『踊る大捜査線』の生みの親!本広克行監督の厳選撮影裏話7選!

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「踊る大捜査線」シリーズでもお馴染みの本広克行監督。コメディやアクション、アニメ作品など幅広い分野で活躍しており、次々と魅力的な作品を生み出してきました。

本広監督は1965年生まれの香川県出身。バラエティ番組のディレクターやドラマ監督などを経て、1996年公開の「7月7日、晴れ」にて映画監督デビューを果たします。

本広監督は舞台演出家としても目覚ましい活躍を見せており、作品の中には”舞台劇”が原作となっているものも多数あります。そういった作品の中に見られる、個性的なキャラクター達による愉快な掛け合いはまさに舞台劇の醍醐味。本広監督の映画作品ならではの魅力と言えます。

今回はそんな本広監督の作品の中からオススメのものを、公開年度順にご紹介しながら振り返っていきます!

1.踊る大捜査線 THE MOVIE

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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 – ODORU HISTORY

<動画なし>

あらすじ

1998年11月4日、湾岸署近くの河川で水死体が発見される。司法解剖の結果、水死体の胃の中から熊のぬいぐるみが発見される。その手口の異常性から、湾岸署内には重苦しい空気が流れ始める。

一方、警視庁では同時刻に副総監が誘拐される事件が発生。前代未聞の事態に、警視庁は最優先で捜査を進め、湾岸署もこれに協力する。しかし「所轄の刑事に捜査はさせない」という警視庁の方針に、湾岸署刑事の青島(織田裕二)は激怒する。青島は犯人逮捕に向けて、単独で捜査に乗り出すのだった。

ココがスゴい!「踊る大捜査線 THE MOVIE」の本広克行撮影裏話

■ドラマ版では驚異の最高視聴率24%という大ヒットを叩き出した「踊る大捜査線」ですが、映画化にあたっては意外にも成功を予想する声は少なかったそうです。しかしその期待の低さが逆に本広監督に火をつけ、「みんなで面白いものを作ってやろう!」という監督の熱い想いが、周囲のスタッフ、そして演者へと広がっていきました。

■1998年10月31日に公開された本作品ですが、作中のストーリーも1998年11月4日 から11月6日の3日間という、かなり密接な時間設定で描かれています。まるで現実世界で起こった出来事を映し出しているかのような、この”リアルタイム感”は、「踊る大捜査線」シリーズならではの魅力と言えます。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

本広監督の作品の特徴といえば、別々に進行していたストーリーが終盤に1つになり、怒涛のクライマックスへと繋がっていく秀逸な構成です。「踊る大捜査線」ではドラマ版においてもその魅力は十分に味わえましたが、本作は映画という点を活かし、1つ1つのストーリーがより大きく、そして丁寧に描かれています。

一見無関係に思えるようなストーリーも、「どこがラストに繋がっているのか?」とつい考えながら見てしまう、そんな”群像もの”ならではの面白さをぜひ味わってみてください。

上映時間:119分

監督:本広克行

出演者:青島俊作(織田裕二)、室井慎次(柳葉敏郎)、恩田すみれ(深津絵里)

受賞歴:日本アカデミー賞 優秀作品賞・優秀監督賞

公開日:1998年10月31日

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2.交渉人 真下正義

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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 – ODORU HISTORY

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あらすじ

2004年のクリスマスイブ、大混雑の東京で、地下鉄運営会社TTRの最新車両・通称「クモ」が何者かに乗っ取られる事件が発生する。第1級テロの可能性ありと判断した警視庁は、緊急対応メンバーを招集。管理官の室井慎次(柳葉敏郎)は、チームの司令官として交渉課準備室課長の真下正義(ユースケ・サンタマリア)を指名する。

真下はTTRの総合指令室に向かうが、TTRの指令長・片岡文彦(國村隼)に軽くあしらわれ、部屋の隅に追いやられてしまう。そんな時、「クモ」を乗っ取った犯人から真下に電話がかかってくるのだった。

ココがスゴい!「交渉人 真下正義」の本広克行撮影裏話

■本作品は東京が舞台となっていますが、実際には東京地下鉄での撮影許可が下りず、日本各地の地下鉄の撮影シーンをつなぎ合わせて構成しているそうです。北は北海道から南は福岡まで、スタッフ・演者ともに大変な労力をかけています。

