『崖の上のポニョ』の名言に学ぶ ! まっすぐな生き方
映画『崖の上のポニョ』から名言を10選ご紹介します!大好きな宗介に会いたいポニョと、ポニョに会いたい宗介、そして優しさとに溢れる宗介の母リサ。今回はこの3人の言葉に焦点を当てました。優しさと誠実さの溢れる3人のまっすぐな生き方に、心打たれること間違いなしです。名言を知ることで作品への理解がより深まるはず。ぜひ記事を読んでから、作品をもう一度見返してみてください!
目次
- あらすじ
- 『崖の上のポニョ』名言10選紹介!
- 【名言①】「大丈夫だよ。僕が守ってあげるからね。」(宗介)
- 【名言②】「リサ、泣かないの。僕も泣かないから。」(宗介)
- 【名言③】「ここにバケツ置いとけば、ポニョが来た時に、このうちってわかるよね。」(宗介)
- 【名言④】「半魚人のポニョも、人間のポニョもみんな好き」(宗介)
- 【名言⑤】「運命っていうのがあるんだよ。つらくても運命は変えられないんだよ。」(リサ)
- 【名言⑥】「この家は嵐の中の灯台なの。真っ暗な中にいる人は、みんなこの光に励まされているわ」(リサ)
- 【名言⑦】「宗介、大好き。」(リサ)
- 【名言⑧】「ポニョ、そーすけ好きー!」(ポニョ)
- 【名言⑨】「ポニョ、人間になるー!」(ポニョ)
- 【名言⑩】「ハムゥ」(ポニョ)
- まとめ
あらすじ
好奇心旺盛の少年宗介は、浜辺の一軒家に家族と住んでいた。父親は航海のため、長い間家に帰ってくることはなく、母親のリサと実質二人暮らしだった。ある日海岸を訪れた宗介は、空き瓶に顔を突っ込む不思議な生物を発見した。それは、港に近づいてうっかりゴミに体を挟まれてしまった半魚人ポニョだった。
そのままポニョを飼うことに決めた宗介。一緒に暮らすうちにポニョも宗介も次第にお互いのことを好きになった。しかしポニョが失踪したことに気づいたポニョの父フジモトは、ポニョを海底に連れ戻そうとする。ポニョは宗介に会いたい一心で、再び家を逃げ出そうとするがーー。
『崖の上のポニョ』名言10選紹介!
ここからは、メインキャラクター3人に焦点を当てて、作中に残した名言を紹介します。子供向け作品といえど、子供ならではの純粋さとまっすぐな想いには心打たれるものです。また、母親のリサは、街を思う優しさに溢れた女性です。
そんな個性あふれるキャラクター達のが残した名言を、一挙紹介!みなさんの心に残り、なんだか少しジーンと来てしまうような名言が、きっと見つかるはずです。
【名言①】「大丈夫だよ。僕が守ってあげるからね。」(宗介)
ポニョと宗介が互いのことを少しずつ知り、好きになった後に宗介がポニョに呟いたセリフです。宗介の純粋な優しさと、ポニョを思うまっすぐな心から生まれた言葉です。飾らず恥ずかしがらず、ひたすらポニョのことが大好きな宗介が、なんとも愛らしいですね。
この言葉をかけられたポニョは、宗介のことをさらに大好きになったのでした。5歳の少年の言葉とは思えないほど、自信と決意に満ちたセリフは、とてもかっこいいですね。
【名言②】「リサ、泣かないの。僕も泣かないから。」(宗介)
長い長い航海から帰ってくる予定だった旦那を楽しみに待っていたリサ。しかし、突如帰れなくなったと連絡が入り、激怒してしまったのです。布団で人知れず涙する母親のリサに対し、優しい宗介はこの言葉をかけました。
今までは子供として「守られていた」宗介でしたが、ポニョとの出会いをきっかけに「守る」立場に成長したのでした。ポニョと出会ってからの数日間の経験で成長し、大人になった姿を表したかのようなセリフです。5歳の少年の言葉とは思えないほど、なんともかっこいいですね。
【名言③】「ここにバケツ置いとけば、ポニョが来た時に、このうちってわかるよね。」(宗介)
ポニョがフジモトに連れさられてしまい、宗介はとても落ち込んでいました。家に帰ってきた宗介は、ポニョを入れていたバケツを見つけ、これを家の前に置いておけば、ポニョが帰ってきたときにわかるだろうと、目印としてバケツを起きました。離れ離れになっても、ポニョを想う、宗介の優しい気持ちが現れた言葉ですね。
【名言④】「半魚人のポニョも、人間のポニョもみんな好き」(宗介)
金曜ロードショー!での名台詞の投票企画で、視聴者投票で見事1位を獲得したセリフです。宗介はその心の純粋さから、何度かポニョへの気持ちを述べていましたが、この言葉は作中でもっともストレートな愛情表現だったと思います。
