美しいピアノの旋律に酔いしれるおすすめ映画10選

ピアノの映画は、観る映画でありながら聴く映画でもあるのが魅力です。劇場で、森の中で、酒場で、そして戦場で、あらゆる場所で人々の心を惹きつける、ピアノが主役のおすすめ映画10選をご紹介します。

2019年度公開のおすすめピアノ映画

2019年度公開の、ピアノが楽しめる映画です。場所や時代が様々ですが、サクセスストーリー、人種問題、伝説的ピアニストのドキュメンタリーなど、どれもピアノの魅力たっぷりのバラエティ豊かなピアノ映画です。

1. 蜜蜂と遠雷

「俳優と作曲家と演奏家の美しいコラボ」ピアノ 映画
出典:『蜜蜂と遠雷』公式twitter

あらすじ

出典:『蜜蜂と遠雷』予告編

若手ピアニストの登竜門である芳々江国際ピアノコンクールに挑むのは、4人の若者。表舞台から姿を消し、今再起をかけるかつての天才少女「亜夜」(松岡茉優)、働きながら夢を追いかけて最後のチャレンジに挑む「明石」(松坂桃李)、名門音楽院在学中で優勝大本命の「マサル」(森崎ウィン)。そして“ピアノの神様”、のお墨付きを持った謎の少年「」(鈴鹿央士)。

出会い、競争、葛藤、それぞれの思いを抱えながら戦い、ともに成長していく4人。果たして栄光を勝ち取るのは誰かーー。

ピアノ映画『蜜蜂と遠雷』の見どころポイント

映像化するのは困難と言われた、直木賞作家「恩田陸」の原作にチャレンジしたことでも話題の映画ですが、もう1つの話題は、劇中に使われている楽曲『春と修羅』。宮沢賢治の詩の題名ですが、当然この映画のオリジナル曲です。
作曲は、現代音楽の作曲家「藤倉大」。そして演奏は、それぞれの登場人物たちを担当する4人の演奏家たち。ストーリーはもちろんのこと、原作では聴けない映画ならではの美しい旋律を味わってみてはいかがでしょうか。

こんな人におすすめ

  • 音楽をやっていて、登場人物たちに親近感を覚える人
  • 原作を読んで、是非映像化を見たい人

こんな人には向かないかも

  • 邦画や青春ものは苦手な人
  • ピアノ映画は歴史や人物の生き様などと絡めて観たい人

基本情報

上映時間:118分
監督:石川慶
出演者:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士
受賞歴:ー
公開日:2019年10月4日(日本)

2. パリに見出されたピアニスト

「生きがいを見出してくれたピアノ」ピアノ 映画出典:『パリに見出されたピアニスト』公式サイト

あらすじ

出典:『パリに見出されたピアニスト』予告編

パリのターミナル北駅に置かれた「ご自由に演奏を」と書かれたピアノ。そこで演奏するのは、貧しい家庭で育った青年マチュー(ジュール・ベンシェトリ)。彼は誰にも内緒でここでピアノの練習をしていた。ある日、その演奏に足を止めた1人の男がたいた。名門音楽院のディレクターであるピエール(ランベール・ウィルソン)。
彼はマチューの才能を見抜き、声をかけるがマチューはその場から逃げてしまう。しかし、後日盗みを犯し警察に捕まったマチューに、ピエールが手を差し伸べる。公益奉仕を条件に釈放。それは音楽院での清掃と、ピアノのレッスンを受けることだった。

ピアノ映画『パリに見出されたピアニスト』の見どころポイント

単純な若者のサクセスストーリーに見えて、実は彼を見出すピエール、女伯爵と呼ばれている女性ピアノ教師(クリスティン・スコット)、この3人の人間模様の物語と言えます。生きがいや希望を見出せなかったのは、マチュー青年だけでなく、ピエールたちも同じ。
共に夢を見るという戦いを得ることで、彼らが生きがいを見つけ、共に成長していくドラマでもあるのです。そしてピアノに立ち向かうサクセスストーリーと共に、クラシックの名曲の素晴らしさを堪能できます。

