【レクター博士】セリフだけでも震え上がる名言特集!「ハンニバル」シリーズ
「ハンニバル」シリーズとは、1991年に公開された『羊たちの沈黙』をはじめとした、『ハンニバル』(2001年)と『レッドドラゴン』(2002年)、そして『ハンニバルライジング』(2007年)の4作品を指します。
ハンニバル・レクター博士は精神分析医。そのため心理テクニックを使い、言葉の選び方から表情の使い方まで計算して使いこなしています。だからでしょうか、最後までストーリーが読めないんです。それがまた恐ろしい…。
そんな彼のセリフのひとつひとつには、さまざまな思惑や意図が隠れているため、ある種の恐怖を感じるものが多いです。今回はそんな4作品の中からレクター博士の名言を集めてみました。
恐怖画像等はありませんので「怖いのはちょっと…でも興味本位で」なんて方も安心して御覧になってください!怖さレベルの低い順にご紹介していきますので、皆さん心臓に影響のない範囲でしっかりとついてきてくださいね!
レクター博士の人物紹介
まずは偉大なるレクター博士についてご紹介いたしましょう!
ハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)は、元精神分析医です。そのため、「博士」と肩書きつきで呼ばれています。逮捕される前からFBIの行動科学課において捜査協力していた人物です。
また彼は、頭脳明晰で上品、音楽や美術にも非常に詳しく、博学な人物です。語学が堪能で、しかも優しい物言いの中で巧妙な話術を繰り広げることができます。そして何より礼儀を大切にしている人物で、無礼を働いた人間には容赦がありません。
著名な精神分析医で、優れた洞察力と分析力を買われ、FBIに捜査協力する素晴らしい人物としての顔と、殺害した人間の臓器を食するという猟奇殺人犯としての顔を持ちます。
レクター博士の名言集
それでは早速、恐ろしいレクター博士の名言をご紹介していきます!まずは初心者レベルから、上級者向け…と順番にご紹介していきますので、途中でギブアップするのもアリですよ。
上級者の皆さんは、レバーや生ハム、チーズなんかをつまみに優雅に読むのもいいかもしれません。
レクター博士の名言【怖さレベル★☆☆☆☆】
【名言①】「エビアンのクリームを使っているな? 香水はレール・デュ・タンだが……今日はつけてない」(『羊たちの沈黙』)
ボルティモア州立精神病院内にある拘置所で、クラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)がレクター博士(アンソニー・ホプキンス)に最初の面談を行う際、隣の房にいる収監の囚人患者からニオイに関する罵声を浴びせられます。でも檻越しにニオイを嗅いで、クラリスが使っているものを言い当てたときのセリフです。
鋭い嗅覚に加え、感受性の豊かな表情を見せた顔つきと相反する鋭い目つき、その事実と違和感で彼女を驚かせます。
【名言②】「勇敢なクラリス。子羊の悲鳴がやんだら知らせてくれ」(『羊たちの沈黙』)
クラリスが、裁判所内の檻に移されたレクター博士を訪ね、バッファロー・ビルの本名を教えてくれるよう頼みます。しかし、聞き出す前にボルティモア州立精神病院の院長であるチルトン医師(アンソニー・ヒールド)らによって連れ出されてしまいます。その時に、レクター博士がクラリスに向かって言った言葉です。
このセリフは、タイトルにも関係しているクラリスのトラウマに気づかせるために、少し強い口調で放っています。
【名言③】「この男は間違いなく君に多くの課題を与えてくれるだろう」(『レッドドラゴン』)
刑務所内の室内運動場で、グレアム元捜査官と彼が追っている犯人フランシス・ダラハイド(レイフ・ファインズ)について、一緒にプロファイルしているシーンのセリフです。この時点ではまだ、深い意味まで理解できません。しかし、ラストを観た後にこのセリフの意味がわかるという、怖いセリフであることは間違いありません。
レクター博士の名言【怖さレベル★★★☆☆】
レベル1はいかがでしたか?まだまだついてこれる!という方は、引き続きスクロールしていきましょう…。
【名言④】「準備はいいかな。ペンブリー」(『羊たちの沈黙』)
