永遠の名作!映画『メリー・ポピンズ』の魅力が一目でわかる名言集!!
ディズニーが実写とアニメーションを織り交ぜて作り出した、1964年製作の名作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』。不思議な魔法と楽しい歌で、幸せな気持ちになれるこの作品は、今もなお愛されています。2019年2月には、続編として『メリー・ポピンズ リターンズ』も公開され、話題となりました。
そんな『メリー・ポピンズ』の中で登場する、元気をもらえるような名言や名台詞を抜粋してご紹介します。
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目次
- あらすじ
- 人生が楽しくなる、『メリー・ポピンズ』の素敵な名言・名台詞
- 【名言①】「やっぱり”メリー・ポピンズ 何をやっても完璧”」
- 【名言②】「つらい仕事もとっても簡単、誰にだって楽しみながらできる。スプーン1杯の砂糖で苦い薬も平気で飲める、どんな薬もへっちゃら。」
- 【名言③】「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!舌を噛みそうな言葉だけれど言えば気分が良くなるわ。思わず言葉に詰まったら、このおまじないを言って。」
- 【名言④】「スミスって名の義足の男がいる」「もう片方の足の名は?」
- 【名言⑤】「お父様でも気づかないことがたくさんあるわ。目立たないけど大事なこと」
- 【名言⑥】「よく考えてごらん。お父さんは気の毒な人だ。毎日ゾッとするほど冷たいあの銀行で、冷たいお金に囲まれて働いている。君たちには、お母さんやメリーや巡査や僕がいる。でもお父さんは?困った時はどうすればいい?誰もいない、頼れるのは自分だけ。文句も言わず、独りで仕事を続けるしかない」
- 【名言⑦】「子どもたちが泣いても涙を拭いてやる暇もない。子どもたちがあんたを見上げて笑いかけても忙しすぎてつれなくそっぽを向いてしまう。あんたはいつでも仕事しか頭にない、子供時代はあっという間に過ぎ、幼い2人はたちまち大人になって親元を飛び去ってゆく。そうなってからでは愛を与えられない。」
- 【名言⑧】「あげますよ、何よりも素晴らしい2ペンスを!」
- 【名言⑨】「”義足のスミス”は本当におかしいよ。おかげで父は笑いながら死んだ。いいんだ、気にするな。幸せそうに死んだよ」
- 【名言⑩】「ひどい子どもたちだ。さよならも言わない。君より父親の方が大切みたいじゃないか」
- 『メリー・ポピンズ』の名言・名台詞まとめ
あらすじ
20世紀初頭のロンドン。名門バンクス家の二人姉弟であるジェーン(カレン・ドートリス)とマイケル(マシュウ・ガーバー)の元に、メリー・ポピンズ(ジュリー・アンドリュース)という乳母がやってきた。
彼女は不思議な魔法を使って、子どもたちを楽しく、かつ厳しく教育する。時にはメリー・ポピンズの友達であるバート(ディック・ヴァン・ダイク)が描いた絵の中の世界に入り込んで、メリーゴーラウンドの馬で競馬をしたり、あるいはアルバートおじさん(エド・ウィン)の家で笑いながら空中でお茶をしたり――。
メリー・ポピンズが来てから、バンクス一家は連日大騒ぎ。しかし、規律と秩序を重んじる一家の主人ジョージ・バンクス(デヴィッド・トムリンソン)は、この現状に頭を抱えていた。
ある日ジェーンとマイケルは、ジョージにより、彼が重役を務める大銀行へと連れていかれる。マイケルは、そこで待っていた頭取ミスター・ドース・シニア(ディック・ヴァン・ダイク=二役)から、持っていた2ペンスのお金を預金するよう迫られるが、それを拒否したことで銀行は大変な騒ぎになり――。
人生が楽しくなる、『メリー・ポピンズ』の素敵な名言・名台詞
