本サイトにはPRを含みます。なお、掲載されている広告の概要や評価等は事実に反して優遇されることはありません。

“最も成功した華人” アン・リー監督のおすすめ名作映画特集!

アルファ

『いつか晴れた日に』や『ブロークバック・マウンテン』が代表作であるアン・リー監督。
決して人をがっかりさせない映画監督” や “最も成功した華人監督” と呼ばれ、その功績が称えられています!

アン・リー監督は台湾南部の屏東県(へいとうけん)出身の1954年10月23日生まれ(67歳)です。台湾の芸術大学を卒業し、1979年にアメリカへと渡ります。現地では、イリノイ大学とニューヨーク大学に通い、映画製作を学びました。在学中に手がけた作品で数々の賞を受賞し、輝かしい功績を収めます。
1991年に公開された「推手」で監督デビューを果たし、その後、立て続けに秀作を発表します。2006年には「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー賞の監督賞を受賞し、同年に中華民国政府から二等景星勲章を授与されます。
そんな、アン・リー監督なんですが、台湾で育った頃は芸術に関して全く疎かったそうです。高校の校長である父に従順な子供で、学問に励んでいました。
当時を「実につまらない人生を送っていた」と語ります。そんな監督が映画界を志したきっかけは、目指していた大学の受験に落ちて、芸術大学に入ったことでした。大学で初めてステージに立ったときに衝撃を受け、当時18歳の監督はアートの道に進もうと決意したそうです。

それでは世界から認められるアン・リー監督のオススメ作品を7選、公開年度順にご紹介します!様々なジャンルの映画があるので、必ずお好みのものを見つけれると思います!

アン・リー監督のおすすめ映画7選

1.推手

映画推手
出典:Amazon.com

あらすじ

主人公は推手の大会で全国優勝した経歴を持つ、太極拳の老師・朱(ラン・シャン)。一人息子のアレックス(ワン・ボーチャオ)はアメリカでコンピューター技師として成功し、作家を目指すアメリカ人のマーサ(デブ・スナイダー)と結婚する。
朱は息子に呼ばれて中国からアメリカに引越し、息子と、息子の妻と、6歳の孫ジェレミー(ハーン・リー)と同居生活を始める。しかし、朱とアメリカ人のマーサは息子の通訳を介してしか話せない。通訳の息子も気を使い、オブラートに包んで話す。言葉が通じない二人はどんどんギクシャクしていき、家庭が気まずい空気になってきた。
そんなある日、朱は料理教室で指導をする陳夫人(ワン・ライ)と出会うーー。

ココがスゴい!「推手」アン・リー監督の撮影裏話

・本作はアン・リー監督の処女作です。
・「推手」は太極拳の組み手練習の名前です。極めると自分を無にして相手の動きや、考えを読めるようになります。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

異国の地でも懸命に生きる朱の姿が見どころです。朱は年寄りなりのプライドを持ち、息子に迷惑をかけられないと、異国の地での自立を試みます。しかし、なかなか上手くいきません。憧れにされることが多い海外ですが、いい面ばかりではないんですね。
アン・リー監督は本作を通じて、異文化交流の難しさを伝えたかったんでしょう。監督自身も台湾から単身でアメリカに出てきて苦労したと思います。その経験を参考にして作られた作品です。

基本情報

上映時間:105分
監督:アン・リー
出演者:ラン・シャン/ワン・ライ/ワン・ボーチャオ/デブ・スナイダー
受賞歴:なし
公開日:1995年1月20日

2.ウェディング・バンケット

映画ウェディング・バンケット
出典:Amazon.com

あらすじ

台湾出身の青年ウェイトン(ウィストン・チャオ)はニューヨークに渡り不動産業で成功を収め、市民権を得ていた。彼には一緒に暮らしている同姓のボーイフレンド・サイモン(ミッチェル・リキテンシュタイン)がいた。しかし、ウエイトンは台湾にいる両親に自分が同性愛者だと伝えられずにいた。両親は結婚を催促してくる。

