ローバート・デ・ニーロ出演のおすすめ映画特集!『マイ・インターン』他

過剰とも言えるくらいの役作りで評判のロバート・デ・ニーロは映画俳優として幅広い役をこなします。少年時代から役者に憧れ、一時期ヨーロッパの各地を巡り、演技の修業をしていました。

デニーロは1943年8月17日のニューヨーク生まれです。1965年「マンハッタンの哀愁」で初出演を果たし、現在75才ながらも「ジョーカー」「アイリッシュマン」などの2019年公開映画に出演しています。デニーロはまさに衰え知らずとも言えます!

そんなデニーロは「ゴッドファーザー2」でイタリアマフィアの役になりきるため、イタリアのシチリア島に実際に数か月住み、シチリア訛りのイタリア語をマスターしてから役に臨みました。やりすぎとも言われる映画に対する真摯なその姿勢”ロバート・アプローチ”とも呼ばれ、数々の作品に見られます。
そのため、デニーロは助演でいながらも主演役を圧倒するほどの演技力を魅せることが多いです。今回はそんなロバート・デ・ニーロ出演の名作を7つご紹介します!

1.レイジング・ブル

映画 レイジング・ブル

出典:Amazon

あらすじ

7回のダウンを奪ったのにもかかわらず、判定負けしてしまったジェイク(ロバート・デ・ニーロ)は屈辱的な仕打ちに怒り狂っていた。怒りが一向に収まらないジェイクは妻やマネージャーである弟のジョーイ(ジョー・ペシ)にまで八つ当たりし始めた。そんな最中に出会ったのが美しいブロンドのビッキー(キャシー・モリアーティ)だった。

ビッキーとジェイクはやがて恋仲に進展し、運が乗ってきたジェイクは無敵と言われていた相手に打ち勝ち、やっと軌道に乗り始めるのだが…

デニーロのココがスゴい!「レイジング・ブル」のトリビア!

・この映画は実際の話しを元に作られ、デニーロは実在するジェイクに撮影時以外はずっと付き添い、ジェイクを理解しようとしていた

・ジェイクは引退後、急激に太るのでデニーロはそれを実現するために4ヶ月撮影を止め、25キロ太った。これがデニーロ・アプローチと呼ばれる徹底した役作りはここから始まった!

「レイジング・ブル」のデニーロみどころポイント!

時間が経つにつれ、姿形も表情も感情も変わるジェイクことデニーロの完璧な演出が一番のみどころと言えます。ジェイクは初め無敗を誇り、有頂天だった。そこから、納得のいかない判定で当たり散らし、常にイライラしだしたジェイク。そんな最中に恋人ができたジェイクは打って変わって、強敵を倒し名声を再び得ます。
七転八倒する展開についていけず「ジェイクは一体どうなるの!?」と終始ハラハラしてしまうのが、この映画の楽しみ方です。

そして、さらに場面は転がり、ジェイクは落ちぶれます。当時の名声が全く感じられないジェイクは表情も体型も目を疑うほど変わり果てます。その迫真の演技、徹底ぶりからはデニーロ自身がジェイクと思うほどの”凄み”があります。目が離せません!

基本情報

上映時間:129分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ、キャシー・モリアーティ、ジョー・ペシ
受賞歴:第53回アカデミー賞主演男優賞、第38回ゴールデングローブ賞主演男優賞
公開日:1980年11月14日(アメリカ)、1981年2月14日(日本)

2.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

出典:Amazon

あらすじ

ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)はギャングくずれとして毎日好き勝手に過ごしていた。

ある日、酔っぱらいから財布を抜き取ろうとしていたが、街に新しく引っ越してきたマックス(ジェームズ・ウッズ)に止められる。出会いは最悪で、ケンカを繰り返していた二人はやがて堅い友情を育むのであった。
そして、ヌードルスたちは”大物”に成り上がろうと大金を稼ぐのだが、それを面白く思わないギャングに妨害され、その夢は敢えなく散ってしまう。それでもヌードルスたちは必死にもがくのだった。

そんな最中、月日は流れ青年になったヌードルスは様変わりしたマックスの行動に違和感を覚え始めるのだが…

デニーロが魅せる‼「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のトリビア!

