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繊細な作風が魅力的!映画監督”タナダユキ”おすすめ厳選7選!

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四十九日のレシピ』や『お父さんと伊藤さん』といった家族をテーマにした温かい作品や、『ふがいない僕は空を見た』など官能的な作品も多く手がけている監督・タナダユキ。監督ならではの切り口で描く、繊細な作風が幅広い世代から愛されています。じっくり堪能できる大人向けな映画を観たいという方には、タナダ監督の作品がぴったりです!!

タナダユキさんは1975年8月12日生まれ、福岡県出身。とても素朴で、可愛らしい監督さんです。映画監督だけではなく、小説家としても活躍されています!
2000年に監督、脚本、主演を務めた映画『モル』でデビュー。新人監督でありながら、今作で「PFFアワードグランプリ」と「日活ブリリアント賞」を受賞しました。その後も話題作を次々と制作し、海外の映画祭でも上映されるなど高い評価を受けています!
タナダ監督の作品の魅力は、細部までこだわりが詰まったリアリティのある演出!一つ一つの会話や日常風景など、つい見逃してしまいそうな生活の中の面白い部分を最大限に引き出して表現しています。

そんなタナダユキさんの監督した作品7選をご紹介します。学生達の等身大な姿を描いた作品や、社会問題をユーモラスに表現した作品など幅広く選ばせて頂きました。また、タナダ監督の映画に対する気持ちが分かる撮影秘話も必見です!
何度見ても味がある作品ばかりなので、きっとお気に入りの一作が見つかるはず!

1. 月とチェリー

映画 月とチェリー
出典:Amazon.com

あらすじ

大学に入学したばかりの青年・田所健一(永岡佑)は、優柔不断で奥手な性格。そんな健一は実は童貞だったが、ひょんなことから官能小説サークルに入ることになる。そこで、官能小説家としてデビューを果たしていたサークルメンバー・真山葉月(江口のりこ)に童貞だと言い当てられてしまう。更に健一は、「小説の参考にしたい。」という理由で葉月に童貞を奪われてしまった。
バイト先の女の子・茜(平田弥里)が気になる健一だったが、強引な葉月に振り回されっぱなしで……

大らかで温かい人柄が魅力!「月とチェリー」タナダユキ撮影秘話

・タナダ監督は友達と電話で話していたことを元にこの作品を作ったそうです!「他の人達は、恋愛とか人と関わるときに葛藤することはないのかな。」という疑問が最大の裏テーマになっているとか!
・健一が想いを寄せる女の子・茜を演じた平田弥里さんは、「こんなに可愛いらしい監督がこんな映画を作るなんて。」と驚いたとか!大胆な描かれ方をしているシーンも多い今作。繊細な部分と大胆な部分を比べながら観て頂けると、更に楽しめるはずです!

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

エロス」がテーマで、大学生の不思議な恋模様を描いた今作。コメディチックのようで、どこか美しさがある作品です。
今作の注目ポイントは、奥手な健一と強引な葉月のなんとも言えない関係性!全く性格の違う2人が、身体を重ねることでお互いを理解していく様子は、観ている人の心を惹きつけます。
またタナダ監督の演出によって、全体的に品があり観やすい映画となっております。繊細で人間の美しさが感じられるような作品なので、ぜひ女性におすすめしたい一作です!

2. 赤い文化住宅の初子

映画 赤い文化住宅の初子
出典:Amazon.com

あらすじ

父親は蒸発、母親も既に亡くなっていて、兄・克人(塩谷瞬)と2人で暮らしている少女・初子(東亜優)。初子は少しでも家計を助けようと、ラーメン屋でアルバイトをしていた。一方の克人は、少ない稼ぎを風俗に使ってばかり。いつからか我慢することが、初子の当たり前になっていた。
そんな初子にとって、同級生の三島(佐野和真)だけが心の支えになっている。三島と同じ高校に進学しようと勉強を頑張る初子だったが、兄からは進学を反対されていて……。

大らかで温かい人柄が魅力!「赤い文化住宅の初子」タナダユキ撮影秘話

・主演を演じた東亜優さんについてタナダ監督は「最初は可愛すぎるかなと思っていたけれど、現場に入ると初子そのものだった。」と話していたとか。タナダ監督の細やかな演出によって、素朴でとても魅力的な少女に描かれております!
・初子と道端で偶然出会い、親切にしてくれる女性・栄子を演じた浅田美代子さん。「タナダ監督の女性らしい繊細さが活かされていて、とても良い映画に仕上がっています。」とコメントしたそうです。監督の繊細な人柄が、作品の良さを引き出しているのでしょう!

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

今作は幼い初子の心が夢と現実の間で揺れ動く青春物語。観ているだけで胸が締め付けられる甘酸っぱい作品です。
注目ポイントは、東亜優さん演じる初子というキャラクター!今作の淡くて儚いイメージにぴったりで、映画を語るにあたって欠かせない人物です。タナダ監督の演出で、青春時代を生きる少女の美しさがそのまま表現されています。
一つ一つのセリフに、タナダ監督の込めた熱いメッセージ性が感じられる映画です。鑑賞後には優しい感動が広がる名作なので、ぜひご覧ください!

