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宮藤官九郎監督映画特集!『TOO YOUNG TO DIE!』他

ひとっとび編集長

”クドカン”の愛称で親しまれ、映画監督や脚本家、俳優、エアバンドマンまで幅広く活躍している宮藤官九郎さん。細部にまでユーモアを詰め込み、見ている人の心を鷲掴みにする脚本で人気を呼んでいます。

今回は、そんな宮藤官九郎監督の手掛けた映画を4作品ご紹介していきます!!

宮藤官九郎監督について

宮藤官九郎さんは、1970年7月19日に宮城県で生まれました。日本大学の芸術学部放送学科を中退した後、松尾スズキ主宰の劇団”大人計画”に演出係として所属。それから、バラエティ番組の脚本/構成作家としても活動を始め、2000年には『池袋ウエストゲートパーク』の脚本を担当し高視聴率を記録。日本中に彼の名を馳せるきっかけとなりました。

2005年には”グループ魂”の一員としてNHK紅白歌合戦に出場したり、アニメ映画の『鉄コン筋コンクリート』で声優を務めるなど、多方面で活躍。脚本家としてはテレビドラマ『ゆとりですがなにか』で第67回芸術選奨文化学大臣賞を受賞するに至っています。

宮藤官九郎監督の手掛けた映画特集!

それでは早速、我らが”クドカン”が映画監督を務めたデビュー作から最新作まで紹介します!多彩な宮藤監督だからこそのこだわりが詰まった4選を、裏話や見所を交えて語るのでぜひ最後までご覧ください。

1.真夜中の弥次さん喜多さん

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

江戸のある町に、弥次さん(長瀬智也)と喜多さん(中村七之助)という男が住んでいた。弥次さんは破天荒な性格とワイルドな顔立ちの男で、お初(小池栄子)という美しい妻にも恵まれていた。一方で、喜多さんは役者をしている美しい男。2人は男同士、しかも弥次には妻がいるにも関わらず、愛し合っていた。

ある時、弥次さんはふとしたことでお初を死なせてしまう。一方の喜多さんは薬物依存症で、薬物を注射しながら「リアルがわからない」と嘆いていた。そんな2人はめちゃくちゃな日常から逃げ出すべく、江戸の町を出てお伊勢参りをすることに。お伊勢様を参拝すれば、今までの災難や過ちがなかったことになると言われていたからだった。

自分探しの旅と称して江戸を飛び出して東海道へと向かった2人だったが、お伊勢様に向かう中、数々の困難が待ち受けていた…

クドカンのココがすごい!『真夜中の弥次さん喜多さん』の撮影裏話

・実際に舞台である関東を中心に撮影!

・映画初監督の作品だったからか、撮影中のテンションが「熱があるんじゃないか」というくらい異常に高かった

・始めは脚本だけの予定だったが、監督も務めることになった

見逃せない!クドカン映画『真夜中の弥次さん喜多さん』の見所

”時代劇復活”の動きが活発化している中、この作品を映画化するクドカンはさすがとしか言いようがない!江戸時代をリアルに再現するという一般的な時代劇映画ではなく、リアルさよりも面白さや共感を引き出しているので、最後まで飽きることなく見ることができます。”時代劇復活”の気運を根底から覆すような映画です。

でも、笑いを求めるだけでは終わらないのが、宮藤監督の凄さ。ヤク中の喜多さんにとって、江戸の町は非常に薄っぺらく映るんです。要するにリアルじゃないんですね。江戸と今の東京はかなり共通点があるのではないでしょうか。意外と考えさせられる深い作品でもあります。

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2.少年メリケンサック

映画○○
出典:Amazon.com

あらすじ

レコード会社で契約社員として働いている栗田かんな(宮崎あおい)がある日動画サイトを見ていたら、新人パンクバンドの”少年メリケンサック”を見つける。彼らの型破りなパフォーマンスを見て、社長(ユースケ・サンタマリア)に売り込めば契約期間を延長してくれるかもしれないと思いついたかんなだったが、彼女が働くレコード会社に所属しているアーティストは、少年メリケンサックとは正反対のタイプ。それでもダメ元で見せたところ、意外にも社長に高評価で、「今すぐ契約してこい」と言われる。だが、バンドのリーダーであるアキオ(佐藤浩市)が飲んでいると聞いた居酒屋に早速向かったかんなだったが、そこにいたのは中年のおじさん。なんと、サイトにアップされていた映像は、25年前のものだったのだ…!

