独特の世界観が人気!『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)の名言を一挙紹介!
1998年から週刊少年ジャンプにて連載中の漫画『ハンターハンター』。携帯電話等の小物やハンター協会などの組織のリアル感、オークションや選挙といった少年誌で見せるには難しいテーマを扱うなど、独特で作り込まれた世界観が高い支持を得ている大人気漫画ですね!
特に深みのあるバトルシーンを演出する念能力の存在は大きく、そんな難しい念能力を使い、命がけで戦う理知的で主張の強いキャラクター達の言葉には重みと説得力があります。
仕事や勉強で行き詰っている人、人間関係で悩んでいる人、将来が不安な人など、それぞれの悩みを軽くしてくれるヒントや行動を起こして解決に向かう為に勇気を出すきっかけが『ハンターハンター』の登場キャラクター達のセリフの中にあるかもしれません!!
そんな誰しもの心に残るであろう『ハンターハンター』の名セリフを、キャラクター別に具体的な場面と解説を加えて30選にまとめましたので、是非ご覧になってください!
目次
- 『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)とは
- 純粋無垢、正直に生きるゴン・フリークスの名言
- クールだけれど仲間を大切にするキルアの名言
- 冷静沈着、目的に向かって一途なクラピカの名言
- 仲間や困っている人を誰よりも思いやる男、レオリオの名言
- 最恐×最凶×最強の奇術師・ヒソカの名言
- ベテラン猛者の念能力者で念の名コーチ・ビスケの名言
- 経験豊富で念の達人、熟練ハンターのカイトの名言
- 頼れる上級ハンターの兄貴分・モラウの名言
- 人類最強の念能力者、ハンター協会会長・ネテロの名言
- 偉大な功績を持つ伝説のハンター、ゴンの父ジン・フリークスの名言
- A級首の盗賊団、幻影旅団の若きリーダー・クロロの名言
- 最強の生命体、キメラアントの王・メルエムの名言
- カキン帝国の邪悪なる王子・ツェリードニヒの名言
- 【番外編】ファンの間でネタになった名言(迷言?)
- まとめ
『HUNTER×HUNTER』(ハンターハンター)とは
様々な目的を達成するために活動するハンターが活躍する世界。財宝を探し当てるとハンター、未開の地を目指すハンター、新種の生物を見つけるハンターなど、プロハンターの活動は多岐に渡り、選ばれた一握りの人間しかライセンスを獲得できないシビアな業界です。
そんな世界で、くじら島という小さな島で育った少年・ゴンが、生き別れとなった父・ジンを見つけるため、プロハンターを目指して島を出る所から物語は始まります。
父を探す旅の途中、様々な理由からプロハンターを目指す仲間と出会い、協力しあいながら困難を乗り越え成長していくゴンと仲間達の姿を描いています。緻密に描かれた世界観、念能力を使った頭脳戦、予想を裏切る描写と展開など、変則的でありながらも王道を行く少年漫画です。
物語を動かしているメインキャラクター達の名セリフから、成長や挫折から得た教訓、他者への優しさなどを感じてみませんか。
純粋無垢、正直に生きるゴン・フリークスの名言
【名言①】「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
単行本第1巻にて、ハンター試験の会場へ向かう途中の船上で言ったセリフ。初対面のクラピカとレオリオが揉めて戦闘になりかけた時、それを止めようとした船長に向かって言いました。
ゴンが生み出した言葉ではなく、故郷であるくじら島に住む育ての親・ミトさんから教えてもらった言葉との事。ゴン自身もこの言葉が好きらしく、大切にしている考え方です!
【名言②】「友達になるのにだって資格なんていらない!!」
単行本第5巻のハンター試験の最終試験で、ハンゾーとの戦いの末に気を失っていたゴン。目が覚めた時には試験は終了していて、友人のキルアは兄イルミによって心理操作され、ルールを破って対戦相手を殺してしまい失格になっていました。
実の弟に酷い言葉を浴びせ、望まぬ殺しをさせていた事に怒りを覚えたゴンは、試験会場にいたイルミに向かってキルアに謝れと詰め寄ります。そこで「キルアに友達はいらない」「あいつに友達を作る資格はない」などと、さらに暴言を吐いたイルミに向かって言ったセリフです。
誰とでも分け隔てなく付き合えるゴンの熱い友情が垣間見れる言葉ですね!