3. 俺達に明日はないッス

映画 俺達に明日はないッス
出典:Amazon.com

あらすじ

17歳の比留間(柄本時生)は、いたって平凡な高校生。しかし、同級生の友野(我妻三輪子)が教師と付き合っていることを知ってしまったことをきっかけに性への欲求が強くなってしまう。どうしても友野を抱きたいと思うようになった比留間だったが、友野には全く相手にされない。それでもアタックを続ける比留間はある行動に出る……
一方、比留間の友達の峯(遠藤雄弥)は、貧血で倒れていた少女・ちづ(安藤サクラ)を助ける。少し変わった考え方のちづに惹かれていく峯だったが、中々素直になれずにいて……

大らかで温かい人柄が魅力!「俺達に明日はないッス」タナダユキ撮影秘話

・原作の漫画を読んだタナダ監督は、その面白さから「映画にしたい!」と思いそのままの勢いで撮り始めたとか!そんな監督の熱い思いもあって、原作の良さが忠実に再現された仕上がりとなっております。
・主演の柄本時生さんは、タナダ監督について「男の子の目線で映画を撮るのがとても上手。」と話してしたそうです。しっかり男性の目線に立って物事を見つめられるとは、さすがタナダ監督です!

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

さそうあきらさんの漫画「俺達に明日はないッス」が原作となっている今作。性に目覚めた少年少女の葛藤を描いた物語です。
今作の注目ポイントは、登場人物達の織りなすリアルな恋愛模様です!誰もが経験したことがある、青春時代ならではのやり取りが作中に散りばめられています。タナダ監督の細やかな演出で、演技ではなくドキュメンタリーのような生々しさを感じること間違いなし!
若者の美しさだけでなく、隠されたその裏側を描いた作品です。タナダ監督の生み出す独特な世界観を、ぜひご堪能ください!

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4. ふがいない僕は空を見た

映画 ふがいない僕は空を見た
出典:映画『ふがいない僕は空を見た』公式サイト

あらすじ

男子高校生・斉藤卓巳(永山絢斗)と不妊に悩む主婦・岡本里美(田畑智子)はあるアニメのイベントで知り合い、2人はコスプレをして身体を重ねるようになった。最初は性欲を満たすためだけに里美と会っていた卓巳の中に、少しずつ特別な思いが芽生え始める。決して結ばれないと分かっていたが、卓巳と里美はずるずると関係を続けていた。
そんな中、二人の情事が写真とともに晒される事件が発生。卓巳は不登校になり、不倫がばれた里美も家庭で居場所をなくしてしまい……

大らかで温かい人柄が魅力!「ふがいない僕は空を見た」タナダユキ撮影秘話

・今作が4年ぶりの新作だったタナダ監督。最初は「監督ってどうやってやるんだっけ?」という感覚だったとか。原作の持っている力や出演者さんの協力のおかげで、なんとか乗り越えられたそうですよ!
・トロント国際映画祭で上映された今作。タナダ監督は、日本の文化が伝わるか不安だったそうです。でも現地の人は映画を楽しもうという意欲があり、その姿勢に感動したとか!文化が違っても楽しめるのが映画の醍醐味ですよね。

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

人の心にある闇をストレートに描いた今作。第24回山本周五郎賞を受賞した窪美澄さんの小説が原作となっております。
今作の注目ポイントは、それぞれ人には言えない孤独を抱えている登場人物達です!キャラクターを魅力的に魅せるタナダ監督のこだわりが、作中の端々にまで詰まっています。人間の汚い面もしっかり表現しながら、人の強さや優しさも伝わってくる内容です。
タナダ監督の真骨頂でもある、官能的で繊細な映画となっております。胸を張っておすすめできる素晴らしい作品ですので、ぜひご覧ください!

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5. 四十九日のレシピ

映画 四十九日のレシピ
出典:Amazon.com

出典:映画『四十九日のレシピ』予告編

あらすじ

不妊に悩む主婦・高岩百合子(永作博美)の元に、母・熱田乙美(執行佐智子)が亡くなったと突然知らせが入る。その後すぐ、夫の高岩浩之(原田泰造)から離婚を迫られた百合子は、実家へ帰ることに。そこには、妻を亡くして悲しむ父・熱田良平(石橋蓮司)の姿があった。
かけがえのない存在を失い、抜け殻のようになってしまった2人。そんな2人の前に突如現れた謎の女の子・イモ(二階堂ふみ)。イモの目的は、乙美から預かったレシピを元に、大宴会のような四十九日をすることだった……

大らかで温かい人柄が魅力!「四十九日のレシピ」タナダユキ撮影秘話

作中に出てくる家にとてもこだわったというタナダ監督。いくつも下見をして、作品に適した家を見つけたとか!リアルな日常風景の裏側には、監督やスタッフさんの隠された努力があったのですね。
・今作には、見ているだけで食欲がそそられる美味しそうな料理がいくつも出てきます。それらの料理は、タナダ監督が元々大好きだった料理家のなかしましほさんが作っているそうですよ!監督のこだわりや好きなものが沢山詰まった映画となっております。

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

伊吹有喜さんの小説が原作となっている今作。亡くなった母の残したレシピによって、残された家族が立ち直っていく物語です。
今作の注目ポイントは、映画の全体に広がる優しくて温かい空気感!母の死という悲しい出来事ではなく、前へ進もうとする家族の姿にスポットが当てられています。タナダ監督の人柄をそのまま作品にしたような、繊細で柔らかい世界観が魅力の作品です。
観ている人に勇気を与えてくれるハートフルな作品となっております。休日にじっくり観る映画として最適な一作です!

