映画『犬鳴村』のネタバレと評価を詳しく紹介!実在する村が舞台⁉️
日本中で有名な都市伝説である犬鳴村。一度行ったら戻ってこられなくなるなど、いわくつきの地として知られています。そんな都市伝説を元に、遂に2020年2月、映画『犬鳴村』が公開されました!
認知度の高い都市伝説でありながら、今まで映画などの作品の題材として扱われたことがなかったため、非常に注目を浴びたのです。心待ちにしていたという人も多いでしょう。
果たしてはびこる噂は本当なのでしょうか?そして流れている噂や情報がどれほど作中に盛り込まれているか、というのも注目すべきポイント。こちらのレビューはネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください!
犬鳴村に関して知識が薄い方は鑑賞前に調べておくと◎。より映画が楽しめるかもしれませんよ!
- 映画『犬鳴村』の詳しいあらすじとネタバレ
- 実際の口コミと筆者の評価
- 映画『犬鳴村』のキャスト紹介
- 犬鳴村の都市伝説「本当に実在するのか?」
目次
ホラー映画『犬鳴村』と清水崇監督について
出典:映画『犬鳴村』公式サイト
犬鳴村は「最強(凶)心霊スポット」とも呼ばれ、福岡県にある旧犬鳴トンネルの先に存在していると言われていました。しかし実在するとか、本当はしないとか、様々な噂が流れており、心霊スポットとしては高い知名度を誇ります。YouTuberなども心霊スポット企画で訪れている人は多く、犬鳴村を扱った動画は再生回数もよく伸びているのだとか。
『犬鳴村』の監督は清水崇
それほど有名で期待度の高い本作を創りあげたのは清水祟(しみずたかし)監督。あの『呪怨』シリーズでお馴染みであり、『富江』『輪廻』『こどもつかい』など邦画ホラー得意としています。またテレビやオリジナルビデオでも「本当にあった怖い話」「学校の怪談」などを担当。和製ホラーを代表するような人物と言っても良いでしょう。
じっとりと全身にまとわりつくような恐怖が人気の秘訣で、まさに日本のホラーといったジメジメ感が前面に押し出されています。グロテスクな描写はあまりありませんが、気づけば後ろに霊が映っていた……など、細やかな演出も魅力の一つ。
清水氏のホラーは「怖すぎない」ため、多少ジャンルに苦手意識を感じている方も挑戦しやすいかと思われます。ただ驚かすだけでなく、物語の骨もしっかりとしているため、ストーリー性の高いホラーを楽しみたい方には非常におすすめですよ!
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あるカップルが興味本位で足を踏み入れた地、そこは犬鳴村であった。一夜にして恐怖体験を味わい、そこから彼女・明菜の様子がおかしくなってしまう。
彼氏である悠真は霊感の強い妹・奏に相談するも、様子は変わらない。それおろか耳にしたことがないある歌を口ずさみ、不気味なイラストを延々と描いているだけだった。
そして明菜は、何の前触れもなく自殺。その後も度重なる奇妙な現象に、一同は「犬鳴村」が関係しているのではないかと推測する。なぜ不幸が起こり続けるのか、そして犬鳴村の正体とは――?
『犬鳴村』のネタバレあらすじ
以下、ネタバレとなりますのでご注意ください!