【名言③】「なぜ自分たちと関係のない人を殺せるの?」
単行本第12巻で旅団メンバーである団長クロロ、マチ、シズクの跡をつけていた際に捕まってしまうのですが、その時に何気なく団長クロロに質問をした時のセリフです。この質問をされたクロロが少し考え込んでしまうのも印象的でした。
自分達より圧倒的に強く残虐な敵に対しても、素直に思った事を聞ける純粋さがゴンらしい、とわかる場面ですね!後に旅団メンバーのフィンクスにもゴンの素直聞きは炸裂していて、キルア曰く「こーゆー時便利だな 素直に聞けるこいつの性格」らしいです。こいつには裏が無い、と相手に思わせる人間性がなせる業かもしれません!
【名言④】「キルアじゃなきゃダメなんだ」
単行本第17巻、GIのゲームマスターであるレイザーとのドッヂボール対決中、キルアがボールを持ち、ゴンが必殺技・じゃじゃんけんグーで殴り飛ばして威力を出す、という連携を行っていました。
しかしボールの威力を殺さないように手を念でガードしていないキルアは、手に大けがを負っていました。その事に気づいていたゴンですが、だとしてもボールはキルアが持ってくれているから全力が出せるんだ、という信頼と友情を言葉にしたセリフです。
ベテランハンターで念能力の熟練者であるツェズゲラが、自分なら負傷せずにもっと上手くやれる、とキルアとの交代を申し出ますが、2人は断り、さらにオーラを込めてボールを撃ちます。
合理性だけではない人間関係の深さが受け取れる名セリフですね!
【名言⑤】「もう これで 終わってもいい だからありったけを」
単行本第29巻、キメラアントの護衛軍・ネフェルピトーにより身体を壊され、戦闘の練習台の傀儡にされた恩師・カイト。元の姿へ戻す為に修復能力を持つネフェルピトーと共にカイトの元に来たゴンでしたが、ネフェルピトーから返ってきた答えは「彼の魂はもうここにはない」「もう元には戻せない」との事でした。
その言葉に絶望したゴン。念能力者としてやってはいけない禁断のリスクを自らに科し、絶え間ない修行の果てに到達するであろう将来の自分の姿へ強制的に進化させる、という荒業を発動します。その時に発した狂気のセリフですね。
悪魔の如き強さを誇るネフェルピトーを上回る力を手にしたゴンは圧倒して倒し、カイトの敵を討つ事となりますが、その代償はあまりにも大きく、ゴンは人の姿を失い生死の境をさまようという悲しい結末になりました。
誰かの為に力を出す事は大切ですが、やりすぎてしまうと身を亡ぼすという教訓を受け取れるセリフですね!
ゴンの真っ直ぐすぎる純粋な性格がさせてしまった暴挙でもあります。
クールだけれど仲間を大切にするキルアの名言
【名言①】「強力な電気か 生まれた時から浴びてたぜ 家庭の事情でね」
単行本第13巻、GIへ入る選考テストにて、わずか4日という期間でオーラを電気に変化させる発を習得したキルアですが、その急速度の成長を見せられて驚いた選考官・ツェズゲラの「拷問に近い強力な電気を浴びる修行だけでも数年は要るだろう」という問いに答えたセリフです。
日頃から暗殺稼業のトレーニングの一貫で毒や拷問に対する訓練をしていたキルアならではの経験で習得できた能力ですね!
