【映画ネタバレ】『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』ではアイツがついに死亡!?過去作との繋がりも振り返ろう!
トム・クルーズ主演の人気シリーズ『ミッション・インポッシブル』が5年ぶりにカムバック!シリーズ初の二部作で『ミッション:インポッシブル PART ONE』が2023年に公開されました。
前後編とは言いつつ、この一本でもしっかり起承転結が成立されていたり、早くもこの前半で思わぬ人物にまさかの運命が降りかかったりと見応えがあります。
果たして本作で何が起きたのか、改めて振り返りましょう。
目次
映画『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』とは
『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』は2023年7月21日に日本で公開されたアメリカの映画です。
本作は『ミッション:インポッシブル』シリーズの7作目にあたり、シリーズでは初めての二部作制の前編にあたります。
今作で監督・脚本・製作に名を連ねるのがクリストファー・マッカリー氏。シリーズ5作目『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』から継続して今作でも監督を務めました。
ミッション・イン・ポッシブルシリーズといえば、毎作主演のトム・クルーズ氏が自ら挑戦する命がけのスタントが用意されていることでもお馴染みですが、今作ではノルウェーの山岳地をバイクで滑走した後に崖下へとダイブするというアクションが登場。映画の中でもクライマックスに臨む場面で観ることができる他、公式で実際のメイキング映像が公開されています。
出典:パラマウント・ピクチャーズ(日本版)公式YouTube
『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』の簡単なあらすじ
出典:パラマウント・ピクチャーズ(日本版)公式YouTube
IMFのエージェントであるイーサン・ハント(トム・クルーズ)のもとに新たなミッションが届きます。全人類の平和を脅かすとされるある鍵をイルサ(レベッカ・ファーガソン)が不当に手に入れて指名手配をされているのです。トム・クルーズはその真相を追っていく過程で、世界を危険に晒すAIの存在を知り、鍵が“なんの鍵なのか”を突き止めようとします。
しかし、そんな鍵の行き先には、かつてイーサンがIMFに入るきっかけとなった事件に関わる人物……ガブリエル(イーサイ・モラレス)の存在や、事情も知らずに事件に巻き込まれてしまった女性・グレース(ヘイリー・アトウェル)と遭遇するなど、事件は一筋縄ではいかない状態へと進んでいくことになります。
そして、ついにガブリエルがイーサンの前に現れたとき、ガブリエルはイーサンに対して非情な選択を突きつけるのでした。自身の任務に対する責任と、危機の迫る仲間を救うべく、今回もイーサンは“不可能”な挑戦に挑んでいくのでした──。
映画『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』のネタバレあらすじ
映画『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』のネタバレあらすじを結末に至るまで詳細に紹介します。以下、映画のネタバレが書かれているのでご注意ください。
【あらすじ①】空港での取引
かつて、ロシアの次世代潜水艦であるセヴァストポリは高度なAIシステムを搭載し、完全なステルス性能を持った脅威となり得る存在となっていた。しかし、そんなAIが暴走し魚雷を勝手に発射させ、潜水艦を沈没させてしまう事件を起こしていた──。
時は流れて現在、イーサン・ハントはある重要な鍵の半分を強奪したとされるイルサ・ファウストを追ってアラビア砂漠へと向かうよう任務を与えられる。ワシントンD.C.ではアメリカの情報機関の上層会議においてロシアが開発したとされる新型AI“エンティティ”が世界中のネットワークに潜入するパフォーマンスを行なっており、世界への脅威的な武器になることが話されていた。
すでにイルサとも合流し鍵を手に入れたイーサンは会議に合流し、AIを制御するために必要とされる鍵のもう一つを手に入れようと独自に活動を開始するのだった。
鍵の取引が行われるとされる情報を得たイーサンはルーサー、ベンジーたちとともにアブダビ空港を訪れる。なんの鍵かを突き止めるべく、取引を行なった人物を追跡しようと考えたものの、その取引を行うはずの人物から鍵を盗む泥棒のグレースに遭遇する。
