映画『アバター』のあらすじネタバレ | 映画界に革命をもたらしたその作品の魅力とは ?
『ターミネーター』、『タイタニック』という超大作を生み出してきた監督ジェームズ・キャメロンが新たに生み出した名作、それが『アバター』。
キャメロン監督得意のSF撮影技術で作り上げた美しい映像世界、人々を惹きこむ独創的なストーリーによってたちまち人気を博し、歴代映画の興行成績1位という快挙を成し遂げました!
誰よりも先を行く撮影技術を導入し、今まで見たことのない映画世界をこの作品で作り上げたキャメロン監督に、他の映画監督は『映画界に革命的な作品』だと称賛を送りました。
そんな『アバター』の魅力を物語のあらすじとともに紹介します。
目次
現代社会への最新テクノロジー普及に貢献!『アバター』の影響力
映画のタイトルにある「アバター」とは、ネット上の仮想世界で自分の分身として作り上げたキャラクターを指し、SNS、オンラインゲームなどのコミュニティの中で自分を紹介したり、活躍したりする目的で使用されます。
映画公開以前からこのサービスはありましたが、あまり認知度は高くありませんでした。しかしこの映画をきっかけに、アバター・サービスは爆発的に普及したと言えます!
また現代では当たり前の3D映画の先駆けになったのもこの映画。映画制作以前の時代、3Dの技術は生まれていたものの、「実写と3Dを上手く融合させた映像」を撮るのが難しいとされていました。しかし、キャメロン監督はこの映画でみごと成功させたのです!
現在、映画館で観る機会はなくなりましたが、その圧倒的な映像美はDVD、Blue-rayなどでも充分体感できることでしょう!
10秒で分かる!『アバター』の簡単あらすじ
地球からはるか彼方にある神秘の惑星パンドラにある天然資源を求め、資源開発会社RDAは採掘チームを派遣した。そこに住むナヴィと資源採掘の交渉をするため、チームはナヴィの外見に似せて作ったアバターを使用することに。
そのアバターに意識を接続し、動かすパイロットに選ばれたジェイク。彼は族長の娘ネイティリをはじめ、次々とナヴィ族の民たちと交流し、信頼を得ていく。しかしRDA社はいっこうに進展しない交渉に業を煮やし、ついにナヴィ族への軍事的制圧に乗り出す。
人類のためか? ナヴィ族のためか?という岐路に立たされたジェイクは、惑星パンドラの平和のために大きな決断を迫られる!
『アバター』のネタバレあらすじ
ここからは、映画『アバター』のストーリーをネタバレありで詳しくご紹介します。
【あらすじ①】ジェイク、アバターとの出会い
太陽系に一番近いとされる惑星パンドラ。そこは地球よりも美しく神秘的な自然が広がり、独特の生態系を持った星で、その自然の中で原始的な生活を送る知的生命体ナヴィが暮らしていた。
近未来、人類のエネルギー問題解消のために新たな資源を求めていた資源開発会社RDAは、パンドラの土地に鉱石アンオブタニウムが眠っていることを突き止める。これを採掘するため、社の科学者たちはナヴィと接触して交渉をしていたが、彼らは断固拒否していた。
そこでRDA社は人間とナヴィのDNAを融合した生命体アバターを作り、人間の意識を接続して遠隔操作し、ナヴィとの接触を試みる「アバター計画」を実行。自分たちと同じ姿のアバターに気を許すナヴィではあるが、それでも鉱石採掘の交渉は進まずにいた。
時は西暦2154年。RDA社の宇宙船に乗ってパンドラへとやって来たジェイク(サム・ワーシントン)。元は海兵隊員だったが戦争中の事故で下半身不随となり、車いす生活を余儀なくされていた。そんな時、RDA社の科学者であった双子の兄が亡くなり、その代役として社に呼ばれたのである。
RDA社の研究施設へやってきたジェイクを、アバター計画チームの科学者たちは歓迎した。責任者であるグレイス博士(シガニー・ウィーバー)はさっそく、ジェイクのアバター接続実験に取りかかった。家族であるジェイクなら兄のDNAを持つアバターに適合できると考えたからだ。
