます。映画においてはその椅子の機能が発揮されるシーンは描かれていませんが、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』において、その椅子に座るサノスを見ることができます。

【強さのポイント②】生に価値を見出せないサノスは死を恐れない

原作のサノスは美しいはずのタイタン人なのに、醜悪な容姿で生まれてしまったがために、生まれてすぐ母親に殺されそうになりました。本来は最初に愛情を降り注ぐはずの母から存在を否定され、生きることの本質的価値を見出すことができずにサノスは虚無主義になります。

そもそも虚無主義とはニヒリズムとも呼ばれる考え方で、この世のありとあらゆる存在には目的や意義、本質的な価値がないとし、あらゆる権威を否定する立場を表します。

もともと生命や生きることに対してなんの価値もないと考えている人ほど、恐ろしいものはありません。なぜなら、死という概念が怖くないからです。生きていようが死んでいようが、サノスにとってはどうでもいいことなのです。

原作のこういった性格が、映画にも少なからず反映されています。人口を半分にしようとする確固たる理由はあれど、消される半分の命に対して何の感慨も湧いていません。虚無的な考えだからこそ、大量虐殺を平気で行えるのかもしれません。




【強さのポイント③】最強の「ブラックオーダー」を従えるカリスマ性

サノス
出典:マーベルエンターテインメント公式Twitter

サノスには5人の忠実な部下がいます。彼らを従えていることも、サノスの強さに直結するでしょう。

サノスのお気に入りであるコーヴァス・グレイヴ(画像:右から2番目)は、最初にサノスに選ばれた傲慢で残虐な部下。強いパワーとスピードが自慢です。

女性でありながらブラック・オーダーの中で最も強く残忍なのがプロキシマ・ミッドナイト(画像:右から1番目)です。『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』では、ブラック・ウィドウやスカーレット・ウィッチなどの女性陣とやりあうシーンがありました。

エボニー・マウ(画像:左から2番目)は戦闘能力はありませんが、天才的な頭脳の持ち主。巧みな話術を用いて敵に嘘を信じ込ませます。映画で最もセリフが多かった部下です。

サノスよりも大きい巨体を持つブラック・ドワーフ(画像:真ん中)は、圧倒的な攻撃力だけでなく、石のように硬い皮膚を持っているため防御力も兼ね備えています。

最後は、スーパー・ジャイアント(画像:左から1番目)。強大なテレパシー能力があり、相手の心を操るマインドコントロールにも長けています。

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最凶のボス・サノスにまつわる4つの謎

サノスが登場する映画を観ていて、「え?これってどういうこと?」と疑問に思ったシーンがあったのではないでしょうか。映画の尺の問題で、サノスの個人的な背景が描かれることはなかったため、そもそもどうしてあんな行動をとっていたのかわからないという人も多くいます。ここではサノスにまつわる疑問点を解説します。

【疑問①】サノスの指パッチンの目的とは?

サノス
出典:マーベル公式Twitter

映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』において、インフィニティ・ストーンをすべて揃えたサノスは「指パッチン」で全宇宙の人口を半分にしてしまいました。多くの人間が無差別に消されていくシーンに、ショックを受けた人も多いでしょう。

サノスの故郷の星タイタンは、人口増加によって資源が枯渇し、残された資源をめぐって人々が争うようになり滅びました。その故郷の悲劇を憂い、サノスは星を救い、未来へ命をつなぐために無差別に人口を半分にする決意をしました。人口が少なければ、残された人たちで資源を奪い合うことはなくなり、星が滅ぶこともなくなると思っています。

「無差別に人口を半分にする」という字面だけで判断するとサイコパス的に感じますが、生物学の研究者たちの中では「環境破壊よりもマシな考え」と評価されています。人口が半分になれば絶滅の危機にさらされている種族が生き残る可能性が高まるため、人間だけでなくすべての動物たちの目線から考えると、サノスの行動は称賛されることもあるのです。

【疑問②】サノスは何故アイアンマンのことを知っていたの?

サノス
出典:映画『アベンジャーズ』公式Twitter

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』のタイタンの戦いのシーンで、トニー・スターク(アイアンマン)と対峙した時に、サノスは「お前がスタークか」という言葉を投げます。

「お互い初対面なはずなのに、どうしてサノスがトニーを知っているの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。実はここに、両者の奇妙な共通点が示唆されています。

映画『アベンジャーズ』において、ロキにチタウリの軍団を貸したのはサノスです。したがって、サノスはあの段階からロキを介して地球征服を狙っていました。しかし、最後の最後にアイアンマンが邪魔したせいで、地球を手に入れることができませんでした。その時に、サノスはアイアンマンの存在を認識したのです。

トニーはシリーズを通して、世界を守ろうとアイアンマンのスーツを開発・改良し続けていました。方法は違えど、サノスも世界を救おうとしています。サノスは自分と同じく未来を見据えるアイアンマンにシンパシーを感じていたのです。

【疑問③】サノスは何故ガモーラとネビュラを養女にしたの?