一方、ウェイトンの友達で芸術家のウェイウェイ(メイ・チン)はアメリカに滞在するためのビザが切れそうになっていて困っていた。
ウェイトンは両親を安心させるため、ウェイウェイは永住権を得るため。二人は偽装結婚を試みる。役所で書類をだすだけにして結婚式を開くつもりはなかったが、ウェイトンの両親がやってきて、台湾の伝統に則った賑やかな結婚式を開くように迫るーー。

ココがスゴい!「ウェディング・バンケット」アン・リー監督の撮影裏話

・アメリカでは当初7館で公開されたんですが、評判の良さにより最大113館まで上映館数を増やしました。
・前作の推手で資金が調達できたので、今作が制作されたという経緯があります。推手が売れなければ今作は存在しなかったかもしれません。デビュー作で結果をだせるアン・リー監督はすごいです!
・アン・リー監督の作品である、先ほどご紹介した「推手」と、本作、今回はご紹介しないんですが「恋人たちの食卓」は合わせて「父親三部作」と呼ばれます。どれも家族と父親の関係、中国の家族の様子が描かれた作品です。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

見どころはずばり結末です!ネタバレになってしまうので深くはお伝えできないのですが、三角関係をテーマにする映画でよくある一人だけがバッドエンドになる結末ではございません。ウェイトン、サイモン、ウェイウェイの三人のそれぞれの意見が尊重されて、ストーリーが進んでいくので嫌な思いをすることなく鑑賞できる作品になっております。

基本情報

上映時間:109分
監督:アン・リー
出演者:ウィストン・チャオ/ ミッチェル・リヒテンシュタイン/メイ・チン
受賞歴:
・第43回ベルリン国際映画祭 金熊賞
・金馬奨(台湾のアカデミー賞と言われる) 作品賞、監督賞、脚本賞、助演男優賞(ラン・シャン)、助演女優賞(グァ・アーレイ)
公開日:1993年8月4日

3.いつか晴れた日に

映画いつか晴れた日に
出典:Amazon.com

あらすじ

舞台は19世紀初頭のイングランド。貴族であるダッシュウッド家の主ヘンリー(トム・ウィルキンソン)が亡くなった後、残された彼の妻( ジェマ・ジョーンズ)と3人の娘エリノア( エマ・トンプソン)、マリアンヌ( ケイト・ウィンスレット)、マーガレット(エミリー・フランソワ)は遺産の少なさに驚愕する。
ヘンリーは妻と娘の身を案じ、亡くなる間際に先妻との間の子供ジョン(グレッグ・ワイズ)に妻と娘の世話を頼んでいが、ジョンの妻ファニー(ハリエット・ウォルター)がそれを阻止してしまう。彼女たちは悲しむ暇もなく新しい家を探し始めるーー。

ココがスゴい!「いつか晴れた日に」アン・リー監督の撮影裏話

・当時は財産相続の権利が男性にしかなかったので、本作のような展開が生まれました。
・原作はイギリスの小説家であるジェーン・オースティンの有名作「分別と多感」です。
・アン・リー監督は「撮影当時は英語力が全然なかった。そんな私でもイギリス文学の映画が制作できるんだから、当時は何でもできると思っていた」と語っています。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

当時の時代背景をたっぷり感じられます。ファンタジー映画にでてきそうなファッションや、伝統的なウェディングシーンを、水彩画がそのまま背景になったかのような映像美で表現しているんです。また現代のような自由さがない、当時の恋愛模様もしっかりと描かれています。あまりの出来栄えに、2回でも3回でも見返したくなる作品です。

基本情報

上映時間:136分
監督:アン・リー
出演者:エマ・トンプソン/ケイト・ウィンスレット/ヒュー・グラント
受賞歴:
・第68回アカデミー賞 脚色賞
・第46回ベルリン国際映画祭 金熊賞
・第61回NY批評家協会賞 監督賞、脚本賞
・第21回LA批評家協会賞 脚本賞
・第53回ゴールデン・グローブ賞 作品賞、脚本賞
公開日:1995年12月13日