・デニーロは少年から青年、そして老人まである役を違和感なく演じ分けのだった

・ヌードルスはユダヤ人であるため、デニーロはユダヤ人の家庭にホームステイした

ココが見逃せない‼デニーロのみどころ

この作品の冒頭、ヌードルスたちと新参者のマックスが手を組んで、大物になろうとする時のワクワク感がたまりません。デニーロが演じたヌードルスはギャングくずれとして違和感なく写り、情けない描写や暴力的な描写がいかにも”若者”らしく、その演技力に圧倒されます。

青年へと成長したヌードルスは変わり果てたマックスについていけず、悩み始めます。やがて断腸の思いでマックスの壮大な作戦を、マックスためを思い密告することにしました。友情や希望を失ったヌードルスは街を出ることにし、チケット売り場で「片道、行き先はどこでもいい…」と言い捨てます。そんな哀愁漂うヌードルスことデニーロの雰囲気には思わず固唾を飲んでしまうでしょう…。

少年時代のヌードルスたちを思わせる少年たちが、老いたヌードルスの前ではしゃいでいたシーンはとても印象的に残ります。

基本情報

上映時間:229分
監督:セルジオ・レオーネ
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、ジョー・ペシ
受賞歴:なし
公開日:1984年6月1日(アメリカ)、1984年10月6日(日本)

3.ミッドナイト・ラン

映画 ミッドナイト・ラン

出典:Amazon

あらすじ

シカゴ市警であるジャック(ロバート・デ・ニーロ)は賞金稼ぎとして功績をあげようとしていた。その最中、シカゴの麻薬王・セラノ(デニス・ファリーナ)のお金を慈善団体に寄付しようと横領したジョナサン(チャールズ・グローディン)は、ジャックに呆気なく捕まってしまった。

ジョナサンをロサンゼルスまで連行するつもりでいるジャックはジョナサンが飛行機が苦手なことを知り、陸路で長い時間かけての連行を余儀なくされた。
周りはもちろん黙っておらず、セラノを証言台に立たせたいためジョナサンを追うFBIだけでなく、ジョナサンに報復をするために追うセラノの手下などからも狙われ始めるのだった…

デニーロ・「ミッドナイト・ラン」のトリビア!

・デニーロの圧倒的な演技力のために、相棒役となるジョナサンの配役が決まらず選考が難航していた

・タバコが大嫌いなのにも関わらず、デニーロは演技のためにタバコを口にした

・役になりきるために、デニーロが相手を殴るシーンは実際に殴っていた

「ミッドナイト・ラン」の必見!みどころ集

ジャックことデニーロ、ジョナサンことチャールズの大物俳優二人が見せるバディムービー(二人組が主人公)の頂点とも言えるのがこの映画「ミッドナイト・ラン」です!
正義のために横領した心優しいジョナサンとぶきっちょで無愛想なジャックの凹凸コンビのやり取りは面白くもあり目が離せません。

カーチェイスだけでなく、ヘリから狙撃されギャングに命を狙われるシーンは、まさにハラハラドキドキの繰り返しで興奮しますが、人には話せない悩みを打ち明ける仲に発展する場面もあり、単なるアクション映画だけではない”深さ”があります。

そして最後にジャックが見せる、ジョナサンに対する無償の優しさには熱い涙を流すこと間違いなしです。
ジャックの懐の深さが知れるこのシーンはデニーロ自身の性格から来るものと断定するほどのリアリティがあります。まさにデニーロ映画の隠れた名作です!

基本情報

上映時間:126分
監督:マーティン・ブレスト
出演:ロバート・デ・ニーロ、チャールズ・グローディン、デ二ス・ファリーナ
受賞歴:なし
公開日:1988年6月11日(アメリカ)、1988年12月3日(日本)

4.レナードの朝

映画 レナードの朝

出典:Amazon

あらすじ

内向的な性格のセイヤー医師(ロビン・ウィリアムズ)は研究に没頭していたが、赴任した地では患者への対応を求められた。人付き合いが苦手なセイヤーは最初は当惑するが、真面目な性格のおかげで次第になれ始めた。

ある日、セイヤーは研究が得意なため患者の状態を分析して、パーキンソン病に効く新薬を開発したのだった。
その新薬は公的に認めておらず、同意を得たレナード(ロバート・デ・ニーロ)で試してみることになり、レナードは段々と歩けるようにもなり、30年ぶりに青春を取り戻した。

そしてセイヤーとレナードも医者と患者の関係を超えた深い仲になっていくのだが…

「レナードの朝」のデニーロ撮影トリビア!

