映画『ハウルの動く城』の名言・名シーンを英語と一緒に紹介!
映画『ハウルの動く城』は、2004年11月20日に公開された宮崎駿監督のファンタジー超大作。興行収入は196億円を叩き出し、世界でも大注目となりました!
ハウルのイケメンさが目立つ本作は、「心」とは何かという大切なテーマが存在しています。
心のあり方しだいで何もかもが変わり、その進むべき道が見えるものです。作中でソフィーの容姿が変化していくのも、ハウルが心を決めて敵に立ち向かうことができるのも、それぞれが自分自身の心と向き合い、「本当の気持ち」にたどり着いたからなのかもしれません。
ファンタジーながらにして、そんな深いテーマをはらむこの作品。
ここでは、『ハウルの動く城』の思わずグッとくる名言を英語と一緒にご紹介します!
目次
- 映画『ハウルの動く城』のあらすじ
- 英語あり!映画『ハウルの動く城』のグッとくる名言13選
- 【名言①】「やあ、ごめんごめん。探したよ」(ハウル)
- 【名言②】「もう終わりだ……美しくなかったら生きていたって仕方がない……」(ハウル)
- 【名言③】「自由に生きるのに要るだけ」(ハウル)
- 【名言④】「ハウルに心がないですって? 確かに、わがままで臆病で、何を考えているか分からないわ。でもあのひとはまっすぐよ。自由に生きたいだけ。ハウルは来ません。魔王にもなりません。悪魔とのことは、きっと自分で何とかします。私はそう信じます!」(ソフィー)
- 【名言⑤】「お母様、ハウルに恋してるのね」(マダム・サリマン)
- 【名言⑥】「待たれよ」(マルクル)
- 【名言⑦】「ソフィー、行かないで! 僕、ソフィーが好きだ! ここにいて!」(マルクル)
- 【名言⑧】「恋だね。」(荒地の魔女)
- 【名言⑨】「だってあたし、あなたを愛してるの!」(ソフィー)
- 【名言⑩】「ソフィーはここにいろ。カルシファーが守ってくれる。外は僕が守る」(ハウル)
- 【名言⑪】「何故? 僕はもう十分逃げた。ようやく守らなければならないものができたんだ。君だ」(ハウル)
- 【名言⑫】「どうかカルシファーが1000年も生き、ハウルが心を取り戻しますように」(ソフィー)
- 【名言⑬】「戦争が終わりましたら、また伺いましょう。心変わりは、人の世の常と申しますから」(カブ)
- 映画『ハウルの動く城』の名言まとめ
映画『ハウルの動く城』のあらすじ
父の遺した帽子屋を継ぎ、退屈な日々を送っていたソフィー。
ある日、妹のレティーが働く街のパン屋へ向かう途中でハウルと運命的に出会う。美しく優しいハウルに心を奪われるソフィだが、その晩、荒地の魔女がソフィーのもとへ現れ、彼女に呪いをかけてしまう。
呪いのせいで90歳のおばあさんになってしまったソフィーは、仕方なく帽子屋を飛び出して旅に出ることに。旅の途中、助けたカカシになつかれてしまい、ハウルの城へと案内される。そこに待っていたのは、火の悪魔であるカルシファーとハウルの弟子のマルクルだった。自らの呪いを解くために悪魔のカルシファーと約束をするソフィー。
そうして、ハウルの動く城での生活が始まる……!!
英語あり!映画『ハウルの動く城』のグッとくる名言13選
冒頭でも述べたように、「心」について多く考えさせられる本作品。そんな『ハウルの動く城』には思わずグッとくる名言が詰め込まれています。
これから紹介する登場人物たちの「心」に触れる名言の数々、あなたの「心」にはいくつ刺さるでしょうか。
【名言①】「やあ、ごめんごめん。探したよ」(ハウル)
Hi beautiful, I was just looking for you.
妹の所へ向かう途中、ソフィーは路地で兵隊に絡まれてしまいます。誘いを断っても通してくれず、困っていたところを助てくれたハウル。これは、その際にハウルがかけてくれたセリフです。これが劇中でハウルと出会う最初のシーンとなっています。
ちなみに、このシーンでソフィーの肩を抱くハウルの指輪がかすかに光を放っていたことにお気づきでしたか!? これは、のちに「心の中で呼んだもの」を指す光として解説される指輪です。
映画終盤で、ソフィーが時を越えて少年の日のハウルに会いに行く幻想的なシーン。その時のことを覚えていたハウルがここでソフィーを見つけだしたといえる隠れ名シーンとなっています。
【名言②】「もう終わりだ……美しくなかったら生きていたって仕方がない……」(ハウル)
I’m done for. What’s the point in living, if you aren’t beautiful.