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6. ロマンス

映画 ロマンス
出典:映画『ロマンス』公式Twitter

出典:映画『ロマンス』予告編

あらすじ

ロマンスカーでアテンダントとして働く北條鉢子(大島優子)の元に一通の手紙が届く。その手紙は疎遠になっていた母親からだった。
釈然としない気持ちのまま仕事に向かう鉢子は、車内販売のワゴンから商品を万引きした怪しい映画プロヂューサー・桜庭洋一(大倉孝二)に出会う。胡散臭い桜庭に警戒心を抱く鉢子だったが、ひょんなことから2人で鉢子の母親を探す旅へ出ることに。
鉢子は母親との思い出の地を巡りながら、自分自身の素直な気持ちと向き合っていく……

大らかで温かい人柄が魅力!「ロマンス」タナダユキ撮影秘話

・主演の大島優子さんは、タナダ監督について「役者を信頼してくれているのが伝わってきた。」と話していたとか!出演者と丁寧に向き合い、演出していくタナダ監督。そんな映画への真摯な姿勢が、役者さんにも伝わっているのですね!
・タナダ監督のオリジナル脚本である今作。「大島さんと大倉さんが演じたからこそ、私の書いた脚本やセリフが本当にそこにいる人達の言葉に聞こえた。」とコメントしていたそうです。監督と出演者さんの信頼関係が見えるエピソードですね!

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

大島優子さんが主演ということで話題になった今作。母親との関係に悩んでいた鉢子が旅を通して成長していく物語です。
今作の注目ポイントは、鉢子と桜庭のコミカルなやり取り!最初は全く噛み合わない2人が、少しずつ打ち解けていく様子は見ていてほっこりします。タナダ監督にしか出せない絶妙な関係性の二人に注目です!
鑑賞後には、また明日から頑張ろう。と元気を貰える映画となっております。前向きな気持ちになりたい時には最適な作品です!

7. お父さんと伊藤さん

映画 お父さんと伊藤さん
出典:映画『お父さんと伊藤さん』公式Twitter

出典:映画『お父さんと伊藤さん』予告編

あらすじ

少し歳の離れた彼氏・伊藤康昭(リリー・フランキー)と暮らす山中彩(上野樹里)の元に、突然やって来たお父さん(藤竜也)。お父さんは息子の家を追い出され、彩の家にやって来たのだった。そんなお父さんを追い出すわけにもいかず、3人の奇妙な共同生活が始まることに。
破天荒なお父さんに振り回される彩と康昭。そして、置き手紙を残してお父さんが消えてしまう。果たしてお父さんが彩の元へやって来た本当の目的とは……

大らかで温かい人柄が魅力!「お父さんと伊藤さん」タナダユキ撮影秘話

・原作の小説を読んだタナダ監督は、「老いていく親とどう向き合うかという問題をユーモラスに描いていて、映画にしたら面白いのではないか。」と思い、構想を練り始めたとか。そんな監督の思いが、作品にしっかり反映されていています!
・今作のキャスティングはインスピレーションで選んだというタナダ監督。自分の妄想していたキャスティングが叶って驚いたそうです!どのキャラクターも役柄にぴったりなキャスティングになっているので、ぜひ注目して観て頂きたいです。

心にそっと染み渡る!今作の注目ポイント

中澤日菜子さんの小説が原作となっている今作。家族の絆がテーマになっている、ハートフルなお話です。
今作の注目ポイントは、彩と康昭とお父さんのリアルな共同生活!ソース一つで言い合ったり、一緒に畑をいじったりと、何気ない日常のシーンがとても魅力的です。タナダ監督の温かい人柄が作品にも表れています。
家族の大切さを改めて教えてくれる、優しさに溢れた映画です。どの世代でも楽しめる作品なので、ぜひ家族と一緒にご覧ください!

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まとめ

タナダユキ監督のおすすめ映画7選をご紹介しました。
観ている人の心をそっと温めてくれるような繊細で美しい作風が、タナダ監督の映画の魅力です。どの作品にも、その魅力が溢れていましたね!
また撮影秘話では、演者さんとの信頼関係や映画に対する真摯な姿勢が明らかになりました。映画の優しい空気感は、タナダ監督の人柄から生まれたものなのかもしれません。

これからも、タナダ監督ならではの感性を活かした素晴らしい作品を生み出してくれることでしょう!どんな映画を観せて頂けるのか、楽しみですね!
この記事が、皆さんと素敵な映画の出会いの場になったら幸いです

この記事を書いた人
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