こんな人におすすめ

  • サクセスストーリーが好きな人
  • 名門音楽院でレッスンを受けている気分になりたい人

こんな人には向かないかも

  • 凝った複雑なストーリー展開が好きな人
  • ピアノはクラシック以外が好きな人

基本情報

上映時間:106分
監督:ルドヴィク・バーナード
出演者:ジュール・ベンシェトリ、クリスティン・スコット・トーマス、ランベール・ウィルソン
受賞歴:無し
公開日:2018年(フランス)2019年9月27日 (日本)

3. グリーンブック

「重さを吹き飛ばすピアノの旋律」ピアノ 映画出典:『グリーンブック』公式twitter

あらすじ

出典:『グリーンブック』予告編

1962年、まだ人種差別真っただ中のアメリカで、ナイトクラブの用心棒だったトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は突然の失業に困り、ある求人に応募する。それは、黒人ピアニストであるドン(マハーシャラ・アリ)のツアー旅の運転手だった。
雇われて旅に出たものの、粗野な性格のトニーと洗練された行動を要求するドンは、ことごとく衝突する。しかし次第にドンのピアノの才能に感銘を受けていくトニー。その一方で、現実にドンが直面している差別を目の当たりにする。そんな社会に戦いを挑んでいく2人は、無事にニューヨークに帰れるのか。

ピアノ映画『グリーンブック』の見どころポイント

実際に存在した「黒人が旅行するためのガイド」であるグリーンブックを題材に、実在のピアニストが描かれた物語です。テーマは人種差別。過去の物語であるにもかかわらず、今現実に世界が直面している問題です。
ピアノそのものが主役ではありませんが、重いテーマを、希望ある暖かい物語に変えてくれるのは、コミカルな演出と美しいピアノの旋律ではないでしょうか。

こんな人におすすめ

  • コメディ映画が好きな人
  • クラシックもジャズも好きな人

こんな人には向かないかも

  • コメディ映画をほとんど見ない人
  • ピアノそのものがテーマの映画が見たい人

基本情報

上映時間:130分
監督:ピーター・ファレリー
出演者:ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
受賞歴:トロント国際映画祭(観客賞)、第91回アカデミー賞(作品賞、助演男優賞、監督賞)
公開日:2018年9月11日(カナダ)、2018年11月16日(アメリカ)、2019年3月1日(日本)

4. ビル・エヴァンス タイムリメンバード

「伝説のジャズピアノを聴く」
ピアノ 映画
出典:『ビル・エヴァンス タイムリメンバード』公式facebook

あらすじ

出典:『ビル・エヴァンス タイムリメンバード』予告編

伝説のジャズピアニスト「ビル・エヴァンス」。その誕生から死の間際まで、彼の人生とキャリアを綴ったドキュメンタリー映画。本人の映像、写真、肉声は当然のことながら、彼を知る人々の貴重な証言が収録されている。生前、表に出なかったプライベートな面や、不幸な一面、今でこそ語れるエピソードなど、「51年かけた自殺」と言われるビル・エヴァンスの数奇な人生を、素晴らしいジャズのピアノと共に振り返る。

ピアノ映画『ビル・エヴァンス タイムリメンバード』の見どころポイント

この映画がアメリカで公開されたのは、2015年ということで、けっこう以前のことになります。そのせいもありますが、この映画の中で証言している有名人の皆さんの中には、すでに亡くなっている方々もいて、この映画自体が貴重な存在になっているとも言えます。

ドキュメンタリー映画の魅力は、本人が出ていること。それゆえ本人のピアノ演奏が聴けるということになります。伝説のジャズピアノの音色を、本人の映像と共に。

こんな人におすすめ

  • 伝説のピアニストのジャズをリアルな人生とともに体験したい人
  • ビル・エヴァンスに興味を持ち始めたばかりの人

こんな人には向かないかも

  • ドキュメンタリー映画が苦手な人
  • ジャズピアノに興味のない人

基本情報

上映時間:90分
監督:ブルース・スピーゲル
出演者:ポール・モチアン、ジャック・ディジョネット、ジョー・ラバーベラ
受賞歴:五大陸国際映画祭(最優秀ドキュメンタリー映画賞)、モンテヴィオ国際映画祭(最優秀ドキュメンタリー映画賞)、黒海映画祭(最優秀ドキュメンタリー映画賞)他多数
公開日:2015年(アメリカ)、2019年4月27日(日本)

