【全作丸わかり!】実写化で話題!映画『東京リベンジャーズ』のあらすじをネタバレありで解説!
「週刊少年マガジン」にて連載中の『東京リベンジャーズ』が待望の実写映画化!不良同士の熱き戦い、友情、そして恋愛――。タイムリープをテーマに展開されていく、不良×サスペンスといった新感覚の作品です。
ファンも多く、アニメ放映によりますます勢いを伸ばしていますよね!まだ原作を読んだことがなくとも、気になっている人は多いのではないでしょうか?
しかし漫画作品の実写化で気になることと言えば、やはりストーリーとキャラクター、そして名シーンの忠実な再現度!まだ観たことがない、あるいは観に行こうか迷っている人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
『東リベ』の世界に一度触れたら、絶対にハマってしまいますよ。ネタバレを交えながら解説していきます!
また、東リベ実写第二弾である『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』のネタバレ解説記事も最後にご用意! 東リベ実写映画の全てが、この記事一本で丸わかりです!
目次
映画『東京リベンジャーズ』について
「週刊少年マガジン」にて2017年より連載している『東リベ』こと『東京卍リベンジャーズ』。原題には「卍」が入るので、アニメ版や映画版とタイトルがちょっとだけ異なります。
原作者は『新宿スワン』でお馴染みの和久井健先生。かつての作品も「ホスト」「スカウト」「不良」などダークな題材を取り扱いながらも、コミカルな描写や魅力的なキャラクターを描き上げることが人気のヒミツと言えるでしょう。
2021年4月よりアニメが放映開始され、7月には実写映画の公開。まさに今、『東リベ』ブームが巻き起こされているのです!本来は2020年10月頃の公開予定でしたが、コロナウイルスの蔓延により延期を余儀なくされていたんだとか。
映画の監督を務めるのは英勉(はなぶさつとむ)さん。『貞子3D』といったホラーや、『映画 賭けグルイ』、『ぐらんぶる』などの実写作品まで手広く制作をしています。公開直後から大きな話題を呼び、なんと3日間で7億円の興行収入を突破!現在も公開中ですので、更なるヒットが予想されているのです。
10秒で分かる!映画『東京リベンジャーズ』の簡単なあらすじ
26歳のフリーター・花垣武道(北村匠海)は何の変哲もない毎日を過ごしていました。彼女なし、やりたいことなし、夢も希望もなし。学生時代で全盛期を迎えてしまい、今となってはただのダメ人間になっている始末。
汚いゴミだらけの部屋で起床すると、とあるニュースが耳に入ってきました。なんと彼の人生で唯一の彼女・橘ヒナタ(今田美桜)とその弟のナオト(杉野遥亮)が「東京卍会」という半グレ組織の抗争に巻き込まれて、死亡したのです。
その日のバイト帰り、タケミチは何者かに電車のホームから突き落とされてしまいます。人生が終わった――、そう思って目を覚ますと、10年前のイケイケな学生時代に戻っていました。事故によってタイムリープが起き、動揺するタケミチですが……。
映画『東京リベンジャーズ』のネタバレあらすじ
【あらすじ①】ダメフリーター・タケミチの走馬灯?
26歳、フリーターの花垣タケミチ(北村匠海)はただつまらない毎日を送っていた。バイト先では馬鹿にされ、彼女もなし。狭いアパートの一角で暮らす日々。
ある日目を覚ますと、ニュースにてかつての恋人・橘ヒナタ(今田美桜)とその弟のナオト(杉野遥亮)が死亡したことを知る。2人は半グレ集団「東京卍会」の抗争に巻き込まれてしまったそうだ。
人生で唯一の恋人が死んだことにより、複雑な気持ちになるタケミチ。するとその日のバイト帰り、何者かに駅のホームから突き落とされてしまった!人生が終わったと思った瞬間、なぜか彼は10年前の学生時代に戻ってしまったのである。
16歳のタケミチはヤンキーで、仲間の「溝中5人衆」とつるんではイケイケな毎日を送っていた――、と思いきや。実際は冴えない不良で、清水将貴・通称キヨマサの奴隷として過ごしていたのだった。それが彼の全てがダメになった原因だったのだ。
過去に戻っても昔同様、ボコボコにされる5人衆。悔しさを抱えたタケミチは当時の彼女だったヒナタの家へ向かうことに。
【あらすじ②】走馬灯ではなく、起きていたのは……
ヒナタに会い、その帰りで弟のナオトに会っていたタケミチ。過去に戻ったことを走馬灯と信じて疑わなかった彼は、かつてのナオトに忠告していた。「10年前、お前の姉ちゃんとお前は死ぬ。だから姉ちゃんを守ってやってくれ」と告げ、彼と握手を交わした途端!なんと26歳の現代へと戻っていた。
傍には10年後のナオトがおり、ホームから突き落とされた瞬間を救ったのは彼だったらしい。そう、現代に戻ってから死んだはずの人間が生きているということは、過去が塗り替えられたということ。つまりタケミチはナオトとの握手によってタイムリープ、忠告によってその後の運命を大きく変えたのだ!
