芸術的な美しさ!山戸結希監督のおすすめ映画特集

スポンサーリンク

映画にアイドルが多く出てくると言われる山戸結希監督。それは消費される立場の女の子の在り方に関心をよせているからだそうです。中でもアイドルは、消費される立場の中で最上級に位置する職業なので、よく作品に取り上げられています。

今回は、そんな山戸監督のおすすめ映画をご紹介していきます!

10秒で分かる山戸結希監督


出典:wikipedia

山戸結希さんは愛知県刈谷市で1989年に生まれ、現在30歳です。初めての作品は「あの娘が海辺で踊っている」で、その映画もアイドルに憧れる女性が主人公でした。自意識過剰な主人公が魅せる感情の爆発は大学在学中に制作したとは思えないほど、完成度の高い映画です。

そこから次々と映画を制作してきましたが、それらの作品はきまって癖のある女性が多く、セリフ回しも特徴的で身体も感情も激しく揺れ動いています。その特徴から映画という作品を通して、「女性」を表現しているとも言われています。

詩を感じさせるセリフやモダンでエネルギッシュなダンスが映画に溶け込んで、美しい芸術作品を思わせる作風が特徴な山戸結希監督の活躍はまだまだ、これから拍車がかかっていくので要チェックです!!

スポンサーリンク

山戸結希監督のおすすめ映画

それでは早速、そんな山戸結希監督の映画を紹介させて頂きます。山戸監督の美しい世界観に浸っていきましょう!

1.あの娘が海辺で踊っている


出典:TSUTAYA公式サイト

あらすじ

田舎の海辺近くで暮らしている女子高生・舞子(上埜すみれ)はアイドルに憧れながらも田舎であるがゆえに不満をため込んでいた。そんな舞子は自意識過剰な面があり、周りから浮いている。
そんな中でも菅原(加藤智子)は舞子の唯一の友達だったが、三味線部の男子二人と出会ったことで、舞子と菅原の関係に変化が生じ始める。

山戸結希監督「あの娘が海辺で踊っている」の知られざる撮影裏話!

・短いセリフが特徴の本作品の脚本は、なんとたった一晩で作り上げられました

・オタクという言葉を生み出した中森明夫が山戸結希監督のこの映画を絶賛し、フランスの映画監督(ジャン=リュック・ゴダール)のようだと発言しました

映画「あの娘が海辺で踊っている」の必見ポイント!!

一度目を通せば、不思議な映画ということが分かります。感動でも、嬉しさ悲しみでもなくて、どこかスッキリしたような爽快感を覚えます。でもなぜかと言われれば、詳しくは説明できない、そんなような感覚を与えてくれる作品です。

この映画は主人公である舞子の感情の爆発を作品内で表現しているところが大きな魅力となっています。1シーン1シーンを切り取っても印象的な画となり、加えて詩的めいたセリフの数々は芸術作品に近い映画と言えます。

さらに監督のメッセージを代弁するかのような舞子のセリフがあります。「女として最も高値で消費される事に成功した人々」とアイドルを言いつつも、それを目指す舞子の心情は捉え辛いものです。そんな繊細な演出からは目が離せません。

基本情報

上映時間:50分
監督:山戸結希
出演:加藤智子、上埜すみれ、若月悠
受賞歴:第24回東京学生映画祭審査員特別賞
公開日2012年11月10日
スポンサーリンク

2.5つ数えれば君の夢

映画5つ数えれば君の夢
Amazon | 5つ数えれば君の夢 [Blu-ray] | 映画

映画『 5つ数えれば君の夢 』予告編 – YouTube

あらすじ

私立手越女子高等学校の生徒である5人の女子高生たちは清華祭(文化祭)を控えていた。そして、清華祭のミスコンを中心に5人それぞれの物語が始まる。焦り、楽しさ、憧れ、様々な感情が入り乱れ、交差していく彼女たちの物語はどんな結末を迎えるのか。

山戸結希監督のココがスゴい!!「5つ数えれば君の夢」の撮影裏話

・山戸結希監督は出演者である東京女子流に会ったとき、10分で5人のキャラクターを思いついていました

・製作資金をクラウドファンディングで募集し、目標額の2倍を超える700万にまで到達しました

山戸結希監督のココがスゴい!!みどころ!

