世界最小のお父さんヒーロー誕生!映画『アントマン』ネタバレ＆あらすじ徹底紹介
MCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）に世界最小のお父さんスーパーヒーローが満を持して登場！
映画『アントマン』は、犯罪歴のあるダメ父親だったスコット・ラングが、1着のスーツを見つけ”させられた”ことで、愛娘のためにスーパーヒーローとなって戦う、MCUの新たなスーパーヒーロー映画です。更に、アベンジャーズのあるメンバーとも一戦を交えたり、娘が敵に狙われたりと、さぁ大変！！
MCUでは珍しい、笑いアリ、涙アリのアリ映画『アントマン』について、今回はこの後の続編ともなる『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』への伏線も絡めながら、徹底的に紹介してきます。
10秒で分かる！『アントマン』の簡単なあらすじ
出典：映画『アントマン』予告編
『アントマン』は、2015年に公開された、同シリーズの第1作品目、MCUの作品としては12作品目に当たります。これは、MCUで決められている、フェーズ2と呼ばれるカテゴリーの最終作品にもあたっていることから、今後展開されていくフェーズ3へと繋がっていく、新たな展開を予感させる作品に仕上がっています。
フェーズの説明については、別記事にまとめておりますので、併せてご覧ください。
『アントマン』のネタバレあらすじ
それでは、世界最小のヒーロー『アントマン』とは何者で、どうして犯罪歴のあるダメ父親がスーパーヒーローとなったのでしょうか。気になるところですよね。
早速、『アントマン』のあらすじをネタバレ込みで解説していきます。既に知っているあなたは復習として、初めてのあなたはわかりやすさを重視しているため、ネタバレOKの覚悟で読み進めてください。
【ネタバレあらすじ①】過去と現在にまたがる”ピム粒子”を巡る争い
舞台は一度、S.H.I.E.L.D.が創設された年代まで遡る。ハンク・ピム博士（マイケル・ダグラス）はS.H.I.E.L.D.の創設メンバーのひとりだった。原子に関する研究もしていたピム博士は、原子と原子の間を変化させ、密度と強度を高めることができる「ピム粒子」を開発した。「ピム粒子」を利用し、自ら「アントマン」とし、妻ジャネット（ミシェル・ファイファー）が「ワスプ」としてヒーロー活動を行っていたのだ。
しかし、ピム博士はある日突然、「ピム粒子」の研究を封印。さらに、「ピム粒子」にひきつけられたハワード・スターク（ジョン・スラッテリー）とペギー・カーター（ヘイリー・アトウェル）、ミッチェル・カーソン（マーティン。ドノヴァン）は、「ピム粒子」の複製を無断で行っていたのだ。ピム博士は無断で「ピム粒子」を複製しようとした彼らに失望し、S.H.I.E.L.D.を去り、自ら会社・ピムテックを立ち上げるのだった。
そしておよそ20年後、ピム博士は既に引退。弟子であるダレン・クロス（コリー・ストール）に、研究発表の場に呼ばれた。そこでピム博士は、ダレンの研究が自らの開発した「ピム粒子」の軍事開発転用スーツ「イエロージャケット」の存在を知るのだった。ピム博士はダレンに忠告するも、ダレンは聞く耳を持たず、研究を進めることを宣言したのだった。
【ネタバレあらすじ②】ダメ父親のスコット・ラングは人生お先真っ暗
一方、刑務所から出所したひとりの男性がいた。彼はスコット・ラング（ポール・ラッド）。窃盗犯として刑務所に収監されていたスコットは、再就職をしようとサーティワンアイスクリームでの仕事をはじめるが、ここでも全科がばれてしまい、クビになる。
さらに離婚した元妻マギー（ジュディ・グリア）とマギーの再婚相手で警官のパクストン（ボビー・カナヴェイル）からは、養育費を払えていなかったことを理由に、愛する愛娘キャシー（アビー・ライダー・フォートソン）との面会も拒否される。
愛娘との関係は良好なのにもかかわらず、スコットは人生のどん底にあった。結局、愛娘キャシーに会うために、犯罪仲間のルイス（マイケル・ペーニャ）の饒舌だけども脱線しがちな話に誘われるがまま、再び窃盗犯罪を行うのだった。
【ネタバレあらすじ③】人生どん底スコットと、ピム博士親子の出会い～アントマンとして人生やり直し計画～
ルイス達と共に再び窃盗を行うスコット。今回の狙いは豪邸だった。スコットのたぐいまれない窃盗技術により、屋敷の奥にあるお宝を見つる。しかし、中には謎のスーツがあるのみだった。金目の物ではなかったことで落胆するスコット。ルイスの家のバスルームで、そのスーツを興味本位で着用し、ボタンを押したスコットだが、なんと身体がアリのように縮んでしまった！
