映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』ネタバレあらすじ解説
興行収入が約1,228億とされている人気作品の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。続三部作の最終章でありスター・ウォーズシリーズの9作目でもあります。
今回はそんな映画『スカイウォーカーの夜明け』のネタバレあらすじを詳しく大公開。キャラクターやキャストの紹介、見どころや評判・考察なども併せてご紹介しています。
ここまでの集大成ともいえる『スカイウォーカーの夜明け』ぜひチェックしてみてください。
目次
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』について
スター・ウォーズシリーズの第9作目であるスターウォーズ『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。1999年〜2005年にかけて公開された新三部作に続く続三部作の最終章です。物語は続三部作のラストスパートであり、これまで明かされなかったレイの過去についてやカイロ・レンと両親とのわだかまりについてなど、解決されていなかった部分が一気に回収される作品となりました。
そして実はこの『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は約2時間半という長編作。最終作ということもあってストーリーも作り込みもボリュームたっぷり。初期からのファンはもちろん続三部作から見始めたという方も夢中になれるポイントがたくさん盛り込まれています。
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前作である『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でシスの最高指導者を倒したレイとカイロ・レンは未だに心に迷いや葛藤を抱えていました。そんな中、実はシスの最高指導者はまだ死んでおらず生きているという噂が流れ始めます。
その話を聞きつけたレジスタンスは、シスの最高指導者がいると噂される未知の領域へと目標を定め、その場所に辿りつくための手がかり探しをスタート。ところがここにきて仲間たちの新たな情報がいろいろと判明。そして、ついにレイの両親や過去についても明かされるのでした。
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【あらすじ①】新たな発覚
物語はカイロ・レン(アダム・ドライバー)がパルパティーン(イアン・マクダーミド)のもとへ到着するところから。前作にてカイロ・レンに殺されたはずだったシスの最高指導者(スノーク)は実はパルパティーンの駒でヒューマノイドだったのだ。
つまり、今までカイロ・レンに届いていた声はすべて、スノークを通してはいたもののパルパティーンの意思そのものということが分かる。あっさりとカイロ・レンにやられてしまっていたのも納得。
カイロ・レンはパルパティーンに「お前も殺す」と伝えるが、パルパティーンは、「自分はもうすでに死んでいる」と言い、カイロ・レンにすべてを与えるから新たな帝国を築くよう伝える。
そして、ファースト・オーダーはあくまで手始めで、もうすぐファイナルオーダーが整う。「娘を殺しジェダイを滅ぼせばこの軍隊すべてがお前のものになる」とも。ちなみにこれは祖父であるダースベイダーの意思でもあったため、ダース・ベイダーを尊敬するカイロ・レンにとっては断る理由が見つからなかった模様。
そのころ、ミレニアムファルコン内、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)、フィン(ジョン・ボイエガ)、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)がゲームをして過ごしていた。穏やかにすごす中、突如サイレンが鳴り響く。どうやらレジスタンスの協力者であるブーリオが帝国軍スパイからの情報を入手したよう。