諦めようとしていたかんなのもとに、「自社サイトにアップした少年メリケンサックの映像の再生回数が10万回を突破している」と社長から電話がかかってくる。もはや再結成するしかなくなったかんなはもう1人のバンドメンバーに会いに行くのだが…

クドカンのココがすごい!『少年メリケンサック』の撮影裏話

・三宅弘城さんにいきなり「パンツ脱いで」と言う

・アキオ役の佐藤浩市さんが想像以上にかっこよすぎて、どうしたらダサさが出るか悩んだ

・スピンオフ作品として、テレビドラマ『少年メリケンサックを探せ』が放送されるほど人気を集めた

見逃せない!クドカン映画『少年メリケンサック』の見どころ

この映画、とにかくアツい!ダサくて何が悪い?と感じさせられるほど、自分の道を進むおじさん達が最後には愛くるしくなってしまいます。

そして、くだらない下ネタでも最終的にはしっかりと物語がつながっているのがクドカンワールド。「この後どうなるの??」と後の展開を巡ってドキドキする場面も多く、ただ笑えるだけじゃないので、最後まで楽しみながら見ることができます。

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3.中学生丸山

映画○○
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あらすじ

中学生2年生の丸山克也(平岡拓真)は、昔から妄想癖が非常に強かった。自分の股間を自分でくわえたいという衝動に駆られた丸山は、日々訓練に励むようになる。

そんなある日、丸山家が住むアパートの一つ上の階に、下井辰夫(草彅剛)という男が引っ越してくる。下井とエレベーターで一緒になった時、彼から「早く届くといいね」と言われた丸山は、「彼が自分の秘密を知っているのではないか」と疑い始める。それを機に、下井の秘密を探ろうと彼を尾行し始めた丸山だったが、掴めたのは下井がただのダメな父親だったということだけだった。

そんな時、彼らが住む団地の近くで殺人事件が起きる…

クドカンのココがすごい!『中学生円山』の撮影裏話

・舞台挨拶時に発表した宮藤監督の一番最近の妄想は、「ギターを弾きながら足で脚本を書いている妄想」

・主演を務めた平岡さんは、撮影当初は”届かなかった”が、宮藤監督に特訓させられた

見逃せない!クドカン映画『中学生円山』の見所

とにかくクドカンらしさが溢れ出ている今作。特に面白いのが、円山の強烈な妄想シーン。エロいんだけど憎めない…という中学生ならではの可愛らしい(?)妄想が、めちゃくちゃ面白いんです。でも、ただの妄想で終わらせないのがクドカンの凄さ!「考えられない大人になるくらいなら、一生中学生でいるべき」というまっすぐなメッセージが込められています。

また、今作の音楽を担当したのは、『少年メリケンサック』の音楽も手がけた向井秀徳さん。いい味が出ています。宮藤監督の映画でなくてはならないタッグになりそうですね。

 

4.TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ

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出典:Amazon.com

出典:映画『TOO YOUNG TOO DIE!若くして死ぬ』予告編

あらすじ

主人公の大助(神木隆之介)は、普通の男子高校生。吹奏楽部でフルートを担当しながら、片思い中の同級生、ひろ美(森川葵)の周りをストーカーのようにうろちょろする毎日を送っていた。物語は、修学旅行中に乗っていたバスが事故に遭い、大助が死んでしまうところから始まる。

目覚めると、ホンモノの”地獄”にいた大助。SNSでふと「死にたい」と呟いたことで、最も重い罪”自殺”に見なされ、地獄に落とされてしまったのだった。

「なんで俺だけ⁉︎」と嘆く大助のもとにやってきたのは、地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド”地獄図(ヘルズ)”のリーダーである、キラーK(長瀬智也)。それから現世に戻るために、地獄のもう特訓が始まる…

クドカンのココがすごい!『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の撮影裏話

・「他の役をやるなら誰をやりたい?」と聞かれ、「誰もやりたくない」と答える

・長瀬さんに、「生まれ変わったらクドカンになりたい」と告白される

見逃せない!クドカン映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の見どころ

小さい頃から、「悪いことしたら地獄に落ちるよ』とか、「そんなことしてたら死んだ時に天国に行けないよ」と言われたことがある人が多いのではないでしょうか?今作は、そんな”地獄”が本当に存在するのならどんな感じなのかを再現するという、おそらく後にも先にも存在しない映画。実際地獄や天国がどういうものなのか正解なんてないのだから、好き勝手創り上げちゃおう!というノリが伝わってくるような、いい意味ではちゃめちゃな作品です!

そして、クドカン作品に欠かせない存在になりつつある、長瀬さんが演じるロック鬼が最高すぎるんです!鬼フォンや鬼Padという小ネタや、2人だから作れるジョークが次々と登場するので、特にクドカン作品ファンにとってはたまらない作品!劇中歌も最高に面白くて”クスッと笑い”ができるシーンがたくさん詰まっています。

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まとめ

コミカルだけど実は奥が深い!作品で人気の宮藤監督。脚本家として有名ですが、彼が作る映画も細かい部分にこだわっているので、とにかく笑いたい時におすすめです。

以上、宮藤官九郎が映画監督を務めた作品4選でした。

この記事を書いた人
ひとっとび編集長
ひとっとび編集長

映画の情報サイト『映画ひとっとび』の編集長。 映画を「なんとな〜く」探している方から、「この映画の考察が知りたい!」というマニアな方まで楽しめるサイトを目指しています! 皆さんの映画ライフがもっと充実するお手伝いができますように。