クラシックなピアニストたちのピアノ映画

ピアノを習い始めると、まず出会うクラシックの音楽家たちの名前。名前程度の認識しかない作曲家もいるほど、彼ら自身のことはよく知らなかったりします。ピアノと共にあった彼らの数奇な人生を描いたピアノ映画です。

5. ショパン 愛と哀しみの旋律

「ピアノの詩人の曲を贅沢に楽しむ」

ピアノ 映画出典:映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』Amazon.co.jp

あらすじ

1830年、ロシアの圧政から逃れるために、母国ポーランドを出国しパリへとやって来たショパン(ピョートル・アダムチク)だったが、音楽家としてなかなか認められない。しかし知人のフランツ・リストの紹介でパリの上流階級のサロンでの演奏を果たし、その才能を認められるようになる。
そして、人気女流作家ジョルジュ・サンド(ダヌタ・ステンカ)と出会い、情熱的な恋愛が始まる。しかし、サンドには年頃の娘と息子がいて、彼らを交えて複雑な感情が渦巻き始める。

ピアノ映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』の見どころポイント

ショパン生誕200周年記念に制作された映画。“ピアノの詩人”と呼ばれ、ピアノを習っている人にはお馴染みのショパンです。そんな彼の以外と知らない恋愛と、儚い人生を知ることができる映画です。
また、この映画のもう1つの魅力は、ショパンの名曲が一流のピアニストの演奏によって堪能できること!監督が2年の歳月をかけて選曲したといわれる、約20曲のショパンの名曲の数々を、ショパンの人生と共に鑑賞できます。

こんな人におすすめ

  • ピアノの詩人の曲を人生とともに堪能したい人
  • クラシック鑑賞を始めようと思っている人

こんな人には向かないかも

  • 宮廷音楽の時代そのものが苦手な人
  • クラシックのピアノ音楽に興味のない人

基本情報

上映時間:126分
監督:イェジ・アントチャク
出演者:ピョートル・アダムチク、ダヌタ・ステンカ、アダム・ヴォロノヴィチ
受賞歴:無し
公開日:2002年3月1日(ポーランド)、2011年3月5日(日本)

6. 不滅の恋 ベートーヴェン

「切なすぎる天才音楽家の恋」ピアノ 映画出典:映画『不滅の恋 ベートーヴェン』Amazon.co.jp

あらすじ

物語は、ベートーヴェン(ゲイリー・オールドマン)がこの世を去った時から始まる。一生独身を貫いた彼が残した遺書には、「全財産を不滅の恋人に捧げる」と書かれてあった。騒ぐ親戚たちを押さえ、弟子のアントン・シントラ―(ジェローン・クラッベ)は、ベートーヴェンの意思を尊重するため、不滅の恋人を探し始める。
手がかりは、恋人と交わしたと見られる3通の手紙。若き日のベートーヴェンの恋が、鮮やかに蘇える。果たして不滅の恋人はいったい誰なのかーー。

ピアノ映画『不滅の恋 ベートーヴェン』の見どころポイント

名曲を楽しみながら、ミステリー仕立てのストーリーを楽しむことのできる映画です。肖像画では、気難し気な表情が多いベートーヴェン。映画の中でも偏屈ぶりを発揮して、気難しそうな顔を何度もしますが、若き日の彼の人生をたどると、自然に見る目が優しくなってきます。
ベートーヴェンが生きた時代、環境、そして何より音楽家として致命的な聴覚障害であったという事実と向き合うには、厳しさと情熱を持って戦いながら生きていかなければならなかったのでしょう。聞こえなくなっていく耳をピアノにくっつけて、鍵盤を静かに叩くベートーヴェンの姿は、あまりにも切ない場面です。

こんな人におすすめ

  • ミステリーっぽいストーリーが好きな人
  • ベートーヴェンの人生に興味がある人

こんな人には向かないかも

  • ベートーヴェンのノンフィクション伝記を求めている人
  • ベートーヴェンの偏屈で恐いイメージを変えたくない人 
  • 回想ではなくリアルな恋愛映画が見たい人

基本情報

上映時間:121分
監督:バーナード・ローズ
出演者:ゲイリー・オールドマン、ジェローン・クラッベ、イザベラ・ロッセリーニ
受賞歴:無し
公開日:1994年12月16日(アメリカ)、1995年12月1日(日本)