R2-D2(ハッサン・タージー)経由でレイア姫へ情報を伝えるようにと言われるも、帝国側に見つかってしまい撃ち合いが始まる。しかしポー・ダメロンの提案による連続ジャンプによってなんとか逃げ切るのであった。
場面が切り替わりレイが修行をする場面。レイア(キャリー・フィッシャー)監修のもと、以前にもまして高度な訓練を詰んでいる。訓練も終盤に差し掛かるころ、フォースの力が高まった状態であるレイの頭に過去の辛い記憶がフラッシュバック。同時刻、ダークサイドにいるカイロ・レンは、亡きダース・ベイダーのマスクに触れ精神を集中させていた。こちらも同じく過去の辛い記憶がフラッシュバックする。
拠点に戻ったレイ(デイジー・リドリー)はレイアに「気が散って訓練に集中できない。自分を見失っている気がする」と伝え、ルーク(マーク・ハミル)のライトセーバーを今自分がもつのはまだ早いと言い、レイアに返してしまう。
ちょうどそのころ、ミレニアムファルコンが拠点に帰還。レイ、ポー・ダメロン、フィンは再会を果たし、帝国軍スパイから受け取った情報を皆で共有している。ここでレジスタンスはパルパティーンが生きているという事実を知ることに。
レジスタンスの見立てによると、シスしか使えない闇の化学であるクローン技術を使って復活したのではないかと。またこれに加え、パルパティーン信者たちが何十年も費やして作った巨大艦隊による攻撃(ファイナル・オーダー)が16時間後に行われるということも知るのだった。
作戦をたて敵地に乗り込みたいものの、パルパティーンと艦隊がいる場所は未知の領域エクセゴル。しかもどの星図にも載っていないシスの星と呼ばれる場所で見つけるのは困難だとされていた。
まずは、エクセゴルを見つけなくては話にならないという空気が漂う中、レイは「自分ならエクセゴルを見つけられる」とレイアに伝える。エクセゴルを探すには、エクセゴル行き唯一のコンパスであるシスのウェイファインダーが必要で、ルークも1歩手前まで辿り着いていたと。最悪の事態を防ぐには、危険であってもルークの跡を継ぎエクセゴルとパルパティーンを探し出す方法しかないのだと訴えるのだった。
【あらすじ②】新たな冒険・旅立ち
出発のとき。レイは1人でエクセゴル探しの旅に行くと言うが、危険であるからこそポー・ダメロン、フィン、チューバッカ、BB8、C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)はついて行くとレイに伝える。レイアは1度レイから返却されていたルークのライトセーバーを渡し、「本当の自分を恐れないで」と伝え、勇気づけていた。
場面が切り替わりダークサイドの最高評議会。カイロ・レンが、レジスタンスに情報を渡したブーリオの頭を机の上に置き、幹部の中にレジスタンスのスパイがいると話し始める。しかし、たとえそれが誰であっても自分たちを止めることは不可能。エクセゴルの艦隊と手を組んで自分たちファースト・オーダーは真の帝国を目指すと言い放つ。そして、従わない星は破壊するよう伝え、自分は騎士団を潰しにいくと表明するのだった。
そのころ第1目的地である砂漠の惑星であるパサーナに到着したレイたちは、先祖を祀るお祭り「アキ・アキ」開催場所を発見していた。42年に1度のお祭りということでかなりの盛り上がりを見せる中、1人の現地民に話しかけられ歓迎されるレイ。ファミリーネームを聞かれるも自分にはファミリーネームがないと伝える。
そのとき遠くに異変を感じたレイは立ち上がり歩き始めるも、周りの雰囲気がガラッと一変。ダークサイドにいるカイロ・レンとつながった様子。カイロ・レンに「パルパティーンにお前を殺せと言われている」と言われるのだった。
一方、レイもカイロ・レンに「以前私を殺せたはずだったのに殺さなかったのはなぜ」と問い、マスクの隙間から怯えた顔が見えると言い返す。それに対しカイロ・レンは「お前を殺すつもりはない、暗黒面に導いてやる」と伝え、レイが先ほど原住民からもらった首飾りをふいに奪い取るのだった。
首飾りを分析した結果、レイはパサーナにいることが判明。カイロ・レンはパサーナに向かう準備を始める。レイはというと、カイロ・レンに首飾りを奪われたことから、場所を特定されここに着くのは時間の問題だと感じ、仲間にこの場から離れるよう促していた。