【名言②】「逆だよ ゴン オレなんだ ゴン お前にあえて本当によかった」
単行本第14巻の作中、GIのゲーム説明を先行プレイヤーから受けた際、ゲームルール外の暴力で人を傷つけてカードを奪うプレイヤーの存在を聞かされ、父の作ったGIで暴力が横行している事に怒るゴン。そんなゴンに向けてキルアが「ルールを決めた上での戦闘に勝った方がカードを貰えるならどう?」と戦闘にも形があると冷静に諭すと、広い視野で意見をくれたキルアにゴンが「キルアと会えてオレ本当によかった」と真っ直ぐな瞳でお礼を言いました。
その言葉を受けたキルアが、心の中でゴンに感謝し返した言葉です。
キルアにとっては、殺し屋一家で育ち、闇に堕ちていた自分を救いあげてくれたのは、真逆の光のような存在であるゴンだったんですね。互いの友情が見て取れるセリフです。
【名言③】「かっこいいから 違うカタチで会えてたら 友達(ツレ)になれたなって思うくらいな」
単行本第23巻、キメラアントとの兵隊長・イカルゴを追い詰めたキルアが、命と引き換えに仲間の情報を教えろと取引きを持ちかけました。
しかしイカルゴは恐怖との葛藤の末、「仲間は売れねぇ」と、自死を選択しようとします。
キルアに捕まれていた腕の銃を折り、敵味方関係なく食らい付く血に飢えた魚のキメラアントが蠢く地底湖に落下するイカルゴを、キルアはヨーヨーを使って助けます。
「どうして?」と問いかけたイカルゴに対して返答したセリフですね。
敵対する存在だからと一括りにして判別するのではなく、その人自身を見て判断する事の大切さがわかる名言だと思います。こんなセリフを言えるキルアもカッコいいですが、仲間想いのイカルゴもまたカッコいいですね!
【名言④】「おんなじさ!!今回も!!お前は勝手にどんどん前に行って 尻拭いは全部オレ!! いつもの事さ・・・ やってやるよ・・・!! でも・・・今回だけは許さねェ 謝れよ・・・?オレがお前を必ず元気にしてやっから 絶対!!!謝らせっからな!!!!」
単行本第30巻、カイトを殺した宿敵・ネフェルピトーを倒すために命を賭けて自分にリスクを負わせたゴンは、病院のICUにて治療を受けていました。自らを果てない修行の末に辿り着く姿にまで強制進化させた反動は、肉体を朽ち果てさせ、生死を堺を彷徨う危機に陥らせる程です。
そんな病床に伏す絶体絶命のゴンの姿を見たキルアが、必ず治してみせるという誓いをみなぎらせて心の中で叫んだセリフです。
自分を頼らずに単独でネフェルピトーに挑むという無茶をしたゴンへの怒り、そしてサポートできなかった自分の不甲斐なさへの落胆も混ざっていますね。仲間想いのキルアの熱い友情が伝わってきて、とても心に響くセリフです!
冷静沈着、目的に向かって一途なクラピカの名言
【名言①】「死は全く怖くない 一番恐れるのはこの怒りがやがて風化してしまわないかということだ」
単行本第1巻、試験会場へ向かう船の船長にハンターになる理由を質問された時に返したセリフです。数年前、クラピカの同胞クルタ族は、残虐な盗賊団・幻影旅団に襲われ、大量虐殺されてしまいました。その復讐心に燃えるクラピカは、ブラックリスト・ハンターと呼ばれる、懸賞金を賭けられた犯罪者を捕らえる最も危険なハンターになる事が目的です。
しかも目標は、最上位のA級賞金首である幻影旅団の捕縛と、殺されて奪われたクルタ族の持つ特殊な眼球、緋の目の奪還です。圧倒的な戦闘能力と死をも恐れぬ強靭な精神力を持つ幻影旅団を相手にする以上、自らも死を受け入れた上で、仲間の敵のために戦っていくという覚悟のセリフなのかもしれませんね。
【名言②】「冥府に繋いでおかねばならないような連中が この世で野放しになっているからだろう」
単行本第9巻、旅団員・ウヴォーギンとの戦闘中に挿入された回想シーンで、念の修行中にて師匠に向けて言ったセリフ。師匠とどのような能力にするか話し合っている中、自分の属する系統が具現化系と聞いてクラピカがすぐに思いついたのが「鎖」でした。
クラピカの持つ憎しみが、自分の持つ能力全てを投じてでも、幻影旅団をあの世に縛り付けて壊滅させてやるという強い想いとなって現れています。憎しみを糧に生きる事は辛いですしおすすめはできませんが、何かに挑む時の覚悟とは自分を集中投資をする事なのかもしれません!
