理想の死に方って?いつか迎える人生のエンディング、死が印象的な映画10選!
どんな人にも必ずいつかは訪れるもの、それが死です。誰しも自分の人生の終わり方について思いを馳せたことや、大切な人と一緒に過ごせる時間のありがたさ、その意味を考えたことがあるのではないでしょうか?
死は突然やってくることもあれば、穏やかにやってくることもあります。予測のつかない、また誰も知り得ないものだからこそ、洋画邦画問わず扱われることの多いテーマでもあります。
この記事は、
- 映画を通して死についてゆっくり考えたい人
- 大切な人と死について考えられる映画を見たい人
- 様々な死に方を学びたい人
に大変おすすめの映画となっています。
自らの余命や、周囲の人の死と向き合い方は、百人百様です。登場人物たちが様々な状況、環境でいかに死と向き合ってその後の人生を歩んでいくのか、死が印象的に描かれているおすすめの映画10選から是非自分なりに感じ取って、周りにいる大切な人たちと共有する機会にしてみてはいかがでしょうか。
目次
死が印象的な映画10選
1.リメンバー・ミー
「姿が見えなくなってもずっと忘れない、だって家族だからー。」
あらすじ
ミゲル(アンソニー・ゴンザレス/石橋陽彩)はギターを片手にミュージシャンになることを夢見る少年。しかし家族は曾祖父が音楽の道を選ぶために家族を捨てたことから音楽を毛嫌いしていた。
毎年祖先の魂が家に帰ってくることをお祝いする「死者の日」に、どうしても音楽コンテストに出場したかったミゲルは、街一番のミュージシャンだったエルネスト・デラクルス(ベンジャミン・ブラット/橋本さとし)の霊廟からギターを盗んでしまう。
ミゲルが第一音をかき鳴らすと、知らぬうちにミゲルの体は透けはじめ、死者の国に迷い込んでしまっていた。日の出までに人間界に帰るために、死者の国で出会った陽気なガイコツ・ヘクター(ガエル・ガルシア・ベルナル/藤木直人)と旅に出るミゲルだったが、そこで家族の歴史にかかわる驚きの事実を知るー。
この”死”が印象的!『リメンバー・ミー』のおすすめポイント
子供向けのアニメーションでありながら、死をメインのテーマとして扱っている映画で、大人も楽しめる内容になっています。家族の絆や生命のつながりというテーマを扱っていますが、中南米特有の陽気な音楽や、カラフルでかわいらしいキャラクターたちによって死がより親しみやすいものとして描かれています。
家族が写真を飾ってくれていないと死者の日に自分の家に帰れないというユニークな設定や、人々の記憶の中から消えてしまった時が本当の死、というような心にグッとささる演出も後から深く考えさせられる映画です。
死者の日の風習は日本のお盆にも通じるものがあり、全く違う文化を描いていますが日本人が見ても共感したり想像が膨らむ部分が多いことでしょう。
そして何よりも死者の国の圧倒的な映像美と映画に使用されている音楽のすばらしさはさすがディズニー!と言いたくなります。
こんな人におすすめ
- 家族で死について考えられる映画が見たい人
- ほっこりする映画が見たい人
- ハッピーエンディングが見たい人
こんな人には向かないかも
- 死がシリアスに描かれた映画が見たい人
- アニメーション映画が苦手な人
2.ガタカ
「遺伝子がすべてを決める世界で、運命に抗え。」
あらすじ
遺伝子操作によって優秀な子供を作ることが可能になった未来。身体能力や知能レベルにおいて優秀な「適正者」と、自然分娩によって誕生した「不適正者」が区別され、政府による厳格な生体IDの管理・監視の下で両者の社会的地位の格差は明確になっていた。
「不適正者」として生まれてきたヴィンセント(イーサン・ホーク)は幼いころから宇宙飛行士になることが夢だったが、「適正者」にしか宇宙飛行士になる資格は与えられていなかった。
夢をどうしてもあきらめきれないヴィンセントは、DNAブローカー(トニー・シャルーブ)の仲介で水泳の元メダリストだが今は事故で下半身不随となってしまった「適正者」のジェローム・モロー(ジュード・ロウ)のDNAを入手することができた。
宇宙飛行士になるためにガタカ社に入社し、努力だけで「適正者」よりも優秀な成績を収めて夢に近づくヴィンセントだったが、ある日ガタカ社の中で上司が殺害され、ヴィンセントに嫌疑がかかるー。
この”死”が印象的!『ガタカ』のおすすめポイント
カリフォルニアに実際に存在するマリン郡のシビックセンターで撮影された本作は、遺伝子操作が当たり前になった近未来の世界をリアリティたっぷりに描いています。
生まれつき「不適正者」というレッテルを貼られたヴィンセントが、弟への劣等感や周囲の「適正者」へのコンプレックスを抱えながらも宇宙飛行士になるという夢を叶えるために、最後まであきらめない姿には胸を打たれますが、この映画で最も印象的なのはジェロームの死でしょう。