急いでミレニアムファルコンに戻るも、目前で張り込みをしていたストームトルーパーに発見されるレイたち。しかし連行されそうになる手前、同じく現地で張り込みをしていたレジスタンスのランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)によって間一髪、救出されるのだった。
隠れながらレイたちはランドにエクセゴルに行きたいことを伝えると、ランド自身もかつてルークとともにエクセゴルに辿り着く方法を模索し、ウェイファインダーを見つけようと試みていたことを伝えられる。そして、そのウェイファインダーの情報をもっていると言われていたジェダイハンターのオーチという人物を追っていたとも……。
結果的にランドとルークはラーチ渓谷にオーチの船らしきものを見つけるも、そこにオーチはおらず結局情報が得られなかった。しかしどうにかして手がかりを得たいレジスタンス側はラーチ渓谷へ向かおうと決意するが、ちょうどその頃空には帝国軍の船が次々と集まってくる様子が見えるのだった。
急いでラーチ渓谷に向かうレイたちだったが、陸からも空からも追いかけてくるストームトルーパーと撃ち合いに。最終的にはなんとか撒くも、運悪く流砂に飲み込まれてしまうーー。その後、下層で謎のスピーダーを発見する。どうやらオーチが乗っていたもののようだ。どうやってここから這い出たのかと疑問が生まれるも、少し先にオーチの白骨遺体があり、結局ここから出れなかったことが分かるのだった。
しかし、ウェイファインダーのありかとなるシスの古代文字が記載された短剣とかつてオーチが所有していたドロイド、D-Oを発見。いくつもの言語を読みとり話せるC-3POは、レイたちに「読み込みはできたけれど、伝えることはできない」と言う。かつての元老院の意向により、C-3POのドロイド設定上、シスの言葉を発せない(翻訳禁止プログラム)ようになっているのだ。
その後、無事オーチの船まで戻るも、不穏な何かを感じだレイは再び船を出て歩き始め、心配したチューバッカが後を追いかける。しかし、運悪くチューバッカはストームトルーパーに短剣とともに捕まってしまい、そのまま帝国軍側に連行されることに。
一方レイは、こちらに近づいてくるカイロ・レンの気配を感じ取り、より集中力を高めていた。
のちに2人は衝突、激しいフォースでぶつかり合うことになる。カイロ・レンが乗ってきたスピーダーはレイにより破壊されるも空には帝国軍の輸送船が。フィンがレイに「あの中にチューバッカが乗っている」と伝えると、レイはフォースを使ってなんとか輸送船を引き戻そうとする。しかし、カイロ・レンと力の綱引きをするもレイの力がオーバーヒート。輸送船は爆発してしまうことにーー。
チューバッカを殺したのは自分だとショックを受けるレイ。そして、前に見た幻想の中で「カイロ・レンだけでなく自分もシスの王座に座っていた」と、フィンに打ち明けるのだった。このままでは、エクセゴルどころかウェイファインダーにも近づけていないと焦ったレイたちは、C-3POにかけられた翻訳禁止プログラムを解除させるため、新たな場所、キジーミに向かうことを決意する。
場面が変わり無事キジーミに到着したレイたち。あたりにはストーム・トルーパーがたくさん。目立たないよう身を隠して行動し始めるもゾーリ(ケリー・ラッセル)を始めとするポー・ダメロンのかつての仲間たちに見つかってしまうのだった。しかも、ポー・ダメロンはかつて運び屋で、「レジスタンスに入る」と突如仲間のもとを離れていったことが判明。
さらには、レイの顔を見たゾーリはお尋ね者だと気づき、仲間とともに捕らえようとしてくる。しかしレイもすかさず反発。1本取ったところで、ゾーリに気に入られ隠れ家へと案内してくれることになったのだった。隠れ家につくと、さっそくバブ・フリックによるC-3POいじりがスタート。しかしシス語を話せるようにすると記憶がすべて消去されてしまうと…。
寂しいながらもなんとか承諾しC-3POによる翻訳の結果、ウェイファインダーは、エンドア星系にあることが判明。同時刻、空にはカイロ・レンの船が。それと同時に実はチューバッカは別の船に乗っており、生きていたことも判明する。次こそは助けるという思いで、レイたちはカイロ・レンの船へ向かうのだった。