【名言③】もう…仲間を失うのは 絶対にイヤだ!!
単行本第13巻にて、幻影旅団の団長・クロロを捕らえたクラピカが、旅団に捕まったゴンとキルアと人質交換する際の飛行場での交渉シーンで出た心の叫び。
同胞の敵である幻影旅団の頭が目の前にいる事で冷静さを失っていたクラピカですが、自分の為に命がけで旅団を追い、行動を共にしてくれたゴンとキルアを見て仲間の大切さを想い出しました。過去に同胞を失った辛さと、ゴンとキルアとの友情がクラピカに冷静さを取り戻させ、このセリフを心の中で叫びました。
自分の身近にいる人を当たり前と思わずに大切にする、という人間関係のメッセージとしても受け取れるストレートな名言です!
仲間や困っている人を誰よりも思いやる男、レオリオの名言
【名言①】「なぜだ!?事実だぜ 金がありゃオレの友達は死ななかった」
単行本第1巻、ハンター試験中のマラソンにて、クラピカとの会話の中で出たセリフです。金、女性、お酒など、強欲で品性の無い人間性に思えるレオリオですが、実は過去に病気で友人を亡くしたという辛い経験をしています。その時の手術代が法外な値段だった為に支払えず、満足な治療を受ける事もできずに友人は 命を落としました。
その経験から、地位と名誉と権力とお金を生めるハンターになり、同じように金銭的な理由で苦しんでいる病気の人々を、「金なんかいらねぇ」と言って救いたいという熱い想いからハンターを目指したのでした。
人は見かけによらないという教訓を表しているセリフですね。軽率に見えて、実は誰よりも優しく思いやりのあるレオリオ。交流を深めてみないと、その人の本当の人となりは見えてこないというのは、現実社会でもあると思います!
【名言②】「こちらレオリオと申しますがァァーーア!!!キルア君に代わっていただけますかァァーー!?」
単行本第31巻、ネフェルピトーとの死闘で死にかけているゴンの治療の為、アルカを乗せて車で病院へ向かうキルアの携帯電話したレオリオですが、電話に出たのは暗殺一家・ゾルディック家に仕える執事であるゴトー。ゴトーはキルアに代わってくれというレオリオの電話を無碍にあしらい、一方的に切ってしまいます。再度電話を掛けなおし、自分はキルアの友人だぞ、というアピールの為に叫んだセリフです。
レオリオの人柄がよく出ていますね。自分はキルアの友達なのに、本人に電話するのになぜそんな扱いをされるのか、という憤りを表現しています。もちろん、ゴトーはキルアを守るのも仕事ですから、任務に忠実に対処しているだけです。現実社会でも、仕来りや形式で理不尽な目に有ったりしますから、とても共感できるセリフだと思います!
【名言③】「オレが会長になったら協会を…私物化するからな!!」
単行本第32巻、ハンター協会会長選挙に出馬したレオリオは、選挙への意気込みと公約をアピールするためにスピーチに立ちます。しかし、流れで立候補させられ、会長になる気のないレオリオは本当に純粋に今思ってる事だけを言い放ちました。
友人であるゴンは、キメラアントとの激闘の末に命の危険に晒されています。そんな中、自分がキメラアントとの戦いについて知ったのはつい最近で、ゴンが瀕死の状態になってからでした。
友達が命懸けで戦っていた最中に自分は遊び惚けていたため、その事を猛省しているレオリオはゴンを助ける事で頭がいっぱいなのでした。そのため、もし自分を会長にしたならば、ゴンを助ける為に皆を動かす命令を出すぞ、と、感情任せに訴えたその時に出たセリフですね!
結果的にこのプレゼンはメッセージ性が強く出ていて、投票者達の心を掴む事になります。レオリオは何の計算も無く言ったのでしょうが、最後に人の心を動かすのはやはり強い想いだ、という事がわかるセリフです!