刑事になっていたナオトは助かったものの、ヒナタの死亡は変わらないまま。「東京卍会」(トーマン)と呼ばれる半グレ集団の抗争に巻き込まれたのが原因だが、生憎ヒナタはそことの関わりがなかった。
現在東京卍会にはトップがおり、佐野万次郎(吉沢亮)稀咲鉄太(間宮翔太郎)さえ出会わなければ、この組織は作られなかったと言う。この2人の出会いを阻止し、未来を変えたいタケミチはナオトと手を組み、再度タイムリープ。また16歳のあの時へ戻るのだが……。
【あらすじ③】奴隷からの解放
タイムリープは現代の時間とリンクしており、戻るとまたキヨマサに殴られているタケミチがいた。すっかり奴隷となった溝中5人衆は、彼主催の「喧嘩賭博」に参加させられ、地獄のような時間を過ごしていたのである。
喧嘩も弱いタケミチだが、未来を変えるためにもう負けたくない。キヨマサを煽って仲間を守り、死にかける寸前までやられてしまう。
だがそんな時、威圧感の強いある2人組が現れ、見事に仲裁へ入った。そう、東京卍会のトップ・マイキーこと佐野万次郎、そして副総長のドラケンこと龍宮寺堅(山田裕貴)のお出ましである。彼らとは初対面だったが、根性を持って戦い抜いたタケミチをマイキーは賞賛、最も恐ろしい男に「今日からダチな!」と戦慄するような宣告を食らうのだった……。
キヨマサはトーマンの一員であったが、今回の賭博は勝手に行ったことであり、2人より制裁を受ける。晴れて5人衆は奴隷から解放され、過去の苦しい日々へサヨナラを告げることとなる。
【あらすじ④】友人の死、再度過去へ
話せば話すほどマイキーは筋が通っていて、とても非道なことをする人物とは思えない。現代に戻ったタケミチはナオトに説明をするものの、今の東京卍会の在り方を見ていると理解を得ることは難しかった。
その後過去が塗り替えられたため、5人衆の1人、あっくんこと千堂敦(磯村勇斗)が現在のトーマンと大きな関わりがあったことを知る。真相を知るべくあっくんの元を尋ねると、酷く稀咲に怯える状況だった。タケミチをホームから突き落としたことを自白し、追い詰められた彼は目の前で投身自殺。過去が変わったにも関わらず、更なる被害者が出てしまったのだ。
あっくんの口からドラケンが過去に死んでいることを耳にしたため、タケミチはそれを防ぐべくタイムリープする。
その頃10年前のトーマンは、最悪な不良集団・愛美愛主(メビウス)との抗争を控えていた。ここでドラケンが死ぬと踏んだタケミチは、マイキーへ抗争を止めるように頼み込む。しかしその願いは叶わず、向こうから出向いてくる始末だった。
【あらすじ⑤】抗争は終わっていない?