実験はみごとに成功。ジェイクはアバターの体を通し、久しぶりに足を動かせることに興奮していた。その後、アバターの接続と操作訓練にいそしむうち、ジェイクは傭兵部隊のクオリッチ大佐(スティーブン・ラング)に呼び出された。
ナヴィ族と平和的に交渉するグレイス博士に業を煮やし、武力でナヴィを制圧しようと考える大佐は、博士たちが掴むナヴィやパンドラの情報を内密に報告するよう命じたのだ。成功したら、地球への帰還と足の治療を支援すると言われ、ジェイクは承諾することに。
【あらすじ②】ナヴィとの交流とパンドラの神秘
グレイス博士の指揮のもと、アバターでの野外活動に同行したジェイク。しかし、途中ジェイクはチームとはぐれてしまう。
深い森の中、歩き回るジェイクの前に野生動物が現れた。ジェイクを襲おうとするも、間一髪のところでナヴィの女性ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に助けられる。ジェイクは助けてくれた礼を言うが、ネイティリは彼のせいで野生動物が死んでしまったことに怒りを見せる。
その後、ネイティリはジェイクを不審者として自分の村に連れて行った。村を治めているネイティリの両親はジェイクを一目見て、今まで自分たちに会いに来た者たちとは違う印象を持ち、歓迎した。
それから、ジェイクはネイティリのもとでナヴィの生き方を学んでいくことになった。まだ他の仲間たちはジェイクを警戒して嫌っているものの、ネイティリはジェイクに村の生活に馴染むよう、優しく指導していく。
ある日、ネイティリに連れられて翼竜イクランのいる谷へとやって来たジェイク。一族のハンターになる修行としてイクランの背中に乗り、空を飛ぶ訓練をするためだ。
ナヴィは自分の触角を他の生命体とつなげることで心を通わせ、友として彼らと行動ができるのだとネイティリは言う。彼女の手本に倣ってジェイクもイクランに乗り込もうとするが、失敗に終わってしまった。
アバターから意識を離脱した後、ジェイクはビデオにてナヴィとの生活を記録していた。「全ての生命は大自然の中で循環していく」という彼らの死生観が人間たちとは異なることに、ジェイクは心を打たれていた。
ハンター最終試験を受けることになったジェイク。自分のパートナーとなるイクランを見つけ、無事に心を通わせて空を飛べたら、一人前のハンターと認められる。他の戦士たちに煽られながらも、ジェイクはみごとにイクランに乗り込むことができた。
その時、イクランの頭上を飛ぶ巨大な翼竜トゥルークを目撃。ネイティリの話では、ナヴィに伝わる伝説にトゥルークに受け入れられた者は”トゥルーク・マクト”と呼ばれ、ナヴィの指導者として崇められるのだという。
無事にハンター修行を終えたジェイクを村の民は歓迎。一族のリーダー・ツーテイ(ラズ・アロンソ)にも兄弟だと認められ、祝福を受けた。
その後、ネイティリはジェイクを連れてナヴィの聖地”エイワの木”を訪れる。全ての魂の源とされるその木に心奪われるジェイク。そしてふたりは互いに惹かれていることに気づき、契りを交わすのであった。
その後、アバターから離脱したジェイクはクオリッチに呼ばれ、経過報告を求められた。ジェイクは「自然はナヴィにとって命とも言うべき大切なもの。鉱石の採掘を許してもらうには、まだ根気よく信頼を築かなければならない」と答えるが、クオリッチは表情を曇らせた。
【あらすじ③】人類のパンドラ侵略。そして、ジェイクの決断
RDA社はついにしびれを切らし、ナヴィとの平和的交渉をあきらめ、武力による強硬手段を決めた。森林を重機で掘り起こし、ネイティリたちの村を爆撃して辺りを火の海に包む。
この事態にジェイクとグレイスは、作戦の責任者クオリッチに猛抗議した。グレイスは「ナヴィの神とも言えるエイワの木はパンドラに棲む全ての生命と意思疎通ができるひとつのネットワーク、いわばパンドラの意志そのもの。それを破壊してはならない!」と訴えるが、彼らは理解せずに嘲笑った。
結局村を破壊されてしまい、村人たちは失意のどん底に沈んでいた。ナヴィの生き方に心を打たれ、彼らを守りたいと思うジェイクはRDA社を裏切って戦うことを決意する!