最恐×最凶×最強の奇術師・ヒソカの名言
【名言①】「だけど変化系は気まぐれだから 大事なものがあっという間にゴミへと変わる だから ボクを失望させるなよ ゴン」
単行本第7巻、戦闘のメッカ・天空闘技場にてゴンと試合をしている中で言ったセリフです。ゴンの事を高く評価し、その将来性に期待しているヒソカ。しかし本当の目的は、自分好みに育った物を壊す事に快感を覚える、という、狂気の欲望を満たす為の歪んだ愛情でした。
最近巷でよく言われているサイコパスを地で行くような思想ですね。このような人が身近に居たらすぐ逃げた方がいいかもしれません!?
【名言②】「言わないじゃなく言えない 僕が言えるのはここまでだ」
単行本第12巻、幻影旅団とクラピカの戦闘が激化する中、アジトに集まってミーティングをする旅団員達。ウヴォーギンがやられたと悟った団長・クロロが、未来予知の能力者から奪った100%当たる占いの念能力を使い旅団員それぞれの行く末を占ってみる事に。
各団員に様々な結果が出る中、ヒソカの占いには、仲間であり殺されたウヴォーギンを敵に売ったという旨の結果が書かれていました。しかしそれは、ヒソカが自身の能力・どっきりテクスチャーで上書きした内容で、旅団をこの地に留まらせ、ずっと戦ってみたかった団長・クロロと一騎打ちの戦闘に持っていきたいという、ヒソカの欲望と執念によって生まれた創作だったのです。
団員全員に命を狙われていたかもれない危険な賭けでしたが、そんな危なすぎる心理戦に持ち込んだ時に言った強気のセリフです。欲望の為なら自分の命すら簡単に賭けてしまうヒソカは恐ろしいですね!
ベテラン猛者の念能力者で念の名コーチ・ビスケの名言
「50年以上ウソつきやってるとわかるもんなのさ 人が本当のこと言ってるかどうかなんてね」
単行本第16巻、レイザーとの決戦の為、GI内で強い仲間を探しているゴン達一行ですが、プレイヤーネームあった幻影旅団の団長・クロロに直接接触してみる事に。しかし、会ってみるとクロロの名を語っていたのはヒソカでした。
クラピカにより念の鎖を体内に撃ち込まれ、念を封じられたクロロに代わり、占いに出ていた方向に位置するGIに除念師(念を除去できる能力者)を見つける為に来ていたのです。その事をはぐらかしながらゴンとキルアと会話するヒソカですが、それを見抜いたベテランウソつきのビスケが言ったセリフですね。
ウソつきはどうかと思いますが、長い年月をかけて何かの技術を積み重ねると、一見しただけてそのジャンルの本質が見抜けるようになるという教訓とも取れますね!
経験豊富で念の達人、熟練ハンターのカイトの名言
【名言①】いいハンターってやつは 動物に好かれちまうんだ
単行本第1巻、子連れのキツネグマが闊歩する時期に森へ入ってしまった幼少期のゴン。気の立っているキツネグマに襲われている所をプロハンターであるカイトに助けられます。人間に危害を加えたキツネグマは処分するのが法律だった為、母クマを躊躇せず殺すカイト。残された子クマは、いずれ死んでしまうか、人間に怨みを持つ獣になる危険があると、手にかけようとするカイトですが、ゴンが子クマを抱きしめてカイトを見つめます。
キツネクマは人間に懐かないとゴンを諭すカイトですが、真っ直ぐ自分を見るゴンの目に師匠・ジンの姿を見て、ゴンがジンの息子だと察知しました。
自分の恩人であり、ハンターの師匠でもあるジンとの馴れ初めを語り、ゴンと交友を深めたカイトが去り際に言ったセリフですね!その後、ゴンはそのキツネグマと共に成長し、人間と動物であるものの、よき友人となりました。動物に好かれる人に悪い人はいない、と言いますが、本当かもしれません!