・デニーロは入院患者の役を演じるために、撮影が行われた病院で数ヶ月間、入院生活を経験していた

デニーロ・「レナードの朝」のみどころ

パーキンソン病のせいで身体が動かず、夢も希望もない状態が続いていたレナードことデニーロの演技力に、最初は驚いてしまいます。その後レナードはセイヤーが開発した新薬で見違えるほど症状が改善していき、外へ出かけ、恋をし、セイヤーと友人なります。

そんな活気あふれるシーンは廃人だった冒頭とはかけ離れ、本当に同じ役なのか?と疑うほどの変化があります!そして、自由の度が過ぎたレナードは周りに止められ、次第に暴力的になり精神衰弱しまい、さらに役柄が変わります。役柄が変わる過程は違和感を全く感じず、それに対応するセイヤーことロビンの演技力も必見です。

症状が悪化し、元に戻ってしまうレナードに罪悪感を抱くセイヤー。レナードは自分と同じ患者のために記録を取るようセイヤーに頼みます。この二人の”優しさ”は涙なしには語れません。

基本情報

上映時間:121分
監督:ペニー・マーシャル
出演:ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズ、ジョン・ハード
受賞歴:なし
公開日:1990年12月22日(アメリカ)、1991年4月5日(日本)

5.キラー・エリート

映画 キラー・エリート出典:Amazon

あらすじ

暗殺に嫌気が指したダニー(ジェイソン・ステイサム)は熟練した傭兵だった。そんなダニーは恋人と幸せな生活を謳歌しているのだったが、ある日ダニーの相棒・ハンター(ロバート・デ・ニーロ)が人質にされた写真をダニーの元へ送りつけられる。ハンターの任務はイギリスが誇る特殊部隊SASの元隊員3名の殺害という内容だったが、難しい任務のために捕らえられてしまった。

相棒のために任務を引き受けたダニーはハンターを救出したらすぐに任務そっちのけで逃げ出すつもりでいた。しかし、逃げ出すための作戦は見事失敗し任務をこなそうとダニーは奮闘するのだが…

知られざるトリビア!デニーロの「キラー・エリート」

・アクション映画の大御所として知られるジェイソン・ステイサムがデニーロとの共演について「生きる伝説と共演できて名誉なことだった。最高の思い出だね」と言っていた

みどころ満載!デニーロの「キラー・エリート」

大人の渋さが溢れ出ているデニーロのカッコよさに目を奪われます。そんなデニーロは任務に失敗し捕まってしまう役柄ですが、アクションシーンでは衰え知らずな迫力のあるアクションが思う存分見られます。
さらにアクション映画のスター、ジェイソン・ステイサムが演じるダニーとそのライバル、スパイク(クライヴ・オーウェン)との戦いは見応え満点で、瞬きすら勿体無いです!
隠された陰謀を絡めながらも王道アクション映画にしたてあげたデニーロ率いる名俳優の演技は全て見逃せません。

ダニーの恋人を預かるハンターの頼もしさ、最後のハンターの男前なシーン、主役でなくても数々のみどころがあるのがデニーロの凄さですね。

基本情報

上映時間:116分
監督:ゲイリー・マッケンドリー
出演:ジェイソン・ステイサム、ロバート・デ・ニーロ、クライヴ・オーウェン
受賞歴:なし
公開日:2011年9月23日(アメリカ)、2012年5月12日(日本)

6.マイ・インターン

映画 マイ・インターン出典:映画『マイ・インターン』公式サイト

出典:映画『マイ・インターン』予告編

あらすじ

70歳を迎えたベン(ロバート・デ・ニーロ)は妻に先立たれたために海外旅行やゴルフ、料理教室など趣味にふけるが、それでも時間が余るのだった。そのうえ旅行の終わりには虚しい気持ちになり趣味も気分が乗らず、やがて飽きてしまう。

ベンはいつしか「働きたい」と考えるようになり、早速シニア・インターン制度を使ってファッション通販サイトの会社に応募するのだった。会社のイメージアップに繋がることを理由に雇われたベンは次第に周囲と打ち解けるが、社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)は内心苦手にしていた。一方でジュールズは大きな悩みを抱えるのだが…

映画「マイ・インターン」のデニーロ、トリビア

・名優アン・ハサウェイはデニーロの「どんな時でも感情的にならない姿勢」から学び、大きく成長できたと言っていた

・撮影が忙しい時期は、息抜きのためにデニーロがスッタフや俳優たちにご飯をご馳走していたのだった

「マイ・インターン」・デニーロが魅せるみどころ!

