映画『E.T.』の名言集 ! 少年の喪失感を癒す迷子の宇宙人

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『E.T.』は1982年に公開された、スティーヴン・スピルバーグ監督の代表的なSFファンタジー作品です。随分前の映画になりますが「E.T.」というキャラクターはあまりにも有名で、聞いた事がないという方は少ないでしょう。本作品では、少年と宇宙人の温かい交流が描かれています。

また劇中にはE.T.のキラキラした目少年たちを驚かせる不思議なパワーなど、ファンタジックな映像表現が満載です。これらは、どれも映画でしか味わえないものばかりであると言えるでしょう。この記事ではそんな素晴らしい名作映画『E.T.』の中の、シンプルだけど心を震わせる名言をご紹介します。

E.T 名言
出典映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

あらすじ

映画『E.T.』予告編

とあるアメリカの森林の中にUFOが到着し、何人かの異星人らが草木の見本を選び取っていた。しかし宇宙船が着陸したことを知った政府機関の科学者らは、大勢で出動し宇宙人を探す。そこで人間の気配を感じ取った宇宙人らは、危険を察知し慌てて宇宙船に乗り込み、離陸した。そんな中、山のふもとから夜景を眺めていた1人の宇宙人が取り残されてしまったのだ。

同じ頃エリオット(ヘンリー・トーマス)の家では、兄のマイケル(ロバート・マクノートン)やその友人ら(K・C・マーテル、ショーン・フライ、C・トーマス・ハウエル)がボードゲームで遊んでいた。しかしエリオットはまだ幼く、ゲームの仲間には入れてもらえない。そんな中ピザの宅配を取りに行かされたエリオットは、物置の中に何者かがいる気配を感じ取る。

試しにエリオットがボールを投げると、小屋の中から誰かがボールを投げ返してきた。

びっくりしたエリオットは、そのことを兄たちに話す。そこでマイケルらは興味本位で小屋に行くが、コヨーテの足跡があることから動物が来たのだと判断した。しかしエリオットはその晩、確かに宇宙人を目撃するのだ――。

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『E.T.』のお茶目で切ない名言・名台詞

映画『E.T.』では、父親が不在の家庭に住むエリオットという男の子を中心に物語が進みます。少し前までは幸せだったが、今はそうでなくなった母子家庭…。本作品では親の離婚や別居が幼い子供に与える影響についてさりげなく触れ、それが子供らのふとした態度で表現されているのです。

よってE.T.は、主人公エリオットの心理的成長が描かれた作品だとも言えるでしょう。劇中では、エリオットがE.T.と出会うことで父親のいない寂しさを克服し、兄や妹との絆を深めていく姿が、コミカルに描かれています。ここではそんな子供達の、愛らしい名言や名台詞をご紹介しましょう。

【名言①】「話出来る?ボク人間、男の子、エリオットだ」

E.T 名言
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:Do you talk? You know talk?me human,boy, Elliott.

E.T.(声:パット・ウェルシュ)を目撃したエリオットは、マーブルチョコのようなお菓子“リーセスピーセス”をばら撒くことでE.T.をおびきよせ、自分の部屋へ招き入れます。これはその翌日の、エリオットの自己紹介のセリフです。その後エリオットはコーラやおもちゃ、貯金箱など身の回りのものの説明もはじめました。

この時点ではE.T.は地球の言葉を知らずに、ほとんど会話ができないようすです。孤独感を抱えたエリオットには、地球上にたった1人取り残された、迷子の宇宙人の気持ちが分かるのかも知れません。

【名言②】「僕が守ってやる」

原文:I’m keeping him.

E.T.をはじめて兄弟のマイケルらに紹介した時の、エリオットのセリフです。宇宙人であるE.T.は、どういうわけか両親が別居中である家庭にやって来ました。エリオットは父親が愛人を作りメキシコに行ったことを知っており、そのことで明らかに傷付いています。またそれ以来エリオットの家庭は、何となくギクシャクしているのでした。

エリオットはE.T.とすぐに打ち解け、友達になります。またエリオットはE.T.を保護し、彼の父親の役目を自らが果たすことで、心の傷を癒そうとしていたのかも知れません。

【名言③】「ママには絶対に内緒だ、大人には彼が見えないんだ。子供だけに見える」

E.T 名言 
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:But, look, you can’t tell. Not even Mom. Because, uh, grown-ups can’t see him. Only little kids can see him.

エリオットが、妹のガーティ(ドリュー・バリモア)にかけた言葉です。後半のシーンを観れば明らかですが、実はE.T.は決して大人に見えない訳ではありません。しかしガーティがまだ幼いため、彼女に分かるようにこのような説明したのでした。エリオットは賢く、もしもE.T.が他の大人に見つかってしまえば、科学者らの施設の研究題材にされることを知っていました。

しかしこの「大人にはE.T.が見えない」とは、案外説得力のある発言でもあります。例えば日々の生活に追われている母親メアリー(ディー・ウォレス)は、キッチンのすぐ傍にいるE.T.の存在に全く気付きません。またE.T.はクローゼットの中のぬいぐるみに紛れ込み隠れるのですが、大人のメアリーはぬいぐるみの顔を1つ1つ覚えていないため、E.T.の存在に気が付くことはありませんでした。

【名言④】「E.T. オウチ デンワ」

E.T 名言
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:E.T. phone home.