【名言②】「戦闘中はいちいちお前たちを助けてられん あいつを倒せないようなら帰れ」
単行本第19巻、キメラアントが巣を建城し、繁殖している自然保護区・NGLへ調査に来たカイト、ゴン、キルア。森を散策していると、キメラアントの兵隊・ラモットと遭遇し、戦闘になりました。
そこでカイトは2人の実力を確認する為、兵隊蟻程度を倒せないようならついてくるなと、試練を与えます。その時に言った厳しいセリフですね!
ハンターという仕事の難解さや危険をよく知ってるカイトだからこそ出てきた言葉です。厳しい言葉の裏には、2人の成長を願う想いと、未熟な者を危険な目に遭わせるわけにはいかないという先輩としての強い責任感を感じますね!こういうカッコいい先輩や上司になりたいものです。
頼れる上級ハンターの兄貴分・モラウの名言
【名言】あんたとその子 「人は食わない」って誓えるかい?もし・・・誓えないなら・・・どこかオレの目の届かない場所へ消えてくれ だが もし誓うなら 何人たりともあんた達には指一本触れされねェ!!オレの目が黒いうちはな
単行本第21巻でついに誕生したキメラアントの王・メルエムでしたが、誕生の際、女王の腹を突き破って出てきた為、女王が瀕死の重症を負ってしまいます。メルエムと護衛軍3匹はそのまま巣を後にしました。女王の身を案じた師団長・コルトは、キメラアントを討伐しようとしている人間に白旗を上げて降参し、女王の命を救ってほしいと人間に頼みます。
コルトと共に巣に来たモラウ、ノブ、ナックル、シュートでしたが、医療班を導入し女王の延命を謀るも、王の名前はメルエムという言葉を残し死んでしまいます。その時、女王の亡骸から小さな子供の幼体が出てきました。その幼体を手に取ったコルトは、この子は絶対に守ると涙ながらに誓います。
コルトの献身的な姿に心を打たれたモラウが言った男前なセリフです!モラウの粋で情緒のわかる性格が良くわかる言葉ですね。
人類最強の念能力者、ハンター協会会長・ネテロの名言
【名言①】「そんなんじゃ ねえだろ!!オレが求めた 武の極みは 敗色濃い難敵にこそ 全霊を以て臨む事!!」
単行本第28巻、キメラアントの王・メルエムとの一騎打ちに臨むネテロ。あまりにも武術家として腕を上げすぎた為に、ここしばらく勝てる相手としか対戦をして無かったネテロが、メルエムという自分を上回るであろう戦闘力を持つ強敵に出会い、かつて発展途上の自分が意識していた武術家としての姿勢や態度を思い出した時のセリフです。
初心にかえる、という言葉がありますが、ネテロクラスの究極の達人ですら困難にぶつかり、未熟だったチャレンジャー時代の自分に立ち返る必要があるんですね!シンプルですが困難を抱えて生きる人全てに刺さるセリフだと思います。
【名言②】「せっかく自分で指名できるのにイエスマンじゃつまらんだろ? ワシが最も苦手なタイプ ワシが側に置いときたいのはそんな奴じゃよ」
単行本第31巻、死亡したハンター協会会長・ネテロの後釜を選ぶ為の会長選挙で衝突する十二支んのパリストンとチードル。勝ち負けに頓着を持たず、まるで人をおちょくって面白がってるかのような傍若無人な戦略で選挙を引っ掻き回すハンター協会副会長のパリストンですが、なぜこのような人物を副会長という側近に置いたのか疑問に思うチードル。執行委員のビーンズがその答えを回想するシーンでのネテロのセリフですね。
あえて困難な道を選択して人生を楽しむネテロの姿勢が表れています!仕事においてもゲームのように難敵を設置して、それをクリアしていく遊び心を持っているネテロは流石の一言。どのような状況も捉え方次第、という幸福に生きる為に必要な考え方を教えてくれる名言ですね。
偉大な功績を持つ伝説のハンター、ゴンの父ジン・フリークスの名言
【名言①】「道草を楽しめ 大いにな ほしいものより大切なものがきっとそっちに転がってる」
単行本第32巻、キルアの奮闘により、キルアの妹・アルカ(ナニカ)の力を借りて回復したゴンですが、会長選挙もチードルが会長就任という形で終わりを迎え、投票に来ていた父・ジン・フリークスと再開する事となりました。友人のキルアと一時別れ、世界樹の頂上でジンと親子水入らずの時間を過ごします。ジンは壮大な自分の目的をゴンに話しながらも、寄り道をする事の大切さを息子であるゴンに説きました。
雲のように自由に漂う風来坊のジンらしい深いセリフですね!結果ばかり見ていると、その途中にある大切な仲間の存在や小さくとも糧になる経験を見落としがちというのはあります。変化が激しく、何が自分のプラスになるかわからない現代においても、戒めにできる名言だと思います!