グレースに鍵を元に戻させようとするイーサンだったが、取引を行うはずの人物が何者かに殺されていたり、ベンジーが突如として爆弾事件に巻き込まれ、何者かの怪しい動きと、かつての因縁の相手であるガブリエルの存在に気づく。イーサンが危険を悟る中、どさくさに紛れてグレースに鍵を持ってイタリアへと逃げられてしまう。
【あらすじ②】グレースとの逃走
イタリアについたグレースは、早くも警察に捕らえられてしまっていた。グレースは実はすでに多くの犯罪に手を染めていた人物でした。そんなグレースも知らない弁護士が現れたと思ったところ、その正体はイーサンでした。
自身に危険が迫っていることを知らないグレースは、イーサンから逃げようとするのですが、すでにCIAのエージェントたちがイタリアを訪れておりイーサンを追跡。さらには銃を所持したパリスをはじめとした謎のグループの襲撃を受けてしまう。
なんとかイーサンはグレースを守りつつ逃亡を図るのですが、追っ手からは逃れることに成功したものの結局はグレースに出し抜かれてしまう。そんなイーサンのところへ現れたのは、ベンジーたちだった。
アジトにたどり着いたイーサンは改めて事態を整理すると共に、鍵の取引が行われるのがホワイト・ウィドウの主催するパーティで行われることを確認する。そして、イーサンはパーティーが始まる前のわずかな時間にイルサとの和やかな時間を過ごすのだった。
【あらすじ③】宿敵との邂逅
ホワイト・ウィドウの主催するパーティーへとやってきたイーサンとイルサ。そこにはグレースの姿があり、さらにそこにはイーサンとの因縁のあるガブリエルの姿もあった。ガブリエルはエンティティのエージェントとして会場にやってきており、鍵を手に入れるべくパーティーに訪れるのだった。
一方、取引にホワイト・ウィドウが現れる。イーサンはその鍵の危険性を説くものの、ホワイト・ウィドウはイーサンの言葉には耳を貸さなかった。一方、すでに事態はエンティティの筋書き通りであることが明かされる。そもそもこのパーティー自体もエンティティの手の平の上の出来事だったのだ。そしてガブリエルは、グレースかイルサの命が奪われることを示唆するのだった。
危機を感じたグレースは、イーサンの協力もあり脱走に臨んだものの、グレースは単独で逃げようとする。イーサンはベンジーたちの案内をもとにグレースを追おうとしたのだが、エンティティにより無線がジャックされてしまい、イーサンはパリスたちが待ち伏せする場所へと追い込まれてしまう。
一方、グレースの前には待ち伏せしていたガブリエルが現れる。ガブリエルによって襲われ、鍵を奪われてしまうグレースだったが、そこへイルサが助けに現れる。ガブリエルと戦ったイルサだったが、イーサンが駆けつけた時にはすでに戦いは決着しており、イルサは絶命していた。
【あらすじ④】列車上での戦い
イルサに命を救われたグレースはイーサンたちのアジトに来ていた。すでに危険に巻き込まれているグレースに対して、イーサンたちの仲間になるかの選択を迫られるのだった。イルサに対する責任も感じていたグレースは覚悟を決め、イーサンたちに協力し鍵の入手の任務に就くことを決意する。
ガブリエルとホワイト・ウィドウが取引をする予定のオーストリアの列車に潜入する計画を立てていたものの、その矢先に、変装用のマスクを作るための機械が故障してしまう。やむなく、先行して列車に乗車したグレースがホワイト・ウィドウになりすまし本物とすり替わり、後からイーサンが列車に合流する計画を立てるのだった。
ついに走り出した列車。しかし、ガブリエルの暗躍により列車は制御を失なっており、速度をあげられていた。本来イーサンが乗車を計画していた地点に間に合わず、イーサンが列車に乗れないというアクシデントが発生してしまう。
単独で任務を迫られるグレースはなんとかホワイト・ウィドウと入れ替わることに成功。無事、2つの鍵の入手に成功する。一方でガブリエルは政府の上級職員のデリンジャーから、沈没した潜水艦の場所を知っているのは私だけと交渉をかけられるものの、デリンジャーはガブリエルに殺害されてしまうのだった。
そんな中、グレースの正体がついにバレてしまいピンチを迎えた時、山の頂上からバイクごとジャンプをしてパラシュートで突撃したイーサンが、列車の窓を突き破って、グレースのピンチに偶然に駆けつけるのだった。
【あらすじ⑤】暴走機関車を止めろ
列車に駆けつけたイーサンは列車の暴走を止めるようグレースに指示し、自身はガブリエルを追う。列車上で対峙することとなったイーサンとガブリエルは格闘の末、ついにイーサンはガブリエルを殺しかけるところまで及んだものの、後一歩のところでその手を止めるのだった。
その隙をついてガブリエルは列車から逃亡。逃げ切ったかと思ったガブリエルだったが、すでにイーサンに鍵を盗まれており、ガブリエルは激怒する。
しかし列車の暴走は止まらなかった。イーサンたちが機転を利かせて列車の連結部を外して緊急停止を図ったものの、ガブリエルによって列車の向かう先の橋が爆破されてしまい、先頭車両部分はあと一歩で爆発に巻き込まれてしまう。
