スカッと爽快なおすすめケイパームービー10選 | シビれる犯罪者集団の活躍を目に焼き付けろ!
それぞれの得意分野を活かし、集結させて、完全犯罪に挑むケイパームービー。悪人たちといえども、そのプロフェッショナルな技術と手際の良さに、圧倒される爽快感。そんな人気のケイパームービー10選をご紹介します!
目次
ケイパームービーとは
ケイパームービーとは、盗みなどの犯罪を意味する「ケイパー(caper)」という俗語を用いた、犯罪映画の中に位置づけられるジャンル。主にプロの強盗集団が活躍する作品の事を指します。『オーシャンズ11』や『グランド・イリュージョン』、日本では『ルパン三世』などが有名ですね。
犯罪映画と言えば「クライム (crime)映画」「クライムムービー」と言えばピンとくる方も多いでしょう。クライムムービーが「犯罪全体」を取り扱っているのに対し、ケイパームービーは犯罪の中でも「強盗」にフォーカスしたジャンルです。
大胆な強盗シーンやチームの連携は、観ている者にスカッとした爽快感を与えてくれるのが魅力です!
2019年度公開の最新おすすめケイパームービー
2019年度公開、または公開予定の最新映画をご紹介します。どれも形が違いますが、ケイパーな要素をたっぷり含んだ、ドキドキハラハラの楽しさです。
ルパン三世THE FIRST
「これぞケイパーの王道!」
出典:映画『ルパン三世NETWORK』公式Facebook
あらすじ
ご先祖であるルパン一世も盗み出せなかった伝説のお宝「ブレッソンダイアリー」なるものに挑む、お馴染みルパンとその仲間たちを描くストーリー。第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが狙い、その行方を追い求めた謎のお宝。「ブレッソンダイアリー」を手に入れ、謎を解いた者は巨万の富を手にすることができるという。最大の謎と冒険に挑む彼らの活躍はーー。
ケイパ―ムービー『ルパン三世THE FIRST』の見どころポイント
名作『カリオストロの城』から40年の節目の2019年、満を持して登場したルパン三世劇場版です。あのルパンと個性豊かな仲間たちが、3Dになってスクリーンに登場します。ケイパーといえば、真っ先に思い浮かぶ日本一有名な盗賊たちですね。
これほど幅広い年代に支持され続けているアニメもめずらしいのではないでしょうか。“THE FIRST”というのは、また新たな出発という意味に加え、ルパン一世に絡む話でもあるということで、奥深いストーリーに注目です。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- ルパン三世が好きで、新しいルパンたちが見たい人
- 謎が絡んだお宝探しストーリーに興味のある人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- アニメ映画に興味のない人
- ルパン三世を観ても興味がわかない人
ゴールデンリバー
「男たちの思惑が絡む一攫千金」
出典:映画『ゴールデンリバー』公式サイト
あらすじ
ゴールドラッシュのアメリカ。殺し屋の兄弟(ジョン・C・ライリー、ホアキン・フェニックス)が引き受けた新しい仕事は、ある科学者(リズ・アーメッド)を殺すことだった。連絡係であるモリス(ジェイク・ギレンホール)が、居場所を突き止めるが、科学者に重大な秘密を打ち明けられる。
それは“黄金を見分ける薬”の化学式を発見したというものだった。それを聞いてモリスは彼と手を組むことにする。2人を見つけた殺し屋の兄弟も同じように手を組み、4人は協力して黄金を手に入れることになった。
ケイパ―ムービー『ゴールデンリバー』の見どころポイント
泥棒や強盗などと違い、この映画の舞台はゴールドラッシュのアメリカ。誰もが一攫千金を夢見て金を探す状況じたいは、悪事や犯罪ではありませんが、出てくる人物たちは、殺し屋や科学者など胡散臭い人物ばかりです。
監督いわく、「西部劇は男の関係を描くことを可能にするジャンル」。ケイパームービーのテーマの1つは仲間との関係であるということを考えれば、この映画の死と隣り合わせの非日常の世界観は、微妙で、いつ変化するかわからない、彼らの関係性を描くにはうってつけといえるかもしれません。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- ゴールドラッシュ時代の西部の世界観が好きな人
- 撃ち合いばかりでない西部劇が観たい人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 西部劇時代の映画が苦手な人