【名言②】「ここからはオレが直接遊んでやる お前が勘弁してくれと言うまでな」
単行本第33巻、最大の目的である暗黒大陸へ向かう為、パリストンと協専と呼ばれるハンター集団で組まれたチームに自分も混ぜろ、と詰め寄るジン。好き勝手に時期会長選挙を引っ掻き回したパリストンに対して、挑発的な態度で喧嘩を売りました。自分に関係のない選挙戦ではパリストンの挑発をジンがいなして直接対決は避けていましたが、暗黒大陸へ向かうとなれば話は別のようです。ジンからすれば今度は大いに関係があると踏んで、喧嘩を仕掛けたその時に言ったセリフですね!
普段は飄々としていてあまり感情を出さないジンですが、ここ一番で出す気迫や自信は流石です!圧倒的な経験値と5本の指に入ると言われる念能力者としての実力に裏打ちされた言葉ですね。こんなセリフが言えるくらい、様々な経験を積んで実力を身に着けたいものです。
A級首の盗賊団、幻影旅団の若きリーダー・クロロの名言
【名言①】「オレも旅団の一部 生かすべきは個人ではなく 旅団 それを忘れるな」
単行本第12巻、追跡の攻防の末、クラピカに捕獲されてしまった幻影旅団の団長・クロロの救出をどうすべきか団員達は迷っていました。そんな折、過去の旅団ミーティング中、クロロ自身が、リーダーである自分の命が危うくなった時、団員が取るべき判断基準について説明した時の言葉を思い出します。その時に団員に向けて発した言葉ですね。
全体を俯瞰して最適解を求める冷静なクロロならではのセリフです。優れたリーダーは保身に奔らず目的を見失わない、という大胆で勇気のある姿勢を表現していてカッコいいですね!このような態度でチームを仕切れば、部下や後輩からの信頼も集まる事でしょう。
【名言②】「人とは 本当に 面白いな」
単行本第34巻、天空闘技場にてヒソカと戦う事になったクロロですが、仲間の能力を借り
、徹底的に準備をしてきた自信から、自分の手札を全て説明した上で「100%オレが勝つ」とまで言い切りました。「それでも続けるか?」の問いに対し、ヒソカは「勿論」と答えます。詰まされる危険をわかっているはずなのに、戦いたがっているヒソカ。時として合理的な判断を超えてくる人間に深さを感じたクロロの心情を表したセリフです。
クロロはこの戦闘中、盗んだ他人の能力に想いを馳せる、とも言っていて、人間観察をする事を好んでいる事がわかります。確かに現実の人も面白い人は多いですし、多様性が叫ばれる今だからこそ刺さる言葉かもしれませんね!
最強の生命体、キメラアントの王・メルエムの名言
【名言①】これが余に 与えられた天命ならば 退屈と断ずるに些かの躊躇も持たぬ!!!