【あらすじ①】カップルに襲い掛かる悲劇
ある二人のカップルが、暗闇の中動画撮影を楽しんでいる――。悠真(坂東龍汰)と明菜(大谷凜香)は動画撮影をするべく、犬鳴峠でカメラを回していた。これから有名な心霊スポットである「旧犬鳴トンネル」「犬鳴村」へ向かうと言う。悠真はすっかり怖気づいているものの、明菜はノリノリ。怖がることもせず、どんどん歩き進めていく。
旧犬鳴トンネルを抜け、遂に二人は噂の犬鳴村へ辿り着いてしまった。最初は特に何も起こらなかったものの、あっけらかんとしていた明菜を恐怖が襲う。撮影は中止され、二人は逃げるようにして犬鳴村を後にする。
一方で主人公である奏(三吉彩花)は臨床心理士の仕事をしており、担当している子供が不可解な言葉を口にしている。母親が付き添っているにも関わらず「本当のママ怒られてしまう」といった発言に、奏も困惑。彼女は元々見えてはならないものが見える体質のために、少年と話せば心霊の気配がする――。あまり気分が良いものではないため、担当を降りることまで考えていたのだ。
少年の存在に悩まされていた矢先、兄である悠真から着信が入る。どうやら明菜の様子がおかしいらしく、霊感のある奏に見てもらいたいそうだった。急いで実家に帰ると、確かに雰囲気の違う明菜が座っていた。地に足がついていないような感じで、耳にしたことがない歌を口ずさみながら、奇妙な絵を描き続けている。
「わんこがねぇやに、ふたしちゃろ~♪」というおかしなわらべ歌。臨床心理士である奏は医学的な面での病名を伝えるも、悠真は納得がいかない。犬鳴村へ行ってから彼女の様子が変化したために、彼には明菜が病気ではないことが分かり切っていたのだ。
たまたまそこへまだ小学生の弟、健太(海津陽)が「犬鳴村」の単語を聞きつけ、興味津々。夏休みの自由研究の題材としてその村を取り扱っており、とてつもない心霊スポットだということを説明し始める。
【あらすじ②】明菜の死、旧犬鳴トンネルへ
様子のおかしな明菜はいつしか部屋から姿を消し、飛び降り自殺を行って亡くなってしまった。唐突に起こった事態に一同は困惑、後日葬儀が行われることとなる。明菜が亡くなったことにより、彼女の父親は怒り心頭。奏ら家族一同を「汚れた血」と激しく非難した。
実際に明菜は飛び降り自殺のはずだったが、遺体の肺には水分があったと言う。医師である山野辺(寺田豊)は、何かを知ったような表情を浮かべていた。
明菜への思いが晴れない悠真は、仲間を引き連れて旧犬鳴トンネルへ向かった。この土地では心霊スポットとして非常に有名であるため、あまり乗り気ではない仲間達。異様に興奮しきっている悠真を前にして恐怖を覚え、そのまま去ってしまった。
そこへ何故か健太が登場。犬鳴村に興味深々であった彼は、悠真らを見てこっそり車のトランクに潜んでいたのだそう。まず先に悠真がトンネルへ入ると、悲鳴が……。彼は健太に中に入るなと注意を促すも、健太はひょんなことからトンネルの中へ入ってしまう。そして二人は行方不明になってしまった。
後日行方不明になった二人を探すべく、旧犬鳴トンネルの前へ立つ森田一家。しかし警察にすぐ捜査できない旨を伝えられ、母である綾乃(高島礼子)は狂ったように警察を襲う。まるで人間ではない、怪物のような暴れっぷりに奏も困惑。明菜の死から、家族の関係さえ崩れていきそうな雰囲気だ。
【あらすじ③】次々と死んでいく
結局二人の捜査に進展がないまま、時間だけが過ぎていった。例の少年も担当を続けたままだが、ある日その少年の父親から真実を聞かされる。少年は実の子ではなく養子で、本当の母親は彼を生んで亡くなっているとのこと。「本当のママ」の意味が、そこで初めて発覚したのだ。
しかしここで、少年は体調が悪化し緊急搬送を余儀なくされる。彼が心配であるために付き添う奏。だが直近でも様々なことが重ねて起こり、疲れ果てたせいか病室で眠りについてしまった。
そして目を覚ますと、少年の姿はない。真夜中にも関わらず、彼女を院内を探し回った。
幸いにもすぐに見つかったが、少年は医師である山野の病室の前にたたずむ。山野はあの事件以来、危篤状態で病院へ運ばれていたのだ……。病室には妙なうめき声がはびこっており、山野は奏に溺れ死ぬと意味深な言葉を残していく。