イーサンとグレースは協力し、次々と橋から崩れ落ちていく列車を逃げ切ろうとするのだが、あと一歩のところで死にかけたところを、ガブリエルと仲違いし瀕死のパリスに助けられ一命を取り留める。満身創痍のパリスから、鍵を使う場所として沈没した潜水艦の情報を聞いたイーサンは、グレースをキトリッジに託し、自身はエンティティの破壊に向けてパラシュートで次の現場へと向かうのだった。
映画『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』の登場人物・キャスト
イーサン・ハント / トム・クルーズ
『ミッション:インポッシブル』シリーズの主人公がイーサン・ハントです。
IMFきっての切れ者であり、潜入・変装のプロフェッショナルでありながらも、度々ミッションの最中にはアクシデントに見舞われ、思わぬ無茶な行動を取らされることでもおなじみです。一方で身体能力も高く、そんな度重なるピンチを何度もくぐり抜けてきました。
これまでには何度もチームの仲間を失なっていたり、一度は結婚をしたものの家族が命を狙われることを避けるために別れることを決意したりと多くの悲しい体験を経てきている分、現在生き残っているルーサーやベンジーといった仲間たちに対する信頼は厚く、いざというときの犠牲は覚悟しているというスタンスの一方で、仲間の危機には決死の思いで大胆な行動に出ます。
イーサン・ハントを演じるのはトム・クルーズさん。これまでの『ミッション:インポッシブル』で主演を務めてきた他、『トップガン マーヴェリック』(2022)や『バリー・シール アメリカをはめた男』(2017)など他の多くの作品でも主演を務めています。作中の数多くのスタントをトム・クルーズ自身が担当していることでも話題となっています。
グレース / ヘイリー・アトウェル
シリーズ初登場となり、今作のヒロインを勤めるのがグレースです。
あまり裕福な生活をしていないようで、すでに多くの罪を重ねて生活をしているという女性です。今作では鍵の危険性を知ることなく、取引に関与してしまい、事件に巻き込まれてしまいます。
当初はイーサンたちに対して敵意を持っていたものの、イルサが自らの命を犠牲にしてまで自分のことを救ってくれたことを機にイーサンたちの任務に協力。最終的にはIMFに所属する決意を見せました。
あまり車の運転はうまくなく、カーチェイスシーンではイーサンを驚かせる荒い運転を見せました。
グレース役を演じるのは今作でMIシリーズ初参加の俳優のヘイリー・アトウェルさん。『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)や『プーと大人になった僕』(2018)など様々な作品に出演しています。
ガブリエル / イーサイ・モラレス
シリーズ初登場となり、今作の宿敵となるキャラクターがガブリエルです。
ガブリエルはかつてイーサン・ハントと遭遇しており、30年前にガブリエルがマリーという女性を殺したことがきっかけで、イーサンはIMFに加入したとされます。
今作では、AIのエンティティの指示を受ける資格として登場しました。淡々と人を殺したりとその残酷性が各所で描かれており、今作では鍵をこそイーサンに奪われたもののまだ生存しており、潜水艦の居場所をデリンジャーから聞いていることからも、次回作でも引き続き登場する予感をさせます。
ガブリエル役を演じるのは俳優のイーサイ・モラレスさん。『バッド・ボーイズ』(1983)などに出演する他、『NYPDブルー』(2001〜)や『オザークへようこそ』(2017)などドラマシリーズを中心に活躍していました。
イルサ・ファウスト / レベッカ・ファーガソン
イーサンの仲間として登場する女性がイルサ・ファウストです。
英国秘密情報部MI6の元エージェントでしたが、本作では指名手配を受けることになりました。身体能力も高く、今ではイーサンと肩を並べて任務をこなす信頼できる仲間となりました。イルサは『ミッション:インポッシブル/ローグネイション』(2015)にて初めて登場し、元はMI6のエージェントでした。
イーサンとの関係は作中でははっきりと恋人関係としては明言されていませんが、『ミッション:インポッシブル フォールアウト』(2018)では、“イーサンが真剣に愛した2人の女性”のうちの一人とも表現されており、二人が固い絆で結ばれていることは確かとなっています。
イルサを演じるのは、俳優のレベッカ・ファーガソンさん。『DUNE デューン 砂の惑星』(2021)や『レミニセンス』(2021)、『ドクター・スリープ』(2019)など話題作にも多数出演しています。
ルーサー・スティッケル / ヴィング・レイムス