綺麗好きのソフィーは、家中を掃除してお風呂場の棚を整理してしまいます。そのせいでまじないがメチャクチャになり、美しかった金髪が黒く染まってしまったハウル。
すっかり落ち込んで闇の精霊を呼び出し、緑のネバネバを体から放出してしまうシーンでのセリフです。
それを聞いたソフィーは、「私なんて、美しかったことなんか一度もないわ」と激怒して大泣きしてしまうんですよね。
【名言③】「自由に生きるのに要るだけ」(ハウル)
It just need to live freely.
落ち込んで部屋から出てこないハウルに、ホットミルクを届けたソフィー。そこでハウルから「自分は本当は臆病者なんだ」という告白を受けます。「ジェンキンス」にも 「ペンドラゴン」にも王様から戦争に呼び出されたと話を続けるハウル。
そこでソフィーが「ハウルって、一体いくつ名前があるの?」と尋ねた際に答えたセリフです。なるほど……と考えさせられるような名言です。
ハウルのこの哲学ともとれるセリフは、SNS上で様々な「名」を自由に持つ事が出来る昨今にもどこか通ずるものがありますね。
【名言④】「ハウルに心がないですって? 確かに、わがままで臆病で、何を考えているか分からないわ。でもあのひとはまっすぐよ。自由に生きたいだけ。ハウルは来ません。魔王にもなりません。悪魔とのことは、きっと自分で何とかします。私はそう信じます!」(ソフィー)
Do you think Howl doesn’t have heart? Certainly, he is coward, selfish, and I don’t know what he’s thinking, but he is straightforward. He just wants to live what he wants. Howl doesn’t come here. He will never be a king. In terms of the devil, he would manage that. I BELIEVE SO!
ハウルに頼まれてサリマンの所へ向かったソフィー。サリマンと対話するうちに思わず激高してしまいます。
「ハウルがなぜここへ来たがらないのかわかりました。ここは変です。招いておきながら年寄りに階段を上らせたり、変な部屋に連れ込んだり。まるで罠だわ」とサリマンへの怒りを露わにしながらハウルを弁護するうちに、上記のセリフを言いながらどんどんと若い姿に戻っていきます。
きっと、このシーンでソフィーは自分の「本心」を見つけるんですね。
【名言⑤】「お母様、ハウルに恋してるのね」(マダム・サリマン)
Mrs.Pendragon… You’re in love with Howl.
ハウルの代わりに訪れたソフィーが、怒りを露わにしながら思いのたけをぶちまける上記のシーン。どんどんと若返るソフィーを眺めながらサリマンの言うセリフです。
思わずハッとさせられるようなこのセリフ。恋の力が荒地の魔女の魔法を変動させ、ソフィーの本当の姿が明らかになります。ハウルへの想いの強さが見てとれる名シーンですね。
【名言⑥】「待たれよ」(マルクル)
JUST WAIT.
ハウルのもとで見習いをするマルクル。小さくて可愛らしい少年ですが、ハウル不在で客人を迎える際には、青いマントを被ってヒゲを生やした老人の姿に変装します。
扉を開ける前にいちいち「待たれよ」と言って変装するのがたまらなく可愛くてぐっとくるセリフです。しかも、変装しているのに声は子どものままなので、一生懸命に老人風の声を装うところがなおさら愛おしいマルクル名言。思わず真似をしたくなるようなセリフですね。
【名言⑦】「ソフィー、行かないで! 僕、ソフィーが好きだ! ここにいて!」(マルクル)
Please don’t go, I love you, Sophie. Please stay.
初めはソフィーに対して背伸びをして接していたマルクルですが、ソフィーの愛情に触れるにつれて、彼女を本当の家族のように慕うようになります。
ソフィーが母と再会したシーンの後で、変装した老人の姿のままのマルクルが「ソフィーも行きたいんか? さっきの人がそう言っておったぞ」と尋ねます。「そうね、仲直りできてよかった」と答えるソフィーに対し、急に元の姿に戻り、上記のセリフを言いながら抱きつくマルクル。
まるで母と息子のように温かいその仕草とセリフにぐっとくる名シーンです。
【名言⑧】「恋だね。」(荒地の魔女)
That is how everyone calls love is.
