運命と向き合う勇気をくれる『ライオンキング』の名言10選
先日実写版が公開され、アニメ版を見返す方も多いであろうライオンキングの名言を10選紹介いたします!子供ライオンのシンバが辛い経験をしながらも、仲間と成長しその変化を描いた映画です!
愉快な音楽と色彩豊かなビジュアルが非常に有名ですが、そのセリフ一つ一つに着目したことはありますか?意識を傾けてセリフに着目してみると、登場人物の気付きにくかった心理や関係性が見えてくるかもしれません。
この記事では、みなさんの心に残るであろう名言をいくつか紹介しながら、その裏にあった心情も一緒に推測したいと思います。
目次
- 『ライオンキング』あらすじ
- 『ライオンキング』名言10選!
- 【名言①】「王の時代は太陽のように登り、そして沈んでゆく。私の時代もいつかは沈む時がやってくるだろう。」(ムファサ)
- 【名言②】「勇敢と向こう見ずは別のものだ」(ムファサ)
- 【名言③】「今のお前は、本当のお前ではない。生きるべき世界で役目を果たせ」(ラフィキ)
- 【名言④】「ハクナマタタ!嫌なことは忘れろ」(ティモン)
- 【名言⑤】「次の王はこの俺だ!俺について来い!もう腹をすかせてなくことは二度とないのだ!」(スカー)
- 【名言⑥】「命あるものは全てが関わりを持ち、釣り合いを保っている。王はそのことをよく理解しなければならない。小さなものから大きなものまで、あらゆる動物に敬意を払うのだ。」(ムファサ)
- 【名言⑦】「もう過去のことだ忘れるんじゃ!過去は痛むもんだ。でもお前は、そこから逃げ出すことができる。学ぶことも。」(ラフィキ)
- 【名言⑧】「怖かったさ、今日は。」(ムファサ)
- 【名言⑨】「だから孤独を感じたら思い出せばいいんだ、キングたちがいつだってお前を導いてくれるってね。俺だってそうするから。」(ムファサ)
- 【名言⑩】「時は、来たり。」(ラフィキ)
- まとめ
『ライオンキング』あらすじ
出典:ディズニー公式サイト
命溢れるサバンナの大地である、プライドランドをおさめるライオンの王のムファサは、誕生し次期王になるであろうシンバに、先祖や命が巡り巡って自然の調和を保っていることを語り継がせる。
しかしある日、ムファサの弟のスカーは兄が王になることをよく思っておらず、ハイエナ達と協力してムファサを殺害してしまい、シンバも王国から追放してしまう。途方にくれ力尽きたシンバは、ジャングルである愉快な仲間と出会い、新たな人生を過ごすが…。
『ライオンキング』名言10選!
以下からは、本編で登場する名言を10個選んでご紹介いたします!ディズニー映画には、新作や作品の続編が作られる際にも必ず「一貫したメッセージ性」があると言われています。
そしてこの作品のメッセージとは「変えられない過去や運命と、どう向き合うか」です。シンバの悲しい過去と、それを乗り越える助けになったセリフを一挙ご紹介します。これを読めば、きっとあなたも勇気が出るはず!
【名言①】「王の時代は太陽のように登り、そして沈んでゆく。私の時代もいつかは沈む時がやってくるだろう。」(ムファサ)
逆らえない自然の原理や、祖先の偉大さ、そして全てを背負っているという強い覚悟がにじみ出ているセリフですよね。次の王はシンバと決まっていますが、ふさわしい王になるには心身ともに立派に育たなくてはなりません。息子のシンバに、自らの想いと先祖への尊敬の念を語る父親の姿は、非常にかっこいいです。
【名言②】「勇敢と向こう見ずは別のものだ」(ムファサ)
好奇心と怖いもの見たさから、ムファサもなかなか近づかないハイエナの住処へ忍び込んだシンバとナラは、危うく命を落としかけたところをムファサに救われます。その後、シンバに伝えた言葉がこのセリフです。
自分も大人ライオンのように立派に遣って退けられると思いたかったシンバに、勇敢でいることと後先考えない事は別で、分別をつける必要性を諭します。
ただ叱っているのではなく、シンバの溢れる好奇心と勇敢を誇示したいという気持ちを汲んだ上で、教えを施す姿は、まさに理想の父親です。
【名言③】「今のお前は、本当のお前ではない。生きるべき世界で役目を果たせ」(ラフィキ)
大人になったシンバに、ラフィキがこう言います。自分の過去の過ち(正確には仕組まれた事ですが)をずっと後悔していたシンバですが、その想いに蓋をして忘れようとしているかのように毎日ティモン・フンバと楽しく暮らしていました。
心にしまいずっと忘れようとしていた「王」という役目を、長老のラフィキはどうにかして思い起こさせます。この言葉を聞いてシンバは、自分とその使命を、夜空を見ながら思い出します。
【名言④】「ハクナマタタ!嫌なことは忘れろ」(ティモン)
落ち込んでいるシンバに、ティモンとフンバがこう言いました。「元気を出して欲しい、気にすんなよ!」という気軽な考え方も、長い人生を送る上で大切なことですよね。
このセリフは、子供のシンバが自分のせいで父親がなくなったことで深いショックを受けていました。ティモンとフンバはこの事情を全く知らず励ましたのですが、何も知らない2人の言葉だからこそ、シンバの心にストレートに届いたのですね。
思いつめすぎて、自分を押しつぶしそうになった時には「ハクナマタタ」を思い出して、美味しい食べ物や楽しいダンスで気分転換すれば、ハッピーになれること間違いありません!