そこでジェイクはネイティリたちに、自分の正体は地球人で鉱石採掘のために送り込まれたスパイだと打ち明ける。それを聞いた彼女たちはジェイクを拒絶し、彼のもとから去って行った。
さらにクオリッチがジェイク、グレイスたち反逆者を監禁してしまった。そんなクオリッチのやり方に反発を覚えた一部のRDA社の社員はジェイクたちに協力し、一緒に脱出を試みる。
しかしクオリッチに気づかれてしまい、銃撃を浴びせられた。グレイスは銃弾を受けて重傷を負い、やがて息を引きとった。
ジェイクはもう一度ネイティリたちの仲間になるためにイクランがいる谷に行き、巨大竜トゥルークに飛び乗って心を通わせることに成功する。エイワの木に集まっていたネイティリたちの前に現れたジェイクはナヴィの指導者トゥルーク・マクトとなって、パンドラに住む全部族が集まるようにと呼びかけた。
パンドラの各地からエイワの木に集まるナヴィの部族。その動きを察知したクオリッチは攻撃部隊を結成し、襲撃準備を整えていた。ジェイクはもっと仲間が必要だと感じ、一か八かエイワの木に助けを求めたが、反応はなかった。
【あらすじ④】パンドラの平和を勝ち取る戦い、終結へ
クオリッチ率いるRDA社の部隊がついに襲撃を開始。空には爆弾を積んだ戦闘機やヘリ、陸には傭兵、巨大パワードスーツや戦車の軍勢が侵攻していき、反撃もむなしくナヴィたちは劣勢状態。次々と仲間が倒れていき、ジェイクは追いつめられてしまう。
すると空にイクランの群れ、陸には巨大生物の群れが現れ、RDA社の軍勢に突撃した。ジェイクの祈りにエイワの木が応え、生物たちを集めたのだ。
形成は逆転し、RDA社の軍勢を次々に倒していく。ついにクオリッチの戦闘機を撃墜し、彼を引きずり出すことに成功する。
だが最後の手段としてクオリッチはパワードスーツに乗り、ネイティリたちを攻撃。そしてジェイクの体が眠るアバター接続のコンテナに向かい、破壊しようとした。
そこにジェイクが現れ、クオリッチとの対決に挑む。ジェイクの猛攻撃の隙をつき、クオリッチはジェイクの体が眠るカプセルを攻撃した。カプセルから放り出されたためにアバターの接続が切れ、人間のジェイクは酸素不足で命の危機に陥る。
動けなくなったジェイクのアバターにとどめを刺そうとした瞬間、ネイティリが矢を放ち、クオリッチの胸を突き刺した。クオリッチは絶命し、ネイティリは人間体のジェイクに駆け寄り、酸素マスクをつけさせて救命する。
クオリッチが死亡したことでRDA社はパンドラからの撤退を決意。星に残る決意をしたジェイクの協力者を除き、社員たちは地球へと帰還した。そしてジェイクはこれで最後と決めたビデオ記録を終え、居留地を後にした。
エイワの木に村民たちが集まり、儀式を行っていた。木の下にはジェイクと彼のアバターが横たわっており、エイワの力で彼の魂がアバターの体に移ろうとしていた。仲間たちの祝福を受け、アバターのジェイクは力強く目をさましたのであった。
『アバター』のキャスト紹介
ジェイク・サリー/サム・ワーシントン
演じるのはサム・ワーシントン。イギリス生まれでオーストラリア育ち、19歳でシドニーにあるオーストラリア国立演劇学院で演劇を学びました。
2000年公開の『タップ・ドッグス』のミッチェル役で映画デビュー。その後、2009年公開の『ターミネーター4』のマーカス役に抜擢されて注目を浴び、次作としてこの『アバター』出演を果たしました。
彼が演じるのは戦争中のけがで下半身不随になり、退役した元海兵隊員。RDA社のアバター計画に携わっていた双子の兄が亡くなり、代役としてアバターのパイロットに任命されてパンドラに降り立ちます。
始めは鉱石採掘という人類の営利目的のためにナヴィに接触していたものの、ネイティリたちの生き方に感銘を受け、徐々に彼らを大切に思うようになります。そして、RDA社の侵略から彼らを守るために戦うことを決意しました。
ネイティリ/ゾーイ・サルダナ
演じるのはゾーイ・サルダナ。アメリカ・ニュージャージー州生まれ、ニューヨーク育ちですが、10歳の時に父親の故郷ドミニカ共和国に移住。そこで7年間、バレエなどのダンスを学んでアメリカに帰国します。