■本作品で新登場した寺島進さん演じる木島丈一郎のキャラクターが好評だったことから、さらなるスピンオフとして本広監督によるスペシャルドラマ「逃亡者 木島丈一郎」が制作されました。次々と魅力的なキャラクターにフォーカスが当てられ、作品の世界が広がっていくのも「踊る大捜査線」シリーズの魅力ですね。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

「踊る大捜査線」シリーズのスピンオフとして制作された本作品。魅力的なキャラクター達の愉快な掛け合いはそのままに、地下鉄を舞台にした”パニック映画”として素晴らしい進化を遂げています。シリーズ本編と比べて”サスペンス””ミステリー”の色をさらに増しており、真下と犯人の緊迫した駆け引きにはハラハラドキドキが止まりません。

”交渉”という静かな戦いを続ける真下と対照的な、木島の破天荒な犯人捜索にも要注目。本広監督らしい「同時進行するストーリー」と、それらが交わったときの興奮を存分に味わうことができる作品です。

上映時間:127分

監督:本広克行

出演者:真下正義(ユースケ・サンタマリア)、木島丈一郎(寺島進)、室井慎次(柳葉敏郎)、片岡文彦(國村隼)

受賞歴:ゴールデングロス賞 日本映画部門 話題賞

公開日:2005年5月7日

3.サマータイムマシン・ブルース

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サマータイムマシン・ブルース [Blu-ray]

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あらすじ

とある大学の夏休み、「SF研究会」に所属する甲本(瑛太)は、いつもと変わらないはずの1日に妙な”違和感”を感じていた。SF研の仲間たちとの会話は噛み合わず、想いを寄せる柴田(上野樹里)には、何故か自分に彼女がいると誤解されてしまっていた。不可思議な出来事は一日中続き、最後にはSF研のクーラーのリモコンが壊れるという緊急事態に陥ってしまう。

翌日、暑さにうなだれるSF研メンバーの前に、突如”タイムマシン”が現れる。最初は半信半疑だったメンバーだったが、実験の末、それが本物のタイムマシンであることに気づく。そして彼らは、”昨日”に戻ってクーラーのリモコンを取ってくる計画を企てるのだった。

ココがスゴい!「サマータイムマシン・ブルース」の本広克行撮影裏話

■映画初主演となった瑛太さん、当時まだ18歳の上野樹里さん、無名の頃のムロツヨシさんなど、そうそうたる顔ぶれの本作品。原作である舞台版においては、2018年に続編「サマータイムマシン ワンスモア」が公開されています。本広監督もまた”あのメンバー”を再集結させて、”映画版”の続編制作に意気込んているそうです。

■舞台となったのは本広監督の故郷である香川県。撮影中は皆で毎日のように讃岐うどんを食べに行ったそうです(多い日は1日3回も!)。後に公開される映画「UDON」といい、本広監督は本当にうどんが好きですね。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

同名の舞台劇を映画化した本作品。舞台版の役者をそのまま映画にも起用しており、一見すると「この人誰だろう?」といまいちピンとこない役者さんもいるかもしれません。しかし超個性的なキャラクターを演じるその”表現力”はさすがのもの。観終わった後には、彼らひとりひとりの魅力的な演技に心を奪われているはずです。

また、時間軸が交錯するストーリー展開もタイムトラベルものならではの醍醐味。終始とぼけたような雰囲気の世界観とは裏腹に、かなり精巧にタイムトラベルのロジックが組まれています。SF好きな方にもオススメできる作品です。

上映時間:107分

監督:本広克行

出演者:甲本(瑛太)、柴田(上野樹里)、伊藤(真木よう子)、保積(佐々木蔵之介)

受賞歴:なし

公開日:2005年7月16日

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4.曲がれ!スプーン

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曲がれ!スプーン [DVD]

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あらすじ

超常現象を取り扱ったバラエティ番組「あすなろサイキック」。ADの桜井米(長澤まさみ)は、取材のため各地の超能力者の元へ旅をして回っていた。幼い頃から超能力に憧れていた桜井は意気揚々と取材に挑むものの、なかなか本物の超能力者に出会うことはできない。そんな彼女が次に訪れたのは、”本物の超能力者”たちが集う喫茶店、「カフェ・ド・念力」だった。

正体がばれないよう、普段から超能力をひた隠しにしていた男たち。そこへ突如として来店してきた桜井に、店内は戦々恐々とする。果たして彼らは正体を隠したまま、桜井を無事に返すことができるのか。