出典:スタジオジブリ公式サイト
荒地の魔女は魔力を失い、ヨボヨボのおばあちゃんになってしまいます。
しかし、洞察力はご健在のようで、ハウルとソフィーがふたりがお出かけから帰ってきた姿をみて、ソフィーにこのセリフを言いました。
やはり恋している時は、表情にさえでなくてもなんとなく察知できちゃうもの。荒地の魔女の以前の姿を彷彿とさせるようなシーンですね!
【名言⑨】「だってあたし、あなたを愛してるの!」(ソフィー)
Because I live you!
王宮から脱出したあと、ハウルはサリマンの追っ手を防いで、ソフィーたちを逃がします。なんとか無事に城へと戻ってきた夜のこと。ソフィーはハウルのうめき声を耳にします。その気配をたどって暗い洞窟を抜けると、傷つき、大きなカラスのようになってしまったハウルが苦しんでいました。
「あたし、あなたを助けたい。あなたにかけられた呪いを解きたいの」と言うソフィーに対し、ハウルは掠れた低い声で「自分の呪いも解けないお前にか?」と問います。これは、それに対してソフィーが答えたまっすぐな愛のセリフです。
【名言⑩】「ソフィーはここにいろ。カルシファーが守ってくれる。外は僕が守る」(ハウル)
You should stay here, Sophie. Calcifer would protect you. I’m gonna take care of the outside.
街は戦争の真っ只中。ボロボロの姿でソフィーの前に現れたハウルが放ったセリフ。
お城の外はハウルが、中ではカルシファーが守ってくれる。そんな安心感を与えてくれる、ハウルの男らしさにキュンとくるセリフです!
この次のセリフも感動に値するものなので、【名言⑩】で紹介します!
【名言⑪】「何故? 僕はもう十分逃げた。ようやく守らなければならないものができたんだ。君だ」(ハウル)
I’m through running away. I’ve finally found someone I want to protect… You.
街が空襲を受けたとき、ボロボロになった姿でソフィーの元へ戻ったハウル。「ソフィーはここにいろ。カルシファーが守ってくれる。外は僕が守る」と伝え、また戦に出ようとします。それをソフィーが必死で止めようとした際に、ハウルはこのセリフを言い残して外へ向かいます。
臆病者で、「怖くて怖くてたまらない」と何もかもから逃げていたハウルが、守るべきもののために心を決める名シーンです。
【名言⑫】「どうかカルシファーが1000年も生き、ハウルが心を取り戻しますように」(ソフィー)
I wish Calcifer would live more than 1,000 years, and Howl would get back his own heart.
映画終盤での名セリフです。荒地の魔女からカルシファーを返してもらったソフィーは、カルシファーに尋ねます。「心臓をハウルに返したら、あなたは死んじゃうの?」するとカルシファーが「ソフィーなら平気だよ、多分」と答え、このセリフを唱えながらハウルへと心臓を返します。
目覚めたハウルの「こりゃひどい。体が石みたいだ」というセリフに「そうなの、心って重いの」と返すソフィー。ここからは最後まですべてが美しく、印象的なシーンとなっています。
【名言⑬】「戦争が終わりましたら、また伺いましょう。心変わりは、人の世の常と申しますから」(カブ)
I will visit you after the war. Some say people’s hearts will change all the time.
カブは映画を通してカカシの姿のため、セリフは非常に少ないです。しかし終盤で、実はカブは隣国の王子様でしたが、「愛する人からのキス」がないと解けない魔法をかけられてしまっていたのです。
カブは最後に城から落ちそうになってしまう皆を助けます。そのお礼としてソフィーがカブにキスをして、人間の姿に戻ることができました。
ソフィーのハウルに対する気持ちを知っていたからか、待っているというような粋なセリフを放ち、2人の元を去って行きました。
映画『ハウルの動く城』の名言まとめ
『ハウルの動く城』のグッとくる名言集、あなたの心にはいくつ刺さりましたか?
登場人物たちの「心」に触れて、本作を恋しく思って頂けたでしょうか。実はテーマの深い『ハウルの動く城』。見返すたびに新しい視点で楽しめる作品になっています。一度観たという方も、そうでない方も、これを機にまた楽しんで頂ければ幸いです。
以上、『ハウルの動く城』のグッとくる名言集でした!