- 現代を舞台にしたケイパームービーが好きな人
ブラック・クランズマン
「人種を超えた仲間で挑む」
あらすじ
黒人のロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、警察官に採用される。潜入捜査員を希望する彼は、なんと白人至上主義の団体と勝手に接触して気に入られ、会う約束をとりつけてしまう。
そこで、同僚の白人フィリップ(アダム・ドライバー)が潜入役となり、ロンは電話担当として、2人で1人の人物を演じることになる。白人刑事たちとロンの巧みな計略は成功をおさめられるかーー。
ケイパ―ムービー『ブラッククランズマン』の見どころポイント
泥棒やスパイではなく、刑事たちが主役の物語ですが、仲間と協力して事件に挑むということで、ケイパーとして挙げました。奇想天外でコメディのような内容ですが、れっきとした実話です。
白人至上主義を敵にまわしたこの映画は、カンヌ映画祭で上映後10分間ものスタンディングオベーションが起こったほど、現実的で深刻なテーマだといえるでしょう。日本人にとっても決して他人事ではないテーマに、きちんと向き合える映画だといえます。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- アクションシーンだらけでない警察映画が観たい人
- 明るいコメディっぽい警察映画が好きな人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 人種問題の重いテーマが苦手な人
- 派手なアクションとマッチョな刑事の警察ものが好きな人
闇の歯車
「江戸の逢魔が刻に動き出す」
出典:映画『闇の歯車』公式サイト
あらすじ
裏の世界で生きていた左之助(瑛太)は、ある居酒屋で声をかけられた。「儲け話がある……」と。声をかけてきたのは、伊兵衛(橋爪功)という男。はじめは相手にしなかった左之助だが、女と暮らすことになったので、将来のためにまとまった金がほしくなり、話に乗る。
伊兵衛の言う儲け話とは、ある商家に眠っている700両の強奪。そして集まったのは左之助を含めた、身分も年齢もバラバラの4人の男たち。狙うは大金、動くのは逢魔が時ーー。
ケイパ―ムービー『闇の歯車』の見どころポイント
時代劇専門チャンネル開局20周年を記念して制作された、藤沢周平原作の映画化です。「瑛太」の凛々しく初々しいちょんまげ姿と、謎の男「橋爪功」の円熟の演技の絡みが見どころですが、ストーリーも藤沢作品にしてはめずらしいサスペンス調。
時代劇に馴染みのない人でも、入っていきやすい設定と内容になっています。戦国時代や平安時代に比べて、現代人の感覚と一番近い身近な江戸時代に学ぶことも多いです。そんな江戸に足を踏み入れるきっかけとなる映画にふさわしい作品です。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- 時代劇が好きな人
- サスペンス時代劇なら観てみようと思う人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 時代劇にまったく興味のない人
- 歴史は好きだけど、江戸時代に興味のない人
ダイナミックな仕掛けがみごとなケイパームービー
仲間たちと協力しなければ絶対に成功しない、ダイナミックで規模の大きな仕掛けをほどこした、喝采を送りたくなる犯罪です。
オーシャンズ11
「かっこよすぎて気分爽快」
出典:ワーナー公式サイト
あらすじ
刑務所から仮出所したダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)は、服役中に計画していたカジノの地下金庫の現金強奪を実行に移すべく、動きはじめる。彼は仲間のラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)にこのことを打ち明け、協力を求める。
ラスティを司令塔とし、アメリカ中からそれぞれの特技を持つ犯罪のスペシャリストたち8人が集結する。見事な手際で、強固なセキュリティをかいくぐっていく犯罪者たち。果たして仕事は成功するかーー。
ケイパ―ムービー『オーシャンズ11』の見どころポイント
ケイパームービーというと、ほぼ必ず挙げられるのが『オーシャンズ11』です。ストーリー展開そのものに加え、テンポの良さ、適度に散りばめられたユーモアが、絶妙に楽しい映画を作り出しています。しかも、豪華な俳優陣の顔ぶれ!