そんな状況が続く中、またしても悲劇が起こる。次は悠真の仲間である少年が、旧犬鳴トンネル近くの電話ボックスから電話をかけていた。すると電話ボックス内に閉じ込められ、溺死してしまう不可解な事件が……。なぜボックス内に水が満タンに溜まったのかは不明だが、死亡していることだけは確実であった。
次々と身の回りに起こる怪事件に、戸惑いを隠せない奏。そこで「森田の血」が何か関係しているのではないかと推測する。だがその件を父・晃に尋ねてもまともに取り合っては貰えなかった。
真実を解き明かすために、彼女は祖父の元を来訪。祖母はすでに亡くなっており、祖父が一人で古びた家に暮らしているのだ。そこで祖父から、祖母が奏同様、霊感があったこと、そして元々彼女自身が捨て子であったことを伝えられる。犬鳴村についても情報を得られ、ダムの下に沈んでしまった村ということが分かった。
祖父の話を聞いて、思いを巡らせる奏。彼女には小さなころから見えていたある青年の幽霊がいるのだが、この瞬間にまた見えてしまったのだ!青年は健司(古川毅)という名前で、奏に見せたいものがあると言い過去の犬鳴村を全て映像で見せてくれることとなる。
【あらすじ④】犬鳴村の真実
犬鳴村とは病気で隔離された人など、迫害された人間で集まった独特の村であることが判明した。外部を受け付けないような孤立した場所であったが、ある日村人にとっての理解者が現れる。しかしそれは電力会社が”良い人”を装ったワナであり、村をダムの下へ沈めるための口実にすぎなかったのだ。
さらに犬鳴村の女性は犬と交配しているというデマを流し、村人たちをとことん追い込んでしまう。話の途中で奏は、村をダムの下へ沈めた人物が父親の祖先であることに気づいてしまった。
犬鳴村の真実を知って家に戻った奏だが、実家には心無い落書きがされており、森田家もまた迫害寸前まで追いやられていた。そして母親は犬のように変わり果てた姿になり、食べ物をまき散らしては唸っている……。父親はそんな妻を見て、やるせない顔でなだめるばかりであった。
そんな状態を見た奏は全てを終わらせるべく、一人で霊の電話ボックスへ向かう。深夜2時の電話ボックスに電話が掛かってくる、という都市伝説にあやかり、受話器をとった。そしてトンネルへ向かうと、封鎖されていたはずのバリケードが解除されている。更にその先を見ると、なくなったはずの犬鳴村が姿を現していたのだ!犬鳴村の過去を見せてくれた健司は彼女を誘い、犬鳴村へと案内する。
そう、実は電話ボックスで受話器を取った瞬間から、奏は現在ではなく過去の犬鳴村へタイムスリップしていたのだ。村へ着くとすぐに弟二人は見つかったのだが、檻に閉じ込められてしまっている。鍵もかかっていて、まずは鍵の在りかを探さなくてはならない。
鍵はとある小屋にあるのだが、そこには村の女性が赤ちゃんを連れて悲痛な表情を浮かべている。彼女は子供を出産したばかりで、健司は子供を外の世界へ連れて行くようにと奏に懇願した。しかし女性は子供と自分を離されることに嫌悪感を示し、なかなか言うことを聞いてもらえない。
女性が暴れ狂う様子に恐怖を感じた奏は、鍵と赤ちゃんを連れて小屋の外へ向かう。無事に鍵は解除できたが、先程の女性は犬のように豹変。まるで家の中で見た、母親である綾乃と全く同じ狂い方であった。
なんとか健司が彼女を抑えるも、遂に悠真が襲われてしまった。彼を助けるか迷うも「早く行け!」という言葉を最後に、奏と健太は赤ちゃんを連れて死にもの狂いでトンネルを後にした。なんとか二人で逃げ切ると元の世界へ戻り、気づけば祖父の家の前で倒れていたのだ。
後日、悠真の死体は健司と白骨化した女性の死体が絡みついている状態で発見される。奏は二人の死体を祖母と同じ墓に入れることにした。そして担当していた少年も退院、彼の背中を見送り、全てが終わったと思った瞬間――。
少年の口元には、まるで犬のような鋭い歯が覗く。奏の目も黒々と強調され、鋭い歯をチラリと見せながら病院の廊下を歩いて行った。
映画『犬鳴村』のキャスト
奏役:三吉彩花
出典:映画『犬鳴村』公式サイト
生まれた時から心霊が見える奏。そんな特異体質を持ちながら病院勤務って、少々勇気があるな~と思ってしまいますよね(笑)兄の相談にもすぐに駆け付ける兄弟想いの姉で、二人を救出すべく立ち上がるなど、カッコいい一面も。しかし最後は森田の血に抗えず、鋭い牙を剥き出しにしてほほ笑む奏の姿がありました……。