見た目や種ではなく、ただポニョの存在や心を愛している宗介のまっすぐな言葉でした。そして、宗介からの想いが消えれば泡になってしまうというポニョと、ずっと人間として一緒にいられるようにしてくれたのが、宗介のこの言葉だったのです。
【名言⑤】「運命っていうのがあるんだよ。つらくても運命は変えられないんだよ。」(リサ)
ポニョを連れ戻しにきたフジモトによって、ポニョは連れ去られてしまい、落ち込む宗介にリサがこの言葉をかけました。もともと海の生き物で、海に住んでいたポニョはいつか帰らなければいけない運命にあったため、どうしようもありませんでした。
現実の悲しさを実感する息子に対し、運命の厳しさを教えるのもまた母親の役割だと思ったのでしょう。慰める事は簡単ですが、辛い時こそ成長のチャンスになると考え、母親として息子の成長を見守った、優しさと厳しさが現れた言葉ですね。
【名言⑥】「この家は嵐の中の灯台なの。真っ暗な中にいる人は、みんなこの光に励まされているわ」(リサ)
宗介の家が水で覆われてしまい、夜だったため外には明かりがほとんど見えませんでした。心優しいリサは、「ひまわり園」にいる老人たちのことが心配になり、夜でしたが様子を見に行くことに決めました。宗介は一緒に行きたがりましたが、リサのこの言葉を聞いて家に残ることを決めます。
もどかしさ故、一緒に行きたがる宗介に、「灯台に残り人々を照らす」という役割を認識させました。
【名言⑦】「宗介、大好き。」(リサ)
宗介の母親であるリサが、宗介への愛情を伝えたセリフです。この2人は親子なのですが、お互いを名前で呼び合う不思議な関係なのです。この事について特に言及はされていませんが、「息子」としてではなく1人の人として自立して欲しいという愛情と尊重の気持ちが込められているように感じられます。
そして、ポニョを守り優しさと勇気に溢れた宗介のことを、改めて尊敬し愛おしく想い、このセリフが生まれたのだと思います。親子愛の象徴のような言葉ですね。
【名言⑧】「ポニョ、そーすけ好きー!」(ポニョ)
作中のセリフでもっとも一般的に有名なセリフですね。宗介の気持ちがポニョに伝わり、ポニョもその気持ちに答えるシーンです。人間の言葉はまだうまく話せないポニョでしたが、自分の知っている言葉で、一生懸命その気持ちを伝えました。
宗介のことが大好きという一心な気持ちがあったため、父親に連れ戻されてもポニョは地上に再び戻って来れたのです。
【名言⑨】「ポニョ、人間になるー!」(ポニョ)
人間嫌いなフジモトに対して、ポニョがこの言葉を放ちました。怪我をして血が出ていた宗介の傷口を舐め直そうとしたため、魚のポニョは人間になりかけていたのです。
人間になることを許さないフジモトでしたが、目の前でポニョに手足が生えている姿を見て、もうどうすることもできませんでした。それにしても、父親に深海に連れ戻されても、宗介を思い続け、地上へ帰ろうとするポニョのまっすぐな気持ちには、感心です。
【名言⑩】「ハムゥ」(ポニョ)
名言の最後に選んだのは、可愛らしいポニョが覚えたての言葉を使って大好物を叫ぶこの言葉です。パンはなぜか毛嫌いして口にしないポニョでしたが、ハムを見つけた途端口いっぱいにほおばったのです。
ポニョがハムを好きな理由は諸説あり、「塩分が含まれているから」「比較的柔らかい肉だから」などの論争がなされていますが、真実は宮崎監督にしかわかりませんね。私たちにとっては普通の食べ物なのに、夢中になって食べる姿と少し舌ったらずながらも言う「ハムゥ」がとても耳に残ります。
まとめ
ここまでで、主要キャラクター3人が残した名台詞を10個選んで紹介してきました。『崖の上のポニョ』の軸となっているテーマは「純愛と親子愛」であると言われています。宗介とポニョが互いを思い合う「純愛」と、リサが宗介の成長を優しく見守る「親子愛」。
心優しいキャラクターの大切にしている、それぞれの「愛」の形が、セリフに現れていたかと思います。映画を見る際は、これらのセリフとそれぞれのキャラクターが持つ「愛」の形に着目して見てくださいね!
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