 

ココがスゴい!「曲がれ!スプーン」の本広克行撮影裏話

■「サマータイムマシン・ブルース」、「UDON」に続き、”さぬき三部作”とも言われる本作。撮影が行われたのは本広監督の出身地・香川県です。大勢の地元の方がエキストラとして参加し、”地域一体”となって撮影が進められました。

■本作品は「サマータイムマシン・ブルース」と同じく、劇団「ヨーロッパ企画」の舞台劇が原作。実際に舞台を見た本広監督がその面白さに惚れ込み、映画化に向けて動き出しました。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

舞台劇が原作の本作品において、同劇団員をそのまま起用するという本広監督のスタイルは健在。一軒のカフェという”閉じられた空間”で、個性的なキャラクター達によって物語が進んでいく様は、まさに舞台劇を見ているような感覚です。

本作品は、三部作として連なる「サマータイムマシン・ブルース」、「UDON」と密接な関係があります。”共通の世界観”で物語が描かれており、小道具や建物、さらには登場人物まで、過去作を見た人なら”ニヤリ”とできるネタがたくさん仕掛けられています。もしこの作品に興味を持った方は、”さぬき三部作”をまとめて観てみることをオススメします!

上映時間:106分

監督:本広克行

出演者:桜井米(長澤まさみ)

受賞歴:なし

公開日:2009年10月20日

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5.踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望

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映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」 公式Facebook

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あらすじ

湾岸署近くで開催されていた「国際環境エネルギーサミット」。その会場で誘拐事件が発生し、数時間後に被害者は遺体で発見される。使用されたのは過去に警察が押収し、厳重に保管していたはずの拳銃だった。

犯人が警察関係者内にいると考えた上層部は、その情報を一切公開せず、無関係の人物を”身代わり”として逮捕させる。異変に気付いた湾岸署刑事の青島(織田裕二)は、別に犯人がいることを主張するが、上層部には無視されてしまう。そんな時、署長の真下(ユースケ・サンタマリア)の息子が誘拐されるという、新たな事件が発生するのだった。

ココがスゴい!「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」の本広克行撮影裏話

■青島が上層部に”現場の想い”を演説する場面は、本作でも随一の名シーン。実はこのシーンは、ドラマ版第1話と同じ構図で撮られています。シリーズファンにはたまらない、「FINAL」ならではの仕掛けですね。

■その演説の内容も、本広監督は織田裕二さんを交えながら、3か月もの期間をかけて原稿を練り上げていったそうです。スタッフや演者の”15年分の想い”が詰まった、シリーズを象徴するような青島のセリフは必見です。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

「踊る大捜査線」シリーズのテーマとも言える、「上層部」と「 現場」の対立。その戦いについに終止符が打たれる、まさにシリーズの”集大成”と言える作品です。長い年月を経てキャラクターの”見た目”はもちろん、”立ち位置”や”人間関係”なども大きく変わっており、この作品が壮大な歴史を築いてきたことを実感させられます。

その中でも”変化”という意味で最も注目したいのは、やはりユースケ・サンタマリアさん演じる「真下正義」でしょうか。ドラマ版ではサブキャラの1人だった真下が、シリーズが進むたびにあれよあれよと出世し、ついには湾岸署の「署長」として本編に登場します。ストーリー上でも重要な役割を担っており、彼の歴史を思い描きながら観てみると、また一段とこの作品を楽しめます。

上映時間:126分

監督:本広克行

出演者:青島俊作(織田裕二)、室井慎次(柳葉敏郎)、恩田すみれ(深津絵里)、真下正義(ユースケ・サンタマリア)

受賞歴:なし

公開日:2012年9月7日

6.劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス

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PSYCHO-PASS サイコパス 公式Twitter

「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」予告PV

あらすじ

人々のあらゆる精神状態を計測し数値化する、「シビュラシステム」が導入された日本。公安局の刑事たちは、シビュラシステムが示す「犯罪係数」と呼ばれる数値をもとに、犯罪意識のある者を裁くことで治安維持活動を行っていた。この構造は大きな成果を生み、日本政府はシビュラシステムの海外への輸出を開始する。