困惑するスコットだったが、この一連の動きを監視する者がいた。そう、ピム博士だ。ピム博士は「君の力を試したい」とスコットに話しかけ、様々な試練を与えていく。何が起きたかわからず、ひたすらに小さい自分を追い詰めていく、様々な試練に対抗すべく必死に逃げ出すスコット。なんとか元のサイズへ戻ることができたのもつかの間、スーツを返しに行ったスコットは警察に捕まってしまうのだった。
また刑務所に戻ってしまう、と絶望したところで、スコットに面会を申し出てきた人物がいた。なんと、ピム博士本人だった。ピム博士は、あらかじめ自分が操るアリたちで会話を聞かれないようにしたうえで、スコットの逃げ出し癖を批判。
さらに今回の出来事は、自分が全て仕掛けたこと、イエロージャケットのことでスコットの協力を得たいという内容を、スコットに話すのだった。アベンジャーズへの依頼を促すスコットだったが、ピム博士は過去の出来事もあってそれを拒否。スコットは、ピム博士に「娘のために戦う」ように言われると、2代目”アントマン”になる決意を固め、ピム博士とその娘ホープ（エヴァンジェリン・リリー）によって鍛えられるのだった。
【ネタバレあらすじ④】ピム博士の悲しい過去
ホープは、何故あのダメ男がアントマンで、自分がアントマンになることができないのか、かなり強い疑念と父ピム博士に対して不信感を抱いていた。ピム博士は、神妙な面持ちで、これまで娘ホープにも話すことのなかった自分の過去を、ホープとスコットに話すのだった。
ピム博士と妻ジャネットは、かつて初代アントマンと初代ワスプとして、共にバディを組んで戦っていた。しかし、1987年にソ連から発射されたミサイルを食い止めるべく、ジャネットは自ら原子レベルで小さく成る道を選択した。そして、ジャネットのおかげでミサイルを食い止めたものの、ジャネットの縮小は収まることなく、そのまま消えてしまったのだ。
原子の世界は、「ピム粒子」を開発したピム博士をもってしてもまだまだ未知の世界。ピム博士は、自分の娘を危険にさらしたくなかったのだった。これは同じく娘を持つスコットもわかっており、スコット自身もホープにこう話している「自分は使い捨てだから、アントマンに選ばれたのだ」と。全てを知ったホープは、これまで抱いてた父に対する不信感や怒りが消え、父娘は和解したのだった。
【ネタバレあらすじ⑤】アベンジャーズ施設潜入とダレンとの最終決戦！
スコットは、アリも操れるようになり、アントマンスーツも着こなしてきた。そのため、ピム博士は、自分がかつてS.H.I.E.L.D.時代に開発した通信ブロッカー対策に必要な「信号デコイ」の試作品を、アベンジャーズ施設から盗むように指示した。誰もいないはずのアベンジャーズ施設には、なんとアベンジャーズのファルコン（アンソニー・マッキー）がいた。
アントマンとファルコンは一戦を交えるが、最小ヒーローがいることを知らなかったファルコンは、自分の機械にスコットが侵入したことを気づかず、システムを破壊され、そのまま敗北。スコットは無事に「信号デコイ」を入手し、いよいよダレンとの決戦への準備は整うのだった。
犯罪仲間のルイス達を加え、スコットはいよいよダレンがいるピムテックへ侵入開始。ピム博士らも、ダレンによってピムテックに呼ばれていた。しかし、自体はとんでもない方向に進む。なんと、ダレンは金欲しさにヒドラに寝返ったカーソンにピム粒子を売っていたのだった。ダレンはピム博士を撃ち、逃亡しようとするも、スコットとアリたちがその行方を阻む。
ダレンは、自らイエロージャケットを身にまとうと、アントマンと対峙。さらに、スコットの愛娘キャシーをさらうと脅し、最終決戦はキャシーの部屋でのミニマム対決へと進むのだった。
【ネタバレあらすじ⑥】父と娘の強く深い絆。感動のラスト！
愛娘キャシーを助けるべく奮闘するスコット。イエロージャケットを倒すためには、自分が分子レベルまで縮小し、内部から機械を破壊するしかなかった。スコットは、自らの命を顧みることなく、分子レベルまで縮小し、イエロージャケットのシステムを、ダレンもろとも破壊！
しかし、スコットの縮小は止まらなかった。諦めかけていたその時、キャシーの声が聞こえてくる。
「パパ、戻ってきて。」
この言葉でスコットはピム博士に使用を禁じられていた量子ベルトを用い、無事に娘のもとへ戻ってきたのだった。