2000年公開の『センター・ステージ』のエヴァ役で映画デビュー。以後、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003年公開)のアナマリア役、『スター・トレック』シリーズのウフーラ役や『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』シリーズのガモーラ役を演じて注目を浴びました。
彼女が演じるのはナヴィの部族を治める族長と巫女の娘。よそ者であったジェイクにはじめは嫌悪感を抱くも、交流を深めるうちに彼に惹かれて愛するようになりました。
また女性戦士としてRDA社の兵器にも屈せず、果敢に立ち向かっていきます。
グレイス・オーガスティン/シガニー・ウィーバー
演じるのはシガニー・ウィーバー。ニューヨーク州マンハッタン出身でイェ―ル大学にて演劇を学び、オフ・ブロードウェイにたびたび出演していました。
1977年公開の『アニー・ホール』で映画デビューを果たし、1979年公開の『エイリアン』でリプリー役を演じて一躍有名になりました。
彼女が演じるのはRDA社でアバター計画を遂行する科学者。15年間、惑星パンドラの生態系を研究し、自身もアバターを操縦してナヴィとの交流を深めていました。
軍事力でナヴィを制圧しようとするクオリッチのやり方に反発し、ジェイクとともにナヴィを守るために奮闘します。
マイルズ・クオリッチ/スティーヴン・ラング
演じるのはスティーヴン・ラング。アメリカ・ニューヨーク州出身の俳優で、テレビ映画『ニューヨーク・ヤング自警団』(1981年公開)にて映画デビュー。
以後、『ギルティ/罪深き罪』(1993年公開)のフィル役や『沈黙の断崖』(1997年公開)のアール役などの脇役を長年演じ、今作の『アバター』出演で注目を浴びました。
彼が演じるのは元海兵隊員でRDA社の傭兵部隊を指揮する大佐。ナヴィとは平和的交渉を行うグレイス博士の考えに反発し、軍事力でナヴィを制圧して地下鉱石を奪おうと考えていました。そのため、ジェイクを懐柔してグレイス博士が掴む情報を得ようと企みます。
RDA社がついに強硬手段でネイティリたちを退去させようと決めたことで、自ら持つ軍事力をもって彼らを攻撃しはじめます。それに反発したジェイクやグレイス博士たちと敵対し、戦うことになるのです。
新たな世界観を創り上げた『アバター』のみどころ
最新の3D技術を創り出した美しきリアルな映像世界
「観るのではない。そこにいるのだ!」という映画のキャッチコピーの通り、迫力あるリアルな3D映像の世界に惹きこまれます。惑星パンドラの神秘的で幻想的な世界観を表現するため、ジェームズ・キャメロン監督は最新鋭の技術を搭載した3D撮影システムを使用しました。
これにより生み出された奥行きのある映像美に、日本の映画監督・押井守氏は「10年かけても追いつかない!」とこの作品を称賛しました。
映画界に”3D映像”という新しい文化を浸透させたこの作品。公開から時間は経っても、そのクオリティは現代の映画に負けることはないといえます。
社会に訴える強いメッセージがこめられたストーリー
『エイリアン2』や『ターミネーター』など、映画界に今までなかった設定のストーリーを制作し、先駆者としての地位を築いてきたキャメロン監督。今作の『アバター』でも同様、新世代の映画の可能性を広げるストーリーを描いた作品です。
この作品では『エイリアン2』、『ターミネーター』のような「自分たちを襲う脅威の敵に人類が戦う」という勧善懲悪タイプとは違い、『アバター』では「人類が悪」という構図になっています。
人類は私利私欲のために先住民ナヴィを攻撃し、パンドラを侵略し始める。その横暴さにナヴィや反対派の人類が立ち向かっていく構図により、「戦争」や「植民地支配」など人類が持つ残虐性を深く突いています。
また監督業以外に環境保護にも取り組むキャメロン監督は、惑星パンドラの美しく生命力あふれる自然やその自然をためらいなく壊していく人類の横暴さを色濃く表し、現代の私たちへ自然保護の大切さを訴えています。
このように『アバター』は次世代の映画をつなぐ作品であると同時に、「私たちがこれからの未来をどう築きあげていくべきか」というメッセージを送っている作品であるため、一度観ればきっとあなたの人生観が変わることでしょう!