様々な障害を乗り越えてようやく宇宙へ飛び立ったヴィンセントを想い、自分が生体情報を渡していた証拠が残らないように自ら焼却炉へと入っていったジェローム。ヴィンセントの夢に自分の叶えられなかった夢を託し、2人が徐々に信頼と友情を育んでいった過程が丁寧に描かれているからこそ、衝撃的なシーンです。
こんな人におすすめ
- リアリティ溢れるSF映画が見たい人
- 最後まで予想のつかないスリルを味わいたい人
- 主人公応援型の映画が好きな人
こんな人には向かないかも
- ハラハラさせられる映画が苦手な人
- SFなどの非現実的な設定が苦手な人
3.ブレス しあわせの呼吸
「生きたいと思えたのは、君がそばにいてくれたからー。」
出典:Amazon.com
あらすじ
28歳のロビン(アンドリュー・ガーフィールド)は、運命の恋に落ちたダイアナ(クレア・フォイ)と結婚し、彼女の妊娠がわかって家族や友人にも祝福され、幸せの絶頂にいた。
しかし、出張先のナイロビで突然倒れ、ポリオと診断される。首から下の全身麻痺が残り、人工呼吸器なしでは生きていくことができなくなってしまったロビンは病院に縛り付けられ、余命数か月を告げられた自分の人生に絶望していた。
もういっそのこと死にたいと考えていたロビンを支えたのは、ダイアナだった。1950年代の当時では考えられなかった自宅での療養を提案し、ロビンを懸命に支え続けたダイアナと、彼女によって生きることに少しずつ前向きになり、自分らしく家族と過ごす時間を大切にするようになったロビンの2人の決断は、やがて英国中だけではなく世界中に大きな変化をもたらすことになるー。
この”死”が印象的!『ブレス しあわせの呼吸』のおすすめポイント
「ブリジット・ジョーンズの日記」のプロデューサーとしても知られているジョナサン・カヴェンデイッシュが、自分の両親の実話を元に温めてきたストーリーを映画化したのが本作です。
重度の障害を負いながらも、病院ではなく自宅で家族や友人たちとのかけがえのない時間を過ごしたロビンと、それを支えたダイアナや彼の家族、友人たちとの絆が温かいタッチで描かれており、画面全体からイギリスらしい雰囲気が伝わってきます。
余命は数か月と医師に宣告されながらも、自宅に戻って36年間生き続けたロビンと彼の周囲の人々の温かさは、通り一遍な感動ストーリーではなく思わずクスッと笑ってしまうようなユーモアとともに描かれています。
だからこそ、晩年のロビンが自ら人工呼吸器を止めることを決め、死を迎えるタイミングを自分で決めてダイアナと息子のジョナサンに別れを告げる場面からは切なさだけではなく温かさの両方がより際立っています。
人工呼吸器を装着してから全編のほとんどを通して流れていたかれの機械を通した呼吸音が止まる瞬間は、胸に迫りくるものがあるでしょう。
こんな人におすすめ
- 家族で死に向き合う映画が見たい人
- 家族の絆を描いた映画が見たい人
- 豪華イギリス俳優の競演が見たい人
こんな人には向かないかも
- 伝記映画が苦手な人
- 医療系のシリアスなシーンが苦手な人
4.いまを生きる
「私は生きることの真髄を心ゆくまで味わいたい」
あらすじ
厳格な規則で知られる全寮制の寄宿学校ウェルトン・アカデミーの新学期、同校の卒業生でもあるジョン・キーティング(ロビン・ウィリアムズ)が英語教師として赴任してくる。
これまで厳格な校風の中で本当の自分とはなにかを考えてもみなかった生徒たちは、授業中に生徒全員を机の上に立たせたり、「古い教科書なんて破り捨てろ!」と謳う自由で風変わりなキーティングの指導方法に最初は戸惑いを見せる。
ある時生徒の一人であるニール(ロバート・ショーン・レナード)は、かつてキーティングが学生時代に「死せる詩人の会」というクラブを結成していたことを知り、友人らとともにそのクラブを復活させる。
詩を読みながら自分たちの胸に秘めた思いや言葉を共有することにより、彼らは自分らしく生きることのすばらしさに気付いていき、キーティングへの見方も変わっていくが、そんな中である重大な事件が起きて…。
この”死”が印象的!『いまを生きる』のおすすめポイント
今でも活躍している豪華俳優が競演している本作では、学校教育において本当に大切なことは何なのかという大きな問いを私たちに投げかけてくれる作品で、現代の私たちが見ても胸に迫りくるものがあるでしょう。
特に本作では、映画後半に訪れる「死せる詩人の会」の中心人物でもあったニールの死が登場人物のみならず観客にも大きな衝撃を与えます。彼の死を受けて、彼の友人、キーティング、学校側がどのように向き合った行くのかが映画全体の大きなテーマとの関わってきます。
映画冒頭と比較して生徒たちにどのような変化が訪れるのか、目が離せない映画になっています。
こんな人におすすめ
- 教育問題がテーマの映画に興味がある人
- 若者の成長が描かれた青春映画が好きな人
- 外国の学校の雰囲気が好きな人
こんな人には向かないかも