E.T. が地球の言葉を使い自分の意思を伝えた感動の名言で、このセリフはポピュラーであるかも知れません。このシーンで兄弟3人は、地球に取り残されたE.T.が、仲間と連絡を取りたがっていることを知ります。エリオットやマイケルは、E.T. が自分からはじめて言葉をしゃべったことに興奮しました。しかし実はE.T.が言葉を話せるようになったのは、幼少のガーティとテレビの教育番組を見ていたからなのです。

【名言⑤】「“僕たち”は元気だ」

E.T 名言
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:Don’t say that!we are fine.

兄のマイケルがE.T.のことを「あいつ元気ないよ」と心配した時に、エリオットが言ったセリフです。エリオットはE.T.との共感性が高くE.T.が眠くなると、エリオットも眠くなるのでした。彼はE.T. が感じる恐怖や痛みなども同じように感じ取るため、他の人よりもE.T.を保護するパートナーとして最適であるとも言えます。

またE.T.が家でビールで酔っ払えば、学校にいるエリオットもお酒を飲んだようにフラフラになるのでした。更にこの名言によって、観客はE.T.とエリオットがほぼ一心同体であることが、はっきりと確信できるのです。これに対して兄のマイケルは、「“僕たち”なんてどうかしてるよ」と言いました。

【名言⑥】「今まで生きていたのが奇跡だ、奇跡なんだ。君はよく面倒をみた」

原文:But his being here is a miracle, Elliot. It’s a miracle and you did the best that anybody could do.

物語が進むにつれ、科学者らに紛れ込みながらE.T.を守ろうとする男、キーズ(ピーター・コヨーテ)の存在が明らかになります。これはそのキーズが、エリオットにかけた慰めの言葉です。実は彼はエリオットと同じように、E.T.を死なせたくないと考えている仲間でした。

冒頭から1人で森の中を捜索していたのは、このキーズだったのです。瀕死の状態にあるE.T.は、キーズが近くにくるとほんの少しだけ穏やかな表情を見せるのでした。キーズの言うとおり、E.T.を発見したのがエリオットでなければ、何かの手違いで死んでいたかも知れません。 

クライマックスでのエリオットらの大逆転は、この影なるE.T.の理解者キーズの優しさが支えになっていたと言っても過言ではありません。キーズは、自分達の研究のことしか考えていない残酷な大人達と違い、唯一宇宙人を本当に愛している頼りがいのある大人として描かれています。

【名言⑦】「君が死んで僕はもう…何も感じられない、何も感じないんだ」

原文:You must be dead, because I don’t know how to feel. I can’t feel anything anymore.

ハロウィンの翌日、E.T. は川のほとりに倒れていました。エリオットは、E.T.と同様に体調が著しく悪化します。そのタイミングで宇宙服を着た科学者らが、エリオットの家にズカズカと乗り込んできました。彼らはエリオットの助言も聞かず、ひたすらE.T.の蘇生に励みますが、E.T.は遂に動かなくなってしまいます。

E.T.が死亡したと判断した科学者らは、エリオットとE.T. を2人きりにするため席を外しました。E.T.に対して見当違いな蘇生を試みた残酷な科学者達を見ていたエリオットは、その悲しみから涙を流します。これはその時に、エリオットがE.T.にかけた言葉です。しかしこの後、思いがけない奇跡が待ち受けているのでした。

【名言⑧】「いい子でね!」

E.T 名言
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:Be good.

ガーティとE.T.の別れのシーンでの、E.T.のセリフです。E.T.は何と先日幼いガーティに教えてもらったばかりの言葉を使い、別れの挨拶をするのでした。

E.T.の気持ちを理解し守り続けたのはエリオットですが、言葉を教えたのは実は一番未成熟で、自身もまだ学習中のガーティだったのです。原文の挨拶では「Be good.」ですが、これはアルファベットのBの学習中に、ガーティが「B!Good!」とE.T.を褒めたことの伏線となっています。

【名言⑨】「僕はここに残る」

E.T 名言
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:Stay…

E.T.は宇宙船に乗り込む前に、「行コウ!」とエリオットを誘います。しかしエリオットは、地球に残るという大人な決断をするのでした。この名言から、これまで寂しさを抱えていたエリオットは、E.T.が突然現れたことにより心の傷が癒え成長したのだと解釈することができるでしょう。またこのシーンは、以前のスピルバーグ監督の異星人コンタクト映画『未知との遭遇』のラストシーンと対照的に描かれているのも、興味深いところです。

【名言⑩】「イツモ…ボクハ…ココニ…イルヨ」

E.T 名言
出典:映画『E.T. The Extra-Terrestrial』公式Facebook

原文:I’ll… be… right… here.

別れ際E.T. がエリオットの眉間に指を当て、言った名言です。E.T.は2人の物質的距離が遠くなろうとも、いつも一緒であることを伝えます。

家族よりも強い絆で結ばれた少年と宇宙人は、抱き合いながら別れを惜しみます。E.T.がエリオットの家庭にもたらしたものは、計り知れません。冒頭ではやや意地の悪かったマイケルも、E.T.が現れた一件以降、エリオットを助ける頼もしい兄の姿を見せました。父親がいた頃のマイケルは、もしかするとこんな感じだったのかも知れません。E.T.は晴れて本当の家族の元へ、戻っていくのです。

まとめ

以上映画『E.T.』の、名言や名台詞をご紹介しました。科学者がエリオット宅に張ったテント内の描写などは、1980年代のSF作品とは思えないほどの想像力が感じられます。尚『E.T.』は当時、第55回アカデミー賞の視覚効果賞や作曲賞、録音賞、音響編集賞などを受賞した名作です。本作品の名言や名台詞に合わせて、このような映像表現にも注目してみてください。エリオットらの言葉が、より心に響くかも知れません。

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