乗り込むと同時に捜索を開始したレイたち。別行動をとり、ポー・ダメロンとフィンはチューバッカを救出するもストーム・トルーパーに見つかり捕まってしまう。一方、レイは無人のカイロ・レンの部屋に辿り着く。そこで探していた短剣を発見するも、カイロ・レンと意識が繋がってしまうことに。
レイの過去をすべて知っているカイロ・レンは、「お前の両親を殺したのはパルパティーン。詳しいことは会って話す」と言うのだった。そのころ、フィンたちは処刑される一歩手前。しかし、間一髪のところで帝国軍スパイであったハックス将軍に救出され、ミレニアム・ファルコンのところまで案内してくれることに。
レイはというと船に帰還したカイロ・レンと会話を繰り広げている途中。ここで、レイがパルパティーンから命を狙われる理由は、「パルパティーンと同じを力をもっているから」と伝えられる。レイが皇帝の孫でありファミリーネームを加えた本当の名前はレイ・パルパティーンということをやっと知るのだ。
そしてレイの両親は、幼いながらも強大な力をもちパルパティーンから命を狙われるレイを自分たちのもとから離して安全な場所にかくまっていた。また、拷問を受けてもレイの居場所を漏らさなかったという理由で、処刑されていたことが判明。過去をすべて知ったレイは気が動転し、カイロ・レンには2人で皇帝の玉座に座ろうと暗黒面に導かれるが、レイは自分を奮い立たせ、救出にきたフィンたちのもとへ戻るのだった。
一行は再びウェイファインダーを求めるべく、次の目的地であるエンドアへと向かう。同時刻、ダークサイドではレジスタンスのスパイだと気付かれてしまったハックス将軍が処刑されることに。
【あらすじ③】心の葛藤と本当の自分
ミレニアム・ファルコンの修理をしつつ、レイたちはエンドアに到着。海の奥にはかつての戦いの残留物となったデス・スターが見える。その規模から捜索には何年も時間がかかると思われていたが、手に入れた短剣を重ね合わせるとウェイファインダーの場所を特定できることが判明。
ちょうどそのとき、レイたちの前にバブ・フリックのことを知る協力者たちが現れる。彼らは元ストーム・トルーパーで、ある戦いのときに反乱を起こし抜けたのだ。また、レイたちをデス・スターまで運ぶと提案してくれる。しかし、今は海が荒れていて明日の朝でないと送れないと言われたレイは、船を盗み1人でデス・スターまで行ってしまうのだった。
なんとか1人でデス・スターまで辿り着いたレイは、船内でウェイファインダーを発見。手に取るも、その瞬間暗黒面に落ちた自分の幻影が目の前に現れ戦闘に。戦いの弾みでウェイファインダーを手放してしまったレイ。ちょうど現れたカイロ・レンの手元に渡ってしまうのだった。
ここで再びレイとカイロ・レンの激しいバトルが繰り広げられ、レイは窮地まで追い込まれてしまうことに。
しかしちょうどその瞬間、カイロ・レンとレイアがフォースでつながり、レイアが最後の力を振り絞ってカイロ・レンの本当の名前、「ベン」の名で呼びかける。その隙をついてレイはすかさずカイロ・レンに反撃。彼が落としたライトセイバーで腹部を刺す。しかしこのタイミングでレイもレイアが亡くなったことを感じ取るのだった。
レイアに名前を呼ばれたこと、フォースがつながったこと、亡くなってしまったこと、レイの攻撃を受けたことなどから、カイロ・レンは戦う気力を失くし、座って呆然としてしまう。レイはレイアが亡くなってしまった辛い思いから涙を流し、カイロ・レンの傷を治すことに。
その後、カイロ・レンに向かって「あなたの手を取りたかった。ベンの手を」と伝え、カイロ・レンが乗ってきた船に乗ってその場を去る。一方、レイがその場を飛び立つ様子を見ていたポー・ダメロンたちは、1度仲間のもとへ戻るのだった。レジスタンスの拠点に戻ったポー・ダメロンたちは、仲間からレイアが亡くなったと聞かされ、レイアに次期リーダーはポー・ダメロンだと言われていると伝えられる。
残されたカイロ・レンは、まだ気持ちが落ち着かない様子。そこに父であるハン・ソロ(ハリソン・フォード)が現れる。カイロ・レンは、息子は死んだと伝えるが「ベンはまだ生きている。また、母は死んだけれど志は今も生きている」と言われる。