4.グリーン・デスティニー

映画グリーン・デスティニー
出典:映画『グリーン・デスティニー』公式サイト

あらすじ

18世紀の清朝。剣豪としてその名を武林に知られたリー・ムーバイ(チョウ・ユンファ)は剣士を引退することを決意する。彼は自身の剣「グリーン・デスティニー」を、思いを寄せる相手シューリン(ミシェール・ヨー)に渡す。しかし、グリーン・デスティニーは覆面をした賊に盗まれてしまうーー。

ココがスゴい!「グリーン・デスティニー」アン・リー監督の撮影裏話

ワイヤーアクションを世に広めた作品です。跳ぶではなく飛ぶと表現した方が正しいくらいのアクションが繰り広げられます。
・撮影の2週目で、ミシェル・ヨーは左膝の靭帯断裂という大怪我をしてしまいますが、彼女の素晴らしいアクションをこなせる代役がいなかったので、復帰を待って撮影が延期されました。
・ミシェル・ヨーは、アン・リー監督の演出について「演者に求めるものをはっきりと説明してくれるし、指示も明確でわかりやすい」と語りました。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

本作の見どころは様々な要素が組み込まれているところです!アン・リー監督は「僕は様々なジャンルの映画を観て育ってきた、『グリーン・デスティニー』は僕が観て来た映画の集大成みたいなもの。だから何のジャンルの映画かは決められない」と語っています。

アクション、恋愛、格闘、ファンタジー、武侠などたくさんの要素を含んでいるので、誰でも楽しめる作品になっています。

基本情報

上映時間:120分
監督:アン・リー
出演者:チョウ・ユンファ/ミシェル・ヨー/チャン・ツィイー/チャン・チェン
受賞歴:
・第73回アカデミー賞 外国語映画賞、美術賞、撮影賞、作曲賞
・第58回ゴールデングローブ賞 外国語映画賞、監督賞
・第25回トロント国際映画祭 ピープルズ・チョイス・アウォード
・第26回ロサンゼルス映画批評家協会賞 作品賞、美術賞、撮影賞、作曲賞
・第16回インディペンデント・スピリット賞 作品賞
・第54回英国アカデミー賞 外国語映画賞
公開日:2000年5月16日
\30日間無料トライアル実施中!/

5.ハルク

映画ハルク
出典:Amazon.com

あらすじ

遺伝子学者のブルース・バナー(エリック・バナ)はある実験を行っていた時に、大量のガンマ線を浴びるという不慮の事故に見舞われる。そんなある日、バナーが怒りの感情を抱くと、彼の体に異変が起きて、緑色の巨大なモンスター「ハルク」に変身してしまう。
ブルースとしての意識がなくなったハルクは町中で暴れまわる。彼を捕獲するために出動したアメリカ軍のヘリやジェット機の攻撃にもろともしないハルク。誰も止めることはできないと皆が諦めかけた中、ブルースに
特別な思いを抱く女性の科学者ベティ(ジェニファー・コネリー)は彼を信じ、救おうとする。

ココがスゴい!「ハルク」アン・リー監督の撮影裏話

・当時はコミックの実写化というジャンルが確立していませんでした。
・本作はアベンジャーズとは関係がありません。アベンジャーズのハルクはインクレディブルハルクという作品に出てきます。
・一部のハルクのシーンを監督が演じました!監督が一番映画を熟知しているので、自分がやるのが一番だと思ったそうです。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

人物描写が見どころです!本作はアクション映画のように思えますが、バーナーやベティの繊細な心情まで表現されているので、人間ドラマが好きな方にもオススメです。
アクションシーンも手を抜かれることはなく、ハルクの無敵さを表した、アメリカ軍との戦いのシーンは圧巻です。

基本情報

上映時間:138分
監督:アン・リー
出演者:エリック・バナ/ジェニファー・コネリー/サム・エリオット
受賞歴:なし
公開日:2003年6月17日

6.ブロークバック・マウンテン

映画ブロークバック・マウンテン
出典:Amazon.com

あらすじ

舞台は1963年アメリカ西部のワイオミング州ブロークバック・マウンテン。定職が無いイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は農牧場で季節労働者としてひと夏を過ごす。同い年の彼らはすぐに意気投合し、友情を超えた感情が芽生え始める。しかし当時は同性愛が認められる社会ではなかった。彼らの思いと現実の差異は広がっていくーー。