マイキーの一撃によりあっさりと愛美愛主のドンは仕留められ、抗争は終わったように見えた。愛美愛主はトーマンの傘下となり、ドラケンの死を防げたと喜ぶタケミチはヒナタとのひと時を過ごす。だが、本番はこの夏祭りにかかっていたのである。
かつて賭博を行っていたキヨマサは卍会から追い出され、恨みを持ってメビウスへ寝返っていたのだ!そしてそこへ漬け込んだのが――、稀咲だった。
傘下入ったはずの愛美愛主はトーマンの連絡網を混乱させ、ドラケンが1人になるよう仕向けた。罠にはまってしまったドラケンは集団で襲撃され、ダメージを負ってしまう。彼を助けるべく奮闘したタケミチも、ボコボコにやられてしまった。いつまでも集会にドラケンが来ないことを察したマイキーは、すぐさま動き出す。
ついに愛美愛主とトーマンの本気の抗争が始まってしまった。一見優勢に見えていたトーマンも苦戦、そしてキヨマサはドラケンを刃物で刺してしまった。マイキーに彼を任されたタケミチは、今までの全てを変えるべく、キヨマサとタイマンにて決着をつける。
無事に勝利したタケミチ、無事だったドラケンとトーマン。そして現代へ戻ると、あっくんは生きていた。ドラケンの死も免れたのである。
そしてナオトを尋ねようとすると、成人したヒナタと再会を果たすのだった。
映画『東京リベンジャーズ』のキャスト
花垣武道/北村匠海
全くイケてない20代を過ごすフリーターのタケミチ。学生時代も彼女がいたものの、決して「全盛期」とは言い切れない部分が少し悲しいですね。タイムリープをきっかけに未来だけでなく、自分自身を変えていく姿にはついうるっときてしまうもの!原作でもタケミチの成長に要注目ですよ。
タケミチを演じるのはモデルや俳優、音楽活動でよく知られる北村匠海さん。DISH//のリーダーと聞いてピンと来る人もきっと多いですよね。『忍たま乱太郎』や『とんかつDJアゲ太郎』など、2.5次元俳優としての出演が目立っています。
佐野万次郎(マイキー)/吉沢亮
読めない表情、人懐こそうな雰囲気、けれどもトーマンを仕切るトップのマイキー。その存在感は大きく、本作のカギを握る重要人物です。作品のあちこちで現代の黒髪マイキーが登場していましたが、なぜ彼は予想外の方向へ走ってしまったのでしょうか?原作を読んでない人からすると「非常に気になるキャラ」であるはず!
東リベには欠かせないマイキーを演じるのは、イケメン俳優の吉沢亮さん。表情や目の動きなど、ファンにはたまらない再現度でしたね……!素晴らしい演技力で『銀魂』や『ママレード・ボーイ』など、漫画の実写化作品に多く出演しています。
龍宮寺堅(ドラケン)/山田裕貴
男女ともに人気度の高いドラケン。マイキーの右腕として、トーマンの副総長としてみんなをまとめています。男気があり喧嘩の腕もモンスター級。キヨマサの裏切りによって深い傷を負いましたが、無事に復活。こう生還してくる部分も「バケモノ」なのかもしれません(笑)
ドラケンを演じるのは俳優の山田裕貴さん。D-BOYSのメンバーであり『ゴーカイジャー』シリーズで一気に知名度を上げました。連続テレビ小説『なつぞら』や『HiGH&LOW』シリーズなど、様々な場所で活躍をしています。
橘ナオト/杉野遥亮
姉のヒナタを救うべく、刑事になったたくましきナオト。あの時の忠告を聞き入れて刑事となっていたのでした。トーマンの真実を、そしてヒナタの未来を変えるために、タケミチと手を組みます。
ナオトを演じるのはモデルや俳優として活動する杉野遥亮さん。真面目な役どころが多く、今回のナオトはまさにぴったりと言えますね!『ゼロ 一攫千金ゲーム』や『ハケンの品格』など、テレビドラマへの出演が多くみられています。
映画『東京リベンジャーズ』原作との違いとは?
①原作の登場キャラは中学生!
映画版ではタケミチが戻る時代は10年前、つまり高校生なのですが、原作版ではなんと中学生。中学2年生にタイムリープし、未来を変えていくのです。
26歳が10年前の高校時代に戻るのも抵抗がありますが、それより前だなんて、もっと違和感を覚えるでしょうね(笑)実際のタケミチも、序盤はかなり戸惑っていました。
②一部のトーマンは登場しない?