それに対しカイロ・レンは「やるべきことは分かるけれどやれる自信はない」と言う。しかし、ハン・ソロはできると伝え、何か言いたげなカイロ・レンに対しすべて悟ったように「知っているとも」とうなづきながら微笑むのだった。
そのころ、ダークサイドではファイナルオーダーが完成に近づいていた。パルパティーンは見せしめのために、レイたちのよく知る星をひとつ潰せと命じる。その結果、キジーミが新艦であるスター・デストロイヤーの攻撃を受け、消滅してしまうことに。ここでレジスタンスは、帝国側が作っている新艦はすべて星をひとつ破壊できる兵器を積んでいることを知るのだった。
どうすればいいか迷ったポー・ダメロンは、レイアのもとで頭を抱え込む。そこへランドがやってきて、「かつての戦いに勝てたのは仲間との絆がすべてだった」と諭す。ポー・ダメロンはフィンに自分1人では指揮を取れないから一緒に指揮を取ってほしいと伝え、フィンは「D-Oがエクセゴルの行き方を知っている」と言う。
どうやら、D-Oはもともとオーチとともに幼い女の子(レイ)をさらいエクセゴルに連れていくという計画が命じられていたらしく、プログラムの中にエクセゴルへの行き方が組み込まれているという。
場面が切り替わりレイサイド。レイアの死を感じたことや自分がこれからどうしていけばいいか分からないことから、かつて自分がルークと修行した地である惑星オク=トにて船(カイロ・レンから奪った船)を燃やし大切なものを投げ入れ、葛藤していた。
心に迷いがありながらもライトセーバーを投げ入れてしまったレイ。しかし、火の中からライトセーバーをもったルークが現れる。レイは闇の玉座に座る自分を見たことや自分自身に恐れていることをルークに伝えるが、これに対しルークは「パルパティーンだからそう思うのか」と問いかける。驚くレイに対し、続けてレイアもこのことを知っていたと伝える。
自身がパルパティーンの孫であるという事実をルークやレイアは知らないと思っていたレイは、このことを知っていて私に修行をさせてくれていたのかと問いかけるも、ルークは自身もダース・ベイダーの血縁であることやその経験から、「血よりも濃いものがある」と諭すのだった。
そして、パルパティーンから逃げるときがジェダイの敗北だとレイに伝える。この話を聞き、意を決したレイはその後、レイアから託されたライトセーバー(この島に隠してあった)、ウェイファインダー(カイロ・レンから奪ってきた船の焼け跡にあった)、ルークの船であるXウィングを手に入れエクセゴルへと向かうことに。
ちょうどそのころ、レジスタンス基地ではR2-D2によってC3POの記憶が回復。加えて、Xウィングの信号をキャッチしたことが伝えられ、レイがエクセゴルまで案内してくれていることが分かる。団結したレジスタンスもレイの後を追ってエクセゴルへと旅立つのだった。
【あらすじ④】最後の戦い
ついにレイはずっと追い続けていたパルパティーンのもとへと辿りつく。パルパティーンは「憎しみをもって自分を倒せば自分のすべてがすべてレイに受け継がれる」と言う。しかしレイは断ったため、護衛であるエリート・プレトリアン・ガードたちと戦闘に。最後にはカイロ・レンも駆けつけ2人でエリート・プレトリアン・ガードを倒すのだった。
この様子を見ていたパルパティーンは「2人も死んでしまうといい」と伝え、2人から力を奪い取り復活してしまう。さらにその後レイよりも早く目覚めてしまったカイロ・レンは、奈落の底へと突き飛ばされてしまうことに。
一方、外ではレジスタンスと帝国軍が戦いを繰り広げている。かなりの敵対勢力にレジスタンスはおされていて、味方が次々と撃ち落とされていく様子が見える。これ以上どうすればいいのかと希望を失いそうになった矢先、「こちらのほうが味方が多い」というランドの声が聞こえてくるのだった。加勢にはレジスタンスはもちろん、民間人も含まれている模様。
そのころ意識が戻ったレイは、倒れながらも頭に流れてくる声を受け取り勇気づけられていた。これは過去に登場したジェダイたちの声で、ルークの声も含まれている。気を取り直し立ち上がったレイは、パルパティーンとついに交戦を開始。