その頃、シビュラシステムで完璧に守られていたはずの日本に密入国者が侵入する。公安局の常守朱(花澤香菜)は密入国者と接触し、侵入を裏で手引きした人物を問いただす。そこで浮上した人物は、かつて公安局で共に働いていた仲間・狡噛慎也(関智一)だった。

ココがスゴい!「劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス」の本広克行撮影裏話

■アニメシリーズとして制作されていたものを映画化するにあたって、約110分という”尺の短さ”にはやはり苦労させられたそうです。作品全体の見え方やスピード感を意識しながら、泣く泣くカットするシーンもあったのだとか。

■本作品では、舞台は日本から一気に”海外”へと広がります。格闘シーンにインドネシアの武術「シラット」を取り入れたり、現地の方によるクメール語やベトナム語のセリフを収録するなど、劇場版ならではの制作が行われました。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

「本広監督がアニメ作品!?」と驚かれる方も多いかもしれませんが、実は本広監督は大のアニメ好き。「踊る大捜査線」シリーズでは、劇中にアニメ「エヴァンゲリオン」の曲を流すなど、その”アニメ好き”の片鱗はしばしば見せていました。そんな本広監督が満を持して世に送り出したのが、この「PSYCHO-PASS サイコパス」です。

現場で奔走する刑事とそれに命令を下す者の人間関係。物語の中心にある”正義とは何か?”という問いかけ。どこか「踊る大捜査線」を思わせるような設定に、本広監督のファンならドはまりすること間違いなしの作品です!

上映時間:114分

監督:本広克行、塩谷直義

出演者:常守朱(花澤香菜)、狡噛慎也(関智一)

受賞歴:Newtype×マチ★アソビ アニメアワード2015 作品賞

公開日:2015年1月9日

7.亜人

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映画「亜人」 公式Twitter

映画『亜人』Blu-ray&DVD 4月18日(水)発売!

あらすじ

研修医の永井圭(佐藤健)は、ある日トラックに轢かれて死亡…しかしその直後に生き返る。その現場を多くの人に目撃されていた圭は、国内で3人目の「亜人」として世に知られることになる。

その後、圭は政府によって捕らえられ、非道な人体実験を繰り返される。そこへ突如、同じ亜人である佐藤(綾野剛)が現れ、圭を助け出す。人類への反逆を誓う佐藤は、圭を仲間に誘おうとするが、圭はこれに反発する。やがて二人は対立し、亜人同士の壮絶な戦いが始まるのだった。

ココがスゴい!「亜人」の本広克行撮影裏話

■佐藤健さんと綾野剛さんのど派手なアクションが魅力的な本作品には、二人が出演した「るろうに剣心」チームのスタッフが再結集しています。アクションシーンには、スタッフと演者、お互いを熟知しているからこそ出てきたアイデアがたくさん詰まっているそうです。

■その中でも、綾野剛さんが特殊部隊と銃撃戦を繰り広げるシーンはかなりの迫力。それもそのはず、ガンアクションや軍事アクションの専門家の協力のもと、そのシーンの撮影だけで5日間を費やしました。

絶対見逃せない!この映画のみどころポイント

この「亜人」はアニメとしても映画化されており、その時は三部作に分けて制作されていました。本作品ではそれを一部作で、しかも原作が未完結のまま実写映画化するということに、不安を感じたファンも多かったはず。しかし、本広監督はその不安を見事にはねのけてくれました。

一本の作品に収めるため、登場人物を部分的に省略するなどシナリオを改変。本来なら批判を受けやすいところですが、原作の世界観を維持しながら、”本広版”「亜人」として綺麗に物語を完結させています。

原作と比較して、アクションシーンが多く取り入れられているのも、この実写版ならではの魅力です。本広監督の映画作品が好きな方はもちろん、原作ファンにもぜひ見ていただきたい作品です。

上映時間:109分

監督:本広克行

出演者:永井圭(佐藤健)、佐藤(綾野剛)

受賞歴:ポルト国際映画祭 最優秀視覚効果賞・オリエントエクスプレス最優秀作品賞

公開日:2017年9月30日

まとめ

以上、本広克行監督のオススメ映画を公開年度順に振り返っていきました。

「踊る大捜査線」シリーズのイメージが強い本広監督ですが、コメディやアクション、アニメ作品など、「こんな映画も作ってたんだ!」と驚かされる作品も多かったですね。

次は一体どんな作品で私たちを楽しませてくれるのか、とても楽しみです。今後の本広監督の活躍にも期待しましょう!

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