イーサンの仲間として登場する一人がルーサー・スティッケルです。
IMFの伝説的なハッカーであり、“ネットレンジャー”の異名を持つ天才的な技術者。シリーズ第1作『ミッション:インポッシブル』(1996)から登場しており、イーサンとの付き合いは仲間の中でももっとも古く、今では信頼し合う仲となっています。
本作でもイーサンのことを理解する親友の一人として活躍し、復讐にかられんとするイーサンに対して強く助言を残すシーンが登場しました。
ルーサーを演じるのは、俳優のヴィング・レイムスさん。『パルプ・フィクション』(1994)や『ピラニア3D』(2011)などにも出演しています。
ベンジー・ダン / サイモン・ペッグ
イーサンの仲間として登場する一人がベンジー・ダンです。
当初はIMFの本部の技術屋として働いていたものの後に現場のエージェントとしてイーサンを助ける役割へと転身。これまでに何度もイーサンとの任務をくぐり抜けてきており、今ではすっかりチームに欠かせないメンバーの一人となっています。
度々任務では悲惨な目にも遭いながらもイーサンたちに献身的な態度を見せており、ベンジー自身もメンバーのことを仲間として信頼しています。
ベンジーを演じるのは俳優のサイモン・ペッグさん。『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)や『宇宙人ポール』(2011)、『スター・トレック』シリーズなどにも出演しており、作品によっては脚本にも携わっている作品もありました。
パリス / ポム・クレメンティエフ
ガブリエルの協力者として登場する敵がパリスです。
イーサンを執拗に追いかけてくるフランス人の暗殺者。無口ではありながらも表情は豊かで、冷酷無慈悲な性格をしています。
ちなみに1966年に放送されたTVシリーズにも同名のキャラクターが登場しています。
パリスを演じるのは、俳優のポム・クレメンティエフさん。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのマンティス役でも知られています。
ホワイト・ウィドウ / ヴァネッサ・カービー
以前のシリーズに引き続きイーサンたちのミッションに関与することになる女性がホワイト・ウィドウです。
表の顔は慈善事業家ですが、その裏ではスパイや密輸業者、殺し屋たちを相手に様々な取引を行なっている裏社会の人物。前作『ミッション:インポッシブル / フォールアウト』(2018)に続いての登場となりました。
本名はアラナ・ミツソポリスであり、母親が『ミッション:インポッシブル』(1996)に登場した武器商人のマックスという裏設定があります。
ホワイト・ウィドウを演じるのは俳優のバネッサ・カービーさん。本作の他にも『ワイルド・スピード スーパーコンボ』(2019)や『私というパズル』(2021)などに出演しています。
おさえておきたい!ミッション:インポッシブル
イーサンが所属するIMFとは?
イーサン・ハントの所属している組織が極秘諜報部隊インポッシブル・ミッション・フォースです。所属するエージェントには不可能とされるような任務が与えられる組織で、その略称がIMFです。作中ではイーサン、ベンジー、ルーサーらが所属しています。
組織自体は映画シリーズを追っていくごとに崩壊したり、閉鎖に追い込まれたり、新たに新設されたりと紆余曲折を経てきました。
IMFの任務といえば指令のメッセージが「なお、このメッセージは5秒後に自動的に消滅する」というフレーズで締められるのもお決まりとなっており、毎回どういった形で自動消滅するのかにも注目です。
ユージーンは何者なのか?
出典:『Mission:Impossible』公式Twitter
今作で登場するユージーン・キトリッジ(ヘンリー・ツェニー)は、元はIMFのディレクターであり現在はCIAの長官を務めているという立場にあります。実は『ミッション:インポッシブル』(1996)以来の登場となっており、久しぶりの出演となりました。
イーサンとはシンプルな仲間という関係性ではなく、互いの立場を踏まえて互いに牽制し合うような瞬間もある複雑な距離感にあります。
まとめ
『ミッション:インポッシブル PART ONE』では、無事イーサンが鍵を入手し潜水艦の存在を知る、という結末を迎え、今後潜水艦を巡る戦いやまだ生存しているガブリエルやAIのエンティティとの対決に収束していく予感をさせたところで終わりました。
『ミッション:インポッシブル PART TWO』の公開が楽しみではある一方で、当初2024年6月に公開予定だったものの、2023年に全米俳優組合のストライキが起こったことにより、多くの映画が制作が止まっており、まだまだ公開の目処がわからないのが実際です。
果たしてこの戦いがどんな結末を迎えるのか。気長にその続報を待ちましょう。