奏を演じるのはモデル・女優として活躍中の三吉彩花さん。キリッとした美しいルックスに抜群のスタイルが魅力的ですよね。モデル歴は小学校一年生からと芸歴が非常に長く、アイドルとして活動していた経歴もあるのだとか!東京ガールズコレクションや神戸コレクションの常連で、女性の憧れの的となっています。現在は女優としての活動も精力的に行っているので、今後の三好さんに多くの期待が寄せられていますよ。
悠真役:坂東龍汰
出典:映画『犬鳴村』公式サイト
彼女の明菜に連れられて旧犬鳴トンネルへ足を踏み入れてしまった最初の人物。ノリノリの明菜とは対照的に、心霊スポットへ行くことを非常に嫌がっておりました。憂いを晴らすべく再びトンネルへ向かってしまいますが、最終的には命を落としてしまい……。森田家で唯一の犠牲者となってしまった、悲しきキャラクターです。
悲しみのあまり感情で行動してしまう、やるせない悠真を演じるのは坂東龍汰さん。元々はニューヨーク出身だそうで、ニュージーランドへの留学経験もあるのだそう!俳優デビューは2017年ですが、続々と有名作品へ出演する期待の若手俳優さんです。『12人の死にたい子供たち』『弱虫ペダル』などにも出演しており、どこかで見かけたことがある方も多いのでは?今後も注目していきたいですね!
健司役:古川毅
出典:映画『犬鳴村』公式サイト
奏が幼い頃から見えている霊、健司。彼は話のキーポイントなる人物で、彼女に過去の犬鳴村を教えてくれるのでした。全てを終わらせるためにもトンネルの向こうへ案内し、彼らを助けてくれた恩人でもあります。犬鳴村で赤ちゃんを外の世界へ連れて行って欲しい、と懇願するシーンは、胸に響くものがありましたね……。
重要な役どころを演じるのは古川毅さん。モデル、俳優、アイドルなど様々な顔を持つマルチタレントです。「シーブリーズ」のCMで登場するあの先輩、と言えば皆さんはもうピンとくるはずでしょう。爽やかなルックスが特徴的で、学生服がよく似合うイメージですよね。実際に学生役も務め「3年A組-今から皆さんは、人質です-」にも出演されていました。
実在する⁉︎犬鳴村の都市伝説
結論から申し上げると、「犬鳴村」は存在しません。かつては「犬鳴谷村」があったのですが、その後4つの村を合併させて「吉川村」となり、その後市町村合併を繰り返して現在の「宮若市犬鳴」となっています。
そんな犬鳴村には多くの都市伝説が流れていますが、その噂は作中にも多数盛り込まれています。
- 「一度行くと二度と戻ってこられない」
- 「”コノ先日本国憲法ハ通用セズ”の立て看板がある」
- 「村人は足が速く、見つかったら逃げられない」
- 「村人は近親交配を繰り返して生活している」
などなど。身の毛もよだつ、恐ろしい噂で溢れていますよ。
立て看板は実際に作中でも登場していますし、封鎖された旧犬鳴トンネルの完成度は驚くほど高いです!気になる方はぜひ画像を調べてみて頂きたいのですが、セットとは思えぬほどのクオリティで、現地で撮影したのかと勘違いした人も多いそう。
噂をそのまま作中に盛り込んだ、というよりかは、アレンジして組み込んだといった感じ。噂では村人はずっと自給自足の隔離生活をしているため、人間とは思えないパワーを持っていると言われています。それを本作では犬のように豹変させ、理性を失って襲い掛かってくるという描写にアレンジされていましたね!
うまく噂を料理することで、都市伝説をそのまま引用するのではなく、映画流に変更しているのも見どころであるでしょう。
しかも実際に犬鳴村へカップルが足を踏み入れ、戻ってこられなくなったというエピソードがあります。二人はセダンの白い車で、遊び半分で村へ入ってしまったところ……村人に襲われ、そのまま行方不明となってしまったのだとか。そしてセダンの車は村の中心に祭り上げられ、中には人骨が高く積み上げられていると言われています。
明菜と悠真は徒歩でしたし、何とか帰ってくることは出来ましたが……二人の登場は恐らくこのエピソードにちなんだもの。そして明菜も悠真も最終的には亡くなっているために「一度行くと二度と戻ってこられない」という噂に繋げられているのですね!
