男らしさが最高に痺れる!『紅の豚』の名言を10個厳選!
1992年に公開されたスタジオジブリの映画『紅の豚』。宮崎駿監督の長編映画第6作目であり、これまで子供向け作品のイメージが強かった宮崎駿監督にとって、初めての”大人向け”を意識した作品になりました!
”カッコイイとは、こういうことさ。”というキャッチコピーにもあるように、そこには男の”夢”と”ロマン”と”愛”が溢れる世界が広がっています。今回はそんな世界に生きるキャラクター達の名言・名台詞をご紹介します!
あらすじ
かつてイタリア空軍のエースだった豚の「ポルコ」。今では彼は空賊退治をする賞金稼ぎとして、アドリア海の孤島でひっそりと暮らしていた。
昔馴染みの「ジーナ」が営むバーを訪れたポルコは、そこで凄腕の飛行艇乗りの「カーチス」と出会う。彼はいつもポルコに邪魔されてばかりの空賊たちが雇った”用心棒”だった。
ある日、エンジン整備のためミラノに飛んでいたポルコは、カーチスと遭遇。エンジン不調の中、撃墜されてしまう。
ポルコは大破した飛行艇をミラノの「ピッコロ社」に移送し、修理を依頼する。そこで修理を担当したのは、ピッコロじいさんの17歳の孫娘「フィオ」だった。
フィオの見事な腕によって完璧に蘇ったポルコの飛行艇。ポルコの復活を知ったカーチスと空賊たちは、再び彼に決闘の挑戦状を叩きつけるのだった。
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『紅の豚』の心に響く名言・名台詞
「紅の豚」はイタリアのアドリア海に生きる飛行艇乗りたちの物語です。彼らにあるのは自分の身と飛行艇のみ。何のしがらみもなく自由に空を飛び回ります。
ちょっとした言い回しや不意に出るジョークの1つ1つがお洒落で格好良く、自由を謳歌する彼らの魅力がセリフにも溢れています。
そんな「紅の豚」の名言・名台詞の中から、抜粋したものを解説を踏まえてご紹介していきます!
【名言①】「さらばアドリア海の自由と放埒の日々よ!」
ある日、立ち寄った店にいた男たちと「空賊も賞金稼ぎも生きにくい時代になった」と話すポルコ。その会話の中で出た彼のセリフです。
”放埓”とは勝手気ままに生きている様。賞金稼ぎとして自由な生活を送っているポルコにぴったりの言葉ですね。しかしその頃イタリアは不況の真っただ中。もしも仕事が無くなれば誰もが国外に出稼ぎに行かなくてはなりません。そんな自由とは正反対な世間に彼は憂いを感じているのです。
この頃の時代背景が伝わってくると共に、作品の世界観にグッと惹き込まれるセリフです。
【名言②】「金貨は半分くれてやる、残りと人質を置いて失せろ!」
旅客船を襲った空賊・「マンマユート団」の撃退に向かったポルコは、空中戦の末、彼らを打ち倒します。ボロボロで今にも墜落しそうな飛行艇に乗った彼らに向けて、ポルコが言ったセリフです。
なんだかんだで飛行艇の修理代の金貨を残してあげるところに、ポルコの優しさが感じられます(笑)。マンマユート団も人質の少女達を優しく扱ったりと、人情味のあるやつらです。彼らの何だかハートフルなやり取りに、心がほっこりと温かくなりますね!