『メリー・ポピンズ』では、バンクス家の主人ジョージ、夫人のウィニフレッド(グリニス・ジョンズ)とその子どもたち二人が、メリー・ポピンズやその友達バートなど、不思議で楽しい人たちと交流する中で、親子の在り方、人生を楽しく送る方法などを学んでいきます。
その過程でたびたび出てくる、幸せな人生のヒントになる素敵な台詞や歌詞を抜粋し、解説を踏まえてご紹介します。
【名言①】「やっぱり”メリー・ポピンズ 何をやっても完璧”」
メリー・ポピンズが乳母としてバンクス家にやってきた日、不思議なメジャーで子どもたちの身長を測ります。そのメジャーは、身長だけではなく、その子どもの性格をも測ってしまうのです。驚いたジェーンとマイケルは、メリー・ポピンズの身長も計測してみるのですが、そこに示されていた計測結果がこの台詞です。
メリー・ポピンズは、本心では楽しいことがとても大好き。しかし、子どもたちを正しく導くために、感情におぼれず、いつでも厳しくかつ完璧に、それでいて優しく見守っているのです。
【名言②】「つらい仕事もとっても簡単、誰にだって楽しみながらできる。スプーン1杯の砂糖で苦い薬も平気で飲める、どんな薬もへっちゃら。」
子供部屋を片付けさせるために、メリー・ポピンズが子どもたちに教えた歌の歌詞です。メリー・ポピンズは、「どんな仕事も、コツさえ見つければ楽しくできる」ということを教えてくれます。
子どもたちは、どうやら片付けが苦手のよう。遊び終わってそのままになったおもちゃや、放り投げられた衣服で部屋はぐちゃぐちゃです。しかし、メリー・ポピンズが指を鳴らすだけで、散らかったおもちゃや衣服がたちまち棚へと戻っていきます。メリー・ポピンズの真似をして、ジェーンとマイケルは指を鳴らし、楽しく部屋を片付けることができたのでした。
【名言③】「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス!舌を噛みそうな言葉だけれど言えば気分が良くなるわ。思わず言葉に詰まったら、このおまじないを言って。」
『メリー・ポピンズ』といえばこのフレーズ!バートの描いた絵の世界の中で、競馬で優勝したメリー・ポピンズが、喜びで言葉に詰まったときに紹介する言葉です。
文字列に意味はないけれど、とりあえず口に出してみるだけで楽しくなってしまうこのおまじない。ジェーンやマイケルだけでなく、バンクス夫人やメイドたちもすっかり気に入って、毎日口々に唱え始めます。
【名言④】「スミスって名の義足の男がいる」「もう片方の足の名は?」
笑い上戸のアルバートおじさんは、心の底から笑うと宙に体が浮いてしまうという、不思議な癖を持っている人。そんなアルバートおじさんに悪ノリしたバートが放ったジョークです。
このジョークでアルバートおじさんはますます笑いが止まらなくなり、さらにはジェーンとマイケルもすっかりこのフレーズを気に入ってしまいます。のちには、厳格な父ジョージや、ジョージの勤める銀行の重役たちの心をも溶かすことに。
【名言⑤】「お父様でも気づかないことがたくさんあるわ。目立たないけど大事なこと」
ジェーンとマイケルの父ジョージは、厳格だけれど素晴らしい紳士です。そんなジョージでも気づかない、あるいは見えているのに目をそらしているものが世の中にはたくさんあるということを、メリー・ポピンズは教えてくれます。
たとえば、ジョージが仕事に行くときに、毎日前を通るセント・ポール寺院。この寺院の石段で、かわいそうな鳥に愛をめぐんでもらうべく、老女が餌を売っています。たった2ペンスで餌が買えるのに、気に留める人は誰もいないのです。もちろんジョージもその一人で、むしろ鳥の餌のために2ペンス支払うことなど無駄遣いだ、とすら考えています。
感受性豊かな子どもたちだからこそ、このような目立たないことでも大事にするということを、メリー・ポピンズはわかっているのです。
マイケルは、自分の持っている2ペンスを、餌を買うために使いたいと考えました。しかし、この2ペンスが大変な混乱を生む元凶となることを、彼はまだ想像もしていませんでした!