こう整理してみると、物語の設定はかなり細やかに練られていると言っても過言ではないでしょう。やはり犬鳴村についての知識は多少あった方が、より作品への理解が深まると思います。鑑賞前にぜひ、情報収集を行ってみて下さい!全く知らなかった方は調べてから観ると、また違った感動があるかもしれませんよ。
Googleマップで犬鳴トンネルを調べてみた!
旧犬鳴トンネルは福岡県宮若市と槽屋群久山町・篠栗町の間に位置する犬鳴峠にあります。「新犬鳴トンネル」の先にあるのですが、50年以上前から封鎖されており、立ち入ることはできません。なので、Youtubeに上がっている動画は立ち入り禁止区域ということですね。
実際に行くことはできない…ということで、本作に登場する「旧犬鳴トンネル」をGoogleマップを使って調べてみました。封鎖されているのでトンネル内の写真はありませんでしたが、地図上でははっきりと存在していますね…山陽新幹線が通っている線路から非常に近いのも、興味深いです。
実際に行った人の体験談なども書かれているので、気になる方は検索してみてはいかがでしょうか…?実際に近くまで行く際は、くれぐれもお気をつけて…
映画『犬鳴村』の評価は?
犬鳴村を題材として扱った映画は本作が初であるためか、あちこちの映画会社からオファーが殺到していたのだそう。制作が決まった時からSNSで話題となり、早く観たい!という声も多く上がっていたほどです。
全体的に多かった『犬鳴村』の口コミを高評価と低評価に分けて紹介していきます。
『犬鳴村』の高評価口コミ
犬鳴村の高評価な口コミは、大まかにまとめると下記の通り。
多くの人が「あまり怖くない」という点について述べてる通り、確かに年齢規制のある作品ではないため、恐怖度の高いホラー映画を観たい人からすると少々物足りないかもしれません。
・グロい場面がないから、ホラーが苦手でも楽しめる
・ジャパニーズホラー特有の、細かい設定が面白い
・ノンフィクションとフィクションがいい感じに混ざっていて期待以上
清水崇監督「犬鳴村」鑑賞〜面白い!清水崇の代表作になるんじゃないか?もちろん「呪怨」や「輪廻」も大好きなんだけど、これぞJホラーだ!って映画を久々に観た。三吉彩花も良かったし、奥菜恵の出演も嬉しい。もう脇役含めて全キャストが最高なんだよな。見事でした。#犬鳴村#清水崇#三吉彩花 pic.twitter.com/qE9YoR5pjz
— オクターヴ (@TreeTre93040406) March 4, 2020
ひっそりと心霊が映っている、上から人が降ってくるなどの脅かし要素はあるのですが、かなりマイルドなもの。度肝を抜かれるほどビックリしたい!というほどではないため、ホラーが苦手な方でも観られる作品ではあるでしょう。
また「森田家の血筋」「犬鳴村の悲惨な過去」など、Jホラー(ジャパニーズホラー)特有の、大味でない細やかな設定も評価に繋がっている秘訣です。ただ脅かして怖がらせるだけでなく、筋が通った設定や物語が好きな方にはたまらないのだと思われます。『呪怨』や『残穢(ざんえ)』のような典型的なJホラー好きにはぜひおすすめしたい作品ですね!