自然の中のピアニストたちのピアノ映画

ピアノを弾く象徴的な場面が、屋外という設定のピアノ映画です。森や浜辺など、自然に溶け込んだピアノが、幻想的な雰囲気を作り出しています。楽器を奏でるのは、屋内でなくてはならないという概念を打ち破ってくれる映画です。

7. ピアノ・レッスン

「幻想的な音楽と映像」
ピアノ 映画
出典:映画『ピアノ・レッスン』Amazon.co.jp

あらすじ

子供の頃から口がきけないエイダ(ホリー・ハンター)は、写真だけで結婚を決め、娘のフローラ(アンナ・パキン)を連れ、大切なピアノを持ってニュージーランドへやって来た。結婚相手のスチュアート(サム・ニール)は、重いピアノを自宅に入れることを拒み、ピアノを浜辺に置き去りにする。
仕方なく、エイダは娘を連れて浜辺でピアノのレッスンをする。その様子を見た現地の男ベインズ(ハーヴェイ・カイテル)は、スチュアートに自分の土地とピアノの交換を持ちかける。そしてエイダに、「黒鍵の数だけ自分にピアノのレッスンをしてくれたら、ピアノを返す」と申し出る。始めは嫌がっていたエイダだったが……

ピアノ映画『ピアノ・レッスン』の見どころポイント

なかなかドロドロとしたストーリーの内容であるにもかかわらず、独特の美しさを感じるのは、主役であるエイダの澄んだ美しさのせいでしょうか。加えて、浜辺を背景にしたピアノのレッスンは、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
世界的にヒットしたこの映画のサウンドトラックですが、メインテーマの「楽しみを希うこころ」を、劇中でホリーハンターが実際に演奏しているそうです。

こんな人におすすめ

  • 恋愛物語が好きな人
  • 幻想的で独特の映像とピアノを楽しみたい人

こんな人には向かないかも

  • 主要テーマが恋愛の映画が苦手な人
  • 子供といっしょに映画鑑賞したい人

(注:本作はR指定映画です)

基本情報

上映時間:121分
監督:ジェーン・カンビオン
出演者:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、サム・ニール
受賞歴:第66回アカデミー賞(主演女優賞、助演女優賞、脚本賞)、第66回カンヌ映画祭(パルムドール、女優賞)、英国アカデミー賞(主演女優賞、衣装デザイン賞、美術賞)

8. ピアノの森

「映画でピアノをたっぷり聴く」
ピアノ 映画
出典:映画『ピアノの森』Amazon.co.jp

あらすじ

ピアニストを目指す小学5年生の雨宮修平(神木隆之介)は、転校先でガキ大将に目をつけられ、肝試しを命じられる。それは「森の中に捨てられているピアノを弾いてくること」だった。困り果てた修平を助けたのは一ノ瀬海(上戸彩)という少年。
海は、修平を森に案内するが、ピアノを弾いても音が出ない。しかし不思議なことに海にはそのピアノを弾くことができる。しかもその演奏は素晴らしいものだった。このことをきっかけにして、ピアノをめぐる2人の成長物語が始まっていく。

ピアノ映画『ピアノの森』の見どころポイント

原作は「一色まこと」の同名漫画で、テレビアニメ化もされました。このような話では珍しく、小学生たちが主役のサクセスストーリーです。アニメならではの、美しい森やピアノの幻想的な映像が素敵です。
この映画は、ストーリーを楽しむと共に“聴く”映画でもあります。ショパンを始め、たくさんの名曲を本物のピアニストたちの演奏で楽しむことができます。

こんな人におすすめ

  • 原作の漫画のファンの人
  • 音楽やピアノのサクセスストーリーが好きな人

こんな人には向かないかも

  • アニメそのものが苦手な人
  • アニメはストーリー展開の激しいものしか見ない人

基本情報

上映時間:101分
監督:小島正幸
声優:上戸彩、神木隆之介、池脇千鶴
受賞歴:第31回日本アカデミー賞(優秀アニメーション作品賞)
公開日:2007年7月21日(日本)

苦難を乗り越えたピアニストたちのピアノ映画

苦しい時代や環境の中で、戦いながらピアノの才能を開花させていったピアニストたちがいます。実在した彼らの人生は、そのまま世界の歴史でもあります。重厚なストーリーをたどりながら、ピアノを聴くことができる映画です。