【名言⑤】「次の王はこの俺だ!俺について来い!もう腹をすかせてなくことは二度とないのだ!」(スカー)
皆を騙してムファサを殺し、シンバをプライドロックから追い出した、今作の悪役でありムファサの実の弟・スカーのセリフです。
スカーは卑怯者で最後には仲間のハイエナにも裏切られますが、賢い彼には言語化できない不思議な魅力とカリスマ性があります。みなさんの中にも、このキャラクターが好きな人も多いのでは無いのでしょうか?
大勢のハイエナの前で演説した時に発したこのセリフは、絶対的な自信と野心がにじんで見えてなんともカッコいいですね。
【名言⑥】「命あるものは全てが関わりを持ち、釣り合いを保っている。王はそのことをよく理解しなければならない。小さなものから大きなものまで、あらゆる動物に敬意を払うのだ。」(ムファサ)
ムファサがシンバに、命の大切さと自然の偉大さを伝えるシーンです。いくら王といっても、横暴になんでも好きなように振る舞えるのではなく、たとえ自分の餌になりうる動物にさえ、敬意を払わなくてはならないと伝えます。
私たちの私生活に当てはめてみたらどうでしょう?指導者的な立場になればなるほど、自分の部下や同僚に、敬意を払いそれぞれを理解しなければ、指導者としてはふさわしいとは言えません。
その点では、自然界でも人間界でもあるべき姿は変わらないのですね。
【名言⑦】「もう過去のことだ忘れるんじゃ!過去は痛むもんだ。でもお前は、そこから逃げ出すことができる。学ぶことも。」(ラフィキ)
ラフィキが大人になったシンバと再会し、プライドロックに戻ることを戸惑うシンバにかけた言葉です。過去のトラウマを、「学び」に変え乗り越えることができるんだと訴えています。
これ私達の生活にも応用できる事ですね。何か過去の失敗を抱え、新しい進化を恐れるのではなく、考え方を変え少しの勇気を出せば、大きな成長に変えることができます。
もし何かに躊躇することがあれば、この言葉を思い出して見てください。
【名言⑧】「怖かったさ、今日は。」(ムファサ)
シンバが子供の頃、ハイエナの住処にナラを連れていったことを叱った後のムファサのセリフです。「父さんは怖いことなんて無いんでしょ?」とシンバに聞かれ、ムファサはこう答えました。
大切な息子を失うかもしれない場面では、いくら勇敢で偉大な王でも怖いものです。しかし、大切な人に自分の弱さもさらけ出せる人こそが、真の強い者の証明なのかもしれませんね。
【名言⑨】「だから孤独を感じたら思い出せばいいんだ、キングたちがいつだってお前を導いてくれるってね。俺だってそうするから。」(ムファサ)
出典:ディズニー公式サイト
ムファサは夜空を見上げながらこう言いました。自分もいつか死ぬという、絶対的に逃れられない運命をただ受け入れるのではなく、ムファサは「先達に恥じないような立派な王」になるべく日々悩んでいたのかもしれません。
いつか自分がシンバを側で見守ることができなくなった時にでも、「祖先がお前にきっと勇気をくれる、お前は1人じゃ無い。」と伝えることで勇気を持って欲しいと願った切実な父親の姿に、なんともグッときます。
きっと、かつて自分も悩んだり孤独を感じたりした経験があってこそ、言えた言葉なのかもしれませんね。
【名言⑩】「時は、来たり。」(ラフィキ)
名言集の、最後に相応しいのはこちらです。このセリフは劇中何度か使われます。何か新しい展開が始まる期待感、高揚感はもちろん、不安や未来への若干の恐怖をも含んだこのセリフを聞くと、変わりゆく未来への各々の覚悟が伝わりますね。
きっとこの儀式はシンバの子供にも、そしてまたその子供にも伝わるでしょう。その度にまた新しい世代が始まり、命は巡り巡り回っていくのです。
まとめ
作中で印象深かった名言を、考察と心情分析を含めてご紹介してみました。巡る命の1部として頂点に君臨するライオンの確固たる覚悟や、悩んだ時の「内なる声」となりうる場面など、たくさんあったかと思います。
本編をもし見直す機会があれば、これらのセリフにぜひ耳を傾けてみてくださいね。