- ハッピーエンドで終わらない映画が苦手な人
- 英語の古い詩や文学が苦手な人
5.グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
「あまたに会えて、ほんとうによかった。」
出典:映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』公式Facebbok
あらすじ
マサチューセッツ州工科大学で数学教授をしているランボー(ステラン・スカルスガルド)は、ある日大学の授業で出した難問を簡単に解いてしまった天才的な若者が自分の大学のエリート学生ではなく、清掃員として働く若者・ウィル(マット・デイモン)だったことを知る。
彼を世に出すために尽力するランボーであったが、肝心なウィルはスラム街で虐待されながら育った過去を持ち、心に抱えた大きな闇が暴行などの彼の素行の悪さへとつながっていた。
様々な精神科医にあっても天才的な頭脳で彼らの逆鱗に触れてしまったウィルだが、最後に現れたランボーの友人・ショーン(ロビン・ウィルアムズ)との出会いが彼の運命を大きく変える。
一方でショーン自身も愛する妻と死別した過去が彼の心に大きな闇を落としており、その傷を初対面のウィルに指摘されたことで心をかき乱されるが、真摯にウィルと向き合うことを決意する。
ショーンを始めとした周囲の人との関わりによって、果たしてウィルは変わることができるかー。
この”死”が印象的!『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』のおすすめポイント
亡き妻の死が心に大きな影を落としているショーンと、過去の出来事や若さ故に天才的な頭脳を持て余しているウィルの心の交流を描いた本作では、心に傷を負った者同士がお互いをさらけ出すことによってそれぞれの過去とどう向き合っていくのかが丁寧に描かれています。
身近な人の死を体験しどうしても前に進めない男性が、心に傷を負った青年との出会いによってその出来事をどのように乗り越えていくのか、出演者の演技力の高さによって美しく、ハートウォーミングに表現されています。
こんな人におすすめ
- 感動できる映画で思い切り泣きたい人
- 心理学に興味がある人
- アメリカの大学生活を覗いてみたい人
こんな人には向かないかも
- トラウマを抱えた登場人物の出てくる映画が苦手な人
- 悲しい過去が出てくる映画が苦手な人
6.ワン・デイ 23年のラブストーリー
「23年間のどの1日も、あなたを想わない日はなかった――。」
出典:映画『ワン・デイ 23年のラブストーリー』公式Facebbok
あらすじ
1988年の7月15日。大学を卒業したばかりのエマ(アン・ハサウェイ)は、これまで1度も話したことのなかった同級生のデクスター(ジム・スタージェス)と意気投合する。お互い惹かれあうのを感じていたものの、恋人ではなく親友としての付き合いを始める2人。
その後も夢を追いかけて都会に出て行ったり、仕事から解雇されたり違う人と結婚して子供が生まれたり、毎年7月15日に連絡を取り合ってはいたものの、エマとデクスターの人生はいつも大事なところですれ違っていたばかり。
遠回りはしたものの、長い年月をかけてやっと隠していたお互いへの本当の気持ちに気付くエマとデクスター。果たして2人が迎える物語の結末とは…。
この”死”が印象的!『ワン・デイ 23年のラブストーリー』のおすすめポイント
イギリスを舞台に、大学時代から二人が結婚し子供を持つ年齢までの23年間という長い年月をどのように過ごしてきたのかが、その年の7月15日の出来事だけを切り取って描かれるという非常にユニークな映画です。
叶わなかった初恋を思い出す、というのは誰しも経験があるのではないでしょうか。やっと思いが通じた矢先に突然の事故で最愛のエマを失ってしまったデクスターが、その後どのように彼女の死を乗り越えて前を向いて生きていくかがこの映画の最後のクライマックスとなっています。
こんな人におすすめ
- ありきりたいではない大人なラブストーリーを楽しみたい人
- イギリスを舞台にした映画が好きな人
- カップルで楽しめる映画を探している人
こんな人には向かないかも
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- 悲しい結末の映画が苦手な人
- じれったいラブストーリーが苦手な人
7. DESTINY 鎌倉ものがたり
「どこにいても、必ず君を探し出す―。」
出典:映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』公式Twitter
あらすじ
江ノ電が街の中を走る海沿いの街・鎌倉でミステリー作家をしている一色正和(堺雅人)。彼のもとに嫁いできた亜紀子(高畑充希)とともに、2人は幸せな新婚生活を送っていた。