『犬鳴村』の低評価な口コミ
一方、ネガティブな意見ももちろんありました。
設定が細かいがゆえに「ゴチャゴチャしてよく分からない」という声が多い印象。確かに筆者も思ったのですが森田家の血や、ラストシーンで過去の犬鳴村へタイムスリップしていたという描写など、分かりづらい部分は多少なりともあります。
正直なところ話のテンポが非常に良い!という作品ではないので、中だるみ感が否めなくなってくるのも惜しいところ。それにより、物語の整理がつきづらくなっている点もあるのではないでしょうか。
・展開が遅くて中だるみしちゃう
・CG映像がチープすぎる…
・都市伝説を知らないと怖さが半減してしまう
メガパックに犬鳴村の映画入ってたから見てるけど…
ごちゃごちゃしすぎてて内容がよく分からない🙄
これホラー?🙄 pic.twitter.com/0MEpxCkN4c— きいたん@趣味垢 (@rizerize77) July 5, 2020
映画『犬鳴村』見てきた。ホラーとしてはイマイチ。話も整合性がとれてないので、映画としては凄くチープにな感じになってるのが残念。コレ実話の方が怖い系だと思う(思いたい)CG多めなのも、TVの再現VTRかよ感が増してる。一番可哀想なのが主人公の兄の不良友達。関係ないのに…何故…。 pic.twitter.com/0xVqCXbxyA
— ひと (@salt4696) February 16, 2020
そして筆者も感じてしまったのが、CG描写のチープさが気になる!という点について。逆を返せばホラーが苦手な人でも観られるということですが、ホラー好きにはマイナス要素となってしまっています。犬鳴村は「最強(凶)心霊スポット」として名高い場所のため、もっと怖くしてほしいという意見も目立ちました。
どちらかというとラストシーンは感動系にふっているため、突き抜けたホラーを求めていると少し拍子抜けしてしまう……と言ったところではないでしょうか。
映画「犬鳴村」見てきた。口コミで全然怖くない、面白くない、ときいてたけど、期待値低かったせいか、私は結構面白かった!こわどころが盛り沢山過ぎず疲れないし、導入とか展開が昔のほらー映画っぽくて結構好きだった。フィクションとノンフィクションがいい感じで混ざってた!オチもあった!
— よっしー (@marumaru112611) February 12, 2020
ただ評判は賛否両論で、面白い・面白くないの意見がかなりハッキリと分かれています。面白いと思った方はJホラー好きや清水監督のファンが多く、皆さんしっかりと都市伝説の前知識を頭に入れているようでした。きちんと「犬鳴村」について調べている方は、「このシーンはあの噂を取り入れたんだな」などと、しっくりくる部分が多数見られるからです。
確かに今時のスリラー要素を含んだ新しめのホラーとは、ちょっぴり違うかもしれません。どこか古風で、硬派な印象を感じるのも評価が分かれるポイントなのかも……。
犬鳴村は都市伝説知らないと面白くないかも((
— りの🦊 (@___07ito_ri) February 12, 2020
やはり都市伝説をある程度知らないと、楽しみは半減してしまうとの鋭い意見も。Jホラー好き、怖すぎないホラー映画が良い、都市伝説を知っている(または気になる)、といった方は楽しめる作品となっているでしょう!
村シリーズ第2弾『樹海村』は2021年2月5日公開!
『犬鳴村』は「実録!恐怖の村シリーズ」の第一弾として作られた映画です。東映の宣伝力のおかげもあり、”まさかの”(東映談)大ヒットを記録した本作の第二弾として清水崇監督が手掛けたのが、2021年2月5日公開の映画『樹海村』。
モデルとなったのは、山梨県にある「富士の樹海」。青木ヶ原樹海とも言われている同地は木々が密集しており、「一度入ると出られない」と言われているのです。遊歩道200~300mほど逸れてしまうと、360度木しかないことから、迷うと森を抜けることができなくなってしまうというのは、どうやら事実なようです。
コンパスが壊れたり、電波が通らなくなったりと、不気味な現象が起きるという言い伝えも…
しかしこの「富士の樹海」は富士山の麓に位置することもあり、周りにはキャンプ場や公園がある観光地として人気。国の天然記念物に指定されていますので、クリーンなイメージが強いのも事実です。これをホラー映画にするのはなかなか難しそうな印象を受けますが、清水監督の実力は如何程…?
映画『犬鳴村』のネタバレまとめ
都市伝説を扱ったジャパニーズホラー『犬鳴村』。感動要素もありつつ、ホラーが苦手な方でも観られるストーリー性の高い部分が魅力の一つです。恐怖度はそれほど高くないために、友達や家族、恋人と観るのにもおすすめ!鑑賞後に感想を語り合うのもまた楽しいですよね。
決して後味の悪いドロドロとしすぎたホラーではないので、あまり身構えすぎずに楽しめるのではないでしょうか?。最強心霊スポットの恐怖に、ぜひ触れてみて頂きたく思います。