サノス
出典:映画『アベンジャーズ』公式Twitter

映画『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』の登場人物であるガモーラとネビュラはサノスの養女です。まだ小さい時にサノスにさらわれ、殺人兵器として鍛えられていた姉妹でした。

ガモーラがサノスに連れ去られるシーンが映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』で描かれています。ガモーラの種族ゼン・フーベリの人口を半分にする時に、子どものガモーラにサノスは優しく接し、手をつないで宇宙船に帰ります。ネビュラを連れ去る際も同様だったのでしょう。

サノスは気まぐれに自分の好みの娘を養女としたのではなく、自分の野望のために、優秀な駒にしようとガモーラとネビュラを鍛えたのでしょう。幼い段階であれば洗脳もしやすく、将来的に自分の意のままになる優れた殺人兵器を手に入れることができます。あくまで打算的に、人口を半分にするという野望のために2人は利用されたといえます。

結果的に、あまりの残虐性にガモーラもネビュラもサノスを憎んで離れていきます。どんな恐怖や圧力であっても、人の心を意のままにすることはできないということです。

【疑問④】ガモーラを突き落としたサノスが流した涙の意味とは?

インフィニティ・ストーンの1つであるソウル・ストーンを手に入れるには、ヴォーミアにて愛する人を代償にしなければなりませんでした。愛する人か、ソウル・ストーンか……普通の人だったらどんな野望があったとしても、愛する人を捨てなければならないという状況が耐えられないのではないでしょうか。

サノスもその1人でした。ソウル・ストーンを得るには最愛の娘であるガモーラを引き換えにしなければならないとレッド・スカルに言われ、サノスは絶望します。結局自分の長年の野望のためにガモーラを突き落とすのですが、サノスは本当の父親のように涙を流していました

殺人兵器とするためにガモーラを厳しく育てていましたが、幼い頃からそばで見ていたからか、サノスにも人間的な情が湧いていたのでしょう。いくら自分の野望のためとは言えど、娘を差し出すことに身が引き裂かれるような思いをしたはずです。冷酷非道なサノスにも、他人に対する執着や愛情は持っていることが表現されているシーンでした。

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スーパーヴィランのサノスが人気の3つの理由

サノス
出典:映画『アベンジャーズ』公式Twitter

サノスはマーベルを代表するスーパーヴィランです。許されないような悪どいことをどんなにしていても、悪役には一定のファンがいます。サノスも例外ではありませんが、もはやヒーローのように見なしているファンもいます。ここではその人気の理由を解説します。

意思を曲げない強い信念

「全宇宙を救うために、全宇宙の人口を半分にする」という野望を、サノスは信じて疑いませんでした。悪く言えば頑固ですが、挫折や失敗にもくじけず、自分の信念を長年持ち続けられることは素晴らしいことです。

時が経つほどに状況や立場が変わり、自分の思い描いていた考えがその都度変化していくのが世の常ですが、サノスはそうではありません。最愛の娘を犠牲にしてでも、達成しなければならないと盲信していました。困っている人を救わなければならないと考えているアベンジャーズと一緒です。

その信念の強さは、サノスの大きな魅力をいえます。

自分の目標を成し遂げる実行力

思い立ったらすぐ行動するのではなく、確実に成功するようにじっくりと計画を練るのがサノスの特徴です。

インフィニティ・ストーンを手に入れるのは長丁場になると考えたら、まずは行動計画を立て、幼いガモーラやネビュラをさらって殺人兵器に育てたり、優秀な部下を配置するようにしたり、野望に対して冷静に着々と行動しています。

そして計画だけでは終わらせず、実際に成功させたのがサノスの評価できるポイントでした。途中で諦めるようなことはせず、小さな失敗をしても「次はどういう手で成功させるか」を考える合理的な人物だといえます。

身分や美醜のない平等な世界の実現

「資源の取り合いで同族で争って滅ぶよりも、無差別に半分の命を消せば、資源も潤沢なままで争いが起きることもない」というサノスの考えは、確かに一理あります。

なんの罪もないのに突然殺されるという理不尽さは否めませんが、よくある「優秀な人間だけを生き残らせる」というノアの箱舟のような選び方ではなく、殺される条件はみんな平等です。実際ガモーラの故郷も、サノスによって人口を半分にされた後は貧富の格差もなくなったとされています。

可哀想という感情論ではなく、資源を枯らさずに星を守るための合理的な行動で、サノスは平等な世界を実現しようとしたのです。

まとめ

この記事では、最強のボスキャラだったサノスについて徹底的に紹介しました。アベンジャーズのファンにとっては、サノスは血も涙もない大量殺戮兵器と見なされがちですが、サノスはサノスなりの信念のもとで人々を救おうとしていたのです。

映画『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』では、サノスがもう1人の主人公だったとされるほどの存在感でした。悪役ではなく、主人公という目線で映画を観直してみると、気づけなかった魅力に惹かれるかもしれません!

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この記事を書いた人
アルファ
アルファ

滋賀県在住、高卒から映画ひとっとび専属ライターになりました。 親の影響で映画が好きになり、特にアクション系が大好き。 特にトム・クルーズとキアヌ・リーブスは私のマイヒーローです!