9. 戦場のピアニスト

「廃墟で流れた美しい音色」
ピアノ 映画
出典:映画『戦場のピアニスト』公式twitter

あらすじ

ポーランドのワルシャワで、ピアニストとして働くユダヤ人のシュピルマン(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦の勃発により、生活は激変する。ドイツ軍に占領され、ワルシャワ・ゲットーに押し込められ、慣れない肉体労働の末、倒れてしまう。
敵、仲間、様々な人々に関わり、ゲットーからの脱出、反ナチスの地下組織などに翻弄され、死と隣り合わせのギリギリの状態で生きていくシュピルマン。廃墟の中で食べ物をあさっていた彼は、とうとうドイツ人将校ヴィルム・ホーゼンフェルト(トーマス・クレッチマン)に見つかってしまうがーー。

ピアノ映画『戦場のピアニスト』の見どころポイント

実在したピアニストがモデルのこの映画、ピアノ映画というより、歴史戦争映画といった方がいいくらい、戦争の残忍さ、現実の凄まじさが印象に残ります。
しかしある意味、その中で聴くピアノの音色は限りなく美しく、灰色の世界を悲しいくらいに彩っていきます。いつもとまったく違う印象で聴くショパンは、平和な状況でピアノに向かい、またはそれを鑑賞することができる幸せを実感させてくれます。

こんな人におすすめ

  • 歴史映画が好きな人
  • ナチス支配の暗くて辛い映画を見ることができる人

こんな人には向かないかも

  • 戦場を舞台にした映画が苦手な人
  • ナチス支配の現実を見てトラウマになりたくない人

基本情報

上映時間:150分
監督:ロマン・ポランスキー
出演者:エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス
受賞歴:第55回カンヌ映画祭パルムドール受賞、第75回アカデミー賞(監督賞、脚色賞、主演男優賞)、第28回セザール賞(作品賞、監督賞、主演男優賞、音楽賞、撮影賞、音響賞)他多数
公開日:2002年9月25日(フランス)、2003年2月15日(日本)

10. Ray/レイ

「過激な人生とリンクする音楽」
ピアノ 映画
出典:映画『Ray/レイ』Amazon.co.jp

あらすじ

ジョージアの貧しい家庭に生まれたレイ(ジェイミー・フォックス)は、7歳の時に緑内障により盲目になる。母の教えを胸に、17歳で酒場で歌い注目を浴び始める。しかしまだまだ黒人差別が強かった時代、盲目という障害を持ちながら生きるのは、過酷だった。
弟の死、ヘロイン中毒、暴力、愛人、アメリカを代表するミュージシャンになるまでの、壮絶な人生が展開されていく。

ピアノ映画『Ray/レイ』の見どころポイント

レイ・チャールズの音楽をたっぷり楽しむことができる映画です。もちろん吹替ですが、それに違和感を感じないのは、レイの役を演じるジェイミー・フォックスの演技の素晴らしさアカデミー賞主演男優賞受賞も納得の迫力。
ある意味、レイ・チャールズというソウルの神様を、極端に美化しすぎていないところが良いのではないでしょうか。厳しい環境で生きてきた、レイという1人の人物を描いたドラマとして観たいところです。

こんな人におすすめ

  • レイ・チャールズのファンの人 
  • レイ・チャールズの音楽を人生とリンクさせた世界観を楽しみたい人 
  • 過激な人生を知っても、見る目が変わらない人

こんな人には向かないかも

  • レイ・チャールズの過激な人生を知ってイメージを変えたくない人
  • R指定なので、子供といっしょに観るつもりの人

基本情報

上映時間:152分
監督:テイラー・ハックフォード
出演者:ジェイミー・フォックス、ケリー・ワシントン、レジーナ・キング
受賞歴:第77回アカデミー賞(主演男優賞、録音賞)、第62回ゴールデングローブ賞(ミュージカルコメディ部門主演男優賞)
公開日:2004年10月29日(アメリカ)、2005年1月29日(日本)

まとめ

ピアノ映画の名作を並べてみると、かなり評価が高く、受賞率が高いのがわかります。時代背景は様々ですが、どちらかというと戦争や逆境など、平坦な人生でない状況が舞台であることが多いようです。今、目の前にある苦難を乗り越えるための強みや特技として、あるいは心の糧として、存在しているピアノの旋律が、人々の心を揺さぶるのではないでしょうか。