しかし、実は鎌倉は今でも幽霊や魔物が住んでおり、心霊現象や怪奇現象がかかわった事件が発生した折には正和が探偵として鎌倉警察の捜査に協力していたのだった。亜紀子とともに、資産家殺害事件の謎の解決に取り組む正和。
そんなある日、道端で魔物に転ばされてしまった亜紀子は魂を奪われ、霊体となってしまう。正和の寿命を奪ってまで生かされていることが耐えられない亜紀子は自ら黄泉の世界に行くことを決意するが、正和は彼女の体を取り戻すために彼女を追いかけて黄泉の世界へとつながる江ノ電に乗り込む――。
この”死”が印象的!『DESTINY 鎌倉ものがたり』のおすすめポイント
死後の世界というのは誰も知り得ないものですが、日本らしい独特な世界観が実際の鎌倉の景色とCGの技術の合成で美しく描かれているのが印象的な映画です。中南米の世界観を楽しめる『リメンバー・ミー』と比較してみるのも面白いでしょう。
また、階段を降りるときに足をつかまれて転ばされてしまったという些細な出来事がきっかけで魂を奪われて霊体になってしまうというのも、死は突然訪れるものかもしれないということをうまく表現しています。ある時刻だけに現れる江ノ電が死者の世界とこの世をつないでいるというのもユニークです。
こんな人におすすめ
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- 邦画のラブストーリーが見たい人
- ミステリー要素の強い映画が好きな人
- 鎌倉が舞台の映画が見たい人
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こんな人には向かないかも
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- 妖怪や幽霊が苦手な人
- 登場人物の多い映画が苦手な人
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8.マンチェスター・バイ・ザ・シー
「癒えない傷も、忘れられない痛みも その心ごと、生きていく」
出典:映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』公式Twitter
あらすじ
客に心を開けず不器用な性格ながらもボストン郊外で不動産の便利屋として働いていたリー(ケイシー・アフレック)。ある日、兄のジョー(カイル・チャンドラー)が心臓発作で倒れたという知らせを受け故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと車を走らせるリー。
しかしジョーはすでに息を引き取った後であり、彼はその死を甥でありジョーの息子であるパトリック(ルーカス・ヘッジズ)に伝えるために車を走らせながら家族や友人らとこの街で過ごした過去を回想する。
その後ジョーの遺言状にはまだ16歳のパトリックの後見人として指名されていたことに愕然とするリー。彼を一人前に育て上げるということは、この街で彼と暮らすことを意味しており、リーは自分の暗い過去と向き合う決意をする。
この”死”が印象的!『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のおすすめポイント
心に影を抱えた主人公が、ある突然知らされた兄の死と、自分が甥の後見人であったという事実を受け入れ、どのように自分の過去との折り合いをつけて生きていくかが丁寧に描かれた本作。
映画界で様々な賞を総ナメにしたケイシー・アフレックの好演技が光ります。ストーリーは、実際に現在起きている出来事と、リーが過去を回想している過去の出来事の2つの時間軸で進んでいきます。
そのため、マンチェスター・バイ・ザ・シーというリーが人生の中でも多くの時を過ごした場所の、何がきっかけとなって記憶が呼び起こされたのかがリンクしており、静かに進んでいく映画の中でも小さな変化が見逃せない構成となっています。
こんな人におすすめ
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- アカデミー賞受賞作を制覇したい人
- 家族で考えさせられる映画を探している人
- 主人公の心の成長が感じられる映画が見たい人
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こんな人には向かないかも
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- ストーリー展開が早い映画が好きな人
- 時間軸が交差する映画が苦手な人
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9.ハリー・ポッターと謎のプリンス
クライマックスは、ここから始まる!