【名言⑥】「よく考えてごらん。お父さんは気の毒な人だ。毎日ゾッとするほど冷たいあの銀行で、冷たいお金に囲まれて働いている。君たちには、お母さんやメリーや巡査や僕がいる。でもお父さんは?困った時はどうすればいい?誰もいない、頼れるのは自分だけ。文句も言わず、独りで仕事を続けるしかない」
ジョージに連れていかれた銀行で、マイケルが2ペンスの預金を拒否したことをきっかけに、銀行は取り付け騒ぎを起こし、大混乱に陥ってしまいます。ジェーンとマイケルは何とか銀行を抜け出しますが、父親への不信感をぬぐえずにいたところを、バートが諭した台詞です。
父ジョージは優れた紳士で、仕事での面倒事も家に持ち込むことは一切ありません。しかしだからこそ、愛する子どもたちをも心から閉め出すことになり、一層孤独で気の毒な人なのです。
【名言⑦】「子どもたちが泣いても涙を拭いてやる暇もない。子どもたちがあんたを見上げて笑いかけても忙しすぎてつれなくそっぽを向いてしまう。あんたはいつでも仕事しか頭にない、子供時代はあっという間に過ぎ、幼い2人はたちまち大人になって親元を飛び去ってゆく。そうなってからでは愛を与えられない。」
バンクス家の煙突掃除に来ていたバートが、ジョージを諭す台詞です。ジョージは、銀行での取り付け騒ぎの責任を取らされるべく重役会議に呼ばれ、意気消沈していたところでした。
ジョージの父の代から築き上げてきたバンクス家の伝統と地位を、すべて失うことになる――。しかし、それよりもずっと大事なことがあるのではないか、愛する子どもたちがいるじゃないか。バートはそう諭すのです。
【名言⑧】「あげますよ、何よりも素晴らしい2ペンスを!」
とうとう銀行から解雇されてしまったジョージ。しかし、彼は地位や財産よりもずっと大事なものがあるということに気づきました。
ジョージが重役会議に行く前に、マイケルから、彼が預金を拒否した2ペンスを受け取っていたのです。この2枚の硬貨は、「孤独な父を助けたい」というマイケルの思いから渡されたものでした。
たった2ペンス。それでも、マイケルの思いの詰まった何よりも大事な素晴らしい2ペンス。金額がなんだ、金がなんだ。そういう気持ちで、頭取のミスター・ドース・シニアにマイケルの2ペンスを渡そうとして発したのが、この台詞です。
【名言⑨】「”義足のスミス”は本当におかしいよ。おかげで父は笑いながら死んだ。いいんだ、気にするな。幸せそうに死んだよ」
解雇が決まったジョージは、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」のおまじないを連呼するだけでなく、子どもたちに教わった”義足のスミス”のジョークをも重役たちに披露します。ジョージが銀行を去ったあと、ミスター・ドース・シニアは、この”義足のスミス”のジョークを噛みしめると、爆笑しながら空中へと浮かんでいくのでした。
そして後日、ミスター・ドース・シニアの息子であるミスター・ドース・ジュニアは、父の死をジョージに告げるとともに、ジョージを重役に復帰させます。その際の台詞がこちらです。
ミスター・ドース・シニアもまた、冷たいお金に囲まれて、銀行という檻の中で孤独に生きてきた人だったのです。そんな彼でも生まれて初めて、ようやく心から笑うことができ、満足したのでしょう。
【名言⑩】「ひどい子どもたちだ。さよならも言わない。君より父親の方が大切みたいじゃないか」
いよいよ、メリー・ポピンズがバンクス家を去る時がやって来ました。しかし、ジェーンとマイケルは、彼女にさよならを言うことはありませんでした。なぜなら、父ジョージが、マイケルから貰った2ペンスを使い、紙と糸を買って、破れてしまっていた2人の凧を直してくれたからです。
メリー・ポピンズが家を出る準備をしていた時、散々「行かないで」と泣いて頼んでいたのに、ジョージと母ウィニフレッドと一緒に凧あげに行くことが決まるや否や、コロッと気持ちを切り替えてしまった子どもたち。そんな2人に対して、メリー・ポピンズの持つ傘の柄についた、鳥の形の頭が呟いた台詞です。
子どもにとって自分の親が一番大事なのは当然である、そのことがよく分かっているメリー・ポピンズは、傘の柄に「そうね」と同意しながらも、父親と新たな関係を築いたジェーンとマイケルの姿を見て、少し寂しげに、それでいて満足そうに見守り、バンクス家を去るのでした。
『メリー・ポピンズ』の名言・名台詞まとめ
『メリー・ポピンズ』に登場する名言・名台詞をご紹介しました。人生を楽しく生きる魔法の言葉がたくさん見つかりましたね。
しかし魔法とは言っても、心がけ次第では誰でも実践できるものなのです。それが、『メリー・ポピンズ』が不朽の名作として愛される理由となっているのでしょう。