デニーロ演じるベンの”異質さ”が本作の一番のみどころです。
まず、年齢です。ファッション通販サイトの会社なだけあってベン以外の社員はみんな若く、エネルギッシュな人たちで構成されています。その中で一人年老いたベンは目立つに決まっています。
次に、ファッションです。自由な社風で社員全員、好きな服装でいるのにも関わらず、ベンはクラシックなスーツで身を包みます。クラシックスーツを着るデニーロはまさにジェントルマンと言うべきオーラがあります。

そんな、圧倒的な違いがあるベンは大人の余裕からか、社内の人気者になりベンを苦手と感じていたジュールズも次第に悩み事を打ち明ける仲にまで発展します。
デニーロの存在感と上手くマッチしたベンの役柄は、この映画では一番のみどころであり、大切な何かを学べます。

基本情報

上映時間:121分
監督:ナンシー・マイヤーズ
出演:ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ
受賞歴:なし
公開日:2015年9月15日(アメリカ)、2015年10月10日(日本)

7.ダーティ・グランパ

映画 ダーティ・グランパ出典:Amazon

出典:映画『ダーティ・グランパ』予告編

あらすじ

父(ダーモット・マローニー)を見習い、弁護士になったジェイソン(ザック・エフロン)はもちろん真面目な性格だ。ジェイソンはメレディス(ジュリアン・ハフ)との挙式を寸前に控えていた。
その矢先にジェイソンの祖母がガンで亡くなってしまい、祖父のディック(ロバート・デ・ニーロ)に「祖母との思い出の地に連れてって欲しい」と頼まれ、フロリダに向かうのだった。

祖父の傷心旅行に断れるはずもなく、一緒に旅を始めたジェイソンはやがて違和感に気づく。その違和感とはディックの楽しみっぷりだった。孫のジェイソンに飲酒運転を勧め、若い子とベッドインをしようと決意するなどとハチャメチャな行動にジェイソンは振り回されるのだったが…

デニーロの「ダーティ・グランパ」トリビア!

・数々の役を演じてきたデニーロが「ここまで際どい脚本を書くとは大した才能だよ」といい意味で称賛していた

・70歳を超えるデニーロが役柄のために下品に振る舞う姿からザック・エフロンは「多くを学びたい」と言っていた

「ダーティ・グランパ」のデニーロによるみどころ

どんな役柄も違和感なくこなすことのできるデニーロは、ネジの外れた老人だろうと関係ありません!完璧に演じてしまいます。この映画「ダーティ・グランパ」ほどぶっ飛んだデニーロは見たことありません。

そんなデニーロファンでも一目置いてしまう本作のみどころは真面目なジェイソンがふざけきったディックの適当さで本当の幸せに気付くところです。若い子とベッドインしたがったり、パトカーに追いかけられたりする自由奔放なディックは妻に「好きに生きて」と言われたからそのつもりで好き勝手しています。

愛していた妻の言葉通りに生きるディックは”ただ軽い”わけではないんです。そんなディックことデニーロの深さに感動し、軽さに笑うことができるのはこの映画だけと言っても過言ではありません。

基本情報

上映時間:102分
監督:ダン・メイザー
出演:ロバート・デ・ニーロ、ザック・エフロン、ゾーイ・ドゥイッチ
受賞歴:なし
公開日:2016年1月22日(アメリカ)、2017年1月6日(日本)

まとめ

ハリウッドの重鎮ロバート・デ・ニーロは役作りについて「演技とは無いものをあるかのように見せる幻影。私は役を演じる時、そのキャラクターを全て知り尽くしたいのだ。俳優というものは、ありとあらゆる人間になり、その人生を生きなければならない」と言っており、デニーロ・アプローチとも言われる役に対する真摯な姿勢が伺えます。

マフィアからボクサー、老紳士、傭兵、下品な老人を100%違和感なく演じることができるのは世界広しと言えどもデニーロだけです!
幅広すぎる役柄のために、7つ選んだ作品全て”異なるデニーロ”です。なので一つではなくいくつか見てお気に入りのデニーロを決める楽しみ方もオススメです。