過去の作品につながっている!? 『アバター』に隠された注目ポイント
『アバター』には『エイリアン2』や『ターミネーター』と、ジェームズ・キャメロン監督の代表作を思い出させる要素がいくつか含まれています。狙っての演出なのか、それとも偶然かは分かりませんが、キャメロン作品ファンにはうれしい仕掛けでしょう!
では、映画に出てきた注目ポイントをご紹介します。
『エイリアン2』に関係する注目ポイント
1つ目は「リプリー役のシガニー・ウィーバーが出演」。『エイリアン』シリーズにて「宇宙人と戦う強いヒロイン」としてその名を一躍広めた彼女ですが、今作では反対に宇宙人ナヴィと交流を深める科学者の役を演じています。
役柄は違えど、キャメロン監督作品に再び出演してくれたのは嬉しい限りですね!
2つ目は「人類が資源を求めて宇宙に飛び立つ近未来が舞台」。今作では未来のエネルギー問題を解決できる鉱石を求めて惑星パンドラに人類が進出する設定です。これはもともと1作目『エイリアン』にて、人類が惑星で鉱石を採掘して宇宙船で運ぶという共通点があります。
3つ目は「ナヴィが人類を”エイリアン”と呼んでいること」。もともと、”エイリアン”という単語は「よそ者」「外国人」という意味ですが、SF作品では「自分たちと敵対する宇宙生命体」という意味で用いられます。
そしてナヴィにとっては”自分たちの星を荒らす、宇宙から来た敵”という意味で使用していますが、やはりこの単語を聞くと映画に出てくるエイリアンを想像してしまいますね!
4つ目は「リプリーがエイリアンと戦うために乗ったパワーローダーが登場」。『エイリアン2』の終盤でリプリーが乗ったパワーローダーと同じものが、『アバター』にも出てきます。
今作でも貨物の運搬用に使用する工業用ロボットですが、こちらも終盤でクオリッチが登場してジェイクやネイティリたちと戦うわけです。敵役が操縦しているとは言え、リプリーの戦うシーンがイメージされますね!
『ターミネーター』に関係する注目ポイント
1つ目は「4作目でマーカス・ライト役を演じたサム・ワーシントンが出演」。『アバター』出演の前に『ターミネーター4』に出演していたサム。キャメロン監督はこの作品に関わっていなかったとは言え、ターミネーターつながりで彼の作品に出演できたことは運命といえるでしょう!
2つ目は「ナヴィが人類を”スカイピープル”と呼ぶこと」。”エイリアン”とはまた別に、「空からやって来た宇宙人」という意味でナヴィたちは人類をこう呼んでいます。
この”スカイ”という言葉を聞いてターミネーターファンは、「スカイネット」を思い浮かべるのではないでしょうか?
3つ目は「RDA社の軍事兵器が、スカイネットの兵器を彷彿させること」。作中に登場する宇宙船、輸送機、軍事ヘリや戦闘車両の外観から、スカイネットが生み出した人間を襲う兵器の数々を思い浮かべます。
またクオリッチたちが兵器を使ってナヴィたちと戦うシーンでも、まるで人類がスカイネットと戦う様子を見ているような感覚に陥ります。
以上の通り、いくつかキャメロン監督の過去作品を思い出させる要素が『アバター』に含まれています。ここでは紹介されていないものがまだまだあるかもしれませんので、作品を観てチェックしてみて下さい!
まとめ
映画『アバター』の魅力を、ネタバレあらすじとともにご紹介いたしました。
キャメロン監督は公開前に「この作品が成功したら、続編を制作したい!」と明言しており、大ヒットとなったことで続編の制作決定を20世紀FOXは発表しました。2作目の公開は2021年を予定しており、その後2年おきに1作ずつ、計4作の公開を予定しているそうです。
1作目から素晴らしい世界を作り、私たち観客の心をつかんだ『アバター』が今後、どういう映像美やストーリー展開を見せてくれるのか期待大ですね!