無事にキャシーを守ったことで、ピム博士の家での盗みも免罪となったスコットは、無事にキャシーとの面会を許されることとなった。その後、ルイスから脱線しながら衝撃の話を聞かされる。
「ファルコンがアントマンを探しているって！」
一方で、ホープはピム博士から特別なプレゼントを受け取るのだった。それは、ワスプの新しいスーツだった。そう、娘ホープは父初代アントマンから、ようやく2代目ワスプとなることを認められたのだ。2代目アントマンと2代目ワスプの冒険は、これからも続く。
『アントマン』の主要人物・キャスト陣紹介！
『アントマン』の登場キャラクターは、MCUの中ではそこまで多くないものの、ひとりひとりの個性が際立っている野が特徴的です。全員しっかり紹介したいところですが、今回は『アントマン』に登場する超主要キャラクターと、キャスト陣を簡単に紹介します。
2代目アントマン（スコット・ラング）／ポール・ラッド
窃盗犯でダメ父親っぷりを発揮しながらも、娘への愛情は誰にも負けていない、2代目アントマンことスコット・ラングを演じているのは、アメリカ出身の俳優ポール・ラッドです。大学を卒業の後、演劇を学んでいるというポール・ラッドは、1995年に出演した『クルーレス』で注目を浴びることに。その後はブロードウェイを中心に、テレビや映画で活躍していました。
2004年に出演した『俺たちニュースキャスター』をきっかけに、コメディ俳優としての出演オファーが増えていきます。2008年には主演作の『ぼくたちの奉仕活動』や2009年『40男のバージンロード』がアメリカで大ヒット！そこからは、毎年映画作品への出演を果たし、今作『アントマン』で大ブレイクしていきます。
ホープ・ヴァン・ダイン／エヴァンジェリン・リリー
ピム博士の愛娘で、スコットよりもメチャクチャ強いヒロイン、ホープを演じるのは、カナダ出身の女優エヴァンジェリン・リリーです。エヴァンジェリン・リリーは、2001年から女優活動をスタート。実は大学在学中にスカウトされており、なんとフライトアテンダントの職歴もあるんです！
2004年にドラマ『LOST』の準主役ケイト役で大ブレイクの後、日本でも大人気だった『ホビット』シリーズにも出演。そして今作『アントマン』で後のスコットのパートナーとなるホープ役を射止めていきいます。
ハンク・ピム博士（初代アントマン）／マイケル・ダグラス
スコットを2代目アントマンに仕立て上げ、自らは初代アントマンで原子や昆虫を研究していた元S.H.I.EL.D.所属のハンク・ピム博士を演じているのは、アメリカ出身の俳優兼プロデューサーのマイケル・ダグラスです。
マイケル・ダグラスは、父親のもとで映画製作を学び、助監督として映画界にやってきたものの、後に俳優へ転向しています。1975年に『カッコーの巣の上で』を製作。同作でアカデミー賞を受賞したことにより、プロデューサーとして脚光を浴び始めます。さらに、俳優としても1975年の『ウォール街』でアカデミー賞主演男優賞を受賞するといったように、マルチな才能を発揮していきます。
ダレン・クロス（イエロージャケット）／コリー・ストール
ピム博士の元弟子で、アントマン。スーツをマネして作ったイエロージャケットを開発して軍事目的に利用しようと企んでいた今作のヴィラン、ダレン・クロスは、アメリカ出身の俳優コリー・ストールが演じています。
ブロードウェイへの初出演以降は、テレビドラマをメインに活動をしていましたが、2007年にブロードウェイでの本格デビューを果たします。ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』ではゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞など、数々の演技賞の候補となっています。
ルイス／マイケル・ペーニャ
スコットの犯罪仲間で、話がいつも脱線しがちな三枚目キャラクターながらもすさまじい存在感を放つルイスを演じているのは、アメリカの俳優マイケル・ペーニャです。
もともとはメキシコからの移民である両親のもとで生まれたマイケル・ペーニャは、1994年から多くのテレビ番組等に出演していました。マイケル・ペーニャの転機は2004年に出演した『クラッシュ』と『ミリオンダラー・ベイビー』で、ここからは数多くの作品に出演をしています。特に、『アントマン』シリーズのルイス役での長ぜりふは必見です！
キャシー・ラング／アビー・ライダー・フォートソン
スコットの愛娘で、お父さんが大好き！なキャシーを演じたのは、アメリカ出身の子役アビー・ライダー・フォートソンです。