パルパティーンは「自分がシスのすべて」と言い、それにレイは「自分はジェダイのすべて」だと言う。最終的には、ルークだけでなくレイアのライトセーバーも使ってパルパティーンを撃破。しかし、この戦いで力を使い切ってしまったレイもまた亡くなってしまうのだった。ちょうど同じころ、奈落の底からカイロ・レンが生還。倒れているレイを見つけた途端、近寄り涙し抱き抱える。
そして、精神を集中させ自分のフォースをレイに分け与え始めると、レイは復活。起き上がりカイロ・レンのほうを見つめる。やっと気持ちが通じ合った2人だったが、次の瞬間、フォースをすべて使い果たしたカイロ・レンはレイに笑いかけながら亡くなり消えてしまうのだった。
戦いのあと、たくさんの代償を払いつつもレイやポー・ダメロン、フィンたちは無事帰還。勝利を喜ぶ。そして物語の最後、レイはある惑星に着陸する。そこはかつて幼いルークがラーズ夫妻と過ごしていた居住跡。その居住跡の近くにルーク・レイアのライトセーバーを埋めることにしたのだ。
たまたま前をとおりがかったおばあさんに「久しくここで人を見ていない。あなたは誰?」と聞かれる。レイは名前を答えたが、おばあさんに「レイ何?」とファーストネームも聞かれることに。少し迷ったレイだったが、横を見るとそこにはにっこり微笑むレイアとルークの幻影が。この2人を見て安心したレイは、おばあさんに「レイ・スカイウォーカー」と自信をもって答えるのだった。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のキャスト
レイ/デイジー・リドリー
この物語の主人公。パルパティーンの孫でありながらもレジスタンスのジェダイとして成長していく。そんなレイを演じたのはデイジー・リドリー。
代表作は、スター・ウォーズシリーズに加え、オリエント急行殺人事件(2017年)やオフィーリア(2018年)・カオス・ウォーキング(2021年)などがあります。ちなみに、日本でもお馴染みのジブリ作品、おもひでぽろぽろの英語吹き替え版にも出演しています。
カイロ・レン/アダム・ドライバー
ハン・ソロとレイア・オーガナの1人息子。ジェダイを目指すもダークサイドに落ち、シスの最高指導者となる。そんなカイロ・レンを演じたのはアダム・ドライバーです。
ハングリー・ハーツ(2014年)やパターソン(2016年)、マリッジ・ストーリー(2019年)などに出演。マリッジ・ストーリーではアカデミー主演男優賞にノミネートされています。
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元ストーム・トルーパーであり今ではポー・ダメロンの相棒的存在。レイのことをいつも理解し心配もしている。そんなフィンを演じるのはジョン・ボイエガです。
代表作はスター・ウォーズシリーズですが、ザ・サークル(2017年)やデトロイト(2017年)、パリフィック・リム:アップライジング(2018年)などに出演。今後の活躍が期待される俳優さんです。
ポー・ダメロン/オスカー・アイザック
レジスタンスの次期リーダーであり、エース・パイロット。大胆な行動が多いのも特徴的。そんなポー・ダメロンを演じたのはオスカー・アイザックです。
2008年公開のワールド・オブ・ライズで注目を集めたのち、ロビン・フット(2010年)やドライヴ(2011年)などに出演。また、インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌では、ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞しています。
レイア・オーガナ/キャリー・フィッシャー
カイロ・レンの母でありレジスタンスの将軍。また、ルーク・スカイウォーカーの双子の妹でもある。そんなレイア・オーガナを演じたのは故キャリー・フィッシャーです。
スター・ウォーズシリーズの1作目から長らくレイア・オーガナ役を勤めました。また、フェアリーテール・シアター(1984年)や恋人たちの予感(1989年)などに出演。女優業だけでなく脚本家としても活躍しており、ハリウッドにくちづけ(1990年)では原作・脚本を手がけています。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の評判はひどいってどういうこと?