ケイパームービーは犯罪集団である場合が多いため、バッドエンドになることもありますが、この映画は暗い気持ちとは無縁。とにかくプロフェッショナルたちの見事な手際と、そのカッコ良さで、爽快な気分で楽しめるケイパームービーです。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- 気分爽快な泥棒映画が観たい人
- 豪華なキャストたちの共演を楽しみたい人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 深いテーマがある映画が好きな人
- バッドエンドなケイパームービーが好きな人
グランド・イリュージョン
「イリュージョンを楽しませてくれる犯罪者たち」
出典:映画『グランドイリュージョン』公式Twitter
あらすじ
4人の天才イリュージョニスト集団フォーホースメン、実はダニエル(ジェシー・アンゼンバーグ)をリーダーとする犯罪集団。と言っても、私利私欲で動くわけではない彼らが課せられたミッションは、巨大IT企業による個人情報売買の暴露。
しかし、それを阻止する強敵が現れる。天才科学者ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)。
ことごとくトリックを破られていき、追い詰められていくフォーホースマンの面々。科学の力を出し抜くことができるのかーー。
ケイパ―ムービー『グランドイリュージョン』の見どころポイント
『グランドイリュージョン』で監督がこだわった点の1つが、本物のマジックを映画の観客に見せることだそうです。映画なんだから、 何だってCGでできてしまうというのは、つまらない。ということで、イリュージョニストたちが映画の中で演じているマジックは、実際に俳優たちが行っているものを撮影したそうです。
当然かなり訓練したのでしょうが、観客を楽しませなければという監督の意図どおり、この映画の見どころの1つとなっています。エンターテインメントを徹底的に楽しむ映画といっていいかもしれません。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- イリュージョンが好きな人
- エンターテインメント性の強い楽しい映画が好きな人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 映画でイリュージョンは楽しめないという人
- 悪役のケイパームービーが好きな人
それぞれの心が葛藤するケイパームービー
ケイパームービーの中で、それぞれの思惑や心理戦をテーマにした物語です。どちらかといえばスカッとするというよりは、暗めで重たい雰囲気を持つものが多いかもしれませんね。
インサイドマン
「それぞれの目的は?秘密は?」
出典:Amazon.com
あらすじ
マンハッタンの銀行で強盗事件が発生する。ダルトン(クライヴ・オーウェン)をリーダーとする犯人グループは、行員と客を人質にたて籠った。知らせを受けて駆けつけた捜査官フレイジャー(デンゼル・ワシントン)だが、犯人たちの目的のわからない言動に苦慮する。
一方、銀行の会長は事件を知って、急遽弁護士のマデリーン(ジョディ・フォスター)に密命を託し、現場へと送り出した。彼女の役目は何なのか、ダルトンたちの目的もいったい何なのかーー。
ケイパ―ムービー『インサイドマン』の見どころポイント
綿密な計画の元に、実行された銀行強盗ですが、中味はそれほど単純な話ではありません。一見悪に見える彼らですが、果たしてどうなのか。そして明らかに秘密を持っている銀行側の人間として交渉する女性弁護士の思惑はーー。
派手な展開はありませんが、心理戦ともいうべき、重たい系のサスペンス映画です。とはいえ、ハラハラドキドキの展開は当然散りばめられていて、犯人グループがどうやって銀行から逃げるつもりなのか、見どころです。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- 頭脳派で現実味のある犯罪映画が好きな人
- 心理戦のサスペンスが好きな人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 派手な展開の動きのある映画が観たい人
- ストーリーの進み具合が遅い心理戦映画は苦手な人
黄金を抱いて翔べ
「果たして彼らは成功するのか」
出典:Amazon.com
あらすじ
調達屋として、闇社会で生きている幸田(妻夫木聡)は、ある時大学の同級生の北川(浅野忠信)から儲け話を持ちかけられる。それは、大阪にある銀行から240億円相当の金塊を強奪する計画だった。
加わる仲間は北側の弟(溝端淳平)、システムエンジニアの野田(桐谷健太)、爆破のプロ(チャンミン)、元エレベーター技師(西田敏行)。完璧な防犯システムを突破し、金塊強奪計画が動きはじめるかに見えたがーー。
ケイパ―ムービー『黄金を抱いて翔べ』の見どころポイント