単行本第25巻、東ゴルトー共和国の王宮を乗っ取ったキメラアントの王とその配下達は、護衛軍・シャウアプフの改造技術を使い、強い兵を作る為の人間の選別作業をしていました。
そんな中、キメラアントの王・メルエムは自分自身が何の為にこの世に生を受けたのかを考えています。自分はほとんど何もせずともよく、配下達があれやこれやと手足のように動き、身を案じている護衛軍が一挙手一投足を監視している。圧倒的な戦闘力と天才的な頭脳を持ちながらも、そのような生活を強いられている自分の立場に虚しさを覚えた王が、大笑いしながら心の中で叫んだセリフです。
不幸を感じる要素の一つに退屈がある、といいますが、権力を持つ王ですら退屈がもたらす虚しさというのは何にも代え難い苦痛だ、という事が読み取れる言葉です。毎日が同じ事の繰り返しで、人生が楽しくないと思っている人も多いのではないでしょうか?そういう時はメルエムの言葉を思い出して、退屈しているのかもしれない、と考えてみると変化のきっかけになるかもしれません!
【名言②】「ここからはお主一人に語りかける ここへ余が来た理由は複雑ではない 唯一つ コムギという女性(人間)に会いたい それだけだ 本当に ただそれだけだ 他には何も望まない」
単行本第30巻で東ゴルトーにあるとある建物に来たメルエム。ネテロとの戦闘時に爆弾による攻撃を受けたメルエムは、護衛軍の救護により一命を取り留め復活したものの、全身を毒に侵されていて死期が迫っていました。自身に起きている危機を理解していたメルエムは、残された時間をコムギという人間の女性と軍儀(ボードゲーム)を打って過ごしたい、と望みます。最後にコムギに会いたいと思うメルエムが、王の尊厳すら捨てて人間側のパーム・シベリアに頼み込むシーンで言った言葉です。
産まれた時は暴君だったキメラアントの王・メルエムですが、コムギやネテロといった人間達と接する中でその心情に変化が出たようですね。特に、コムギの事は大切に思っていたらしく、死の間際まで軍儀を打って過ごしました。どんな人でも出会い一つで変わる事がある、という教訓を表したセリフです。
カキン帝国の邪悪なる王子・ツェリードニヒの名言
【名言】「臭っさ!! 何これ?」
単行本第36巻で、念能力習得の為、能力の系統を見定める儀式である水見式をするカキン帝国の第4王子・ツェリードニヒ。コップの水がグツグツと沸騰し、浮かべた葉が腐って異臭を放つという変化を受け特質系だとわかりました。王子の警護であり、念のコーチもしていたテータは、ツェリードニヒが念能力者として禍々しい力を持っていると察します。そんな中で、飄々とツェリードニヒが言ったセリフです。
ツェリードニヒ本人は決して真似てはいけない邪悪なキャラクターですが、彼の楽しみながら物事に当たる姿勢は参考にしてもいいかもしれません。真面目に生き過ぎていて、息が詰まると感じている人は、彼のサイコパスっぷりを少しだけ見習ってみては?!
【番外編】ファンの間でネタになった名言(迷言?)
【殺し屋の名言】「おそろしく速い手刀 俺でなきゃ見逃しちゃうね」
単行本第11巻で幻影旅団を迎え撃つ為にマフィアが雇った殺し屋が、監視カメラの映像に映った団長・クロロの速すぎる手刀を見極めて心の中で言ったセリフ。その後、この殺し屋はクロロに挑むも殺されました。
何故かわかりませんが、ハンターハンターで一番有名であろうセリフです(笑)この殺し屋もモブキャラでありながらいじられまくりましたね。心に響く言葉ではありませんが、面白いので紹介しました!
【キルア・ゾルディックの名言】「クセになってんだ 音殺して動くの」
単行本第12巻、クラピカの仲間であるプロハンター・センリツと行動を共にしていたキルアが、音を聴く能力の高いセンリツに「足音が誰よりも静か」と指摘されて言ったセリフです。
このセリフもネタにされ、他の言葉に置き換えられてパロディにされたりしましたね!汎用性が高いのであなたも利用してみては?!
まとめ
以上、キャラクター別に印象深いセリフ30選(+α)を紹介しました。ハンターハンターの読者であれば、シーンが浮かぶと共に共感して頂けたかと思います。
第1巻~最新36巻まで、どの巻にも名言と名シーンが散りばめられているハンターハンターの今後の展開にも大注目ですね!
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