この映画のみどころといえば何と言っても「セリフ」と「ダンス」です。

現実では文学の中にしか見られないようなセリフを奏でる少女たちには、独特の美しさがあります。「感覚は共有不可能だから感覚なんだよ」まるでこのセリフはこの映画を見る私たちに言っているようで臨場感があります。少女の儚さを言葉で表現する山戸結希監督には脱帽です。

さらにセリフに加えて、美しくもありながら狂ってるかのようなダンスも特徴的です。ダンスがシンクロするところも印象的ですが、花壇の花をむしり取ってステージにばら蒔いて踊るシーンは、力強さがひしひしと伝わってきました。独特の雰囲気で表現する映像は喋りかけてくるよりも雄弁です。

少女たちのこの恋愛、葛藤、感動の様々な感情が全て青春として昇華しているさまは、儚くて透明な美術品だと思わせられます。

基本情報

上映時間:85分
監督:山戸結希
出演:山邊未夢、庄司芽生、小西彩乃
受賞歴:なし
公開日:2014年3月8日
スポンサーリンク

3.おとぎ話みたい

映画おとぎ話みたい
山戸結希監督「おとぎ話みたい」オフィシャルサイト

あらすじ

高校3年生になる、高崎しほ(趣里)は田舎で暮らしている。そんな、しほは自分のことを理解してくれる社会科教師の新見(岡部尚)に恋をしつつも、夢を見ていた。上京してスターになりたい夢と、田舎にいる教師・新見への恋。この二つの気持ちに揺れ動きながらしほはどうなってゆくのか。

監督・山戸結希の「おとぎ話みたい」で魅せる演出!!撮影裏話

・映画と同時進行しているバンド「おとぎ話」のライブ曲は本作品のためだけに作られていました

・本作は青春映画特集に選出され、レイトショーであるのにも関わらず動員数を13年ぶりに塗り替えました

映画「おとぎ話みたい」の見逃せないポイント!!

この映画の魅力は少女・しほが女性へと成長する過程を映したところにあります。

教師への初恋は停滞であり、上京してスターになるという夢がつぶれる。上京してスターになるのを諦めれば、教師への恋が実る。この二つの両立できない気持ちに揺さぶれながら、しほは悩み、もがき続けます。そんなしほを見る人は、ついつい応援したくなるような気分にさせられます。

夢と恋の対照的な差は舞台でもあらわになっており、階段を下りたところにある教室にいる新見先生の場所から遠ざかるように屋上に向かったしほは、確実に女性へと成長しました。

そんな女性へと成長したしほが、映画と同時進行しているバンド「おとぎ話」のライブでバックダンサーとして出ていたところを見ると夢は叶ったと錯覚してしまうようなリアリティが感じられるところも見逃せません。

基本情報

上映時間:51分
監督:山戸結希
出演:趣里、岡部尚、小林郁香
受賞歴:第24回日本映画プロフェッショナル大賞ベスト10
公開日:2014年12月6日

4.溺れるナイフ

映画溺れるナイフ
映画『溺れるナイフ』 (@oboreru_knife) | Twitter

あらすじ

東京でモデルをしていた望月夏芽(小松菜奈)は、突然の父の都合で故郷の浮雲町へ引っ越すことになる。都会である東京と打って変わって、浮雲町の田舎っぷりに落ち込み、周りから自然と浮いていた。そんな中で浮雲町の神主の息子で自由奔放なコウ(菅田将暉)と出会い、お互い次第に惹かれていくのであった。

「溺れるナイフ」のココがスゴい!!山戸結希監督の撮影裏話!