あらすじ
「名前を言ってはいけないあの人」の復活で、魔法界全体が戦々恐々とし、人々はおびえていた。新たにスラグホーン教授(ジム・ブロードベント)を魔法薬学の教授として向かい入れ、スネイプが闇の魔術に対する防衛術の教授になったホグワーツに戻ったハリーだが、マルフォイ(トム・フェルトン)は以前に増してハリーを敵視し、不可解な行動を起こす。
同時に、ハリーはダンブルドア校長(マイケル・ガンボン)からヴォルデモート(レイフ・ファインズ)を倒す方法として分霊箱の存在を明かされる。7つ存在するという分霊箱をすべて破壊しなければヴォルデモートを倒せないことを知ったハリーはダンブルドアとともに分霊箱探しの旅に出るが、その結果予想もしなかった事件が発生する―。
この”死”が印象的!『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のおすすめポイント
世界中で大人気の同名児童小説の実写化6作目である本作は、物語のエンディングに向けた布石として非常に重要な作品になっています。
これまで全シリーズを通してハリーや魔法界の安全を脅かしてきたヴォルデモートを倒すことができるかもしれない方法をついに見つけたダンブルドア。ハリーが赤ん坊のころから大きな愛情を注いできたダンブルドアがラストでスネイプに殺害されるシーンは、観客の誰もが度肝を抜かれたでしょう。
実はこのシーンは、続編かつシリーズ最終作である『ハリー・ポッターと死の秘宝』への大きな伏線となっており、後に明かされるこのダンブルドアの死の真相にはさらに驚かされるはず。ハリー・ポッター全作を制覇し終わった後にもう一度本作が見たくなることでしょう。
こんな人におすすめ
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- 我こそは生粋のポッタリアンだ!という人
- 衝撃的なラストシーンの映画が好きな人
- シリーズものの映画好きな人
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こんな人には向かないかも
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- 予想を裏切る展開が得意ではない人
- 一作で完結する映画の方が好きな人
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10.世界一キライなあなたに
世界一嫌いだけど、世界一大好きなあなたに望むことはひとつ――。
あらすじ
ルー(エミリア・クラーク)は、イギリスの田舎町で家族と暮らす明るく働き者の26歳。家計を支えるためにカフェでウェイトレスのバイトをしていたが、カフェの閉店とともに失業してしまう。
そんな中で見つけた半年という期限付きだが高時給の介護の仕事に申し込んだルー。担当することになったのは、交通事故によって首から下に麻痺が残り車椅子生活を余儀なくされた大富豪、ウィル(サム・クラフリン)だった。介護人には心を開かず冷たく当たるウィルだったが、どんなことにもめげずに明るく介護に励むルーの姿を見て次第に心を開いていき、2人の距離は縮まっていく。
しかしウィルにはルーには隠していたある重大な決意があって――。
この”死”が印象的!『世界一キライなあなたに』のおすすめポイント
ベストセラー小説の実写化である本作は、障害を負ってしまったことで心を深く閉ざしたウィルが、明るくいつでも一生懸命なルーによって少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれています。
介護人と依頼人という関係から、徐々に恋人同士のような関係に発展してく二人ですが、半年後に安楽死を迎えることを決めているウィルの意志を、ルーが変えることができるのかが物語の大きなポイントになります。
この世で一番生きていてほしい存在が、すでに自分で人生の終わりを決めていたとしたら…。是非大切な人と一緒に見て自分がルーやウィルの立場だったらどのような選択をするか考え、話し合ってみてほしい映画です。
こんな人におすすめ
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- 大切な人と思いっきり泣ける映画を探している人
- キュートなファッションを楽しみたい人
- ロマンティックな恋愛映画が見たい人
- 生きることについて深く考えたい人
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こんな人には向かないかも
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- 感動ものの映画が苦手な人
- 悲しい結末の映画が苦手な人
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まとめ
いつかは誰にでも訪れる「死」を印象的に扱った映画をご紹介してきました。死を親しみやすいものとしてポップに描いている映画もあれば、周囲の身近な人の死や間近に控える死によって心を深く閉ざしてしまい、立ち直る方法を探している映画など映画の中の「死」の描き方も様々なものがあります。
いろいろなジャンルの映画にチャレンジして、是非自分の中でどう「死」を受け止めるのか、一度ゆっくり考える時間をとってみるのもこれからの人生を豊かにしてくための経験として貴重な時間になるでしょう!