ココがスゴい!「ブロークバック・マウンテン」アン・リー監督の撮影裏話

・本作は低予算で作られたそうです。アン・リー監督は「お金がかかっていないので、全くプレッシャーを感じなかった」といいます。
・本作はシンプルで、大衆向けに作られたものではありませんでした。監督は想像以上の賞や興行収入を得れたことに驚きました。
・羊を使った撮影が大変だったそうです。今までの映画ではなかった程の羊が登場します。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

ゲイの二人の恋の行方が見どころです!通常ゲイをテーマにした作品は、ゲイを病気のように表現したり、ゲイに対する非難を誇張しますが、本作はゲイを尊重した一般的なロマンチックなラブストーリー。これは「愛は見る角度によってその姿が変わる」というメッセージです。アン・リー監督は「この映画のテーマは、様々な形をもつ愛の一つの側面でしかない」といいます。

基本情報

上映時間:134分
監督:アン・リー
出演者: ヒース・レジャー/ジェイク・ギレンホール/アン・ハサウェイ
受賞歴:
・第78回アカデミー賞 監督賞、 脚色賞、 作曲賞
・第62回ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞
・第71回NY批評家協会賞 作品賞、男優賞、監督賞
・第31回LA批評家協会賞 作品賞、監督賞
・第63回ゴールデン・グローブ賞 作品賞、 監督賞、 脚本賞、 歌曲賞
公開日:2005年9月2日
\30日間無料トライアル実施中!/

7.ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日
出典:映画『ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日』公式サイト

出典:映画『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』予告編

あらすじ

1976年インドで動物園を経営していたパイ一家はカナダへ移住することを計画する。動物たちも乗せた貨物船にでカナダへ向かっていた時、嵐に襲われて船が沈没してしまう。唯一生き残った16歳のパイ(スラージ・シャルマ)は命からがら小さな救命ボートに乗り込む。そのボートにはベンガルトラ、ハイエナ、シマウマ、オラウータンがいた。ほどなくすると、動物たちは死んでいき、ベンガルトラと、パイだけが残るーー。

ココがスゴい!「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」アン・リー監督の撮影裏話

・映画にでてくるトラはほとんどCGです。しかし、本物にしかみえません。映像技術の高さに脱帽です。
・本作は3D映像の技術が盛り込まれているのですが、アン・リー監督は「ずっと前から、3D映像が映画に新しい影響を与える」と考えていました。
・アン・リー監督は本作について「これまで作ってきた映画の中で一番の大作」と語っています。

絶対見逃せない!この映画の見どころ!

16歳の青年とトラの意思疎通が見どころです。青年とトラが小船で漂流するシチュエーションは現実ならありえませんが、本作ではタイトルにあるように227日も漂流します。
ネタバレは控えますが、このありえないと思える展開のキーとなるのが、青年とトラの意思疎通です。ぜひ本作を見て結末を確認してください。

基本情報

上映時間:127分
監督:アン・リー
出演者:スラージ・シャルマ/イルファーン・カーン/タッブー/レイフ・スポール
受賞歴:
・第85回アカデミー賞 監督賞、作曲賞、撮影賞、視覚効果賞
・第70回ゴールデン・グローブ 音楽賞
公開日:2012年11月21日
\2週間無料トライアル実施中!/

まとめ

以上、アン・リー監督のオススメ作品7つをご紹介しました。アジア人にも関わらず、アメリカに住んでいて、アメリカの市民権を持っている監督の作品はグローバルなものが多かったですね。
だからこそ
たくさんの人から支持されるんだと思います。これからも活躍する未来しかみえない、アン・リー監督に注目しましょう。

この記事を書いた人
アルファ
アルファ

滋賀県在住、高卒から映画ひとっとび専属ライターになりました。 親の影響で映画が好きになり、特にアクション系が大好き。 特にトム・クルーズとキアヌ・リーブスは私のマイヒーローです!