【名言③】「金と名声を運んでくる幸運のガラガラヘビさ。」
ポルコのライバルとも言える、空賊たちの用心棒・カーチスのセリフです。彼はバーで出会ったポルコと話している中で、自分の愛艇のことを”金と名声を運んでくる幸運のガラガラヘビ”と呼びました。
凄腕の飛行艇乗りとして金も名声も手に入れているカーチス。それを彼は”愛艇が引き寄せてくれた幸運”として表現しているんですね。彼の飛行艇への愛情が伝わってくる、お洒落で格好いいセリフです。
【名言④】「飛ばねぇ豚はただの豚だ。」
やっぱりこれは外せません!「紅の豚」で最も有名なセリフですね。
飛行艇乗りとして常に死と隣り合わせにあるポルコ。そんな彼を心配したジーナは、彼に飛ぶことを止めさせようとします。しかしまったく止める気のないポルコは、ジーナにこの言葉を返しました。
空を飛ぶことが自分の全てであり、それを捨てたら自分ではなくなってしまう。そんな彼の生き様を表した素敵なセリフですね。
【『紅の豚』名言⑤】「戦争で稼ぐ奴は悪党さ。賞金で稼げねぇ奴は能無しだ。」
武器屋で働く少年から高性能な弾薬をすすめられたポルコは、「俺たちは戦争をやってるわけじゃねぇんだ」と断ります。その後、少年が店主に”戦争”と”賞金稼ぎ”の違いを聞いたときに、店主が答えたセリフです。
国家に雇われない賞金稼ぎは、自分で仕事を探して自分の力で食い扶持を稼がなくてはなりません。一匹狼で武器屋を営んでいる店主にとっても、同じことが言えるようです。
”能無し”にはそんなことはできないさ、というなかなか手厳しい店主のお言葉…。”自由”を選ぶなら相応の努力も必要である、という彼の想いが伝わってきます。
【『紅の豚』名言⑥】「俺は、俺の稼ぎでしか飛ばねぇよ。」
ある日、ポルコは空軍時代の同僚・フェラーリと映画館で再会します。フェラーリから「空軍に戻らないか」と誘いを受けますが、ポルコはその誘いを断り、この言葉を返しました。
賞金稼ぎという立場では、そこで何があったとしても自業自得。そんな厳しい環境に身を置く親友をフェラーリは気にかけてくれているんですね。
それに対するポルコの断り方がカッコイイ。自由に空を飛ぶ道を選択した、ポルコの”決意”が感じられるセリフです。
【名言⑦】「インスピレーションだな。」
飛行艇の修理をピッコロ社に依頼したポルコですが、設計を担当したのは17歳の少女・フィオ。「女の子であること」と「若いこと」を理由にポルコは断ろうとしますが、フィオから「良いパイロットの条件はなに?」と聞かれます。その時のポルコの答えがこの言葉。
パイロット同様、設計士にも性別も年齢も関係ないことに気づいたポルコは、そのままフィオに設計を任せることにします。”本質”を見て物事を判断するポルコも素敵ですが、そこに誘導できるフィオもなかなかのやり手ですね(笑)。
【名言⑧】「徹夜はするな、睡眠不足はいい仕事の敵だ。美容にも良くない。」
設計を任せてもらえることになり張り切るフィオは、徹夜で作業を進めます。そんなフィオに向けたポルコのセリフです。
カッコイイ!男なら一度は言ってみたいセリフですね。フィオの頑張りすぎな性格に対して、ポルコが優しくブレーキをかけています。
パートナーとしてフィオの仕事を信頼していることが伝わってきますね。「美容にも良くない」と、さらっと女性としての気遣いをしてあげているところも素敵です。
【名言⑨】「馬鹿野郎!そういうのは一番大事な時にとっとけ!」
新しい飛行艇が完成し、カーチスと再び決闘をすることになったポルコ。決闘の前夜、ポルコが人間に戻れるかもしれないと思ったフィオは、「私がキスしてみようか!」と提案します。それを聞いたポルコは、慌ててこのセリフを返しました。
お父さんと娘のようなとても可愛らしいやり取りですね。フィオのことを大切に思うポルコの気持ちが伝わってきます。
今まで冷静沈着だったポルコが、このシーンでは珍しく慌てる姿を見せます。もしかしたらこの言葉は、彼なりの照れ隠しなのかもしれません。
【名言⑩】「信じる、か…。でぇきらいな言葉だが、お前が言うと違って聞こえてくるぜ。」
ポルコとカーチスの決闘では、カーチスからある条件が出されます。それは、カーチスが勝てばフィオを嫁にもらい受けるというもの。
自分の人生がかかった勝負を前に、フィオは「私はポルコを信じてる」と伝えました。それに対するポルコのセリフです。
フィオはポルコの飛行技術が誰にも負けないことを信じ、ポルコもまたフィオが最高の飛行艇を作り上げてくれたことを確信しています。ここまでに築き上げてきた二人の信頼関係を表すのに、これ以上ないほどグッとくる言葉ですね。
『紅の豚』の名言まとめ
以上、「紅の豚」の名言・名台詞をご紹介しました。
男気溢れる彼らの生き様、本当にカッコイイですね!なんだか観ている私たちまで勇気と活力が湧いてきます。そんな彼らの言葉を胸に、私たちも大空に向けて一歩を踏み出しましょう!