・撮影日数はわずか17日間という超短期間での撮影でした

・短期間すぎて最初は役が掴めなくて、山戸結希監督がうまく役の気持ちを説明していました

・タイトなスケジュールなのにも関わらず、納得するまで6時間同じシーンを撮っていました

「溺れるナイフ」の豊富なみどころ!

モデルであり、独特な雰囲気を持つ夏芽が田舎で途方に暮れていたので当然、周囲から浮いてしまいます。それと比較するように自由奔放で活発なコウもまた強烈な個性を発しています。

対照的でありながらも、どこか似通っている二人はどうやって仲良くなるのか、そんな気になってしかたないポイントも要チェックです。その役を演じきれた二人と指南した監督の手腕もみどころの一つですが、逆にその二人に憧れる立場である浮雲町育ちのカナ(上白石萌音)の繊細な心の動きも見逃せません。田舎育ちであるかのような役への入りは驚きです。

それだけでなく、一人一人のキャストの役柄がコウや夏芽を引き立たせるような演出となっている点もみどころです。

基本情報

上映時間:111分
監督:山戸結希
出演:菅田将暉、小松菜奈、重岡大毅
受賞歴:第90回キネマ旬報ベストテン
公開日:2016年11月5日

5.21世紀の女の子 離ればなれの花々へ

映画21世紀の女の子 離ればなれの花々へ
映画『21世紀の⼥の⼦』絶賛公開中! (@21st_cinema) | Twitter

あらすじ

動きのある映像の中で三人の儚い女性が、唄や詩であるような言葉で会話を続け、私たちへメッセージを飛ばしてくるだろう。

山戸結希監督の「21世紀の女の子」の特徴的撮影裏話!!

・短編8分の作品が15作あり、山戸結希監督はその中で「離ればなれの花々へ」を監督しました

・全編、「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬快が映っていること」というテーマのもとに作られました

必見!!「21世紀の女の子」のみどころ!

山戸結希監督は15作品の中の1作品を担当しました。1作品8分という短さですが、その中に込められたメッセージ性は深く、濃密な作品として仕上がっています。その中でも、「21世紀の女の子」の「離ればなれの女の子」は花畑で少女三人が唄や詩であるような言葉のやり取りをし、その言葉を聴く人に投げかけてくるものです。

そのセリフは抽象的で儚くもあり、幻想的な花畑に違和感なく溶け込んでいます。そういった独特の雰囲気は山戸結希監督の映画の特徴であり、最大のみどころとも言えます。

ストーリーはなく、この言葉のやり取りが繰り返される映画ですので、その言葉のやり取りに隠されているメッセージをすくってみるのもイイかもしれません。「本当の映画を作れるのは女の子だけ」と作中の女の子が言うこのセリフは、女性への檄や応援ともとれます。これは山戸結希監督からのメッセージで、これからもっと自由に活動する女性監督が現れてくれると思わされる作品です。

基本情報

上映時間:117分(8分)
監督:山戸結希
出演:唐田えりか、竹内ももこ、詩歩
受賞歴:なし
公開日:2019年2月8日

まとめ

「女性」をテーマに山戸結希監督に映画を作らせたら右に出るものはいません。だからとって、女性だけでなく男性も山戸結希監督のメッセージを探求することができ、思わず考え込んでしまう映画となっています。青春や美しさで装飾した、その強烈なメッセージ性に圧倒されて、無意識に涙が出た人もいるでしょう。一度見てしまうと、詩的な表現や激しくも美しいモダンダンスシーンなどの独特な山戸結希ワールドの虜になってしまいます。

今までアクションだったりホラーだったりする作品を見てきた人も、今年の6月28日に公開の山戸結希監督の「ホットギミック」を見る前に一度チェックして、その独特の世界観のファンになってみてください!!

スポンサーリンク
スポンサーリンク