2014年にデビューをしたアビー・ライダー・フォートソンは、『アントマン』で大ブレイク！現在は11歳ですが、『アントマン』出演時は7歳！愛くるしいキャシーの演技は必見です！
ネタバレあり！『アントマン』の見どころポイント4つ
『アントマン』は、MCUの中でも重要な位置にある映画作品でもあります。その理由は、この後にすぐやってくる作品がアベンジャーズの内戦をテーマにした『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』でもあるからです。
さらに、MCUで今後カギを握ってくる新たな世界観である「量子世界」というものがテーマになっています。ここからは、『アントマン』を鑑賞する際の見どころを4つご紹介していきます。
見どころ① 抱腹絶倒！コメディ要素が強い！
アントマンは、シリアスな雰囲気よりは、コメディ要素が強い作品となっています。それもそのはず、監督はコメディ映画を中心に活躍しているペイントン・リード監督が務めています。さらに、主演のポール・ラッド、そしてルイス役のマイケル・ペーニャもコメディ出身であることから、出演陣までもコメディ要素が強いのです。
作品中でも、この2人の掛け合いを始め、ルイスの長ぜりふなど、笑う要素がかなりたくさん。たまにボケるピム博士の姿も見ることができますよ！映画を見る際は、笑いすぎ注意です（笑）
見どころ② ファルコン登場！エンドロールではあの2人も登場!?
今作『アントマン』では、ファルコンことサム・ウィルソンが中盤にアントマンと対峙します。当時、まだアントマンというヒーローの存在はアベンジャーズには知られておらず、今回のファルコンとの対峙によって広まっていく、という流れになっています。
ここで注目したいのは、エンドロール。エンドロールにはなんと、キャプテン・アメリカことスティーブ（クリス・エヴァンス）とバッキー（セバスチャン・スタン）が出ているではありませんか！このシーンはのちに、『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』に繋がる重要なシーンとなっており、今回のファルコンとの対峙がきっかけで、アントマンはアベンジャーズの内乱へと巻き込まれていく、という流れになるのです。
見どころ③ 日本でも超有名な”あの”キャラクターがでっかくなっちゃう！
『アントマン』では、アントマン自身や敵のイエロージャケットが小さくなって戦うシーンが大変見どころになっています。
しかし、小さくなるだけではなく、でっかくなっちゃう物もあります。それは、日本でもなじみ深いキャラクター”きかんしゃトーマス”です。きかんしゃトーマスはキャシーの部屋にあるのですが、なんとトーマスの模型がピム粒子のおかげででっかくなって登場します（笑）さらに、あの生き物もでっかくなってしまい、後にキャシーのペットになり、更に次作『アントマン＆ワスプ』にも登場しますので、併せて注目してみてください。
見どころ④ 父と娘の深い絆
父と娘の絆については『アントマン』では欠かせない見どころとなっています。たとえ離れていても、何があっても、娘のことをずっと思い続けるスコット。量子の世界で小さくなり続けるスコットに、起死回生のチャンスをくれたのは、愛する娘キャシーのパパに対する強い思いでした。またホープを守るために、不器用ながらも娘を守りたい気持ちで戦いの前線に立たせようとしなかったピム博士。
最初は伝わらなかったものの、最終的には父の深い愛情を知り、わだかまりが溶けていくシーンは、感動必須です。特にお子さんを持つお父さんは、お子さんと一緒に観てほしい作品です。
まとめ
今回は、『アントマン』について、ネタバレ込みでご紹介しました。2015年に公開され、公開後4年が経った今でも、作品の評価は高いままで、今でも全世界で愛されています。公開直後から続編『アントマン＆ワスプ』の制作も決定されていたのですから、人気作品であることに間違いはありません。
また、アベンジャーズの内乱を描く『シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ』に、なぜ第三者であるアントマンが参加したのかの理由も描かれていますので、アベンジャーズ作品を追っているあなたも、『アントマン』は見逃せない作品となっています。名言もたくさん誕生した『アントマン』を、この機会にぜひ見直してみてください！
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