東京卍会と言えばマイキーを始めとした個性的なキャラが集まっており、その人数はかなりのもの!もちろんトーマンよりも更に大きな組織もあるのですが、ここだけでもなかなかの数です。
映画版では幹部陣が三ツ谷と“パーちん”こと林田のみとなっていますが、漫画ではそれぞれの部隊の隊長などがズラリ!彼らもまた良い味を出しているので、ぜひ漫画版も読んでみてほしいですね。
③ドラケンを襲ったのは……
ドラケンを襲い、重傷を食らわせたのは確かにキヨマサなのですが、実は他にも愛美愛主に寝返ったキャラクターがいるのです!
その正体は、映画版に登場しない“ペーちん”こと、林。パーちんの相棒的存在であるため、漫画版のみの登場は少し寂しいものがありますね。とは言えキヨマサが意を決してドラケンを刺すシーンは、思わず息を飲んでしまうほどの迫力っぷり。漫画版と併せて読むと、より一層ドキドキ感が味わえますよ。
映画『東京リベンジャーズ』の見どころポイント!
実写版で大きな話題を呼んでいる本作ですが、どんな部分が見どころなのでしょうか?濃厚な120分間で絶対に見逃してほしくないシーンや、注目ポイントについて解説します。
キャラクターの忠実な再現に大感動!
原作ファンからすれば、実写化で心配なのはまずキャラクターのイメージが大幅に変わってしまうこと。あまりに違いすぎると、がっかりしてしまうのも無理はないでしょう。多少の髪色や設定の違いはあるにしろ、なるべく忠実に再現してほしいと思ってしまいますよね。
本作はファンも満足がいく再現レベルで、驚くほど違和感がありません。ドラケンの風貌やタトゥーといった見た目から、ヒナの可愛らしいほんわかな雰囲気まで……。キャスティングにはお見事!と言わんばかりの素晴らしさです。役者さんの演技にもぜひ注目してくださいね。完成度の高さにはつい驚いてしまいますよ!
目を惹くアクションシーン
『東京リベンジャーズ』と言えば不良、不良と言えばやっぱりケンカ!ですよね(笑)原作も何かと抗争が起き、ケンカのシーンは欠かせません。映画版ではアクションも見どころの一つで、とても力強く描かれているんです。
マイキーお得意の足技、ドラケンの喧嘩の強さなどなど、やはり人間が演じると迫力がスゴいんです。愛美愛主ドン・長内がパーちんを攻撃し続けるところも、なかなかおぞましいものがありました。役者さんの体当たりの演技には思わず感動してしまうはず。
そしてタケミチの根性をむき出しにした、キヨマサとのタイマンは絶対に目を離してはなりません。ボロボロになりながらも立ち向かっていくその姿には、絶対にグッとくることでしょう。特にラストは一番の盛り上がりを見せます。
うまくまとめられたストーリー展開
『東京卍リベンジャーズ』は現在も連載中の漫画で、単行本も20巻をゆうに超えています。現代と過去を行き来し、登場キャラクターもどんどん増えるため、公開が決まった時「うまく120分に収まるのかな?」と不安になったファンは多いのではないでしょうか?複雑な展開も多いので、どのようにまとまるかは筆者も非常に気になっていたところでした。
しかしそんな心配はあまりなく、初見の方にも分かるよう、うまいこと凝縮されているんです。尺の都合上カットされている設定などはあれど、意外とスッキリ収まっているのでご安心を。そして続編を匂わせる終わり方も、またファンの心をくすぐりますね!
ただしそれぞれのキャラクターの掘り下げは薄いので、気になる場合は原作版を読みましょう。一体どのキャラがどんな役割で、どんな立ち位置をしているのか?より理解が深まるはずですよ。
実写映画第二弾!『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-』のネタバレ解説はこちら!
まとめ
話題沸騰中の東リベに、今から触れるのも遅くはありません!ただのヤンキー系作品ではなく、サスペンスや友情、恋愛など、多くの要素が絡み合った新鮮な作品です。ありがちな映画に飽きてしまった方には、特におすすめしたい題材ですね。
そしてアクションが好きな方にも、ぜひ一度観ていただきたく思います。巻き起こる東リベ旋風に乗り遅れないようにしましょう。