逃亡を図るために、監視していた警官たちを殺傷し這って逃げようとしていた重症の警官ペンブリーに対して言った言葉です。この時、レクター博士はクラシックを聴いていましたが、這って逃げようとする時に漏れ出た声を聞きつけ、ナイフを手に取ってこの言葉を彼に言いました。そのあと発見された遺体はとんでもない状態に……。
【名言⑤】「確かに真っ赤だ」(『ハンニバルライジング』)
レクター博士の青年期までを描いた作品が『ハンニバルライジング』です。この作品は、ハンニバルの妹ミーシャ(ヘレナ=リア・タコヴシュカ)が殺されて食べられていたことをきっかけに、若かりし頃のレクター博士が復讐する内容になっています。
妹を殺して食べた犯人の最初の1人ドートリッヒ(リチャード・ブレイク)を殺害した後に言った言葉です。ハンニバル(ギャスパー・ウリエル)の顔に血しぶきがかかったとき、頬の血をぬぐって舐め、不気味な笑顔で言い放ちました。しかもそのあとに、殺した男の頬肉を焚火で焼いて食べるという残虐さを見せます。
【名言⑥】「上か? それとも手首の下か、クラリス? かなり痛いぞ」(『ハンニバル』)
レクター博士に髪の毛を冷蔵庫に挟まれ、動きが取れなくなったクラリス(ジュリアン・ムーア)が、自分とレクター博士を手錠で繋ぎかけます。パトカーがすぐそこまで迫ってきているため、どうしても逃げたいレクター博士がまな板包丁を手に持ち、クラリスの手首に当てて言った言葉です。
そのあとどうなったかは、ラストまでわかりません……。
レクター博士の名言【怖さレベル★★★★★】
既にだいぶ背筋がヒンヤリとしてきましたね!!皆さん………まだ意識はありますか?
まだまだ大丈夫!という方は、いよいよ怖さレベルMAX!!戦慄の名言をご紹介していきます!
【名言⑦】「昔、国勢調査員が調べに来た時、キヤンティワインのつまみにその野郎の肝臓を豆と一緒に食ってやった」(『羊たちの沈黙』)
レクター博士から自分を分析されたクラリスは憤りを感じ、「その分析を自分にもおこなえばいい」と言った後で、レクター博士が語ったひと言です。このセリフの後にすするような奇妙な声を出したものですから、クラリスはびくつきます。
【名言⑧】「人間は足を切断してもその足が痛むのを感じるものだ。議員さんは娘さんが葬られたらどこで痛みを感じますかな」(『羊たちの沈黙』)
飛行場でルース・マーティン議員(ダイアン・ベイカー)の一行と会い、犯人の情報を話しているときに、娘をバッファロー・ビル(テッド・レヴィン)に誘拐された議員に向かって放ったセリフです。
「母乳で娘を育てたか」どうか尋ね、議員が答えるとこう言って議員を怒らせ、相手の出方を見たようです。
【名言⑨】「どちらが好みかな? ユダのようにはらわたを垂らすか垂らさないか。自分では決められないかな。では私が代わりに決めてやろう」(『ハンニバル』)
フェル博士と名前を変えた逃亡犯がレクター博士だと気づいたレナルド・パッツィ主任捜査官(ジャンカルロ・ジャンニーニ)がレクター博士に捕まってしまい、殺害される前に言ったセリフ。フィレンツェのヴェッキオ宮殿のテラスで、下には多くの人たちがいるような状況で犯行が行われます。
しかし、下にいる誰もが気づかず、パッツィ主任捜査官は命を落としてしまいます。
【名言⑩】「君の勇気を称賛するよ。君の心臓を食べよう」(『レッドドラゴン』)
「君の膵臓が食べたい」なんて物騒なタイトルの正統派純愛小説&映画が日本で大ヒットしましたが、このセリフはそんな可愛らしいものじゃありません。
猟奇連続犯がレクター博士だと気づいたウィル・グレアム捜査官(エドワード・ノートン)。レクター博士は、自分が犯人であることをグレアム捜査官に気づかれたと悟り、コートを取ってくると嘘をついて背後からナイフで襲います。とどめを刺そうとするときに捜査官の耳元でこの言葉を言いました。
まとめ
以上、恐ろしいレクター博士の名言をご紹介しましたが……皆さん、まだ息はありますか?
レクター博士には、残虐性と知的な言い回し、そして感受性豊かな笑顔といった極端な面が必ず見られます。知性が高いから魅せる技なのかはわかりませんが、セリフのひとつひとつからレクター博士の怖さがひしひしと伝わってくるのです。
レクター博士がもつ自分なりのルールと芯の強さ、そして緻密に計画された行動と選び抜かれた言葉の使い方があるからこそ、このキャラクターと言葉に惹かれるのでしょう。
これを読んで映画も観てみようかな!と感じた猛者は是非一度ご覧頂く事をおすすめします。