実は、映画『スカイウォーカーの夜明け』は賛否両論あり、評価が分かれている作品。特に旧三部作からのファンだという方の中での評価が分かれている傾向で、続三部作はスターウォーズの世界観がガラッと変わってしまったとも言われています。
また、矛盾点やストーリーの雑さが気になるという意見も多く、たとえば、パルパティーンはそもそも死んでいたはずなのにいつの間に復活していたのかや、前作でいい雰囲気になっていたはずのフィンとローズの恋模様がまったく描かれていないなどが挙げられています。
もちろんすべての人からの評価がひどいというわけではないので、皆さんも実際に見てみてから評価してみてはいかがでしょうか。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の解説・考察
レイを勇気づけたときに聞こえた声は誰?
レイとパルパティーンが戦うシーンの最後に聞こえたジェダイの声の考察ですが、実は11人ものジェダイが登場したことが分かっています。
スター・ウォーズシリーズでは欠かせない、クワイ=ガンやオビ=ワン・ケノービ、ヨーダ、アナキン・スカイウォーカーに加え、アソーカ・タノ、アイラ・セキュラ、ケイナン・ジャラス、アディ・ガリア、メイス・ウィンドゥ、ルミナーラ・アンドゥリが登場。
こうずらっと並べるとかなり豪華なキャスティングだということが分かります。
チューバッカが受け取ったメダルは誰のもの?
戦いに勝利したあと、レジスタンスの拠点に帰還した際、チューバッカはとあるメダルを受け取っています。
このメダル、作中にレイアがもっているシーンが登場するのでレイアがもっていたメダルを遺品としてもらったというように思われがちですが、実はもともとハン・ソロがもっていたものです。(スター・ウォーズ『新たなる希望』の最後の授与式でもらったもの)つまりレイアはもちろんハン・ソロの遺品でもあるメダルを形見にもらったということになります。
映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の見どころ
制作陣のカメオ出演が盛りだくさん
実は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では数多くのカメオ出演が確認されています。たとえば、C-3POの翻訳禁止プログラムを解除するために訪れたキジーミのバー。こちらでバーテンダーを勤めている眼帯をつけた男性ですが、これまでにスター・ウォーズシリーズの音楽を数多く担当してきたジョン・ウィリアムズが登場しています。
また、声のカメオ出演ではルーク役のマーク・ハミルが登場。帝国軍スパイからの情報をフィンたちに伝えるブーリオ役を担当していました。このほかにも、本作の監督がD-Oの声を、脚本家がアフタブ・アクバーの声をそれぞれ担当しています。
懐かしの場所が登場
今作では、今までのスター・ウォーズシリーズに登場した懐かしい場所が少しですが登場しています。シーンは終盤のデストロイヤーが惑星に落ちるところ。
『帝国の逆襲(エピソード5)』に登場したクラウド・シティと『ジェダイの帰還(エピソード6)』に登場したエンドア。そして『フォースの覚醒(エピソード7)』に登場したレイの故郷、ジャクーです。特に、エンドアは今作でも登場しますが、帝国の逆襲の際に出演していたイウォークのウィケット親子が再登場するので、ファンにとってはかなりの見どころポイントになるでしょう。
お馴染みのゲームが本作でも登場
スター・ウォーズシリーズでお馴染みのホロゲーム、「デジャリック」が本作でもしっかり再登場しています。あらすじでも登場したブーリオから情報を受け取る前、フィン、ポー・ダメロン、チューバッカの3人で遊んでいるシーンです。
ちなみに、過去作ではチューバッカとR2-D2が対戦(エピソード4/新たなる希望)していたりエピソード7のフォースの覚醒では、フインがスイッチを入れてしまうカットがあったりと登場の仕方はさまざまです。また、スピンオフ作品である「ローグ・ワン」ではホロではなく手にとってコマを動かすデジャリックが登場しています。
まとめ
今回は映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のネタバレあらすじを詳しくご紹介してきました。今作ではレイの両親や過去についてが明かされたり、カイロ・レンとレイの気持ちがやっと通じ合ったりと最終章にぴったりな内容になっていました。考察や評価も参考にしてぜひ楽しんでみてください。