ストーリーもさることながら、出演メンバーの顔ぶれがバラエティーに富んでいて、興味深い作品です。仲間と共に金塊強奪という、ケイパーストーリーの基本に乗っとったような展開です。綿密な計画が進められていく過程は、とても面白い。
しかし、彼らは決してプロフェッショナルではありません。ルパンたちのように淡々と事を進めることはできません。裏切り、恐怖、沸き起こる葛藤、そして秘密の過去。様々な問題が彼らを襲いはじめ、そして明らかになる事実。ちょっとバイオレンス風味で重たいケイパーです。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- 高村薫原作の同名小説が好きな人
- 暗くて重たいストーリーのサスペンスが観たい人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- バイオレンスを含んだ重たい内容のサスペンスが苦手な人
- バッドエンド気味で笑えないケイパームービーは苦手な人
驚きのどんでん返しが待っているケイパームービー
ケイパームービーの展開としても面白い上に、ラストには驚きのどんでん返しが待っている、2度おいしい思いができる映画です。
ユージュアル・サスペクツ
「どんでん返しの代表作」
出典:Amazon.com
あらすじ
ニューヨークの警察署に、銃器強奪事件の容疑者としてユージュアルサスペクツ(常連の容疑者)が集められた。元汚職刑事キートン(ガブリエル・バーン)、強盗コンビ、爆弾製造者、詐欺師の5人。彼らはすぐに釈放されたが、強盗の1人が宝石強奪の話を持ちかける。
彼らはそれを実行し、成功させる。調子にのった5人は別の宝石強奪にも手を出すが、それは宝石ではなく、麻薬だった。深みにはまって、身動きの取れなくなった彼らを待っていたのは、伝説のマフィア「カイザーソゼ」からの命令だった。
ケイパ―ムービー『ユージュアルサスペクツ』の見どころポイント
マフィアの密輸船爆破事件の凄惨な現場から始まるこのストーリーは、かなり複雑怪奇です。その現場で唯一生き残った詐欺師の告白と証言が、このストーリーの内容になっています。1つの失敗から転がり落ちていく5人の運命ですが、見どころはズバリ、「カイザーソゼ」は誰なのかという謎。
サスペンスでもあり、犯人捜しの面白さもある話です。どんでん返しの映画としても必ず挙げられる『ユージュアル・サスペクツ』の見どころはズバリ、ラスト。しかしそれを楽しむためには、ややこしいストーリー全編から目を離さないことです。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- どんでん返しの映画が好きな人
- ややこしいストーリー展開についていける人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- 複雑なストーリーが苦手な人
- 勧善懲悪でない話はモヤモヤが残るので嫌いな人
ピエロがお前を嘲笑う
「現実か非現実か」
出典:Amazon.com
あらすじ
殺人の疑いをかけられ、指名手配された上、命の危険を感じて、警察に出頭したのは、天才ハッカーのベンヤミン(トム・シリング)。彼の長い告白によると、事の発端は、学生時代女の子の気を引くために、試験問題をハッキングして捕まったことだった。
そこで知り合ったハッカー仲間たちに声をかけられ、彼らは破壊的ハッキング集団「CLAY」を結成する。はじめは度が過ぎる悪戯程度のものだったが、世間が騒ぐのが面白くて、次第にエスカレート。ついには仕掛けたハッキングがきっかけで殺人事件が起こってしまう。
ケイパ―ムービー『ピエロがお前を嘲笑う』の見どころポイント
1人の青年のちょっとした出来心が、とんでもない事態を引き起こしてしまう物語ですが、普通のストーリーと違うのは、観ている間に現実世界とネットワークの世界の間が、曖昧になってくることです。
主人公自身も、観ているこちらの方も、どこまでが現実に起こっていることなのか、わからなくなってきます。「こんな世界観は苦手だ」とついついこちらも思ってしまい、主人公もとうとう現実の警察に逃げ出してしまいます。しかし、それを見事にくつがえすどんでん返し!誰もが唖然としてしまうこと必至です。
このケイパームービーはこんな人におすすめ
- ハッキングなどを題材にした話が好きな人
- 複雑なストーリーとどんでん返しが好きな人
このケイパームービーはこんな人には向かないかも
- コンピューターの世界観が理解できない人
- 若者たちが暴走する映画が嫌いな人
まとめ
プロフェッショナルな技術に感心させられたり、観ている者の裏をかかれたり、1人では決してできないことを、みんなでやってのける奇跡のような悪事の数々。スカッとしたり、呆気にとられたりの楽しみ方が、ケイパームービーの人気の秘訣と言えるのではないでしょうか。
※配信状況は2020年1月時点のデータです。最新の配信状況は公式サイトにてご確認ください!